JP2007275126A - 核磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空間分解能および時間分解能にすぐれ、しかも、視野外からの信号の混入を防ぐことができるMRI装置を提供する。
【解決手段】空間的にエンコードされた高周波磁場パルス10−1、10−2を、2種類以上順に繰り返し照射させ、高周波磁場パルスの照射ごとに、核磁気共鳴信号20を取得させ、異なる2種類以上の高周波磁場パルスの照射で取得した核磁気共鳴信号を組み合わせて用いて1つの画像109−1を生成させる。このように、2種類以上に空間的エンコードされた高周波磁場パルスにより2次元選択励起を行うことにより、それぞれの種類の高周波磁場パルスによる励起は短時間で行うことができ、しかも、得られた核磁気共鳴信号を組み合わせて画像生成を行うことにより、空間分解能を向上させることが可能になる。
【選択図】図6

Description

本発明は、被検体中の水素や燐等からの核磁気共鳴(以下、「NMR」という)信号を測定し、核の密度分布や緩和時間分布等を映像化する核磁気共鳴イメージング(MRI)装置に関し、特に、ダイナミック撮像を行うMRI装置に関する。
MRI装置では、位相エンコード量を変えながらシーケンスを繰り返し実行し、1枚の画像再構成に必要なエコー信号を取得する。そのため、画像の取得時間は繰り返し回数が大きく影響する。高速撮像を行う場合には、一般的には、1回の繰り返し内に複数のエコー信号を発生させるマルチエコータイプのシーケンスや、繰り返しの時間間隔を数〜数十msにまで短縮したシーケンスが用いられている。また、撮像シーケンスそのものを高速化としたエコープラナーイメージング(EPI)が公知である。
一方、造影撮像のように時系列に変化する対象を撮像するために、時系列に画像を取得し、順次表示していくダイナミック撮像法が知られている。近年では、表示空間分解能および時間分解能を向上させるため、計測空間(k空間)を位相エンコード方向について複数の領域に分割し、各領域について順に計測データを取得するシーケンスを繰り返し行うダイナミック撮像法が特許文献1等に提案されている。この撮像法では、時系列に取得された各領域の計測データをシーケンス間で共用して画像再構成を行うことにより、シーケンスの繰り返し回数より多くの画像再構成を行うことが可能であり、空間分解能および時間分解能を向上させることができる。
また、特許文献2に記載されているように、パラレルMRIを活用した高速化手法も公知である。
一方、MRI装置においては、視野外の信号に起因する折り返しアーチファクトやケミカルシフトアーチファクト、体動アーチファクトを除くために、2次元選択励起技術やRFシミングの技術が用いられる。2次元選択励起法は、RF励起の際に、計測空間でエンコーディングを行いながらRFパルスを照射する方法である(非特許文献1)。エンコーディングの方法は、スパイラル型、EPI型などが公知である。計測空間でのエンコーディングは、1回の励起で行うことも可能であるし、複数回に分割して励起することも可能である。2次元励起の形状と計測空間でのエンコーディングとの関係は、簡便な理解としては、互いに2次元フーリエ変換の関係と考えてよい。
RFシミングは、高磁場MRIで顕著な電磁場のペネトレーション効果に伴う画像のシェーディングを補正するために、RF励起を行う際に、空間的にRF強度を補償しながらRFパルスを印加することをいう。2次元励起の一変形と捉えることができる。
これら2次元選択励起法およびRFシミングは、汎用に使われる面内プリサチレーションに比べ短時間でかつ低SARで同等以上の効果がある。他方、シャープな選択性を得るには、照射するRFパルスのk空間軌跡を高周波領域まで伸ばす必要があり、その結果RF照射時間が長くなり、短TE撮像が出来ない制約がある。このため、現時点では、スペクトロスコピックイメージングや超高磁場撮像など特殊な撮影に試験的に適用されている。
特許第3283632号公報 特開2001−161657号公報 Journal of magnetic resonance,87巻、639頁から645頁、1990年、Correcting for nonuniform k-space samplingin two-dimensional NMR selective excitation, CJ Hardyほか
臨床MRIでは、心臓のように時々刻々と形態が変化する部位を撮像する場合がある。また、肝臓のように呼吸動に応じて形態が変化する撮像対象もある。更に、Gd造影撮像のように、時間経過を追って撮像する場合もある。このような撮像において、視野外からの信号が混入すると画質劣化が起きる。例えば、心臓シネ撮影中に腹部大動脈の血流アーチファクトが入ることや、肝臓の呼吸動に伴う体動アーチファクトが心臓部位に重畳されることがある。また腹部ダイナミック撮像によって、肝臓の造影コントラストの変化を撮影中に、心臓の血流アーチファクトが肝臓に重畳することがある。これらの視野外の信号によるアーチファクトは、画像の診断能を下げる場合がある。
