以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、明細書又は図面に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、明細書又は図面に記載されていることを確認するためのものである。従って、明細書又は図面中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の表示制御装置(例えば、図1のパーソナルコンピュータ1)は、コンテンツの映像が表示される映像表示領域の上にポインタが移動されることに応じて、前記映像表示領域の移動方向を表す複数のアイコンを前記コンテンツの映像に重ねて前記映像表示領域に表示させ、複数の前記アイコンのうちのいずれかのアイコンの上に前記ポインタが移動された状態で所定の時間が経過したとき、前記ポインタが上に移動されているアイコンにより表される移動方向に前記映像表示領域を移動させる表示制御手段(例えば、図12の表示制御部101)を備える。
この表示制御装置には、時間を計測する計時手段(例えば、図12の計時部102)をさらに設けることができる。
本発明の一側面の表示制御方法またはプログラムは、コンテンツの映像が表示される映像表示領域の上にポインタが移動されることに応じて、前記映像表示領域の移動方向を表す複数のアイコンを前記コンテンツの映像に重ねて前記映像表示領域に表示させ、複数の前記アイコンのうちのいずれかのアイコンの上に前記ポインタが移動された状態で所定の時間が経過したとき、前記ポインタが上に移動されているアイコンにより表される移動方向に前記映像表示領域を移動させるステップ(例えば、図13のステップS6)を含む。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るパーソナルコンピュータ1のハードウエア構成例を示すブロック図である。
パーソナルコンピュータ1は、ノートブック型のコンピュータであってもよいし、デスクトップ型のコンピュータであってもよい。
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12、または記憶部19に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)13には、CPU11が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU11、ROM12、およびRAM13は、バス14により相互に接続されている。
CPU11にはまた、バス14を介して入出力インターフェース15が接続されている。入出力インターフェース15には、チューナ16が接続されている。
チューナ16は、屋外などに取り付けられたアンテナ31によって受信された放送波からユーザにより選択されたチャンネルで放送されている番組のデータ(映像、音声のデータ)やEPG(Electronic Program Guide)データを取得し、取得した番組のデータとEPGデータを、入出力インターフェース15を介して出力部18に出力する。出力部18においては、チューナ16から供給されたデータに基づいて、番組の映像やチャンネルのリストなどが表示される。
アンテナ31により受信される放送は、地上アナログ放送、ワンセグ(商標)を含む地上ディジタル放送、BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communications Satellite)ディジタル放送のいずれの放送であってもよい。
放送波を介して提供される番組ではなく、インターネットを介して所定のサーバから提供される番組のデータがパーソナルコンピュータ1において取得され、処理が行われるようにしてもよい。また、EPGデータも、放送波を介してではなくインターネットを介して所定のサーバから取得されるようにしてもよい。
入出力インターフェース15には、キーボード、マウスなどよりなる入力部17、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部18が接続されている。CPU11は、入力部17から入力されるユーザによる操作に対応して各種の処理を実行する。
入出力インターフェース15に接続されている記憶部19は、例えばハードディスクからなり、CPU11が実行するプログラムや、チューナ16から供給された番組のデータ、EPGデータなどの各種のデータを記憶する。記憶部19には、CPU11が実行するプログラムとして、例えば、番組の映像とともに、取得されたEPGデータに基づいて番組の情報をパーソナルコンピュータ1のディスプレイに表示させたりするアプリケーションが用意される。以下、適宜、番組の映像を表示させたりするこのアプリケーションをインフォTVアプリケーションという。
通信部20は、インターネットやローカルエリアネットワークなどのネットワークを介して外部の装置と通信を行う。
入出力インターフェース15に接続されているドライブ21は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア22が装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部19に転送され、記憶される。
図2は、インフォTVアプリケーションによってディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
インフォTVアプリケーションが起動したとき、図2に示されるように、パーソナルコンピュータ1に搭載されるOS(Operating System)によって表示されるデスクトップ画面の右端に、番組の映像などを含む画面(ウインドウ)が表示される。
このように、番組の映像などを含むウインドウがデスクトップ画面の端に表示されるから、ユーザは、このウインドウ以外の部分に、文書作成アプリケーションのウインドウやWebブラウザのウインドウなどを表示させ、それらのウインドウを用いて文書を作成したりWebサイトを閲覧したりしながら、番組を視聴することができる。
図3は、インフォTVアプリケーションによって表示される図2のウインドウを拡大して示す図である。
図3に示されるように、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウは、基本的に、番組表示部41とリスト表示部42から構成される。
このうちの番組表示部41は、タイトルバー51、映像表示部52、およびコントロールパネル53から構成される。
タイトルバー51は、図3のウインドウを表示するアプリケーションの名前などが表示される領域である。図3の例においては、図3のウインドウがインフォTVアプリケーションによって表示されていることを表す「インフォTV」がタイトルバー51に表示されている。アプリケーションの名前の他に、ウインドウを閉じるときに操作されるボタンなどもタイトルバー51には表示される。
映像表示部52は、ユーザにより選択されたチャンネルによって現在放送中の番組の映像が所定の解像度で表示される領域である。映像表示部52に映像が表示されている番組が、ユーザが視聴中の番組となる。図3の例においては、ユーザが視聴中の番組はサッカー中継とされている。
コントロールパネル53は、視聴中の番組に対してユーザが各種の操作を行うときに操作されるボタンなどが表示される領域である。図3の例においては、チャンネル表示部61、チャンネルタイマ表示部62、ミュートボタン63、音量調整スライドバー64がコントロールパネル53に表示されている。
チャンネル表示部61は、受信中のチャンネルのチャンネル名(放送局名)と、チャンネルを切り替えるときに操作される+/−ボタンが表示される領域である。図3の例においては、「FFテレビ」のチャンネル名が表示されている。
チャンネルタイマ表示部62は、チャンネルタイマを設定するときに操作されるボタンとタイマ時間が表示される領域である。チャンネルタイマ機能は、他のチャンネルを受信している場合であっても、チャンネルタイマ機能をオンにしたときから所定の時間(タイマ時間)が経過したときには、チャンネルタイマ機能をオンにしたときに受信していたチャンネルを自動的に受信する機能である。
ミュートボタン63はスピーカから出力される番組の音声をミュートさせるときに操作されるボタンであり、音量調整スライドバー64は番組の音声の音量を調整するときに操作される表示である。
一方、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウを構成する番組表示部41とリスト表示部42のうちのリスト表示部42は、図3に示されるように、チャンネルリスト71と番組詳細情報表示部72から構成される。
チャンネルリスト71は、受信可能なチャンネルのチャンネル番号やチャンネル名が表示されるリストである。ユーザは、チャンネルリスト71に表示されるチャンネルの中から所定のチャンネルをマウスを操作するなどして選択し、選択したチャンネルで放送中の番組を視聴することができる。
図3の例においては、上から、「1CH MMK総合」、「3CH MMK教育」、「4CH 大日テレビ」、・・・、「14CH TXテレビ」が、選択可能なチャンネルのチャンネル番号とチャンネル名として表示されている。また、斜線を付して示されるように、チャンネルリスト71に表示されているチャンネルの中から「8CH FFテレビ」が選択されている。すなわち、図3の映像表示部52に表示されている映像は、この「8CH FFテレビ」で放送されている番組の映像である。
なお、チャンネルリスト71のそれぞれの欄の右方に適宜表示される「i」の文字を表すアイコンは、そのアイコンが表示されている欄のチャンネルで放送される番組のEPGデータがインターネットなどを介して取得されていることを表す。
番組詳細情報表示部72は、チャンネルリスト71から選択されたチャンネルで放送される番組の詳細情報が表示される領域である。番組の詳細情報はEPGデータなどに基づいて表示される。
図3の例においては、詳細情報として番組詳細情報表示部72に表示される人名などの単語には下線が引かれており、ユーザが、マウスなどを操作して下線が引かれている単語を選択することができるようになされている。単語が選択されたとき、例えば、選択された単語に基づいてその単語に関連のある情報の検索などが行われる。
図4は、インフォTVアプリケーションによってディスプレイに表示される他の画面の例を示す図である。
図4に示されるように、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウを構成する番組表示部41とリスト表示部42のうち、番組表示部41だけをユーザが好みの場所に移動させることができるようになされている。
