JP2007281367A - 電子部品の樹脂封止成形装置 - Google Patents

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啓司 前田
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Abstract

【課題】主に、プレス構造における部品単体の強度及び精度の品質を向上させると共に、このプレス構造の押圧中心位置と型の中心位置とを合致させることができる電子部品の樹脂封止成形装置を提供する。
【解決手段】本発明の装置100のホールドフレーム(プレスフレーム)機構55は、適宜な往復駆動機構78により機台フレーム72に沿って往復移動することができるように設けられていると共に、図例では、このホールドフレーム(プレスフレーム)77と押圧手段73とにおける押圧中心位置79は、該機構78の移動方向と同方向(この場合、左方向)に移動させ、各型装着用ブロック68・71間に配設された型51・型開閉機構54を含む型領域Pにおける型51の中心位置80に合致させることができるように構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体チップ等の比較的小型の電子部品を樹脂材料にて封止成形するための電子部品の樹脂封止成形装置に関し、特に、前記装置の樹脂封止成形部におけるプレス構造の改良に関するものである。
半導体チップ等の比較的小型の電子部品(以下、電子部品と略称する。)を樹脂材料にて封止成形した半導体パッケージ(以下、半導体パッケージと略称する。)には、近年、特に、その高機能化が要求されている。具体的には、例えば、所謂、マップ型の大型基板等のように、その高集積化と高信頼性及び軽薄短小化が強く求められている。
このため、半導体パッケージを成形する場合においては、高集積化された被樹脂封止成形品の品質を保持した状態で、その外形を可能な限り軽薄短小化するように樹脂封止成形しなければならないことになる。
このような樹脂封止成形時において被樹脂封止成形品である半導体パッケージの品質を保持するためには、電子部品を封止するための樹脂材料と電子部品が装着されたリードフレームや基板等(以下、基板と略称する。)との接着性(若しくは、密着性)を高めることが重要となる。しかしながら、このことは、樹脂材料と樹脂成形用金型面との接着性をも高めることにもなり、従って、樹脂封止成形後に、成形品を金型から取り出すときの離型性を低下させて、成形品離型を効率良く行うことができないと云った問題がある。
また、成形品が軽薄短小化されていることも相俟って、例えば、成形品を突出ピン等にて強制的に突き出して離型させる成形品の離型手段を採用するときは、その成形品本体(樹脂封止成形体)に損傷を与えてクラックを発生させることがあり、或は、これを破損させて品質を低下させると云った問題がある。
更に、樹脂成形用金型に前記したような突出ピン機構を組み込むときは、金型構造の複雑化と全体的な耐久性低下を招来すると云った問題がある。
また、樹脂材料の可塑化機構や可塑化された樹脂材料の移送機構等を金型内部に組み込むときは、金型構造を複雑化させるのみならず、複雑な金型構造に基づいて樹脂封止成形条件が制約される等の問題がある。
以下に、従来の電子部品の樹脂封止成形手段について説明する。
まず、成形品を金型から取り出すときの離型性を高めるために、金型キャビティ面等に所要の表面処理を施すことが広く知られている。しかしながら、その表面処理効果が一様ではなく、しかも、その耐久性が低いこと、更に、電子部品の樹脂封止成形においては主にエポキシレジン等の熱硬化性樹脂材料が用いられていることと、これに加えて大型基板が用いられていること等から、成形品の離型を確実に且つ効率良く行うために、従来の突出ピン機構を併用しているのが実情である。
また、従来の金型面には基板を嵌装セットするための凹所(基板の厚みに対応して金型のパーティングラインP.L 面に設けられる所要深さのクリアランス)が設けられているのが通例である。しかしながら、特に、大型の基板にはその各部位の厚みが一様ではなく、従って、各部位において厚みに厚薄のバラツキがあること、しかも、金型面にはそのような大型基板の多数枚を同時に嵌装セットするのが通例であることから、各大型基板に対して金型の型締め圧力を同時に加えたとしても、各大型基板に対する型締め状態は一様ではないため、例えば、各大型基板と型面との間に樹脂材料の一部が流出してその基板面と金型面とに樹脂バリを形成することがある。逆に、この樹脂バリ形成を防止する目的で各基板に型締圧力を加える場合において、その型締圧力が過大であったときは各基板上の半導体素子や配線を傷付けると云った弊害が発生する。
従って、基板の厚みのバラツキが成形品の品質を著しく低下させる要因となっている。
また、従来の金型構造としては、通常、金型の内部にポット(樹脂材料の可塑化部)が設けられると共に、前記した金型の型合せ面(パーティングラインP.L 面)には樹脂成形用のキャビティと、このキャビティと前記ポットとを連通させるためのカルやランナ等から構成される溶融樹脂材料移送用の樹脂通路が凹所として形成されている。従って、金型の型合せ面には、前記基板の嵌装セット部やポット部及び樹脂通路部が凹所として配設されることになるため、このような金型構造に基づいて次のような樹脂封止成形上の問題が発生する。
即ち、この種の樹脂封止成形においては、基板の表面に樹脂バリが形成されるのを防止することが最も重要視されている。このため、基板に対して型締圧力を効率良く加える等の目的で、型締時においては、前記ポット部及び樹脂通路部よりも前記基板の嵌装セット部の型締圧力が高くなるように設定されていることが多い。また、樹脂封止成形時において前記溶融樹脂材料に加えられる樹脂圧は金型の型合せ面を開くように作用することになるが、前記したような状態にあるポット部や樹脂通路部内の溶融樹脂材料は、前記樹脂圧によって、他の部位よりも型合せ面に浸入し易くなる。
その結果、前記ポット部及び樹脂通路部付近の型合せ面に薄い樹脂バリが形成されると云った弊害が発生することになる。このため、このような弊害を避けるための樹脂封止成形条件の設定や、型面形状の設定若しくは金型製作がきわめて面倒であるのみならず、この樹脂封止成形に使用される樹脂材料に特有の樹脂封止成形条件の設定等を考慮すると、全体的な作業効率を著しく低下させると云った問題がある。更に、このような薄い樹脂バリは、クリーニング工程においても完全に取り除くことが困難であるため、これが次の樹脂封止成形時において溶融樹脂材料中に混入することがあって不良品を成形すると云った問題があり、また、硬化した樹脂バリが型締工程時における型締め不具合の原因となる等の問題がある。
ここで、前記した基板に対して型締圧力を加えるプレス構造としては、上型と下型とを搭載した樹脂封止金型と、上型を取付ける固定プラテンと、下型を取付ける可動プラテンと、固定プラテンと可動プラテンとを支持する四本のタイバーと、各タイバーに沿って可動プラテンを上下方向に摺動させるトグル機構とを含む構成とされている(例えば、特許文献1参照。)。この特許文献1に開示されるトグル機構には、二組のリンク部分を上下両型の中心部に臨む樹脂注入装置を介して連結したものを示し、可動プラテンの中央部位に接続させた構成となっている。つまり、可動プラテンの中央部位からの型締め力は、型締め反力による上下両型の変形や型離れを抑制する力として作用する。この構成によれば、上下両型の変形や型離れを惹起することなく成形できるもので、成形品の樹脂ばりを防止できる構成となっている。
また、前記した基板の厚みのバラツキを吸収する目的で、基板(シート状部材)の嵌装セット用凹所(摺動孔)内に、基板支受部材(押圧部材)を弾性部材にて支持させるように構成した、所謂、フローティング構造を採用したものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