上記のように時間変化がある部位の撮像では、上述のダイナミック撮像と2次元選択励起もしくはRFシミングとを併用することにより、ダイナミック撮像の画質向上ができ、診断情報が大きく増えることが期待される。
しかしながら、単純にダイナミック撮像に選択励起やRFシミングを追加すると、繰り返し時間(TR)が長くなり、時間分解能が落ちてしまうという問題が生じる。というのは、選択励起やRFシミングは、RF励起の際に、計測空間でエンコーディングを行いながらRFパルスを照射したり、空間的にRF強度を補償しながらRFパルスを印加するため、通常のスライス方向にのみ空間選択励起するシーケンスと比べて、RF照射に時間を要したり、複数回のRF励起および検出をすることが必要になるためである。
本発明の目的は、空間分解能および時間分解能にすぐれ、しかも、視野外からの信号の混入を防ぐことができるMRI装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、以下のようなMRI装置が提供される。すなわち、被検体が配置される撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、前記撮像空間に高周波磁場パルスを照射する高周波照射部と、被検体が発生する核磁気共鳴信号を取得する検出部と、撮像空間に傾斜磁場を印加する傾斜磁場発生部と、検出部の検出信号を演算処理し画像を生成する信号処理部と、これらを制御する制御部とを有するMRI装置である。制御部は、空間的にエンコードされた高周波磁場パルスを、2種類以上順に繰り返し照射させ、高周波磁場パルスの照射ごとに、核磁気共鳴信号を取得させ、異なる2種類以上の高周波磁場パルスの照射で取得した核磁気共鳴信号を組み合わせて用いて1つの画像を生成させる。このように、2種類以上に空間的エンコードされた高周波磁場パルスにより2次元選択励起を行うことにより、それぞれの種類の高周波磁場パルスによる励起は短時間で行うことができ、しかも、得られた核磁気共鳴信号を組み合わせて画像生成を行うことにより、空間分解能を向上させることが可能になる。
上記2種類以上の空間的にエンコードされた高周波磁場パルスとしては、撮像空間の被検体への励起強度分布がそれぞれ異なるものを用いることができる。
高周波磁場パルスを空間的にエンコードするために、高周波磁場パルスとともに傾斜磁場パルスを印加させ、高周波磁場パルスの波形および傾斜磁場パルスの波形の少なくとも一方を変化させることにより、2種類以上の空間的にエンコードを行う構成にすることが可能である。
上述の2種類以上の空間的にエンコードされた高周波磁場パルスとしては、撮像空間の被検体への励起強度分布の外形は相互に同じであるが、折り返して励起される部分の極性が異なっているものを用いることが可能である。これにより、励起強度分布を相互に補完することが可能になる。
また、2種類以上の前記空間的にエンコードされた高周波磁場パルスとしては、撮像空間の被検体への励起強度分布の立ち上がり部分の急峻度および折り返して励起される部分の極性のうち少なくとも一方が相互に異なるものを用いることも可能である。これにより、励起強度分布の立ち上がりが急峻、または折り返しの極性の異なる励起強度分布の高周波磁場パルスを用いた場合と同様の画像を得ることができる。なお、ここでいう励起強度分布とは、励起位置と強度との関係を示すグラフを意味する。
本発明では、取得した核磁気共鳴信号を用いて時系列に画像を生成させることが可能であり、これによりダイナミック撮像を実現できる。例えば、核磁気共鳴信号を取得する度に、今回取得した核磁気共鳴信号と、前回以前に今回とは異なる種類の高周波磁場パルスを照射して取得した前記核磁気共鳴信号とを組み合わせて用いて画像を生成する構成にすることができる。
また、高周波磁場パルスを照射するたびに、2種類以上の空間エンコードのいずれかを規則的に選択して行いながら、核磁気共鳴信号を取得する構成にすることが可能であり、画像生成時には、高周波磁場パルスの種類と、信号取得時の空間エンコードの種類との組み合わせに応じて、核磁気共鳴信号を複数選択し、これらを組み合わせて用いて1つの画像を生成させることができる。これにより、磁気共鳴信号の取得を、異なる2種類以上の空間エンコードに分けて行うことができるため、撮像の自由度が向上するとともに、画像生成の時間分解能をさらに向上させることができる。
以下、本発明の核磁気共鳴イメージング装置について、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
