JP2007276403A - 成形装置及び成形方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】成形材料によるブリッジの発生を低コストで回避し、安定的に成形材料を供給することができる成形装置及び成形方法を提供する。
【解決手段】材料供給機10と、樹脂材料1を成形する射出成形機30とを備えた射出成形装置Sであって、材料供給機10は、樹脂材料1を一時的に貯留するホッパ11と、ホッパ11とシリンダ31aとを連通するパイプ12と、樹脂材料1が貯留された材料乾燥機15とパイプ12とを連通する材料供給路18aと、材料供給路18aを遮断可能なシャッタ部16と、ホッパ11と連通されホッパ11内の気体を吸引可能なローダ13と、シャッタ部16およびローダ13の作動を制御するコントローラ40と、を備え、コントローラ40は、所定時間毎に、シャッタ部16によって材料供給路18aを遮断した状態で、ローダ13を作動させてパイプ12に溜まった樹脂材料1を気流と共にホッパ11側へ吸引する。
【選択図】図5

Description

本発明は、成形装置及び成形方法に係り、特に粒状または粉状等の成形材料を溶融させて成型品を形成する成形装置及び成型品の成形方法に関する。
従来、例えば射出成形装置等の成形装置では、樹脂ペレット等の成形材料をホッパから射出機等の成形機へ送り込んでいる。このような成形装置では、成形材料は乾燥機等によって乾燥させた状態でホッパへ移送される。
成形材料、特にエラストマ材等の軟質樹脂材料は、高温乾燥させると互いにくっつき易くなる。このため、成形材料は、ホッパ下部あるいは成形機側へ送り込む配管内でブリッジを形成してしまうことがある。すなわち、成形材料が互いにくっついて自重では下方へ落下し難くなり、目詰まりを起こしてしまう。このブリッジの発生により、射出成形装置では計量遅れや計量ができない等の材料供給の不具合が発生してしまうおそれがあった。
このようなブリッジの発生を回避するため、一度に送る材料供給を極力少量に留めると共に、ホッパの材料流路を滑らかに形成することが行われるが、これのみでは安定した供給は困難である。
また、このようなブリッジの発生を回避するための技術として、ホッパ内にモータスクリュー等を配置し、このモータスクリューの回転によって強制的に成形材料を成形機側へ送り込む技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−30299号公報(図1等)
しかしながら、特許文献1のようにモータスクリューをホッパ内に配設すると、ブリッジを発生させることなく、成形材料を成形機側へ送り込むことができるものの、成形装置へのモータスクリュー等の装置追加により高コストとなってしまうという問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、成形材料によるブリッジの発生を低コストで回避し、安定的に成形材料を供給することができる成形装置及び成形方法を提供することにある。
本発明は、成形材料を供給する成形材料供給手段と、該成形材料供給手段から供給される成形材料を成形する成形手段と、を備えた成形装置であって、前記成形材料供給手段は、成形材料を一時的に貯留するホッパと、該ホッパと前記成形手段とを連通し前記ホッパ内の成形材料が自重で前記成形手段側へ移動するのを案内する搬送路と、成形材料が貯留された成形材料貯留部と前記搬送路または前記ホッパとを連通する材料供給路と、該材料供給路を遮断可能な遮断部と、前記ホッパと連通され該ホッパ内の気体を吸引可能な吸引部と、前記遮断部および前記吸引部の作動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、所定時に、前記遮断部によって前記材料供給路を遮断した状態で、前記吸引部を作動させて前記搬送路に溜まった成形材料を気流と共に前記ホッパ側へ吸引することを特徴とする。
