JP2007281240A - 撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】入射光を効率よく光電変換部の受光領域へ到達させることが可能となる撮像素子及びその製造方法を得、撮像素子の感度を向上させる。
【解決手段】基板21上に形成された光電変換部53と、光電変換部53の受光領域に開口61を有する遮光膜51とを有する撮像素子100であって、少なくとも遮光膜51の光電変換部53側の開口側壁63a,63b,63cに、遮光膜51よりも反射率が高い反射膜65を形成し、この反射膜65を、遮光膜51の開口部内に形成される入射光の透光路59に対して露出させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、光電変換部の受光領域に、開口の形成された遮光膜を有する撮像素子及びその製造方法に関し、特に、開口側壁の反射率を上げ、入射光を効率よく受光領域へ到達させる改良技術に関する。
CCD固体撮像素子は、半導体基板内に、画素となる複数の受光部をマトリックス状に配列してなる。各受光部列同士の間にはCCD構造の垂直転送レジスタが受光部列に沿って設けられ、垂直転送レジスタは光電変換を行う受光部から読み出した信号電荷を列終端へ転送する。それぞれの垂直転送レジスタの転送終端は水平転送レジスタへと接続され、水平転送レジスタは出力側に接続された出力部から変換した1画素ずつの信号電圧を出力する。
半導体基板上には、ゲート絶縁膜を介して垂直転送電極が形成され、垂直転送電極を覆って例えばSiO2 膜からなる層間絶縁膜が形成される。この層間絶縁膜上には、図7に示すタングステン等の遮光性の高い金属等からなる遮光膜1が形成されている。この遮光膜1は、有効画素部では受光部3上に開口Wが形成されて、受光部3に光が入射するようになされている。
遮光膜1の開口Wには図示しない透明な導光路が形成され、導光路の表面は透明平坦化膜によって平坦化される。透明平坦化膜の上面にはCCD固体撮像素子のカラー化を行うために、赤、緑、青の図示しないカラーフィルタが形成される。カラーフィルタは、それぞれの受光部3に対応して形成される。したがって、それぞれの受光領域には単色光が入射する。このように、CCD固体撮像素子では、受光領域へ選択的に入射光を到達させるため、受光部3のみ開口させた遮光膜1を設けることで、垂直転送レジスタ中で不要な光電変換を生じさせる入射光を制限していた(例えば、特許文献1参照)。
特開平6−342896号公報
上述のように、従来のCCD固体撮像素子は、垂直転送レジスタ中での不要な光電変換を生じさせる入射光を制限するため、タングステン等の遮光性の高い金属等からなる遮光膜1で、開口W以外の領域を覆っていた。このため、受光部3以外での光電変換は抑制されるが、入射光量を制限するので、感度低下の生じる問題があった。また、遮光膜にAlやタングステン等が用いられた場合、カラーフィルタを形成する際の露光光が遮光膜に反射してハレーションを生じさせることがあり、後段の露光処理の精度を悪化させる一つの要因となっていた。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、入射光を効率よく光電変換部の受光領域へ到達させることが可能となる撮像素子及びその製造方法を提供し、もって、撮像素子の感度と品質の向上を図ることを目的とする。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 基板上に形成された光電変換部と、前記光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜とを有する撮像素子であって、少なくとも前記遮光膜の前記光電変換部側の開口側壁に、前記遮光膜よりも反射率が高い反射膜が形成され、該反射膜が、前記遮光膜の前記開口内に形成される入射光の透光路に対して露出している撮像素子。
この撮像素子によれば、遮光膜の開口側壁に反射膜が形成され、開口側壁の反射率が、反射膜を設けない構造に比べ高まる。これにより、従来、開口側壁に吸収、或いは拡散反射されて遮光膜開口部へ到達しなかった入射光が、開口側壁の反射膜に反射され、乱反射も含む反射光として遮光膜開口部へ入射することとなる。
(2) (1)項記載の撮像素子であって、前記反射膜が、アルミ、金、銀、プラチナのうちいずれか1つを含むものである撮像素子。
