以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の再生制御装置(例えば、図1のパーソナルコンピュータ1)は、ユーザによる指示に応じて時間の計測を開始する計時手段(例えば、図12の計時部102)と、前記計時手段により計測された時間が所定の時間になったとき、前記計時手段による時間の計測が開始されたときに受信していたチャンネルを受信し、受信したチャンネルで提供されるコンテンツを再生させる再生制御手段(例えば、図12の再生制御部101)とを備える。
本発明の一側面の再生制御方法またはプログラムは、ユーザによる指示に応じて時間の計測を開始し(例えば、図13のステップS2)、計測した時間が所定の時間になったとき、時間の計測が開始されたときに受信していたチャンネルを受信し、受信したチャンネルで提供されるコンテンツを再生させるステップ(例えば、図13のステップS5)を含む。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパーソナルコンピュータ1のハードウエア構成例を示すブロック図である。
パーソナルコンピュータ1は、ノートブック型のコンピュータであってもよいし、デスクトップ型のコンピュータであってもよい。
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記憶部19に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14により相互に接続されている。
CPU11にはまた、バス14を介して入出力インターフェース15が接続されている。入出力インターフェース15には、チューナ16が接続されている。
チューナ16は、屋外などに取り付けられたアンテナ31によって受信された放送波からユーザにより選択されたチャンネルで放送されている番組のデータ(映像、音声のデータ)やEPG(Electronic Program Guide)データを取得し、取得した番組のデータとEPGデータを、入出力インターフェース15を介して出力部18に出力する。出力部18においては、チューナ16から供給されたデータに基づいて、番組の映像やチャンネルのリストなどが表示される。
アンテナ31により受信される放送は、地上アナログ放送、ワンセグ(商標)を含む地上ディジタル放送、BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communications Satellite)ディジタル放送のいずれの放送であってもよい。
放送波を介して提供される番組ではなく、インターネットを介して所定のサーバから提供される番組のデータがパーソナルコンピュータ1において取得され、処理が行われるようにしてもよい。また、EPGデータも、放送波を介してではなくインターネットを介して所定のサーバから取得されるようにしてもよい。
入出力インターフェース15には、キーボード、マウスなどよりなる入力部17、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部18が接続されている。CPU11は、入力部17から入力されるユーザによる操作に対応して各種の処理を実行する。
入出力インターフェース15に接続されている記憶部19は、例えばハードディスクからなり、CPU11が実行するプログラムや、チューナ16から供給された番組のデータ、EPGデータなどの各種のデータを記憶する。記憶部19には、CPU11が実行するプログラムとして、例えば、番組の映像とともに、取得されたEPGデータに基づいて番組の情報をパーソナルコンピュータ1のディスプレイに表示させたりするアプリケーションが用意される。以下、適宜、番組の映像を表示させたりするこのアプリケーションをインフォTVアプリケーションという。
通信部20は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信を行う。
入出力インターフェース15に接続されているドライブ21は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア22が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部19に転送され、記憶される。
図2は、インフォTVアプリケーションによってディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
インフォTVアプリケーションが起動したとき、図2に示されるように、パーソナルコンピュータ1に搭載されるOS(Operating System)によって表示されるデスクトップ画面の右端に、番組の映像などを含む画面(ウインドウ)が表示される。