また、前記した樹脂材料の可塑化機構(射出シリンダ)や可塑化された樹脂材料の移送機構(プレスピストン)等を金型の外部に配置して構成したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。この構成によれば、可塑化機構等を金型外部に配置したことによる金型構造の簡略化と云った利点が認められる。
特開平8−207051号公報(第4頁の図4) 特開平11−126787号公報(第7頁の図1) 特開昭59−052842号公報(第5頁の図2)
しかしながら、前記した基板に対して型締圧力を加えるプレス構造を採用したもの(特許文献1)においては、部品単体の強度及び精度が組立時の品質(剛性・精度等)に大きく影響すると共に、複数の部品を組み合わせて組立てた構成となっているので、大きな設定スペースを必要と云う問題がある。
また、このプレス構造(特許文献1)に搭載される金型の型面(金型面)は、前述したように、基板も大型化の傾向にあり、大型化した基板の多数枚を同時に嵌装セットすることから、その金型を搭載させる可動プラテンも大きく製作する必要がある。そのため、この大きな可動プラテンを支持するのには、可動プラテンの各コーナー近傍の四本のタイバーでのみ支持する構成となっているので、可動プラテンの中央部位に型締手段を接続させた構成となっていても、可動プラテンの各タイバー近傍の型締圧力は、可動プラテンの中央部位の型締圧力と比較しても小さくなり、どうしても可動プラテンの変形を引き起こすと云う問題がある。
更に、この大型化したプレス構造では、金型に対して型締圧力を加える押圧中心位置と金型(即ち、該基板)自体の中心位置とを調整することは、前記した複数の部品を組み合わせて組立てた構成となっていることも相俟って、非常に手間のかかる作業を要する。一般的には、金型を調整することにより、該押圧中心位置と金型の中心位置とを合致させることは行っているものの、大型化したプレス構造も相俟って、非常に面倒な作業であることには変わりはない。従って、都度、前記した両者の中心位置を合致させる調整作業は非常に面倒なものであり、この両者の中心位置が合致しない状態で、基板の樹脂封止成形を行うことも頻繁に発生し、この結果、金型の変形や型離れを惹起することなく成形できるものではなく、成形品の樹脂ばりも充分に防止できないのが実情である。
また、前記した基板のバラツキを吸収する目的で、フローティング構造を採用したもの(特許文献2)においては、一般的な金型構造を更に複雑化させるのみならず、その金型製作が面倒でコストアップを招来する等の問題がある。また、基板の各部位に対する弾性押圧力の調整作業や、厚みの異なる他の種類の基板についての樹脂封止成形作業を行うときの弾性押圧力の調整作業等が面倒であり、加えて、金型面(P.L 面)に、多数枚の基板を供給セットした状態でそれらの電子部品の樹脂封止成形を行うような場合は、各基板の肉厚に厚薄の違いがあることも相俟って、各基板の夫々に対する弾性押圧力の調整作業等は実質的には不能であり、更には、その金型メンテナンス作業等もきわめて面倒となるため、その実用化は困難であると指摘されている。
また、前記した樹脂材料の可塑化機構や可塑化された樹脂材料の移送機構等を金型の外部に配置して構成したもの(特許文献3)においては、可塑化機構等を、単に、金型の外部に配置した構造であるため、金型の構造として一般的に採用されている、所謂、カル部やこのカル部に連通接続された樹脂通路部及びゲート部等の構成部分は金型の内部に配設された構造となっている。従って、この部位の金型構造としては従来のものと同じであるため、基本的な金型構造は簡略化されていないのみならず、更に、その部位において硬化する樹脂量(廃棄する樹脂量)が多く不経済であると云う問題がある。
つまり、従来の問題点から考えても、従来の樹脂封止成形装置におけるプレス構造にて基板を封止成形する樹脂封止(モールド)工程を行うのには、装置メンテナンスにおける人的管理を充分に行わなければ、封止成形された封止済基板(製品)の生産性を向上させることは限界にきているのが実情である。
従って、本発明は、プレス構造(樹脂封止成形部)の簡略化を図ると共に、これを用いて前記したような従来の問題点を解決し、主に、プレス構造における部品単体の強度及び精度の品質を向上させると共に、このプレス構造の押圧中心位置と型の中心位置とを合致させることができる電子部品の樹脂封止成形装置を提供する。
そこで、前記した技術的課題を解決するための本発明の請求項1に係わる電子部品13の樹脂封止成形装置100は、電子部品13の樹脂封止成形用型51(53)に設けられた成形用キャビティ60内に基板12上に装着された電子部品13を嵌装させ、且つ、基板12を単数枚にて供給セットする型面の形状を、基板位置決め用の段差が設けられていない平面形状に形成すると共に、型面を閉じ合わせて基板面に型51による型締圧力を加え、更に、この型締状態においてキャビティ60内に溶融樹脂材料14を型51の側面位置57から充填させることにより、そのキャビティ60内に嵌装した電子部品13を樹脂材料9(14)にて封止する電子部品13の樹脂封止成形装置100において、
その型51に所要の型締圧力を加える押圧中心位置79と型51の中心位置80とを合致するように構成されていることを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明の請求項2に係わる電子部品13の樹脂封止成形装置100は、請求項1に記載の電子部品13の樹脂封止成形装置100において、
型51の中心位置80とは、基板12の中心位置80に対して所要の型締圧力を加えるように構成されていることを特徴とする。
また、前記した技術的課題を解決するための本発明の請求項3に係わる電子部品13の樹脂封止成形装置100は、請求項1又は請求項2に記載の電子部品13の樹脂封止成形装置100において、型間に単数枚の樹脂封止成形前基板5が供給された型構造単位を複数単位として積層配置して構成すると共に、型構造単位に加えられる型締圧力が積層配置した各型構造単位に対して同時的に加えられるように構成されていることを特徴とする。
なお、前記した符号は、説明の便宜上付したものであり、本発明を図面に示される実施の形態に限定するものではない。
本発明による電子部品の樹脂封止成形装置を採用することにより、従来のような複雑な構造の金型を備えた電子部品の樹脂封止成形装置を用いる必要がないため、装置の操作性若しくは作業性を向上させることができるため、実用化が容易となる。
また、本発明によれば、基板の厚みのバラツキに影響されることなく基板表面への樹脂バリ形成を効率良く且つ確実に防止することができる。更に、樹脂封止済基板を一の型面に止着させた状態で他の型を離反させる型開きを行うことにより、樹脂封止済基板の離型作用をより効率良く行うことができるため、高品質性及び高信頼性を備えた電子部品の樹脂封止成形品を成形することができる。
また、本発明の樹脂封止成形装置は簡易な構造を採用することができるため、全体的な装置の形状を小型化することができると共に、金型メンテナンス作業を容易に行うことができ、更には、廃棄樹脂量の発生を抑制して省資源に貢献することができる。
以下、本発明の実施形態について、実施例図(図1から図7)を参照して説明する。
図1は、本発明に係わる電子部品の樹脂封止成形装置の正面(図1(1))側ならびに背面(図1(2))側を概略的に示す。図2(1)は、樹脂封止成形する基板、図2(2)は、図1に対応する前記装置のプレス構造(樹脂封止成形部)のみを概略的に示す。図3から図7は、図1に対応する前記装置の樹脂封止成形部を含む要部を概略的に示す。
即ち、本装置100とは、図1(1)及び図1(2)に示すように、インアウトモジュールユニット(インアウトユニットA)と、二個のプレスモジュールユニット(プレスユニットB)と、コントロールユニットCとを、図の左右(水平)方向に、着脱自在に連結した配置構成となっている。
