JP2006223441A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 新たな装置を設けることなく、従来の装置を用いた新たな演出を提供する。
【解決手段】 役の抽選を行う役抽選手段61と、役の入賞を判別する役入賞判別手段64と、所定枚数のメダルを貯留する処理であるメダル貯留処理を行うメダル貯留装置CRと、役入賞判別手段64による判別の結果に応じてメダル貯留処理を制御するメダル貯留制御手段65と、所定枚数のメダルを排出する処理であるメダル排出処理を行うホッパ装置HPと、役入賞判別手段64による判別の結果に応じてメダル排出処理を制御するメダル排出制御手段66を有するスロットマシンにおいて、メダル貯留処理又はメダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する処理時間調整手段75を有し、役抽選手段61が行う抽選の結果に応じて処理時間調整手段75がメダル貯留処理又はメダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、役の入賞を果たした後になされる演出を行うスロットマシンに関するものである。
一般的なスロットマシンは大量のメダルの払い出しがなされる状態、いわゆる大当たりを遊技者に期待させる演出(以下、「期待感演出」という。)を行っている。「スロットマシンの上部に配置されている液晶画面において大当たりを示唆する画像を表示する」、「スロットマシンの上部・中部に配置されているランプが通常とは異なる光り方をする」、「スロットマシンの中部に搭載されているリールが特定の出目を表示する」といったこれらの処理は期待感演出として実行されるものの一例である。逆に、遊技者は、スロットマシンにおいて通常になされる処理とは異なるこれらの処理がなされることを認識することにより、期待感演出を観念することができ、大当たりに対する興趣を高めていく(例えば、特許文献1参照)。
上記例にも示したように、一般的な期待感演出はスロットマシンの上部又は中部でなされるものが殆どである。従って、遊技者はスロットマシンの上部又は中部に注目する。しかし、所定のイラストなどが描かれている下部パネル、入賞した後に払い出されるメダルの排出口、そのメダルの受皿といったスロットマシンの下部においては期待感演出がなされることは無い。従って、遊技者はスロットマシンの下部に注目することは無い。
特開2002−153590号公報
上記事情を鑑みて、本発明が解決しようとする課題は、新たな装置を設けることなく、従来の装置を用いた新たな演出を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の態様は、役の抽選を行う役抽選手段と、役の入賞を判別する役入賞判別手段と、所定枚数のメダルを貯留する処理であるメダル貯留処理を行うメダル貯留装置と、前記役入賞判別手段による判別の結果に応じて前記メダル貯留処理を制御するメダル貯留制御手段を有するスロットマシンにおいて、前記メダル貯留処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する処理時間調整手段を有し、前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル貯留処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整するものである。
この態様において、所定の音を出力する音出力手段と、前記音出力手段による音の出力を制御する音出力制御手段を有し、前記音出力制御手段の制御により、前記音出力手段は前記メダル貯留処理に応じた音を当該メダル貯留処理において出力することを特徴とし、前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル貯留処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整することを特徴とする。
また、上記課題を解決するための本発明の他の態様は、役の抽選を行う役抽選手段と、役の入賞を判別する役入賞判別手段と、所定枚数のメダルを排出する処理であるメダル排出処理を行う払出装置と、前記役入賞判別手段による判別の結果に応じて前記メダル排出処理を制御するメダル排出制御手段を有するスロットマシンにおいて、前記メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する処理時間調整手段を有し、前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整するものである。
この態様において、所定の音を出力する音出力手段と、前記音出力手段による音の出力を制御する音出力制御手段を有し、前記音出力制御手段の制御により、前記音出力手段は前記メダル排出処理に応じた音を当該メダル排出処理において出力することを特徴とし、前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整することを特徴とする。
本発明のスロットマシンが行う、役の入賞を果たした後になされる処理は、そのタイミングを意図的にずらすことにより、遊技者に大当たりを期待させる演出となり得る。
以下、本発明のスロットマシンを実施するための最良の形態を説明する。説明する際には本明細書と同時に提出する図面を適宜参照する。まず、本実施形態のスロットマシン100の構成の概要について図1から図3を参照して説明する。図1は本スロットマシン100の外部構造を表した正面図である。図2は本スロットマシン100の内部構造を表した正面図である。図3は本スロットマシン100に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。
