JP2007281827A - ディジタル放送受信装置及びofdm信号受信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各々が独立にOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信し、受信したOFDM信号にフーリエ変換を含む復調処理を行って受信信号を取り出す第1ブランチ及び第2ブランチと、OFDM信号に対しフーリエ変換を行う時間軸上の範囲を変更する時間窓位置制御中は、少なくとも1つのブランチでOFDM信号の受信を継続させる窓制御タイミング調整部31とを有している。時間窓位置制御中は、少なくとも1つのブランチでOFDM信号の受信を継続させるので、データの連続性を保ちながら最適な窓位置に制御することができる。
【選択図】 図1
Description
また、本発明のOFDM信号受信方法は、各々が独立にOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信して、フーリエ変換を含む復調処理う複数のブランチからの窓位置制御要求を入力するステップと、前記窓位置制御要求を入力すると、少なくとも1つのブランチで前記OFDM信号の受信を継続するように窓位置制御の実行タイミングを調整するステップと、を有している。
このように本発明は、フーリエ変換を行う時間軸上の範囲を変更する時間窓位置制御中は、少なくとも1つのブランチでOFDM信号の受信を継続させるので、データの連続性を保ちながら最適な窓位置に制御することができる。このため、ビットエラーレートを悪化させたり、ディジタル放送画面のフリーズや音声が途切れる等の不具合を防止することができる。
時間窓位置の制御後は、ビットエラーレートが悪化するので、所定期間は次の窓位置制御を行わないことで、ビットエラーレートの悪化を防止できる。
電波の受信状況に応じて所定期間を設定すれば、時間窓制御の待機時間を受信状況に応じて変更することができる。
電波の受信状況などに応じて、優先度の高いブランチから時間窓位置の制御を行うことができる。
従って、時間窓位置の制御中は、OFDM信号の受信状態が悪化するので、パラメータの監視を中止させることで、電波受信状況の誤判定をなくすことができる。
受信チャネルのサーチ中には、受信信号との同期を取ることができないため、窓位置制御が正常に行われない。このため、チャネルサーチ中は窓位置制御を行わないようにすることで、窓位置のご検出を防ぐことができる。
本実施例は、2ブランチ構成を備えており、第1のブランチには、アンテナ10A,10B、アンプ11A,11B、乗算器12、チューナ14、A/D変換部21、第1同期部22、第1FFT部23、第1復調部24が含まれる。A/D変換部21、第1同期部22、第1FFT部23、第1復調部24は、復調部20内に設けられている。
また、第2のブランチには、アンテナ10C,10D、アンプ11C,11D、乗算器13、チューナ15、A/D変換部25、第2同期部26、第2FFT部27、第2復調部28が含まれる。A/D変換部25、第2同期部26、第2FFT部27、第2復調部28も復調部20内に含まれる。
さらに、復調部20には、窓制御タイミング調整部31と、アンテナ切替部40とが設けられている。窓制御タイミング調整部31は、第1のブランチと第2のブランチでの窓位置の制御タイミングを調整する。窓制御タイミング調整部31の詳細については後述する。アンテナ切替部40には、Sレベル(信号レベル)平均化部41、C/N(Carrier to Noise ratio)平均化部42、BER(ビットエラーレート)平均化部43、スイッチドビーム制御部44、アンテナ制御部45がそれぞれ設けられている。なお、図1には2ブランチ構成の復調部20の構成を示すが、ブランチの数はこれに限定されず、さらに多数のブランチで構成することもできる。
図3に示すように第1同期部22には、直交復調部51、ガード相関部52、伝送パラメータデコーダ53、SP抽出部54、IFFT部55、スイッチSW56、ピーク位置差分検出部57、レベル差分検出部58、窓制御要求生成部59、オフセット実行部60、タイミング信号生成部61、有効シンボル抽出部62を備えている。
受信電力が最も大きい信号(主信号)の前に到達する遅延波(前ゴースト)が存在する場合、図4(A)に示す主信号とともに、図4(B)に示す前ゴーストが受信される。この場合の遅延プロファイルは、図4(C)に示すように、主信号が最先到達波とはならず、最先到達波(前ゴースト)の到達タイミングから、主信号の到達タイミングまでの遅延時間がΔtとなる。