インアウトユニットAには、樹脂封止成形前の成形材料(成形前材料)を供給・整列・移送等を行うために、図1(1)に示す本装置100の正面側に、樹脂封止成形前の基板用機構1と、図1(2)に示す本装置100の背面側に、樹脂材料用機構2と、樹脂封止された樹脂封止成形後の成形材料(成形後材料)を受取・ディゲート・製品収納等を行うために、図1(1)に示す本装置100の正面側に、樹脂封止成形後の基板用機構3と、を含む。
プレスユニットBには、図2(2)にも示すように、後述するプレス構造(樹脂封止成形部50)を含む。
インアウトユニットA・プレスユニットB間には、少なくとも、第一の搬送レール4に沿って、図1(1)に示す本装置100の正面側を横断すると共に、樹脂封止成形前の基板(封止前基板5)を樹脂封止成形部50の後述する所定位置に搬送供給し、且つ、樹脂封止成形済の基板(封止済基板6)を樹脂封止成形部50から取出して搬出するための基板供給取出機構7と、第二の搬送レール8に沿って、図1(2)に示す本装置100の背面側を横断して樹脂材料9を樹脂封止成形部50の後述する所定位置に搬送供給するための樹脂材料搬送供給機構10と、を含む。
コントロールユニットCには、本装置100全体を制御するワンタッチ操作で自在に本装置100を、連続的に或は断続的に、自動運転或は手動運転すること等を行うために、ワンタッチパネル11を有する制御機構(図示なし)を含む。なお、各ユニットA・B・Cを、独立して自動運転或は手動運転することができるように、各ユニットA・B・Cにも独立した制御機構(図示なし)を併設することができるように構成されている。
また、本装置100によれば、樹脂封止(モールド)工程における生産性の向上をより一層図るために、プレスユニットBを一個に限定せずに所要数、図例では、二個のプレスユニットB(樹脂封止成形部50)を連結した配置構成にて実施している。このプレスユニットBの連結した配置構成は、封止済基板6(製品)の生産性に応じて、適宜に変更し、プレスユニットBの取付・取外しを行うことができるように構成されている。
従って、従来の樹脂封止成形装置(特許文献1)で採用される固定プラテンと可動プラテンとを支持する四本のタイバーのプレス構造では、部品単体の強度及び精度の品質を向上させるのには限界があったが、本装置100のプレスユニットB(プレス構造)によれば、複数の部品を組み合わせて組立てた構成ではなく、後述する枠形状のホールドフレーム(プレスフレーム)77を採用しているので、部品単体の強度及び精度の品質を向上することができる。
本実施形態の対象とする基板12とは、図2(1)に示すように、円形状或いは多角形状(この場合、四角形状)である任意の形状で形成された基板12の一方の面に装着した複数個の半導体チップ等の比較的小型の電子部品(以下、電子部品13と略称する。)を樹脂材料9にて封止成形するものである。
少なくとも、電子部品13部分を加熱溶融化された樹脂材料9(溶融樹脂材料14)にて、この場合、基板12の長辺側、即ち、図1(2)に示す本装置100の背面側から封止成形する一方の面に形成された封止成形部15(電子部品13部分)と、一方の面における封止成形部15の外周囲で且つ樹脂封止成形されない基板外周部16と、封止成形部15と対向する基板12の他方の面側に形成されたチップ非装着面(以下、非装着面17と示す。)とで構成される。そして、樹脂封止後には、硬化した封止成形部15(電子部品13部分)となる硬化樹脂18を形成する封止済基板6(製品)を成形する。このとき、封止済基板6(製品)には、後述にて詳細に説明するが、図2(1)に示す不要硬化樹脂28を形成される。ここで云う、樹脂封止前の成形材料とは封止前基板5と樹脂材料9とであり、樹脂封止後の成形材料とは封止済基板6である。例えば、BGA(Ball Grid Array)基板、CSP(Chip Size Package)基板等が該当する。
なお、本実施形態は、一枚の基板12の一面側に電子部品13を樹脂封止するための一個所の樹脂封止範囲が形成されている場合を示しているが、複数個所の樹脂封止範囲(二個所以上)が形成されていてもよい。
インアウトユニットAにおいて、樹脂封止成形前の成形材料(封止前基板5と樹脂材料9)を供給・整列・移送等を行うための樹脂封止成形前の基板用機構1は、図1(1)を用いて、樹脂材料用機構2は、図1(2)を用いて、以下に説明する。
図1(1)に示す樹脂封止成形前の基板用機構1は、所要数の封止前基板5を積層状態で且つ離間状態で収納するインマガジンカセット部19と、このカセット部19から前記基板供給取出機構7に供給する該カセット19側から該機構7側へ押出すプッシャ部20と、該プッシャ部20から押出された封止前基板5を整列させ、且つ、該機構7へ二枚の封止前基板5を図の上下方向に供給待機し、更に、該機構7に対し、各別に且つ略同時に供給するための封止前基板5用の整列エレベータ部21と、このエレベータ部21に効率良く封止前基板5を整列させるために、プッシャ部20と図の左右方向に対向配置し、且つ、該プッシャ部20にて押出された封止前基板5を狭持してエレベータ部21の供給待機位置23に引出すグリップフィード部22とを含む。
インマガジンカセット部19は、単数個であるが、インアウトユニットAの空スペースを利用し、同様の該カセット19を所要複数個、配設するように構成することも可能である。また、プッシャ部20とグリップフィード部22とは、一枚の封止前基板5に対し、図の左右(水平)方向に対面状態で配設しているが、これに限らず、例えば、どちらか一方のみにすること、一方のみを所要数配置すること、両方の配設位置を逆にすること等、適宜に変更してもよい。この整列エレベータ部21は、二枚の封止前基板5を図の上下方向に供給待機する配置構成にしているが、単数枚或は三枚以上の封止前基板5であれば、該基板5用の供給待機位置23の部位を上下方向において、取外しすること、増設すること等を適宜に変更してもよい。
つまり、基板用機構1から後述する基板供給取出機構7に供給するのには、まず、インマガジンカセット部19に積層配置された一枚目の封止前基板5をプッシャ部20にて該機構7側に押出し、次に、押出された封止前基板5をグリップフィード部22に狭持するのと略同時に、プッシャ部20の押出力に連動し、該フィード部22に狭持された封止前基板5を該エレベータ機構21の上側の供給待機位置23まで引出す。そして、一枚目の封止前基板5を上側の供給待機位置23に整列させ供給待機させる。次に、一枚目の封止前基板5を上側の供給待機位置23に供給待機させた状態で、該エレベータ部21の供給待機位置23の部位を上動させ、一方、該カセット部19も、次(二枚目)の封止前基板5をプッシャ部20で押出す位置にまで、該カセット部19を下動させる。そうして、二枚目の封止前基板5を該エレベータ機構21における下側の供給待機位置23に該カセット部19からプッシャ部20で押出し、更に、グリップフィード部22で引出して(図1(1)参照)、下側の供給待機位置23に、二枚目の封止前基板5を整列させ供給待機させる。最終的に、二枚の封止前基板5における供給待機位置23の部位を上動させるか、或は、基板供給取出機構7を供給待機位置23側に下動させるか、或は、両者(21・7)を上下動させるかし、二枚の封止前基板5を該エレベータ機構21から該機構7に、各別に且つ略同時に供給することができるように構成されている。
従って、この基板用機構1によれば、図例では、二枚の封止前基板5を、図の左右(水平)方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
図1(2)に示す樹脂材料用機構2は、樹脂材料9、この場合、固形状の樹脂タブレット9を用いる。この所要数の樹脂タブレット9を、供給・整列・移送等を行うためにパーツフィーダ部24を含む。更に、このパーツフィーダ部24に対し、樹脂タブレット9を供給するために、例えば、本装置100内に樹脂タブレット9用の貯留タンク(図示なし)を適宜に配設すること、本装置100外から直接、該フィーダ部24に供給すること等を適宜に変更してもよい。
