JP2007281921A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、サラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合にも、擬似リヤスピーカを聴取者位置で形成できるスピーカ装置を提供することを課題とする。
【解決手段】左フロントチャンネル信号からリヤ成分がミックスされている周波数帯域をカットするHPF11と、右フロントチャンネル信号からサラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットするHPF12とを設け、左外側スピーカ2から左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、右外側スピーカ5から右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させ、左内側スピーカ3からHPF11によってサラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた左フロントチャンネル信号を出力させると共に、右内側スピーカ4からHPF12によってサラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた右フロントチャンネル信号を出力させる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、水平方向に複数のスピーカが配列されたスピーカ装置に関し、特にサラウンド処理が施された音声信号を水平方向に配列された複数のスピーカによって出力するスピーカ装置に関する。
従来、左右のフロントスピーカのみを用いて疑似サラウンド効果を得るために、リヤスピーカ用の左右リヤチャンネル信号を加工してフロントスピーカ用の左右フロントチャンネル信号にミックスするサラウンド処理が行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、同一の筐体に複数のスピーカが水平方向に配列されたスピーカ装置をステレオ化し、左チャンネル信号と右チャンネル信号とを出力する技術も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、従来技術では、同一の筐体に複数のスピーカが水平方向に配列されたスピーカ装置を用いて、サラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合には、擬似リヤスピーカを聴取者位置で形成できないという問題点があった。
図4は、従来のスピーカ装置を用いてサラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合の問題点を説明するための説明図である。
すなわち、フロントの左右にそれぞれ複数のスピーカが配列されているスピーカ装置を用いて、サラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合には、各スピーカの特性ばらつきによって再生される位相が異なり、フロントからでた音波が、聴取者の耳に届くところで位相が変わるため、擬似リヤスピーカを聴取者位置で形成できない。
また、聴取者20に音声信号が到達するまでの位相がリヤ擬似スピーカを形成するが、図4に示すように、筐体1の前面に、左外側スピーカ2と、左内側スピーカ3と、右内側スピーカ4と、右外側スピーカ5とが水平方向に配列されている場合には、左外側スピーカ2および右外側スピーカ5から出力される音声信号と、左内側スピーカ3および右内側スピーカ4から出力される音声信号とが合成されると、位相が本来の位相と変わりサラウンド効果が損なわれる。すなわち、例えば左外側スピーカ2から出力される音声信号2Lと右外側スピーカ5から出力される音声信号5Lとの合成でスピーカの広がりを形成するが、当該音声信号に左内側スピーカ3から出力される音声信号3Lと右内側スピーカ4から出力される音声信号4Lが合成されると、位相が本来の位相と変わりサラウンド効果が損なわれる。
特開2003−70100号公報 特開平11−215586号公報
本発明は斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合にも、擬似リヤスピーカを聴取者位置で形成できるスピーカ装置を提供する点にある。
本発明は上記課題を解決すべく、以下に掲げる構成とした。
本発明のスピーカ装置は、左外側スピーカと左内側スピーカと右外側スピーカと右内側スピーカとが水平方向に配列され、サラウンド効果を発揮させるためのサラウンド成分が所定の周波数帯域にミックスされている左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号を出力するスピーカ装置であって、前記左フロントチャンネル信号から前記リヤ成分がミックスされている周波数帯域をカットする左側フィルタ手段と、前記右フロントチャンネル信号から前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする右側フィルタ手段とを具備し、前記左外側スピーカから前記左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、前記右外側スピーカから前記右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させ、前記左内側スピーカから前記左側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記左フロントチャンネル信号を出力させると共に、前記右内側スピーカから前記右側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記右フロントチャンネル信号を出力させることを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記左フロントチャンネル信号および前記右フロントチャンネル信号には、リヤチャンネル信号を加工したリヤ成分が前記サラウンド成分としてミックスされていることを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記サラウンド成分を前記左フロントチャンネル信号および前記右フロントチャンネル信号の所定の周波数帯