JP2007280232A - 筆跡入力システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数毎の用紙を重ねて電子ペンで筆記する際、筆記している最上位の用紙のページ番号を判定できるようにする。
【解決手段】 超音波を用いて電子ペンの位置座標を得る筆跡入力システムにおいて、用紙を通過する際に超音波信号が減衰することを利用して、受信装置に接続された超音波発振素子をボード内に設置し発信させ、超音波受信素子にて用紙内を通過した超音波信号を受信する方法もしくは、受信装置に接続された超音波受信素子をボード内に設置し、電子ペンから発せられ用紙内を通過した超音波信号を受信する方法を用いて用紙を通過した超音波の強度を測定し、予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙の総ページ枚数から引くことで、開かれている用紙のページ番号を得ることの出来ることを特徴とする筆跡入力システム。
【選択図】 図1
【解決手段】 超音波を用いて電子ペンの位置座標を得る筆跡入力システムにおいて、用紙を通過する際に超音波信号が減衰することを利用して、受信装置に接続された超音波発振素子をボード内に設置し発信させ、超音波受信素子にて用紙内を通過した超音波信号を受信する方法もしくは、受信装置に接続された超音波受信素子をボード内に設置し、電子ペンから発せられ用紙内を通過した超音波信号を受信する方法を用いて用紙を通過した超音波の強度を測定し、予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙の総ページ枚数から引くことで、開かれている用紙のページ番号を得ることの出来ることを特徴とする筆跡入力システム。
【選択図】 図1
Description
本発明は、少なくとも、筆記を行うために複数枚の用紙を置くことの出来るボードと、超音波信号を発振する超音波発振素子と、トリガ信号を発振する赤外線発光素子もしくは電磁発振素子を備えた電子ペンと、この電子ペンにより発せられる超音波信号を超音波受信素子とトリガ信号を赤外線受光素子にて受信し、超音波信号とトリガ信号の到達時間差から電子ペンの筆記状態での位置座標を検出することのできる受信装置を持ち、超音波信号が用紙を通過する際に超音波の強度が減衰することを利用して、前記受信装置に接続された超音波発振素子をボード内に設置し発信させ、前記超音波受信素子にて用紙内を通過した超音波信号を受信する方法もしくは、前記受信装置に接続された超音波受信素子をボード内に設置し、電子ペンから発せられ用紙内を通過した超音波信号を受信する方法を用いて用紙を通過した超音波の強度を測定し、超音波の強度から予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値と比較し、開かれている用紙のページ番号を得ることの出来る筆跡入力システムに関する。
従来、赤外線と超音波信号を発振する発生回路とペン先が筆記状態であることを検知できるセンサを備えた電子ペンと、電子ペンから発振される赤外線信号を受信する受信素子と、超音波信号を受信する複数の受信素子を組み込んだ受信装置を有する手書き筆跡入力システムが開発されている。この筆跡入力システムにおいては、電子ペンで筆記すると受信装置が、電子ペンから発振された超音波信号と赤外線信号とを複数の受信素子により受信し、電子ペンの位置座標を計測し、位置座標とペン先のON−OFF状態(筆記−非筆記状態)を合わせて筆跡データとして検出する。筆跡データを連続的に検出することにより、書いた文字や図形等を手書き筆跡データとして認識する。筆跡入力システムには、電子ペンの先端にボールペンなどの筆記可能なペン先を持ち、それをボード上に配置した用紙に筆記している。しかし、用紙が複数枚置かれている場合、その用紙のページ番号と筆跡データを合致させることが必要となる。これを行えないと用紙に筆記された筆記と受信装置に記録された筆跡データが矛盾することとなり、後に筆跡データを確認しながら修正をすることが必要となっていた。
用紙のページ番号等を識別する方法としていくつかの案が提案されている。
特開2005−153326号公報(特許文献1参照)においては、バーコードを原稿に記入し、それを画像処理装置で読み取り、その原稿に応じた処理を行うことを要旨とする発明が記載されている。
特開2005−293463号公報(特許文献2参照)においては、電子ペンに画像読み取り装置があり、用紙に1枚ごとに異なるドットパターンが印刷されており、それを読み取り処理を行うことで用紙を識別出来ることが記載がされている。