このパーツフィーダ部24において、一度の樹脂封止成形時に必要な樹脂タブレット9を所要数、この場合、四個の樹脂タブレット9を、図例では、一枚の封止前基板5に対し二個の樹脂タブレット9を配設し、その配設した二個の樹脂タブレット9の上下方向に二個の樹脂タブレット9を配設する配設位置25となっている。
なお、基板12における封止成形部15のパッケージ形状に応じて、樹脂タブレット9の配設位置25を適宜に変更してもよい。
つまり、樹脂材料用機構2から後述する樹脂材料搬送供給機構10に樹脂材料(樹脂タブレット9)を供給するのには、まず、パーツフィーダ部24内に供給された樹脂タブレット9を、例えば、振動を付加させ、及び/又は、図の水平方向に回転駆動させた状態で、樹脂タブレット9の受渡位置26にて、一個ずつ、該搬送供給機構10における樹脂タブレット9の配設位置25に、受渡すことができるように構成されている。
なお、該パーツフィーダ部24から直接、樹脂タブレット9を該搬送供給機構10の配設位置25に個々に供給セットする構成としているが、この該フィーダ部24と該搬送供給機構10との間に、更に、タブレットカセットエレベータ部(図示なし)を配設すると共に、このタブレットカセットエレベータ部によって、図例の配設位置25のとおり、四個の樹脂タブレット9を該フィーダ部24から供給セットし、このタブレットカセットエレベータ部から、四個の樹脂タブレット9を、各別に且つ略同時に、該搬送供給機構10の配設位置25に受渡すような構成にしてもよい。
従って、この樹脂材料用機構2によれば、図例では、四個の樹脂タブレット9を、従来のような水平方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成(樹脂タブレット9の配設位置25)としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
インアウトユニットAにおいて、樹脂封止成形後の成形材料(封止済基板6)を受取・ディゲート・製品収納等を行うための樹脂封止成形後の基板用機構3は、図1(1)を用いて、以下に説明する。
図1(1)に示す樹脂封止成形後の基板用機構3は、前述の樹脂封止成形前の基板用機構1とは上下に積層配置された構成としている。つまり、図の上側に基板用機構1、下側に当該基板用機構3を配置する構成となっている。なお、この各基板用機構1・3においては、図の配置構成に限定せず、例えば、上下逆に各機構1・3を配置すること、或は、インアウトユニットA自体を、インユニットとアウトユニットと分離独立させ、この場合、インアウトユニットAの部位にインユニット(基板用機構1)を配置し、コントロールユニットCの部位にアウトユニット(基板用機構3)を配置すること等、適宜に変更してもよい。
基板用機構3は、後述する基板供給取出機構7から二枚の不要硬化樹脂28付の封止済基板6を、各別に且つ略同時に、受取するための不要樹脂硬化28付基板6用の整列エレベータ部27と、このエレベータ部27に沿って駆動し且つ二枚の不要樹脂硬化28付基板6の不要硬化樹脂28部分、即ち、図2(1)にも示すように、各別に且つ略同時に、ディケート(分離除去)させるディゲート部29と、このエレベータ部27における不要樹脂硬化28付基板6用の上下側の受取待機位置30にて、二枚の不要硬化樹脂28付基板6をディゲートして不要硬化樹脂28を廃棄除去する廃棄ボックス部31と、このディゲートされた二枚の封止済基板(製品6)を、図の左右方向に移動自在な移送レール32に沿って、各別に且つ略同時に、二枚の製品6を受取り、且つ、受取った二枚の製品6を製品収納側(後述するアウトマガジンカセット部35)に受渡すための製品6用の整列エレベータ部33と、このエレベータ部33における製品6用の上下側受渡待機位置34から二枚の製品6を受取り、受取った製品6を所要数、積層状態で且つ離間状態で製品収納するアウトマガジンカセット部35と、このカセット部35と該エレベータ部33との間で、製品6を該カセット部35側に移送させて製品収納するために、該エレベータ部33から製品6を狭持して押出すグリップフィード部36と、更に、このカセット部35に効率良く製品6を個々に製品収納させるために、グリップフィード部36と図の左右方向に対向配置し、グリップフィード部36にて押出された製品6を該カセット部35の収納位置37にて停止させるストッパ部38と、を含む。
アウトマガジンカセット部35は、単数個であるが、インアウトユニットAの空スペースを利用し、同様の該カセット部35を所要複数個、配設すると共に、本実施形態では、封止済基板(製品6)を離間状態で積層して製品収納するスリット型を採用しているが、離間状態とはせず、積層して製品収納するスタック型を採用することも可能である。また、グリップフィード部36とストッパ部38とは、一枚の封止済基板(製品6)に対し、図の左右方向から対面状態で配設しているが、これに限らず、例えば、どちらか一方にすること、一方のみを所要数配置すること、両方の配設位置を逆にすること等、適宜に変更してもよい。また、整列エレベータ部33は、二枚の封止済基板6を、該カセット部35に対し、図の上下方向に受渡待機する配置構成にしているが、単数枚或は三枚以上の封止済基板5であれば、適宜に、受渡待機位置34を上下方向において、取外しすること、増設すること等を適宜に変更してもよい。
つまり、後述する基板供給取出機構7から樹脂封止成形後の封止済基板(製品6)を製品収納するのには、まず、不要硬化樹脂付28基板6用の製品エレベータ部27における受取待機位置30の部位を上動させるか、或は、基板供給取出機構7を受取待機位置30側へ下動させるか、或は、両者(27・7)を上下動させるかし、二枚の不要硬化樹脂付28基板6を、各別に且つ略同時に、該機構7から該エレベータ部27が受取る。次に、この上下側の受取待機位置30に受取待機された二枚の不要硬化樹脂付28基板6を、夫々の受取待機位置30の上方側から、各別に且つ略同時に、不要硬化樹脂28部分を封止済基板6からディゲート部29にてディゲートされると共に、ディゲートされた不要硬化樹脂28は、ディゲート部29の下方側にある廃棄ボックス部31にて廃棄処理される。一方、不要硬化樹脂28をディゲートされた二枚の封止済基板(製品6)は、受取待機位置30の上方側にある各ディゲート部29の所要部位にてディゲート後にピックアップされ保持される。次に、移送レール32に沿って受取待機位置30側に製品6用の整列エレベータ部33を移動させ、ピックアップされ保持された二枚の製品6は、夫々の受取待機位置30の上方側から、該エレベータ部33の所要部位となる上下側の受渡待機位置34に、各別に且つ略同時に載置セットされる。次に、上下側の受渡待機位置34に載置セットされた二枚の製品6は、移送レール32に沿って該マガジン部35の収納位置37側に、製品6用の整列エレベータ部33を移動させる。次に、該カセット部35の収納位置37の近傍にある上下側の受渡待機位置34に載置セットされた二枚の製品6における一枚目(下側)の製品6を、グリップフィード部36にて、該カセット部35側へ下側の製品6を狭持して押出すと共に、押出された下側の製品6を、該カセット部35の収納位置37にストッパ部38にて製品収納させる。この下側の製品6を該カセット35の収納位置37に製品収納させる状態図が、図1(1)に示されている。次に、上側の受渡待機位置34に載置セットされた上側の製品6を保持させた状態で、該エレベータ部33の上側の受渡待機位置34の部位を下動させ、一方、該カセット部35も、二枚目(上側)の製品6を製品収納させる収納位置37まで、該カセット部35を下動させる。そうして、二枚目(上側)の製品6を、グリップフィード部36にて、該カセット部35側へ上側の製品6を狭持して押出すと共に、押出された上側の製品6を、該カセット部35の収納位置37にストッパ部38にて製品収納させることができるように構成されている。