まず、図1を用いて、第1の実施の形態のMRI装置の構成について説明する。MRI装置は、被検体401の周囲の撮像空間に静磁場を発生する磁石402(たとえば1.5T)と、撮像空間に傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル403と、撮像空間に高周波磁場を発生するRF(高周波)コイル404と、被検体401が発生するNMR信号を受信するRFプローブ405とを備えている。この他に、ベッド412、RF送信部410、信号検出部406、傾斜磁場電源409、ベッド制御部414、信号処理部407、制御部411および画像表示部408を備えている。
傾斜磁場コイル403は、X、Y、Zの3方向の傾斜磁場コイルを含み、傾斜磁場電源409からの信号に応じてそれぞれ傾斜磁場を発生する。RFコイル404は、RF送信部410の信号に応じて高周波磁場を発生する。1.5Tではプロトンの共鳴周波数は、63.8MHzである。RFプローブ405の受信した信号は、信号検出部406で検出された後、信号処理部407で信号処理され、さらに画像再構成が行われる。再構成された画像は、画像表示部408に表示される。傾斜磁場電源409、RF送信部410、信号検出部406は制御部411で制御され、制御のタイムチャートは一般に撮像パルスシーケンスと呼ばれている。
RFプローブ405、信号検出部406、信号処理部407の一部を図2に示す。図2のように、RFプローブ405は、RF受信コイル301と、それに接続されたプリアンプ302とを含む。信号検出部406は、AD変換・直交検波回路303を備え、プリアンプ302の出力が入力される。AD変換・直交検波回路303で行われる直交検波は、撮像する信号の周波数に応じてチャンネル毎に変えることが望ましい。信号処理部407は、フーリエ変換部304と演算部305とを備え、フーリエ変換部304によりフーリエ変換することにより、RF受信コイル301で検出したMRI画像を再構成し、この画像信号を必要に応じて演算部305によって演算(例えば複数チャンネルから並列に信号を検出した場合の画像合成演算など)をする。
ベッド412は、被検体401を搭載し、撮像空間に配置するためのものである。ベッド412は、被検体401の頭頂−足の方向(H−F方向)(図1中矢印413)に移動させる駆動部を内蔵する。ベッド制御部414は、撮像パルスシーケンスの実行と整合を取りつつ、ベッド412を駆動して、被検体401の位置を移動させる。典型的な移動速度は、頭頂部から足方向へ向けた移動速度で0.5cm/s−2.0cm/sである。
なお、現在MRIの形態的な撮像対象は、臨床で普及しているものとしては、被検体401の主たる構成物質、プロトンである。プロトン密度の空間分布や、励起状態の緩和現象の空間分布を画像化することで、人体頭部、腹部、四肢等の形態または、血管(血液、血流)などの機能を2次元もしくは3次元的に撮像する。
次に、本実施の形態の撮像パルスシーケンスについて図3を用いて説明する。図3の撮像パルスシーケンスは、2次元励起パルス列10の後に撮像シーケンス20を行う動作を、繰り返し時間608で繰り返し行うものである。2次元励起パルス列10は、繰り返し時間608毎に、k空間(2次元周波数空間)における励起強度分布(励起プロファイル)が異なる第1の2次元励起パルス列10−1と、第2の2次元励起パルス列10−2とを交互に行う。撮像シーケンス20は、ここでは典型的な撮像シーケンスであるグラディエントエコーEPIシーケンスを用いる。
まず、2次元励起パルス列10−1、10−2について説明する。図3のように、これら2次元励起パルス列10−1、10−2は、いずれも、2次元選択高周波(RF)パルス列501と、スライス選択傾斜磁場パルス列602、傾斜磁場パルス列603とを含む。RFパルス列501は、3波のSINCパルスからなるサブパルス31を5波、時系列に並べたものである。5波のサブパルス31のピークを結んだ架空の線32が、もうひとつのSINC関数となっている。サブパルス31を構成するSINC関数によってスライス(Gs)方向の空間選択範囲が決定され、架空の線32が表すSINC関数によって位相エンコード(Gp)方向の空間選択範囲が決定される。スライス選択傾斜磁場パルス列602は、RFパルス列501のサブパルス31ごとに交互にパルスの極性が反転する。また、傾斜磁場パルス列603は、位相エンコード方向の傾斜磁場パルス列であり、スライス選択傾斜磁場パルス列602の反転のタイミングに合わせて、ブリップパルス33を印加する。このように、傾斜磁場パルス列602および603を印加しながらRFパルス列501を印加することにより、RFパルス列501によって励起される位置が空間的にエンコードされ、励起される位置が軌跡を描く。これにより、所定の励起プロファイルで励起を行うことができる。
スライス選択傾斜磁場パルス列602の最後の小さいパルス34は、励起完了時のスピンをk空間の所定の位置に戻すためのパルスであり、ここではフリップバックパルスと呼ぶことにする。傾斜磁場パルス列603の最後にも同様のフリップバックパルス502が印加される。どちらのフリップバックパルス34,502もその面積は、2次元励起パルス列10−1、10−2の中心を示す時間35(点線で図示)からフリップバックパルス34,502の印加直前までのパルスの総面積(強度と時間の積、ただし極性を考慮)と同じ大きさで、極性を反転させたものである。このような条件にすることで、空間軌跡(励起プロファイル)の中心位置を、k空間の所定位置に一致させることができる。