特開2005−153326号公報(特許文献1参照)においては、バーコードを原稿に記入し、それを画像処理装置で読み取り、その原稿に応じた処理を行うことを要旨とする発明が記載されている。
特開2005−293463号公報(特許文献2参照)においては、電子ペンに画像読み取り装置があり、用紙に1枚ごとに異なるドットパターンが印刷されており、それを読み取り処理を行うことで用紙を識別出来ることが記載がされている。
しかしながら、上記のページ番号等を識別する方法では、画像処理装置やバーコードリーダなどの装置を必要とする為、装置が複雑になったり、画像処理の為に高い演算処理能力が必要となっていた。また、用紙にページ番号などの情報であるドットパターンやバーコードなどを印刷する必要が有る為、専用の印刷された用紙が必要となり、コストや手間がかかっていた。また、光学的なコードの読み取りを行う為、用紙コードの印刷された部分やカメラ等の読み取り装置のレンズ等の汚れにより、ページ番号などの識別が不可能となり、正確なページ番号の情報を得られないこともあった。
本発明は、上記問題を解決するために成したもので、少なくとも、筆記を行うために複数枚の用紙を置くことの出来るボードと、位置座標を検出するための超音波信号を発振する1個以上の超音波発振素子と、トリガ信号を発振する赤外線発光素子もしくは電磁発振素子と、筆記状態であることを検知できるセンサを具備する電子ペン、及び、筆記開始時に該電子ペンから発せられる前記トリガ信号を受信する受信素子と、前記超音波信号を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信素子を具備し、前記トリガ信号と前記超音波信号の到達時間差から前記電子ペンの筆記状態での位置座標を検出することのできる受信装置とを有する筆跡入力システムにおいて、用紙を通過する際に超音波信号が減衰することを利用して、受信装置に接続された超音波発振素子をボード内に設置し、超音波を発信させ、前記超音波受信素子にて用紙内を通過した超音波信号を受信する方法もしくは、受信装置に接続された超音波受信素子をボード内に設置し、電子ペンから発せられ用紙内を通過した超音波信号を受信する方法を用いて用紙内を通過した超音波の強度を測定し、予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙の総ページ枚数から引くことで、開かれている用紙のページ番号を得ることの出来ることを特徴とする筆跡入力システム。
本発明では、用紙内を通過する超音波信号の強度を測定することで、予め記憶された1ページ当たりの超音波通過量からボード上の用紙枚数を認識し、開かれている用紙のページ番号を得ることができる。この用紙のページ番号と筆跡データを同時に記録することで、受信装置から得られた筆跡データとボールペン等により実際に筆記された用紙の情報とを一致させることが出来る。
また、得られたページ番号により、受信装置を情報処理装置等に接続している場合、そのページ番号に該当する用紙に印刷された画像を画面に表示させて、受信装置で得られた筆跡データと重ねて表示させたり、そのページ番号に対して、予め記憶されたメッセージや手順等の情報を表示させることが可能となる。
少なくとも、筆記を行うために複数枚の用紙を置くことの出来るボードと、電子ペンには、位置座標を検出するための超音波信号を発振する1個以上の超音波発振素子と、トリガ信号を発振する赤外線発光素子もしくは電磁発振素子と、ペンの先端に係る圧力もしくは変位に応じて、オンとオフを検出することで筆記状態であることを検知できるセンサ及びこれらを駆動する為の回路基板が内蔵されている。この超音波発生素子と赤外線発光素子もしくは電磁発振素子は、センサが筆記状態を検出した際に、作動して超音波信号とトリガ信号としての赤外線もしくは電磁波を発生する。赤外線発光素子もしくは電磁発振素子から発せられるトリガ信号は、超音波発振と同時もしくは以前に発振され、トリガ信号発振から超音波信号発振までの時間差は、計測誤差を少なくする為に一定であることが求められる。
受信装置には、少なくとも2つ以上の超音波受信素子とトリガ信号を受信する受信素子とが内蔵されており、電子ペンからのトリガ信号を受信し、内蔵されたタイマをスタートさせて、遅れて到着する超音波信号を各超音波受信素子が受信し、トリガ信号受信から超音波信号受信までの時間を測定する。測定された各時間を各超音波受信素子の位置関係から2次元もしくは3次元の電子ペンの位置座標データに変換する。