従って、この基板用機構3によれば、図例では、二枚の不要硬化樹脂28付基板6、並びに、二枚の封止済基板(製品6)、更には、各部27・29・33においても、図の左右(水平)方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
プレスユニットBにおけるプレス構造(樹脂封止成形部50)について、図2(2)及び図2(2)に対応する矢印D方向から見た概略断面図(図3から図7)を用いて、以下に説明する。
即ち、樹脂封止成形部50には、図2(2)及び図5に示すように、電子部品13を樹脂封止成形するための型51(図の上側を一の型52、図の下側を二の型53)を型開き及び型締めするための型開閉機構54と、型51(52・53)を型締めした状態においてその型51(52・53)に所要の型締圧力を加えるためのホールドフレーム(プレスフレーム)機構55と、型51(52・53)の側方に配置した樹脂材料供給用のポットブロック56と、このブロック56を型51(52・53)の型合せ面(P.L 面)と合致する該型51(52・53)の側面位置57に対して接合分離自在となるように配設したポットブロック57用の往復駆動機構58と、を含む。
更に、本装置100には、図示していないが、この型51(52・53)の型面間に、該型面とパッケージとの離型性をより一層向上させるために、離型フィルムを張設して供給するフィルム供給機構ユニット、及び、この型51(52・53)の樹脂封止成形時に、この型51(52・53)を外気遮断状態にして真空引きする真空引き機構ユニットを設けることができるように構成されている。但し、本実施形態では、フィルム供給機構ユニット、真空引き機構ユニットを用いず説明している。つまり、離型フィルム成形、及び/又は、真空引き(減圧)成形を併用実施することができるように構成されている。
型51(52・53)は、少なくとも、一組以上の型構造単位を含んでおり、図例においては、一の型52と二の型53とから構成される型構造単位を単数組に限定せず、所要複数組、図例では、二組を上下方向へ積層配置して構成した場合を示している。
また、一の型52の型面、即ち、型合せ面(P.L 面)には、図2(2)に示すように、基板12の供給セット面59が形成されている。この供給セット面59は、電子部品13を装着した一枚の基板12を供給セットするための単数枚の基板12の供給部位となる。即ち、一組の型構造単位における基板12の供給セット面59には、一枚の基板12のみが供給され且つセットされることになる。更に、基板12の供給セット面59には、従来の金型面において凹部形状として設けた基板位置決め用の段差等が設けられていない。
従って、基板12の供給セット面59は、平面形状として形成されている。そして、この一の型52の供給セット面59に対向して配設される二の型53の型面には、樹脂成形用のキャビティ60が形成されている。
また、図6に示すように、型51(52・53)を型締めした状態において、溶融樹脂材料14の移送用通路61を示しており、その一端部はキャビティ60に連通して形成されると共に、その他端部は型合せ面(P.L 面)の側面位置57に連通するように形成されている。なお、二の型53のキャビティ60には溶融樹脂材料14の移送用通路61が形成されているが、この移送用通路61とは反対側となる位置、即ち、図1(1)及び図2(2)に示す本装置100の正面側に、このキャビティ60と連通するエアベント(図示なし)を形成しておくことにより、後述するキャビティ60内への溶融樹脂材料14注入時に、その溶融樹脂材料14の注入作用によってキャビティ60内のエアベントを通して外部へ積極的に押出すようにしてもよい。更には、前述した真空引き(減圧)成形を併用実施すれば、より一層、残留エアを効率良く強制的に吸引排出することができる構成にしてもよい。
また、一の型52の型面(基板供給セット面59)の所定位置に基板12を供給セットするために、図示していないが、立設した位置決めピンと各位置決めピンと対向する二の型53の各位置にピン穴とで構成するもの、これに換えて或はこれに加えて、基板12の基板外周部16をチャッキングするチャック爪62(図2(1)参照)を、二の型53の各位置に配設して構成するものを採用している。
なお、この位置決めピン構成とチャッキング構成とは樹脂封止成形前の基板12(封止前基板5)を基板供給セット面59の所定位置に供給セットする場合の一例として示す。
即ち、基板供給セット面59に基板12(5)を供給セットする際には、その基板12に設けられている位置決孔部63(図2(1)参照)と位置決めピンとを係合させ、その後、これに換えて或はこれに加えて、チャック爪62にて基板12をチャッキングするようにすれば、基板12を基板供給セット面59の所定位置に効率良く且つ確実に供給することができる。
型開閉機構54は、上下方向へ積層(重畳)して配置された二組の型構造単位を同時に型開きまたは型締めするための機構であり、図例においては、ラック・ピニオン機構を採用した場合を示している。
型開閉機構54の本体64には、図3に示すように、後述する押圧手段73の上下方向の駆動により回転するように設けられたピニオンギヤ65と、このピニオンギヤ65に噛合し且つピニオンギヤ65の正逆回転に基づいて互いに上下逆方向に移動する二本のラックギヤ(66・67)とが設けられている。なお、後述の押圧手段73の上下方向の駆動に換えて或はこれに加えて、正逆回転駆動モータ(図示なし)によりピニオンギヤ65を回転させるようにしてもよい。
一方のラックギヤ66は、その下端部が下方位置に配置された型装着用ブロック68に固着されており、また、その上端部(噛合部69)はピニオンギヤ65に噛合されている。逆に、他方のラックギヤ67は、その下端部(噛合部70)がピニオンギヤ65に噛合されており、また、その上端部は上方に配置された型装着用ブロック71に固着される。
また、一の型52と二の型53とから構成される一組の型構造単位は、この型開閉機構本体64の上面及び下面の各位置の夫々に装設されている。
つまり、型開閉機構本体64の上面位置に装設された型構造単位は、その一の型52がこの型開閉機構本体64の上面に固着されており、また、その二の型53は上方に配置された型装着用ブロック71の下面に固着されている。逆に、型開閉機構本体64の下面位置に装設された型構造単位は、その二の型53がこの型開閉機構本体64の下面に固着されており、また、その一の型52は型装着用ブロック68の上面に固着されている。
従って、このような構成によれば、ピニオンギヤ65を正逆回転させることによって、上下に積層配置した二組の型構造単位の夫々における一の型52と二の型53とを同時に開閉する型開(図3・図7参照)及び型締(図4から図6参照)を行うことができる。
なお、この本実施形態における型開閉機構54は、後述する押圧手段73の上下方向の駆動によりピニオンギヤ65を回転させ、且つ、このピニオンギヤ65に噛合させたラックギヤ(66・67)を互いに上下逆方向に移動させることによって、上下方向へ積層配置された二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするように構成した場合を示している。しかしながら、この型開閉機構54に限定せず、その他の構成を採用することができる。即ち、上下方向へ積層配置された二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするような機構であればよい。例えば、その駆動源としては、油空圧機構やクランク機構或はその他の機械または電気等の適宜な上下駆動機構を採用することができる。更に、そのような適宜な駆動源を介して、例えば、前記した二の型53自体(或は、ラックギヤ66・67)を上下方向に移動させると共に、これに連動させて上下方向へ積層配置した二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするような構成を採用してもよい。
