JP2008165343A - 電子ペン、記入情報判別システムおよびプログラム - Google Patents

電子ペン、記入情報判別システムおよびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の課題は、用紙の所定記入領域に不適正な情報が記入されたか否かを、その場で判別して警告する電子ペンを提供することである。
【解決手段】コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙への記入に応じて、コード化パターンを読み取って、記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記取得した記入情報の記入領域が被検査項目の記入領域か参照項目の記入領域かを認識する記入領域認識手段と、被検査項目の記入情報を文字認識して被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段と、参照項目の記入情報を文字認識して生成した参照文字列に基づいて不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段と、前記被検査文字列と前記不適正文字列とが一致するか否かを比較判別して、その比較判別結果に基づいて警告情報を発行する警告手段とを備えることを特徴とする電子ペンにより上記課題を解決した。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子ペン、電子ペンを用いて電子ペン用用紙に記入された情報の適正を判別するシステムおよびプログラムに関するものである。
従来から、利用者が各種申込書に記入する情報のうち秘匿性の高い情報(例えば、暗証番号、パスワード等の暗証情報)に関しては、他人が容易に類推できないような任意の文字列で設定させる工夫がなされている。例えば、特許文献1では、パスワード(暗証情報)を登録するときには、予め個人情報を辞書データベースに登録させて、パスワードの候補が入力されたときに、辞書データベースを参照して適合性を判定してパスワード登録を許可する技術が開示されている。また、特許文献2では、パスワードを登録するときには、パスワードを思いつくヒントを与えるイメージを提示する技術が開示されている。
特開2001−134491号公報(4,7ページ、図2,図10−図12) 特開2006−133837号公報(6〜8ページ、図2,図3,図7)
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、パスワードを登録する前に個人情報を登録する作業が必要であるという不具合があった。
また、特許文献2に記載の技術では、イメージをヒントにしたパスワードが相応しいものでなくても、これを排除できないというが問題点があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであって、本発明の課題は、用紙の所定の記入領域に不適正な情報が記入されたか否かを、その場で判別して警告する、電子ペン、記入情報判別システムおよびプログラムを提供することである。
本発明に係る電子ペンは、コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙に記入された情報を処理する電子ペンであって、前記コード化パターンを読み取る読取手段と、前記記入領域と、前記コード化パターン上における前記記入領域の位置座標を示す座標データとを対応付けた定義情報を記憶する情報記憶手段と、読み取った前記コード化パターンに基づいて前記電子ペン用用紙への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入情報に含まれる座標データに基づいて前記定義情報を参照することで、前記記入領域を認識する記入領域認識手段と、前記記入領域のうち、被検査項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段と、前記記入領域のうち、参照項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、参照文字列を生成する参照文字列生成手段と、前記参照文字列から、不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段と、前記被検査文字列と前記不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する比較判別手段と、比較判別結果に基づいて警告情報を発行する警告手段と、を備えることを特徴とする。
この構成によれば、利用者が電子ペンにより電子ペン用用紙の記入領域に記入すると、読取手段によって電子ペン用用紙のコード化パターンを読み取り、記入情報取得手段によって、読取手段により読み取られたコード化パターンに基づいて記入情報を取得する。そして、記入領域認識手段は、記入情報取得手段により取得された記入情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段に記憶された定義情報を参照して記入領域を認識する。さらに、被検査文字列生成手段は、記入領域認識手段が被検査項目記入領域と認識した記入領域に記入された記入情報を、文字認識して被検査文字列を生成し、参照文字列生成手段は、記入領域認識手段が参照項目記入領域と認識した記入領域に記入された記入情報を、文字認識して参照文字列を生成し、不適正文字列生成手段は、参照文字列生成手段が生成した参照文字列から不適正文字列を生成する。そして、比較判別手段は、被検査文字列生成手段により生成された被検査文字列と不適正文字列生成手段により生成された不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する。さらに、警告手段は、比較判別手段による比較判別結果に基づいて警告情報を発行する。このように、電子ペンは、利用者によって電子ペン用用紙の参照項目領域に記入された文字列から不適正文字列を生成し、被検査項目記入領域に記入された文字列と一致するか比較判別をすることができるとともに、比較判別結果に基づいて警告情報を発行することができるため、利用者は電子ペン用用紙に不適正な文字列を記入したことに気づくことができ、別の文字列を記入することで不適正な文字列の設定を防止できる。