この撮像素子によれば、反射率の高い薄膜の反射膜が適宜な温度で容易に形成可能になるとともに、特に、金、プラチナが用いられれば耐食性が高まり、長時間に渡り高反射率を維持することが可能となる。
(3) (1)項又は(2)項記載の撮像素子であって、前記遮光膜の前記基板と平行な水平面に反射防止膜が形成された撮像素子。
この撮像素子によれば、基板と平行な部分のAlやタングステンによって形成された反射膜や遮光膜が反射防止膜によって覆われ、カラーフィルタを形成する際の露光光が反射膜や遮光膜に反射してハレーションを生じさせることがなくなる。カラーフィルタの材料はネガ型であるため、カラーフィルタの形状は反射膜や遮光膜からの反射によってテーパをもつこととなるが、反射防止膜によってこの反射が防止されることで、カラーフィルタ開口面積の狭くなることが防止される。
(4) (3)項記載の撮像素子であって、前記反射防止膜が窒化チタンである撮像素子。
この撮像素子によれば、高強度、耐熱性、耐食性を有するチタン本来の性質に加え、窒化により酸化による膜質劣化が防止され、長時間に渡り薄厚で高い反射防止効果が維持可能となる。
(5) 基板上に光電変換部を形成する工程と、
前記光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜を形成する工程と、
前記遮光膜上に該遮光膜より反射率の高い反射膜を形成する工程と、
前記反射膜を異方性エッチングにより前記遮光膜の開口側壁を残して平坦部を除去し、前記遮光膜の開口内に形成される入射光の透光路に対して前記反射膜を露出させる工程とを含む撮像素子の製造方法。
この撮像素子の製造方法によれば、遮光膜上に反射率の高い反射膜が形成され、反射膜は、異方性エッチングにより開口側壁を残して平坦部が除去される。したがって、略垂直に形成される入射光透光路の開口側壁のみに反射膜が形成される。これにより、入射光の透光路に対して反射膜が露出されることとなる。また、一旦、上面に形成された反射膜が異方性エッチングによって除去されることで、これと同時に、開口内に形成される段部における上面の反射膜も除去される。
(6) 基板上に光電変換部を形成する工程と、
前記光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜を形成する工程と、
前記遮光膜の表面および前記光電変換部側の開口側壁に該遮光膜より反射率の高い反射膜を形成する工程と、
前記反射膜の平坦面上にのみスパッタ法により反射防止膜を形成することで、前記遮光膜の上面を前記反射防止膜で覆うとともに、前記遮光膜の開口内に形成される入射光の透光路に対して前記反射膜を露出させる工程と、を含む撮像素子の製造方法。
この撮像素子の製造方法によれば、遮光膜上に反射率の高い反射膜が形成され、平坦面上にのみスパッタ法により反射防止膜が形成される。つまり、平坦面上の反射膜が反射防止膜によって覆われることで、異方性エッチングにより平坦部の反射膜を除去する必要がなくなる。したがって、略垂直に形成される入射光透光路の開口側壁のみに反射膜が表出する。これにより、入射光の透光路に対して反射膜が露出されることとなる。また、一旦、上面にも形成された反射膜が反射防止膜によって覆われることで、これと同時に、開口内に形成される段部上面の反射膜も反射防止膜によって覆われることとなる。これにより、後段の露光プロセスにおける不要な反射を防止でき、成膜品質を高められる。
(7) (6)項記載の撮像素子の製造方法であって、前記反射防止膜を、コリメート・スパッタリング法、又はロングスロー・スパッタリング法により形成する撮像素子の製造方法。
この撮像素子の製造方法によれば、金属ターゲットからスパッタされる金属の高い直進性が得られる。これにより、平坦面(上面)や、開口側壁に形成される上面と平行な段差面のみへの反射防止膜の形成が可能となり、スパッタ金属の直進方向と平行な開口側壁へのスパッタを防止して、所望の部位、すなわち、開口側壁のみに反射膜を表出させる構造が高精度で形成可能となる。
本発明に係る撮像素子によれば、少なくとも遮光膜の光電変換部側の開口側壁に、遮光膜よりも反射率が高い反射膜を形成し、この反射膜を、遮光膜の開口内に形成される入射光の透光路に対して露出させたので、開口側壁の反射率が、反射膜を設けない構造に比べ高まり、従来、開口側壁に吸収、或いは拡散反射されて遮光膜開口部へ到達しなかった入射光が、開口側壁の反射膜に反射されて乱反射も含む反射光として遮光膜開口部へ入射することとなり、入射光を効率よく受光領域へ到達させることができる。この結果、撮像素子の感度を向上させることができる。