受信装置には、内部に不揮発性メモリを内蔵してもよい。不揮発性メモリを内蔵することで筆跡データを記憶し、後に情報処理装置にそのデータを転送し、情報処理装置に記憶することで情報処理装置を持ち運ばなくても筆跡データを記憶することが出来る。また、内部にバッテリを内蔵することで自由な場所で筆跡データを収集することができる。
請求項1に記載の発明は、ボード下部に、ページ番号認識用の超音波発振素子が内蔵されている。この超音波発振素子は、前述の電子ペンの位置座標データの取得に使われる超音波受信素子に超音波強度が最大になる方向に配置されている。これは、電子ペンの位置座標データの取得用とページ番号の認識用の超音波受信素子を共通して使用するためであり、用途によっては、ページ番号認識用の超音波受信素子を別に設けてもよい。
このボード下部に設けられたページ番号認識用の超音波発振素子は、前記受信装置内の発振回路に接続されていて、受信装置の演算処理装置の指示によりページ番号認識用の超音波の発振を行う。ページ番号認識用の超音波発振素子は、電子ペンの超音波発振素子から発振されていない間にページ番号認識用の超音波を出力する。例えば、電子ペンに内蔵されたセンサが、筆記状態から非筆記状態になった瞬間を受信装置の演算処理装置が判断し、ページ番号認識用の超音波発振素子から超音波を発振することで超音波信号が混信することを避けることができる。
ページ番号認識用の超音波発振素子から発せられる超音波信号を、受信装置の超音波受信素子で受信し、入力回路にて超音波信号の強度を測定し、受信装置内の演算処理装置にて強度を数値化して処理ができるように接続されている。受信装置の演算処理装置では、その得られた超音波信号の強度と予め記憶された用紙枚数ごとの超音波通過量と比較し、もっとも近い数値を持つ通過量を検索し、超音波信号が通過したボード上で開かれている用紙枚数を決定する。これは、用紙の紙質などにより、超音波信号の通過量が変化する為である。次に予め記憶された総用紙枚数から認識されたボード上に置かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。
また、電子ペンの位置座標検出を行う、電子ペンの位置座標検出用超音波受信素子は、2次元位置座標もしくは3次元位置座標を得るに2つ以上存在するが、このうち1つを使用して超音波強度を測定してもよいし、2つ以上の超音波強度の平均値を使用してもよい。
このボード下部に設けられたページ番号認識用の超音波発振素子は、前記受信装置内の発振回路に接続されていて、受信装置の演算処理装置の指示によりページ番号認識用の超音波の発振を行う。ページ番号認識用の超音波発振素子は、電子ペンの超音波発振素子から発振されていない間にページ番号認識用の超音波を出力する。例えば、電子ペンに内蔵されたセンサが、筆記状態から非筆記状態になった瞬間を受信装置の演算処理装置が判断し、ページ番号認識用の超音波発振素子から超音波を発振することで超音波信号が混信することを避けることができる。
ページ番号認識用の超音波発振素子から発せられる超音波信号を、受信装置の超音波受信素子で受信し、入力回路にて超音波信号の強度を測定し、受信装置内の演算処理装置にて強度を数値化して処理ができるように接続されている。受信装置の演算処理装置では、その得られた超音波信号の強度と予め記憶された用紙枚数ごとの超音波通過量と比較し、もっとも近い数値を持つ通過量を検索し、超音波信号が通過したボード上で開かれている用紙枚数を決定する。これは、用紙の紙質などにより、超音波信号の通過量が変化する為である。次に予め記憶された総用紙枚数から認識されたボード上に置かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。
また、電子ペンの位置座標検出を行う、電子ペンの位置座標検出用超音波受信素子は、2次元位置座標もしくは3次元位置座標を得るに2つ以上存在するが、このうち1つを使用して超音波強度を測定してもよいし、2つ以上の超音波強度の平均値を使用してもよい。
上記筆跡入力システムの他の一態様である請求項2に記載の発明は、ボード内に、ページ番号認識用の超音波受信素子が内蔵されている。このページ番号認識用の超音波受信素子は、前記受信装置内に入力回路を設けて超音波信号の強度を測定し、受信装置内の演算処理装置にて強度を数値化して処理ができるように接続されている。予めページ番号を認識する為の電子ペンの置かれる位置座標領域を定めておき、その位置に電子ペンが筆記状態で置かれた際、電子ペンから発せられる超音波信号をページ番号認識用の超音波受信素子が受信する。このページ番号認識用の超音波受信素子は、予め定められた前述の位置に電子ペンが置かれた際に、超音波受信素子に受信される超音波強度が最大になる方向に配置されている。