すなわち、ウインドウの表示モードとして、リスト表示部42とともに番組表示部41の位置が固定になる固定モードが選択されているとき図2の画面が表示され、番組表示部41の位置を自由に動かすことができるフローティングモードが選択され、番組表示部41の位置が画面の中央付近に移動されたとき図4の画面が表示される。番組表示部41の位置の移動は、例えば、図4に示されるように、番組表示部41のタイトルバー51にマウスポインタPをあて、ドラッグ&ドロップ操作を行うことなどによって行われる。
なお、フローティングモードが選択されたとき、リスト表示部42の表示は消される。
図5は、インフォTVアプリケーションによってディスプレイに表示されるさらに他の画面の例を示す図である。
番組表示部41にマウスポインタPがあてられている図4の状態から、図5に示されるように、マウスポインタPが番組表示部41の外側に移動されたとき、番組表示部41のうちのタイトルバー51とコントロールパネル53の表示は消され、映像表示部52だけが表示される。
例えば、マウスポインタPを文書作成アプリケーションのウインドウにあて、ユーザが文書の作成などを行っているとき、図5に示されるような形で映像表示部52が表示される。マウスポインタPが番組表示部41の外側に移動されたときにはコントロールパネル53に表示されるボタンの操作などは行われないから、そのようないわば不要な表示が消されることによって、ユーザは、ディスプレイのできるだけ広い範囲を、文書作成などのメインの作業に割り当てることができる。
このようなフローティングモードが設定されているとき、パーソナルコンピュータ1においては、ドラッグ&ドロップの操作以外の操作によっても、映像表示部52の表示位置をユーザは移動させることができる。
図6は、フローティングモードが設定されているときに表示される番組表示部41を拡大して示す図である。図6の番組表示部41は、例えば、図4に示されるようにディスプレイの中央付近に表示されているものである。
図6に示されるように、マウスポインタPが例えばコントロールパネル53の上にあるとき、タイトルバー51、映像表示部52、およびコントロールパネル53の全体からなる番組表示部41が表示される。映像表示部52には、番組の映像が表示される。
図6の映像表示部52の表示は、映像表示部52の上にマウスポインタPが移動されることに応じて図7の表示に切り替えられる。
図7は、番組表示部41を拡大して示す他の図である。
映像表示部52の上にマウスポインタPが移動されることに応じて、図7に示されるように、映像表示部52には、番組の映像の表示に関する各種のアイコン(ボタン)が、番組の映像に重ねて表示される。アイコンはある程度の透明度を有する形で表示されており、ユーザは、アイコンが重ねて表示されている部分の番組の映像も確認することができる。
図7の例においては、映像表示部52の中央を基準として左斜め上に移動アイコン81が表示され、左斜め下に移動アイコン82が表示されている。また、右斜め上に移動アイコン83が表示され、右斜め下に移動アイコン84が表示されている。
移動アイコン81は左斜め上方向を指す矢印などから構成され、それは、所定の時間だけ移動アイコン81の上にマウスポインタPを移動させることによって、映像表示部52の位置を、現在の表示位置からディスプレイの左上隅に移動させることができることを表す。
移動アイコン82は左斜め下方向を指す矢印などから構成され、それは、所定の時間だけ移動アイコン82の上にマウスポインタPを移動させることによって、映像表示部52の位置を、現在の表示位置からディスプレイの左下隅に移動させることができることを表す。
移動アイコン83は右斜め上方向を指す矢印などから構成され、それは、所定の時間だけ移動アイコン83の上にマウスポインタPを移動させることによって、映像表示部52の位置を、現在の表示位置からディスプレイの右上隅に移動させることができることを表す。
移動アイコン84は右斜め下方向を指す矢印などから構成され、それは、所定の時間だけ移動アイコン84の上にマウスポインタPを移動させることによって、映像表示部52の位置を、現在の表示位置からディスプレイの右下隅に移動させることができることを表す。
図7の例においては、映像表示部52のサイズを選択するときに操作されるサイズ選択ボタン85、映像表示部52をディスプレイ全体にわたって表示させるときに操作される全画面表示ボタン86、および、インフォTVアプリケーションによって表示されるウインドウの表示モードを固定モードに設定するときに操作される固定モード選択ボタン87も映像表示部52の右上に並べて表示されている。
例えば、図8に示されるように、移動アイコン81乃至84のうちの移動アイコン81の上にマウスポインタPが移動され、その状態で所定の時間が経過したとき、図4に示されるように番組表示部41が中央付近に表示されていたディスプレイの表示は、図9の表示に切り替えられる。
図9は、ディスプレイに表示される画面の例を示す図である。
映像表示部52に表示された移動アイコン81の上にマウスポインタPが移動され、その状態で所定の時間が経過したとき、図9に示されるように、映像表示部52の表示位置は、それまで表示されていた中央付近の位置からディスプレイの左上隅に瞬間的に切り替えられる。図9の例においては、映像表示部52の左上隅がディスプレイの左上隅にくるように映像表示部52が表示されている。なお、位置が移動したとき、番組の移動アイコン81乃至84などの表示は消され、映像表示部52には番組の映像だけが表示される。