〈構成〉 まず、図1を参照して本スロットマシン100の外部構造を概説する。本スロットマシン100はフロントドア101と後述する筐体102を備えて構成されている。フロントドア101は遊技者に対向するように配置されている。筐体102にはフロントドア101が開閉可能となるように取り付けられている。
フロントドア101は、機械的に強固な硬質プラスチックで成形された上部パネル部103と中部パネル部104及び下部パネル部105とを備えて構成されている。
上部パネル部103には、上部ランプと呼ばれるランプ103aと、スピーカが取り付けられた放音部103b・103cと、放音部103b・103cの間に位置する長方形の液晶画面103dが設けられている。
ランプ103aは、遊技中に特定条件を満たしたときに点灯し、所定の演出を行う。この演出には特定の役に当選したこと、特定の役が入賞され得る状態にあること、特定の役に当選する可能性が高い遊技状態に移行したこと、当該遊技状態にあること等を告知する役割がある。本形態ではこの演出のことを「告知演出」と呼ぶ。
液晶画面103dは、液晶構造を有する物質で構成され、遊技者に対して視認可能に設けられた画面である。この液晶画面103dに所定の電圧をかけると液晶構造が変化し、所望のカラー画像を表示することができる。そして液晶画面103dは、遊技中の演出を行うときに、当該演出に関する各種の画像表示を行う。
中部パネル部104には、硬質プラスチック板で形成された略長方形の透明な表示窓WDと、ランプ104a・104bが設けられ、筐体102内に設けられているリールR1・R2・R3を、遊技者が表示窓WDを介して見ることが可能となっている。尚、表示窓WDの前面にさらに保護用の硬質のプラスチックを設ける構成を採っても良い。そして、表示窓WDの周辺にはクレジット表示素子CDが設けられている。
ランプ104a・104bは、遊技中に特定条件を満たしたときに点灯し、告知演出等を行うものであり、ランプ103aと同等の機能を有する。
リールR1・R2・R3は、リング状の形状をし、その外周面には入賞役を構成する図柄、デザイン性を備えた図柄その他の複数種類の図柄を印刷したリールテープを貼付した部品である。リールR1・R2・R3は、並列に3つ設けられており、回胴回転装置200に搭載されている。また、中部パネル部104に設けられた表示窓WDから、上下に連続する3図柄が見えるように配置されている。そして、リールR1・R2・R3は、その内部に配置されたモータMT(図示略)によって回転することで、リール上の図柄は、所定の速度で表示窓WD内において上下方向に移動表示される。
クレジット表示素子CDは発光ダイオードで構成されており、不図示のメダル貯留装置CRの表示部として機能する素子である。メダル貯留装置CRは、後述するメダル投入口MDより投入されたメダルまたは所定の役の入賞により獲得したメダルを所定枚数(本形態では50枚とする。)まで貯留する装置である。メダル貯留装置CRが所定枚数のメダルを貯留する処理を「メダル貯留処理」と呼ぶことにする。また、メダル貯留装置CRが貯留するメダルの貯留数を「クレジット」と呼ぶ。クレジット表示素子CDはクレジットをセグメント形式で表示する。遊技者は後述するベットスイッチB1・B2・B3を操作することにより、直接メダルを投入せずともメダル貯留装置CRに貯留されたメダルのうち所定枚数分のメダルを賭けることができる。
更に中部パネル104の下端には、遊技者が操作するための操作部104cが設けられている。操作部104cには、メダル投入口MD、ベットスイッチB1・B2・B3、スタートレバーST、ストップスイッチSP1・SP2・SP3が設けられている。
メダル投入口MDは、遊技者がスロットマシンのゲームを行うのに必要枚数投入される遊技用のメダルを受け付ける部品である。
ベットスイッチB1・B2・B3はクレジットの範囲内で1ゲーム当たりに投入されたメダルの数を該ゲームにおける賭け数として設定するスイッチである。ベットスイッチB1は1枚のメダルを賭けるときに使用するスイッチである。ベットスイッチB2は2枚のメダルを賭けるときに使用するスイッチである。ベットスイッチB3は賭けることのできる最大枚数のメダルを賭けるときに使用するスイッチである。
スタートレバーSTは傾倒させることによりゲームの開始を指示し、リールR1・R2・R3の回転を開始させるレバーである。このスタートレバーSTは、遊技者の傾倒操作があるときは傾倒に関する基準位置より傾動し、前記傾倒操作がないときは前記基準位置に復帰するような機構を有している。ストップスイッチSP1・SP2・SP3はリールごとに独立して3つ並設され、押下することで回転中のリールR1・R2・R3を個別に停止させるスイッチである。
更に、メダル投入口MDの近傍に、フロントドア101を解錠するための鍵穴KYが設けられている。そして、遊技場側の事業者や管理者が、鍵穴KYに正規の鍵を挿入して開錠操作すると施錠機構(図示略)を解除し、フロントドア101を筐体102から開くことが可能となっている。
下部パネル105には、本スロットマシン100のゲーム内容を紹介等するためのイラスト(図示略)が描かれている。更に遊技者の獲得した枚数のメダルを排出するための排出口106及び排出口106から排出されるメダルを受ける受皿107と、後述するスピーカSW(図2参照)が取り付けられた放音部108が設けられている。スピーカSWより、遊技中に各種の演出等を行う所定の音が出力される。
次に、図2の本スロットマシン100の内部構造を表した正面図を参照して、フロントドア101の裏面構造と、筐体102の内部構造を概説する。なお、図2はフロントドア101を開錠して筐体102から開いた状態を表している。