受信装置では、その得られた超音波信号の強度と、予め記憶された用紙枚数ごとの超音波通過量と比較し、もっとも近い数値を持つ通過量を検索し、超音波信号が通過したボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数からボード上で開かれている用紙枚数を引くことで、ボード上で開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。また、この態様では、ページ番号を認識する際、必ず電子ペンのペン先が用紙を押下している状態となり、用紙のしわや折り癖による浮きを回避することができ安定した超音波強度を得ることが出来る。
受信装置では、その得られた超音波信号の強度と、予め記憶された用紙枚数ごとの超音波通過量と比較し、もっとも近い数値を持つ通過量を検索し、超音波信号が通過したボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数からボード上で開かれている用紙枚数を引くことで、ボード上で開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。また、この態様では、ページ番号を認識する際、必ず電子ペンのペン先が用紙を押下している状態となり、用紙のしわや折り癖による浮きを回避することができ安定した超音波強度を得ることが出来る。
上記筆跡入力システムの他の一態様である請求項3に記載の発明は、ボード内に、ページ番号認識用の超音波受信素子が内蔵されている。このページ番号認識用の超音波受信素子は、前記受信装置内に入力回路を設けて超音波信号の強度を測定し、受信装置内の演算処理装置にて強度を数値化して処理ができるように接続されている。電子ペンが、ボード上に筆記状態で置かれた際、電子ペンから発せられる超音波信号をページ番号認識用の超音波受信素子が受信する。
受信装置では、次に前記方法により電子ペンの位置座標を取得する。その位置座標により、その電子ペンの位置座標における紙枚数ごとの超音波強度値の換算表を検索する。受信された超音波信号の強度値と、得られた換算表の電子ペン位置における用紙枚数ごとの超音波強度値と比較し、もっとも近い数値を持つ超音波強度値を検索し、超音波信号が通過したボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数からボード上で開かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。また、この態様では、ページ番号を認識する際、必ず電子ペンのペン先が用紙を押下している状態となり、用紙のしわや折り癖による浮きを回避することができ安定した超音波強度を得ることが出来る。
受信装置では、次に前記方法により電子ペンの位置座標を取得する。その位置座標により、その電子ペンの位置座標における紙枚数ごとの超音波強度値の換算表を検索する。受信された超音波信号の強度値と、得られた換算表の電子ペン位置における用紙枚数ごとの超音波強度値と比較し、もっとも近い数値を持つ超音波強度値を検索し、超音波信号が通過したボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数からボード上で開かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。また、この態様では、ページ番号を認識する際、必ず電子ペンのペン先が用紙を押下している状態となり、用紙のしわや折り癖による浮きを回避することができ安定した超音波強度を得ることが出来る。
上記筆跡入力システムのボードは、内部に前述の超音波発振素子もしくは超音波受信素子が内蔵されている。超音波発振素子もしくは超音波受信素子は、ボード上にあけられた、電子ペンの非筆記領域に超音波信号が通過するための穴を開けた位置に取り付けられている。
筆跡入力システムにおいて、電子ペンに筆記可能なボールペン等のリフィルを挿入し、受信装置と電子ペン位置座標検出範囲の一定の場所に固定された用紙に筆記を行いながら筆跡のデータを得ることができる。受信装置と用紙を固定し両者の位置関係を一定に保たないと、用紙に筆記された筆跡と電子ペンの位置座標データがずれ、ずれた筆跡データが記録されてしまう。これを実現する為、用紙と受信装置を固定するためのボード上に、用紙を止めるためのクリップと受信装置固定用の機構を設けてこれらを固定し位置関係を拘束する。また、受信装置に用紙を固定するためのクリップ機構を設けて受信装置に直接用紙を固定することもできる。