本実施の形態では、2次元励起パルス列10−1により、図4(a)に示したKy方向に5本の線を等間隔に並べた線状軌跡41に沿ってk空間を励起する。また、フリップバックパルス502は、線状軌跡41の中心位置をk空間の原点に一致させるように設定する。
5本の線状軌跡41の励起の順番は、Ky方向の負から正へ(図4(a)においての下側に位置する線から順次上方へ)、kx方向(左右)に交互に進みながらジグザグに励起走査していくと理解して良い。より具体的には、RFパルス列501の最初のサブパルス31によって図4(a)の一番下の軌跡41が励起され、2番目のサブパルス31によって下から2番目の軌跡41が励起され、最後のサブパルス31によって一番上の軌跡41が励起される。前述のフリップバックパルス34,502により、下から3本目の励起軌跡41の中心がk空間の原点に一致する。
図4(a)に2次元励起パルス列10−1により励起されたk空間の励起プロファイル43をky方向について示す。この励起プロファイル43は、励起軌跡41のky方向の包絡線の形状で決まる。また、励起プロファイル43のY方向の両脇には、折り返しがあらわれる。
この2次元励起パルス列10−1によって励起される実空間の領域42は、このk空間の励起プロファイル43を2次元フーリエ変換して得られる図4(b)のような形状となる。図4(b)では一例として、励起領域42を円形としているが、Y方向に近接して折り返しの励起領域があらわれている。なお、励起領域42の形状は、円形に限らず、2次元励起パルス列10−1の各パルスを適切に設計することにより、矩形や任意形状にすることが可能である。
一方、2次元励起パルス列10−2は、位相エンコード方向傾斜磁場パルス列603のフリップバックパルス504の大きさを、図5のようにk空間の励起軌跡45の中心が原点からKy方向に所定量だけずれるように設定されている。また、ブリップパルス33は、2次元励起パルス列10−1と同じである。これにより、励起軌跡45の5本の軌跡間隔は、励起軌跡41の軌跡間隔と同じであるが、2次元励起パルス列10−2の励起軌跡45は、前述した2次元励起パルス列10−1の励起軌跡41の5本の線からずれた位置を通る軌跡となる。ここでは、励起軌跡45の5本の線が、励起軌跡41の5本の線の間の中間位置をそれぞれ通るように、すなわち励起軌跡45と励起軌跡41との間隔が等間隔になるように、フリップバックパルス504を設定している。
図5に2次元励起パルス列10−2により励起されたk空間のky方向の励起プロファイル46を示す。この励起プロファイル46は、励起軌跡45のky方向の包絡線の形状で決まり、励起領域42の励起プロファイル46は、上述の励起プロファイル43とほぼ同じであるが、励起軌跡45がk空間の原点に対しky方向に非対称であるため、励起プロファイル46のY方向の両脇にあらわれる折り返し部分のプロファイルは、励起プロファイル43の折り返し部分のプロファイルに対して、位置および形状が等しく、極性(正負)が逆転している。よって、励起プロファイル41と励起プロファイル45を加算すると、互いの折り返し部分の励起プロファイルを相殺し合う形状になる。
なお、2次元励起パルス列10−2によって励起される実空間の領域は、2次元励起パルス列10−1によって励起される領域42(図4(b))と折り返しを除いて略同一である。
図3の撮像シーケンス20では、2次元励起パルス列10−1または10−2によって励起された領域42からそれぞれ所定の数のNMR信号(エコー信号606)を取得する。本実施の形態では、撮像シーケンス20として、図3に示したように、一連の位相エンコード傾斜磁場パルス604および一連の読み出し傾斜磁場パルス605を印加し、発生する一連のエコー信号606を順次取得するEPIシーケンスを用いる。このEPIシーケンスでは、読み出し傾斜磁場パルス605を反転しつつ繰り返すとともに、位相エンコード傾斜磁場パルス604の量を変えて、異なる位相エンコードを与え、それぞれのエンコードでエコー信号606を検出する。図3において、時間607は、エコー時間(TE)である。
2次元励起パルス列10−1の後に行う撮像シーケンス20のk空間軌跡は、2次元励起パルス列10−1の励起軌跡41と一致させても、一致させなくてもよい。また、2次元励起パルス列10−2の後に行う撮像シーケンス20のk空間軌跡も、2次元励起パルス列10−2の励起軌跡45と一致させても、一致させなくてもよい。励起のFOV(視野)と撮像のFOV(視野)は、通常の選択励起を用いる撮像方法と同様に、ほぼ同等とすることが望ましい。また、空間分解能についても、通常の選択励起と同様に、励起では低く、撮像では高くすることが望ましい。したがって、2次元励起パルス列10−1と10−2を組み合わせたk空間軌跡のピッチは、撮像シーケンス20のk空間軌跡とほぼ等しいピッチとなる。励起の軌跡の全体の幅は撮像シーケンス20のk空間軌跡の幅と比べて狭くなる。
