JP2007275459A - 画像表示制御装置及び遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示部における表示を適切に行わせることができるようにする。
【解決手段】表示規制手段としての信号規制回路68により、映像信号に基づいた表示を許可するための画像生成手段としてのVDP64aからの第2許可信号である画像表示許可信号(CSYNC/DE)を、初期化手段としての初期化回路62からのリセット信号を動作契機として出力される第1許可信号出力手段としてのCPU60aからの第1許可信号であるデータ出力許可信号(DE−EN)を基にして出力するようにし、表示部である液晶表示部9aにおける電源投入直後やリセット直後等での表示の乱れやフリーズをなくすようにした。
【選択図】図5

Description

本発明は、遊技機の表示部での画像表示制御に適した画像表示制御装置及び遊技機に関する。
遊技機の一種として回胴式遊技機である、たとえばスロットマシンがある。スロットマシンは、複数の図柄が付された回転体としての複数のリールを備え、遊技者がメダルを投入してスタートレバーを操作することで各リールが回転を開始する。各リールが回転を開始した後、ストップボタンを操作したり所定時間が経過したりすることで、各リールが順次停止する。
また、スロットマシンでは、メダルの投入とスタートレバーの操作を条件として抽選を行い、その抽選結果が当選であり、かつ予め設定された有効ライン上に遊技者が当選した図柄を停止させることを条件として所定枚数のメダルが払い出されたり、遊技者に有利な特別遊技状態(ボーナスゲーム等)が発生する。
このようなスロットマシンにあっては、主として映像や音の出力制御を司る副制御基板、主としてリールを回転させるステッピングモータの制御信号及び電源制御並びにセンサ信号の中継を司る回胴装置基板、主としてコイン払い出しを行うホッパユニットの駆動制御を司る電源装置基板等が搭載され、これらの基板がステッピングモータの駆動制御等を行う主制御基板によって統括制御されている。
また、主制御基板及び副制御基板には、所定のシステムプログラムで動作する制御部(CPU)が設けられており、電源が投入されると、そのシステムプログラムを基に、各制御部(CPU)が一斉に動作するようになっている。
ところで、スロットマシンにあっては、上述した映像や音の出力制御を司る副制御基板に、たとえばCGROM(キャラクタジェネレータROM)、VRAM(ビデオRAM)、表示制御CPU、VDP(ビデオディスプレイプロセッサ)等が搭載されている。
表示制御CPUは、表示対象画像を形成するための制御全般を司り、VDPは表示制御CPUからの指示に従って、CGROMに予め記憶されている画像(要素画像)をVRAM上に展開して表示画像を形成し、VRAM上に形成された画像の画像データを表示部に供給して各種演出に応じた画像を表示させる。ここで、表示制御CPUを搭載した副制御基板が画像表示制御装置としての役割を果たしている。
一般に、CGROMはEEPROMやマスクROMから構成されており、アクセス速度が遅く、CGROMからVRAMに画像を転送して展開するのに時間がかかる。そのため、表示画像を形成するたびに、CGROMからVRAMに画像データを転送展開する方法では、高速で変化する画像を表示する場合等に、画像の合成が間に合わず、表示画像が乱れてしまうということがある。
このような表示画像の乱れを抑えるようにしたものとして、特許文献1では、電源投入時に、VDPにより、CGROMからVRAMに演出効果に応じた画像データを転送・展開しておき、リーチ等の演出表示が開始されるまでの各表示期間中に次の演出効果に応じた画像データを順次転送・展開しておくようにした画像表示装置を提案している。
特開2005−177093号公報
上述した特許文献1のように、リーチ等の演出表示が開始されるまでの各表示期間中に、次の演出効果に応じた画像データを順次転送・展開しておくことで、高速で変化する画像を表示する際の画像の合成に要する時間を得ることができ、表示画像の乱れが防止される。
ところで、VDPは、上述したように、表示制御CPUからの指示に従って、CGROMに予め記憶されている画像(要素画像)をVRAM上に展開して表示画像を形成し、VRAM上に形成された画像の画像データを表示部に供給して各種演出に応じた画像を表示させるものである。
ところが、電源投入直後やリセット直後等においては、VDPにおける画像生成の役目を担うレジスタから予め定められた初期値が与えられており、接続されている表示部に対し必ずしも適切なタイミングの信号が出力されているとは言えなかった。さらに、表示部に対し不適切なタイミングの信号が出力されると、表示部に対して表示させるべき画像生成が適切に行われなくなり、表示部における表示が乱れたり、フリーズしてしまったりするという問題があった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、電源投入直後やリセット直後等での表示部における表示を適切に行わせることができる画像表示制御装置及び遊技機を提供することを目的とする。
