JP2007278165A - オイルの案内構造 - Google Patents
オイルの案内構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007278165A JP2007278165A JP2006105055A JP2006105055A JP2007278165A JP 2007278165 A JP2007278165 A JP 2007278165A JP 2006105055 A JP2006105055 A JP 2006105055A JP 2006105055 A JP2006105055 A JP 2006105055A JP 2007278165 A JP2007278165 A JP 2007278165A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- piston
- jet
- guide structure
- rectifying member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
【課題】内燃機関の性能を低下させることがないオイルの案内構造を提供する。
【解決手段】オイルの案内構造は、エンジンブロック30に設けられてピストン10にオイルを噴射するオイルジェット110と、シリンダヘッド39からクランクシャフト40へ向かって流れるオイルが直接クランクシャフト40に当たることを防止するようにエンジンブロック30に設けられる整流部材120とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】オイルの案内構造は、エンジンブロック30に設けられてピストン10にオイルを噴射するオイルジェット110と、シリンダヘッド39からクランクシャフト40へ向かって流れるオイルが直接クランクシャフト40に当たることを防止するようにエンジンブロック30に設けられる整流部材120とを備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、オイルの案内構造に関し、より特定的には、内燃機関を潤滑するオイルの案内構造に関するものである。
従来、オイルの案内構造は、たとえば特開2003−262253号公報(特許文献1)および実開平5−27212号公報(特許文献2)に開示されている。
特開2003−262253号公報
実開平5−27212号公報
従来の技術ではオイルを用いて内燃機関の性能を向上させることは十分に行なわれていなかった。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、内燃機関の性能を十分に向上させることが可能なオイルの案内構造を提供することを目的とする。
この発明に従ったオイルの案内構造は、エンジンブロックに設けられてピストンにオイルを噴射するオイルジェットと、ピストンとともに運動する回転体へ向かってシリンダヘッドから流れるオイルが直接回転体に当たることを防止するようにエンジンブロックに設けられる整流部材とを備える。
このように構成されたオイルの案内構造ではオイルジェットがピストンにオイルを噴射するため、ピストンを潤滑および冷却することができ、ピストンの運動を妨げることがない。さらに、シリンダヘッドから回転体に向かって流れるオイルは直接回転体に当たることを防止するようにエンジンブロックに設けられる整流部材が設けられるため、ピストンが発生させた運動が回転体に伝えられても、この回転体の運動をオイルが妨げることがない。その結果、性能の向上した内燃機関を提供することができる。
好ましくは、オイルジェットと整流部材とは一体的に設けられる。
好ましくは、複数のピストンに対応する複数のオイルジェットと整流部材とが一体的に配置される。
好ましくは、複数のピストンに対応する複数のオイルジェットと整流部材とが一体的に配置される。
好ましくは、一体的に設けられたオイルジェットと整流部材とは、複数のピストンが並ぶ方向に沿って配置される。
好ましくは、オイルジェットはピストンに設けられたオイル通路に向かってオイルを噴射する。
好ましくは、ピストンには燃焼室を構成する凹部が設けられ、凹部の周囲にオイル通路が配置される。
この発明に従えば、性能の向上した内燃機関を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態に従ったオイルの案内構造を有する内燃機関の断面図である。図1を参照して、内燃機関としてのエンジンはエンジンブロック30を有する。エンジンブロック30内には複数のピストン10と、ピストン10の往復運動をクランクシャフト40に伝えるコネクティングロッド20とが設けられる。ピストン10が往復運動すると、この往復運動がコネクティングロッド20により回転運動に変換されクランクシャフト40が回転する。
図1は、この発明の実施の形態に従ったオイルの案内構造を有する内燃機関の断面図である。図1を参照して、内燃機関としてのエンジンはエンジンブロック30を有する。エンジンブロック30内には複数のピストン10と、ピストン10の往復運動をクランクシャフト40に伝えるコネクティングロッド20とが設けられる。ピストン10が往復運動すると、この往復運動がコネクティングロッド20により回転運動に変換されクランクシャフト40が回転する。