さらに上記電子ペンにおいて、音声データに基づいて音声を出力する音声出力部をさらに備え、前記警告情報は、音声データであり、前記警告手段により発行される前記音声データを音声出力部から出力すると好適である。このように構成された電子ペンによれば、音声データによる警告情報を音声出力部より音声として出力する。これにより、利用者は、電子ペン用用紙に不適正な文字列を記入したことを、音声による警告で知ることができる。
さらに、前記被検査文字列記入領域は、暗証番号を記入するための記入領域であり、 前記参照文字列記入領域は、電話番号および/または生年月日を記入するための記入領域であり、前記不適正文字列生成手段は、電話番号および/または生年月日の番号の組合せから不適正文字列を生成するとよい。これにより、電子ペンは、電話番号や生年月日から容易に類推される番号を不適正文字列として生成して、利用者が、電話番号や生年月日から容易に類推される番号を暗証番号として記入した場合に、警告を発することができる。
また、本発明に係る記入情報判別システムは、コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙と、前記用紙に印刷されたコード化パターンを記入情報として読み取り、前記用紙の所定の記入領域に記入された情報の適正を判別する記入情報判別システムであって、
前記電子ペンは、前記コード化パターンを読み取る読取手段と、読み取ったコード化パターンに基づいて記入情報を取得する記入情報取得手段と、前記記入領域と、前記コード化パターン上における前記記入領域の位置座標を示す座標データとを対応付けた定義情報を記憶する情報記憶手段と、前記記入情報に含まれる座標データに基づいて前記定義情報を参照することで、前記記入領域を認識する記入領域認識手段と、前記記入領域のうち、被検査項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段と、前記記入領域のうち、参照項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、参照文字列を生成する参照文字列生成手段と、前記参照文字列から、不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段と、前記被検査文字列と前記不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する比較判別手段と、比較判別結果に基づいて警告情報を発行する警告手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙に記入された情報を処理する電子ペンにより実行されるプログラムであって、前記電子ペンは、前記コード化パターンを読み取る読取手段と、音声データに基づいて音声を出力する音声出力部と、を備え、前記プログラムは、前記記入領域と、前記コード化パターン上における前記記入領域の位置座標を示す座標データとを対応付けた定義情報を記憶する情報記憶手段、読み取った前記コード化パターンに基づいて前記電子ペン用用紙への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段、前記記入情報に含まれる座標データに基づいて前記定義情報を参照することで、前記記入領域を認識する記入領域認識手段、前記記入領域のうち、被検査項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段、
前記記入領域のうち、参照項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、参照文字列を生成する参照文字列生成手段、前記参照文字列から、不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段、前記被検査文字列と前記不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する比較判別手段、比較判別結果に基づいて音声データによる警告情報を前記音声出力部から出力させる警告手段、として前記電子ペンを機能させることを特徴とする。
本願発明に係る電子ペン、記入情報判別システムおよびプログラムによれば、事前に、不適正情報を登録しておかなくても、利用者が電子ペンにより電子ペン用用紙に記入した情報が不適正であるか否かを、当該用紙に記入された情報に基づいて判別し、その結果(警告)を出力することができる。すなわち、利用者が電子ペンにより電子ペン用用紙に不適正な文字列を筆記すると、電子ペンが取得した記入情報に基づいて処理した結果(警告)を、即時に利用者に伝えることができるため、利用者がうっかり不適正な文字列を電子ペン用用紙に記入した場合には、そのことを、その場で利用者に気づかせるという効果がある。また、記入者が不適正な文字列の代わりに別の文字列を記入することで不適正な文字列が設定されることを防止できる。
以下、図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について説明する。
本実施形態の記入情報判別システム1は、図1に示すように、電子ペン10と専用用紙(電子ペン用用紙)20(例えば、クレジットカード等の申込書)とから構成される。ここで、図1は、電子ペンの使用形態を模式的に説明する図である。専用用紙20には、ドットパターン(コード化パターン)が印刷されている。電子ペン10は、通常のインクペンと同様のペン先部17を備えており、利用者が通常のインクペンと同様にペン先部17によって専用用紙20上に文字などを書くと、電子ペン10は、ペン先部の移動軌跡に沿って、専用用紙20に印刷されたドットパターンを局所的、連続的に読み取り、専用用紙20におけるその局所位置の座標を算出し、その座標データ等に基づいて、記入文字を記憶したり、記入文字に基づいて不適正文字の判別を行う等、所定の処理を実行する。
電子ペン10および専用用紙20としては、例えば、アノト(登録商標)方式による電子ペンおよび専用用紙を用いると好適である。以下、この方式を例に説明する。
[専用用紙]