ホールドフレーム(プレスフレーム)機構55は、型51(52・53)を型締めした状態において、その型51(52・53)に所要の型締圧力を加えるための機構である。また、このホールドフレーム(プレスフレーム)機構55には、電動や油圧或は機械その他の適宜な押圧機構(例えば、トグル機構)を用いた押圧手段73が配設されている。
このホールドフレーム(プレスフレーム)機構55は、図4に示すように、適宜な往復駆動機構78により機台フレーム72に沿って往復移動することができるように設けられていると共に、図例では、このホールドフレーム(プレスフレーム)77と押圧手段73とにおける押圧中心位置79は、該機構78の移動方向と同方向(この場合、左方向)に移動させ、各型装着用ブロック68・71間に配設された型51・型開閉機構54を含む型領域Pにおける型の中心位置80に合致させることができるように構成されている。なお、相対的には、型領域P全体がこの往復駆動機構78の移動方向と逆方向(この場合、右方向)に移動することになる。また、この往復駆動機構78は、ホールドフレーム(プレスフレーム)77を押動するのではなく、型領域P全体、例えば、いずれか一方或は両方の型装着用ブロック68・71側に配設して該ブロック側を押動すること、或は、ホールドフレーム(プレスフレーム)77側と該ブロック側との両方に該機構78を配設するようにしてもよい。この位置合せ調整は、この場合、基板12(5)を型面に装着する樹脂封止成形時における型51の型締時に行っているが、例えば、樹脂封止成形時における型51の型開時に行うようにしてもよく、更には、本装置100を可動する準備段階において、予め樹脂封止成形しようとする対象となる基板12(5)を用いて、この位置合せ調整を行うこと等、適宜に変更して実施することも可能である。
従って、このような構成によれば、往復駆動機構78によって、該フレーム機構55における押圧手段73の押圧中心位置79を前記した型51の中心位置80と合致する位置にまで移動させる位置合せ調整を行うことができると共に、型締めした型51の中心位置80に対して押圧手段73による押圧力を効率良く且つ確実に加えることができる。このため、型51の型締時において、積層配置された各型構造単位(型51)に加えられる押圧手段73の型締圧力は、各型構造単位の夫々に対して同時に且つ均等に加えられる。
なお、型51の中心位置80とは、型51自体の中心位置を意味する。しかしながら、本発明においては、前述したように、基板12端部と型51の側面位置57とを合致させることを一つの要旨としている。従って、この場合における型51の中心位置80とは、その基板12に対して効率良く型締圧力を加えることができる基板12の中心位置80を意味する。そして、往復駆動機構78を介してホールドフレーム(プレスフレーム)77と押圧手段73とにおける押圧中心位置79を移動させることにより、基板12の中心位置80に合致させることができるように構成されている。
また、押圧手段73側と型51側(図例では、型装着用ブロック68)、並びに、ホールドフレーム(プレスフレーム)77側と型51(図例では、型装着用ブロック71)側は、相対的移動を可能とするために両者間を分離して構成していることが必要であるが、前記した中心位置合せの調整を終えた後にこの両者を固定させることができるように構成してもよい。この場合は、既に中心位置合せの調整を終えているため、押圧手段73による上下方向への動きを有効に利用して、積層配置された二組の型構造単位(型51)を同時に型開きまたは型締めするための上下駆動機構として活用することができると云った利点がある。
従って、少なくとも、その型51(一の型52・二の型53)に所要の型締圧力を加える押圧手段73ならびに前記型51(52・53)自体を、枠形状のフレーム構造を有するホールドフレーム(プレスフレーム)77により保持するように構成されているので、従来の樹脂封止成形装置(特許文献1)で採用される固定プラテンと可動プラテンとを支持する四本のタイバーのプレス構造では、部品単体の強度及び精度の品質を向上させるのには限界があったが、複数の部品を組み合わせて組立てた構成ではないので、部品単体の強度及び精度の品質を向上することができると共に、このプレス構造における押圧中心位置79と型51の中心位置80とを効率良く合致させることができる。つまり、本発明の樹脂封止成形装置100は簡易な構造を採用することができるため、全体的な本装置100の形状を小型化することができると共に、金型メンテナンス作業を容易に行うことができる。
ポットブロック56は、図5及び図6に示すように、型51(52・53)の側方に配置されており、前記往復駆動機構58によって型51の型合せ面(P.L 面)と合致する該型51の側面位置57に対して接合分離自在となるように設けられている。
このポットブロック56には、上下二組の型構造単位(型51)の数とその配設位置25とに対応して配置された樹脂材料供給用のポット74と、このポット74内に供給された樹脂材料加圧用のプランジャ75と、このプランジャ75を往復動させる適宜な往復駆動機構76が設けられている。
また、このポットブロック56には、ポット74内に供給された樹脂材料(樹脂タブレット9)を加熱溶融化するための適宜なヒータ(図示なし)が嵌装されている。
つまり、この構成によれば、一方の往復駆動機構58によってポットブロック56の全体を型51(52・53)の型合せ面と合致する位置に対して接合するように前進させることができると共に、この位置から分離するように後退させることができる。更に、他方の往復駆動機構76によってプランジャ75を後退させることによってポット74の開口前端部内を樹脂タブレット9を供給するためのスペースとすることができる(図5参照)と共に、この位置からプランジャ75を前進させることによってポット74に供給された樹脂タブレット9を加圧することができる。
また、図6に示すように、型構造単位(型51)における一の型52と二の型53との型合せ面(P.L 面)とポットブロック56におけるポット74とを接合して連通させると共に、ヒータにてポット74内の樹脂タブレット9を加熱溶融化し且つこれをプランジャ75にて加圧することによって、このポット74内の溶融樹脂材料14を直接、移送用通路61を通してキャビティ60内に注入充填させることができるように構成されている。
少なくとも、インアウトユニットA・プレスユニットB間において、基板供給取出機構7は、図1(1)、図3及び図7を用いて、樹脂材料用供給機構10は、図1(2)、図5及び図6を用いて、以下に説明する。
基板供給取出機構7は、図1(1)に示す本装置100の正面側から見て、凹形状を上下反対にした平面形状にて第一の搬送レール4に沿って、各ユニットA・B・C間を、図の左右(水平)方向に移動自在に構成されている。この逆凹形状のインアウトユニットA(図例の左)側には、樹脂封止成形前の基板12(封止前基板5)を樹脂封止成形部50(型51)の所定位置に、封止前基板5を供給搬入する基板供給部39と、この逆凹形状のインアウトユニットA(図例の右)側には、樹脂封止成形後の基板12(封止済基板6)を樹脂封止成形部50(型51)の所定位置から、封止前基板6(この場合、不要硬化樹脂28付基板6)を取出搬出する基板取出部40と、を含む。
この該機構7における基板供給部39と基板取出部40とは、基板供給部39には、基板用機構1の整列エレベータ部21における供給待機位置23の部位と、基板取出部40には、基板用機構3の整列エレベータ部27における受取待機位置30の部位との配置に対し、ほぼ同等の直上部に配置されると共に、基板供給部39には、封止前基板4を該エレベータ部21から供給され、基板取出部40には、封止済基板6を該エレベータ部27に受渡すことができるように、該基板機構7全体が、図の上下方向に自在に移動することができるように一体型構造にて構成されている。
