JP3903276B2 - 磁気共鳴撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴撮像装置に係り、例えば、連続撮影を行いながら時間分解能を高め、かつ画質の優れた画像をモニタリングする磁気共鳴撮像装置に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気共鳴撮像装置(MRI装置)は、生体に均一な静磁場を作用させた状態で高周波磁場パルスを照射し、生体中の水素や燐などの原子核を励起させ、この励起により発生する核磁気共鳴信号(NMR信号)を計測し、それら水素や燐の密度分布あるいは緩和時間分布等の磁気共鳴情報に基づいて、生体内の計測領域を画像化することにより、医療診断に資する装置である。
【0003】
MRI装置では、基本的に1枚の画像を得るための撮像時間はTR(repetition time:パルス系列の基本パターンに要する時間)と位相エンコード数の積になる。この撮像時間の短縮をはかり、臨床の場においてMRI装置の幅広い利用を図るべく、高速撮像法として、1のTRで複数のエコー信号(NMR信号)を取得するエコープラナーイメージング(以下「EPI」と略す)法がある。EPI法の基本的な概念は、T2*減衰(ティーツースター、見かけ上の横緩和)中に読み出し傾斜磁場であるリードアウト傾斜磁場の反転を繰り返し多数のグラジエントエコーをつくり、計測データ空間、すなわちk空間のすべての位相エンコードラインを埋める方法である。この場合、1回の励起パルスのみで画像を構成するもの、何回かの励起パルスによるデータを合わせて空間分解能の高い1枚の画像を作るものがある。
【0004】
また、EPIには、FID(自由誘導減衰)で信号を計測するグラジエントエコータイプのEPI(GE−EPI)と、k空間の原点の信号をスピン・エコーで計測するスピン・エコータイプのEPI(SE−EPI)がある。GE−EPIはファンクショナルMRI(functional MRI)やパーヒュージョンスタディ(perfusion study)などに使用され、T2*コントラスト画像を効果的に取得でき、SE−EPIはディフュージョン(diffusion)、パーフュジョン(perfusion)、フロー(flow)の計測などのT2*による効果をなるべくさけたい場合に使用される。
【0005】
一方、画像の再構成間隔を短縮することにより時間分解能を高める方法としてHalf Scan 法がある。この方法は、位相方向に対して、約半分(50%以上)または3/4の計測データから残りのデータを推定して画像を作成する方法であり、同じ空間分解能の画像を短時間で得ることができるが、S/N(signal to noise ratio :信号雑音比)が低下し、画質が低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のEPI法の計測において、k空間のデータを全て取得し、1画像を得るための撮像時間はTR×ショット数であった。そのため、空間分解能や画質の良さを求めると、TR及びショット数を小さくすることができず、その結果時間分解能が低くなり、得られた時系列画像から臨床の場で必要な情報を得ることができない場合があった。
【0007】
本発明は、時間分解能と画質の共に優れた時系列画像を得ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、静磁場空間に配置された被検体に所定の撮像シーケンスに基づいて高周波磁場と傾斜磁場を印加して、前記被検体から発生する磁気共鳴信号を検出してk空間の計測データを取得する計測制御手段と、前記計測データを用いて画像を再構成する信号処理手段と、前記画像を表示する表示手段とを備え、前記計測制御手段は、前記k空間を位相エンコード方向に複数の領域に分割してなる該k空間の原点近傍の低周波領域と該低周波領域以外の高周波領域について、前記低周波領域と該低周波領域を挟む少なくとも二つの高周波領域を選択し、それら前記低周波領域と選択された高周波領域の前記計測データを取得する計測を、少なくとも選択する前記高周波領域を順次切替えて繰り返し、前記信号処理手段は、前記繰り返し毎に、前記低周波領域の計測データと、選択された前記高周波領域において新たに取得された計測データと、非選択領域については過去に取得された計測データとを用いて前記画像再構成を行い、前記計測制御手段は、選択された前記高周波領域の位相エンコード方向の一部領域の計測データを取得してから異なる高周波領域に移行する制御を、前記一部領域を位相エンコード方向の同一の方向にずらして繰り返すことによって、前記k空間の全領域の計測データを取得することを特徴とする。
