JP2007281383A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】プローブ針を直接ウエハに接触させて実施するプローブ検査工程において、正確な測定値を得ることのできる技術を提供する。
【解決手段】可変容量ダイオードの容量特性を測定した後、プローブ針のオーバードライブ量を一度0にし、次いでオーバードライブを所定量増加した状況下でコンダクタンスを複数回測定する。コンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値より大きかった場合には、オーバードライブ量が指定最大値以内であるか否かを判定し、オーバードライブ量が指定最大値以内であった場合には、オーバードライブ量を一定量増加し、コンダクタンスを複数回測定する工程P48から再び行う。コンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値以内であった場合には、可変容量ダイオードの逆方向電圧特性を測定する。
【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置の製造技術に関し、特に、プローブ針を検査用電極に接触させて半導体素子または回路を検査する検査工程に適用して有効な技術に関するものである。
日本特開昭63−166242号公報(特許文献1)には、一度コンタクトチェックの判定を行い、その結果を繰り返すことによって、針先とウエハとの間の針圧調整を自動で行い、最適なコンタクト状態を得るプローブ方法が開示されている。
日本特開平8−327690号公報(特許文献2)には、不純物導入工程が済んだウエハに対して電気特性の測定を自動で行う工程において、接触抵抗の測定データを用い制御部によって針圧をコントロールする方法が開示されている。
日本特開平9−45738号公報(特許文献3)には、各種のプローブ圧で所定数のチップに対してプローブ試験を実施し、最も低い不良判定率を記録したプローブ圧を選択し以降のプローブ試験に適用することによって、自動的に最適なプローブ圧でプローブ試験を行う方法が開示されている。
日本特開平7−66249号公報(特許文献4)には、プローブ先端部がパッドに接触する時のプローブ先端のばらつきが所定値を超えていることを検出した時は、そのばらつきを最小に抑制するように補正すべき量を算出し、プローブ先端部がパッドに接触する時の状態を改善してばらつきを小さくする方法が開示されている。
日本特開平11−145221号公報(特許文献5)には、プローブ針をオーバードライブをかけて電極パッドに接触させて第1のオーバードライブ状態とした後に、オーバードライブを少し戻して第2のオーバードライブ状態とすることにより、電極パッド表面の自然酸化膜の削り跡にプローブ針が接触して針先の下に削り滓が潜り込んでしまうことを防ぎ、電気的接触を確実にする方法が開示されている。
特開昭63−166242号公報 特開平8−327690号公報 特開平9−45738号公報 特開平7−66249号公報 特開平11−145221号公報
たとえば、可変容量ダイオードの容量特性および逆方向電圧特性の測定工程は、プローブカードを用い、ダイオード素子が形成されたシリコンからなる半導体ウエハ(以降、単にウエハと記す)にプローブ針の先端を接触させて実施する。この時、上記特許文献5に記載されているように、プローブ針をオーバードライブをかけてウエハに接触させることで電極パッド表面の自然酸化膜を破り、プローブ針とウエハとの電気的接触を確実にする。
しかしながら、本発明者は、プローブ針をシリコンからなるウエハに直接接触させた場合において、上記特許文献5に記載されているようなオーバードライブを戻す処理を行うと、ウエハを形成しているシリコンに歪みが生じてリーク電流が増加し、図19に示すように、オーバードライブ量に起因する針圧のばらつきによって逆方向電圧特性が大きく変化してしまうことを見出した。そのため、正確な逆方向電圧特性が取得できなくなってしまう課題が存在する。
本発明の一つの目的は、プローブ針を直接ウエハに接触させて実施するプローブ検査工程において、正確な測定値を得ることのできる技術を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明による半導体装置の製造方法は、以下の工程を含む:
(a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体素子が形成された半導体ウエハを用意する工程、
(b)前記半導体ウエハと接触させて前記半導体素子と電気的に接続させるための1つ以上のプローブ針を備えたプローブカードを用意する工程、
(c)前記プローブ針の先端を前記複数のチップ領域の1つの第1のチップ領域に接触させ、第1の量のオーバードライブを行う工程、
(d)前記(c)工程後、第2の量だけ前記オーバードライブを戻し、前記第1のチップ領域の第1の電気特性を測定する工程、
(e)前記(d)工程後、前記オーバードライブを0にし、次いで前記オーバードライブを第3の量だけ増加する工程、