専用用紙20は、用紙上に所定のドットパターンが印刷され、さらにその上に罫線や記入枠などの図案や項目、文言、イラスト等が印刷されたものである。ドットパターンは、赤外線を吸収するカーボンを含んだインキ(例えば赤外線吸収インキ)により印刷される。また、図案等は、カーボンを含まない通常のインキにより印刷される。ドットパターンと図案等とは用紙に対して同時に印刷してもよいし、どちらかを先に印刷してもよい。
図2(a)に、図案等が印刷された専用用紙20の例を示す。図2(a)に示す例はキャッシュカードの申込書の例であり、名前記入領域60、住所記入領域61等の記入領域が印刷されている。ドットパターンは、専用用紙20のほぼ全面に印刷されており、その上に名前記入領域60等の記入領域の枠線が印刷されている。利用者は、ドットパターンを意識することなく、電子ペン10を用いて必要事項を記入領域に記入する。
[ドットパターン]
次に、ドットパターンについて説明する。図3は、専用用紙20に印刷されたドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンを構成する1つ1つのドットは、直交する仮想格子線21aおよび21b上でその交点(基準位置)から一定距離ずらされた4つの位置のいずれかに配置され、その位置によって所定の値に対応付けられている。基準位置から上下左右のどの方向にずらされているかによって、各ドットは0,1,2,3のいずれか1つの値に対応付けられている。さらに、各ドットの値はX座標用の第1のビット値およびY座標用の第2のビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、専用用紙20上の位置座標が決定されるよう構成されている。
図4(a)は、あるドットパターンの配列を示している。図4(a)に例示するように、例えば、6×6個のドットの範囲を1単位とする36個のドットで構成されるドットパターンは、専用用紙上のどの部分から6×6ドットを取ってもユニークなパターンとなるように、ドットが配置される。これら36個のドットにより形成されるドットパターンは、位置座標(例えば、そのドットパターンがその専用用紙上のどの位置にあるのか)を保持している。すなわち、専用用紙上のどの部分から6×6ドットのドットパターンを取っても、専用用紙上の位置座標を特定できる。図4(b)は、図4(a)に示す各ドットを、格子の基準位置からのずらし方向によって、図3に示す規則性に基づいて対応づけられた値に変換したものである。この変換は、ドットパターンの画像を撮影する電子ペン20によって行われる。
[電子ペン]
続いて、電子ペン10について説明する。図5は、電子ペン10の構成図である。図5に示すように、電子ペン10は、その内部にプロセッサ11、メモリ12、データ通信ユニット13、バッテリー14、赤外線LED15、カメラ16、ペン先部17、圧力センサ18およびスピーカ(音声出力部)19を備える。また、電子ペン10は通常のインクペンと同様の構成要素としてインクカートリッジ(図示せず)などを有する。
バッテリー14は電子ペン10内の各部品に電力を供給するためのものであり、例えば電子ペン10のキャップ(図示せず)の脱着により電子ペン10自体の電源のオン/オフを行うよう構成させてもよい。圧力センサ18は、利用者が電子ペン10により専用用紙20上に文字などを書く際にペン先部17に与えられる圧力、すなわち筆圧を検出し、プロセッサ11へ供給する。
赤外線LED15は、電子ペン10のペン先付近に取り付けられており、専用用紙20上のペン先部17近傍(領域15a)に向けて、赤外線を照明する(図1参照)。領域15aは、ペン先部17が専用用紙20に接触する位置とはわずかにずれている。カメラ16は、赤外線LED15によって照明された領域15a内におけるドットパターンを撮影し、そのドットパターンの画像データをプロセッサ11に供給する。ここで、カーボンは赤外線を吸収するため、赤外線LED15によって照射された赤外線は、ドットの部分でドットに含まれるカーボンによって吸収される。そのため、ドットの部分は、赤外線の反射量が少なく、ドット以外の部分は赤外線の反射量が多い。したがって、カメラ16の撮影により、赤外線の反射量の違いから、カーボンを含むドットの領域とそれ以外の領域を区別することができる。すなわち、撮影領域に罫線や枠などが印刷されていたとしても、罫線や枠などのインクおよび電子ペン10に内蔵のインクにはカーボンが含まれていないため、ドットパターンを認識することができる。なお、カメラ16による撮影領域は、図4(a)に示すような約2mm×約2mmの大きさを含む範囲であり、カメラ16の撮影は、毎秒50〜100回程度行われる。
プロセッサ11は、圧力センサ18から与えられる筆圧データに基づいて、LED15およびカメラ16のスイッチオン/オフの切換を行う。すなわち、利用者が電子ペン10で専用用紙20上に文字などを書くと、ペン先部17には筆圧がかかる。よって、圧力センサ18によって所定値以上の筆圧が検出されたときに、プロセッサ11は、利用者が記入を開始したと判定して、LED15およびカメラ16を作動させる。
プロセッサ11は、利用者の記入が行われる間、カメラ16によって供給される画像データのドットパターンから、利用者が記入するストロークの専用用紙20上でのX,Y座標(単に「座標データ」とも呼ぶ)を連続的に算出していく。すなわち、プロセッサ11は、カメラ16によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを算出する。そしてプロセッサ11は、電子ペン10に内蔵のクロック(図示せず)から時刻情報を取得し、その時刻情報と、筆圧データおよびX,Y座標データとを関連付け、これらの情報を記入情報として取得する。さらにプロセッサ11は、記入情報に基づいて所定の処理を実行する。ここで、一枚の専用用紙(電子ペン用用紙)20内のドットパターンは、その専用用紙20内で重複することはないため、利用者が電子ペン10で記入領域に必要事項を記入すると、その記入が専用用紙20のどの記入領域に対応するものであるかを、座標データから特定することができる。
メモリ12には、プロセッサ11によって記入情報が時系列で記憶されていく。またメモリ12には予め、記入領域と、ドットパターン上における記入領域の位置座標を示す座標データと、記入領域の属性情報とを対応付けた定義情報を記憶しておく。メモリ12の容量は例えば1Mバイト程度とすることができる。