このように、番組の映像などを含むウインドウがデスクトップ画面の端に表示されるから、ユーザは、このウインドウ以外の部分に、文書作成アプリケーションのウインドウやWebブラウザのウインドウなどを表示させ、それらのウインドウを用いて文書を作成したりWebサイトを閲覧したりしながら、番組を視聴することができる。
図3は、インフォTVアプリケーションによって表示される図2のウインドウを拡大して示す図である。
図3に示されるように、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウは、基本的に、番組表示部41とリスト表示部42から構成される。
このうちの番組表示部41は、タイトルバー51、映像表示部52、およびコントロールパネル53から構成される。
タイトルバー51は、図3のウインドウを表示するアプリケーションの名前などが表示される領域である。図3の例においては、図3のウインドウがインフォTVアプリケーションによって表示されていることを表す「インフォTV」がタイトルバー51に表示されている。アプリケーションの名前の他に、ウインドウを閉じるときに操作されるボタンなどもタイトルバー51には表示される。
映像表示部52は、ユーザにより選択されたチャンネルによって現在放送中の番組の映像が所定の解像度で表示される領域である。映像表示部52に映像が表示されている番組が、ユーザが視聴中の番組となる。図3の例においては、ユーザが視聴中の番組はサッカー中継とされている。
コントロールパネル53は、視聴中の番組に対してユーザが各種の操作を行うときに操作されるボタンなどが表示される領域である。図3の例においては、チャンネル表示部61、チャンネルタイマ表示部62、ミュートボタン63、音量調整スライドバー64がコントロールパネル53に表示されている。
チャンネル表示部61は、受信中のチャンネルのチャンネル名(放送局名)と、チャンネルを切り替えるときに操作される+/−ボタンが表示される領域である。図3の例においては、「FFテレビ」のチャンネル名が表示されている。
チャンネルタイマ表示部62は、チャンネルタイマを設定するときに操作されるボタンとタイマ時間が表示される領域である。チャンネルタイマ機能は、他のチャンネルを受信している場合であっても、チャンネルタイマ機能をオンにしたときから所定の時間(タイマ時間)が経過したときには、チャンネルタイマ機能をオンにしたときに受信していたチャンネルを自動的に受信する機能である。
ミュートボタン63はスピーカから出力される番組の音声をミュートさせるときに操作されるボタンであり、音量調整スライドバー64は番組の音声の音量を調整するときに操作される表示である。
一方、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウを構成する番組表示部41とリスト表示部42のうちのリスト表示部42は、図3に示されるように、チャンネルリスト71と番組詳細情報表示部72から構成される。
チャンネルリスト71は、受信可能なチャンネルのチャンネル番号やチャンネル名が表示されるリストである。ユーザは、チャンネルリスト71に表示されるチャンネルの中から所定のチャンネルをマウスを操作するなどして選択し、選択したチャンネルで放送中の番組を視聴することができる。
図3の例においては、上から、「1CH MMK総合」、「3CH MMK教育」、「4CH 大日テレビ」、・・・、「14CH TXテレビ」が、選択可能なチャンネルのチャンネル番号とチャンネル名として表示されている。また、斜線を付して示されるように、チャンネルリスト71に表示されているチャンネルの中から「8CH FFテレビ」が選択されている。図3の映像表示部52に表示されている映像は、この「8CH FFテレビ」で放送されている番組の映像である。
なお、チャンネルリスト71のそれぞれの欄の右方に適宜表示される「i」の文字を表すアイコンは、そのアイコンが表示されている欄のチャンネルで放送される番組のEPGデータがインターネットなどを介して取得されていることを表す。
番組詳細情報表示部72は、チャンネルリスト71から選択されたチャンネルで放送される番組の詳細情報が表示される領域である。番組の詳細情報はEPGデータなどに基づいて表示される。
図3の例においては、詳細情報として番組詳細情報表示部72に表示される人名などの単語には下線が引かれており、ユーザが、マウスなどを操作して下線が引かれている単語を選択することができるようになされている。単語が選択されたとき、例えば、選択された単語に基づいてその単語に関連のある情報の検索などが行われる。
図4は、インフォTVアプリケーションによってディスプレイに表示される他の画面の例を示す図である。
図4に示されるように、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウを構成する番組表示部41とリスト表示部42のうち、番組表示部41だけをユーザが好みの場所に移動させることができるようになされている。