本発明の画像表示制御装置は、表示部の画像表示を制御する画像表示制御装置であって、リセット信号を出力する初期化手段と、前記リセット信号に応じて第1許可信号を出力する第1許可信号出力手段と、画像データに基づき映像信号を生成して前記表示部に出力する画像生成手段と、前記表示部における前記映像信号に基づいた表示を規制する表示規制手段とを備え、前記表示規制手段は、前記第1許可信号と前記画像生成手段からの前記映像信号の生成に応じて出力される前記映像信号に基づいた表示を許可するための第2許可信号とを基に、該第2許可信号を前記表示部に出力することを特徴とする。
また、前記表示規制手段は、前記第2許可信号を、前記第1許可信号の出力タイミングに合わせて前記表示部に出力するようにしてもよい。
また、前記第1許可信号出力手段は、前記リセット信号に応じて前記画像生成手段に対し、画像生成のための初期処理を指示する制御信号を出力し、前記画像生成手段は、該初期処理を完了してから前記第2許可信号を出力するようにしてもよい。
また、前記第1許可信号出力手段は、前記リセット信号を受けてから所定時間経過後に前記第1許可信号を出力するようにしてもよい。
また、前記初期化手段は、電源投入直後、若しくはリセット直後に前記リセット信号を出力するようにしてもよい。
本発明の遊技機は、請求項1〜5のいずれかに記載の画像表示制御装置を備えることを特徴とする。
本発明の画像表示制御装置及び遊技機によれば、映像信号に基づいた表示を許可するための第2許可信号を、リセット信号を動作契機として出力される第1許可信号を基にして出力するようにしたので、表示部における電源投入直後やリセット直後等での表示の乱れやフリーズをなくし、適切な表示を行わせることができる。
本実施形態では、表示規制手段により、映像信号に基づいた表示を許可するための画像生成手段からの第2許可信号を、初期化手段からのリセット信号を動作契機として出力される第1許可信号出力手段からの第1許可信号を基にして出力するようにし、表示部における電源投入直後やリセット直後等での表示の乱れやフリーズをなくし、適切な表示を行わせるようにした。
以下、本発明の実施例の詳細について説明する。図1及び図2は、本発明の画像表示制御装置が適用される回胴式遊技装置の一例を示す図である。
これらの図に示すように、回胴式遊技装置であるスロットマシン1は、遊技者側に面する、いわゆるフロントマスクを構成する前扉3が略矩形状の箱体である筐体2の開口側に対し図示しない蝶番機構により開閉可能に取り付けられている。前扉3は、上パネル部と下パネル部に概ね分けられ、これらは化粧板として視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより一体的に形成されている。
そして、上パネル部と下パネル部との間に、遊技者側に若干突出し、ゲーム操作を行うための後述するスイッチ類が配置された操作卓4が一体的に設けられている。また、前扉3の下部には、メダルを貯留するための受皿部を形成する受皿ユニット5が設けられている。
前扉3の上パネル部には、高輝度発光ダイオードを内蔵した上部ランプ6及びサイドランプ7a,7bが配置され、リーチや大当たり等の際に点灯又は点滅して遊技者の視覚に訴える演出を行っている。また、上パネル部には、左右にスピーカを内蔵した演出用放音部8a,8bが設けられ、これらの演出用放音部8a,8bによりゲームの進行に応じて選択される効果音や楽音等による演出が行われる。
さらに、演出用放音部8a,8bの間には、表示窓が形成されており、その表示窓から液晶表示部9aが見えるように液晶表示ユニット9が配置されている。液晶表示ユニット9は、ゲームの進行に応じて選択された動画像を表示して、当該ゲームにストーリー性を与えたり、また、遊技者に内部当選結果を暗示して期待感を惹起させたりする等の演出を行っている。
上パネル部の中央には、略長方形の透明な表示窓11aと、遊技状態等をランプ表示する情報表示部とが形成されたパネル板11が取り付けられている。そして、筐体2内に設けられている3個の円筒状のリール12a,12b,12cが表示窓11aを通して目視されるように構成されている。
すなわち、筐体2内には、後述するように、リール12a,12b,12cが回転軸方向に並設されており、個々のリール12a,12b,12cに対し、後述のステッピングモータ48a,48b,48c、後述のフォトセンサ91a,91b,91c、図示しないバックランプユニット等の部材を組み合わせた3つのリールユニット10が配置されている。そして、これら3つのリールユニット10が一体化されて後述の回胴装置39を構成している。