本発明に係る撮像素子の製造方法によれば、光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜を形成し、遮光膜上にこの遮光膜より反射率の高い反射膜を形成し、反射膜は、異方性エッチングにより開口側壁を残して平坦部を除去することで、開口内に形成される入射光の透光路に対して反射膜を露出させるので、略垂直に形成される入射光透光路の開口側壁のみに反射膜を形成できる。また、一旦、上面に形成された反射膜が異方性エッチングによって除去されるので、これと同時に、開口内に形成される段部上面の反射膜も除去でき、入射光を効率よく受光領域へ到達させるのに必要な反射膜のみを形成できる。この結果、感度の高い撮像素子を高精度で製造できる。
以下、本発明に係る撮像素子及びその製造方法の好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の撮像素子の一構成例を示すデバイスの断面図である。
図示されるように、この固体撮像素子100は、N型半導体基板(N−Sub)21と、N型エピタキシャル層23と、P型のオーバーフローバリア層25と、P型の低濃度層27と、を有する。この低濃度層27は、フォトダイオードのバイアスに応じて空乏層を伸長させ、縦型オーバーフロードレイン構造のポテンシャルカーブを滑らかに変化させる働きをする。
また、赤(R)の光を光電変換する光電変換部(フォトダイオード)は、低濃度層27内に形成された、下層のN型層29ならびに上層のP型層31により構成される。
なお、P型層33は反転防止のための拡散層である。また、P型層35は素子分離用の拡散層である。また、N型の拡散層37ならびにP型の拡散層39は、転送路を構成する拡散層である。同様に、緑(G)の光を光電変換するフォトダイオードは、低濃度層27内に形成された、下層のN型層41ならびに上層のP型層31により構成される。同様に、図示は省略するが、青(B)の光を光電変換するフォトダイオードは、低濃度層27内に形成された、下層のN型層ならびに上層のP型層により構成される。
また、半導体基板の表面には、ゲート絶縁膜(例えばONO膜:SiO2/SiN/SiO2)45が形成されている。
PY1,PY2は各々、1層目ならびに2層目のポリシリコンで形成される転送電極である。また、参照符号47は転送電極間絶縁膜であり、参照符号49はオーバーコート絶縁膜である。また、転送電極PY1,PY2は、バリアメタルとしての窒化チタン(TiN)膜50と、タングステン(W)からなる遮光膜51により覆われている。
光電変換部53は、下層のN型層29ならびに上層のP型層31を備える。光電変換部53は、異なる平面である上面側に形成された遮光膜段部55と、下面に開口された遮光膜開口部57とを介して、遮光膜開口部57を通過する入射光を受光する。遮光膜段部55から遮光膜開口部57にかけて、略垂直に形成される入射光透光路59が形成され、これによって双方が接続される。このように、遮光膜51は、光電変換部53の受光領域に、遮光膜段部55、遮光膜開口部57からなる開口61を有している。
固体撮像素子100は、少なくとも遮光膜51の光電変換部53の開口側壁63a,63b,63cに、遮光膜51よりも反射率が高い反射膜65が形成されている。この反射膜65は、遮光膜51の開口61内に形成される入射光透光路59に対して露出している。つまり、遮光膜51の開口側壁63a,63b,63cに反射膜65が形成され、開口側壁63a,63b,63cの反射率が、反射膜65を設けない構造に比べ高められている。これにより、従来、開口側壁63a,63b,63cに吸収、或いは拡散反射されて開口部57へ完全には到達しなかった入射光が、開口側壁63a,63b,63cの反射膜65に反射され、乱反射も含む反射光として遮光膜51の開口部57へ入射することとなる。
反射膜65は、アルミ、金、銀、プラチナのうちいずれか1つを含むものであることが好ましい。これにより、反射率の高い薄膜の反射膜65が適宜な温度で容易に形成可能になるとともに、特に、金、プラチナが用いられれば耐食性が高まり、長時間に渡り高反射率を維持することが可能となる。