同図において、フロントドア101の裏面上部に上述の放音部103b・103cを構成するスピーカSR・SLが設けられ、スピーカSR・SLの間に液晶画面103dが設けられている。スピーカSR・SLは、遊技中に各種の演出等を行うべく、所定の音を出力するものである。
液晶画面103dの裏面側には、電気回路基板で形成されたサブ制御基板300が取り付けられている。すなわち、サブ制御基板300は、導電性配線パターンの形成された絶縁性樹脂基板上に集積回路装置(IC)やトランジスタ、抵抗、コンデンサ等の電子部品が搭載されて配線接続されたいわゆる電気回路基板として形成され、液晶画面103dの裏面側に重なるようにして取り付けられている。
サブ制御基板300のすぐ下方には蛍光灯FLが取り付けられている。さらにその下方には表示窓WDと中部パネル部104のパネル面とが形成された略長方形の枠体104dが取り付けられている。
蛍光灯FLはリールR1・R2・R3の表側を照射することにより遊技者に対しリールに描かれている図柄を見やすくする機能を持つ。
枠体104dの下方には、セレクト機構G0、ガイド部材G1・G2・G3、排出口106、スピーカSWが取り付けられている。セレクト機構G0はメダル投入口MDより投入される投入物が正規のメダルか異物かを判別して振り分ける機能を有する。ガイド部材G1はセレクト機構G0で振り分けられたメダルを筐体102側に設けられているホッパ装置HPへ案内する部材である。ガイド部材G2はセレクト機構G0で振り分けられた異物を排出口106へ案内する部材である。ガイド部材G3はホッパ装置HPから排出されるメダルを排出口106へ案内する部材である。
スピーカSWは放音部108を構成し、排出口106の近傍に取り付けられている。そしてスピーカSR・SLと同等の機能を有し、遊技中に各種の演出等を行うべく、所定の音を出力する。
上述の枠体104dとセレクト機構G0との間には、長尺状の電気回路基板で形成された中央表示基板400が取り付けられている。中央表示基板400の一端には設定ボタンCSと、発光ダイオードで形成されたセグメント表示を行う設定表示素子CTが設けられている。
すなわち、中央表示基板400もサブ制御基板300と同様に電気回路基板として形成されている。そして、中央表示基板400には操作部104cに設けられたストップスイッチSP1・SP2・SP3等の各種部品の他に、更に設定表示素子CTと設定ボタンCSが搭載されて配線接続されている。
設定ボタンCSは事業者や管理者が出玉率を設定変更するために設けられたボタンである。設定ボタンCSが操作される度に予め6段階に決められている出玉率が順繰りに変化される。設定表示素子CTは、1から6までの何れかの数字をセグメント表示する素子である。設定ボタンCSによって設定変更された出玉率を段階表示することにより、事業者や管理者に設定変更された出玉率の情報を知らせる。
次に、筐体102内において、サブ制御基板300と同様に電気回路基板として形成された主制御基板700が上部に配置されている。主制御基板700については後述する。また、表示窓WDに対向するリールR1・R2・R3及び回胴回転装置200が中部に配置されている。回胴回転装置200はリールR1・R2・R3を回転駆動するモータMTと回胴センサ(図示略)と回胴装置基板600により構成される。
回胴装置基板600もサブ制御基板300と同様に電気回路基板として形成されている。回胴センサは各リールに備えられている回胴用のイニシャライズ(図示略)を検出する。回胴用のイニシャライズはリールが1回転するときの初期位置を示す部品である。従って、回胴センサと回胴用のイニシャライズの位置関係は、リールの回転度合いを表している。
さらに、各々のリールR1・R2・R3の内周面側(リング状体の中側)には、それぞれ固定配置されたバックランプBL1・BL2・BL3がある。バックランプBL1・BL2・BL3は、ランプ(又はLED(Light Emitting Diode)等)を点灯することにより、リールR1・R2・R3の図柄を裏側から照光するものである。このバックランプBL1・BL2・BL3による図柄の照光は図柄を見やすくするための他、告知演出等のために行うものである。遊技中に特定条件を満たしたときに所定のパターンで図柄を照光することにより為し得る。
そして、筐体102内の下部において、ホッパ装置HP、補助貯留部SHP、主電源装置PWUが配置されている。ホッパ装置HPは大量のメダルを貯蔵する構造を有しており、メダルの払い出しに関する所定の条件を満たした場合に所定枚数のメダルを排出する処理を行う。この「所定の条件」とは、例えば、入賞を果たした場合、クレジット分のメダルを排出するボタンを押した場合などが挙げられる。ホッパ装置HPが所定枚数のメダルを排出する処理を「メダル排出処理」と呼ぶことにする。補助貯留部SHPはホッパ装置の近傍に配置し、ホッパ装置HPから溢れたメダルを収容する機能を有する。
主電源装置PWUは制御システム全体に電源を供給する装置である。その側面(図2では正面)には、システム電源スイッチBQと、設定スイッチBOが取り付けられており、それらが搭載された電源装置基板500が内蔵されている(図3参照)。電源装置基板500もサブ制御基板300と同様に電気回路基板として形成されている。
システム電源スイッチBQは、本制御システムを起動・停止するために設けられた電源供給用のスイッチである。システム電源スイッチBQをオンすると、リールR1・R2・R3を駆動するモータMT及びリールR1・R2・R3を照射する蛍光灯FL、バックランプBL1・BL2・BL3等に電源が供給される。また、設定スイッチBOは、事業者や管理者が手操作によって出玉率を設定変更するために設けられているスイッチである。
