JP2007277971A - 簡易組立型の構造ユニットの固定部への設置方法および固定具 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造ユニットを基礎や下部ユニットの上の正確な位置にしかもスムーズに設置でき、工期の短縮も図れる簡易組立型の構造ユニットの固定部への設置方法および固定具を得る。
【解決手段】簡易組立型の構造ユニットの基礎などの固定部2へ、位置決め用のポール4とアンカーボルト5とを立設したベースプレート3を配設し、構造ユニット6の下部に前記位置決めポール挿入孔7とボルト孔8とを形成し、位置決め用のポール4を挿入孔7に挿入して該ポール4をガイドとしながら構造ユニット6を固定部2上へ下降させアンカーボルト5をボルト孔8に挿入して、構造ユニット6を固定部2に設置する。
【選択図】 図2
【解決手段】簡易組立型の構造ユニットの基礎などの固定部2へ、位置決め用のポール4とアンカーボルト5とを立設したベースプレート3を配設し、構造ユニット6の下部に前記位置決めポール挿入孔7とボルト孔8とを形成し、位置決め用のポール4を挿入孔7に挿入して該ポール4をガイドとしながら構造ユニット6を固定部2上へ下降させアンカーボルト5をボルト孔8に挿入して、構造ユニット6を固定部2に設置する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、簡易組立型の建築物(ユニットキューブ)であるコンテナ状の構造ユニットの基礎などの固定部への設置方法およびそのために使用する固定具に関するものである。
柱を基礎などに固定する方法として、簡易組立型ではない一般の鉄骨造建築物の場合は、鉄骨柱の立設は基礎から突出しているアンカーボルトを、柱のベースに形成してあるボルト孔に差し込み、ナットを締めて柱を基礎に固定する。
かかる場合は、アンカーボルトが柱脚廻りに集中しているので柱を一本ずつ取り付けることが可能で、アンカーボルトをガイドとして位置決めし取り付けることができる。
これに対して、例えばプレハブ建築のような簡易組立型の建築物の場合は、構造ユニットを基礎や下部ユニットなどの固定部の上に設置するとき、アンカーボルトが広い範囲に点在しているため、ユニットのベースに形成してあるボルト孔に全てのボルトをほぼ同時に差込むことが困難である。
そのため、ベースのボルト孔にあわせてボルトに位置出しを行い、そこに後施工アンカーを施工している。
前記従来技術は、当業者間で一般的に行われているものであり、文献公知発明にかかるものではない。
前記のように簡易組立型の構造ユニットの場合、ユニットのベースに形成してあるボルト孔に全てのボルトをほぼ同時に差込むことが困難であり、このため、後施工アンカーでない場合にはベースがアンカーボルトにぶつかり、その結果、ねじ山がつぶれたり、ボルトが曲ったりしてアンカーボルトの交換、矯正が必要となり施工性がよくない。
なお、特開平11−159007号公報には、モジュール化された構造部材の据付けに際し、図6に示すように柱部材を設置する箇所について十字状の突起(ガイドプレート)21を設けたベースプレートに柱脚20を差込む構造の記載があるが、図7のように差し込みときに柱脚20が少しでも回転すると、柱脚20とガイドプレート21との位置関係が変化して柱脚20の設置にガタツキが生じ精度を出せない。
また、ガイドプレート21は十字状に突出し角部も円弧状に突出しているので、図8のように柱脚20の挿入時に、柱脚20の端がガイドプレート21の端に引っかかりやすく、挿入がスムーズに行えない。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、構造ユニットを基礎や下部ユニットの上の正確な位置にしかもスムーズに設置でき、工期の短縮も図れる簡易組立型の構造ユニットの固定部への設置方法および固定具を提供することにある。
本発明は前記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、構造ユニットの設置方法として、簡易組立型の構造ユニットの基礎などの固定部へ、位置決めポールとアンカーボルトとを立設したベースプレートを配設し、構造ユニットの下部に前記位置決めポール挿入用の孔とボルト孔とを形成し、位置決めポールを挿入孔に挿入して該ポールをガイドとしながら構造ユニットを固定部上へ下降させアンカーボルトをボルト孔に挿入して、構造ユニットを固定部に設置することを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、構造ユニットを固定部に固定するとき、構造ユニットの下部に形成したポール挿入用の孔に、ベースプレートに突設した位置決めポールを差し込みながら、構造ユニットを固定部上へ下降させれば、位置決めポールとポール挿入用の孔が合致することで構造ユニットが固定部上の所定位置に位置決められる。