域にミックスする音場処理手段を具備することを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記サラウンド成分は、前記左フロントチャンネル信号および前記右フロントチャンネル信号における所定の周波数以下の周波数帯域にミックスされており、前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段は、前記サラウンド成分がミックスされている周波数よりも高いカットオフ周波数を有するハイパスフィルタであることを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段は、オンオフ可能に構成されており、前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段がオフ状態の場合には、前記左内側スピーカから前記左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、前記右内側スピーカから前記右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させることを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段によってカットされる周波数帯域は、変更可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明のスピーカ装置においては、左右の対からなる対スピーカを複数備え、サラウンド効果を発揮させるためのサラウンド信号を前記対スピーカからそれぞれ出力するスピーカ装置であって、複数の前記対スピーカの内、前記対スピーカ間の距離がサラウンド効果を得るために必要な距離未満である前記対スピーカからは、前記サラウンド信号のサラウンド効果を発揮する周波数帯域をカットして出力されることを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記サラウンド効果を得るために必要な距離は、略20センチメートル以上であることを特徴とする。
さらに、本発明のスピーカ装置においては、前記サラウンド信号には、リヤチャンネル信号を加工したリヤ成分がミックスされており、複数の前記対スピーカの内、前記対スピーカ間の距離がサラウンド効果を得るために必要な距離未満である前記対スピーカからは、前記リヤ成分がミックスされた周波数帯域をカットして出力されることを特徴とする。
また、本発明のスピーカ装置においては、左外側スピーカと左内側スピーカと右外側スピーカと右内側スピーカとが水平方向に配列されたスピーカ装置に、サラウンド成分が所定の周波数帯域にミックスされている左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号を供給するオーディオ信号供給装置であって、前記サラウンド成分を左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号の所定の周波数帯域にミックスする音場処理手段と、前記左フロントチャンネル信号から前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする左側フィルタ手段と、前記右フロントチャンネル信号から前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする右側フィルタ手段とを具備し、前記左フロントチャンネル信号をフルレンジで前記左外側スピーカに供給すると共に、前記右フロントチャンネル信号をフルレンジで前記右外側スピーカに供給し、前記左側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記左フロントチャンネル信号を前記左内側スピーカに供給すると共に、前記右側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記右フロントチャンネル信号を前記右内側スピーカに供給することを特徴とする。
本発明のスピーカ装置は、左フロントチャンネル信号からサラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする左側フィルタ手段と、右フロントチャンネル信号からサラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする右側フィルタ手段とを設け、左外側スピーカから左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、右外側スピーカから右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させ、左内側スピーカから左側フィルタ手段によってサラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた左フロントチャンネル信号を出力させると共に、右内側スピーカから右側フィルタ手段によってサラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた右フロントチャンネル信号を出力させるよう構成することにより、サラウンド成分がミックスされている周波数帯域において、左内側スピーカおよび右内側スピーカから出力される音声信号が左外側スピーカおよび右外側スピーカから出力される音声信号に合成されることがないため、左外側スピーカと左内側スピーカと右外側スピーカと右内側スピーカとが同一の筐体に設けられたコンパクトなスピーカ装置を用いてサラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合にも、擬似リヤスピーカを聴取者位置で形成でき、容易にシアターシステムを設置できるという効果を奏する。
さらに、本発明のスピーカ装置は、左側フィルタ手段および右側フィルタ手段をオンオフ可能し、左側フィルタ手段および右側フィルタ手段がオフ状態の場合には、左内側スピーカから左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、右内側スピーカから右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させるように構成することにより、左右2個ずつのスピーカでフルレンジの左右フロントチャンネル信号をそれぞれ出力させることで、トータルパワーをアップさせることができるという効果を奏する。
