JP2002044788A - マイクロフォン装置 - Google Patents
マイクロフォン装置Info
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Abstract
することが可能なマイクロフォン装置を提供する。 【解決手段】 第1演算増幅器1でボルテージフォロワ
を構成し、第2演算増幅器2の非反転入力端子を接地す
る。第2演算増幅器2の出力端子は第1コンデンサ7を
介して第1演算増幅器1の非反転入力端子に接続する。
第2交流電圧発生器15と第1演算増幅器1の非反転入
力端子との間に第2コンデンサ12を接続する。第2演
算増幅器2の出力端子を信号出力端子13に接続する。
第1演算増幅器1の非反転入力端子に音波センサ8を接
続する。交流電圧Vinを入力し、音波センサ8のうち
基礎容量値Cd分に流れる電流Idを、第2コンデンサ
12を介して第2交流電圧発生器15から供給する。信
号出力端子13から電圧Voutを取り出す。
Description
等のインピーダンスを変化させる音波センサを備えたマ
イクロフォン装置に関するものである。
換し出力するマイクロフォン装置の従来例として、例え
ば特開平11−88989号公報記載のものを挙げるこ
とができる。図5は、このマイクロフォン装置の概略構
成を示す回路図である。このマイクロフォン装置は、エ
レクトレット型の音波センサ41を備えている。この音
波センサ41は、外部から受けた音波で振動膜を振動さ
せ、この振動による振動膜とエレクトレット層との間の
容量変化に応じて端子間電圧Veを変化させるものであ
る。この端子間電圧Veの変化は、抵抗42、43、4
4及びFET45で構成されたソースフォロワ回路によ
ってインピーダンス変換され、出力端子46から出力電
圧Vdが出力されるようになっている。
含む一般的なコンデンサマイクロフォンの容量Ceは、
一定の基礎容量値Cdと外部から受けた音波によって変
化する容量変化分ΔCとの和で表すことができる。Ce
=Cd+ΔCところが前記端子間電圧Veは、コンデン
サマイクロフォンの全体の容量値Ceの変化に応じて変
化するものである。そのため前記容量変化分ΔCが基礎
容量値Cdに比べて微少である場合には、容量変化分Δ
Cの検出感度がきわめて低くなってしまうという問題が
あった。この問題を解決すべく前記回路の増幅度を上げ
ると、今度は出力電圧Vdが飽和してしまい、容量変化
分ΔCを正確に検出できなくなるという問題が生じる。
めになされたものであって、その目的は、微小な音波入
力の変化を高感度で正確に検出することが可能なマイク
ロフォン装置を提供することにある。
フォン装置は、ボルテージフォロワ、一方の入力端子を
所定の電圧に接続した演算増幅器、及び前記演算増幅器
の出力端子と前記ボルテージフォロワの入力端子との間
に設けられた第1のインピーダンスを含み、第1の増幅
電圧を前記ボルテージフォロワから出力させる増幅回路
と、入力した音波信号に応じてインピーダンスを変化さ
せる音波センサと、前記ボルテージフォロワの入力端子
にその一端が接続され他端に前記音波センサを接続した
信号線と、前記演算増幅器の出力端子に接続された信号
出力端子と、前記信号線に接続され前記音波センサに所
定の電流を供給する電流路とを備えたことを特徴として
いる。
して所定の電流を音波センサに供給することができる。
この電流により、音波センサを流れる電流のうちインピ
ーダンス変化に応じて変化することのない電流分を、第
1のインピーダンスに流れる電流中から減殺することが
可能となる。また演算増幅器の一方の入力端子を所定の
電圧に接続しているので、特に演算増幅器を高速動作さ
せている場合においても、その出力信号に含まれる高調
波・ゆらぎ・演算誤差を抑制することが可能となる。
1のインピーダンスを第1のコンデンサとすれば、位相
回りによる影響を抑制して、第1のコンデンサに流れる