これにより、アンカーボルトもボルト孔に対応してスムーズに挿入され、アンカーボルトがベースプレートにぶつかることもない。
請求項2記載の発明は、固定具として、ベースプレートの中央に位置決めポールを突設し、その周囲に適宜数のアンカーボルトを立設したことを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、アンカーボルトを立設したベースプレートに位置決めポールを立設するだけの簡単な構造の部材を構造ユニットの固定部に取り付けるだけで、構造ユニットを固定部の所定位置に確実に固定できる。
請求項3記載の発明は、前記位置決めポールは、先端を円錐状に、その下方部分を円柱状に形成したことを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、位置決めポールの先端を円錐状に形成したから、ポール挿入用の孔にこの尖った先端が最初に差込まれることで、ポールの挿入用孔への差し込みが確実かつ容易に行われ、さらに、ポールの最先端が孔の中心位置で挿入されなかったとしても、孔はポールに対して、円錐状部分の周面を斜め方向に直線的に接しながら下降するから、スムーズに下降し、その後は円柱状の部分が継続して孔に挿入される。よって、ポールと孔をスムーズに合致できる。
請求項4記載の発明は、前記アンカーボルトの先端は、位置決めポールの円錐状の部分より上方には突出しない高さに設定することを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、ポール挿入用の孔にポール先端の円錐状部が挿入されてからアンカーボルトがボルト孔に挿入されることになり、ベースプレートすなわち固定部に対する構造ユニットの位置決めが確実になされてからアンカーボルトがボルト孔に挿入される。よって、アンカーボルトがベースプレートにぶつかって曲る、ねじ山がつぶれる、などの不都合が生じない。
以上述べたように本発明の簡易組立型の構造ユニットの固定部への設置方法および固定具は、構造ユニットを固定部の上へ下降させながら位置決め用ポールとポール挿入用の孔を合致させるだけの簡単な方法で、構造ユニットを基礎や下部ユニットの上に正確な位置にしかもスムーズに設置でき、工期の短縮も図れるものである。
以下、図面について本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は本発明の簡易組立型の構造ユニットの固定具の実施形態を示す縦断正面図で、固定具1はコンクリート基礎や下層ユニットなどの固定部2に取り付けるもので、ベースプレート3とこのベースプレート3から上方に向けて突設される位置決め用のポール4、アンカーボルト5とで構成される。
前記ポール4の形状は一例として上端部を円錐状部4aに形成し、その下方部分を円柱状部4bに形成した。
そして、ベースプレート3にポール4とアンカーボルト5とを取り付けるとき、アンカーボルト5の先端がポール4の円錐状部4aよりも上方に突出しない高さにポール4とアンカーボルト5との高さ関係を設定する。
前記固定具1を使用して簡易組立型の建築物であるモジュール化された構造ユニット6を基礎や下層ユニットなどの固定部2に設置する方法を説明する。図2に示すように構造ユニット6の下部にポールの挿入孔7とボルト孔8とを形成しておく。
構造ユニット6を固定部2の上に下降されば、位置決め用のポール4の先端の円錐状部4aが挿入孔7にまず差込まれる。
この状態で構造ユニット6をさらに下降させれば、挿入孔7に位置決め用のポール4がさらに差込まれていくが、この場合、位置決め用のポール4の先端が挿入孔7の中心に位置していなくても、挿入孔7の内周縁に対して円錐状部4aの周面が直線上的に差込まれるから、挿入孔7が円錐状部4aの基部に到達した時点では、位置決め用のポール4は挿入孔7の中心に位置している。
よって、位置決め用のポール4を挿入孔7にさらに差込めば、下方の円柱状部4bがスムーズに挿入され、ベースプレート3すなわち固定部2に対して構造ユニット6が所定位置に設置される。