具体的な一形態としては、静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場パルス照射手段と、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信する受信手段と、前記静磁場発生手段と前記傾斜磁場発生手段と前記高周波磁場パルス照射手段と前記受信手段とを制御して撮像シーケンスを実行するシーケンサと、前記磁気共鳴信号に基づいて画像を再構成する信号処理手段とを備えた磁気共鳴撮像装置において、前記シーケンサは、高周波磁場パルスを照射した後、リードアウト傾斜磁場を反転しながら繰り返し印加して複数の磁気共鳴信号を取得するシーケンスを実行するにあたって、計測データ空間を位相エンコード方向に中央領域と他の領域からなる複数の領域に分け、位相エンコード方向の計測ライン数を前記中央領域にM本、前記他の領域にN(但し、N>M)本割り当てるとともに、前記磁気共鳴信号を前記中央領域にK個、前記他の領域にL個割り当て、かつM/K<N/Lとなる条件で前記シーケンスにより、前記位相エンコードを変化させながら前記中央領域はM本の計測ライン数、前記他の領域はNより小さい数となる計測ライン数にそれぞれ対応する計測データを取得する一連のシーケンスを実行し、該一連のシーケンスを前記位相エンコードを変化させながら前記他の領域の未計測の計測ラインに対応する計測データを取得するように繰り返し実行するものであり、前記信号処理手段は、前記一連のシーケンスの終了ごとに前記計測データに基づいて画像を再構成し、前記他の領域の未計測の計測データは、前回以前の一連のシーケンスの実行により得られた計測データを用いて画像を再構成することを特徴とする。
【0009】
このような構成とすることにより、従来のように計測データ空間、すなわちk空間の計測データを全て取得するごとに画像再構成をしていた場合と異なり、k空間の中央領域の全計測データを取得する一連のシーケンスの実行ごとに画像再構成をするので、時間分解能を高めることができる。また、画像再構成では、k空間の中央領域以外の他の領域における未計測の計測データは、現回の一連のシーケンス以前の一連のシーケンス実行で得られた計測データを用い、中央領域の全計測データは一連のシーケンス実行ごとに取得するので、S/N、画質等の空間分解能を損なうことを抑えて連続撮像ができる。
【0010】
すなわち、k空間の中央領域は、撮像対象の全体像を認識する低周波数のデータを含むものであり、この領域の全データを画像再構成する一連のシーケンス実行ごとに取得することにより、例えば穿刺針の動きを明確にすることができる。また、k空間の中央領域を挟む他の領域は、撮像対象の輪郭を明確にする高周波データからなるもので、現回の一連のシーケンス実行で取得できない計測データ部分は、現回以前の一連のシーケンス実行で得られた計測データを使って画像再構成するようにしたから、画質等に与える影響を抑えることができる。各一連のシーケンスは、それぞれk空間の他の領域のデータ取得部分を異にし、各一連のシーケンス実行で他の領域の全データを取得する。そして、各一連のシーケンスを繰り返すサイクルを行い、連続撮像をする。
【0011】
例えば、1回の高周波磁場パルスの照射で3個の磁気共鳴信号を得る場合は、k空間を位相エンコード方向に5以上の奇数個に等分すると、真中の1つが中央領域となり、中央領域をはさむ他の領域を第1と第2の領域にする。この場合、分割数をあまり大きくすると、中央領域に低周波データを全て含ませることができず、十分に鮮明な画像再構成ができない点に注意する。高周波磁場パルスを照射すると、3個の磁気共鳴信号を得るが、1個を中央領域の計測データ取得に使い、他の2個をそれぞれ他の領域である第1と第2の領域の計測データ取得に使う。このような、計測データ取得は、撮像シーケンスにおける位相エンコード傾斜磁場パルスの強度を調節することにより行う。このような撮像シーケンスを繰り返し実行し、中央領域の全計測データが取得できたときに、1回の一連のシーケンスが完了する。次の一連のシーケンスでは、同様に中央領域の全計測データを取得するが、他の領域である第1と第2の領域の計測データは前回の一連のシーケンス実行で得られなかった計測データを取得する。このようにして、位相エンコードを変えながら、繰り返し一連のシーケンスを実行することで、第1と第2の領域の全計測データを得ることができる。画像再構成は、1回の一連のシーケンス実行ごとに行って表示する。1回の一連のシーケンス実行で得られなかった、第1と第2の領域の計測データは、前回以前の一連のシーケンス実行で得られた計測データを使用して画像再構成して表示する。
【0012】