(f)前記(e)工程後、前記プローブ針が接触している前記第1のチップ領域のコンダクタンス値を複数回測定し、前記コンダクタンス値の最大値および最小値を求める工程、
(g)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が所定の第1の値を上回り、かつ前記オーバードライブが所定の第2の値以内の場合には、前記オーバードライブを前記第3の量だけ増加して再び前記(f)工程を実施する工程、
(h)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が前記第1の値を上回り、かつ前記オーバードライブが前記第2の値を上回っている場合には、前記プローブ針が接触している前記1つのチップ領域を不良と判別し、前記プローブ針が接触している前記第1のチップ領域と隣接している第2のチップ領域へ前記プローブ針を移動させ、前記(c)工程以降の工程を実施する工程、
(i)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が前記第1の値以内の場合には、前記第1のチップ領域の第2の電気特性を測定し、次に測定すべき前記第1のチップ領域がある場合には、前記プローブ針を前記次に測定すべき第1のチップ領域へ移動させ、前記(c)工程以降の工程を実施する工程。
本願において開示される発明のうち、一つの代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
プローブ針を半導体ウエハに直接接触させて行うプローブ検査において、コンダクタンス値を基にして半導体ウエハに接触するプローブ針の針圧を調整するので、正確な測定結果を得ることができる。
ウエハとは、半導体素子および回路の製造に用いる単結晶シリコン基板(一般にほぼ平面円形状)、SOI(Silicon On Insulator)基板、サファイア基板、ガラス基板、その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板をいう。また、本願において半導体装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等の半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin Film Transistor)およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等の他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
デバイス面とは、ウエハの主面であって、その面にリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面をいう。
プローブ針または単に針とは、その先端が伝統的なプローブ針状のものの他、先端が細くなった針状の接触端子、先端がピラミッド形状の接触端子、その他の形状のバンプ電極などを含むものとする。
テスタ(Test System)とは、半導体素子および回路を電気的に検査するものであり、所定の電圧および基準となるタイミング等の信号を発生するものをいう。
プローブカードとは、検査対象となるウエハと接触するプローブ針および多層配線基板などを有する構造体であり、信号を対象となるウエハへ送るものをいう。
プローバとは、プローブカードおよび検査対象となるウエハを載せるウエハステージを含む試料支持系を有する検査装置をいう。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、実施例等において構成要素等について、「Aからなる」、「Aよりなる」と言うときは、特にその要素のみである旨明示した場合等を除き、それ以外の要素を排除するものでないことは言うまでもない。
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、材料等について言及するときは、特にそうでない旨明記したとき、または、原理的または状況的にそうでないときを除き、特定した材料は主要な材料であって、副次的要素、添加物、付加要素等を排除するものではない。たとえば、シリコン部材は特に明示した場合等を除き、純粋なシリコンの場合だけでなく、添加不純物、シリコンを主要な要素とする2元、3元等の合金(たとえばSiGe)等を含むものとする。
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするために部分的にハッチングを付す場合がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施の形態の半導体装置は、たとえば可変容量ダイオード(半導体素子)を有するものである。この本実施の形態の半導体装置の製造工程について図1〜図18を用いて説明する。
図1は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を示したフローチャートである。