すなわち、ウインドウの表示モードとして、リスト表示部42とともに番組表示部41の位置が固定になる固定モードが選択されているとき図2の画面が表示され、番組表示部41の位置を自由に動かすことができるフローティングモードが選択され、番組表示部41の位置が画面の中央付近に移動されたとき図4の画面が表示される。番組表示部41の位置の移動は、例えば、図4に示されるように、番組表示部41のタイトルバー51にマウスポインタPをあて、ドラッグ&ドロップ操作を行うことなどによって行われる。
なお、フローティングモードが選択されたとき、リスト表示部42の表示は消される。
図5は、インフォTVアプリケーションによってディスプレイに表示されるさらに他の画面の例を示す図である。
番組表示部41にマウスポインタPがあてられている図4の状態から、図5に示されるように、マウスポインタPが番組表示部41の外側に移動されたとき、番組表示部41のうちのタイトルバー51とコントロールパネル53の表示は消され、映像表示部52だけが表示される。
例えば、マウスポインタPを文書作成アプリケーションのウインドウにあて、ユーザが文書の作成などを行っているとき、図5に示されるような形で映像表示部52が表示される。マウスポインタPが番組表示部41の外側に移動されたときにはコントロールパネル53に表示されるボタンの操作などは行われないから、そのようないわば不要な表示が消されることによって、ユーザは、ディスプレイのできるだけ広い範囲を、文書作成などのメインの作業に割り当てることができる。
ここで、インフォTVアプリケーションのチャンネルタイマ機能について説明する。
上述したように、チャンネルタイマ機能は、他のチャンネルを受信している場合であっても、チャンネルタイマ機能をオンにしたときからタイマ時間が経過したときに、チャンネルタイマ機能をオンにしたときに受信していたチャンネルを自動的に受信させる機能であり、例えば、視聴していた番組本編が中断し、CMが開始されたことから、そのCMが放送される間だけ他のチャンネルの番組を視聴しようとするときなどに利用される。ユーザは、CMが開始されたタイミングでタイマ機能をオンに設定し、チャンネルを切り替えて他のチャンネルの番組を視聴することになる。
図6は、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウのコントロールパネル53に表示されるチャンネルタイマ表示部62を拡大して示す図である。
図6に示されるように、チャンネルタイマ表示部62は、基本的に、ON/OFF表示部81、タイマボタン82、タイマ時間表示部83から構成される。タイマ時間表示部83には、マーカ83Aが表示される。
ON/OFF表示部81は、その色によってチャンネルタイマ機能のオン/オフを表す。例えば、チャンネルタイマ機能がオンになっているとき、ON/OFF表示部81は黄色で表示され、チャンネルタイマ機能がオフになっているとき、ON/OFF表示部81は黒色で表示される。
以下、図においてON/OFF表示部81が白抜きで示されていることはON/OFF表示部81が黒色で表示されていること、すなわちチャンネルタイマ機能がオフになっていることを表し、ON/OFF表示部81が斜線を付して示されていることはON/OFF表示部81が黄色で表示されていること、すなわちチャンネルタイマ機能がオンになっていることを表す。
タイマボタン82は、チャンネルタイマ機能のオン/オフを切り替えるときに操作されるボタンである。図6の例においては、時計の絵と「CH」(チャンネル)の文字がタイマボタン82には付されている。
タイマ時間表示部83は、タイマ時間とマーカ83Aが表示される領域である。図6の例においてはタイマ時間は60秒とされている。チャンネルタイマ機能がオンにされたとき、タイマ時間のカウントが開始され、タイマ時間表示部83の表示は時間の経過に伴って1秒ずつ減らされる。タイマ時間表示部83に表示されるタイマ時間はユーザが好みに応じて選択することができるようになされており、マーカ83Aが押されたとき、タイマ時間としてユーザが選択可能な時間が一覧表示される。一覧表示される時間の中から60秒以外の時間が選択されたとき、新たに選択された時間を表す数字がタイマ時間表示部83に表示される。
図7は、番組表示部41の表示の遷移の例を示す図である。
図7の上方に示される番組表示部41は、チャンネルタイマ機能がオフの状態にある番組表示部41を表す。図7の上方に示される番組表示部41のチャンネル表示部61には、受信中のチャンネルが「FFテレビ」であることが表示されている。また、映像表示部52には、「FFテレビ」で放送されているサッカー中継の映像が表示されている。
チャンネルタイマ表示部62のON/OFF表示部81は黒色で表示され、タイマ時間表示部83にはタイマ時間が60秒であることが表示されている。
