JP2007281951A - インピーダンス変換回路及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】過大入力検出部と、カレントミラー回路と第1電流源とを含む復帰部と、インピーダンス変換部と、を備え、入力信号が所定の振幅範囲内の場合には、前記カレントミラー回路は前記第1電流源からの電流により駆動された高インピーダンスを有しつつ前記インピーダンス変換部に接続され、前記インピーダンス変換部は正常動作状態における出力信号を出力し、前記所定の振幅範囲を超えた過大入力信号が前記過大入力検出部において検出された場合には、前記過大入力検出部からの信号により前記第1電流源から前記カレントミラー回路への電流を増加させ、前記カレントミラー回路のインピーダンスを過渡的に低下させることを特徴とするインピーダンス変換回路が提供される。
【選択図】図1
Description
このコンデンサマイクロフォンはインピーダンス変換回路に接続される。しかし、例えば携帯電話を落とした場合のように、大きな音や機械的に大きな衝撃が加わった場合に入力信号が過大となる。インピーダンス変換回路が正常動作に戻る復帰時間を早くするには抵抗素子などを対接地間に並列に接続することが必要である。コンデンサマイクロフォンの静電容量が約5pFと小さく、かつ20Hzから20kHzの範囲の音声帯域を扱う事から接続する抵抗を数ギガオーム程度にしないと低域カットオフ周波数が音声帯域に入る。さらに抵抗素子を大きくすると雑音電圧特性を良好に出来る。
|Z|=(R2+X2)1/2
の大きさによりインピーダンスの大、小を比較するものとする。
復帰部18は、第1カレントミラー回路28及び第1電流源22を含む。また過大入力検出部16は、検出回路17及び第2電流源24を含む。第1カレントミラー回路28、インピーダンス変換部20は例えば、MOSトランジスタにより構成される。また、ダイオード12及びダイオード14を、MOSトランジスタのダイオード接続により形成すれば共通製造プロセスを採用できて、MOS集積回路化が容易となる。
図3は、比較例にかかるインピーダンス変換回路40を表すブロック図である。
コンデンサマイクロフォン10は、インピーダンス変換回路40の入力端子INに接続されている。ダイオード13及び15は、ESD対策の他、過大入力に対するクランプの働きがある。入力端子INに接続されている抵抗11は、数ギガオーム程度の値であり、半導体集積回路上においてシート抵抗が数百乃至数キロオームのポリシリコンなどを用いると、チップ面積の多くの部分を抵抗11で占めることになる。抵抗面積を低減するために低不純物濃度とすると、プロセス制御性が低下し温度係数が大となりやすい。
図4は、本発明の第3具体例にかかるインピーダンス変換回路を表すブロック図である。なお、図2と同様の構成要素には、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
復帰部18は、第1カレントミラー回路28及び第1電流源22を含む。また、検出回路17は、NMOSトランジスタ32、コンデンサ38、CMOSインバータ回路31、NMOSトランジスタ34からなる。過大入力検出部16は、この検出回路17、第2電流源24、第3電流源25とを含む。また、第1カレントミラー回路28及び第1電流源22と並列に第2カレントミラー回路36及び第4電流源26が接続されている。本具体例において、正常動作状態において、第1及び第2カレントミラー回路28、36は非飽和領域で動作し高インピーダンスである。
本具体例は、第3具体例から第2カレントミラー回路36及び第4電流源26を削除した構成を有する。本具体例における第1カレントミラー回路28は、負の過大入力に対して第3具体例における第2カレントミラー回路36とほぼ同様な作用を兼ね備えているので削除してもほぼ同様の効果を保持できる。この結果、チップ面積をより縮小できる。
本変型例においては、定電流源のVCC端子は、出力端子OUTと独立に設ける。この結果、過大入力時におけるカレントミラー回路への電流を変化させることにより、インピーダンスを制御し、復帰時間を制御できる。