複数のピストン10は所定の方向に沿って配列されている。エンジンの形状として、直列型、V型、W型または水平対向型などの形状を採用することができる。
さらに、冷却方法としては水冷式および空冷式の方法を採用することが可能である。
また、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンに用いてもよく、内燃機関以外の動力源を組合せた、いわゆるハイブリッド自動車に本発明のエンジンを適用してもよい。
また、ガソリンエンジンまたはディーゼルエンジンに用いてもよく、内燃機関以外の動力源を組合せた、いわゆるハイブリッド自動車に本発明のエンジンを適用してもよい。
シリンダ33内にピストン10が嵌め合わされ、ピストン10は燃焼室を構成する凹部13が設けられる。この実施の形態では、凹部13内で燃焼が行なわれる、いわゆるディーゼルエンジンの例を示している。ピストン10には凹部13の周囲にオイル通路11が設けられる。オイル通路11内にはオイルが噴射され、ピストン10で発生した熱を除去することが可能である。
シリンダ33に空気を導入し、かつ燃焼後のガスを排気するためのバルブ45が設けられる。バルブ45が開閉することにより、空気の供給または燃焼ガスの排出を行なうことが可能である。
バルブ45が設けられるシリンダヘッド39はエンジンブロック30上に取付けられ、バルブ45およびカムシャフトなどのさまざまな機器を保持する。シリンダヘッド39に設けられたバルブおよびカムシャフトなどの駆動部品はオイルにより潤滑される。
シリンダブロックを構成するエンジンブロック30には、シリンダヘッド39内のオイルをオイルパン(図示せず)に設けるためのオイル戻し孔31が設けられる。オイル戻し孔31は複数本設けられ、それぞれが互いに距離を隔てて、かつ平行に延びるように配置される。
エンジンブロック30には、ピストン10の下面12にオイルを噴射するためのオイルジェット110が設けられる。オイルジェット110にはオイルポンプから油圧が供給され、これによりピストン10のオイル通路11に向かってオイルを噴射する。
エンジンブロック30には、また整流部材120が設けられる。整流部材120はオイル戻し孔31からクランクシャフト40へ向かって流れるオイルがクランクシャフト40に直接当たることを防止するためのオイル案内板である。
図2は、オイルジェットおよび整流部材の斜視図である。図2を参照して、オイルジェット110および整流部材120はベース部材113に取付けられる。オイルジェット110はオイルジェット本体111と、オイルジェット本体111に接続されたノズル112とを有する。オイルジェット本体111にはオイルポンプから油圧が供給され、この油圧を受けてノズル112からピストンに対してオイルが噴出される。
ノズル112から噴射されるオイルは連続的な噴出であってもよく、断続的(間欠的)な噴出であってもよい。
整流部材120は湾曲した平板状であり、オイルジェット110から離隔して設けられる。整流部材120はベース部材113と一体となって設けられており、ベース部材113の一部分を折り曲げることにより構成される。ベース部材113および整流部材120はアルミニウムまたは鉄などの金属で構成することができる。
図3は、ベース部材の平面図である。図3を参照して、板状のベース部材113は一方向に延在するように構成され、そのベース部材113にオイルジェット110と整流部材120が設けられている。
図4は、図1中のIV−IV線に沿った断面図である。図4を参照して、オイル戻し孔31から矢印101で示す方向にオイル100が流れる。このとき、整流部材120がオイルを案内するため、矢印Rで示す方向に回転する回転体としてのクランクシャフト40に直接オイル100が当たることを防止できる。整流部材120は円弧状に湾曲しており、この湾曲方向に沿ってオイル100が流れる。クランクシャフト40はコネクティングロッド20に接続される。コネクティングロッド20は往復運動するピストン10に接続される。
図5は、図1中のV−V線に沿った断面図である。図5を参照して、図4と異なる断面ではオイルジェット110が現れる。オイルジェット110はオイルジェット本体111とノズル112とにより構成される。オイルホール140にオイルジェット本体111が接続され、オイルホール140からオイルジェット本体111に油圧が供給される。供給されたオイルがノズル112からピストン10へ向かって噴射される。
図6は、別の形態に従ったオイルジェットおよび整流部材の斜視図である。図6を参照して、オイルジェット110および整流部材120は各気筒毎に別々に設けられていてもよい。この場合、オイルジェット110および整流板としての整流部材120がベース部材113で接続される。複数気筒が設けられるエンジンでは、複数の図6で示すようなオイルジェット110と整流部材120のセットが設けられる。オイルジェット110および整流部材120はボルト114を用いてエンジンブロックに固定される。