図7の上方に示されるように、ユーザがマウスなどを操作してマウスポインタPをタイマボタン82の上に移動させ、クリックを行ったとき、チャンネルタイマ機能はオンになり、番組表示部41の表示は図7の白抜き矢印の先に示されるものになる。
図7の下方に示される番組表示部41においては、ON/OFF表示部81は黄色で表示され、タイマ時間表示部83には、タイマ時間の残り時間が59秒であることが表示されている。図7の下方に示される番組表示部41は、チャンネルタイマ機能がオンになってから1秒後の番組表示部41の状態を示している。
このような状態になってから、ユーザは、受信するチャンネルを現在受信中のチャンネルから他のチャンネルに切り替えて、他のチャンネルで放送される番組を視聴することになる。時間の経過に伴ってタイマ時間の残り時間も1秒ずつ減算され、残り時間が0秒になったとき、受信するチャンネルは、チャンネルタイマ機能がオンにされたときに受信していたチャンネルに切り替えられる。また、映像表示部52に表示される映像も切り替えられる。
図8は、番組表示部41の表示の遷移の他の例を示す図である。
図8の上方に示される番組表示部41においては、「MMK総合」のチャンネルが受信されていることがチャンネル表示部61に表示され、「MMK総合」のチャンネルで放送されている番組の映像が映像表示部52に表示されている。また、チャンネルタイマ表示部62のタイマ時間表示部83には、タイマ時間の残り時間が0秒であることが表示されている。
タイマ時間の残り時間が0秒になったとき、番組表示部41の表示は、図8の白抜き矢印の先に示される表示になる。
図8の下方に示される番組表示部41においては、チャンネル表示部61には「FFテレビ」が表示されており、受信するチャンネルが、チャンネルタイマ機能がオンにされたときに受信していた「FFテレビ」に切り替えられている(チャンネルが復帰している)。また、受信するチャンネルが切り替えられることに応じて、映像表示部52には、「FFテレビ」で放送されるサッカー中継の映像が表示されている。
さらに、チャンネルタイマ表示部62のON/OFF表示部81は、チャンネルタイマ機能がオフであることを表す黒色で表示され、タイマ時間表示部83には、タイマ時間が60秒であることが表示されている。
このように、ユーザは、チャンネルタイマ機能をオンにしたときに視聴していた番組を、タイマ時間経過後に確実に視聴することができ、他のチャンネルで放送される番組を見ていたために、見たいシーンを見逃してしまうことを防ぐことができる。
ユーザは、30秒後に再び、いま見ている番組を確実に見たいときにはタイマ時間を30秒に設定してチャンネルタイマ機能をオンとし、また、60秒後に再び、いま見ている番組を確実に見たいときにはタイマ時間を60秒に設定してチャンネルタイマ機能をオンとすることによって、それを実現することができる。ユーザは、タイマ時間をあらかじめ設定しておけば、所定の時間だけ経過した後にいま見ている番組を再び見るといった、いわば簡易な視聴予約を、タイマボタン82を押すだけで設定することができる。
なお、タイマ時間の残り時間が0秒になった場合、番組表示部41が他のウインドウの下に隠れて見えなくなっているときであっても、番組表示部41は最前面に表示される。
インフォTVアプリケーションのウインドウの表示モードとしてフローティングモードを選択しているとき、上述したように、ユーザは、番組表示部41を好みの位置に移動させることができ、このとき、他のウインドウを番組表示部41の上に表示させて、番組表示部41の上に表示させたウインドウによって文書の作成などの所定の作業を行うことができるが、このように、タイマ時間の残り時間が0秒になった場合には番組表示部41が他のウインドウに重ねて前面に表示されるから、ユーザは、他のウインドウの表示を利用して作業を行っているときであっても、見たいシーンを見逃してしまうことを防ぐことができる。
また、チャンネルタイマ機能がオンにされ、タイマ時間のカウントが行われている間は番組の音声がミュートされ、タイマ時間の残り時間が0秒になり、受信するチャンネルが、チャンネルタイマ機能がオンにされたときのチャンネルに復帰したときにそのミュートが解除され、音声の出力が再開されるようにしてもよい。
図9は、番組表示部41の表示の遷移のさらに他の例を示す図である。
図9の上方に示される番組表示部41は、チャンネルタイマ機能がオンの状態にある番組表示部41を表す。チャンネルタイマ表示部62のON/OFF表示部81は黄色で表示され、タイマ時間表示部83にはタイマ時間の残り時間が53秒であることが表示されている。
チャンネルタイマ機能がオンの状態にあるとき、ユーザは、図9の上方に示されるようにマウスポインタPをタイマボタン82の上に移動させ、クリックを行うことによって、チャンネルタイマ機能をオフにすることができる。