このように本発明では、ホッパ内に一時的に貯留した成形材料を搬送路を介して成形手段側へ供給する。成形材料は、その粘性等によって互いにくっついてホッパ下部や搬送路内でブリッジを形成してしまうことがある。しかしながら、本発明では、制御部が、所定時にホッパ内と成形材料貯留部とを連通する材料供給路を、遮断部によって遮断した状態に保持すると共に、ホッパに連通された吸引部を作動させて搬送路に溜まった成形材料を気流と共にホッパ側へ吸引するように構成されている。
これにより、成形材料貯留部からホッパ内への成形材料の移送を停止した状態で、搬送路に溜まってブリッジを形成した成形材料またはブリッジ形成前の成形材料をホッパ側へ効率よく吸引可能である。そして、ホッパ内へ吸引された成形材料は吸引動作によってほぐされ、吸引が終了するとホッパ下部から搬送路内へ落下し、再び成形手段側へ供給される。このように本発明では、吸引部による吸引力によって安定的にブリッジの発生を防止することが可能である。
また、本発明では、元々ローダ等の吸引部を備え、吸引力によって成形材料貯留部から成形材料をホッパ内へ移送するタイプの成形材料供給手段では、制御部による材料供給路の遮断機能等のみを付加すればよいだけなので、ホッパ内にモータスクリュー等を設ける必要もなく、改変が簡単で低コストでブリッジの発生を防止することが可能である。
また、前記制御部は、所定時間毎に前記遮断部によって前記材料供給路を遮断させると共に前記吸引部を作動させるためのタイマを備えると好適である。このように、タイマを備えることにより所定時間毎に確実にブリッジ防止処理が行われるように構成することができる。
また、前記制御部は、所定条件下で、前記遮断部によって前記材料供給路を遮断していない状態で、前記吸引部を作動させて気流と共に成形材料を成形材料貯留部から前記材料供給路を介して前記ホッパ内へ移送する構成とすることができる。これにより、ホッパ内の成形材料が不足してきたときには、吸引部を作動させて気流と共に成形材料を、成形材料貯留部から材料供給路を介してホッパ内へ移送することができる。
また、前記ホッパ内には、前記吸引部へ成形材料が吸引されるのを防止するためのフィルタ部材が配設されると好適である。このように構成すると、吸引部によって成形材料がホッパ内に吸引されたときに、成形材料はフィルタ部材によって捕捉される。これにより、吸引部側へ成形材料が移動してしまうことを防止することが可能である。
また、上記成形装置を用いることによって、成形材料供給手段から成形手段へ成形材料を供給して成型品を形成する成形方法であって、成形材料を一時的に貯留するためのホッパ内の気体を吸引して、成形材料が貯留された成形材料貯留部から材料供給路を介して成形材料を気流と共に前記ホッパ内へ供給し、該ホッパ内へ供給された成形材料を搬送路を介して成形材料の自重によって前記成形手段へ供給する第1の工程と、前記成形手段によって成形材料を成形して成型品を形成する第2の工程と、を備え、前記第1の工程では、さらに所定時に、前記材料供給路を遮断すると共に、前記ホッパ内の気体を吸引して、前記搬送路内に溜まった成形材料を気流と共に前記ホッパ側へ吸引するブリッジ防止工程を行うことができる。
また、前記第1の工程では、前記ブリッジ防止工程を所定時間毎に行うように構成すると好適である。
本発明によれば、ホッパ内と成形材料貯留部の間を遮断部によって遮断した状態に保持し、ホッパに連通された吸引部を作動させて成形手段へ連通する搬送路等に溜まった成形材料を気流と共にホッパ側へ吸引するように構成したので、簡単な構成により低コストで成形材料による搬送路内やホッパ内下部等でのブリッジ発生を防止し、成形材料の供給量不足を回避することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図6は本発明の一実施形態に係るものであり、図1は射出成形装置の説明図、図2は射出成形装置の電気構成図、図3はホッパへの樹脂材料供給処理の説明図、図4はホッパへの樹脂材料供給処理のタイミングチャート、図5はブリッジ防止処理の説明図、図6はブリッジ防止処理のタイミングチャートである。