また、用紙の位置を固定するための用紙の折癖がついた際に用紙浮きを押さえるための押さえが有ることが望ましい。ボードは、用紙の浮きにより、用紙間から超音波信号が通過し、超音波受信素子により受信されることを避けるため、ボード上に凹状に窪みを設け用紙を窪みに入れてもよいし、消音材を用紙の周りに配置してもよい。
筆跡入力システムにおいて、電子ペンに筆記可能なボールペン等のリフィルを挿入し、受信装置と電子ペン位置座標検出範囲の一定の場所に固定された用紙に筆記を行いながら筆跡のデータを得ることができる。受信装置と用紙を固定し両者の位置関係を一定に保たないと、用紙に筆記された筆跡と電子ペンの位置座標データがずれ、ずれた筆跡データが記録されてしまう。これを実現する為、用紙と受信装置を固定するためのボード上に、用紙を止めるためのクリップと受信装置固定用の機構を設けてこれらを固定し位置関係を拘束する。また、受信装置に用紙を固定するためのクリップ機構を設けて受信装置に直接用紙を固定することもできる。
また、用紙の位置を固定するための用紙の折癖がついた際に用紙浮きを押さえるための押さえが有ることが望ましい。ボードは、用紙の浮きにより、用紙間から超音波信号が通過し、超音波受信素子により受信されることを避けるため、ボード上に凹状に窪みを設け用紙を窪みに入れてもよいし、消音材を用紙の周りに配置してもよい。
受信装置と外部に設けた情報処理装置とは、通信接続することができる。接続方式は、USBやRS−232C等の有線ケーブルによる通信や無線LAN及びIrDAやBLUETOOTH等の無線による通信を用いることができる。しかし、スタイラスペンなどをリフィルとして電子ペンに挿入して使用し、用紙に実際の筆記を行わない場合、またはペンの色、太さなどの筆跡のデータを確認する必要がある場合には、使用者は、筆跡のデータを情報処理装置の画面での確認を行いながら筆記を行うこともある。この為、筆記を行ってから筆跡のデータが画面に表示されるまでの時間を少なくする為、32kbps以上の通信速度が要求される。
外部に設けた情報処理装置では、筆跡処理用のプログラムが予め起動されており、受信装置からの電子ペンの位置座標データとページ番号が受信される。また、筆跡処理用のプログラムでは、筆跡に実際のペンのような表現力を加えるためペンの色、太さなどのペンに対する情報や筆跡のデータと筆跡のデータを分類するためのページ情報等を情報処理装置に接続されたキーボードやマウス等の入力装置及び本発明の筆跡入力システムにより設定することができる。これらのペンの情報や電子ペンの位置座標データ及びページ番号を合わせて筆跡のデータとして情報処理装置の記憶装置にページ番号ごとに保存し、画面に表示することができる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
図1〜5は、装置図面が煩雑にならないよう構成を模式的に表現したものである。本発明は、以下の実施例に限定されるものでなく、本発明の技術範囲において、種々の変形例を含むものである。また、各実施例において、同じ構成については同じ参照符号を付けた。
図1〜5は、装置図面が煩雑にならないよう構成を模式的に表現したものである。本発明は、以下の実施例に限定されるものでなく、本発明の技術範囲において、種々の変形例を含むものである。また、各実施例において、同じ構成については同じ参照符号を付けた。
図1に、本発明の筆跡入力システムの一例を示す。電子ペン1は、赤外線発光素子2及び、超音波発振素子3を持ち、筆記状態であることを検知できるセンサ及びそれらを制御する回路基板(図示せず)が内蔵されている。電子ペン1のペン先には、ボールペンなどのリフィルが挿入されており、筆記した際に内部のセンサが加重により筆記状態の検出を行う。筆記状態が検出されると電子ペン1の回路は、赤外線発光素子2及び超音波発振素子3に定期的に信号を与えて赤外線の発光と超音波信号の発振を同時に行わせる。受信装置4は、電子ペン1からの赤外線発光を赤外線受光素子6にて受信し、内蔵されたタイマをスタートさせる。遅れて到着する超音波信号を複数の超音波受信素子5が受信し、赤外線信号受信から超音波信号受信までの時間を測定する。測定された各時間を距離に換算し、各超音波受信素子の位置関係から3角法を用いて2次元もしくは3次元の電子ペン1の位置座標データに変換する。これらのデータの変換を行う為、受信装置4には、演算処理装置とメモリが内蔵されている。得られた位置座標は、受信装置4から通信ケーブル10を通じて外部に設けられている情報処理装置11に送られる。実施例では、受信装置4から情報処理装置11までの通信は、USB通信によって接続されている。パーソナルコンピュータなどの情報処理装置11では、筆跡入力システム専用に作成された筆跡処理用のプログラムが動作しており、電子ペン1の位置座標データを受信している。筆跡処理用のプログラムでは、筆跡に実際のペンのような表現力を加えるためペンの色、太さなどのペンに対する情報や筆跡のデータを分類するためのページ情報等を情報処理装置11に接続されたキーボードやマウスなどの入力装置などにより設定することができる。これらのペンの情報やページ情報と電子ペン1の位置座標データ及びページ番号を合わせて筆跡のデータとして情報処理装置11の記憶装置にページ番号ごとに保存し、画面に表示することができる。