例えば、インピーダンス変換回路を構成する過大入力検出部、復帰部、インピーダンス変換部、ダイオード、カレントミラー回路、検出回路、MOSトランジスタ、CMOSインバータ回路、電流源、コンデンサなどに関して当業者が各種設計変更を行ったものであっても、本発明の主旨を逸脱しない限り本発明の範囲に包含される。
Claims (5)
- 過大入力検出部と、
カレントミラー回路と第1電流源とを含む復帰部と、
インピーダンス変換部と、
を備え、
入力信号が所定の振幅範囲内の場合には、前記カレントミラー回路は前記第1電流源からの電流により駆動された高インピーダンスを有しつつ前記インピーダンス変換部に接続され、前記インピーダンス変換部は正常動作状態における出力信号を出力し、
前記所定の振幅範囲を超えた過大入力信号が前記過大入力検出部において検出された場合には、前記過大入力検出部からの信号により前記第1電流源から前記カレントミラー回路への電流を増加させ、前記カレントミラー回路のインピーダンスを過渡的に低下させることを特徴とするインピーダンス変換回路。 - MOSトランジスタとコンデンサとを少なくとも含む過大入力検出部と、
第1カレントミラー回路と第1電流源とを含む復帰部と、
インピーダンス変換部と、
を備え、
入力信号が所定の振幅範囲内の場合には、前記第1カレントミラー回路は前記第1電流源からの電流により駆動された高インピーダンスを有しつつ前記インピーダンス変換部へ接続させ、前記インピーダンス変換部は正常動作状態における出力信号を出力し、
前記所定の振幅範囲を超えて前記MOSトランジスタ駆動電圧と同一極性の過大入力信号が印加された場合には前記MOSトランジスタがオンとなると共に前記コンデンサがまず放電し、その後充電が開始され、充電時間中のみ前記過大入力信号検出回路からの信号により前記第1電流源から前記第1カレントミラー回路への電流が増加され、前記第1カレントミラー回路のインピーダンスを過渡的に低下させ、
前記所定の振幅範囲を超えた前記MOSトランジスタの駆動電圧と逆極性の過大入力信号が印加された場合には前記第1カレントミラー回路において入力端子に接続されたMOSトランジスタのドレインとソースが逆転した状態でオンしインピーダンスを低下させることを特徴とするインピーダンス変換回路。 - MOSトランジスタとコンデンサとを少なくとも含む過大入力検出部と、
第1電流源に接続された第1カレントミラー回路と、第2カレントミラー回路とを含む復帰部と、
インピーダンス変換部と、
を備え、
入力信号が所定の振幅範囲内の場合には、前記第1カレントミラー回路は前記第1電流源からの電流により駆動された高インピーダンスを有しつつ前記インピーダンス変換部へ接続させ、前記インピーダンス変換部は正常動作状態における出力信号を出力し、
前記所定の振幅範囲を超えて前記MOSトランジスタの駆動電圧と同一極性の過大入力信号が印加された場合には前記MOSトランジスタがオンとなると共に前記コンデンサがまず放電し、その後充電が開始され、充電時間中のみ前記過大入力信号検出回路からの信号により前記電流源から前記第1カレントミラー回路への電流が増加され、前記第1カレントミラー回路のインピーダンスを過渡的に低下させ、
前記所定の振幅範囲を超えて前記MOSトランジスタの駆動電圧と逆極性の過大入力信号が印加された場合には前記第2カレントミラー回路において入力端子に接続されたMOSトランジスタのドレインとソースが逆転した状態でオンしインピーダンスを低下させることを特徴とするインピーダンス変換回路。 - 前記過大入力検出部の前段に設けられ、入力端子と接地電位との間で互いに逆方向に並列接続された一対の整流素子をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のインピーダンス変換回路。
- 請求項1〜4のいずれか1つに記載のインピーダンス変換回路と、
前記インピーダンス変換回路の入力端子に接続されたコンデンサマイクロフォンと、
を備えたことを特徴とする電子機器。
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