電流中から音波センサの容量変化に応じて変化すること
のない電流分を確実に減殺することが可能となる。
記電流路を、第2の増幅電圧を出力する第2の演算増幅
器の出力端子と前記信号線との間に設け、これに第2の
インピーダンス又は第2のコンデンサを介設するように
すれば、電流源等の外部接続が不要となるし、また回路
動作を安定させることが可能となる。
さらに前記信号線の少なくとも一部を電気的に遮蔽する
シールド手段と、このシールド手段に前記第1の増幅電
圧に基づくシールド電圧を印加するシールド電圧印加手
段とを設けるようにすると、シールド手段と信号線との
間の浮遊容量をコントロールして、音波センサのインピ
ーダンス変化を高精度で検出することが可能となる。
装置の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ
詳細に説明する。
クロフォン装置の構成を示す回路図である。このマイク
ロフォン装置は、第1演算増幅器1及び第2演算増幅器
2を含む増幅回路を備えて構成されている。第1演算増
幅器1は、その出力端子と反転入力端子とが接続され、
ボルテージフォロワを構成している。ここでボルテージ
フォロワとは、入力インピーダンスが高い一方、出力イ
ンピーダンスが低く、入出力ゲインが理論上「1」であ
って、インピーダンス変換器として機能するものをい
う。従って、例えばこのボルテージフォロワを演算増幅
器で構成する場合には、その入出力端子間で信号増幅を
行うようにするための帰還回路網は設けられないという
ことになる。また第1演算増幅器1の非反転入力端子に
は、シールドされた信号線9の一端が接続されている。
設けられている。この音波センサ8は、図6にその縦断
面図を示すように、円筒金属外壁34の一端側に振動膜
31を備えるとともに、前記円筒金属外壁34に絶縁物
33で支持された背極32が、前記振動膜31との間に
所定の間隙を置いて対置するように設けられている。そ
してこの背極32の反振動膜側端部に検出電極35が形
成され、また円筒金属外壁34の反振動膜側端部に負電
極36が形成されている。そして受けた音波に応じて前
記振動膜31が振動することにより、振動膜31と背極
32との間の相対位置を変化させ、これによって負電極
36と検出電極35との間の静電容量Csを変化させる
ものである。そこで前記信号線9を音波センサ8の検出
電極35に接続し、また負電極36を接地するようにし
ている。
地される一方、反転入力端子には第1抵抗(抵抗値R
1)5及び第2抵抗(抵抗値R2)6の一端がそれぞれ
接続されている。第1抵抗5の他端は第1交流電圧発生
器(発生交流電圧Vin、角周波数ω)4に接続され、
第2抵抗6の他端は前記第1演算増幅器1の反転入力端
子に接続されている。第2演算増幅器2の出力端子は、
第1コンデンサ(第1のインピーダンス、容量値Cf)
7を介して第1演算増幅器1の非反転入力端子(ボルテ
ージフォロワの入力端子)に接続されている。また前記
信号線9には、第2コンデンサ(容量値Cc)12を介
して第2交流電圧発生器(発生交流電圧Vc、角周波数
ω)15が接続されるとともに、第3抵抗(抵抗値R
c)14を介して第3交流電圧発生器(発生交流電圧V
r、角周波数ω)16が接続されている。そして第2演
算増幅器2の出力端子が信号出力端子13に接続されて
いる。
ォン装置の動作について説明する。音波センサ8の全静
電容量Csは、基礎容量値をCd、受けた音波に応じて
変化する容量変化分をΔCとすると、 Cs=Cd+ΔC ―――(1) で表すことができる。そこで第1交流電圧発生器4から
角周波数ωの交流入力電圧Vinを与える。各演算増幅
器1、2の入力端子間がイマジナリ・ショート状態にあ
ることから、第2演算増幅器2の反転入力端子電圧V1
=0である。これにより第1演算増幅器1の反転入力端