図1の実施例において、筆記される用紙9と受信装置4との位置関係を固定する為、用紙9を止めるクリップ8の機構と受信装置4を固定するはめ込み溝の機構がボード7に具備されている。用紙9は、クリップ8を支点に用紙9を折り曲げて任意のページを開き筆記することが出来る。
図2は、請求項1に記載のボード下部に超音波発振素子12を配置した筆跡入力システムの側面図である。ボード下部には、ページ番号認識用の超音波発振素子12が配置されている。ボードの用紙9の端には、消音材13が位置されており、紙の浮きなどによる、用紙9間から抜けてくる超音波信号を減衰させ超音波受信素子5に混信しないように配置されている。超音波発振素子12は、電子ペン1が位置座標計測の為に超音波信号を発振していないタイミングで超音波信号30の発振を行う。
この超音波信号は、用紙9及び空気中を通過して、超音波受信素子5にて受信され受信装置4内に設けられている入力回路(図示せず)により、超音波強度値に変換され演算処理装置のメモリに格納される。演算処理装置は、予め受信装置4もしくは、外部に設けた情報処理装置11に記憶された用紙枚数ごとの超音波強度と比較し、もっとも近い超音波強度を検索し、該当するボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数から認識されたボード上に置かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙9のページ番号を得ることが出来る。
この超音波信号は、用紙9及び空気中を通過して、超音波受信素子5にて受信され受信装置4内に設けられている入力回路(図示せず)により、超音波強度値に変換され演算処理装置のメモリに格納される。演算処理装置は、予め受信装置4もしくは、外部に設けた情報処理装置11に記憶された用紙枚数ごとの超音波強度と比較し、もっとも近い超音波強度を検索し、該当するボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数から認識されたボード上に置かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙9のページ番号を得ることが出来る。
図3は、超音波の強度とボード上に置かれている用紙枚数の関係である。超音波の透過により得られる超音波の強度は、透過する用紙枚数や紙の密度によりに応じて変化する為、予め使用する用紙の材質に合わせて比較するための超音波強度値を用紙枚数ごとに設定し、受信装置4もしくは、外部に設けた情報処理装置11に記憶しておく必要がある。
図4は、請求項2及び請求項3に記載のボード下部に超音波受信素子を配置した筆跡入力システムの側面図である。ボード7下部には、ページ番号認識用の超音波受信素子14が配置されている。ボード7上の用紙9の端には、消音材13が位置されており、紙の浮きなどによる、用紙間から抜けてくる超音波信号を減衰させ超音波受信素子14に混信しないように配置されている。電子ペン1は、ペン先が用紙9に押される筆記状態の際、超音波発振素子3が超音波信号を発振する。発信された超音波は、空気中を通過して位置座標検出用の超音波受信素子5と用紙9及び空気中を通過してページ番号認識用超音波受信素子14にて受信される。受信された超音波は、受信装置4内の入力回路と演算処理装置(図示せず)により、前記の処理によって位置座標と用紙9を通過した超音波強度値として受信装置4内に設けられているメモリに格納される。
請求項2に記載の筆跡入力システムでは、電子ペン1がページ認識の予め用紙上の定められた位置に筆記状態で置かれた際に、ページ番号を得る。これは、使用者が所定のページを開き、筆記する前に定められた領域にチェックマーク等を筆記し、受信装置4の演算処理装置は、電子ペン1がその領域に電子ペン1の位置座標値が入っていると判断した場合、ボード内に設けられているページ認識用の超音波受信素子で似て、受信した超音波強度値を予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値と比較し、もっとも近い超音波強度値を検索し、該当するボード上で開かれている用紙枚数を決定する。次に予め記憶された総用紙枚数から認識されたボード上に置かれている用紙枚数を引くことで開かれている用紙のページ番号を得ることが出来る。