なお、固体撮像素子100の基板21には、図3を用いて後述するように、BPSG膜67が形成され、その上には、平坦化層としての窒化シリコン(SiN)膜69が形成されている。この平坦化層69の上には、色付の透明レジストからなる、赤(R),緑(G),青(B)の各色のカラーフィルタ層71,73,75が形成される。そのカラーフィルタ層71,73,75の上に、有機膜からなる平坦化層77を介して、オンチップレンズ79が形成される。
次に、図2,図3を参照して、図1に示した固体撮像素子の製造方法について説明する。
図2は固体撮像素子の主要な製造工程毎の断面図、図3はカラーフィルタが一体形成された固体撮像素子の断面図である。
まず、図2(a)に示すように、N型の半導体基板(N−sub)21上にN型のエピタキシャル層(N−epi)23を形成し、そのN型のエピタキシャル層(N−epi)23内にイオン注入を行い、P型のオーバーフローバリア層25を形成する。
次に、N型のエピタキシャル層23の、オーバーフローバリア層25よりも上側の部分における転送路形成領域Z1において、転送路となる拡散層39,37を形成し、続いて、素子分離用拡散層35を形成し、さらに、フォトダイオード形成領域Z2において、低不純物濃度層(P層)27を形成する。
次に、図2(b)に示すように、半導体基板の表面にゲート絶縁膜45を形成し、続いて、転送路形成領域Z1における、転送路となる拡散層39,37上に電荷転送を制御するための、第1層目/第2層目のポリシリコンからなる転送電極PY1,PY2を形成する。参照符号47は、転送電極間絶縁膜であり、49はオーバーコート絶縁膜である。
次に、フォトダイオード形成工程を実施する。すなわち、まずフォトダイオード形成領域Z2における、低不純物濃度層(P層)27内に、第1、第2および第3のフォトダイオード(各々、赤、緑、青用のフォトダイオードである)を構成するN型層29を、イオン注入によって形成する。
そして、さらに、そのN型層29とPN接合を形成する、上層の第2導電型層31,33を形成する。
次に、図4(c)に示すように、転送電極PY1,PY2上にバリアメタルとしての窒化チタン(TiN)膜50を形成し、続いて、遮光膜としてのタングステン(W)膜51を形成する。
次に、タングステン膜51上に、遮光膜より反射率の高い反射膜としてのアルミ膜65を形成する。図4(d)に示すように、アルミ膜65は、異方性エッチングにより、遮光膜51の開口側壁63a,63b,63cを残して平坦部65aを除去し、入射光透光路59に対してのみ反射膜65を露出させる。したがって、略垂直に形成される入射光透光路59の開口側壁63a,63b,63cのみに反射膜65が形成される。また、一旦、上面にも形成された反射膜65aが異方性エッチングによって除去されることで、これと同時に、開口側壁63a,63b,63cに形成される上面と平行な段差面の反射膜65b(図2(c)参照)も除去されることとなる。
次に、図3に示すように、遮光膜51を覆うようにBPSG膜67及び窒化シリコン(SiN)膜69を形成した後、CMPまたはエッチバックにより、その窒化シリコン膜69を平坦化する。
次に、平坦化された窒化シリコン膜69上の、第1、第2および第3のフォトダイオードが形成されている領域の各々に対応した位置に、色材を含むレジストを順次塗布して、赤(R),緑(G),青(B)のカラーフィルタ層71,73,75を形成する。
続いて、平坦化層77を形成し、この平坦化層77上に透明レジストを塗布し、各カラーフィルタ層71,73,75及び各フォトダイオードに対応してリフロー処理により表面を球状に加工し、オンチップレンズ79をそれぞれ形成する。
この固体撮像素子100によれば、少なくとも遮光膜51の光電変換部53側の開口側壁63a,63b,63cに、遮光膜51よりも反射率が高い反射膜65を形成し、この反射膜65を、遮光膜51の開口61内に形成される入射光透光路59に対して露出させたので、開口側壁63a,63b,63cの反射率が、反射膜65を設けない構造に比べ高まり、従来、開口側壁63a,63b,63cに吸収、或いは拡散反射されて遮光膜開口部57へ完全に到達しなかった入射光が、開口側壁63a,63b,63cの反射膜65に反射されて乱反射も含む反射光として遮光膜開口部57へ入射することとなり、入射光を効率よく受光領域へ到達させることができる。この結果、固体撮像素子100の感度を向上させることができる。