このように、k空間の位相エンコード方向の計測ラインに対応する全てのデータを計測しないで画像を再構成しているから、1枚の画像を得る撮像時間を短縮することができる。しかも、今回の一連のシーケンスで計測できない位相エンコードの計測データは、前回以前の一連のシーケンスで得られた計測データを使い画像再構成するので、時間分解能に優れ、高速で撮像して画像再構成と表示ができる。また、低周波データを含む中央領域の全計測データは、一連のシーケンスごとに取得しているので、連続撮像での撮像対象の動きを明確にとらえることができる。
【0013】
また、シーケンサは、第1と第2の領域の計測データを位相エンコード同一方向にずらしながら順に取得するシーケンスを実行することが好ましい。位相エンコードを同方向、均等に変化させて印加するので、被検体の磁化率による磁場のオフセット変動の影響を抑えることができるからである。
【0014】
また、本発明は、上記のように中央領域の全データを取得する1回の一連のシーケンス実行ごとに画像を再構成して表示し、他の領域の未計測のデータは前回以前の一連のシーケンス実行で得たデータを使うことから、1回の高周波磁場パルスで得られる磁気共鳴信号の数は3以上であればよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は、一実施形態の撮像から画像再構成と表示の手順を示すフローチャートである。図2は、一実施形態の磁気共鳴撮像装置の全体構成を示すブロック図である。図3は、一実施形態のエコートレイン数3の撮像シーケンスを示す図である。図2に示すように、磁気共鳴撮像装置は、静磁場発生回路1、傾斜磁場発生系2、送信系3、受信系4、信号処理系5、シーケンサ6、及び中央処理装置(CPU)7等を備えて構成される。静磁場発生回路1は、被検体9が置かれる空間に均一な静磁場を発生させるものである。その静磁場の方向は、通常、被検体9の体軸方向又は体軸に直交する方向である。また、静磁場発生回路1は、永久磁石方式または常電導方式あるいは超電導方式を用いて形成されている。傾斜磁場発生系2は、直交3軸(X、Y、Z)方向の傾斜磁場を発生する傾斜磁場コイル10と、その傾斜磁場コイル10の駆動電流を供給する傾斜磁場電源11を有して構成されている。傾斜磁場電源11は、シーケンサ6の命令に従って直交3軸(X,Y,Z)方向の傾斜磁場Gs、Gp、Grを被検体9に印加するようになっている。この傾斜磁場の与え方によって断層像のスライス面を設定することができる。シーケンサ6はCPU7の制御により動作し、パルスシーケンスと称される撮像シーケンスに従って、傾斜磁場発生系2、送信系3、受信系4等に命令を送り、断層像を撮像するのに必要な制御を実行するものである。
【0016】
送信系3は、高周波磁場パルスにより被検体9の生体組織を構成する原子核に核磁気共鳴を起こさせるために高周波磁場パルスを照射するもので、高周波発振器12、変調器13、高周波増幅器14及び高周波照射コイル15を有して構成されている。そして、送信系3は、シーケンサ6の命令に従って、高周波発振器12から出力される高周波磁場パルスを変調器13で振幅変調し、さらに高周波増幅器14で増幅した後、高周波照射コイル15に供給して高周波磁場パルス(RFパルス)を被検体9に照射するようになっている。
【0017】
受信系4は、被検体9の生体組織の原子核の核磁気共鳴により放出されるエコー信号などの磁気共鳴信号を検出するもので、受信側の高周波受信コイル16、増幅器17、直交位相検波器18及びA/D変換器19を有して構成される。高周波受信コイル16により受波された磁気共鳴信号は増幅器17で増幅され、直交位相検波器18で検波された後、A/D変換器19でディジタル信号の計測データに変換される。なお、シーケンサ6の制御によるタイミングで直交位相検波器18により位相を90°ずらしてサンプリングされた二系列の計測データは、信号処理系5に送られる。
【0018】
信号処理系5は、CPU7、ROM20、RAM21、光磁気ディスク22、CRTなどのディスプレイ23及び磁気ディスク24を有して構成される。CPU7は、入力される計測データをフーリエ変換処理を含む画像再構成処理を行い、任意断面の信号強度分布あるいは所定の処理をした画像を作成して、ディスプレイ23に断層像として表示するようになっている。ROM20は、経時的な画像解析処理及び計測を行なうプログラムや、その実行に用いる不変のパラメータなどを記憶する。RAM21は、前計測で用いた計測パラメータや、受信系4で検出したエコー信号、及び関心領域設定に用いる画像を一時保管すると共に、その関心領域を設定するためのパラメータなどを記憶する。光磁気ディスク22及び磁気ディスク24は、CPU7により再構成された画像のデータを記録する。ディスプレイ23は、光磁気ディスク22及び磁気ディスク24に格納されている画像データを映像化して断層像として表示する。