次に、図3のブロック図を参照して制御システムの構成を説明する。
上述の主制御基板700は、本スロットマシン100の動作を統括管理するために設けられ、主制御基板700を中心としてサブ制御基板300、中央表示基板400、電源装置基板500、回胴装置基板600が接続されている。
ここで、主制御基板700には、半導体メモリROM(Read Only Memory)と、マイクロプロセッサMPU(Micro Processing Unit)が搭載されている。当該マイクロプロセッサMPUが、半導体メモリROMに予め記憶されているシステムプログラムとスロットマシンのゲーム用のプログラムを実行し、各基板300、400、500、600を制御する。これにより、本スロットマシン100の動作状況とゲームの進行を統括管理している。
すなわち、遊技者がスタートレバーSTとストップボタンSP1・SP2・SP3等を操作してゲームを行う。そして、スロットマシンのゲーム用のプログラムで予め決められている複数種類の役の何れかを取得することになる。すると、マイクロプロセッサMPUは、その遊技者の取得した役に対応した制御モードでゲームの進行を制御する。別言すれば、マイクロプロセッサMPUは、遊技者のゲーム操作に応じてスロットマシンのゲーム用のプログラムを実行することによって、遊技の種類を設定し、且つ、進行すべき遊技の状態を制御する。
サブ制御基板300には、半導体メモリROMと、マイクロプロセッサMPUが搭載され、スピーカSR・SL・SWとランプ103a・104a・104bと液晶画面103dと蛍光灯FLとバックランプBL1・BL2・BL3が電気的に接続されている。本形態ではこの他に上述のメダル貯留装置CRが電気的に接続されている。メダル貯留装置CRにはクレジット表示素子CDが電気的に接続されている。ホッパ装置HPも電気的に接続している。そしてサブ制御基板300に設けられている電気回路が、主制御基板700からの指示に従ってこれら周辺部品を稼働させることにより、遊技者の視覚や聴覚などに訴える演出等を行うようになっている。
回胴装置基板600は回胴回転装置200に搭載されている。主制御基板700からの指令に従ってモータMTへの駆動電力と駆動タイミングを制御に係る信号を中継することにより、リールR1・R2・R3の回転と制動及び停止の制御がなされる。
中央表示基板400には、上述のメダル貯留装置CR、設定表示素子CTと設定ボタンCSが接続され、更にセレクト機構G0と、ベットボタンB1・B2・B3、スタートレバーST、ストップボタンSP1・SP2・SP3が接続されている。メダル貯留装置CRにはクレジット表示素子CDが電気的に接続されている。
そして、中央表示基板400は、ベットボタンB1・B2・B3、スタートレバーST、ストップボタンSP1・SP2・SP3が夫々操作されたとき、その操作がなされたことを示す操作信号(符号略)を主制御基板700中のマイクロプロセッサMPUに転送し、ゲームの進行を制御させる。
また、セレクト機構G0には、メダル投入口MDから投入された投入物を遊技用のメダルか異物かを検知する光学センサ又は機械センサもしくは磁気センサが設けられている。中央表示基板400はこれらのセンサから出力される投入物検出信号(符号略)を主制御基板700中のマイクロプロセッサMPUへ転送する。遊技用のメダルの投入されたことを示す投入物検出信号を入力すると、マイクロプロセッサMPUがメダルの投入枚数を集計する。一方、異物の投入されたことを示す投入物検出信号を入力するとマイクロプロセッサMPUは異常が発生したと判断し、サブ制御基板300に指令する。サブ制御基板300による制御の下、スピーカSR・SL・SWによる警報音の発生、ランプ103a・104a・104bにて警報表示、または液晶画面103dによる警報画面の表示が行われる。
電源装置基板500には、システム電源スイッチBQと設定スイッチBO等が電気的に接続されている。更に、電源装置基板500には、電源装置PWUで発生される各種電源電圧をホッパ装置HPその他の各装置に配電するための配電回路が形成されている。かかる配電回路からスロットマシン100の動作に必要なシステム電源が各装置に供給されている。
ホッパ装置HPには、払い出し用のメダルがホッパ装置HP内に貯蔵されているか否かを検知するセンサが設けられている。ホッパ装置HPがメダル排出処理を行う際には、該センサから出力されるメダル検出信号(図示略)を電源装置基板500が主制御基板700中のマイクロプロセッサMPUへ転送する。マイクロプロセッサMPUにおいて、ホッパ装置HPにおけるメダルの貯蔵状況が管理される。
次に、図4のブロック図を用いてスロットマシン100内部で制御される動作の概略を説明する。図4は、スロットマシン100に対し遊技者の遊技操作等に関する入力を行なう入力側と、所定のプログラム処理がなされて処理結果を出力する制御手段50と、その処理結果に応じた動作が実行される出力側を図示したブロック図である。前記プログラム処理は、コンピュータが制御手段50を機能させることにより実行される。
〈動作〉 スロットマシン100の制御手段50は、スロットマシン100の遊技の進行や演出等を含むスロットマシン100全体を統括制御する手段である。制御手段50は、演算等を行うMPUと、遊技の進行等に必要なプログラムや演出用のデータ等を記憶しておくROMと、MPUが各種の制御を行うときに、取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM(Random Access Memory)等とを備える。
制御手段50の出力側(図中、右側)には、リールR1・R2・R3、モータMT、ランプ103a・104a・104b、バックランプBL1・BL2・BL3、スピーカSR・SL・SW、液晶画面103d、メダル貯留装置CR、クレジット表示素子CD、ホッパ装置HPといった周辺機器が設けられ、電気的に接続されている。