スピーカ(音声出力部)19は、プロセッサ11による出力指示によって、警告情報として音声データを再生出力する。
データ通信ユニット13は、記入情報を近傍にある端末装置25に記録、表示させるため、あるいは警告情報を出力させるため、プロセッサ11により供給されるメモリ12内の所定のデータを端末装置25へ無線送信する。データ通信ユニット13による送信は、Bluetooth(登録商標)の無線送信によると好適である。なお、USBケーブルを使用した有線送信、端子などの接触によるデータ送信など、他の方法によって、データ通信ユニット13から端末装置25へデータ送信を行ってもよい。
ここで、電子ペン10が有する機能について図6を参照して説明する。図6は、電子ペン10の主要な構成を示す機能ブロック図である。電子ペン10は、取得したX,Y座標データ等の記入情報に基づいて、専用アプリケーションを実行することで所定の処理を行う。
図6に示すように、電子ペン10は、機能的には、情報記憶手段40、記入情報取得手段41、記入領域認識手段42、参照文字列生成手段43、不適正文字列生成手段44、被検査文字列生成手段45、比較判別手段46、警告手段47、データ通信手段48および音声出力手段49を備える。情報記憶手段40は、物理的には、ROMやRAMといったメモリ12によって構成され、記入情報取得手段41は、カメラ16、クロック、プロセッサ11等によって構成され、データ通信手段48はアンテナ等のデータ通信ユニット13によって構成され、音声出力手段はスピーカ19によって構成される。また、記入領域認識手段42、参照文字列生成手段43、不適正文字列生成手段44、被検査文字列生成手段45、比較判別手段46および警告手段47は、CPU等のプロセッサ11に組み込まれている。
情報記憶手段40は、記入領域と、ドットパターン上における記入領域の位置座標を示す座標データと、記入領域の属性情報とを対応付けて、定義情報として記憶するメモリである。また、情報記憶手段40は、プロセッサ11からの記入情報を時系列的に記憶する。
図7に示すように、情報記憶手段40には、専用用紙(電子ペン用用紙)20の記入領域を識別する領域IDと、記入領域の項目を表す領域名と、記入領域の位置座標領域を表す座標データとを対応付けた領域定義情報が記憶されている。例えば領域ID「A01」に関連して領域名として「名前記入領域」が記憶され、領域ID「A02」に関連して領域名として「住所記入領域」が記憶され、領域ID「A03」に関連して領域名として「電話番号記入領域」が記憶されている。なお、図2では電話番号記入枠を3つ設けているが、1つの電話番号記入領域として、図7のように1つの領域ID「A03」を関連させているが、3つの記入枠どおりに電話番号記入領域1、電話番号記入領域2、電話番号記入領域3として、合計3つの領域IDを割り当てることとしてもよいし、電話番号記入領域1(市外局番用)、電話番号記入領域2(市内局番用)として、合計2つの領域IDを割り当てることとしてもよい。生年月日記入領域も同様である。各記入領域の座標データを構成するデータ(xn,yn)、Hn、Wnは、図8に示すように、それぞれ、ドットパターン上における記入領域の頂点V(xn,yn)の座標、Y軸方向の高さ(Height)、X軸方向の幅(Width)を意味する。
また情報記憶手段40には、図9に示すように、記入領域を識別する領域IDと、参照項目や被検査項目といった記入領域の属性とを対応付けた属性定義情報が記憶されている。例えば領域ID「A03」に対して属性として「参照項目」が記憶され、エリアID「A05」に対して属性として「被検査項目」が記憶されている。なお、記入領域のうち、暗証番号やパスワードなどの秘匿性が高く利用者が任意の文字列を記入するものを被検査項目とし、暗証番号やパスワードなどに設定すると他人から容易に類推され易い、利用者の個人情報(例えば、電話番号や生年月日)などを参照項目として区分する。
ここで、情報記憶手段40に記憶されているこれら領域定義情報および属性定義情報を単に定義情報と称することとする。また情報記憶手段40には、警告情報が記憶されている。さらに情報記憶手段40には、記入情報取得手段41により取得された記入情報が時系列で記憶されていく。
記入情報取得手段41は、電子ペン10による専用用紙(電子ペン用用紙)20への記入内容に対応する記入情報を取得する手段である。記入情報取得手段41は、利用者の記入が行われる間、カメラ16によって供給される画像データのドットパターンから、利用者が記入するストロークの専用用紙20上でのX,Y座標データを連続的に算出していく。すなわち、記入情報取得手段41は、カメラ16によって供給される、図4(a)に示されるようなドットパターンの画像データを図4(b)に示すデータ配列に変換し、さらに、X座標ビット値・Y座標ビット値に変換して、そのデータ配列から所定の演算方法によりX,Y座標データを算出する。そして記入情報取得手段41は、クロックから時刻情報を取得し、その時刻情報と、筆圧データ及びX,Y座標データとを関連付け、これらの情報を記入情報として取得する。記入情報には、文字、記号、絵柄等を記入する際に取得する情報が含まれる。
記入領域認識手段42は、記入情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段40が記憶した定義情報(図7および図8参照)を参照することにより、対応する記入領域およびその属性を認識する。
参照文字列生成手段43は、記入領域認識手段42が認識した記入領域の属性が参照項目であった場合に、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入された内容をテキストデータ化して参照文字列を生成する。そして参照文字列生成手段43は、生成した参照文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる。