【0019】
さらに本発明のMRI装置の信号処理系5は、CPU7の機能として画像データに対し撮像対象の動きを画像上で明確するべく差分画像をつくる差分処理及び画像の累積を行う重み付けを行う機能を備えている。これらの処理は、本発明のMRI装置において計測を行うことにより得られたデータに対してなされる。これらの処理の選択及び設定のための手段が、CPUの入力手段として設けられる。またディスプレイ23は、この信号処理系5の機能に対応して、通常の画像に代わりまたは通常の画像に加えて差分画像あるいは累積加算画像を表示する機能を備えている。
【0020】
操作部8は、信号処理系で実行する処理の制御情報を入力するものであり、例えば、トラックボール又はマウス25やキーボード26を備えて構成される。
【0021】
このように構成される磁気共鳴撮像装置(MRI装置)を用いて、撮像、画像再構成及び画像表示をする手順について図1を用いて説明する。ステップ1では撮像に関するパラメータである撮影視野(FOV)のサイズ、断層撮影するスライス面の位置、周波数エンコード数及び位相エンコード数等を定める。この設定されたパラメータは、RAM21に記憶される。計測パラメータが設定されると、ステップ2において、1回の高周波磁場パルスの照射で生じるEPI法の磁気共鳴信号数(エコー数)を設定する。すなわち、反転するリードアウト傾斜磁場の繰り返し印加により、複数のエコー信号を得る。次に、ステップ3において、k空間の位相エンコード方向の分割数を設定する。例えば、3エコーのときは、分割数を5、7、9等にする。分割された真中の1個を中央領域とし、中央領域を挟む他の領域を第1と第2の領域とする。したがって、第1と第2の領域は等しいエンコード数となり、中央領域のエンコード数の整数倍となる。このとき、上記の3個のエコー信号でk空間の分割数が5、ステップ1で定めたエンコード数が189であるときは、1分割ごとに38個のエンコード数が割り当てられ、全体のエンコード数は190に自動調整される。この自動調整は、ステップ1で定めたエンコード数に最も近い数値のエンコード数となる。したがって、中央領域のエンコード数は38、第1と第2の領域のエンコード数はそれぞれ76となる。ただし、k空間の位相エンコード数は、通常128、256等にされ、位相エンコードのピッチは一定に設定される。したがって、これらの位相エンコード数に不足する場合は、単にk空間上下の端部の計測データが得られないことになるだけである。ステップ4において、中央領域のエンコード数に対応する全計測データと第1と第2の領域のエンコード数に対応する全データのうちの一部のデータを取得するパーシャル(Partial)データ計測、すなわち1回のスキャンで行った一連のシーケンスを実行する。そして、画像再構成(S5)、画像を表示(S6)する。その後、データ数の変更すなわち、位相エンコード数の変更等があるときは、ステップ1へ戻る。変更がないときは、計測終了の指示(S8)があれば終了し、なければステップ4に戻り再びPartialデータ計測をする。このとき、第1と第2の領域の位相エンコードは前回のスキャンで行った一連のシーケンスとは相違し、前回で未計測の計測データに対応する位相エンコードの傾斜磁場が印加される。
撮像は、パルスシーケンスと称される撮像シーケンスにしたがって行われる。図3に、第1の実施形態であるエコートレイン数が3の撮像シーケンスを示す。本実施形態の撮像シーケンスは、エコープラナーイメージング(EPI)法と呼ばれるパルスシーケンスを用いている。図は、上から順に高周波磁場パルスRF、スライス選択傾斜磁場Gs、位相エンコード傾斜磁場Gp、リードアウト傾斜磁場Gr,核磁気共鳴信号であるエコー信号Signalをそれぞれ示し、縦軸はそれらの強度を、横軸は時間を示している。このパルスシーケンスを繰り返すことにより、計測データ空間であるk空間に撮像で得た計測データが収集される。
【0022】
次に、図3のシーケンスの内容を詳細に説明する。高周波磁場パルス31を照射すると共に、スライス選択傾斜磁場パルス33を印加することにより、被検体の所望の部位を励起する。これにより被検体中の例えばプロトンが励起され、エコー信号が発生する。このエコー信号に空間位置情報である位相エンコード傾斜磁場Gp(以下「Gp」とする)パルス35とリードアウト傾斜磁場Gr(以下「Gr」とする)パルス37を印加する。そして、反転させたGrパルス39を印加することにより、グラジエントエコー信号(以下「エコー信号」とする)41が得られる。その後、位相エンコードの磁場強度を変えたGpパルス43と反転させたGrパルス45が印加され、第2のエコー信号47が得られる。また、同様にして位相エンコードの磁場強度を変えたGpパルス49と反転したGrパルス51が印加されることにより第3のエコー信号53が得られる。Gpパルスの磁場強度を変えてエコー信号を取得するのは、k空間の位相エンコーディング数に対応した画像情報を得るためである。