以上説明した図3のパルスシーケンスの流れをブロック図として図6に示す。2次元励起パルス列10−1と10−2により、異なる励起プロファイル43,46でk空間が交互に励起され、それぞれの励起領域42からのエコー信号606が、撮像シーケンス20によって取得される。ここでは、図6の2次元励起パルス列10−1または10−2と撮像シーケンス20との組み合わせ(1繰り返し時間TR)を順に第1〜第4の撮像71〜74と呼ぶ。まず、第1の撮像71の撮像シーケンス20によって得られたエコー信号606を2次元フーリエ変換して第1の画像を得、第2の撮像72の撮像シーケンス20によって得られたエコー信号606を2次元フーリエ変換して第2の画像を得る。これらの画像では、選択励起領域42は、略同一であるが、2次元励起パルス列10−1,10−2が異なるため複素信号としてみると互いにそのプロファイルは異なる。本実施の形態では、このような特徴を有する互いに異なる、第1と第2の画像を複素加算して、図6のように、所望の2次元選択励起画像109−1を得る。
さらに、第3の撮像73の撮像シーケンス20によって得られたエコー信号606から第3の画像を得、第4の撮像74の撮像シーケンス20によって得られたエコー信号606から第4の画像を得る。第1と第2の画像を複素加算して、図6のように、2次元選択励起画像109−2を得る。以降同様に、順次2次元選択励起画像を取得していく。得られた2次元選択励起画像109−1、109−2は、時系列画像信号として扱い、画像表示部408に表示する。これにより、ダイナミック撮像を実現することができる。
このような、ダイナミック撮像法は、例えば2次元選択励起の心臓リアルタイム撮像に適する。しかも、このダイナミック画像は、2次元選択励起を行っているため、選択領域以外からのアーチファクトの混入が無く画質が向上している。ダイナミック画像の時間分解能は、2次元励起パルス列10−1から撮像シーケンス20、2次元励起パルス列10−2、撮像シーケンス20までの撮像時間(2×TR)で決定される。
このように、本実施の形態では、励起プロファイルの異なる2つの画像を合成するため、得られる画像は、合成前の画像と比べると、図5の励起プロファイル43と励起プロファイル46とを加算したフラットな励起プロファイルで励起して得た画像と同等になる。よって、5本の励起軌跡で励起する2次元励起パルス列10−1、10−2を用いながら、図10のように、10本程度の細かい間隔の励起軌跡で励起した場合と同様の画像を得ることができる。
すなわち、同じ画像を、合成しないで得ようとした場合には、2次元励起パルス列10−1の励起RFパルス501の励起サブパルス31の数を2倍にする必要があるが、本実施の形態では、少ないサブパルス31の数でこれを同様の画像を得ることができる。このように、サブパルス数を1/2に削減することができることにより、パルスシーケンスの設計の自由度を広げることが可能である。具体的には、2次元励起パルス列10−1,10−2を用いた時の、TE607を短縮できる。
なお、第1の実施の形態では、第1〜第4の撮像71〜74で取得したエコー信号から一旦、第1〜第4の画像を再構成し、第1および第2の画像を複素加算し、第3および第4の画像を複素加算することにより、順次画像109−1、109−2・・・を取得している構成であったが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1および第2の撮像71、72で取得したエコー信号をそのまま複素加算した信号を用いて、画像109−1を再構成することも可能である。この場合、必要に応じて、撮像条件の違い等を考慮して、エコー信号に補正を施したり、演算処理を施した後、画像を再構成することも可能である。
第1の実施の形態では、2次元励起パルス列10−1,10−2として、励起軌跡41,45の間隔が等しく、ky方向に位置がずれた励起プロファイル43,46となるものを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。図7(a),(b)に示したように、相互に異なる形状の励起プロファイル51,53が得られるように2次元励起パルス列10−1,10−2を設定することもできる。
一般に知られているように、ky方向の励起プロファイルは、励起軌跡の間隔が広いと、励起強度はY方向に沿って折り返し成分が近接してあらわれる。逆に、励起軌跡の間隔が狭いと、折り返し成分が離れてあらわれる。また、励起軌跡が、kyの大きい(高周波)領域まで覆っていると、励起プロファイルの立ち上がりはシャープになり、逆に励起軌跡が、kyの小さい(低周波)領域のみを覆うと、励起プロファイルの立ち上がりがシャープではなくなる。