さらに、本発明のスピーカ装置は、左側フィルタ手段および右側フィルタ手段によってカットされる周波数帯域を変更可能に構成することにより、映画や音楽のコンテンツで最適の周波数を選択できるようにして、聴取者がベストな音質又はサラウンド空間を作り出すことができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明に係るスピーカ装置の第1の実施の形態の構成を示す前面図であり、図2は、本発明に係るスピーカ装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
第1実施の形態のスピーカ装置は、図1および図2を参照すると、筐体1の前面に、左外側スピーカ2と、左内側スピーカ3と、右内側スピーカ4と、右外側スピーカ5とが水平方向に配列されており、入力端子6から入力された5.1チャンネルのデジタル信号にサラウンド処理を施す音場処理部7と、音量調整を行う音量ボリューム8と、左外側スピーカ2および左内側スピーカ3から出力する左フロントチャンネル信号を増幅する左側アンプ9と、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5から出力する右フロントチャンネル信号を増幅する右側アンプ10と、左内側スピーカ3から出力する左フロントチャンネル信号の高域成分をカットするハイパスフィルタ(HPF)11と、右内側スピーカ4から出力する右フロントチャンネル信号の高域成分をカットするHPF12とからなる。
左外側スピーカ2と、左内側スピーカ3と、右内側スピーカ4と、右外側スピーカ5とは、同一のスピーカが用いられており、筐体1の前面に、水平方向に横一列に配列されている。なお、本実施の形態では、左右2個ずつのスピーカを配列するように構成したが、左右それぞれ3個以上のスピーカを配列するようにしても良い。この場合には、左スピーカの内、最も左側に配置された左スピーカを左外側スピーカ2として機能させ、他の左スピーカを左内側スピーカ3として機能させることになる。同様に、右スピーカの内、最も右側に配置された右スピーカを右外側スピーカ5として機能させ、他の右スピーカを右内側スピーカ4として機能させることになる。
音場処理部7は、例えば音場処理DSP(Digital Signal Processor)として実装されており、入力端子6から5.1チャンネルのデジタル信号が入力されると、左右リヤチャンネル信号を加工したリヤ成分をサラウンド成分として左右フロントチャンネル信号にミックスするサラウンド処理を行い、サラウンド処理が施された左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号をそれぞれ出力する。なお、本実施の形態では、音場処理部7によって左右フロントチャンネル信号の5kHz以下の周波数帯域にリヤ成分がミックスされるようになっている。なお、本実施の形態では、サラウンド成分としてリヤ成分を左右フロントチャンネル信号にミックスするように構成したが、左右フロントチャンネル信号がサラウンド効果を発揮させるためのサラウンド信号として機能するサラウンド成分であれば、リヤ成分に限られるものではない。
なお、音場処理部7によってサラウンド処理が施された左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号を左右の対からなる対スピーカでそれぞれ出力し、サラウンド効果を得るために必要な対スピーカ間の距離は、略20cm以上であり、本実施の形態では、左外側スピーカ2と右外側スピーカ5と距離がサラウンド効果を得るために必要な距離以上に配置され、左内側スピーカ3と右内側スピーカ4との距離がサラウンド効果を得るために必要な距離未満に配置されている。
HPF11およびHPF12におけるカットオフ周波数は、音場処理部7によって左右フロントチャンネル信号にリヤ成分がミックスされる周波数帯域よりも高い周波数に設定されており、本実施の形態では、6KHzに設定され、リヤ成分がミックスされる周波数帯域が含まれる6KHz以下の周波数帯域をカットし、6kHzよりも高い周波数帯域の左右フロントチャンネル信号のみを左内側スピーカ3および右内側スピーカ4にそれぞれ供給するように構成されている。
従って、左外側スピーカ2からは、サラウンド処理が施された、すなわちリヤ成分がミックスされた左フロントチャンネル信号がフルレンジで出力されると共に、右外側スピーカ5からは、サラウンド処理が施された、すなわちリヤ成分がミックスされた右フロントチャンネル信号がフルレンジで出力される。これに対して、左内側スピーカ3からは、左フロントチャンネル信号の内のサラウンド処理が施されていない、すなわちリヤ成分がミックスされていないレンジのみが出力されると共に、右内側スピーカ4からは、右フロントチャンネル信号の内のサラウンド処理が施されていない、すなわちリヤ成分がミックスされていないレンジのみが出力される。
以上説明したように、第1の実施の形態によれば、左フロントチャンネル信号からサラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットするHPF11と、右フロントチャンネル信号からサラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットするHPF12とを設け、左外側スピーカ2から左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、右外側スピーカ5から右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させ、左内側スピーカ3からHPF11によってサラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた左フロントチャンネル信号を出力させると共に、右内側スピーカ4からHPF12によってサラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた右フロントチャンネル信号を出力させるよう構成することにより、サラウンド成分がミックスされている周波数帯域において、左内側スピーカ3および右内側スピーカ4から出力される音声信号が左外側スピーカ2および右外側スピーカ5から出力される音声信号に合成されることがないため、左外側スピーカ2と左内側スピーカ3と右内側スピーカ4と右外側スピーカ5とが同一の筐体1に設けられたコンパクトなスピーカ装置を用いてサラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合にも、擬似リヤスピーカを聴取者位置で形成でき、容易にシアターシステムを設置できるという効果を奏する。