同様に、移動アイコン81乃至84のうちの移動アイコン83の上にマウスポインタPが移動され、その状態で所定の時間が経過したとき、図4に示されるように番組表示部41が中央付近に表示されていたディスプレイの表示は、図10の表示に切り替えられる。
図10は、ディスプレイに表示される画面のさらに他の例を示す図である。
映像表示部52に表示された移動アイコン83の上にマウスポインタPが移動され、その状態で所定の時間が経過したとき、図10に示されるように、映像表示部52の表示位置は、それまで表示されていた中央付近の位置からディスプレイの右上隅に瞬間的に切り替えられる。図10の例においては、映像表示部52の右上隅がディスプレイの右上隅にくるように映像表示部52が表示されている。
図11は、ディスプレイに表示される画面の遷移の例を示す図である。
図11の最上段に示されるディスプレイには、その右上隅に映像表示部52が表示され、中央付近にウインドウ91が表示されている。ウインドウ91は、文書作成アプリケーションのウインドウやWebブラウザのウインドウなどである。図11の最上段に示されるディスプレイにおいては、マウスポインタPはウインドウ91にあてられている。
例えば、ユーザがウインドウ91をアクティブ(操作対象)とし、文書を作成したり、Webサイトを閲覧したりしながら映像表示部52に表示される番組の映像を見ている状態において、映像表示部52の表示位置を移動させるとき、ユーザは、マウスなどを操作して、図11の白抜き矢印A1の先に示されるディスプレイの表示のように、マウスポインタPをウインドウ91の上から映像表示部52の上に移動させる。
ユーザがマウスポインタPを映像表示部52の上に移動させることに応じて、映像表示部52には移動アイコン81乃至84などが番組の映像に重ねて表示される。また、このとき、タイトルバー51やコントロールパネル53も表示される。
例えば、映像表示部52をディスプレイの左上隅に移動させる場合、ユーザは、マウスなどを操作して、図11の白抜き矢印A2の先に示されるディスプレイの表示のように、マウスポインタPを移動アイコン81の上に移動させる。
ユーザは、マウスポインタPを移動アイコン81の上に移動させてそのままの状態にすることで、図11の白抜き矢印A3の先に示されるディスプレイの表示のように、映像表示部52をディスプレイの左上隅に移動させることができる。
このように、ユーザは、映像表示部52の上にマウスポインタPを移動させ、さらに、映像表示部52に表示される移動アイコンの上にマウスポインタPを移動させてそのままの状態にしておくだけで、すなわち、1回もマウスのクリック操作を行うことなく、映像表示部52の位置を移動させることができる。
したがって、ユーザは、ウインドウ91をアクティブにしたまま、映像表示部52の位置を移動させることができる。
仮に、映像表示部52に移動アイコンを表示させたり、表示させた移動アイコンの中から映像表示部52の移動方向を指定する移動アイコンを選択したりするためにマウスのクリック操作を行う必要があるとした場合、そのクリック操作によってウインドウ91が一旦アクティブなものではなくなり、映像表示部52を移動させた後にメインの作業を再開しようとしたときに、ユーザは、ウインドウ91にマウスポインタPをあて、クリック操作を行うなどしてウインドウ91をアクティブにしてからそれを行う必要があるが、クリック操作を行うことなく、マウスポインタPをあてるだけで映像表示部52を移動させることができることから、そのようなアクティブにする対象を切り替えるような煩雑な操作を行う必要がない。
以上のようにしてディスプレイの表示を制御するパーソナルコンピュータ1の処理についてはフローチャートを参照して後述する。
図12は、パーソナルコンピュータ1の機能構成例を示すブロック図である。図12に示す機能部のうちの少なくとも一部は、図1のCPU11によりインフォTVアプリケーションが実行されることによって実現される。
図12に示されるように、パーソナルコンピュータ1においては表示制御部101と計時部102が実現される。
表示制御部101はディスプレイの表示を制御する。例えば、表示制御部101は、チューナ16などにおいて取得された番組の映像データやEPGデータに基づいて、図3に示されるような構成を有するウインドウをディスプレイの右端に表示させたり、マウスなどを用いて行われるユーザ操作に応じて、フローティングモードにおける番組表示部41の位置を移動させたりする。
表示制御部101は、フローティングモードが設定されている状態で映像表示部52の上にマウスポインタPが移動されたとき、上述した移動アイコン81乃至84などを番組の映像に重ねて表示させ、続けて、移動アイコン81乃至84のうちの所定の移動アイコンの上にマウスポインタPが移動されたとき、計時部102に時間の計測を開始させる。
表示制御部101は、計時部102により計測される時間に基づいて、移動アイコンの上にマウスポインタPが移動されてから所定の時間が経過したと判定したとき、映像表示部52の位置を、それまでの位置から、マウスポインタPが上に移動された移動アイコンによって表される移動方向にあるディスプレイの隅に移動させる。