まず、図2に示すように、n型の導電型を有する不純物(たとえばSb(アンチモン))が高濃度でドープされたSi(シリコン)からなるウエハ状のn型高濃度基板(半導体ウエハ)1を用意する。このn型高濃度基板1にドープされた不純物の濃度は、たとえば1×1019個/cm〜1×1020個/cm程度とすることを例示できる。また、n型高濃度基板1は、複数のチップ領域に区画され、各々のチップ領域にそれぞれ可変容量ダイオードの素子が形成される。
続いて、n型高濃度基板1の主面上にn型の導電型を有する不純物(たとえばP(リン))がドープされたn型のSi層をエピタキシャル成長させることにより、n型低濃度層2を形成する(工程P1)。このn型低濃度層2は、抵抗率が約100Ωcm以上であり、その厚さは、たとえば約15μm程度とし、ドープされた不純物の濃度は、1×1016個/cm〜1×1019個/cm程度とすることを例示できる。
次に、図3に示すように、n型高濃度基板1に熱酸化処理を施し、n型低濃度層2の表面に膜厚0.4μm〜1μm程度の酸化シリコン膜3を形成する(工程P2)。
続いて、n型低濃度層2の表面の酸化シリコン膜3上にフォトレジスト膜(図示は省略)を成膜し、このフォトレジスト膜をフォトリソグラフィ技術によってパターニングし、開口部を形成する。続いて、残ったフォトレジスト膜をマスクとして酸化シリコン膜3をエッチングし、n型低濃度層2の表面の酸化シリコン膜3に次の工程において形成するp型拡散層を形成するための開口部6を選択的に形成する。
次に、開口部6内を含むn型低濃度層2上に、たとえばPBF(Poly Boron Film)などのドーピング材料を塗布する。続いて、約900℃程度の雰囲気中にてn型高濃度基板1をアニールすることにより、そのn型低濃度層2にp型不純物であるB(ホウ素)をドーピングし、p型拡散層7を形成する。続いて、N(窒素)雰囲気中において、n型高濃度基板1に約1000℃程度の熱処理を施すことにより、p型拡散層7とn型低濃度層2とによるPN接合を形成し、可変容量ダイオードの素子を形成することができる(工程P3)。
次に、可変容量ダイオードの容量特性および逆方向電圧特性の測定(プローブ検査)を行う(工程P4)。ここで、図4は、その容量特性および逆方向電圧特性の測定を行う検査システムを示した説明図であり、図5は、容量特性および逆方向電圧特性の測定工程の詳細を示したフローチャートである。
図4に示すように、この検査システムは、ウエハプローバWP、コントローラCR、切り替え回路SC、容量計CSおよびDCテスタDTなどから構成されている。ウエハプローバWPには、ウエハ状のn型高濃度基板1の裏面と対向してn型高濃度基板1が載置されるウエハステージWS、プローブ針PNおよびプローブ針PNを支持するプローブカードPCが配置されている。ウエハステージWSは、n型高濃度基板1に裏面から基準となる電位を供給する電極としての機能も有するものであり、n型高濃度基板1の裏面を真空吸着して、n型高濃度基板1の裏面との電気的接続を確実にしている。コントローラCRは、ウエハプローバWP、切り替え回路SC、容量計CSおよびDCテスタDTなどの各機器の動作を制御する機能を有する。切り替え回路SCは、コントローラCRからの制御信号によってウエハプローバWPとの電気的接続を容量計CSとDCテスタDTとの間で切り替える機能を有する。容量計CSは、コントローラCRからの制御信号によって前述の容量特性を測定し、測定結果をコントローラCRへ送信する機能を有する。また、容量計CSは、コンダクタンス測定回路も含み、コンダクタンス値の測定も可能となっている。DCテスタDTは、コントローラCRからの制御信号によって前述の逆方向電圧特性を測定し、測定結果をコントローラCRへ送信する機能を有する。
図6は、ウエハプローバWPにおけるオーバードライブ量を示す説明図であり、図7〜図11は、プローブ針PNがn型高濃度基板1と接触した後のプローブ針PNの動作を説明する要部断面図である。
上記容量特性および逆方向電圧特性の測定工程においては、まずウエハ状のn型高濃度基板1がウエハプローバWPにセット(ウエハステージWS上に載置)されると(工程P41)、コントローラCRによる各機器の制御が開始される(工程P42)。コントローラCRからの制御信号により、ウエハプローバWP内ではn型高濃度基板1を載置したウエハステージWSが上昇し、プローブ針PNの先端がn型高濃度基板1と接触する(図7参照)。この時、プローブ針PNの先端は、前述の開口部6(図3参照)内にてn型高濃度基板1と接触する。プローブ針PNの先端が接触するn型高濃度基板1の表面には、自然酸化膜1Nが形成されており、実際には、プローブ針PNの先端は自然酸化膜1Nと接することになる。
プローブ針PNの先端が測定対象のチップ領域(第1のチップ領域)と接触した後、さらにウエハステージWSは所定量(第1の量)a(図6参照)だけ上昇することでオーバードライブを実施する(図8参照(工程P43))。このaがオーバードライブ量であり、本実施の形態においては、40〜80μm程度、好ましくは60μm程度とすることを例示できる。それにより、プローブ針PNの先端に針圧が加わり、その先端が滑ってn型高濃度基板1の表面の自然酸化膜INを破り、その下層のn型高濃度基板1(p型拡散層7)と接触する。