子電圧V2は、 V2=−(R2/R1)・Vin ―――(2) =Vp となる。つまりボルテージフォロワの出力電圧(第1の
増幅電圧)V2は、入力電圧Vinに反転比例した電圧
になるということである。
は、 Ic=jωCc・(Vc−V2) ―――(4) であり、第3抵抗14を流れる電流Irは、 Ir=(Vr−V2)/Rc ―――(5) である。そして第1コンデンサ7を流れる電流Ifは、 If=Is−Ic−Ir+Ip ―――(6) と表される。Ipは、第1演算増幅器1の非反転入力端
子に流れ込む電流値である。さらに音波センサ8に流れ
る電流Isは、容量Csのうち基礎容量値Cdに相当す
る部分に流れる電流Idと、容量変化分ΔCに相当する
部分に流れる電流ΔIとに分解できる。 Is=Id+ΔI ―――(7) 従って電流Ifは、 If=Id+ΔI−Ic−Ir+Ip ―――(8) と書くことができる。一方、信号出力端子電圧Vout
は、 Vout=If/jωCf+V2 ―――(9) で表される。
既知である。これをRiとすると、電流Ipは、 Ip=V2/Ri =−(R2/R1)・Vin/Ri ―――(10) となる。そこで上記マイクロフォン装置では、 −(R2/R1)・Vin/Ri=(Vr−V2)/Rc ―――(11) となるように第3交流電圧発生器16の電圧Vr及び第
3抵抗14の抵抗値Rcを選択している。この際、式
(11)を成立させるためには電圧Vrのみを調整する
ようにしてもよいし、抵抗値Rcのみを調整するように
してもよいが、電圧Vr及び抵抗値Rcの双方を調整す
るようにしてもよい。するとIp=Irとなるので、式
(8)は、 If=Id+ΔI−Ic ―――(12) と表される。
である。そこで上記マイクロフォン装置では、 jωCd・V2=jωCc・(Vc−V2) ―――(13) となるように第2交流電圧発生器15の電圧Vc及び第
2コンデンサ12の容量値Ccを選択している。この
際、式(13)を成立させるためには電圧Vcのみを調
整するようにしてもよいし、容量Ccのみを調整するよ
うにしてもよいが、電圧Vc及び容量Ccの双方を調整
するようにしてもよい。するとId=Icとなるので、
式(12)は、 If=ΔI ―――(14) と表されることになる。つまり、第2交流電圧発生器1
5と信号線9との間で第2コンデンサ12が介設された
電路17が、音波センサ8に所定の電流Icを供給する
電流路として機能している。また、第2交流電圧発生器
15と第2コンデンサ12の介設された前記電路17と
によって、音波センサ8に所定の電流Idを供給する電
流源が構成されている。そしてΔIは、 ΔI=jωΔC・V2 ―――(15) であるから、式(2)、式(14)及び式(15)を式
(9)に代入して、 Vout=−(1+ΔC/Cf)・Vin・R2/R1 ―――(16) が得られる。従ってこのVoutを検出することによ
り、音波入力による音波センサ8の容量変化分ΔCを知
得することができる。
ンサ7を流れる電流Ifに応じた値の電圧Voutが得
られる。そして第1コンデンサ7に流れる電流Ifは式
(14)に示すとおり電流ΔIに等しいから、基礎容量
値Cdの大きさに依存しない電圧Voutを得ることが
できる。従って基礎容量値Cdに比べて容量変化分ΔC
がきわめて微少である場合にも、容量変化分ΔCを高感
度で検出することができる。また第1コンデンサ7の容
量Cfを小さくして検出感度をより高くしても、電流I
fには電流Idの分を含まないので、基礎容量値Cdの
大きさにかかわらず電圧Voutが容易に飽和するのを
回避することができる。そのため、微少な音波入力の変
化であってもこれを高感度で検出することができる。
は反転入力端子と出力端子とを短絡してゲイン=1のボ
ルテージフォロワとして機能させ、必要なゲインは第2
演算増幅器2でかせぐようにしている。そして電圧増幅
を行う第2演算増幅器2は、その非反転入力端子を接地