図9の下方に示される番組表示部41は、チャンネルタイマ機能がオフの状態にある番組表示部41を表す。チャンネルタイマ表示部62のON/OFF表示部81は黒色で表示され、タイマ時間表示部83には、タイマ時間が60秒であることが表示されている。
図10は、インフォTVアプリケーションにより表示されるウインドウの他の例を示す図である。
タイマ時間表示部83に表示されるマーカ83Aが選択されたとき、図10に示されるように、ユーザが選択することができる時間の一覧が一覧83Bとして表示される。なお、インフォTVアプリケーションにより表示される図10のウインドウは、固定モードで表示されるウインドウを示している。
図10の一覧83Bには、15秒、30秒、45秒、・・・、150秒が、ユーザが選択することができる時間として表示され、そのうちの60秒にチェックが付けられている。ユーザは、マウスポインタPを移動させ、所定の時間の上にマウスポインタPをあてた状態でクリック操作を行うことによって、この一覧83Bから、タイマ時間として設定する時間を選択することができる。
一覧83Bからタイマ時間が選択されたとき、一覧83Bの表示は消される。また、チャンネルタイマ機能はオンとなり、タイマ時間の減算が開始される。
図10において、一覧83Bの一番上には「+15秒」が表示されている。これは、「+15秒」を選択することによって、設定するタイマ時間を、現在の時間から15秒だけ増やすことができることを表す。例えば、現在のタイマ時間の設定が60秒であるときにこの「+15秒」が選択されたとき、タイマ時間は75秒として設定されることになる。
チャンネルタイマ機能がオンになっているときにも一覧83Bから「+15秒」を選択することができるようにしてもよい。例えば、タイマ時間の残り時間が10秒になっているときに「+15秒」が選択されたとき、タイマ時間の残り時間は25秒として設定され、残り時間の減算が続けられる。
なお、インフォTVアプリケーションのウインドウの表示モードとしてフローティングモードを選択している場合、番組表示部41の表示モードとして、他のウインドウの下に隠れてしまわないように番組表示部41を前面に表示させる(他のウインドウの上に重ねて表示させる)常時前面表示モードと、状況によっては他のウインドウの下に隠れて表示させる非常時前面表示モードが用意されている。常時前面表示モードを選択することによって、ユーザは、他のウインドウと同じ位置に番組表示部41を移動させた場合であっても、番組表示部41に表示される番組の映像などを常に確認することができる。
チャンネルタイマ機能がオンになったとき、それまで番組表示部41の表示モードとして常時前面表示モードが選択されていた場合であっても、常時前面表示モードは解除され、非常時前面表示モードが設定される。
図11は、番組表示部41の表示の遷移の例を示す図である。
図11の上方に示される番組表示部41は、チャンネルタイマ機能がオフの状態にあり、その表示モードとして常時前面表示モードが選択されている番組表示部41を表す。
チャンネルタイマ表示部62のON/OFF表示部81は黒色で表示され、タイマ時間表示部83にはタイマ時間が60秒であることが表示されている。タイトルバー51には、アイコン51Aが表示されている。
タイトルバー51に表示されているアイコン51Aの向きは、番組表示部41の表示モードを表す。例えば、水平方向に向けられているアイコン51A(図11上のアイコン51A)は、番組表示部41の表示モードとして常時前面表示モードが設定されていることを表し、斜め方向に向けられているアイコン51A(図11下のアイコン51A)は、番組表示部41の表示モードとして非常時前面表示モードが設定されていることを表す。
チャンネルタイマ機能がオンになったとき、常時前面表示モードは解除され、番組表示部41の表示は図11の白抜き矢印の先に示されるものになる。図11の下方に示される番組表示部41のタイトルバー51には、斜め方向に向けられているアイコン51Aが表示されている。また、チャンネルタイマ表示部62のON/OFF表示部81はチャンネルタイマ機能がオンの状態にあることを表す黄色で表示され、タイマ時間表示部83には、タイマ時間の残り時間が59秒であることが表示されている。
以上のようにしてディスプレイの表示を制御し、受信するチャンネルを制御するパーソナルコンピュータ1の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
図12は、パーソナルコンピュータ1の機能構成例を示すブロック図である。図12に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図1のCPU11によりインフォTVアプリケーションが実行されることによって実現される。
図12に示されるように、パーソナルコンピュータ1においては再生制御部101と計時部102が実現される。