また、上記した固体撮像素子100の製造方法によれば、光電変換部53の受光領域に開口61を有する遮光膜51を形成し、遮光膜51上にこの遮光膜51より反射率の高い反射膜65を形成し、反射膜65は、異方性エッチングにより開口側壁63a,63b,63cを残して平坦部65a,65bを除去することで、入射光透光路59に対して反射膜65を露出させるので、略垂直に形成される入射光透光路59の開口側壁63a,63b,63cのみに反射膜65を形成できる。また、一旦、上面にも形成された反射膜65aが異方性エッチングによって除去されるので、これと同時に、開口側壁63a,63b,63cに形成される段部上面の反射膜65bも除去でき、入射光を効率よく受光領域へ到達させるのに必要な反射膜65のみを形成できる。この結果、感度の高い固体撮像素子100を製造できる。
次に、本発明に係る撮像素子及びその製造方法の好適な他の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の平坦面が反射防止膜で覆われた構成の断面図、図5は図4に示した固体撮像素子の主要な製造工程毎の断面図、図6はスパッタリング法の相異を説明する模式図である。なお、図1〜図3に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態による固体撮像素子200は、上記の実施の形態による固体撮像素子100と同様に、反射膜65が形成されるが、異方性エッチングによる平坦面上の反射膜65a,65bが除去されない。すなわち、遮光膜51の基板21と平行な水平面に反射防止膜81が形成されることで、これら平坦面上における反射膜65a,65bが覆われるようになっている。
このように、平坦面上に反射防止膜81を形成することで、異方性エッチングによる反射膜65の除去を行わずに、開口側壁63a,63b,63cにのみ反射膜65を露出させている。基板21と平行な部分のAlやタングステンによって形成された反射膜65や遮光膜51が反射防止膜81によって覆われ、カラーフィルタ層71,73,75を形成する際の露光光が反射膜65や遮光膜51に反射してハレーションを生じさせることがなくなる。カラーフィルタ層71,73,75の材料はネガ型であるため、カラーフィルタ層71,73,75の形状は反射膜65や遮光膜51からの反射によってテーパをもつこととなるが、反射防止膜81によってこの反射が防止されることで、カラーフィルタ開口面積の狭くなることが防止される。
この反射防止膜81は、窒化チタンであることが好ましい。これにより、高強度、耐熱性、耐食性を有するチタン本来の性質に加え、窒化により酸化による膜質劣化が防止され、長時間に渡り薄厚で高い反射防止効果が維持可能となる。
固体撮像素子200は、図5(a)に示すように、遮光膜51の表面に、この遮光膜51より反射率の高い反射膜65を形成した後、図5(b)に示すように、反射膜65の平坦面65a,65b上にのみスパッタ法により反射防止膜81を形成する。つまり、平坦面上の反射膜65が反射防止膜81によって覆われることで、異方性エッチングにより平坦部の反射膜65を除去する必要がなくなる。したがって、異なる平面(上面と下面)とに亘って略垂直に形成される入射光透光路59の開口側壁63a,63b,63cのみに反射膜65が表出する。これにより、入射光透光路59に対して反射膜65が露出されることとなる。また、一旦、上面にも形成された反射膜65が反射防止膜81によって覆われることで、これと同時に、開口側壁63a,63b,63cに形成される上面と平行な段部における反射膜65a,65bも反射防止膜81によって覆われることとなる。
反射防止膜81は、コリメート・スパッタリング法、又はロングスロー・スパッタリング法により形成することができる。これらのスパッタリング法によれば、金属ターゲットからスパッタされた金属において高い直進性が得られる。
すなわち、コリメート・スパッタリング法は,図6(a)に示す金属ターゲット91とウェハ93とを対面させる一般的なスパッタリング法に対し、図6(b)に示すように、金属ターゲット91とウェハ93との間にコリメート板95が配置されることを特徴としている。このコリメート板95によって,スパッタされた金属粒子のうちウェハ表面への入射角が小さな金属粒子のみがウェハ表面に到達することになる。