また、基板供給部39には、封止前基板4を係止チャック41、或は、その他の適宜な係止機構(図示なし)を備えた基板供給部材42を介して、即ち、型開きされた上下二組の型構造単位における一の型52と二の型53との間に、各別に且つ略同時に、二枚の封止前基板5を供給する(図3参照)と共に、この封止前基板5を一の型52の基板供給セット面59に供給セットすることができるように構成されている。一方の基板取出部40には、封止済基板6(この場合、不要硬化樹脂28付基板6)を係止チャック43、或は、その他の適宜な係止機構(図示なし)を備えた基板取出部材44を介して、樹脂封止成形後に型開きされた前記基板供給セット面59から、二枚の封止済基板6を係止して取出すと共に、この封止済基板6を前記上下二組の型構造単位における一の型52と二の型53との間の夫々から、各別に且つ略動に外部に搬出して取出する(図7参照)ことができるように構成されている。
つまり、基板供給取出機構7において、樹脂封止成形部50に封止前基板5を供給し、樹脂封止成形部50から封止済基板6を取出す場合には、まず、インアウトユニットAにおける各整列エレベータ部21・27のほぼ直上部に、第一の搬送レール4に沿って移動する。次に、該機構7自体が各該エレベータ21・27部の供給待機位置23の部位と受取待機位置30の部位との位置まで下動するか、或は、各該エレベータ21・27の各位置23・30の部位が夫々、該機構7の位置にまで上動するか、或は、両者(該機構7と各該エレベータ部21・27)が上下動するかして、該エレベータ部21の供給待機位置23の部位から、基板供給部39の基板供給部材42の部位に、二枚の封止前基板5を受取ると共に、一方、二枚の封止済基板6が樹脂封止成形部50にて封止成形されていれば、基板取出部40の基板取出部材44の部位から、該エレベータ部27の受取待機位置30の部位に、二枚の封止済基板6を受け渡す。次に、二枚の封止前基板5を該機構7の基板供給部材42の部位に、係止チャック41に係止した状態で、図1(1)に示すプレスユニットBの右側の樹脂封止成形部50に、該機構7の基板供給部材42から二枚の封止前基板5を型51に受け渡せる位置、即ち、右側の樹脂封止成形部50の側方にまで、第一の搬送レール4に沿って移動する。次に、右側の樹脂封止成形部50の側方に該機構7の基板供給部39が到達すると、図3に示すように、型51の型開時に、該基板供給部材42の部位が、型51の内部に進入する動作を開始する。次に、該供給部材42は、一の型52の基板供給セット面59の直上部まで進入し移動すると共に、図の右側における一の型52の基板供給セット面59に二枚の封止前基板5を、各別に且つ略同時に、係止チャック41の係止状態を解除して供給セットする。このとき、基板取出部材44の部位には、二枚の封止済基板6が係止チャック41に係止されていないので、基板取出部40はコントロールユニットC側に待機することになる。次に、二枚の封止前基板5を図の右側における一の型52の基板供給セット面59に供給セットされると、基板供給部材42が型51の外部に退出する。次に、図1(1)に示すプレスユニットBの左側の樹脂封止成形部50において、型51にて樹脂封止成形された二枚の封止済基板6を該機構7の基板取出部40が取り出させる側方にまで第一の搬送レール4に沿って移動する。次に、左側の樹脂封止成形部50の側方に該機構7の基板取出部40が到達すると、型51の型開時に、該基板取出部材44の部位が、型51の内部に進入する動作を開始する。次に、該取出部材44は、一の型52の基板供給セット面59の直上部まで進入し移動すると共に、図の左側における一の型52の基板供給セット面59から二枚の封止済基板6を、各別に且つ略同時に、係止チャック43にて係止して取出する。このとき、基板供給部材42の部位には、二枚の封止前基板5は、係止チャック41に係止されていないので、インアウトユニットA側に待機することになる。次に、二枚の封止済基板6を図の左側における一の型52の基板供給セット面59から取出されると、基板取出部材44が型51の外部に退出する(図7参照)ことができるように構成されている。
従って、この基板供給取出機構7によれば、樹脂封止成形前の基板12(封止前基板5)を樹脂封止成形部50(型51の型開時)の所定位置に供給セットすることができると共に、樹脂封止成形後の基板12(この場合、不要硬化樹脂28付の封止済基板6)を樹脂封止成形部50(型51の型開時)の外部に取り出すことができる。
また、この基板供給取出機構7、更には、基板供給部39と基板取出部40とによれば、二枚の封止前基板5、並びに、二枚の不要硬化樹脂28付の封止済基板6を、図の左右(水平)方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
なお、該機構7における基板供給部39と基板取出部40とは、一体型構造で説明しているが、分離独立型の構造にするものでもよく、一体型又は分離独立型において、基板供給部39と基板取出部40とを左右逆にすること等、適宜に変更してもよい。
樹脂材料搬送供給機構10は、樹脂材料搬送供給部材45を介して、樹脂材料(樹脂タブレット9)を樹脂封止成形部50の所定位置、即ち、ポットブロック56及びプランジャ75を所要の位置にまで後退させて(図5参照)、そのポット74の開口前端部に設けられるスペース内に供給することができるように構成されている。
この樹脂材料搬送供給部材45には、上下二組の型構造単位(型51)の数とその配設位置25とに対応して配置された樹脂材料投入用の穴部46と、この穴部46内に投入された樹脂タブレット9を押出してポット74内に供給するための押出部材47が設けられている。
つまり、樹脂材料搬送供給機構10において、樹脂封止成形部50の所定位置に樹脂タブレット9を供給する場合には、まず、インアウトユニットAの樹脂材料用機構2におけるパーツフィーダ部24の受渡位置26まで、第二の搬送レール8に沿って、該機構10を移動させる。次に、移動した該機構10の樹脂材料搬送供給部材45の穴部46のいずれか一つを、該パーツフィーダ部24の受渡位置26に合致させるように、該供給部材45の穴部を図の左右或は上下方向へ移動させる。次に、合致した穴部46に一個目の樹脂タブレット9をパーツフィーダ部24から受渡し、二個目の樹脂タブレット9を他の穴部46に供給するために、該機構10を図の左右或は上下方向へ移動させる。この穴部46へ四個の樹脂タブレット9を供給した該供給部材45を備えた該機構10は、プレスユニットBにおける樹脂封止成形しようとする樹脂封止成形部50において、ポットブロック56におけるポット74の開口前端部に設けられるスペース内に供給する位置にまで、該機構10を第二の搬送レール8に沿って移動させると共に、該供給部材45も図の上下方向に移動して樹脂タブレット9の供給準備に入る(図5参照)。次に、該供給部材45における押出部材47にて樹脂タブレット9をポット74側に押出し、そのポット74の開口前端部に設けられるスペース内に、各別に且つ略同時に、四個の樹脂タブレット9を供給する。次に、このポット74内に四個の樹脂タブレット9を供給されると、該供給部材45は、ポットブロック56が型51の側面位置57側に移動する前に、図6に示すような上方向に待機し、次の樹脂封止成形時に用いる樹脂タブレット9を供給するために、該供給部材45を備えた樹脂材料搬送供給機構10は、インアウトユニットAの樹脂材料用機構2のパーツフィーダ部24側へ移動して戻る。
従って、この樹脂材料搬送供給機構10によれば、所要の位置にまで後退させてポットブロック56におけるポット74内の夫々に、各別に且つ略同時に四個の樹脂タブレット9を供給することができる構成としている。
また、この樹脂材料搬送供給機構10、更には、樹脂材料搬送供給部材45によれば、四個の樹脂タブレット9(配設位置25)を、図の左右(水平)方向に並列させる従来の整列構成とは全く異なり、図の上下方向に積層配置させる整列構成としているので、正・背面方向(奥行方向)の寸法を格段に短縮することができる構成となっている。