している。このようにすると非反転入力端子の電圧が安
定するので、特に演算増幅器を高速動作させている場合
に、出力信号に含まれる高調波を抑制することができ
る。これにより第2演算増幅器2の出力電圧に含まれる
高調波成分が大幅に低減され、演算精度を顕著に向上さ
せることができる。従って一段と高精度なΔCの検出を
することができる。つまり、音波信号の高精度な検出及
び出力が可能になるということである。もっとも第2演
算増幅器2の非反転入力端子は電圧が安定していればよ
いので、接地以外に所定の安定電圧(例えば一定電圧)
を非反転入力端子に印加してもよい。
発生器の接続態様が変更された上記実施形態1の変形例
を示している。ここでは、第2コンデンサ12及び第3
抵抗14に流れる電流Ic、Irの角周波数ωの2倍の
角周波数ω’を有する電流を、信号線9に供給できるよ
うにしている。すなわち信号線9に、さらに第3コンデ
ンサ24を介して第4交流電圧発生器(角周波数ω’=
2ω)26が接続されるとともに、第6抵抗25を介し
て第5交流電圧発生器(角周波数ω’=2ω)27が接
続されているということである。こうすることにより、
信号出力端子13から出力される検出信号に含まれるこ
とがある第2高調波を効果的にうち消すことがことがで
き、高調波によるノイズを確実に抑制することができ
る。
クロフォン装置の構成を示す回路図である。この装置が
実施形態1のものと異なるのは、ボルテージフォロワ又
はバッファ(シールド電圧印加手段)3を介して第1演
算増幅器1の反転入力端子電圧をシールド線(シールド
手段)10に印加している点である。シールド線10
は、信号線9を電気的に遮蔽するものである。第1演算
増幅器1の両入力端子はイマジナリ・ショートしている
ので、このようにすると非反転入力端子電圧に等しいシ
ールド電圧をシールド線10に印加することができる。
これによって信号線9の電圧とシールド線10の電圧と
が等しくなり、両者間に浮遊容量が発生するのを回避す
ることができる。
てボルテージフォロワ3を用い、これによって回路構成
の簡素化を図っている。しかしながら回路規模にこだわ
らない場合には、シールド電圧印加手段として第1演算
増幅器1の反転入力端子電圧を位相・振幅補償できるよ
うな回路を用いてもよい。このような回路を用いると入
力電圧周波数ωがきわめて高いような場合にも、信号線
9とシールド線10との間を確実に同電位にして浮遊容
量の発生を防止することができる。さらにシールド電圧
印加手段として位相振幅補償回路を用いるような場合に
は、これをシールド線10と交流電圧発生器4との間に
接続し、第1交流電圧発生器4の電圧Vinを位相振幅
補償してシールド線10に印加するようにしてもよい。
ボルテージフォロワの出力電圧V2は前記電圧Vinに
基づいて形成されているので、このようにしてもボルテ
ージフォロワの出力電圧に基づくシールド電圧をシール
ド線10に印加することができるからである。
クロフォン装置の構成を示す回路図である。この装置が
実施形態1のものと異なるのは、第3演算増幅器(第2
の演算増幅器)20と、この第3演算増幅器20の反転
入力端子に一端が接続された第4抵抗(抵抗値R4)2
1と、反転入力端子と出力端子との間に接続された第5
抵抗(抵抗値R5)22とで構成された反転増幅器を設
けている点である。そして第4抵抗21の他端を第1交
流電圧発生器4に接続するとともに、第3演算増幅器2
0の出力端子に第2コンデンサ12を接続して電流Ic
を音波センサ8に供給するようにしている。ここでは第
3演算増幅器20の出力端子と信号線9との間で第2コ
ンデンサ(第2のインピーダンス)12が介設された電
路18が、音波センサ8に所定の電流Icを供給する電
流路として機能している。また前記構成の反転増幅器
と、第1交流電圧発生器4と、第2コンデンサ12とに
よって、音波センサ8に所定の電流を供給する電流源が