さらに、制御手段50の入力側(図中、左側)には、セレクト機構G0、ベットスイッチB1・B2・B3、スタートレバーST、ストップスイッチSP1・SP2・SP3といった周辺機器が設けられ、電気的に接続されている。
通常、遊技者は、メダル投入口MDからメダルを投入するか、又はベットスイッチB1・B2・B3を操作することにより有効ラインを有効化した後、スタートレバーSTを傾倒する。そのとき、スタートレバーSTの傾倒に係る検知信号が発生し、この検知信号を基にしてモータMTが駆動する。これにより、各リールR1・R2・R3が始動する。そして、遊技者はストップスイッチSP1・SP2・SP3を押す。すると、リールR1・R2・R3の回転が停止し、有効ライン上のリールR1・R2・R3の図柄が決定される。有効ライン上に停止したリールR1・R2・R3の図柄の組合せが予め定められた何らかの役の図柄の組合せと一致するときは入賞となり、入賞役に応じてメダル貯留装置CRによるメダル貯留処理、ホッパ装置HPによるメダル排出処理等が行われる。
また、各遊技中には種々の演出が行われる。例えば、ランプ103a・104a・104b又はバックランプBL1・BL2・BL3の点灯、スピーカSR・SL・SWからのサウンドの出力、液晶画面103dによる画像表示等である。これらの演出の中には告知演出も含まれている。特に、本形態においてはメダル貯留装置CRが行うメダル貯留処理、ホッパ装置HPが行うメダル排出処理にてなされる演出を実施する。詳しくは後述する。
制御手段50は、遊技用制御手段60と演出用制御手段70を備える。いずれもMPU、ROM、RAMなどの記憶素子を有して構成されている。
遊技用制御手段60は、遊技の進行に関する制御を行う機能を有し、本実施形態では図3の主制御基板700に設けられており、以下の手段を備える。但し、遊技用制御手段60は、以下に示す手段に限定されるものではない。
(役抽選手段)役抽選手段61は、スタートレバーSTが傾倒されたときに役の抽選を行う機能を有する。役抽選手段61が抽選する役には、複数種類の小役と、再遊技役、特別役、移行役がある。これらの役は入賞することにより、各役に相応の利益が与えられるように機能する。
小役は所定枚数のメダルを払い出す役である。小役の種類に応じて払い出されるメダルの枚数が異なる。再遊技役は当該再遊技役が入賞したときの遊技と同様の遊技を次の遊技でも行うことができる役である。また、同種の小役、再遊技役であり、かつ別の結果をもたらすものがあっても良い。例えば、当該小役、再遊技役が入賞したときには、遊技状態を変えたり、制御手段50の出力側の装置に通常とは異なる処理を実行させるといった結果をもたらすといったものである。
特別役は、所定枚数のメダルを払い出し、かつ、メダルの大量獲得が期待できる特別遊技を行うことができる役である。「特別遊技」とは、役物連続作動装置(レギュラーボーナス(RB)ともいう。)または役物連続作動増加装置(ビッグボーナス(BB)ともいう。)の作動中に行われる遊技であり、特別役は役物連続作動装置または役物連続作動増加装置を作動させる役となる。なお、ここでいう役物連続作動装置は、役物連続作動増加装置未作動中に作動する役物連続作動装置を意味する。
移行役は、所定枚数のメダルを払い出し、かつ、役物連続作動増加装置作動中に役物連続作動装置を作動させる役である。役物連続作動装置が作動すると、役物が連続的に作動し、遊技者は大量のメダルを獲得することができる。
役抽選手段61は特別遊技において設けられる役の抽選を行う機能も有する。そのとき、特別遊技においてそれぞれの役が入賞したときに払い出されるメダルの枚数は、通常遊技におけるそれよりも多くなるように設定されている。なお、「通常遊技」とは、役物連続作動装置も役物連続作動増加装置も未作動中に行われる遊技である。
この役抽選手段61は、ハード乱数等といった役抽選用の乱数を発生させる乱数発生手段と、この乱数発生手段が発生する乱数を抽出する乱数抽出手段と、乱数抽出手段が抽出した乱数値に基づいて、役の当選の有無及び当選役を判定する判定手段とを備えている。
乱数発生手段は、所定の領域(例えば10進法で0〜65535)の乱数を発生させる。乱数抽出手段は、乱数発生手段によって発生した乱数を所定の時に抽出する。判定手段は、乱数抽出手段により抽出された乱数値を、メダルの投入枚数に対応する抽選テーブルと照合することにより、その乱数値が属する領域に対応する役を決定する。抽選テーブルは、各々の役の当選領域を定めたテーブルであり、予め遊技用制御手段60に設けられている。例えば、抽出した乱数値が抽選テーブルのビックボーナスの当選領域に属する場合は、ビックボーナスの当選と判定し、非当選領域に属する場合は、非当選と判定する。
(特定役当選判別手段)特定役当選判別手段62は、役抽選手段61の抽選の結果、特定役(小役、特別役、移行役その他の役抽選手段61が抽選する役をいう。以下同じ。)が当選したか否かを判別する機能を有する。ここで、このような特定役の当選を判別するのは、特定役の当選時、または特定役の当選後に行われる所定ゲーム数の間に、その当選した特定役を遊技者が入賞させやすくするための画像表示、点灯等を行うためである。従って、何らかの役が当選したときは、演出用制御手段70を通じて液晶画面103d、バックランプBL1・BL2・BL3等に所定の演出を行わせる。