かかる構造ユニット6の設置時に、位置決め用のポール4の円錐状部4aが挿入孔7に挿入されるまでは、アンカーボルト5の上部は構造ユニット6に形成したボルト孔8に到達していないから、この間はアンカーボルト5は構造ユニット6と接触せず曲るなどのおそれはない。
位置決め用のポール4の円柱状部4bが挿入孔7に挿入され、固定部2に対して正規の所定位置に構造ユニット6が位置決められた時点でアンカーボルト5がボルト孔8に挿入され、構造ユニット6が固定部2の所定位置に固定される。
位置決め用のポール4とアンカーボルト5の位置関係は、アンカーボルト5の本数により種々の形態が考えられ、図3〜図5に示すようにアンカーボルト4本の場合は位置決め用のポール4を中心にして4方に、2本の場合は左右両側に、3本の場合は4本の場合から1本を削除した配置に、それぞれ配置した。
図3〜図5において符号9で示した部分は切欠き部であり、固定具1が取り付けられる基礎のコンクリートを打設する際の、コンクリートの流出用の孔である。
また、図1に示すようにポール4に、基礎のコンクリートを打設する際のレベル調整用のプレート10を取り付けておくこともできる。
1 固定具 2 固定部
3 ベースプレート 4 位置決め用のポール
4a 円錐状部 4b 円柱状部
5 アンカーボルト 6 構造ユニット
7 挿入孔 8 ボルト孔
9 切欠き部 10 プレート
20 柱脚 21 ガイドプレート
3 ベースプレート 4 位置決め用のポール
4a 円錐状部 4b 円柱状部
5 アンカーボルト 6 構造ユニット
7 挿入孔 8 ボルト孔
9 切欠き部 10 プレート
20 柱脚 21 ガイドプレート
Claims (4)
- 簡易組立型の構造ユニットの基礎などの固定部へ、位置決めポールとアンカーボルトとを立設したベースプレートを配設し、構造ユニットの下部に前記位置決めポール挿入用の孔とボルト孔とを形成し、位置決めポールを挿入孔に挿入して該ポールをガイドとしながら構造ユニットを固定部上へ下降させアンカーボルトをボルト孔に挿入して、構造ユニットを固定部に設置することを特徴とする簡易組立型の構造ユニットの固定部への設置方法。
- ベースプレートの中央に位置決めポールを突設し、その周囲に適宜数のアンカーボルトを立設したことを特徴とする簡易組立型の構造ユニットの固定部への固定具。
- 前記位置決めポールは、先端を円錐状に、その下方部分を円柱状に形成した請求項2記載の簡易組立型の構造ユニットの固定部への固定具。
- 前記アンカーボルトの先端は、位置決めポールの円錐状の部分より上方には突出しない高さに設定する請求項2または請求項3に記載の簡易組立型の構造ユニットの固定部への固定具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006107150A JP2007277971A (ja) | 2006-04-10 | 2006-04-10 | 簡易組立型の構造ユニットの固定部への設置方法および固定具 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2053874A1 (en) | 2007-10-25 | 2009-04-29 | Sony Corporation | Earpad and headphones |
JP2012087468A (ja) * | 2010-10-15 | 2012-05-10 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物ユニット位置決部材、および、これを用いた建物ユニットの設置方法 |
KR101266737B1 (ko) | 2012-09-20 | 2013-05-28 | 현대엠코 주식회사 | 모듈러 유닛 구조체와 기초 콘크리트의 결합용 연결부재 및 이를 이용한 모듈러 유닛 구조체의 기초 시공방법 |
JP2015166547A (ja) * | 2015-04-21 | 2015-09-24 | 積水化学工業株式会社 | 建物ユニット位置決部材、建物ユニット位置決構造、および、建物ユニットの設置方法 |
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2006
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