以下では本発明の成形装置を射出成形装置Sに適用した一実施形態について説明する。本例の射出成形装置Sは、樹脂成形材料によって樹脂成型品を形成するものである。図1は、本発明の射出成形装置Sの概略構成図である。図1,図2に示すように、射出成形装置Sは、成形材料供給手段としての材料供給機10と、成形手段としての射出成形機30と、これらを制御する制御部としてのコントローラ40を主要構成要素としている。
材料供給機10は射出成形機30へ成形材料を供給するものであり、射出成形機30は供給された成形材料を成形して成型品を形成するものである。
なお、本例では成形手段を射出成形機30としているが、これに限らず、押出成形機等の他の成形手段であってもよい。
本例の射出成形機30は、射出機31,金型33,金型保持機35等から構成されている。射出機31,金型保持機35は、架台36上に取り付けられている。コア型およびキャビティ型からなる金型33は、金型保持機35に型締め可能に取り付けられている。
本例の射出機31は、シリンダ31aと、ノズル31bと、シリンダ31a内で回動および進退動可能なスクリュー31cと、シリンダ31aを金型33に対して進退動させると共にスクリュー31cを回転駆動等する駆動部31d等を備えて構成されている。
駆動部31dは、シリンダ31a内のスクリュー31cを回転させるモータ及び減速機構からなる回転駆動部と、スクリュー31cを押し出してシリンダ31a内部の溶融樹脂を金型33内へ注入させる射出シリンダ装置と、シリンダ31aを左右方向へ移動させてノズル31bを金型33に当接させたり後退させたりするシフトシリンダ装置から構成されている。なお、本例の射出機31は、スクリュ・イン・ライン式であるが、これに限らず、プランジャ式、プリプラ式等であってもよい。
金型保持機35は、金型33を型締め方向に移動可能に保持するスライド機構35aと、スライド機構35aをスライド駆動する駆動部35bから構成されている。駆動部35bは、スライド機構35aを駆動して金型33を型締め、型開きさせる。
射出機31内には、材料供給機10から成形材料が供給される。本例では、成形材料として、エラストマ材等の軟質樹脂のペレット状材料1(以下、「樹脂材料1」という)を使用している。なお、成形材料はこれ以外にも一般的な粒状,粉状または塊状の樹脂材料・金属材料等を用いてもよい。
樹脂材料1は、材料供給機10から射出機31のシリンダ31a内へ供給され、回転駆動部によって回転駆動されるスクリュー31cにより可塑化混練され、前方へ押し出される。この状態で、射出シリンダ装置が作動すると、スクリュー31cが金型33側へ押し出され、シリンダ31a内の前方の溶融樹脂がノズル31bを介して型締めされた金型33内のキャビティへ注入される。
金型保持機35は、型締めされた状態で金型33内部のキャビティに溶融樹脂が注入されると、所定時間の後に型開き動作を行って金型33を型開きし、不図示のエジェクタピンによって樹脂成型品を離型する。これにより、樹脂成型品が形成される。
本例の材料供給機10は、樹脂材料1を一時的に貯留するホッパ11と、吸引部としてのローダ13と、樹脂材料1を内部で高温乾燥させる材料乾燥機15と、樹脂材料1が貯留された材料タンク17を備えている。本例の材料乾燥機15および材料タンク17は、成形材料貯留部に相当する。
ホッパ11の下部開口には、ホッパ11内部とシリンダ31a内部とを連通する搬送路としてのパイプ12が連結されている。パイプ12は、ホッパ11内の樹脂材料1が自重でシリンダ31a内へ移動するのを案内するものである。
本例では、パイプ12の上部(ホッパ11との接続部付近)に材料センサ14が配設されている。この材料センサ14は光電管から構成されており、樹脂材料1の有無を検出して、コントローラ40へ検出信号を送出するものである。すなわち、材料センサ14は、材料センサ14が配置された所定のレベルまでパイプ12内に樹脂材料1があれば樹脂材料1が有る旨を表わすON信号を送出し、そのレベルまで樹脂材料1がなければ樹脂材料1が無い旨を表わすOFF信号を送出する。