再生制御部101は、ユーザによる操作に応じて、チューナ16において受信されるチャンネルを制御する。また、再生制御部101は、チューナ16により受信され、取得された番組のデータとEPGデータに基づいて、図3に示されるような構成を有するウインドウの表示を制御する。
再生制御部101は、計時部102により計測される時間に基づいて、タイマ時間表示部83に表示されるタイマ時間の残り時間を1秒ずつ減算させて表示させることなども行い、残り時間が0秒になったとき、チューナ16に、チャンネルタイマ機能がオンにされたときに受信していたチャンネルを受信させる。再生制御部101は、チャンネルタイマ機能がオンにされたときに受信していたチャンネルの情報を管理している。
また、再生制御部101は、番組のデータがチューナ16から供給されたとき、番組を再生し、映像表示部52に番組の映像を表示させるとともに、番組の音声をスピーカから出力させる。
計時部102は、タイマボタン82が押され、チャンネルタイマ機能をオンにすることがユーザにより指示されたとき、時間の計測を開始し、計測した時間の情報を再生制御部101に出力する。
ここで、図13のフローチャートを参照して、受信するチャンネルを切り替えるパーソナルコンピュータ1の処理について説明する。
ステップS1において、計時部102は、チャンネルタイマ機能がオンにされたか否かを判定し、チャンネルタイマ機能がオンにされたと判定するまで待機する。
計時部102は、ステップS1において、タイマボタン82が押されたことから、チャンネルタイマ機能がオンにされたと判定した場合、ステップS2に進み、時間の計測を開始する。計時部102は、計測した時間の情報を再生制御部101に順次出力する。このとき、チューナ16において受信していたチャンネルの情報が再生制御部101により記憶される。
チャンネルタイマ機能をオンにした後、ユーザは、チャンネルを切り替え、それまで視聴していた番組とは異なる番組を視聴することなどを行う。
ステップS3において、再生制御部101は、チューナ16において受信するチャンネルをユーザによる操作に応じて切り替える。再生制御部101は、そのとき受信しているチャンネルで放送される番組を再生し、映像を映像表示部52に表示させたりする。
ステップS4において、再生制御部101は、計時部102から供給される時間の情報とユーザにより設定されているタイマ時間に基づいて、チャンネルタイマ機能をオンにしてからの時間が、タイマ時間として設定された時間となり、残り時間が0秒になったか否かを判定する。
再生制御部101は、ステップS4において、チャンネルタイマ機能をオンにしてからの時間がタイマ時間として設定された時間になっていないと判定した場合、ステップS3に戻り、ユーザによる操作に応じたチャンネルの切り替えなどを繰り返し実行する。
一方、ステップS4において、再生制御部101は、チャンネルタイマ機能をオンにしてからの時間がタイマ時間として設定された時間になったと判定した場合、ステップS5に進み、チャンネルタイマ機能をオフとし、チューナ16を制御することによって、チャンネルタイマ機能がオンにされたときに受信していたチャンネルを再度受信させる。
これにより、チャンネルタイマ機能がオンにされてからの時間が、タイマ時間としてあらかじめ設定されていた時間になった場合、チャンネルタイマ機能がオンにされたときに受信していたチャンネルが再度受信され、ユーザにより視聴されていた番組の映像が映像表示部52に表示される。また、番組の音声がスピーカから出力される。番組表示部41が他のウインドウの下に隠れている場合、番組表示部41が前面に表示されることなども行われる。
以上においては、チャンネルタイマ機能によるチャンネルの受信の切り替えがパーソナルコンピュータにおいて行われるものとしたが、テレビジョン受像機、携帯電話機などの、テレビジョン番組を受信することができる機器であれば、どのような装置において行われるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図1に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア22、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM12や、記憶部19を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部20を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 パーソナルコンピュータ, 41 番組表示部, 42 リスト表示部, 51 タイトルバー, 52 映像表示部, 53 コントロールパネル, 71 チャンネルリスト, 72 番組詳細情報表示部, 101 再生制御部, 102 計時部