不適正文字列生成手段44は、情報記憶手段40に一時記憶された参照文字列に基づいて、所定の演算を行って不適正文字列を生成する。そして不適正文字列生成手段44は、生成した不適正文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる。ここで、所定の演算は、1つの参照文字列から複数の不適正文字列を生成するようにしても、複数の参照文字列から1つの不適正文字列を生成するようにしてもよく、またそれらを組み合せるようにしてもよい。1枚の専用用紙20に対して、複数の不適正文字列を生成するようにすると好適である。例えば、生年月日「19800123」や電話番号「0112345678」そのままの番号「19800123」、「0112345678」または特定の部分「1980」、「0123」、「800123」、「5678」など、あるいは生年月日や電話番号を並び替えた「01231980」、「3210」、「56781234」「8765」など、あるいはまた生年月日と電話番号をばらばらに組み合せた「12341980」、「567823」などが挙げられる。
被検査文字列生成手段45は、記入領域認識手段42が認識した記入領域の属性が被検査項目であった場合に、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入された内容をテキストデータ化して被検査文字列を生成する。そして被検査文字列生成手段45は、生成した被検査文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる。
比較判別手段46は、情報記憶手段40に一時記憶された被検査文字列と不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する。
警告手段47は、比較判別手段46によって被検査文字列と不適正文字列とが一致した場合(被検査文字列が不適正)に、情報登録手段40に予め記憶されている音声データ(警告情報)を、音声出力手段49に再生出力させる。音声出力手段49は、警告手段47の出力指示により、音声データを再生出力する。例えば、警告手段47は、「この番号は指定できません」(図2(b)参照)、「暗証番号に電話番号を使用しないでください」、「暗証番号が誕生日を並び替えたものになっています。変更してください」などの警告情報を音声出力手段49に再生出力させる。
データ通信手段48は、アンテナ等のデータ通信ユニット13により構成され、端末装置25とデータの送受信を行う。すなわち、データ通信手段48は、記入情報取得手段41によって取得され、情報記憶手段40に記憶された記入情報を端末装置25へ送信する。また、データ通信手段48は、警告手段47が発行した警告情報を出力(例えばディスプレイ表示)させるため、警告情報を端末装置25に送信するように構成してもよく、また、電子ペン10にインストールする専用アプリケーションをダウンロードするために使用されてもよい。
電子ペン10は、専用アプリケーションがインストールされることにより、上述の各手段が構成される。
[専用アプリケーション]
次に、専用アプリケーション50について図10を参照して説明する。図10は、専用アプリケーション50のモジュール構成を示す。専用アプリケーション50は、電子ペン10が専用用紙20に記入した内容に対応するデジタルデータである記入情報に基づいて所定の処理を実行するものであって、ダウンロード等により予め電子ペン10にインストールされている。専用アプリケーションは、原則として専用用紙20に対応付けられている。すなわち、専用用紙20の種類が異なれば、その種類に応じて各専用用紙20に記入されたデータを処理する専用アプリケーションは異なる。しかし、専用用紙20と専用アプリケーションの対応は必ずしも1対1である必要はなく、複数種類の専用用紙20に1つの専用アプリケーションを対応付けてデータ処理させてもよい。また、1種類の専用用紙20に複数の専用アプリケーションを対応付けてデータ処理させてもよい。
図10に示すように、専用アプリケーション50は、記入情報取得モジュール51、記入領域認識モジュール52、参照文字列生成モジュール53、不適正文字列生成モジュール54、被検査文字列生成モジュール55、比較判別モジュール56、警告モジュール57、データ通信モジュール58および情報登録モジュール59を有する。
記入情報取得モジュール51は、記入情報取得手段41を用いて、専用用紙(電子ペン用用紙)20への電子ペン10による記入に対応する記入情報を取得する機能を有するモジュールである。
情報登録モジュール59は、情報記憶手段40に対して、図7および図9に示すように、記入領域の領域ID、記入領域の座標データおよび記入領域の属性情報を関連付けて記憶させるモジュールである。また情報登録モジュール59は、情報記憶手段40に対して、警告情報として音声データを記憶させる機能を有する。さらに情報登録モジュール59は、情報記憶手段40に対して、記入情報取得モジュール51が取得した記入情報を記憶させる機能を有する。さらにまた情報登録モジュール49は、情報記憶手段40に対して、参照文字列生成モジュール53が生成した参照文字列、不適正文字列生成モジュール54が生成した不適正文字列および被検査文字列生成モジュール55が生成した被検査文字列を一時記憶させる機能を有する。
記入領域認識モジュール52は、記入情報に含まれる座標データと、情報登録モジュール59によって登録された各記入領域の座標データとを参照して、記入情報に対応する記入領域を認識する機能を有する。
参照文字列生成モジュール53は、記入領域認識モジュール52が認識した記入領域の属性が参照項目であった場合に、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入された内容をテキストデータ化して参照文字列を生成する。そして参照文字列生成モジュール53が生成した参照文字列は、情報登録モジュール59によって、情報記憶手段40に一時記憶される。
不適正文字列生成モジュール54は、情報記憶手段40に一時記憶された参照文字列に基づいて、所定の演算を行って不適正文字列を生成する。そして不適正文字列生成モジュール54が生成した不適正文字列は、情報登録モジュール59によって、情報記憶手段40に一時記憶される。