構成されている。第3演算増幅器20の出力端子から
は、−(R5/R4)・Vinで表される電圧(第2の
増幅電圧)Voが出力される。そしてこの検出回路で
は、各抵抗値を例えばR4=R1、R5=R2・(1+
Cd/Cc)となるように選択している。すると実施形
態1と同様に、電流Idのほぼ全量を第2コンデンサ1
2を流れる電流Icで賄うことができる。
は、音波センサ8に供給する電流Icを、第3演算増幅
器20から取り出すようにしている。従って交流電圧発
生器15、16の外部接続等は不要となり、全体をコン
パクトな回路に一体化してチップ化等を容易に図ること
ができる。またこの実施形態3においても、第2コンデ
ンサ12と並列に抵抗素子を設け、この抵抗素子に流れ
る電流によって第1演算増幅器1の非反転入力端子に流
れ込む電流Ip分を賄うようにしてもよい。さらに実施
形態2のように、ボルテージフォロワ又はバッファ(シ
ールド電圧印加手段)3を介して第1演算増幅器1の反
転入力端子電圧をシールド線(信号線9を電気的に遮蔽
するシールド手段)10に印加し、信号線9の電圧とシ
ールド線10の電圧とを等しくして、両者間に浮遊容量
が発生するのを回避するようにしてもよい。
いて説明したが、この発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施す
ることができる。上記では音波センサ8として容量型の
センサを用いたが、これは背極32又は振動膜31にエ
レクトレット層を形成したエレクトレット型のセンサで
あってもよい。また音波センサ8として誘導型のセンサ
を用いてもよいし、抵抗型のセンサを用いてもよい。第
1のインピーダンスも上記のような容量素子7に限ら
ず、抵抗素子又は誘導性素子を用いることができる。ま
た上記実施形態でIcを供給するインピーダンスとして
容量素子(第2コンデンサ12)を用いたのは、音波セ
ンサ8として容量型のセンサを用いたためであり、こう
することでIdに等しいIcを音波センサ8に確実に供
給できるからである。従って音波センサ8として誘導型
のセンサを用いる場合には、Icを供給するインピーダ
ンスも誘導性素子とするのが望ましく、音波センサ8と
して抵抗型のセンサを用いる場合には、前記インピーダ
ンスを抵抗素子とするのが望ましい。
スとして容量素子(第1コンデンサ7)を用いたのも、
音波センサ8として容量型のセンサを用いたためであ
り、こうすることでIfとId(又はIs)との間にお
ける位相回りによる影響を抑制し、If中からIdを確
実に減殺することができるからである。従って音波セン
サ8として誘導型のセンサを用いる場合には、第1のイ
ンピーダンスも誘導性素子とするのが望ましく、音波セ
ンサ8として抵抗型のセンサを用いる場合には、前記第
1のインピーダンスも抵抗素子とするのが望ましい。
を電流Icで賄うようにすれば、検出電圧Voutに対
するIdの寄与分を減少できるので、本発明の効果を得
ることができる。もっとも容量変化分ΔCを高感度で検
出するためには、上記のように電流Idのほぼ全量を電
流Icで賄ってIf=ΔIとなるようするのが好まし
い。
2を差し引いて出力する差動回路を演算増幅器等で構成
し、この差動回路を上記検出回路に含めるようにしても
よい。このようにすると差分回路の出力からはΔCに比
例した信号を得ることができ、以後の信号処理回路を簡
素化することができる。
Icと電流Irとをそれぞれ別の交流電圧発生器15、
16から取り出すようにしたが、両電流Ic、Irを単
一の交流電圧発生器から取り出すようにしてもよい。
Ω、R4=1kΩ、R5=10kΩ、Cc=2pFとし
た。音波センサ8として、図6に示すような基礎容量値
Cd=20pFの容量型のセンサを使用し、容量Csを
17pF〜23pFまで変化させるような音波入力を与
えた。音波センサ8に電流Icを供給しない場合を比較
値とし、Cf=5pFの場合及びCf=1pFの場合の