【0023】
次に、得られたエコー信号とk空間のデータ取得の関係を説明する。図4は、第1の実施形態におけるk空間の分割数の第1例を示す図である。k空間は、周波数情報で埋められたデータ領域であり、横軸に周波数エンコーディング数、縦軸に位相エンコーディング数がとられている。図4では、縦軸、横軸とも省略しているが、図4の中心で縦軸と横軸が交わっている。図4のk空間は、縦軸である位相エンコーディング方向に7等分されていて、真ん中の中央領域61と、中央領域を挟む第1の領域63と第2の領域65に分けられている。第1の領域は、7等分されたうちの3ブロック分63a,63b,63cから成り、第2の領域も3ブロック分65a,65b,65cから成る。そして、第1のエコー信号からの計測データを第1の領域に、第2のエコー信号からの計測データを中央領域に、第3のエコー信号を第2の領域に取得する。
【0024】
図5は、第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第1例を示す図である。
説明を簡単にするために、例えば繰り返し時間TRを20msec、位相エンコード方向のエンコード数を189と設定する。周波数エンコード数も同様に所定の数値に設定する。位相エンコード数189をk空間の等分数7で除すると、商は27であるから、1ブロックあたりのエンコード数は27となり、対応する計測データも27となる。計測データは、k空間の位相エンコード方向に段階的にラインで取得される。図3のシーケンスを実行すると、第1のエコー信号で第1領域の上段63aの上から1番目のラインに計測データが取得され、第2のエコー信号で中央領域61の上から1番目のラインに計測データが、第3のエコー信号で第2領域の上段65aの上から1番目のラインにそれぞれ計測データが取得される。次ぎのシーケンス実行では、図3のGpパルス35の強度を変化させ、それぞれの領域の2番目のラインに計測データが取得される。シーケンスを27回実行することにより、中央領域61、第1領域の上段63a,第2領域の上段65aの全計測データが取得でき、第1のスキャンが終了する。次ぎの第2のスキャンでは中央領域、第1領域の中段63b,第2領域の中段65bの全計測データが取得でき、さらに第3スキャンでは中央領域、第1領域の下段63c,第2領域の下段65cの全計測データが取得できる。つまり、第1から第3までのスキャンの3サイクルで、第1と第2の領域の全計測データが取得できるのに対し、中央領域は全計測データを3回取得することになる。画像再構成と表示は、それぞれ1回のスキャンが終了するごとに行われるが、各スキャンでの未取得の計測データは、現回以前のスキャンで取得した計測データを使って行う。例えば、第1のスキャンで画像再構成をする際は、未取得の計測データである第1領域の中段63b、下段63cと第2領域の中段65b、下段65cのデータは、現回以前の第3と第2のスキャンで得た計測データを使って、画像再構成を行い表示する。
従来のEPI法の撮像では、位相エンコード数189、エコートレイン数が3であれば、位相エンコード数をエコートレイン数で除したときの商63がショット数となる。よって、1枚の画像の撮像時間は、ショット数と1TR(20msec)を乗じた積、1260msec、すなわち約1.3秒となる。ところが、本実施形態では、1回のスキャンで画像再構成をするので、ショット数は27となり、撮像時間は、20msecと27の乗じた積、540msec、すなわち約0.6秒で、時間分解能の向上率は約57%となる。
【0025】
また、画像再構成を行う1回のスキャンでは、k空間の中心部分にある低周波領域を中央領域61として全計測データを得ていることと、高周波領域である第1と第2の領域の未取得データは、現回以前の最新のスキャンで得た計測データを用いて画像再構成をしているので、空間分解能も損なうことがない。さらに、k空間における各エコーによる計測データを、位相エンコード方向を同方向に順に取得するので、被検体の磁化率による磁場のオフセット変動の影響を受けにくくできる。また、k空間を位相エンコード方向に中央領域とその他の領域にわけるときは、位相エンコード数に対応した計測ライン数を、例えば中央領域にM本、第1と第2の領域を含む他の領域にN(但し、N>M)本割り当てるとともに、磁気共鳴信号を中央領域にK個、他の領域にL個割り当て、かつM/K<N/Lとなる条件でシーケンスを、位相エンコードを変化させながら実行する。このようにシーケンスを設定するので、中央領域が計測すべき全計測データであるM本の計測ライン数に対応する計測データを取得する一連のシーケンスを実行したときは、他の領域ではNより小さい数の計測ライン数に対応する計測データの取得となる。そのため、1回のスキャンで実行する一連のシーケンスでは中央領域の全計測データが取得できるのに対し、他の領域では全計測データが取得できず、スキャンを繰り返すことで全計測データを得ることとなる。