よって、2次元励起パルス列10−1として、図7(a)に示した励起軌跡50のように、ky方向の高周波領域を覆う軌跡で励起するパルス列10−1を用いることにより、図7(a)の励起プロファイル51で励起することができる。励起強度がマイナスなのは極性が負であることを意味する。また、2次元励起パルス列10−2として、図7(b)に示した励起軌跡52のように、間隔が狭く、ky方向の低周波領域のみを覆う軌跡で励起するパルス列10−2を用いることにより、図7(b)のエンベロップがなだらかな励起プロファイル53で励起することができる。これにより、励起プロファイル51と53とを加算した励起プロファイルは、図7(c)のようになり、よって、励起プロファイル51、53のいずれか一方のみを用いた場合と比較して、励起強度をky方向に比較的フラットすることができ、かつ励起プロファイルの立ち上がりをシャープにすることができる。よって、周囲からの信号混入を低減して、画質の向上を図ることができる。しかも、合成しないで図7(c)のプロファイルを得ようとした場合よりも、RFパルス列501のサブパルス31の数を1/2に削減できるという効果が得られ、パルスシーケンスの設計の自由度が向上する。
(第2の実施の形態)
つぎに、本発明の第2の実施の形態について図8を用いて説明する。
図8に示した実施の形態は、第1の実施の形態と画像の合成処理が異なっている。なお、装置構成および撮像パルスシーケンスについては、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図8に示すように、第2の実施の形態は、第1の実施の形態の図6と同様に図3の撮像パルスシーケンスを一定時間で繰り返すダイナミック撮像法である。図6の撮像法との違いは、第1および第2の撮像71、72で得たエコー信号を用いて画像701−1を得、第2および第3の撮像72、73で得たエコー信号を用いて画像701−2を得る。そして、第3および第4の撮像73、74で得たエコー信号を用いて画像701−3を得る。このように異なる2次元励起パルス列10−1、10−2を行って取得するエコー信号を、前後の撮像で共用することにより、2倍の数の画像を再構成することができるため、2次元選択励起ダイナミック撮像の画像表示レートを2倍にすることができる。すなわち、第2の実施の形態では、図6に示した画像合成処理と同等の画像を、2倍の繰り返しレートで撮像できる。しかも、画質は、図6の場合と同等である。
このように、第2の実施の形態では、撮像により得られたエコー信号を、前後の撮像と共用することにより、時間分解能が高く、しかも、高画像分解能の2次元選択励起ダイナミック撮像を実現することができる。
なお、第1および第2の撮像71、72で得たエコー信号を用いて画像701−1を再構成する手法としては、第1の実施の形態と同様に、第1および第2の撮像71,72のエコー信号からそれぞれ第1および第2画像を再構成した後、画像同士を複素加算する方法を用いることが可能である。また、エコー信号の状態で複素加算して、所定の補正等を加えた後、画像を再構成する方法を用いることも可能である。
第1および第2の実施の形態では、撮像シーケンス20は、シングルショットEPIを用いた例を説明したが、シングルショットFSEシーケンスを用いることも可能である。
(第3の実施の形態)
つぎに、本発明の第3の実施の形態について図9を用いて説明する。
図9に示した実施の形態は、第1および第2の実施の形態とは異なり、撮像シーケンス20として、マルチショットEPIもしくはマルチショットFSEシーケンスを用いている。すなわち、撮像シーケンス20を2回に分け、撮像シーケンス20−1により、第1のk空間軌跡に沿ってエコー信号を取得し、撮像シーケンス20−2により、第2のk空間軌跡に沿ってエコー信号を取得する。2次元選択励起パルス列10−1、10−2は、第1の実施の形態と同様である。
したがって、撮像パルスシーケンスは、図9に示すように、第1および第2の撮像81、82では、いずれも2次元励起パルス列10−1によりk空間を励起プロファイル43で励起した後、第1の撮像81では撮像シーケンス20−1により、第1のk空間軌跡についてエコー信号を取得する。第2の撮像82では撮像シーケンス20−2により、第2のk空間軌跡についてエコー信号を取得する。第3および第4の撮像83、84では、いずれも2次元励起パルス列10−2によりk空間を励起プロファイル46で励起した後、第3の撮像83では撮像シーケンス20−1により、第1のk空間軌跡についてエコー信号を取得する。第4の撮像84では撮像シーケンス20−2により、第2のk空間軌跡についてエコー信号を取得する。第5の撮像85は、第1の撮像81と同様に行う。
画像の合成は、以下のように行う。まず、第1および第2の撮像81、82で取得したエコー信号を加算して画像801を再構成する。これにより、励起プロファイル43で選択励起された画像801が得られる。次に、第3および第4の撮像83、84で取得したエコー信号を加算して画像802を再構成する。これにより、励起プロファイル46で選択励起された画像802が得られる。画像801と画像802とを加算することにより、画像811−1を生成する。画像811−1は、励起プロファイル43と46とを加算した励起プロファイルで励起して、シングルショットで取得したエコー信号から再構成した画像と同等の画質の2次元選択励起画像である。