図5はガード相関のピーク位置を説明する図である。図5に示すように、ガード相関を算出する場合、まず、FFT演算される前のOFDM信号を、有効シンボル期間に相当する時間だけ遅延させて、この遅延波のガードインタバル部分の波形と、遅延していないOFDM信号後半部分の波形(即ち、ガードインタバルのコピー元の信号波形)との相関性を求め、OFDMシンボルの境界を求める。具体的には、図5において、(A)は遅延していない元のOFDM信号を示し、(B)は元のOFDM信号を有効シンボル期間長だけ遅延させた信号を示す。(C)はガード相関結果を示す。
第1同期部22、第2同期部26には、受信信号の信号強度を表すSレベルを計算するSレベル計算部が備えられている。Sレベルは、受信信号のI信号及びQ信号の2乗和またはその平方根により求めることができる。算出されたSレベルは、Sレベル平均化部41に出力され、ここで平均値が算出される。
窓制御タイミング調整部31は、図6に示すようにANDゲート71と、タイミング制御部72と、レジスタ73と、窓制御中信号生成部74とを有している。
ANDゲート71には、図1に示すスイッチドビーム制御部44や、チューナ14、15から窓位置制御の実施を禁止する窓制御禁止信号が出力される。チューナ14、15でチャネルサーチを実行中や、スイッチドビーム制御部44で制御中に、窓位置制御が行われてしまうと、OFDM信号の受信状態が悪化するので、窓制御禁止信号を出力して窓位置の制御を禁止させる。ANDゲート71は、スイッチドビーム制御部44やチューナ14、15からの窓制御禁止信号の論理積を演算し、演算結果に応じて禁止信号をタイミング制御部72に出力する。
なお、このANDゲート71の代わりに、ORゲートを用いてもよい。
タイミング制御部72は、窓制御要求信号と、禁止信号とから第1同期部22、第2同期部26から出力される窓制御要求を許可するか否かを判定する。窓位置制御を許可する場合には、窓制御許可信号を同期部(第1同期部22又は第2同期部26)に出力する。
またタイミング制御部72は、窓制御中信号生成部74に窓制御中信号の生成を指示する。窓制御中信号生成部74は、レジスタ73に登録された窓制御中時間を参照して、設定された時間だけ窓制御中信号をスイッチドビーム制御部44や、チューナ14、15に出力する。
10A,10B,10C,10D アンテナ
14、15 チューナ
20 復調部
21、25 A/D変換部
22 第1同期部
23 第1FFT部
24 第1復調部
26 第2同期部
27 第2FFT部
28 第2復調部
29 ダイバーシティ合成部
30 誤り訂正部
40 アンテナ切替部
41 Sレベル平均化部
42 C/N平均化部
43 BER平均化部
44 スイッチドビーム制御部
45 アンテナ選択部
Claims (7)
- 各々が独立にOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信し、該受信したOFDM信号にフーリエ変換を含む復調処理を行って受信信号を取り出す複数のブランチと、
前記OFDM信号に対して前記フーリエ変換を行う時間軸上の範囲を変更する時間窓位置制御中は、少なくとも1つのブランチで前記OFDM信号の受信を継続させる窓制御タイミング調整手段と、
を有することを特徴とするディジタル放送受信装置。 - 前記窓制御タイミング調整手段は、前記時間窓位置の制御が終了すると、所定期間を設けてこの間に次の時間窓制御を行わないようにすることを特徴とする請求項1記載のディジタル放送受信装置。
- 前記窓制御タイミング調整手段は、前記所定期間をブランチごとに変更することを特徴とする請求項2記載のディジタル放送受信装置。
- 前記窓制御タイミング調整手段は、前記複数のブランチから時間窓位置の制御要求が出力されると、設定された優先順位に従って、時間窓位置の制御を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のディジタル放送受信装置。
- 前記OFDM信号の受信状態を表すパラメータを監視して、前記OFDM信号を受信するアンテナを切り替える切替手段を有し、
前記窓制御タイミング調整手段は、前記時間窓の制御中は、前記切替手段に前記パラメータの監視を中止させることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載のディジタル放送受信装置。 - 前記窓制御タイミング調整手段は、受信チャネルのサーチ中は、前記時間窓位置の制御を中止することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載のディジタル放送受信装置。
- 各々が独立にOFDM(直交周波数分割多重)信号を受信して、フーリエ変換を含む復調処理う複数のブランチからの窓位置制御要求を入力するステップと、
前記窓位置制御要求を入力すると、少なくとも1つのブランチで前記OFDM信号の受信を継続するように窓位置制御の実行タイミングを調整するステップと、を有することを特徴とするOFDM信号受信方法。
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