(リール停止制御手段)リール停止制御手段63は、スタートレバーSTの傾倒操作により回転しているリールR1・R2・R3に対し、各遊技(通常遊技、特別遊技など)の遊技状態と、役抽選手段61の抽選結果と、ストップスイッチSP1・SP2・SP3が押下されたときの順番等とから、リールR1・R2・R3の停止位置を決定するとともに、その決定された位置にリールR1・R2・R3を停止制御する機能を有する。遊技用制御手段60には停止位置決定用テーブルが設けられている。停止位置決定用テーブルは、役抽選手段61の抽選結果、及び遊技状態等に対応して設けられており、ストップスイッチSP1・SP2・SP3の操作順番に基づいたリールR1・R2・R3の停止位置を定めたテーブルである。
リール停止制御手段63は、停止位置決定用テーブルを選択し、ストップスイッチSP1・SP2・SP3が押下されたときに、その順番に基づいて停止位置決定用テーブルを参照してリールR1・R2・R3の停止位置を決定する。なお、停止位置決定用テーブルを使用せずにリールR1・R2・R3の停止位置を決定しても良い。例えば、ストップスイッチSP1・SP2・SP3が押下されたときに、停止可能位置を判断し、その停止可能位置の中で、適切な停止位置を決定することも可能である。
そして、リール停止制御手段63は、モータMTを駆動制御して、リールR1・R2・R3が所定位置に停止するように制御する。特に、役抽選手段61で何らかの役が当選したときは、その当選役に対応するリールR1・R2・R3の図柄の組合せができる限り有効ライン上に停止するようにリールの停止制御がなされる。また、役抽選手段61の抽選で非当選のときは、何らかの役の図柄の組合せが有効ライン上に停止しないようにリールの停止制御がなされる。但し、回転しているリールR1・R2・R3に対し、ストップスイッチSP1・SP2・SP3の操作がなされぬまま一定時間経過すると、強制的にリールR1・R2・R3が所定位置に停止するように制御する。次の遊技を行うことができるようにするためである。
(役入賞判別手段)役入賞判別手段64は、リール停止制御手段63の停止制御に基づき全てのリールR1・R2・R3が停止したときに、役を構成する図柄の組合せが有効ライン上に停止したか否か、すなわち役が入賞したか否かを判別するものである。具体的には、有効ライン上の図柄の組合せのうち役を構成するものが有効ラインに停止したか否かを判別する。入賞が果たされたときは、入賞役に応じてメダル貯留処理、メダル排出処理が行われる。また、演出用制御手段70を通じて液晶画面103d、バックランプBL1・BL2・BL3等により所定の演出が行われる。メダル貯留処理、メダル排出処理において為される演出もある。
(メダル貯留制御手段)メダル貯留制御手段65は、役入賞判別手段64による判別の結果に応じてメダル貯留処理を制御する。例えば、クレジットが47であり、配当が15枚の特別役に入賞を果たしたときは、メダル貯留処理の制御においてメダル貯留装置CRに3枚分のメダルを貯留させ、クレジット表示素子CDに「50」と表示させる。
(メダル排出制御手段)メダル排出制御手段66は、役入賞判別手段64による判別の結果に応じてメダル排出処理を制御する。上記の例を援用すると、メダル貯留処理が終了した後に、メダル排出処理の制御においてホッパ装置HPに12枚のメダルを排出させる。
演出用制御手段70は、スロットマシン100の制御のうち、特に演出に関する制御を行うものである。本実施形態では図3においてサブ制御基板300に備えられており、以下の手段を備える。但し、演出用制御手段70は、以下に示す手段に限定されるものではない。
(演出データ記憶手段)演出データ記憶手段71は、液晶画面103d、バックランプBL1・BL2・BL3等に演出を実行させる通常の演出データ、または告知演出に係る演出データ等を記憶したものである。この演出データにはメダル貯留処理、メダル排出処理において為される演出に関するデータも含まれる。なお、記憶される演出データはこれらに限定されるものではない。
(画像表示制御手段)画像表示制御手段72は、役抽選手段61による役抽選、特定役当選判別手段62による特定役の当選の判別又は役入賞判別手段64の入賞の判別の結果、演出データ記憶手段71に記憶された演出データ等に基づいて、遊技中における遊技進行の態様を、液晶画面103dによって画像表示するように制御する機能を有する。その制御のなかには演出としての画像表示も含まれる。
ここで、演出を行うか否かの判断において、画像表示制御手段72は、例えばリールR1・R2・R3の停止時に特定の図柄の組合せが出現したときは、予め定められた演出を一律に画像表示するように制御しても良い。また、役抽選手段61による抽選によって画像表示に用いるべき演出データを選択したりしても良い。
(点灯制御手段)点灯制御手段73は、ランプ103a・104a・104b又はバックランプBL1・BL2・BL3などによる点灯を制御する。役抽選手段61による役抽選、特定役当選判別手段62による特定役の当選の判別又は役入賞判別手段64の入賞の判別の結果、演出データ記憶手段71に記憶された演出データ等に基づいて、遊技中における遊技進行の態様を呈示するように制御する機能を有する。その制御のなかには告知演出としての点灯も含まれる。
(音出力制御手段)音出力制御手段74は、スピーカSR・SL・SWによる音の出力を制御する。役抽選手段61による役抽選、特定役当選判別手段62による特定役の当選の判別又は役入賞判別手段64の入賞の判別の結果、演出データ記憶手段71に記憶された演出データ等に基づいて、遊技中における遊技進行の態様を呈示するように制御する機能を有する。その制御のなかには告知演出としての音出力も含まれる。
(処理時間調整手段)処理時間調整手段75は、メダル貯留処理、メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する機能を有する。調整されたこれらの時間自体が告知演出となり得る。これらの時間を調整する契機としては役抽選手段61が行う抽選の結果に応じたもので良い。