図7は、別の局面に従ったオイル案内路の斜視図である。図7を参照して、オイルジェット110と整流部材120が別に構成されていてもよい。各々のオイルジェット110および整流部材120はボルト114でエンジンブロックに固定される。
図8は、油圧回路を説明するための図である。図8を参照して、油圧回路では、オイルパン130にオイルが溜められる。オイルパン130で溜められたオイルは異物を除去するためのオイルストレーナ131を経てオイルポンプ132へ供給される。オイルポンプ132はエンジンの動力により駆動し、オイルを加圧する。加圧されたオイルはオイルクーラ133で冷却される。冷却後のオイルがエレメント134により濾過される。このとき、オイルの一部分がリリーフバルブ138を経由してオイルパン130へ戻される。エレメント134を通過した油圧が加えられたオイルはオイルホール140に供給される。オイルホール140はエンジン内のさまざまな部分に延びており、1つはチェックバルブ141を経由してオイルジェット110へ供給される。オイルジェット110に供給されたオイルはピストンに向かって噴射され、ピストンクーリングチャネル(ピストン冷却路としてのオイル通路11)に流れる。その後ピストンを冷却したオイルはオイルパン130に戻される。
また、オイルホール140に供給されたオイルはオリフィス135を経由してカムシャフト136へ供給される。カムシャフト136において、カムシャフトおよびバルブを潤滑したオイルはオイル戻し孔31を経由し、整流部材120に案内されてオイルパン130へ到達する。
すなわち、本発明に従ったオイルの案内構造は、エンジンブロック30に設けられてピストン10にオイルを噴射するオイルジェット110と、ピストン10とともに運動する回転体としてのクランクシャフト40に向かってシリンダヘッド39から流れるオイルが直接クランクシャフト40に当たることを防止するようにエンジンブロック30に設けられる整流部材120とを備える。オイルジェット110と整流部材120とは一体的に設けられる。複数のピストン10に対応する複数のオイルジェット110と整流部材120とが一体的に配置される。
一体的に設けられたオイルジェット110と整流部材120とは複数のピストン10が並ぶ方向に沿って配列される。オイルジェット110はピストン10に設けられたオイル通路11に向かってオイルを噴射する。ピストン10には燃焼室を構成する凹部13が設けられ、凹部13の周囲にオイル通路11が配置される。本発明では、オイル戻し孔31とオイルジェット110が同じ側にある場合、オイルジェット110の一部を延長するなどして、1気筒のクランクケース内上方に開口しているオイル戻し孔31の開口部へ整流部材120を設けている。整流部材120とクランクシャフト40およびコネクティングロッド20との動的な隙間を確保している。ブロックスカート35に沿うような形で整流部材120を設けている。
これにより、オイルジェット110としての機能はそのままにし、オイル戻しと内部気流の干渉を低減できる。これにより、オイルの攪拌抵抗が低減され、フリクションが低減する。
また、オイルジェット110を組付ける場合には、通常はエンジンブロック30を反転させ、ボア下端にオイルジェット110を組付ける。この場合、奥まった位置であり、特に小型のエンジンでは組付けるスペースが小さくなり、組付けが困難となる。整流部材120を付属することでその部品自体を掴みやすくなり、また整流部材120の重みにより重心がブロックスカート35側になるのでボア方向への部品の落下を防止できる。
さらに、オイルジェット110とは別に整流部材120を設定する必要がないので、締付けはボルトを含め部品点数および組付け費さらにはねじ加工費の低減が可能である。
さらに、ブロックに対する整流部材120の組付け位置精度も、もともとオイルジェット110の取付け位置精度が高いのでそれと同等の精度で組付けることが可能である。
さらに、図1から3で示すように一体的に複数気筒のオイルジェット110および整流部材120を設ければそれぞれの気筒間の連結部分が、必ずジャーナル壁36に引っ掛る形状であるため、ボアへの部品の落下を完全に解消することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ピストン、11 オイル通路、20 コネクティングロッド、30 エンジンブロック、31 オイル戻し孔、40 クランクシャフト、45 バルブ、110 オイルジェット、111 オイルジェット本体、112 ノズル、113 ベースボディー、114 ボルト、120 整流部材、131 オイルストレーナ、132 オイルポンプ、133 オイルクーラ、134 オイルエレメント、135 オリフィス、136 カムシャフト、138 リリーフバルブ、140 オイルホール、141 チェックバルブ。
Claims (6)
- エンジンブロックに設けられてピストンにオイルを噴射するオイルジェットと、
前記ピストンとともに運動する回転体へ向かってシリンダヘッドから流れるオイルが直接前記回転体に当たることを防止するように前記エンジンブロックに設けられる整流部材とを備えた、オイルの案内構造。 - 前記オイルジェットと前記整流部材とは一体的に設けられる、請求項1に記載のオイルの案内構造。
- 複数の前記ピストンに対応する複数の前記オイルジェットと前記整流板とが一体的に配置される、請求項2に記載のオイルの案内構造。