請求項3に記載の筆跡入力システムでは、電子ペン1がページ認識を行うため、予め用紙上の任意の位置に筆記状態で置かれた際に、電子ペン1から発せられる超音波信号をページ認識用の超音波受信素子14が受信し、受信した超音波信号の強度をもとに、ページ番号を得る。受信装置4の演算処理装置は、電子ペン1が用紙9の領域に電子ペン1の位置座標値が入っていると判断した場合、予め記憶されたその位置座標における用紙枚数ごとの超音波強度値の受信装置のメモリに保存された換算表を検索する。
図5は、本実施例の電子ペンの位置座標により超音波強度とボード上の用紙枚数の換算表を得る図である。電子ペン1が位置座標(X=100mm,Y=200mm)にある場合、受信装置のメモリに記憶されている位置座標ごとの用紙枚数ごとの超音波強度値の換算表を得る。
次にボード下部の超音波受信素子14にて超音波信号を受信することで用紙を通過した超音波信号の強度を検出し、その超音波信号の強度から検索された換算表の超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙9の総ページ枚数から引くことで、開かれている用紙9のページ番号を得ることが出来る。
図5は、本実施例の電子ペンの位置座標により超音波強度とボード上の用紙枚数の換算表を得る図である。電子ペン1が位置座標(X=100mm,Y=200mm)にある場合、受信装置のメモリに記憶されている位置座標ごとの用紙枚数ごとの超音波強度値の換算表を得る。
次にボード下部の超音波受信素子14にて超音波信号を受信することで用紙を通過した超音波信号の強度を検出し、その超音波信号の強度から検索された換算表の超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙9の総ページ枚数から引くことで、開かれている用紙9のページ番号を得ることが出来る。
1 電子ペン
2 赤外線発光素子
3 超音波発振素子
4 受信装置
5 超音波受信素子
6 赤外線受光素子
7 ボード
8 クリップ
9 用紙
10 通信ケーブル
11 情報処理装置
12 ページ番号認識用の超音波発振素子
13 消音材
14 ページ番号認識用の超音波受信素子
2 赤外線発光素子
3 超音波発振素子
4 受信装置
5 超音波受信素子
6 赤外線受光素子
7 ボード
8 クリップ
9 用紙
10 通信ケーブル
11 情報処理装置
12 ページ番号認識用の超音波発振素子
13 消音材
14 ページ番号認識用の超音波受信素子
Claims (3)
- 少なくとも、筆記を行うために複数枚の用紙を置くことの出来るボードと、位置座標を検出するための超音波信号を発振する1個以上の超音波発振素子と、トリガ信号を発振する赤外線発光素子もしくは電磁発振素子と、筆記状態であることを検知できるセンサを具備する電子ペン、及び、筆記開始時に該電子ペンから発せられる前記トリガ信号を受信する受信素子と、前記超音波信号を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信素子を具備し、前記トリガ信号と前記超音波信号の到達時間差から前記電子ペンの筆記状態での位置座標を検出することのできる受信装置とを有する筆跡入力システムにおいて、超音波発振素子を、前記超音波受信素子及びボード上の用紙と直線的になるボード内の位置に設け、前記受信装置内に出力回路を設けてボード内の超音波発振素子に接続し、ボード内から超音波信号を発振し、前記受信装置の超音波受信素子にて用紙を通過した超音波信号を受信して超音波信号の強度を検出し、その強度から予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値と比較し、現在開かれている用紙のページ番号を認識することが出来ることを特徴とする筆跡入力システム。