被検査文字列生成モジュール55は、記入領域認識モジュール52が認識した記入領域の属性が被検査項目であった場合に、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入された内容をテキストデータ化して被検査文字列を生成する。そして被検査文字列生成モジュール55が生成した被検査文字列は、情報登録モジュール59によって、情報記憶手段40に一時記憶される。
比較判別モジュール56は、情報記憶手段40に一時記憶された被検査文字列と不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する機能を有する。
警告モジュール57は、比較判別モジュール56による判別結果が不適正(被検査文字列と不適正文字列が一致する)であった場合に、情報登録手段40に予め記憶されている音声データ(警告情報)を、スピーカ(音声出力部)19に音声として出力させる機能を有する。
データ通信モジュール58は、記入情報取得モジュール51の実行によって取得され、情報記憶手段40に記憶された記入情報を端末装置25に記憶、表示させるため、端末装置25へ送信するモジュールである。またデータ通信モジュール58は、警告モジュール57が発行した警告情報(例えばテキストデータ)を出力(例えばディスプレイ表示)させるため、警告情報を端末装置25に送信するように構成してもよく、また、電子ペン10にインストールする専用アプリケーションをダウンロードするように構成してもよい。
[本記入情報判別システムの処理フロー]
次に、本実施形態の記入情報判別システム1により行われる処理フローについて図2、図11および図12を用いて説明する。図11および図12は、電子ペン10における記入情報判別処理のフローチャートである。利用者は専用用紙20の名前記入領域60より記入を始めるが、以降の説明では、本処理フローに係わる参照項目記入領域への記入時点から説明する。
利用者は、電子ペン10のペン先部17により、専用用紙(電子ペン用用紙)20の記入領域、例えば、電話番号記入領域62に電話番号を記入する(図2(b)参照)。すると、記入情報取得手段41により、電子ペン10は、記入領域への筆記に対応する座標データ、時間情報および筆圧データを、記入情報として取得する(図11ステップS1)。次に、記入領域認識手段42は、記入情報に含まれる座標データに基づいて、情報記憶手段40が記憶した定義情報(図7および図9参照)を参照することで、対応する記入領域に当たる電話番号記入領域(領域ID「A03」)およびその属性(参照項目)を認識する(図11ステップS2)。
記入領域認識手段42が認識した記入領域の属性が参照項目であった場合に、参照文字列生成手段43は、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入された内容をテキストデータ化して参照文字列を生成する。そして参照文字列生成手段43は、生成した参照文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる(図12(a)ステップS3)。続いて、不適正文字列生成手段44は、情報記憶手段40に一時記憶された参照文字列に基づいて、所定の演算を行って不適正文字列を生成する。そして不適正文字列生成手段44は、生成した不適正文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる(図12(a)ステップS4)。例えば図2(b)のように、参照項目である電話番号記入領域62に「01」−「1234」−「5678」と筆記された場合、参照文字列生成手段43は、「0112345678」をテキストデータ化して参照文字列(参照文字列1)として情報記憶手段40に一時記憶させる。そして、不適正文字列生成手段44は、情報記憶手段40に一時記憶された参照文字列に基づいて、所定の演算を行って不適正文字列を生成する。
また利用者が、生年月日記入領域63に生年月日を記入する(図2(b)参照)と、電話番号記入領域62への電話番号の記入時と同様に、電子ペン10は、記入情報を取得して(ステップS1)、対応する記入領域に当たる生年月日記入領域(領域ID「A04」)およびその属性(参照項目)を認識する(ステップS2)。認識した記入領域の属性が参照項目であるので、参照文字列生成手段43は、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて参照文字列を生成して、生成した参照文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる(ステップS3)。例えば図5(b)のように、参照項目である生年月日記入領域63に「1980」年「01」月「23」日と筆記された場合、参照文字列生成手段43は、「19800123」をテキストデータ化して参照文字列(参照文字列2)として情報記憶手段40に一時記憶させる。そして、不適正文字列生成手段44は、情報記憶手段40に一時記憶された参照文字列に基づいて、所定の演算を行って不適正文字列を生成して、生成した不適正文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる(ステップS4)。
不適正文字列の生成方法には、例えば、文字列を所定桁数とり出す方法、所定桁数ずつ並べ替える方法、西暦年号の文字列と和暦年号の文字列を変換する方法や、文字列を置換する方法などがある。例えば、不適正文字列生成手段44は、領域ID「A03」(電話番号記入領域)からの参照文字列1「0112345678」に基づいて、参照文字列を5桁づつに区切った「01123」、「45678」や、参照文字列の下4桁「5678」およびそれを逆順に並べ替えた「8765」などを、不適正文字列として生成する。また不適正文字列生成手段44は、領域ID「A04」(生年月日記入領域)からの参照文字列2「19800123」に基づいて、参照文字列を4桁づつに区切った「1980」、「0123」や、参照文字列の下4桁「0123」を並べ替えた「3210」、「2301」や、参照文字列の上4桁「1980」を西暦年号「1980」年から和暦年号「55」年に変換して参照文字列の5、6桁目「01」と組み合わせた「5501」、「0155」などを、不適正文字列として生成する。さらに不適正文字列生成手段44は、参照文字列1および参照文字列2に基づいて、各参照文字列の所定部分を組み合わせた「567823」や、参照文字列2から前記と同様の変換処理により算出した文字列「55」と参照文字列1の所定部分とを組み合せた「555678」などを、不適正文字列として生成する。そして不適正文字列生成手段44は、生成した不適正文字列を情報記憶手段40に一時記憶させる。