- 一体的に設けられた前記オイルジェットと前記整流部材とは、複数の前記ピストンが並ぶ方向に沿って配置される、請求項3に記載のオイルの案内構造。
- 前記オイルジェットは前記ピストンに設けられたオイル通路に向かってオイルを噴射する、請求項1から4のいずれか1項に記載のオイルの案内構造。
- 前記ピストンには燃焼室を構成する凹部が設けられ、前記凹部の周囲に前記オイル通路が配置される、請求項1から5のいずれか1項に記載のオイルの案内構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006105055A JP2007278165A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | オイルの案内構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006105055A JP2007278165A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | オイルの案内構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007278165A true JP2007278165A (ja) | 2007-10-25 |
Family
ID=38679861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006105055A Withdrawn JP2007278165A (ja) | 2006-04-06 | 2006-04-06 | オイルの案内構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007278165A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102865118A (zh) * | 2012-09-25 | 2013-01-09 | 东风汽车公司 | 一种导流板结构 |
-
2006
- 2006-04-06 JP JP2006105055A patent/JP2007278165A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102865118A (zh) * | 2012-09-25 | 2013-01-09 | 东风汽车公司 | 一种导流板结构 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4379515B2 (ja) | 内燃機関 | |
JP4333693B2 (ja) | 内燃機関用ピストンおよび内燃機関 | |
CN101598046B (zh) | 风冷式通用发动机的润滑装置 | |
GB2431219A (en) | Piston oil spray cooling system with two nozzles | |
US20180010492A1 (en) | Lubricant supply apparatus for chain in internal combustion engine | |
JP5691511B2 (ja) | 内燃機関用ピストンのオイル供給装置 | |
DE4342800C2 (de) | Hubkolbenbrennkraftmaschine | |
US6955142B2 (en) | Piston and cylinder oil squirter rail and system | |
WO2006059790A1 (ja) | 二サイクル内燃機関におけるシリンダ内壁面の潤滑装置 | |
JP5747618B2 (ja) | 内燃機関用ピストンのオイル供給装置 | |
JP2007278165A (ja) | オイルの案内構造 | |
JP2004324503A (ja) | シリンダヘッド構造 | |
JP2010150994A (ja) | オイル供給システム及び内燃機関のピストン | |
JP4586549B2 (ja) | 直噴式多気筒エンジン | |
JP2007309214A (ja) | 内燃機関 | |
JP2005351261A (ja) | 内燃機関 | |
CN113137315B (zh) | 内燃机 | |
WO2014069345A1 (ja) | 内燃機関のオイル通路構造 | |
JP4355633B2 (ja) | 頭上弁エンジン | |
CN2327790Y (zh) | 汽油机气缸头的冷却装置 | |
KR101219340B1 (ko) | 자동차용 피스톤 윤활 장치 | |
JP2004225596A (ja) | 内燃機関用ピストン | |
JP2023032898A (ja) | エンジンのオイル通路構造 | |
KR100613917B1 (ko) | 차량 엔진의 에어레이션 저감장치 | |
CN202360174U (zh) | 一种汽油机高压油泵挺柱的润滑结构 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090707 |