なお、第1の実施の形態では、音場処理部7、音量ボリューム8、左側アンプ9、右側アンプ10、HPF11およびHPF12を、左外側スピーカ2、左内側スピーカ3、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5と同一の筐体1に収納したスピーカ装置として説明したが、音場処理部7、音量ボリューム8、左側アンプ9、右側アンプ10、HPF11およびHPF12を、左外側スピーカ2、左内側スピーカ3、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5から分離させ、左外側スピーカ2、左内側スピーカ3、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5に左右フロントチャンネル信号を供給するオーディオ信号供給装置として構成するようにしても良い。
(第2の実施の形態)
図3は、本発明に係るスピーカ装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
第2実施の形態のスピーカ装置は、図3を参照すると、左外側スピーカ2および左内側スピーカ3を左外側アンプ9aおよび左内側アンプ9bでそれぞれ駆動するように構成されていると共に、右外側スピーカ5および右内側スピーカ4を右外側アンプ10aおよび右内側アンプ10bでそれぞれ駆動するように構成され、左内側アンプ9bに入力される左フロントチャンネル信号のリヤ成分がミックスされる周波数帯域をカットするHPF11aと、右内側アンプ10bに入力される右フロントチャンネル信号のリヤ成分がミックスされる周波数帯域をカットするHPF12aとが設けられている。
HPF11aおよびHPF12aは、マイコン13によってカットオフ周波数を可変にできるように構成されており、マイコン13は、音場処理部7にサラウンド処理を行わせる場合、すなわち疑似サラウンド出力を行う場合には、上述のように、HPF11aをオン状態にすることで、HPF11aによって左内側アンプ9bに入力される左フロントチャンネル信号のリヤ成分がミックスされる周波数帯域をカットさせると共に、HPF12aをオン状態にすることで、HPF12aによって右内側アンプ10bに入力される右フロントチャンネル信号のリヤ成分がミックスされる周波数帯域をカットさせる。
これに対し、音場処理部7にサラウンド処理を行わせない場合、すなわち単にステレオ出力を行う場合には、HPF11aをオフ状態にすることで、左フロントチャンネル信号を左内側アンプ9bにフルレンジで入力させると共に、HPF12aをオフ状態にすることで、右フロントチャンネル信号を右内側アンプ10bにフルレンジで入力させ、左右2個ずつのスピーカでフルレンジの左右フロントチャンネル信号をそれぞれ出力させることで、トータルパワーをアップさせることができるようになっている。
また、マイコン13によってHPF11aおよびHPF12aのカットオフ周波数を適宜設定することにより、映画や音楽のコンテンツで最適の周波数を選択できるようにして、聴取者がベストな音質又はサラウンド空間を作り出せるようにしても良い。
以上説明したように、第2の実施の形態によれば、HPF11aおよびHPF12aをオンオフ可能し、HPF11aおよびHPF12aがオフ状態の場合には、左内側スピーカ3から左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、右内側スピーカ4から右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させるように構成することにより、左右2個ずつのスピーカでフルレンジの左右フロントチャンネル信号をそれぞれ出力させることで、トータルパワーをアップさせることができるという効果を奏する。
さらに、第2の実施の形態によれば、HPF11aおよびHPF12aによってカットされる周波数帯域を変更可能に構成することにより、映画や音楽のコンテンツで最適の周波数を選択できるようにして、聴取者がベストな音質又はサラウンド空間を作り出すことができるという効果を奏する。
なお、第2の実施の形態では、音場処理部7、音量ボリューム8、左外側アンプ9a、左内側アンプ9b、右外側アンプ10a、右内側アンプ10b、HPF11a、HPF12aおよびマイコン13を、左外側スピーカ2、左内側スピーカ3、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5と同一の筐体1に収納したスピーカ装置として説明したが、音場処理部7、音量ボリューム8、左外側アンプ9a、左内側アンプ9b、右外側アンプ10a、右内側アンプ10b、HPF11a、HPF12aおよびマイコン13を、左外側スピーカ2、左内側スピーカ3、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5から分離させ、左外側スピーカ2、左内側スピーカ3、右内側スピーカ4および右外側スピーカ5に左右フロントチャンネル信号を供給するオーディオ信号供給装置として構成するようにしても良い。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。
本発明に係るスピーカ装置の第1の実施の形態の構成を示す前面図である。 本発明に係るスピーカ装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。 本発明に係るスピーカ装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。 従来のスピーカ装置を用いてサラウンド処理が施された左右フロントチャンネル信号を出力した場合の問題点を説明するための説明図である。
符号の説明
1 筐体
2 左外側スピーカ
3 左内側スピーカ
4 右内側スピーカ
5 右外側スピーカ
6 入力端子
7 音場処理部
8 音量ボリューム
9 左側アンプ
9a 左外側アンプ
9b 左内側アンプ
10 右側アンプ
10a 右外側アンプ
10b 右内側アンプ
11 HPF(左側フィルタ手段)