つぎに、第5の撮像85で第1のk空間軌跡に沿ってエコー信号が取得されたならば、第2の撮像82で第2のk空間軌跡に沿って得られたエコー信号と加算して画像803を再構成する。これにより、第5の撮像85を撮像した時点のエコー信号に、過去の第2の撮像82で取得したエコー信号を共用することにより、励起プロファイル43で選択励起された画像を再構成することができる。得られた画像803は、第3および第4の撮像で得た画像802と加算することにより、2次元選択励起画像811−2を取得することができる。得られた画像811−1、811−2を順次表示していくことにより、2次元選択励起ダイナミック撮像を行うことができる。
このように、第3の実施の形態を用いることにより、2種類の2次元選択励起パルス列10−1、10−2のみならず、撮像シーケンスについても2種類の撮像シーケンス20−1、20−2を用いて、2次元選択励起ダイナミック撮像を行うことができる。
なお、第3実施の形態において、2種類の撮像シーケンス20−1、20−2においてエコー信号を取得する第1および第2のk空間軌跡は、例えばk空間を2つの領域に分け、第1の領域を第1の軌跡が覆うように配置し、第2の領域を第2の軌跡が覆うように配置することができる。また、図7のようにk空間の低周波領域を第1の軌跡によって覆い、高周波領域を第2の軌跡によって覆うように配置することもできる。また、第1のk空間軌跡の間を縫うように第2のk空間軌跡を配置することも可能である。なお、軌跡の形状は、線状軌跡に限られるものではなく、ラディアルスキャンであっても、スパイラルスキャンであってもよい。
また、撮像シーケンス20−1、20−2は2次元計測に限定されるものではなく、3次元計測に適用することももちろん可能である。
上述してきた各実施の形態で用いた図3の撮像パルスシーケンスでは、2次元励起パルス列とグラディエントエコー(GrE)EPIシーケンスを用いた例について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々の励起パルスや、撮像方法に適用することができる。セグメンテッドGrEシーケンスの各セグメントに反転パルスや飽和パルスを付加した高速撮像シーケンスにも本発明は適用できる。具体的には、反転パルスや飽和パルスを2次元選択励起パルスとし、それを図6,図8,図9のパルス列10−1、10−2として用いることができる。また、撮像シーケンスとして、冠動脈撮像や汎用T2W画像を得るためのFSE(ファースト スピン エコー)ダイナミックシーケンスを用いることができる。
さらに、本発明は、2次元選択励起パルス10−1、10−2のように、空間的な選択の場合だけでなく、励起周波数の選択シーケンスに適用することも可能である。
本発明の撮像方法を好適に用いることができる撮像部位は、例えば、頭部・頚部・胸部3D撮影、下肢撮影などである。
図1のベッド412を移動させながら撮像するムービングベッド撮像方法に本発明を適用する場合に好適なMRI装置を図11に示す。典型的には、体軸方向の厚さが薄く、X線CT装置のようにベッドが移動しながら、撮像を行っていく。撮像領域は、一例として体軸方向に64mm程度であり、3次元撮像によりスライス厚さは、1mm〜2mmである。このようにベッドを移動しながら、2次元励起を連続して行う際に、本発明を適用することにより、撮像時間が大幅に短縮するメリットがある。このような連続移動型のMRI装置では、ベッド412の移動に伴い、2次元励起の領域を空間的にシフトしても良い。
上述してきたように、本発明によれば、空間分解能および時間分解能にすぐれ、しかも、視野外からの信号の混入を防ぐことができるMRI装置を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態のMRI装置の全体構成を示すブロック図。 図1のMRI装置の一部構成を示すブロック図。 第1の実施の形態のMRI装置で行う撮像パルスシーケンスを示す説明図。 (a)第1の実施の形態の2次元励起パルス列10−1のk空間の励起軌跡41とその励起プロファイル43を示す説明図、(b)励起プロファイル43に対応する実空間励起領域42を示す説明図。 第1の実施の形態の2次元励起パルス列10−1、10−2のk空間の励起軌跡41、45と、その励起プロファイル43,46の関係を示す説明図。 第1の実施の形態の撮像パルスシーケンスと画像の合成を説明するブロック図。 (a)および(b)第1の実施の形態の2次元励起パルス列10−1、10−2として、異なる形状のk空間の励起軌跡50,52および励起プロファイル51,53を示すものを用いる例を示す説明図、(c)励起プロファイル51,53を加算した場合を示す説明図。 第2の実施の形態の撮像パルスシーケンスと画像の合成を説明するブロック図。 第3の実施の形態の撮像パルスシーケンスと画像の合成を説明するブロック図。 従来の10本の励起軌跡にそってk空間を励起する場合を示す説明図。 本発明をムービングベッド撮像方法に適用する場合に好適なMRI装置を示す説明図。