次に、ステップS2で記入領域認識手段42が認識した記入領域の属性が被検査項目であった場合に、被検査文字列生成手段45は、対応する記入情報に含まれる座標データに基づいて、記入された内容をテキストデータ化して被検査文字列を生成する。そして被検査文字列生成手段45は、生成した被検査文字列を、情報記憶手段40に一時記憶させる。(図12(b)ステップS5)。例えば図2(b)のように、被検査項目である暗証番号記入領域64に「3210」と筆記された場合、電話番号記入領域62への電話番号の記入時と同様に、電子ペン10は、記入情報を取得して(ステップS1)、対応する記入領域に当たる生年月日記入領域(領域ID「A05」)およびその属性(被検査項目)を認識する(ステップS2)。認識した記入領域の属性が被検査項目であるので、被検査文字列生成手段45は、「3210」をテキストデータ化して被検査文字列として情報記憶手段40に一時記憶させる。
なお、記入情報をテキストデータ化する方法としては、座標データから特徴量(例えば筆順を含む筆記ベクトル情報や文字輪郭方向線素情報など)を抽出して、文字認識辞書データと照合させて手書文字認識(HWR(=Hand Writing Recognition))する方法、あるいは、座標データからビットマップ画像を生成して、文字認識辞書データの標準画像と照合して光学文字認識(=OCR照合)する方法を適用できる。
そして、比較判別手段46は、情報記憶手段40に一時記憶された被検査文字列と不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する。(図12(b)ステップS6)比較判別手段46による判別結果が一致する(被検査文字列と不適正文字列が一致する)であった場合には、警告手段47は、情報登録手段40に予め記憶されている音声データ(警告情報)を、スピーカ(音声出力部)19に再生出力させる(図12(b)ステップS7)。例えば、比較判別手段46によって、被検査文字列「3210」が不適正文字列「3210」と一致すると判別されると、警告手段47は、情報記憶手段40に記憶された音声データ「この番号は指定できません」を、スピーカ19に再生出力させる。
利用者は、スピーカ19によって再生出力される音声による警告を聞いて、記入領域に別の文字列を記入し直すことができる。この時、記入領域に余白がなく前に記入した文字列の上に重ねて筆記したとしても、電子ペン10は、電子ペン10に内蔵のカーボンを含まないインクで記入された文字は認識せず、カーボンを含むインクで印刷されたドットパターンのみを認識して記入情報を取得するため、デジタルデータ上の問題は生じない。しかし、筆記した専用用紙20をオリジナルの原本として残したい場合は、予め記入領域の余白を十分にとったり、予備の記入領域を設けておくと好適である。記入し直された記入内容は、電子ペン10によって記入情報として情報記憶手段40に記憶される。この時、記入情報に含まれる時間情報に基づいて、対応する記入領域に対する最新の記入情報を有効とする。
[本記入情報判別システムによる作用効果]
このように、本記入情報判別システム1によれば、事前に不適正情報を登録しておかなくても、利用者が電子ペン10を使用して専用用紙(電子ペン用用紙)20に通常の要領で必要事項を記入すれば、電子ペン10は、参照項目記入領域に記入された文字列に基づいて不適正文字列を生成して、被検査項目記入領域に記入された文字列が不適正であるか否かを、その場ですぐに判別して音声による警告で即時に利用者に伝えることができる。そのため、参照項目とした電話番号や生年月日から容易に予想される番号を、暗証番号として利用者が専用用紙20に記入した場合には、電子ペン10は警告を発して、利用者に暗証番号の変更を促すことができる。そして、記入者が不適正な文字列の代わりに別の文字列を記入することで不適正な文字列が設定されることを防止できる。
また電子ペン10は、利用者が専用用紙20上に記入した文字などに対応する記入情報に基づいて、記入内容をデジタルデータ化する機能を有するが、電子ペン10のペン先部17は通常のインクペンとなっているため、専用用紙上に筆記した内容はオリジナルの原本として残すことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られない。例えば警告情報としては、上記実施形態の音声データに限定されるものではなく、ビープ音や、警告用の振動や、警告表示(例えば、LEDの発光)などを用いてもよい。
また、不適正文字列として、一般的に用いられる禁止文字列(例えば「0000」、「1111」などの同じ文字の羅列など)を、情報記憶手段40に予め登録しておき、不適正文字列生成手段44が生成する不適正文字列とともに、比較判別手段46による比較判別に用いてもよい。
また、本実施形態では、電子ペン10のスピーカ19より警告音声を再生出力させたが、警告手段47が発行した警告情報を、データ通信ユニット13により端末装置25に送信し、文字やイラストによる警告を端末装置25のディスプレイに表示させてもよい。
本発明は、暗証番号、パスワードなどの秘匿性の高い文字列を設定させる必要のある各種申込書に利用することができる。
電子ペンの使用形態を模式的に示す図 (a)は本実施形態における電子ペン用用紙を示し、(b)はその使用形態を示す図 電子ペン用用紙に印刷されたドットパターンによる情報の表現方法を説明する図 (a)はドットパターンの配列を模式的に示し、(b)はそれに対応する情報の例を示す図 電子ペンの構成図 電子ペンの主要な構成を示す機能ブロック図 領域定義情報のデータ構造を模式的に示す図 座標データを模式的に説明する図 属性定義情報のデータ構造を模式的に示す図 本実施形態における専用アプリケーションのモジュール構成図 電子ペン本実施形態における記入情報判別処理のフローチャート 本実施形態における記入情報判別処理のフローチャート
符号の説明