なお、リール12a,12b,12cの各リールの外周面には、たとえば図2に示す21個の図柄が付された長尺状のプラスチックシートであるリールテープ28a,28b,28cがそれぞれ捲装されて貼り付けられており、表示窓11a側に臨む縦3個、横3列の図柄が当該表示窓11aを通して遊技者側から目視されるようになっている。
前扉3の中段には、ゲームに使用するメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部13と、ゲームの操作を指示するためのベットボタン14、スタートレバー15及び3個のストップボタン16a,16b,16cがそれぞれ配設されている。
ベットボタン14は、スロットマシン1の当該ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式の操作スイッチである。スタートレバー15は、リール12a,12b,12cを一斉に回転させる指示をするためのレバースイッチであり、先端に球形の操作ノブを有するレバーを上下左右のいずれかの方向に傾倒操作するとオン作動し、レバーから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフするように構成されている。
ストップボタン16a,16b,16cは、リール12a,12b,12cの各リールの回転停止を個別に指示するための押圧式スイッチであり、各リールの配列に対応してそれぞれ並設されている。前扉3に形成された下パネル部には、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるため、たとえば登場キャラクタの絵等を表示するパネル17が設けられている。
受皿ユニット5には、入賞時等においてメダルを排出するメダル排出口18と、後述するスピーカを内蔵しゲームの進行に応じて演出効果音を発生させる演出効果音部19a,19bがそれぞれ配設されている。
図3は、前扉3の裏面構造と、筐体2の内部構造を示す図である。なお、図3は、前扉3を筐体2から開いた状態を表している。同図において、前扉3の裏面上部には、上部ランプ6の光源である高輝度発光ダイオード31が配列されるとともに、上述の演出用放音部8a、8bに対向してスピーカ34a,34bが取り付けられている。
また、図3には示されてはいないがスピーカ34a,34bの間に液晶表示ユニット9が位置しており、液晶表示部9aが表示窓に向けて取り付けられている。さらに、液晶表示部9aの裏面側に、電気回路基板で形成された副制御基板310が取り付けられている。
なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板320によって統括制御されている。また、副制御基板310は、液晶表示部9aの表示制御、及び上部ランプ6、スピーカ34a,34bの制御等、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。副制御基板310の下方には、リール12a,12b,12cを目視させるための表示窓11aを有するパネル板11が取り付けられている。
パネル板11の下方には、中央表示基板330と呼ばれる電気回路(中継)基板が設けられている。中央表示基板330には、操作卓4に設けられているベットボタン14、スタートレバー15、ストップボタン16a,16b,16c等のスイッチ類が電気的に接続されており、これらスイッチ類の出力信号が主制御基板320に転送されるように配線接続されている。
中央表示基板330の下方には、メダル投入部13より投入される投入物を正規のメダルか異物かを判別して振り分けるセレクト機構36で振り分けられたメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置38へ案内するガイド部材38aと、セレクト機構36で振り分けられた異物を排出口36aへ案内するガイド部材36bとが設けられている。また、排出口36aの両側には、上述したスピーカ34a,34bに対向してスピーカ37a,37bが取り付けられており、これにより演出用放音部8a,8bを介して演出効果音を出力するように構成されている。
次に、筐体2内の略中央には、上述したように、個々のリール12a,12b,12cに対し、後述のステッピングモータ48a,48b,48c、後述のフォトセンサ91a,91b,91c、図示しないバックランプユニット等の部材を組み合わせた3つのリールユニット10が一体化された回胴装置39が設けられている。回胴装置39は、前扉3が筐体2側に閉じられると表示窓11aにリール12a,12b,12cが対向するように、筐体2の所定フレーム(符号略)に位置決めして取り付けられている。なお、回胴装置39の上側には、リール12a,12b,12cを回転駆動させるステッピングモータを制御するための電気回路基板である後述の回胴装置基板が設けられている。