次いで、ウエハステージWSが所定量(第2の量)b(図6参照)だけ下降することにより、オーバードライブを所定量戻す(図9参照(工程P44))。本実施の形態においては、その所定量bを5〜50μm程度、好ましくは10μm程度とすることを例示できる。それにより、自然酸化膜1Nの削り滓がプローブ針PNの下にもぐり込んでしまうことを防ぎ、プローブ針PNとn型高濃度基板1(p型拡散層7)との接触を確実にすることができる。この状況下で、切り替え回路SCは、ウエハプローバWPと容量計CSとが電気的に接続するように回路を切り替え、容量計CSは、可変容量ダイオードの容量特性(第1の電気特性)を測定する(工程P45)。このように、プローブ針PNとn型高濃度基板1(p型拡散層7)との間に自然酸化膜1Nの削り滓が介在することによる接触抵抗の増加を防いだ状況下で可変容量ダイオードの容量特性を測定することにより、正確な容量特性を得ることが可能となる。
次いで、オーバードライブ量が0となるようにウエハステージWSを下降する(図10参照(工程P46))。続いて、ウエハステージWSを所定量(第3の量(たとえば5μm程度))だけ上昇することにより、オーバードライブを所定量増加した状況下(図11参照(工程P47))で、プローブ針PNおよびウエハステージWSを用いてn型高濃度基板1(可変容量ダイオード)のコンダクタンスを複数回測定する(工程P48)。
次いで、その複数回測定したコンダクタンス値を比較し、最大値と最小値との差が基準値(第1の値(たとえば約5μG))以下であるか否かを判定する。この判定は、コントローラCRによって行われる。ここで、図12は、容量計CSがコンダクタンスを算出している際に用いる回路モデルの回路図である。図12おいて、GpおよびCpは、それぞれ並列抵抗および並列容量である。また、Zを回路のインピーダンスとし、Yを回路のアドミッタンスとし、Csを直列容量(可変容量ダイオードの容量に相当)とし、Rsをプローブ針PNとn型高濃度基板1との接触抵抗(直列抵抗)とし、fを周波数とし、ω=2πfとすると、Z=Rs+1/jωCsと表せることから、アドミッタンスYは、数1のようになる。
Figure 2007281383
従って、Gをコンダクタンスとすると、コンダクタンスGは、数2のようになる。
Figure 2007281383
直列容量Csが20pF、30pF、40pF、50pF、60pF、70pF、80pF、90pF、100pFのそれぞれである場合において、f=1MHz、Rs=1mΩ〜100kΩとして数2からコンダクタンスGを求め、接触抵抗Rsとの関係をグラフ化したものが図13である。図13に示されるように、各直列容量値の曲線において、コンダクタンスGには極大値が発生する。また、接触抵抗Rsが大きくなったり、複数回測定したコンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値より大きくなったりするということは、自然酸化膜1Nの削り滓がプローブ針PNとn型高濃度基板1との間に存在するということ、もしくはプローブ針PNがn型高濃度基板1に確実に接触していないということになる。すなわち、接触抵抗Rsが小さく、かつ複数回測定したコンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値以内である場合に確実にプローブ針PNとn型高濃度基板1とが接触していることになる。
そこで、複数回測定したコンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値より大きかった場合には、オーバードライブ量が指定最大値(第2の値(たとえば約60μm))以内であるか否かを判定する。オーバードライブ量がこの指定最大値を超え、そのコンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値以内とならない場合には、測定している可変容量ダイオードの素子を不良と判定し、プローブ針PNを隣のチップ領域へ移動し(工程P50)、工程P43から再び行う。また、オーバードライブ量が指定最大値を超えたところで測定している可変容量ダイオードの素子を不良と判定することにより、オーバードライブによるプローブ針PNからn型高濃度基板1に加わる針圧が大きくなることによってn型高濃度基板1に歪みが生じることを防ぐことが可能となる。それにより、後の工程で可変容量ダイオードの逆電圧特性を測定する際に、その歪みに起因して増加するリーク電流によって正確な測定値を得られなくなってしまうことを防ぐことが可能となる。一方、オーバードライブ量が指定最大値以内であった場合には、オーバードライブ量を一定量(たとえば約5μm)増加し(工程P49)、工程P48から再び行う。
複数回測定したコンダクタンス値の最大値と最小値との差が基準値以内であった場合には、切り替え回路SCは、ウエハプローバWPとDCテスタDTとが電気的に接続するように回路を切り替え、DCテスタDTは、可変容量ダイオードの逆方向電圧特性(第2の電気特性)を測定する(工程P51)。