なお、本例では、材料センサ14がパイプ12の上部に配設されているが、これに限らず、ホッパ11下部に配設してもよい。
パイプ12の中間部位には、材料供給路としての材料供給管18aの一端が連結されている。材料供給管18aの他端は、材料乾燥機15下部の開口に連結されている。本例では、材料乾燥機15からこの材料供給管18aおよびパイプ12を通って、ホッパ11内へ樹脂材料1が供給されるようになっている。
なお、本例では、材料供給管18aの一端はパイプ12に連結されていたが、これに限らず、ホッパ11に直接連結されていてもよい。
また、材料乾燥機15下部には、材料乾燥機15内部と材料供給管18aとの間を遮蔽可能な遮蔽部としてのシャッタ部16が配設されている。本例のシャッタ部16は、電磁弁であり、通常時(非励磁状態で)閉状態となるタイプのシャットオフバルブである。なお、本例では、シャッタ部16は材料乾燥機15下部に配設されているが、これに限らず、材料供給管18aの途中部位や端部、例えば材料供給管18aとパイプ12との連結部位付近に配設されていてもよい。
また、材料乾燥機15上部には材料供給管18bの一端が連結されている。材料供給管18bの他端は、材料タンク17下部に連結されている。材料タンク17に供給された樹脂材料1は、材料供給管18bを通って材料乾燥機15内へ気流と共に吸引されるように構成されている。
また、ホッパ11上部には吸引路としての吸引管19aの一端が連結されている。吸引管19aの他端はローダ13の第1取付部に連結されている。
また、材料乾燥機15上部には吸引路としての吸引管19bの一端が連結されている。吸引管19bの他端はローダ13の第2取付部に連結されている。
本例のローダ13は、吸引ポンプを備えたものであり、吸引管19aを通してホッパ11内の空気を吸引し、ホッパ11内を僅かに大気圧と比べて負圧とすることができる。すなわち、シャッタ部16が開状態のときに、ローダ13が作動してホッパ11内の空気が吸引されると、材料乾燥機15内の高温乾燥された樹脂材料1が材料供給管18a,パイプ12を通って、ホッパ11内へ気流と共に移送される。ホッパ11内には、樹脂材料1よりも目が細かいフィルタ部材11a(図3等参照)が配設されており、このフィルタ部材11aによって吸引管19a側へ樹脂材料1が移送されてしまうのが防止されるようになっている。これにより、材料乾燥機15からホッパ11へ樹脂材料1が補給される。
また、ローダ13は、吸引管19bを通して材料乾燥機15内の空気を吸引し、材料乾燥機15内を僅かに大気圧と比べて負圧にすることができる。すなわち、シャッタ部16が閉状態のときに、ローダ13が作動して材料乾燥機15内の空気が吸引されると、材料タンク17内の樹脂材料1が材料供給管18bを通って、材料乾燥機15内へ気流と共に移送される。これにより材料タンク17から材料乾燥機15へ樹脂材料1が移送され、材料乾燥機15内では樹脂材料1の高温乾燥処理が行われる。
図2に本例の射出成形装置Sの電気構成図を示す。本例では、コントローラ40は、ローダ13、シャッタ部16、射出成形機30の駆動部31dや金型保持機35の駆動部35bを駆動制御する。具体的には、コントローラ40は、これらを駆動制御することにより、材料タンク17から材料乾燥機15内へ樹脂材料1を移送させたり、材料乾燥機15からホッパ11内へ樹脂材料1を移送させたり、射出成形機30によって樹脂成型品を形成したり、後述するパイプ12内やホッパ11下部での樹脂材料1のブリッジ(目詰まり)を防止する処理(ブリッジ防止処理)を行ったりする。このブリッジ防止処理は、コントローラ40内に設けられたブリッジ防止タイマ41によって割込み処理として所定時間毎に行われるように構成されている。