符号の説明
10−1,10−2…2次元励起パルス列、20…撮像パルスシーケンス、31…サブパルス、34…フリップバックパルス、41…励起軌跡、42…実空間励起領域、43…励起プロファイル、45…励起軌跡、45…励起プロファイル、50…励起軌跡、51…励起プロファイル、52…励起軌跡、53…励起プロファイル、71〜74…第1〜第4の撮像、401…被検体、402…磁石、403…傾斜磁場コイル、404…RFコイル、405…RFプローブ、406…信号検出部、407…信号処理部、408…画像表示部、409…傾斜磁場電源、410…RF送信部、411…制御部、412…ベッド、501…RFパルス列、502…フリップバックパルス。

Claims (8)

  1. 被検体が配置される撮像空間に静磁場を発生する静磁場発生部と、前記撮像空間に高周波磁場パルスを照射する高周波照射部と、前記被検体が発生する核磁気共鳴信号を取得する検出部と、前記撮像空間に傾斜磁場を印加する傾斜磁場発生部と、前記検出部の検出信号を演算処理し画像を生成する信号処理部と、前記高周波照射部、前記検出部、前記傾斜磁場発生部および前記信号処理部を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    空間的にエンコードされた前記高周波磁場パルスを、2種類以上順に繰り返し照射させ、
    前記高周波磁場パルスの照射ごとに、前記核磁気共鳴信号を取得させ、
    異なる2種類以上の前記高周波磁場パルスの照射で取得した前記核磁気共鳴信号を組み合わせて用いて1つの画像を生成させることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  2. 請求項1に記載の核磁気共鳴イメージング装置において、2種類以上の前記空間的にエンコードされた高周波磁場パルスは、前記撮像空間の被検体への励起強度分布がそれぞれ異なることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  3. 請求項1または2に記載の核磁気共鳴イメージング装置において、前記制御部は、前記高周波磁場パルスを空間的にエンコードするために、前記高周波磁場パルスとともに前記傾斜磁場パルスを印加させ、前記高周波磁場パルスの波形および前記傾斜磁場パルスの波形の少なくとも一方を変化させることにより、前記2種類以上の空間的なエンコードを行うことを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の核磁気共鳴イメージング装置において、2種類以上の前記空間的にエンコードされた高周波磁場パルスは、前記撮像空間の被検体への励起強度分布の外形は相互に同じであるが、折り返して励起される部分の極性が異なっていることを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の核磁気共鳴イメージングにおいて、2種類以上の前記空間的にエンコードされた高周波磁場パルスは、前記撮像空間の被検体への励起強度分布の立ち上がり部分の急峻度および折り返して励起される部分の極性のうち少なくとも一方が相互に異なることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の核磁気共鳴イメージング装置において、前記制御部は、取得した前記核磁気共鳴信号を用いて時系列に画像を生成させることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  7. 請求項6に記載の核磁気共鳴イメージング装置において、前記制御部は、前記核磁気共鳴信号を取得する度に、今回取得した核磁気共鳴信号と、前回以前に今回とは異なる種類の前記高周波磁場パルスを照射して取得した前記核磁気共鳴信号とを組み合わせて用いて画像を生成させることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項に記載の核磁気共鳴イメージング装置において、前記制御部は、前記高周波磁場パルスを照射する度に、2種類以上の空間エンコードのいずれかを規則的に選択して行いながら前記核磁気共鳴信号を取得させ、
    前記高周波磁場パルスの種類と、前記信号取得時の空間エンコードの種類との組み合わせに応じて、前記核磁気共鳴信号を複数選択し、これらを組み合わせて用いて1つの画像を生成させることを特徴とする核磁気共鳴イメージング装置。
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