11a HPF
12 HPF(右側フィルタ手段)
12a HPF
13 マイコン
20 聴取者
2L、3L、4L、5L 音声信号

Claims (10)

  1. 左外側スピーカと左内側スピーカと右外側スピーカと右内側スピーカとが水平方向に配列され、サラウンド効果を発揮させるためのサラウンド成分が所定の周波数帯域にミックスされている左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号を出力するスピーカ装置であって、
    前記左フロントチャンネル信号から前記リヤ成分がミックスされている周波数帯域をカットする左側フィルタ手段と、
    前記右フロントチャンネル信号から前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする右側フィルタ手段とを具備し、
    前記左外側スピーカから前記左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、前記右外側スピーカから前記右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させ、前記左内側スピーカから前記左側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記左フロントチャンネル信号を出力させると共に、前記右内側スピーカから前記右側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記右フロントチャンネル信号を出力させることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 前記左フロントチャンネル信号および前記右フロントチャンネル信号には、リヤチャンネル信号を加工したリヤ成分が前記サラウンド成分としてミックスされていることを特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
  3. 前記サラウンド成分を前記左フロントチャンネル信号および前記右フロントチャンネル信号の所定の周波数帯域にミックスする音場処理手段を具備することを特徴とする請求項1又は2記載のスピーカ装置。
  4. 前記サラウンド成分は、前記左フロントチャンネル信号および前記右フロントチャンネル信号における所定の周波数以下の周波数帯域にミックスされており、
    前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段は、前記サラウンド成分がミックスされている周波数よりも高いカットオフ周波数を有するハイパスフィルタであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のスピーカ装置。
  5. 前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段は、オンオフ可能に構成されており、
    前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段がオフ状態の場合には、前記左内側スピーカから前記左フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させる共に、前記右内側スピーカから前記右フロントチャンネル信号をフルレンジで出力させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のスピーカ装置。
  6. 前記左側フィルタ手段および前記右側フィルタ手段によってカットされる周波数帯域は、変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のスピーカ装置。
  7. 左右の対からなる対スピーカを複数備え、サラウンド効果を発揮させるためのサラウンド信号を前記対スピーカからそれぞれ出力するスピーカ装置であって、
    複数の前記対スピーカの内、前記対スピーカ間の距離がサラウンド効果を得るために必要な距離未満である前記対スピーカからは、前記サラウンド信号のサラウンド効果を発揮する周波数帯域をカットして出力されることを特徴とするスピーカ装置。
  8. 前記サラウンド効果を得るために必要な距離は、略20センチメートル以上であることを特徴とする請求項7記載のスピーカ装置。
  9. 前記サラウンド信号には、リヤチャンネル信号を加工したリヤ成分がミックスされており、
    複数の前記対スピーカの内、前記対スピーカ間の距離がサラウンド効果を得るために必要な距離未満である前記対スピーカからは、前記リヤ成分がミックスされた周波数帯域をカットして出力されることを特徴とする請求項7又は8記載のスピーカ装置。
  10. 左外側スピーカと左内側スピーカと右外側スピーカと右内側スピーカとが水平方向に配列されたスピーカ装置に、サラウンド成分が所定の周波数帯域にミックスされている左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号を供給するオーディオ信号供給装置であって、
    前記サラウンド成分を左フロントチャンネル信号および右フロントチャンネル信号の所定の周波数帯域にミックスする音場処理手段と、
    前記左フロントチャンネル信号から前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする左側フィルタ手段と、
    前記右フロントチャンネル信号から前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域をカットする右側フィルタ手段とを具備し、
    前記左フロントチャンネル信号をフルレンジで前記左外側スピーカに供給すると共に、前記右フロントチャンネル信号をフルレンジで前記右外側スピーカに供給し、前記左側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記左フロントチャンネル信号を前記左内側スピーカに供給すると共に、前記右側フィルタ手段によって前記サラウンド成分がミックスされている周波数帯域がカットされた前記右フロントチャンネル信号を前記右内側スピーカに供給することを特徴とするオーディオ信号供給装置。
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