それぞれについて信号出力端子電圧Voutを測定し
た。
果を示し、同図(b)はCf=1pFとした場合の結果
を示している。Cf=5pFとした場合は、本発明実施
例及び比較例の双方で容量Csの変化に応じたVout
が検出されている。ただし電圧Voutの変化幅は約
0.15V程度であるので、容量Csの微少な変化を正
確に捉えるのは容易ではないと言える。一方、Cf=1
pFの場合、比較例では信号出力端子電圧Voutが電
源電圧に接近して飽和し、容量Csの検出がきわめて困
難となっている。本発明実施例では、この場合にも容量
Csの変化を検出でき、しかもこのときの電圧Vout
の変化幅は約0.65Vである。従って微小な容量Cs
の変化を高感度で正確に検出できることが明らかであ
る。
センサのインピーダンス変化に応じて変化することのな
い電流分を、第1のインピーダンスに流れる電流中から
減殺することができる。従って音波センサに生じた微小
なインピーダンス量の変化を高感度で正確に検出するこ
とが可能となる。また、特に演算増幅器を高速動作させ
ている場合においても検出信号に含まれる高調波を抑制
することができるので、微少な音波入力によるインピー
ダンス変化を高精度で検出することが可能となる。
構成を示す回路図である。
を示す回路図である。
回路図である。
回路図である。
の関係を、比較例と比較して示すグラフである。
ンサの一例を示す縦断面図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ボルテージフォロワ、一方の入力端子を
所定の電圧に接続した演算増幅器、及び前記演算増幅器
の出力端子と前記ボルテージフォロワの入力端子との間
に設けられた第1のインピーダンスを含み、第1の増幅
電圧を前記ボルテージフォロワから出力させる増幅回路
と、入力した音波信号に応じてインピーダンスを変化さ
せる音波センサと、前記ボルテージフォロワの入力端子
にその一端が接続され他端に前記音波センサを接続した
信号線と、前記演算増幅器の出力端子に接続された信号
出力端子と、前記信号線に接続され前記音波センサに所
定の電流を供給する電流路とを備えたことを特徴とする
マイクロフォン装置。 - 【請求項2】 前記電流路は、第2の増幅電圧を出力す
る第2の演算増幅器の出力端子と前記信号線との間に設
けられ、第2のインピーダンスを介設していることを特
徴とする請求項1のマイクロフォン装置。 - 【請求項3】 ボルテージフォロワ、一方の入力端子を
所定の電圧に接続した演算増幅器、及び前記演算増幅器
の出力端子と前記ボルテージフォロワの入力端子との間
に設けられた第1のコンデンサを含み、第1の増幅電圧
を前記ボルテージフォロワから出力させる増幅回路と、
入力した音波信号に応じて静電容量を変化させる音波セ
ンサと、前記ボルテージフォロワの入力端子にその一端
が接続され他端に前記音波センサを接続した信号線と、
前記演算増幅器の出力端子に接続された信号出力端子
と、前記信号線に接続され前記音波センサに所定の電流
を供給する電流路とを備えたことを特徴とするマイクロ
フォン装置。 - 【請求項4】 前記電流路は、第2の増幅電圧を出力す
る第2の演算増幅器の出力端子と前記信号線との間に設
けられ、第2のコンデンサを介設していることを特徴と
する請求項3のマイクロフォン装置。 - 【請求項5】 さらに前記信号線の少なくとも一部を電
気的に遮蔽するシールド手段と、このシールド手段に前
記第1の増幅電圧に基づくシールド電圧を印加するシー
ルド電圧印加手段とを設けたことを特徴とする請求項1
〜請求項4のいずれかのマイクロフォン装置。
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---|---|---|---|
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