次いで、n型高濃度基板1内で最後の測定対象のチップ領域か否かを判定し、最後のチップ領域でない場合には次の測定ポイントのチップ領域へプローブ針PNを移動し、最後のチップ領域である場合には工程P4が完了する。
ここで、図14は、工程P4で測定対象となるチップ領域1Cの位置を示す平面図である。この図14に示すように、その測定対象となるチップ領域1Cは、n型高濃度基板1内で区画されたチップ領域のうち、主面内のほぼ中央に位置するチップ領域1Cと、その主面内において直交する2つのn型高濃度基板1の直径上で最も端部に配置された4つのチップ領域1Cとを選択する。このような5つのチップ領域1Cを選択することにより、n型高濃度基板1の主面内における可変容量ダイオードの特性のばらつきの傾向を把握することができる。このようなばらつきの傾向をフィードバックすることにより、他のn型高濃度基板1で可変容量ダイオードのチップを生産する際に、製品の歩留まりを向上することができる。
ところで、作業者が手動によって上記オーバードライブ量を調節することでプローブ針PNの針圧を調整する場合には、経験上得られている容量特性および逆方向電圧特性を基にして、作業者の主観で適当な容量特性および逆方向電圧特性が得られた時点で適当なオーバードライブ量とすることになる。そのため、作業者によっては、得られる容量特性および逆方向電圧特性が異なってくる虞がある。また、オーバードライブ量を人手により調節することになるので、容量特性および逆方向電圧特性の測定時間が長大化する虞がある。一方、本実施の形態では、図5を用いて説明したフローチャートに従って、コントローラCRの制御によって容量特性および逆方向電圧特性を測定するので、作業者の主観を排した正確な容量特性および逆方向電圧特性を得ることができる。また、オーバードライブ量の調節についても人手による作業を排しているので、容量特性および逆方向電圧特性の測定時間を大幅に短縮することができ、本発明者によれば人手による作業に比べて約半分の測定時間とすることができた。
次に、図15に示すように、n型高濃度基板1上に酸化シリコン膜8を堆積する(工程P5)。続いて、CVD法によりn型高濃度基板1上にPSG(Phospho Silicate Glass)膜9を堆積する。次いで、PSG膜9上に窒化シリコン膜10を堆積し(工程P6)、PSG膜9および窒化シリコン膜10からなる表面保護膜を形成する。
続いて、フォトリソグラフィ技術によりパターニングされたフォトレジスト膜をマスクとして窒化シリコン膜10、PSG膜9および酸化シリコン膜8をドライエッチングし、p型拡散層7に達する開口部11を形成する(工程P7)。
次に、図16に示すように、開口部11の内部を含むn型高濃度基板1上にAl(アルミニウム)およびSi(シリコン)からなる合金膜を蒸着する。続いて、フォトレジスト膜をマスクにして、そのAlおよびSiからなる合金膜をエッチングすることにより、表面電極12を形成する(工程P8)。
次に、図17に示すように、表面電極12や表面保護膜などが形成されたn型高濃度基板1の主面の水素等を除去するための熱処理を施した後、n型高濃度基板1の主面に、その主面を保護するためのプラスチックでできた保護テープ(図示は省略)を貼り付ける。続いて、n型高濃度基板1の裏面をグラインディングにより研削し、後述するパッケージ形態に合わせて、n型高濃度基板1を薄くする(工程P9)。なお、n型高濃度基板1の裏面を研削した後に、さらにn型高濃度基板1の裏面をライトエッチングしてもよい。
次に、上記保護テープを剥がし、n型高濃度基板1を洗浄した後、n型高濃度基板1の裏面にAu(金)/Sb(アンチモン)/Auからなる多層膜を堆積する。続いて、そのAu/Sb/Auからなる多層膜をウェットエッチングし、裏面電極13を形成する(工程P10)。
次に、図18に示すように、n型高濃度基板1をダイシングにより分割し、単位素子の可変容量ダイオードのチップ14に分割する(工程P11)。続いて、個々のチップ14を封止樹脂により封止し、パッケージングする(工程P12)。このパッケージングにおいては、リード15にチップ14の裏面電極13を接続する。そして、表面電極12を、ボンディングワイヤ16を介してリード17と電気的に接続する。続いて、リード15、17、チップ14およびボンディングワイヤ16を封止樹脂18により封止することにより、リード15、17の一部を実装用に外部に露出させたパッケージを形成する。
その後、封止樹脂18の外周面にレーザー印字等の極性識別マークを形成する。以上のように製造された本実施の形態のパッケージは、配線(実装)基板に実装(工程P13)することで用いることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体ウエハにプローブ針を接触させて行う検査工程を含む半導体装置の製造工程に広く適用することができる。