なお、移動アイコンの上にポインタを移動させてから、映像表示部52の位置が実際に移動されるまでの時間をユーザが設定することができるようにしてもよい。これにより、ユーザは、移動アイコンの上にマウスポインタPを移動させた直後に映像表示部52の位置を移動させるように設定したり、移動アイコンの上にマウスポインタPを移動させてから2,3秒などのしばらくの時間が経過してから映像表示部52の位置を移動させるように設定したりすることができる。
計時部102は、表示制御部101による制御にしたがって時間を計測し、計測した時間を表示制御部101に出力する。
ここで、図13のフローチャートを参照して、インフォTVアプリケーションが実行されているときのディスプレイの表示を制御するパーソナルコンピュータ1の処理について説明する。
ステップS1において、表示制御部101は、フローティングモードによって映像表示部52が表示されている状態で、その映像表示部52の上にマウスポインタPが移動されたか否かをユーザ操作に基づいて判定し、移動されたと判定するまで待機する。
表示制御部101は、ステップS1において、映像表示部52の上にマウスポインタPが移動されたと判定した場合、ステップS2に進み、移動アイコン81乃至84などを番組の映像に重ねて映像表示部52に表示させる。
ステップS3において、表示制御部101は、移動アイコン81乃至84のうちの所定の移動アイコンの上にマウスポインタPが移動されたか否かを判定し、移動されたと判定するまで待機する。なお、映像表示部52の外側にマウスポインタPが移動されたとき、ステップS1からの処理が繰り返される。
表示制御部101は、ステップS3において、移動アイコン81乃至84のうちの所定の移動アイコンの上にマウスポインタPが移動されたと判定した場合、ステップS4に進み、計時部102を制御して時間の計測を開始させる。
ステップS5において、表示制御部101は、計時部102により計測される時間に基づいて、移動アイコンの上にマウスポインタPが移動されてから所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過したと判定するまで待機する。所定の時間が経過する前にマウスポインタPが移動アイコンの上から映像表示部52の外側などに移動されたとき、ステップS1からの処理が繰り返される。
表示制御部101は、ステップS5において、移動アイコンの上にマウスポインタPが移動されてから所定の時間が経過したと判定した場合、ステップS6に進み、映像表示部52の位置を、それまで表示されていた位置から、マウスポインタPが上に移動された移動アイコンによって表される移動方向にあるディスプレイの隅に移動させ、処理を終了させる。
このような処理によって、ユーザは、1回もマウスのクリック操作を行うことなく、映像表示部52の位置を容易に移動させることができる。
以上においては、移動アイコンを操作することによって切り替えることのできる映像表示部52の表示先がディスプレイの四隅である場合について説明したが、ディスプレイの中央を表すアイコン、ディスプレイの中央上方を表すアイコン、ディスプレイの中央下方を表すアイコンなどの、四隅以外の方向を表すアイコンが表示されるようにしてもよい。この場合、ユーザは、例えばディスプレイの中央を表すアイコンの上にマウスポインタを移動させ、そのままの状態にしておくことによって、映像表示部52の位置をディスプレイの中央に容易に移動させることができる。
また、以上においては、映像表示部52に表示される映像が、放送された番組の映像、あるいは、インターネットを介して所定のサーバから取得された番組の映像であるとしたが、パーソナルコンピュータ1に録画された番組の映像や、パーソナルコンピュータ1に装着されたDVDなどのメディアに記録されたコンテンツの映像が映像表示部52に表示されるようにしてもよい。
また、番組の映像の表示位置を切り替える以上のような処理が、パーソナルコンピュータに限らず、テレビジョン受像機、携帯電話機などの、コンテンツの映像を表示させるどのような装置において行われるようにしてもよい。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、プログラム記録媒体からインストールされる。
コンピュータにインストールされ、コンピュータによって実行可能な状態とされるプログラムを格納するプログラム記録媒体は、図1に示すように、磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディアであるリムーバブルメディア22、または、プログラムが一時的もしくは永続的に格納されるROM12や、記憶部19を構成するハードディスクなどにより構成される。プログラム記録媒体へのプログラムの格納は、必要に応じてルータ、モデムなどのインターフェースである通信部20を介して、ローカルエリアネットワーク、インターネット、ディジタル衛星放送といった、有線または無線の通信媒体を利用して行われる。
なお、本明細書において、プログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
1 パーソナルコンピュータ, 41 番組表示部, 42 リスト表示部, 51 タイトルバー, 52 映像表示部, 53 コントロールパネル, 71 チャンネルリスト, 72 番組詳細情報表示部, 81乃至84 移動アイコン, 101 表示制御部, 102 計時部