回胴装置39の上方には、スロットマシン1の全体動作を集中制御する主制御基板320が取り付けられている。回胴装置39の下方には、ホッパ装置38と、ホッパ装置38から溢れたメダルを収容するための補助貯留部325と、主電源装置340とが設けられている。主電源装置340の側面には、いわゆる配電盤に相当する後述の電源装置基板820が設けられている。さらに、筐体2の内壁の一端には、遊技場等に設置されている「ホールコンピュータ」と呼ばれる管理用コンピュータと接続可能な後述する外部集中端子基板が取り付けられている。
そして、上述の主制御基板320、副制御基板310、中央表示基板330、回胴装置基板、電源装置基板、外部集中端子基板は、いずれも導電性配線パターンの形成された絶縁性樹脂基板上に集積回路(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成されている。なお、主制御基板320と副制御基板310とは、それぞれ硬質プラスチックのケースに収納されたユニット構造となっている。
図4は、スロットマシン1に設けられている制御システムを説明するためのブロック図である。制御システムは、主として主制御基板320、副制御基板310、回胴装置基板810、中央表示基板330、電源装置基板820を備え、それぞれが配線ケーブルによって接続されている。
主制御基板320は、CPU(Central Processing Unit) 、半導体メモリであるROM、RAM等を備えている。そして、CPUにより、ROMに予め記憶されているシステムプログラムとスロットマシンゲーム用のプログラムとを読み込んで所定の制御が実行されると、副制御基板310、回胴装置基板810、中央表示基板330、電源装置基板820に設けられているそれぞれの制御部によって所定の指令を行う分散制御が行われる。すなわち、主制御基板320は、副制御基板310、回胴装置基板810、中央表示基板330、電源装置基板820を統括して制御するものである。
また、主制御基板320は、内部抽選した役の情報を副制御基板310へ供給し、その役に相当する演出が上述した上部ランプ6、サイドランプ7a,7b、スピーカ34a,34b,37a,37b、液晶表示部9aを介して行わせる。
副制御基板310には、照明制御部310a、音響制御部310b、画像制御部310cが搭載されている。さらに、副制御基板310の各制御部は、主制御基板320から演出開始を示唆する制御信号が供給されると、上部ランプ6、サイドランプ7a,7bとスピーカ34a,34b,37a,37bとを駆動したり、液晶表示部9aに演出映像を表示したりするようになっている。これにより、遊技者の視覚と聴覚に訴える演出を行うことができる。
回胴装置基板810には、上述した各リールユニット10の一部を構成するステッピングモータ48a,48b,48cと、フォトセンサ91a,91b,91cとが接続されている。各ステッピングモータ48a,48b,48cは、それぞれ対応するリール12a,12b,12cを回転駆動する。各フォトセンサ91a,91b,91cは、それぞれ対応するリール12a,12b,12cの各回転位置を検出する。
回胴装置基板810は、各リールユニット10のフォトセンサ91a,91b,91cからの検出信号と、同各リールユニット10のステッピングモータ48a,48b,48cへ出力した駆動パルス信号のパルス数とを対比させて、各リール12a,12b,12cの回転と制動、及び停止の制御を適切に行うようになっている。
中央表示基板330は、ベットボタン14と、スタートレバー15及びストップボタン16a、16b、16cが接続され、これら入力装置からの出力信号を主制御基板320へ転送する中継基板として機能する。また、中央表示基板330は、セレクト機構36に設けられている遊技メダル検出センサからの出力信号を主制御基板320へ転送し、メダル投入部13に投入されたメダル枚数を知らせるとともに、異物の投入や目詰まりの発生等を知らせる。
そして、主制御基板320は、ベットボタン14又はセレクト機構36のコインセンサが動作すると、当該ゲームへの賭け枚数を検知し、スタートレバー15がオン操作されると、リール回転開始の指示がなされたことを検知する。さらに、ストップボタン16a、16b、16cが任意の順番でストップ操作されると、その順番でリール12a、12b、12cを停止させるべき指示がなされたことを検知する。