〈メダル貯留処理、メダル排出処理のタイミングをずらした演出〉 メダル貯留処理、メダル排出処理は何れも役の入賞を果たした後に行われる処理である。処理時間調整手段75は役抽選手段61が行う抽選の結果に応じてメダル貯留処理、メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する。メダル貯留処理、メダル排出処理のタイミングがずれるため、遊技者は当該処理に違和感を覚え、役の入賞を果たした後であっても期待感演出を観念することができ、大当たりを期待することができる。排出口106にも注意を払い、1ゲームの最後まで目が離せない状態になり、遊技者の興趣を高めることができる。
図5は、処理時間調整手段75がメダル貯留処理、メダル排出処理の開始時間及び終了時間を調整するパターンを表したタイミングチャートである。図5を参照しつつ、メダル貯留処理、メダル排出処理のタイミングをずらす様子について説明する。図中に記載されている「入賞時」とは、入賞を果たした役を構成する図柄の組合せが有効ライン上に停止した時をいう。「終了時」とは、メダル排出処理が終了した時をいう。また、「T」は処理時間調整手段75が調整した時間である。
(a)は処理時間調整手段75による時間調整を行わない場合のタイミングチャートである。かかる調整による告知演出を行わない場合は、メダル貯留処理、メダル排出処理の開始時間及び終了時間の何れをもずらすことは無い。
(b)は処理時間調整手段75がメダル貯留処理の開始時間を時間Tだけ遅らせてずらした場合のタイミングチャートである。遊技者は入賞を果たしたにもかかわらず、クレジット表示素子CDに表示されている数字が直ちに増えることが無いために何らかの違和感を覚えることになるであろう。そして、この違和感より期待感演出を観念し、大当たりを期待するようになる。このような演出を行うことにより、1ゲームの遊技の遊技操作を終えた遊技者にクレジット表示素子CDに注目させることができる。
(c)は処理時間調整手段75がメダル排出処理の開始時間を時間Tだけ遅らせてずらした場合のタイミングチャートである。遊技者は入賞を果たしたにもかかわらず、排出口106よりメダルが直ちに排出されることがないために何らかの違和感を覚えることになるであろう。そして、この違和感より期待感演出を観念し、大当たりを期待するようになる。このような演出を行うことにより、1ゲームの遊技の遊技操作を終えた遊技者に排出口106に注目させることができる。
(d)は処理時間調整手段75がメダル貯留処理の終了時間を時間Tだけ遅らせてずらした場合のタイミングチャートである。この場合ではメダル貯留処理に要する時間が(a)の場合よりも長くなる。従って、クレジット表示素子CDに表示されている数字が増えていくスピードが通常よりも遅くなる。遊技者は入賞を果たしたにもかかわらず、そのスピードが通常よりも遅いことに何らかの違和感を覚えることになるであろう。そして、この違和感より期待感演出を観念し、大当たりを期待するようになる。このような演出を行うことにより、1ゲームの遊技の遊技操作を終えた遊技者にクレジット表示素子CDに注目させることができる。
(e)は処理時間調整手段75がメダル排出処理の終了時間を時間Tだけ遅らせてずらした場合のタイミングチャートである。この場合ではメダル排出処理に要する時間が(a)の場合よりも長くなる。従って、排出口106よりメダルが排出される間隔が通常よりも長くなる。遊技者は入賞を果たしたにもかかわらず、その間隔が通常よりも長いことに何らかの違和感を覚えることになるであろう。そして、この違和感より期待感演出を観念し、大当たりを期待するようになる。このような演出を行うことにより、1ゲームの遊技の遊技操作を終えた遊技者に排出口106に注目させることができる。
処理時間調整手段75による上記時間調整に併せて、音出力制御手段74がスピーカSR・SL・SWにたいし音を出力させるタイミングもずらすと良い。通常、メダル貯留処理においてメダル貯留装置CRがクレジットを貯留するときには、クレジット表示素子CDに表示されている数字を増やすと同時に、クレジットが貯留されていく様子を表現する音がスピーカSR・SL・SWより出力されている。また、メダル排出処理においてホッパ装置HPがメダルを排出するときには、メダルを排出されていく様子を表現する音がスピーカSR・SL・SWより出力されている。もし、処理時間調整手段75がメダル貯留処理、メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整するときには、これらの音の出力するタイミングもずらす。遊技者はその音に違和感を覚え、大当たりを期待する。
さて、役抽選手段61は、処理時間調整手段75に上記処理を実行させる役を抽選することになる。このとき、抽選により小役に当選したときのBBまたはRBの成立に対する期待度に応じてかかる処理を実行するといった方法を採ると良い。そのために、図柄が互いに同一であるが、当選したときにBBまたはRBの成立に対する期待度が低い小役(以下、「第1の小役」という。)と、当選したときにBBやRBの成立に対する期待度が高い小役(以下、「第2の小役」という。)を設ける。そして、役抽選手段61が第2の小役を抽選したときには処理時間調整手段75による時間調整を実行する。
この場合、遊技者は一つの小役の入賞を果たしたといっても、その小役が第1の小役であるのか第2の小役であるのか判別できない。従って、遊技者は小役の入賞を果たしたときに払い出されるメダルに喜ぶだけでなく、払い出されるときのメダル貯留処理、メダル排出処理といったスロットマシンの動作処理に注意を払うようになる。このようにして、液晶画面103dによる画像表示、ランプ103a・104a・104bによる点灯では特別変わったことが無かったとしても、1ゲームの遊技の最後の最後まで期待させ、遊技者の興趣を高めていく演出を実現することができる。