- 少なくとも、筆記を行うために複数枚の用紙を置くことの出来るボードと、位置座標を検出するための超音波信号を発振する1個以上の超音波発振素子と、トリガ信号を発振する赤外線発光素子もしくは電磁発振素子と、筆記状態であることを検知できるセンサを具備する電子ペン、及び、筆記開始時に該電子ペンから発せられる前記トリガ信号を受信する受信素子と、前記超音波信号を受信する少なくとも2つ以上の超音波受信素子を具備し、前記トリガ信号と前記超音波信号の到達時間差から前記電子ペンの筆記状態での位置座標を検出することのできる受信装置とを有する筆跡入力システムにおいて、超音波受信素子をページ番号認識の為の所定の位置に置かれた電子ペンの超音波発信素子及びボード上の用紙と直線的となるボード内の位置に設け、前記受信装置内に入力回路を設けてボード内の超音波受信素子に接続し、電子ペンが予め決められた用紙のページ番号検出の為の位置に筆記状態で置かれた際、受信装置がその位置座標を前記検出方法により判別し、ボード下部にて超音波信号を受信することで用紙を通過した超音波信号の強度を検出し、予め記憶された用紙枚数ごとの超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙の総ページ枚数から前記ボード上に置かれている用紙枚数を引くことで、開かれている用紙のページ番号を得ることの出来ることを特徴とする筆跡入力システム。
- 請求項2記載の筆跡入力システムにおいて、超音波受信素子を用紙の置かれる領域の下のボード内に配置し、ボード上に電子ペンが筆記状態で置かれた際、電子ペンの超音波発振素子から発せられる超音波信号を位置座標を前記検出方法により検出し、予め記憶されたその位置座標における用紙枚数ごとの超音波強度値の換算表を検索し、ボード下部にて超音波信号を受信することで用紙を通過した超音波信号の強度を検出し、その超音波信号の強度から換算表の超音波強度値の中から最も近い強度値を検索し、ボード上に置かれている用紙枚数を得て、用紙の総ページ枚数から、前記ボード上に置かれている用紙枚数を引くことで、開かれている用紙のページ番号を得ることの出来ることを特徴とする請求項2記載の筆跡入力システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006108225A JP2007280232A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 筆跡入力システム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006108225A JP2007280232A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 筆跡入力システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007280232A true JP2007280232A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38681595
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2006108225A Pending JP2007280232A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 筆跡入力システム |
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JP (1) | JP2007280232A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010191783A (ja) * | 2009-02-19 | 2010-09-02 | Nec Corp | 電子ペン及び電子ペンシステム |
JP2011508927A (ja) * | 2008-01-03 | 2011-03-17 | エポス ディベロップメント リミテッド | 超音波デジタイザおよびホスト |
JP2017156985A (ja) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | ブラザー工業株式会社 | 情報入力装置 |
-
2006
- 2006-04-11 JP JP2006108225A patent/JP2007280232A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011508927A (ja) * | 2008-01-03 | 2011-03-17 | エポス ディベロップメント リミテッド | 超音波デジタイザおよびホスト |
US8604365B2 (en) | 2008-01-03 | 2013-12-10 | Qualcomm Incorporated | Ultrasonic digitizer and host |
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