ここで、本実施形態における電子部品13の樹脂封止成形は、例えば、次のようにして行われる。
まず、図3に示す上下二組の型構造単位(型51)の型開き状態において、基板供給取出機構7の基板供給部39を介して、樹脂封止成形前の基板12(封止前基板5)を一の型52と二の型53との間の夫々に搬入すると共に、この封止前基板5を一の型52の基板供給セット面59に供給セットする。また一方では、図5に示すように、往復駆動機構58によってポットブロック56の全体を型51の位置から後退させると共に、往復駆動機構76によってプランジャ75を後退させてポット74の開口前端部内に樹脂材料9を供給するためのスペースを構成する。
次に、図4に示すように、型開閉機構54を介して、上下二組の型構造単位(型51)を型閉めすると共に、往復駆動機構78によって、ホールドフレーム(プレスフレーム)機構55における押圧手段73の押圧中心位置79を型51の中心位置80と合致する位置にまで移動させる位置合せ調整を行う。
次に、図5に示すように、型締めした型51の中心位置80に対して押圧手段73による押圧力を加えることにより、積層配置された各型構造単位(型51)の夫々に対して押圧手段73の型締圧力を同時に且つ均等に加えると共に、樹脂材料搬送供給部材45を介して、穴部46内に収容した樹脂材料9をポット74のスペース内に供給する。
次に、往復駆動機構58によってポットブロック56を型51の型合せ面(P.L 面)と合致する該型51の側面位置57に対して接合させる。このとき、型構造単位における一の型52と二の型53との型合せ面とポットブロック56におけるポット74とが接合して連通された状態となると共に、このポット74内に供給された樹脂材料9はヒータによって加熱溶融化される。
次に、図6に示すように、プランジャ75を前進させてポット74内の樹脂材料9(溶融樹脂材料14)を加圧することによって、これを、直接、移送用通路61を通して二の型53に形成されたキャビティ60内に注入充填させる。これにより、キャビティ60内に嵌装された基板12上の電子部品13を樹脂封止成形することができる。
次に、所要のキュアタイムの経過後において、往復駆動機構58によってポットブロック56を型51の側面位置57から離れる方向へ移動させる。また、ホールドフレーム(プレスフレーム)機構55の押圧手段73による上下二組の型構造単位(型51)に対する型閉圧力を解除すると共に、型開閉機構54を介して、この上下二組の型構造単位を型開きする。
次に、基板供給取出機構7の基板取出部材44を介して、型開きされた一の型52における基板供給セット面59から樹脂封止成形後の基板12(封止済基板6)を係止して取り出すと共に、この封止済基板6を型51の外部に搬出し(図7参照)、インアウトユニットA側へ移送する。
以上のように、この本実施形態に示す電子部品13の樹脂封止成形装置100は、簡易構造の型51(52・53)を備えるものであるから、その操作性若しくは作業性を向上させることができるため、実用化が容易となる。
また、基板12の厚みのバラツキに影響されることなく基板12表面への樹脂バリ形成を効率良く且つ確実に防止することができるため、高品質性及び高信頼性を備えた電子部品13の封止済基板(製品6)を成形することができる。
また、本装置100に簡易な構造を採用することができるため、全体的な装置100の形状を小型化することができると共に、金型メンテナンス作業を容易に行うことができ、更には、廃棄樹脂量の発生を抑制して省資源に貢献することができる。
本発明に係る電子部品の樹脂封止成形装置全体を示す正・背面図である。 図2(1)は、図1の前記装置にて樹脂封止成形する対象となる基板、図2(2)は、図1の樹脂封止成形装置における樹脂封止成形部の要部を概略的に示す一部切欠平面図である。 図1に対応する樹脂封止成形部であって、その型開き状態、及び、樹脂封止成形前の基板の供給状態を示している。 図1に対応する樹脂封止成形部であって、その型締め状態と、プレス構造と型との位置合せ調整状態を示している。 図1に対応する樹脂封止成形部であって、その型締め状態と、樹脂材料のポット内への供給状態を示している。 図1に対応する樹脂封止成形部であって、ポット内の樹脂材料をキャビティ内に加圧移送する状態を示している。 図1に対応する樹脂封止成形部であって、樹脂封止成形後の基板の取出状態を示している。
符号の説明
1 基板用機構
2 樹脂材料用機構
3 基板用機構
4 搬送レール
5 封止前基板
6 封止済基板(製品)
7 基板供給取出機構
8 搬送レール
9 樹脂材料(樹脂タブレット)
10 樹脂材料搬送供給機構
11 ワンタッチパネル
12 基板
13 電子部品
14 溶融樹脂材料
15 封止成形部
16 基板外周部
17 非装着面
18 硬化樹脂
19 インマガジンカセット部
20 プッシャ部
21 整列エレベータ部
22 グリップフィード部
23 供給待機位置
24 パーツフィーダ部
25 配設位置
26 受渡位置
27 整列エレベータ部
28 不要硬化樹脂
29 ディゲート部
30 受取待機位置
31 廃棄ボックス部
32 移送レール
33 整列エレベータ部
34 受渡待機位置
35 アウトマガジンカセット部
36 グリップフィード部
37 収納位置
38 ストッパ部
39 基板供給部
40 基板取出部
41 係止チャック
42 基板供給部材
43 係止チャック
44 基板取出部材
45 樹脂材料搬送供給部材
46 穴部
47 押出部材
50 樹脂封止成形部
51 型
52 一の型
53 二の型
54 型開閉機構
55 ホールドフレーム(プレスフレーム)機構
56 ポットブロック
57 側面位置
58 往復駆動機構
59 供給セット面
60 キャビティ
61 移送用経路
62 チャック爪
63 位置決孔部
64 型開閉機構本体
65 ピニオンギヤ
66 ラックギヤ
67 ラックギヤ
68 型装着用ブロック
69 噛合部
70 噛合部
71 型装着用ブロック
72 機台フレーム
73 押圧手段
74 ポット
75 プランジャ
76 往復駆動機構
77 ホールドフレーム(プレスフレーム)
78 往復駆動機構
79 押圧中心位置
80 中心位置
100 樹脂封止成形装置
A インアウトユニット
B プレスユニット
C コントロールユニット
P 型領域

Claims (3)

  1. 電子部品の樹脂封止成形用型に設けられた成形用キャビティ内に基板上に装着された電子部品を嵌装させ、且つ、前記基板を単数枚にて供給セットする前記型面の形状を、前記基板位置決め用の段差が設けられていない平面形状に形成すると共に、前記型面を閉じ合わせて前記基板面に前記型による型締圧力を加え、更に、この型締状態において前記キャビティ内に溶融樹脂材料を前記した型の側面位置から充填させることにより、そのキャビティ内に嵌装した前記電子部品を樹脂材料にて封止する電子部品の樹脂封止成形装置において、
    その型に所要の型締圧力を加える押圧中心位置と前記型の中心位置とを合致するように構成されていることを特徴とする電子部品の樹脂封止成形装置。
  2. 請求項1に記載の電子部品の樹脂封止成形装置において、
    前記型の中心位置とは、前記基板の中心位置に対して所要の型締圧力を加えるように構成されていることを特徴とする電子部品の樹脂封止成形装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電子部品の樹脂封止成形装置において、
    前記型間に単数枚の樹脂封止成形前基板が供給された型構造単位を複数単位として積層配置して構成すると共に、前記型構造単位に加えられる前記型締圧力が積層配置した前記各型構造単位に対して同時的に加えられるように構成されていることを特徴とする電子部品の樹脂封止成形装置。
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