なお、上述した形態は本発明を実施するための最良の形態ではあるがこれに限定する主旨ではない。従って、本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形することが可能である。
例えば、処理時間調整手段75による時間調整は、図5に示したように、メダル貯留処理、メダル排出処理を遅らせる演出であったが、かかる処理を早く行うような演出であっても良い。各処理に要する時間は当該処理の開始時間と終了時間を適宜変えることにより自由に変更することができる。また、上記時間調整を複数組み合わせた演出を行うこともできる。
音出力制御手段74がスピーカSR・SL・SWに出力させる音は、処理時間調整手段75による時間調整が行われたときにのみ出力される専用の音であっても良い。
スロットマシンに限定するものではなく例えば、スロットマシン以外の箱形形状の遊技機、或いは弾球遊技機に用いても良い。
本スロットマシン100の外部構造を表した正面図である。 本スロットマシン100の内部構造を表した正面図である。 本スロットマシン100に設けられている制御システムの構成を表したブロック図である。 入力側と、制御手段50と、出力側を図示したブロック図であり、本スロットマシン100内部で制御される動作の概略を説明するものである。 処理時間調整手段75がメダル貯留処理、メダル排出処理の開始時間及び終了時間を調整する様子を表したタイミングチャート(a)〜(e)である。
符号の説明
100 スロットマシン
101 フロントドア
102 筐体
103 上部パネル部
103a ランプ
103b、c 放音部
103d 液晶画面
104 中部パネル部
104a、b ランプ
104c 操作部
104d 枠体
105 下部パネル部
106 排出口
107 受皿
108 放音部
200 回胴回転装置
300 サブ制御基板
400 中央表示基板
500 電源装置基板
600 回胴装置基板
700 主制御基板
R1、R2、R3 リール
FL 蛍光灯
MT モータ
BL1、BL2、BL3 バックランプ
ST スタートレバー
SP1、SP2、SP3 ストップスイッチ
B1、B2、B3 ベットスイッチ
CR メダル貯留装置
CD クレジット表示素子
MD メダル投入口
WD 表示窓
KY 鍵穴
SR、SL、SW スピーカ
CT 設定表示素子
CS 設定ボタン
PWU 主電源装置
HP ホッパ装置
SHP 補助貯留部
BQ システム電源スイッチ
BO 設定スイッチ
50 制御手段
60 遊技用制御手段
61 役抽選手段
62 特定役当選判別手段
63 リール停止制御手段
64 役入賞判別手段
65 メダル貯留制御手段
66 メダル排出制御手段
70 演出用制御手段
71 演出データ記憶手段
72 画像表示制御手段
73 点灯制御手段
74 音出力制御手段
75 処理時間調整手段

Claims (4)

  1. 役の抽選を行う役抽選手段と、
    役の入賞を判別する役入賞判別手段と、
    所定枚数のメダルを貯留する処理であるメダル貯留処理を行うメダル貯留装置と、
    前記役入賞判別手段による判別の結果に応じて前記メダル貯留処理を制御するメダル貯留制御手段を有するスロットマシンにおいて、
    前記メダル貯留処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する処理時間調整手段を有し、
    前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル貯留処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整することを特徴とするスロットマシン。
  2. 所定の音を出力する音出力手段と、
    前記音出力手段による音の出力を制御する音出力制御手段を有し、
    前記音出力制御手段の制御により、前記音出力手段は前記メダル貯留処理に応じた音を当該メダル貯留処理において出力することを特徴とし、
    前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル貯留処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 役の抽選を行う役抽選手段と、
    役の入賞を判別する役入賞判別手段と、
    所定枚数のメダルを排出する処理であるメダル排出処理を行う払出装置と、
    前記役入賞判別手段による判別の結果に応じて前記メダル排出処理を制御するメダル排出制御手段を有するスロットマシンにおいて、
    前記メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整する処理時間調整手段を有し、
    前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整することを特徴とするスロットマシン。
  4. 所定の音を出力する音出力手段と、
    前記音出力手段による音の出力を制御する音出力制御手段を有し、
    前記音出力制御手段の制御により、前記音出力手段は前記メダル排出処理に応じた音を当該メダル排出処理において出力することを特徴とし、
    前記役抽選手段が行う抽選の結果に応じて前記処理時間調整手段が前記メダル排出処理の開始時間及び終了時間の少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項3に記載のスロットマシン。
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