なお、本例ではコントローラ40が樹脂材料1を材料乾燥機15内やホッパ11内へ移送させる処理や、射出成形機30の駆動処理と共に、ブリッジ防止処理を行うように構成されているが、これに限らず、コントローラ40を処理毎に複数に分割した構成としてもよい。
コントローラ40は、通常処理では、材料供給機10を制御して射出機31へ樹脂材料1を供給する第1工程と、これと並行して射出成形機30を制御して樹脂成型品を形成する第2工程を行う。
まず、第1工程について説明する。コントローラ40は、所定時にローダ13へ作動信号を出力して吸引管19bを介して材料乾燥機15内を吸引し、材料タンク17から樹脂材料1を材料乾燥機15内へ移送する。このようにして、材料乾燥機15内には、所定量以上の樹脂材料1が乾燥状態で保管される。
図3,図4に基づいて、材料乾燥機15からホッパ11内へ樹脂材料1を移送する処理について説明する。この処理は、ホッパ11内に貯留された樹脂材料1が所定量以下となったときに行われる。コントローラ40は、図3(A)に示すようにホッパ11内に十分に樹脂材料1が貯留されているときには、材料センサ14からON信号を受け取っており、ローダ13およびシャッタ部16を不作動状態に保持する(図4の時刻aまで)。
図3(A)の状態で、樹脂材料1をシリンダ31a内へ供給していくと、ホッパ11内の樹脂材料1が減っていき、図3(B)に示すように樹脂材料1のレベルが材料センサ14の配設位置よりも下方となる(図4の時刻a)。
図3(B)の状態になると、コントローラ40は材料センサ14からOFF信号を受け取る。これにより、コントローラ40は、ローダ13を作動させて吸引管19aを介してホッパ11内を吸引すると共に、シャッタ部16を励磁して開状態とする。
これにより、図3(C)に示すように、ホッパ11内は負圧になるので、この負圧に引っ張られて材料乾燥機15から材料供給管18aを介して樹脂材料1がホッパ11内へ気流と共に移送される。このとき、引き続きシリンダ31a内へは樹脂材料1が自重で移動していくので、必要量の樹脂材料1はシリンダ31a内へ連続的に供給される。
なお、移送された樹脂材料1は、ホッパ11内で吸引管19aに向かって上方へ移動しようとするが、ホッパ11内に設けられたフィルタ部材11aによって捕捉されるので、樹脂材料1がローダ13側へ移動してしまうことは防止される。
ホッパ11内へ樹脂材料1が吸引されると、これに伴って材料センサ14はON信号をコントローラ40へ出力する(図4の時刻b)。コントローラ40は、材料センサ14からON信号を受け取った後も所定時間t1の間は、ローダ13およびシャッタ部16を作動状態に保持する。これにより、十分な量の樹脂材料1がホッパ11内へ補給される。
所定時間t1経過後、コントローラ40は、ローダ13およびシャッタ部16を不作動とする。すなわち、ローダ13によるホッパ11内の吸引が停止され、シャッタ部16は材料乾燥機15下部開口を遮蔽した状態となる。
このようにして、第1工程では、ホッパ11およびパイプ12内に所定量以上の樹脂材料1を確保した状態で、材料供給機10から射出成形機30のシリンダ31a内へ連続的に樹脂材料1が供給される。
次に、第2工程の概略について説明する。コントローラ40は、金型保持機35へ作動信号を送出して、金型33を所定の型締め圧で型締めさせる。
コントローラ40は、駆動部31dへ作動信号を送出し、スクリュー31cを回転させる。これにより、シリンダ31a内へ供給された樹脂材料1はシリンダ31aの前方に送出され、溶融樹脂がシリンダ31aの前方に蓄積される。
この状態で、コントローラ40は、駆動部31dへ作動信号を送出して、スクリュー31cを前方へ移動させ、ノズル31bから所定量の溶融樹脂を金型33のキャビティ内へ注入させる。
溶融樹脂を注入後、所定の冷却時間経過後、コントローラ40は、駆動部31dへ作動信号を送出して、スクリュー31cを後方へ移動させる。