ここで、主制御基板320が上述のスタートレバー15がオン操作されたことを検知すると、内部役抽選を行った後、上述のリール12a,12b,12cを回転させるべく回胴装置基板810に指令するとともに、副制御基板310に指令して、上部ランプ6、サイドランプ7a,7bと、スピーカ34a,34b,37a,37bと、液晶表示部9aとによる演出を行わせる。
また、ストップボタン16a,16b,16cが任意の順番でストップ操作されると、主制御基板320は、リール12a,12b,12cの各リールをストップ操作の順番で停止させ、かつ上述したように抽選した役に相当する図柄を正面のライン上に揃えるべく回胴装置基板810に指令する。また、主制御基板320は、副制御基板310に指令して、ストップボタン16a,16b,16cが押圧操作される毎に、上部ランプ6、サイドランプ7a,7bと、スピーカ34a,34b,37a,37bと、液晶表示部9aとによる演出を様々に変化させ、ゲームの進行状況等を遊技者に告知する。
電源装置基板820には、主電源装置340で発生される各種電源電圧をホッパ装置38等の各所に配電する配電回路が形成されており、かかる配電回路からスロットマシン1の動作に必要なシステム電源が供給される。また、電源装置基板820は、主制御基板320からメダルの払い出しをすべき旨の指令を受けると、ホッパ装置38を制御してメダルの払い出しを行わせる。
外部集中端子基板840は、主制御基板320から出力されるスロットマシン1の状態信号又はゲームの進行状況等を示す信号を、上述のホールコンピュータへ送出するための端子基板である。
図5は、副制御基板310に設けられている画像制御部310cの内部構成を示す回路ブロック図である。同図に示すように、画像制御部310cは、画像制御回路60、初期化回路62、画像生成回路64、信号規制回路68を備えている。画像制御回路60は、CPU60a、RAM60b、ROM60cを有している。CPU60aは、ROM60cに格納されている制御プログラムに基づき、主制御基板320からの指示に応じた処理を実行する。
すなわち、CPU60aは、画像生成回路64のVDP64aに画像生成を行わせるために必要となるレジスタ更新等を指示する制御信号を出力する。また、CPU60aは、信号規制回路68にデータ出力許可信号(DE−EN)を出力する。RAM60bは、たとえばCPU60aによる演算結果を格納するための作業エリアとして用いられる。ROM60cには、CPU60aの処理に必要な制御プログラム等が格納されている。
初期化回路62は、リセット回路等で構成され、電源投入直後、若しくはリセット直後に画像制御回路60のCPU60aにリセット信号を出力する。画像生成回路64は、VDP64a、VRAM64b、ROM64cを有している。
VDP64aは、ROM64cに格納されている画像データを基に、液晶表示部9aに表示させる画像データを1フレーム毎に生成してVRAM64bに格納する。また、VDP64aは、信号規制回路68に画像表示許可信号(CSYNC/DE)を出力する。VRAM64bには、VDP64aによって生成された画像データが格納される。そして、液晶表示部9aには、1フレーム毎の画像データがデジタル映像信号として出力される。
信号規制回路68は、画像制御回路60のCPU60aからのデータ出力許可信号(DE−EN)と、画像生成回路64のVDP64aからの画像表示許可信号(CSYNC/DE)とを基に、液晶表示部9aに画像表示許可信号を出力する。ここで、信号規制回路68は、電源投入直後、若しくはリセット直後の状態において、VDP64aの内部レジスタの数値が初期値となっており、本来の接続機器に対応していない信号を出力してしまうおそれがあり、その対策としてVDP64aからの画像表示許可信号の出力を液晶表示部9aに対して伝達可能な状態と不可能な状態とを選択可能にするものである。
これにより、VDP64aの内部レジスタの設定が完了し、VDP64aからの出力信号が正常なタイミングになるまで、液晶表示部9aにおける画像表示が規制されることになる。なお、信号規制回路68としては、AND回路、トライステートバッファ、D−FF等を用いることができる。
また、信号規制回路68における画像表示許可信号の出力タイミングは、CPU60aにより管理されているタイマがカウント開始(リセット解除後)してから所定時間の計時を完了したときとすることができる。このとき、データ出力許可信号(DE−EN)は、リセット直後の状態において信号を規制する状態であるものとする。
また、ROM60cに格納されている制御プログラムに、「リセット解除」→「VDPレジスタ設定」→「データ出力信号アクティブ」とするような手順を組み込み、ソフト処理順で画像表示許可信号の出力を規制するようにしてもよい。
図6は、副制御基板310の画像制御部310cの各部から出力される各種信号の出力タイミングを示す図である。同図に示すように、T1での電源投入直後では、基本的に全信号LOから不定(各信号線のプルアップ、プルダウン処理の有無による)となっている。