本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程を説明するフローチャートである。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法を説明する要部断面図である。 図2に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査にて用いる検査システムを示す説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査の詳細を説明するフローチャートである。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査時のオーバードライブ量を示す説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査時のプローブ針の動きを説明する要部断面図である。 図7に続くプローブ針の動きを説明する要部断面図である。 図8に続くプローブ針の動きを説明する要部断面図である。 図9に続くプローブ針の動きを説明する要部断面図である。 図10に続くプローブ針の動きを説明する要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査時に、容量計がコンダクタンスを算出している際に用いる回路モデルの回路図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査時に求めたコンダクタンス値と直列抵抗との関係を示した説明図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程におけるプローブ検査時に測定対象となるチップ領域の位置を示す平面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図15に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 図16に続く半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 本発明の一実施の形態である半導体装置の製造工程中の要部断面図である。 プローブ針のオーバードライブ量に起因する逆方向電圧特性のばらつきを示す説明図である。
符号の説明
1 n型高濃度基板(半導体ウエハ)
1C チップ領域
1N 自然酸化膜
2 n型低濃度層
3 酸化シリコン膜
6 開口部
7 p型拡散層
8 酸化シリコン膜
9 PSG膜
10 窒化シリコン膜
11 開口部
12 表面電極
13 裏面電極
14 チップ
15 リード
16 ボンディングワイヤ
17 リード
18 封止樹脂
CR コントローラ
CS 容量計
DT DCテスタ
P1〜P13 工程
P41〜P52 工程
PC プローブカード
PN プローブ針
SC 切り替え回路
WP ウエハプローバ
WS ウエハステージ

Claims (12)

  1. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には半導体素子が形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)前記半導体ウエハと接触させて前記半導体素子と電気的に接続させるための1つ以上のプローブ針を備えたプローブカードを用意する工程、
    (c)前記プローブ針の先端を前記複数のチップ領域の1つの第1のチップ領域に接触させ、第1の量のオーバードライブを行う工程、
    (d)前記(c)工程後、第2の量だけ前記オーバードライブを戻し、前記第1のチップ領域の第1の電気特性を測定する工程、
    (e)前記(d)工程後、前記オーバードライブを0にし、次いで前記オーバードライブを第3の量だけ増加する工程、
    (f)前記(e)工程後、前記プローブ針が接触している前記第1のチップ領域のコンダクタンス値を複数回測定し、前記コンダクタンス値の最大値および最小値を求める工程、
    (g)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が所定の第1の値を上回り、かつ前記オーバードライブが所定の第2の値以内の場合には、前記オーバードライブを前記第3の量だけ増加して再び前記(f)工程を実施する工程、
    (h)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が前記第1の値を上回り、かつ前記オーバードライブが前記第2の値を上回っている場合には、前記プローブ針が接触している前記1つのチップ領域を不良と判別し、前記プローブ針が接触している前記第1のチップ領域と隣接している第2のチップ領域へ前記プローブ針を移動させ、前記(c)工程以降の工程を実施する工程、
    (i)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が前記第1の値以内の場合には、前記第1のチップ領域の第2の電気特性を測定し、次に測定すべき前記第1のチップ領域がある場合には、前記プローブ針を前記次に測定すべき第1のチップ領域へ移動させ、前記(c)工程以降の工程を実施する工程。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の電気特性は、容量特性であり、