スクリューバックすると、コントローラ40は、金型保持機35へ作動信号を送出して、金型33を型開きすると共に、エジェクタピンを作動させ樹脂成型品を型から取り出す。
射出成形装置Sは、再び、型締め工程、射出工程、冷却工程、型開き工程等の処理を繰り返して、連続的に樹脂成型品を形成する。
なお、成形ごとに、シリンダ31aを前進させて金型33にノズルタッチさせ、溶融樹脂注入後にスクリューバックするときに、シリンダ31aを後退させるように構成してもよい。
このようにして通常時には、第1工程および第2工程によって樹脂成型品が形成される。しかしながら、本例では、特に樹脂材料1としてエラストマ材等の軟質樹脂のペレット状の成形材料を用いている。この樹脂材料1は、高温乾燥処理されると互いにくっついてパイプ12内でブリッジを形成してしまうことがある。つまり、ブリッジが形成されると、パイプ12からシリンダ31a内へ樹脂材料1が供給されなくなるという不具合が生じる。このため、本例の射出成形装置Sでは、第1工程においてブリッジ防止処理が所定時に行われるようになっている。
図5,図6に基づいて本例のブリッジ防止処理について説明する。コントローラ40は、ブリッジ防止タイマ41によって所定時間毎にブリッジ防止処理を開始するように構成されている。本例では、前回のブリッジ防止処理終了後、時間t2経過したときにブリッジ防止処理が開始される。ブリッジ防止処理は時間t3の間継続される。したがって、本例では、ブリッジ発生の有無にかかわらず、所定時間毎にブリッジ防止処理が行われる。
図5(A)は、材料センサ14がON信号をコントローラ40へ出力しているときにパイプ12内でブリッジが発生した状態を示している。図5(A)では、材料センサ14がON信号を出力しているから、ローダ13およびシャッタ部16は不作動となっている。すなわち、ローダ13はホッパ11内を吸引しておらず、シャッタ部16は閉状態となっている。
前回のブリッジ防止処理終了後、時間t2経過するとブリッジ防止処理が開始される(図6の時刻d)。ブリッジ防止処理が開始されると、コントローラ40は、ローダ13を作動させる。このとき、シャッタ部16は閉状態に保持される。これにより、図5(B)に示すように、ホッパ11内はローダ13によって吸引され気流と共にホッパ11内に貯留されていた樹脂材料1やパイプ12内で目詰まりしていた樹脂材料1がフィルタ部材11aに向かって吸い上げられる。
コントローラ40は、ローダ13の作動開始後、時間t3経過後にローダ13を不作動とする(図6の時刻e)。ローダ13が停止すると、図5(C)に示すように、フィルタ部材11aに向けて吸い上げられていた樹脂材料1は、自重でホッパ11底部へ向けて落下する。
これにより、互いにくっついていた樹脂材料1はほぐされ、パイプ12内でのブリッジが解消される。
また、時刻eから時間t2経過後の時刻fにブリッジ防止処理が開始され、さらに時間t3経過後の時刻gにブリッジ防止処理が終了する。このように、本例では、ブリッジ防止処理が所定時間毎に繰り返し行われ、パイプ12内でブリッジが発生してしまうことを確実に防止することが可能である。
なお、図5,図6では、材料センサ14がON信号を出力しているときにブリッジ防止処理が行われるように説明したが、材料センサ14がOFF信号を出力しているときや、OFF信号を出力した後にON信号の出力に切り替わったとき等に、前回のブリッジ防止処理から所定時間t2が経過した場合には、コントローラ40は、ブリッジ防止処理を他の処理にオーバーライドして行うように構成してもよいし、ブリッジ防止処理を不作動としてもよい。また、コントローラ40は、他の時間スケジュールにしたがって、ブリッジ防止処理を行ってもよい。