T2でのリセット解除において、図6(a)に示す初期化回路62からのリセット信号がLOからHIに変動する。これにより、各デバイスが動作を開始する。ここで、画像制御回路60のCPU60aから、たとえば画像生成回路64のVDP64aに対し、図6(b)に示すようにレジスタ更新等の内部設定を行わせるための制御信号が出力される。
なお、T2〜T3の期間では、たとえばVDP64aにおける出力信号タイミングが内部レジスタの設定値に依存するため不定である。なお、画像制御回路60のCPU60aから信号規制回路68へのデータ出力許可信号(DE−EN)の出力ラインはプルダウンされており、CPU60aの内部レジスタも初期値ではHIレベル信号が出力されないポートが使用されているものとする。
T3でのレジスタ設定完了において、VDP64aの内部レジスタの設定が完了すると、VDP64aからの出力信号が正常なタイミングになる。そして、VDP64aから図6(c)に示すような液晶表示部9aへのデジタル映像信号と、図6(d)に示すような信号規制回路68への画像表示許可信号(CSYNC/DE)が正常に出力開始される。この時点では、図6(e)に示すCPU60aからのデータ出力許可信号(DE−EN)がディセーブルであるため、信号規制回路68から液晶表示部9aへの図6(f)に示す画像表示許可信号が出力されない。
T4での所定時間経過において、CPU60aからのデータ出力許可信号(DE−EN)がHIとなりイネーブルとなると、信号規制回路68から液晶表示部9aへ画像表示許可信号が出力される。ここでのT4は、CPU60aにより管理されているタイマがカウント開始(リセット解除後)から所定時間の計時を完了したタイミングとすることができる。この時間は、VDP64aのレジスタ設定が確実に完了すると考えれる時間が設定されていればよい。
なお、上述した副制御基板310に設けられている画像制御部310cとしては、図7に示すような構成とすることができる。すなわち、図7は、発振器63aとラッチ&カウンタ回路63bとを追加した場合を示している。
このような構成では、電源が投入され電源電圧が所定値に達すると、初期化回路62からのリセット信号が変化し、リセット状態が解除される。このとき、ラッチ&カウンタ回路63bがリセット解除を受け、発振器63aから入力されるパルスにより計時を開始する。ここで、ラッチ&カウンタ回路63bは、所定数のパルス入力によりデータ出力許可信号(DE−EN)の状態が一度だけ変化するように構成されているものとする。
また、発振器63aの周期と所定のパルス数は、「リセット解除→VDPレジスタ設定完了」の時間を下回ることがないよう設定されているものとする。これにより、ラッチ&カウンタ回路63bからのデータ出力許可信号(DE−EN)の出力タイミングが適正化され、VDPレジスタ未設定による「意図しないタイミング信号の出力」を規制することが可能となる。
なお、図6(a)のように、リセット信号を電源投入のT1から所定時間経過後のT2にてHIとし、リセット状態を解除するようにすることで、電圧の安定後に各デバイスの動作を開始させることができ、各デバイスの基本動作を安定化させることができる。
すなわち、電源供給開始を各デバイスの動作契機とすると、電圧が安定していない可能性がある。このような電圧が不安定な状態では、ハードウェアタイマを実装した場合、電圧が安定していないと、発振周期が安定しない可能性があり、総測定時間にバラつきが発生したりするおそれがあるためである。また、リセット解除によりソフトウェアが動作開始するまでの時間とタイマ回路の動作開始にバラつきが発生するおそれがあるためである。
次に、上述したスロットマシン1における画像表示制御方法について、図8及び図9のフローチャートを参照しながら説明する。
まず、図8に示すステップS100において、主電源装置340の電源が投入されると、本体の各制御部の初期化が行われ、その後ステップS102に進む。ステップS102において、主制御基板320から副制御基板310には起動画面表示の指示が送られる。この指示に基づいて、副制御基板310の画像制御部310cにより、図9に示すサブルーチンによって、起動時の画像表示処理が行われる。
なお、図9では上述した画像制御回路60のCPU60aに初期化回路62からのリセット信号に基づいたリセット状態が発生することを契機として開始され場合を示している。すなわち、起動時の画像表示処理においては、まずステップS102aにおいてリセット状態が解除されるまで動作を停止しているが、リセット状態が解除されるとCPU60aにより上述したROM60cの制御プログラムに従いタイマのカウントを開始する(ステップS102b)。