一方のロングスロー・スパッタリング法は、一般的なスパッタリング法に比べて、図6(c)に示すように、金属ターゲット91とウェハ93との間隔が広い点に特徴がある。例えば、一般的なスパッタリング法では、金属ターゲット91とウェハ93との距離が60mmに調整されているのに対して、ロングスロー・スパッタリング法の場合、340mmに調整される。さらに、スパッタされた金属粒子の直進性をより高めるため、一般的なスパッタリングの場合に比べてチャンバ内の真空度が高く調整される。このロングスロー・スパッタリング法によれば、スパッタされた金属粒子のうち、大きな斜め方向成分を有する金属粒子(ウェハに対する入射角がθよりも大きい金属粒子)は,ウェハ93に付着しなくなる。また、高い真空度によって、スパッタされた金属粒子の平均自由行路が長くなり、金属粒子の散乱が抑制される。
これにより、金属ターゲットからスパッタされる金属の高い直進性が得られ、平坦面(上面)や、開口側壁63a,63b,63cに形成される上面と平行な段差面のみへの反射防止膜81の形成が可能となり、スパッタ金属の直進方向と平行な開口側壁63a,63b,63cへのスパッタを防止して、所望部位、すなわち、開口側壁63a,63b,63cのみに反射膜65を表出させる構造が形成可能となる。
本発明の第1の実施の形態に係る固体撮像素子の開口側壁に反射膜が形成された構成の断面図である。 図1に示した固体撮像素子の主要な製造工程毎の断面図である。 カラーフィルタが一体形成された固体撮像素子の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る固体撮像素子の平坦面が反射防止膜で覆われた構成の断面図である。 図4に示した固体撮像素子の主要な製造工程毎の断面図である。 スパッタリング法の相異を説明する模式図である。 従来の固体撮像素子の断面図である。
符号の説明
21…基板
51…遮光膜
53…光電変換部
59…入射光の透光路
61…開口
63a,63b,63c…開口側壁
65…反射膜
81…反射防止膜
100,200…固体撮像素子(撮像素子)

Claims (7)

  1. 基板上に形成された光電変換部と、前記光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜とを有する撮像素子であって、
    少なくとも前記遮光膜の前記光電変換部側の開口側壁に、前記遮光膜よりも反射率が高い反射膜が形成され、該反射膜が、前記遮光膜の前記開口内に形成される入射光の透光路に対して露出している撮像素子。
  2. 請求項1記載の撮像素子であって、
    前記反射膜が、アルミ、金、銀、プラチナのうちいずれか1つを含むものである撮像素子。
  3. 請求項1又は請求項2記載の撮像素子であって、
    前記遮光膜の前記基板と平行な水平面に反射防止膜が形成された撮像素子。
  4. 請求項3記載の撮像素子であって、
    前記反射防止膜が窒化チタンである撮像素子。
  5. 基板上に光電変換部を形成する工程と、
    前記光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜を形成する工程と、
    前記遮光膜上に該遮光膜より反射率の高い反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜を異方性エッチングにより前記遮光膜の開口側壁を残して平坦部を除去し、前記遮光膜の開口内に形成される入射光の透光路に対して前記反射膜を露出させる工程とを含む撮像素子の製造方法。
  6. 基板上に光電変換部を形成する工程と、
    前記光電変換部の受光領域に開口を有する遮光膜を形成する工程と、
    前記遮光膜の表面および前記光電変換部側の開口側壁に該遮光膜より反射率の高い反射膜を形成する工程と、
    前記反射膜の平坦面上にのみスパッタ法により反射防止膜を形成することで、前記遮光膜の上面を前記反射防止膜で覆うとともに、前記遮光膜の開口内に形成される入射光の透光路に対して前記反射膜を露出させる工程と、
    を含む撮像素子の製造方法。
  7. 請求項6記載の撮像素子の製造方法であって、
    前記反射防止膜を、コリメート・スパッタリング法、又はロングスロー・スパッタリング法により形成する撮像素子の製造方法。
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