本発明の一実施形態に係る射出成形装置の説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形装置の電気構成図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形装置におけるホッパへの樹脂材料供給処理の説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形装置におけるホッパへの樹脂材料供給処理のタイミングチャートである。 本発明の一実施形態に係る射出成形装置におけるブリッジ防止処理の説明図である。 本発明の一実施形態に係る射出成形装置におけるブリッジ防止処理のタイミングチャートである。
符号の説明
1‥樹脂材料、10‥材料供給機(成形材料供給手段)、11a‥フィルタ部材、
11‥ホッパ、12‥パイプ(搬送路)、13‥ローダ(吸引部)、14‥材料センサ、
15‥材料乾燥機、16‥シャッタ部(遮断部)、17‥材料タンク、
18a,18b‥材料供給管、19a,19b‥吸引管、
30‥射出成形機(成形手段)、31‥射出機、31a‥シリンダ、31b‥ノズル、
31c‥スクリュー、31d‥駆動部、33‥金型、35‥金型保持機、
35a‥スライド機構、35b‥駆動部、36‥架台、
40‥コントローラ(制御部)、41‥ブリッジ防止タイマ、
S‥射出成形装置(成形装置)

Claims (6)

  1. 成形材料を供給する成形材料供給手段と、該成形材料供給手段から供給される成形材料を成形する成形手段と、を備えた成形装置であって、
    前記成形材料供給手段は、
    成形材料を一時的に貯留するホッパと、
    該ホッパと前記成形手段とを連通し前記ホッパ内の成形材料が自重で前記成形手段側へ移動するのを案内する搬送路と、
    成形材料が貯留された成形材料貯留部と前記搬送路または前記ホッパとを連通する材料供給路と、
    該材料供給路を遮断可能な遮断部と、
    前記ホッパと連通され該ホッパ内の気体を吸引可能な吸引部と、
    前記遮断部および前記吸引部の作動を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、所定時に、前記遮断部によって前記材料供給路を遮断した状態で、前記吸引部を作動させて前記搬送路に溜まった成形材料を気流と共に前記ホッパ側へ吸引することを特徴とする成形装置。
  2. 前記制御部は、所定時間毎に前記遮断部によって前記材料供給路を遮断させると共に前記吸引部を作動させるためのタイマを備えたことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記制御部は、所定条件下で、前記遮断部によって前記材料供給路を遮断していない状態で、前記吸引部を作動させて気流と共に成形材料を成形材料貯留部から前記材料供給路を介して前記ホッパ内へ移送することを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  4. 前記ホッパ内には、前記吸引部へ成形材料が吸引されるのを防止するためのフィルタ部材が配設されたことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
  5. 成形材料供給手段から成形手段へ成形材料を供給して成型品を形成する成形方法であって、
    成形材料を一時的に貯留するためのホッパ内の気体を吸引して、成形材料が貯留された成形材料貯留部から材料供給路を介して成形材料を気流と共に前記ホッパ内へ供給し、該ホッパ内へ供給された成形材料を搬送路を介して成形材料の自重によって前記成形手段へ供給する第1の工程と、
    前記成形手段によって成形材料を成形して成型品を形成する第2の工程と、を備え、
    前記第1の工程では、さらに所定時に、前記材料供給路を遮断すると共に、前記ホッパ内の気体を吸引して、前記搬送路内に溜まった成形材料を気流と共に前記ホッパ側へ吸引するブリッジ防止工程を行うことを特徴とする成形方法。
  6. 前記第1の工程では、前記ブリッジ防止工程を所定時間毎に行うことを特徴とする請求項5に記載の成形方法。
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