次いで、CPU60aからVDP64aに対して制御信号が出力される。これにより、VDP64aにより所定の動作に必要な設定をするためのVDPレジスタ設定が開始される(ステップS102c)。なお、レジスタの設定は、CPU60aに接続されたアドレスバス及びデータバスを経由してCPU60aにより実行される。
次いで、CPU60aによりタイマのカウントが所定時間に達したか否かが監視され(ステップS102d)、所定時間の経過が確認された場合、CPU60aによりデータ出力許可信号(DE−EN)がイネーブル側に遷移される(ステップS102e)。
このとき、信号規制回路68にVDP64aからの画像表示許可信号(CSYNC/DE)が取り込まれており、CPU60aからのデータ出力許可信号(DE−EN)がイネーブル側に遷移されることに基づき、信号規制回路68から液晶表示部9aに画像表示許可信号が出力され、液晶表示部9aにVDP64aからのデジタル映像信号に基づいた画像が乱れやフリーズのない状態で正常に表示され、起動時の画像表示処理が終了となる。
起動時の画像表示処理が終了となり、ゲーム進行を伴わない待機状態が所定時間以上続いているときは、副制御基板310が主制御基板320から新たなコマンドを受け、液晶表示部9aを制御して、ゲームの案内やゲームの概要等に関するダイジェスト映像等が表示される。
次に、起動時の画像表示処理が終了となると、図8のステップS104において、主制御基板320から副制御基板310へ一般遊技通常表示と呼ばれる演出を行うべきコマンドが供給され、副制御基板310により、上部ランプ6、サイドランプ7a,7bと、スピーカ34a,34b,37a,37bと、液晶表示部9aとに一般遊技に対応する光や音による演出が行われる。
次に、ステップS106において、遊技者がベットボタン14又は投入枚数によって当該ゲームに賭けるメダル数を提示した後、ステップS108においてスタートレバー15をオン操作すると、ステップS110に移行する。
ステップS110では、主制御基板320が3個のリール12a、12b、12cを回転させ始め、同時に役抽選(内部抽選)を行う。そして、内部抽選の結果、当選役があるか否か判断し、当選役があると判断するとその当選役に対応するフラグを記憶する。さらに、主制御基板320から副制御基板310へ当選役に関する演出表示をすべきコマンドが供給されると、副制御基板310は液晶表示部9aにその当選役に対応する映像の演出表示を行わせる。
次に、ステップS114において、遊技者がストップボタン16、16b、16cを任意の順番でオン操作すると、主制御基板320が各リール(12a、12b、12c)を停止させるための制御を行う。
また、ステップS116において、全てのリール(12a,12b,12c)の停止が検知され、停止するまでステップS114〜S116の処理が繰り返される。全てのリールの停止が確認されると、ステップS118へ移行する。
ステップS118では、主制御基板320が、停止したリール(12a,12b,12c)が表示する図柄と、上述のフラグに対応する役に係る図柄の組み合わせとが一致しているかどうか、つまり入賞か否かを判定する。すなわち、表示窓11aに面して停止した9個の図柄の内、上中下段の横3列の線上に並んだ3組の図柄と、右斜めと左斜めの2本の対角線上に並んだ2組の図柄を調べ、いずれか1つの組の図柄が当選役の条件を満足して揃うと、上述のフラグに対応する役に入賞したと判定する。
次に、ステップS120〜S124において、主制御基板320が入賞役の種類に応じた後述の処理に移行し、入賞していない場合には、ステップS126において一般遊技非入賞演出表示と呼ばれる演出表示を行って、ステップS104からの処理を繰り返す。
たとえば、上述のステップS126において、主制御基板320から副制御基板310へ一般遊技非入賞演出表示を行うべきコマンドが供給されると、副制御基板310は、上部ランプ6、サイドランプ7a,7bと、スピーカ34a,34b,37a,37bと、液晶表示部9aとを制御して、残念な感情を惹起させるような情景を表現した演出を行って、ステップS104からの処理を繰り返す。
上述のステップS120において小役に入賞したときには、ステップS128に移行し、一般遊技入賞演出表示と呼ばれる当該小役に対応した演出表示を上部ランプ6、サイドランプ7a,7bと、スピーカ34a,34b,37a,37bと、液晶表示部9aとに行わせる。そして、ステップS130において、主制御基板320はホッパ装置38に指令し、上述の小役に対応する枚数のメダルを払い出した後、ステップS104に戻って処理を繰り返す。
また、上述のステップS122において、レギュラーボーナス(以下、RBボーナスという)と呼ばれる入賞となったと判断すると、ステップS123のRBゲームの処理に移行する。また、上述のステップS124において、ビッグボーナス(以下、BBボーナスという)と呼ばれる入賞となったと判断すると、ステップS125のBBゲームの処理に移行する。