10・・・電子ペン、11・・・プロセッサ、12・・・メモリ、13・・・データ通信ユニット、14・・・バッテリー、15・・・赤外線LED、16・・・カメラ、17・・・ペン先部、18・・・圧力センサ、19・・・スピーカ(音声出力部)、20・・・専用用紙(電子ペン用用紙)、21a,22b・・・仮想格子線、25・・・端末装置、40・・・情報記憶手段、41・・・記入情報取得手段、42・・・記入領域認識手段、43・・・参照文字列生成手段、44・・・不適正文字列生成手段、45・・・被検査文字列生成手段、46・・・比較判別手段、47・・・警告手段、48・・・データ通信手段、50・・・専用アプリケーション

Claims (5)

  1. コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙に記入された情報を処理する電子ペンであって、
    前記コード化パターンを読み取る読取手段と、
    前記記入領域と、前記コード化パターン上における前記記入領域の位置座標を示す座標データとを対応付けた定義情報を記憶する情報記憶手段と、
    読み取った前記コード化パターンに基づいて前記電子ペン用用紙への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入情報に含まれる座標データに基づいて前記定義情報を参照することで、前記記入領域を認識する記入領域認識手段と、
    前記記入領域のうち、被検査項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段と、
    前記記入領域のうち、参照項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、参照文字列を生成する参照文字列生成手段と、
    前記参照文字列から、不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段と、
    前記被検査文字列と前記不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する比較判別手段と、
    比較判別結果に基づいて警告情報を発行する警告手段と、を備えることを特徴とする電子ペン。
  2. 音声データに基づいて音声を出力する音声出力手段をさらに備え、
    前記警告情報は、音声データであり、
    前記警告手段により発行される前記音声データを音声出力手段から出力することを特徴とする請求項1に記載の電子ペン。
  3. 前記被検査文字列記入領域は、暗証番号を記入するための記入領域であり、
    前記参照文字列記入領域は、電話番号および/または生年月日を記入するための記入領域であり、
    前記不適正文字列生成手段は、電話番号および/または生年月日の番号の組合せから不適正文字列を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の電子ペン
  4. コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙と、
    前記用紙に印刷されたコード化パターンを記入情報として読み取り、前記用紙の所定の記入領域に記入された情報の適正を判別する電子ペンとを備える記入情報判別システムであって、
    前記電子ペンは、
    前記コード化パターンを読み取る読取手段と、
    読み取った前記コード化パターンに基づいて記入情報を取得する記入情報取得手段と、
    前記記入領域と、前記コード化パターン上における前記記入領域の位置座標を示す座標データとを対応付けた定義情報を記憶する情報記憶手段と、
    前記記入情報に含まれる座標データに基づいて前記定義情報を参照することで、前記記入領域を認識する記入領域認識手段と、
    前記記入領域のうち、被検査項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段と、
    前記記入領域のうち、参照項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、参照文字列を生成する参照文字列生成手段と、
    前記参照文字列から、不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段と、
    前記被検査文字列と前記不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する比較判別手段と、
    比較判別結果に基づいて警告情報を発行する警告手段と、を備えることを特徴とする記入情報判別システム。
  5. コード化パターンが印刷され、複数の記入領域が設定された電子ペン用用紙に記入された情報を処理する電子ペンにより実行されるプログラムであって、
    前記電子ペンは、
    前記コード化パターンを読み取る読取手段と、
    音声データに基づいて音声を出力する音声出力部と、を備え、
    前記プログラムは、
    前記記入領域と、前記コード化パターン上における前記記入領域の位置座標を示す座標データとを対応付けた定義情報を記憶する情報記憶手段、
    読み取った前記コード化パターンに基づいて前記電子ペン用用紙への記入内容に対応する記入情報を取得する記入情報取得手段、
    前記記入情報に含まれる座標データに基づいて前記定義情報を参照することで、前記記入領域を認識する記入領域認識手段、
    前記記入領域のうち、被検査項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、被検査文字列を生成する被検査文字列生成手段、
    前記記入領域のうち、参照項目記入領域に記入した記入情報を文字認識して、参照文字列を生成する参照文字列生成手段、
    前記参照文字列から、不適正文字列を生成する不適正文字列生成手段、
    前記被検査文字列と前記不適正文字列とを比較して、一致するか否かを判別する比較判別手段、
    比較判別結果に基づいて音声データによる警告情報を前記音声出力部から出力させる警告手段、として前記電子ペンを機能させることを特徴とするプログラム。

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