    前記第2の電気特性は、逆方向電圧特性である。
  3. 請求項2記載の半導体装置の製造方法において、
    前記半導体素子は、可変容量ダイオードである。
  4. 請求項3記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の値は、5μGである。
  5. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の量は、60μmであり、
    前記第2の量は、10μmである。
  6. 請求項5記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第3の量は、5μmである。
  7. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の電気特性および前記第2の電気特性を測定する前記第1のチップ領域としては、前記半導体ウエハ内における前記第1の電気特性および前記第2の電気特性の傾向を知ることができる複数個が選択される。
  8. 請求項7記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数個の第1のチップ領域として、前記半導体ウエハの主面の中央に配置された1つの前記チップ領域と、前記半導体ウエハの前記主面内において直交する2つの前記半導体ウエハの直径上で最も端部に配置された4つの前記チップ領域とを選択する。
  9. 以下の工程を含む半導体装置の製造方法:
    (a)複数のチップ領域に区画され、前記複数のチップ領域の各々には可変容量ダイオードが形成された半導体ウエハを用意する工程、
    (b)前記半導体ウエハと接触させて前記可変容量ダイオードと電気的に接続させるための1つ以上のプローブ針を備えたプローブカードを用意する工程、
    (c)前記プローブ針の先端を前記複数のチップ領域の1つの第1のチップ領域に接触させ、60μmのオーバードライブを行う工程、
    (d)前記(c)工程後、10μmだけ前記オーバードライブを戻し、前記第1のチップ領域の容量特性を測定する工程、
    (e)前記(d)工程後、前記オーバードライブを0にし、次いで前記オーバードライブを5μmだけ増加する工程、
    (f)前記(e)工程後、前記プローブ針が接触している前記第1のチップ領域のコンダクタンス値を複数回測定し、前記コンダクタンス値の最大値および最小値を求める工程、
    (g)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が所定の第1の値を上回り、かつ前記オーバードライブが所定の第2の値以内の場合には、前記オーバードライブを5μmだけ増加して再び前記(f)工程を実施する工程、
    (h)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が前記第1の値を上回り、かつ前記オーバードライブが前記第2の値を上回っている場合には、前記プローブ針が接触している前記1つのチップ領域を不良と判別し、前記プローブ針が接触している前記第1のチップ領域と隣接している第2のチップ領域へ前記プローブ針を移動させ、前記(c)工程以降の工程を実施する工程、
    (i)前記コンダクタンス値の前記最大値および前記最小値の差が前記第1の値以内の場合には、前記第1のチップ領域の逆方向電圧特性を測定し、次に測定すべき前記第1のチップ領域がある場合には、前記プローブ針を前記次に測定すべき第1のチップ領域へ移動させ、前記(c)工程以降の工程を実施する工程。
  10. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1の値は、5μGである。
  11. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記容量特性および前記逆方向電圧特性を測定する前記第1のチップ領域としては、前記半導体ウエハ内における前記容量特性および前記逆方向電圧特性の傾向を知ることができる複数個が選択される。
  12. 請求項9記載の半導体装置の製造方法において、
    前記複数個の第1のチップ領域として、前記半導体ウエハの主面の中央に配置された1つの前記チップ領域と、前記半導体ウエハの前記主面内において直交する2つの前記半導体ウエハの直径上で最も端部に配置された4つの前記チップ領域とを選択する。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009093323A1 (ja) * 2008-01-24 2009-07-30 Advantest Corporation 電子部品の試験方法及び電子部品試験装置

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