このように、本実施例では、表示規制手段としての信号規制回路68により、映像信号に基づいた表示を許可するための画像生成手段としてのVDP64aからの第2許可信号である画像表示許可信号(CSYNC/DE)を、初期化手段としての初期化回路62からのリセット信号を動作契機として出力される第1許可信号出力手段としてのCPU60aからの第1許可信号であるデータ出力許可信号(DE−EN)を基にして出力するようにし、表示部である液晶表示部9aにおける電源投入直後やリセット直後等での表示の乱れやフリーズをなくすようにしたので、液晶表示部9aに対し適切な表示を行わせることができる。
なお、本実施例では、本発明の画像表示制御装置を回胴式遊技装置であるスロットマシン1に適用した場合について説明したが、この例に限らず、弾球遊技機であるパチンコ機に適用してもよいことは勿論である。
VDPを内蔵した画像表示制御装置を備えるDVD再生装置等にも適用可能である。
本発明の回転位置検出装置が適用される回胴式遊技装置の一例を示す斜視図である。 図1の回胴式遊技装置におけるリール上の図柄の一例を示す図である。 図1の回胴式遊技装置における前扉の裏面構造と筐体の内部構造とを示す図である。 図1の回胴式遊技装置における制御システムを説明するためのブロック図である。 図4の画像制御部を説明するためのブロック図である。 図5の画像制御部の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図5の画像制御部の構成を変えた場合の他の例を説明するためのブロック図である。 図1のスロットマシンにおける画像表示制御方法を説明するためのフローチャートである。 図1のスロットマシンにおける画面表示処理を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 スロットマシン
2 筐体
6 上部ランプ
7a,7b サイドランプ
8a 演出用放音部
8a,8b 演出用放音部
9 液晶表示ユニット
9a 液晶表示部
11 パネル板
11a 表示窓
15 スタートレバー
16 ストップボタン
19a,19b 演出効果音部
60 画像制御回路
60a CPU
60b RAM
60c ROM
62 初期化回路
63a 発振器
63b ラッチ&カウンタ回路
64 画像生成回路
64a VDP
64b VRAM
64c ROM
68 信号規制回路
310 副制御基板
320 主制御基板
330 中央表示基板
810 回胴装置基板
820 電源装置基板
840 外部集中端子基板

Claims (6)

  1. 表示部の画像表示を制御する画像表示制御装置であって、
    リセット信号を出力する初期化手段と、
    前記リセット信号に応じて第1許可信号を出力する第1許可信号出力手段と、
    画像データに基づき映像信号を生成して前記表示部に出力する画像生成手段と、
    前記表示部における前記映像信号に基づいた表示を規制する表示規制手段とを備え、
    前記表示規制手段は、前記第1許可信号と前記画像生成手段からの前記映像信号の生成に応じて出力される前記映像信号に基づいた表示を許可するための第2許可信号とを基に、該第2許可信号を前記表示部に出力する
    ことを特徴とする画像表示制御装置。
  2. 前記表示規制手段は、前記第2許可信号を、前記第1許可信号の出力タイミングに合わせて前記表示部に出力することを特徴とする請求項1に記載の画像表示制御装置。
  3. 前記第1許可信号出力手段は、前記リセット信号に応じて前記画像生成手段に対し、画像生成のための初期処理を指示する制御信号を出力し、
    前記画像生成手段は、該初期処理を完了してから前記第2許可信号を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示制御装置。
  4. 前記第1許可信号出力手段は、前記リセット信号を受けてから所定時間経過後に前記第1許可信号を出力することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像表示制御装置。
  5. 前記初期化手段は、電源投入直後、若しくはリセット直後に前記リセット信号を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像表示制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の画像表示制御装置を備えることを特徴とする遊技機。
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