【0026】
図6は、第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第2例を示す図で、
k空間を位相エンコード方向に11等分した場合を示している。真中の1ブロックが中央領域67で、中央領域を挟むそれぞれ上下の5ブロックを、第1領域69、第2領域71とする。エコー数は3であり、第1のエコー信号で第1領域69の計測データを、第2のエコー信号で中央領域67の計測データを、第3のエコー信号で第2領域の計測データを取得する。第1スキャンでは、中央領域の全計測データと第1、第2の最上段のブロックの全計測データを取得し、第2スキャンでは、中央領域の全計測データと第1、第2の上から2番目のブロックの全計測データを取得することになる。第3、第4、第5スキャンに進むにつれて、5分割された第1と第2の領域の全計測データが取得される。画像再構成と表示は、各スキャンごとに行われ、現回のスキャンで得られなかった第1と第2の領域の非計測データは現回スキャン以前のスキャンで得られた最新の計測データを使う。k空間を11等分したうちの真中の1ブロックが中央領域で、この中央領域の全計測データを取得したときが1回のスキャンになるため、位相エンコード数が等しければ、5等分したときよりも11等分したときの方が、1回のスキャン時間は短くなる。すなわち、時間分解能が優れたものたなる。ただし、1回のスキャンで得られる中央領域のデータ数は、5等分したときより少ないので、画質、すなわち空間分解能は劣る場合がある。
【0027】
次に、本発明の第2の実施形態であるエコートレイン数が5の場合の撮像と計測データ取得を図7及び図8を用いて説明する。図7は、エコートレイン数が5の場合のパルスシーケンスを示す図である。図8は、第2の実施形態におけるk空間のデータ取得の第1例を示す図で、k空間を位相エンコード方向に13等分した場合を示したものである。図7において、高周波磁場パルス71を照射すると共に、スライス選択傾斜磁場73を印加して被検体の所定部位を励起する。Gpパルス75とGrパルス77を印加した後、反転させたGrパルス79を印加して第1のエコー信号81を得る。その後、Gpパルス83と反転させたGrパルス85を印加して第2のエコー信号87を得、その後Gpパルスと反転させたGrパルスを繰り返して、第3のエコー信号93、第4のエコー信号99、第5のエコー信号105を得る。図8の13等分された真中の1ブロックが中央領域111で、中央領域を挟む上下各6ブロックを第1領域113、第2領域115とする。第1領域と第2領域はさらに、3ブロックずつに分けられている。第1のエコー信号で第1領域の上段3ブロック113aの計測データを取得し、第2のエコー信号で第1領域の下段3ブロック113bの計測データを取得する。第3のエコー信号で中央領域111の計測データを、第4のエコー信号で第2領域の上段3ブロック115aの計測データを、第5のエコー信号で第2領域の下段3ブロック115bの計測データをそれぞれ取得する。この場合は、3回のスキャンで第1と第2の領域の全計測データが得られることになる。従来のEPI法と比較するために、例えば位相エンコード数を195、エコートレイン数5、1TRを25msecとすると、ショット数は39となるので、従来のEPI法では1枚の画像を撮像するのに975msecすなわち、約1.0秒である。本実施形態では、ショット数が15であるから、1回のスキャンに要する時間は375msecで、約0.4秒と成り、時間分解能の向上率は約62%となる。1回のスキャンで未取得の計測データは、現回スキャンの以前のスキャンで得られた計測データを使用するので、1回のスキャンごとに画像再構成と表示をしても空間分解能を損なうことがない。
【0028】
図9は、第2の実施形態におけるk空間のデータ取得の第2例を示す図で、
図8と同様にk空間を13等分したものであるが、第1領域と第2領域をそれぞれ4ブロックと2ブロックに分けたものである。5個のエコー信号のうち、第1のエコー信号を第1領域上段の4ブロックの計測データ取得に、第2のエコー信号を第1領域下段の2ブロックの計測データ取得に、第3のエコー信号を中間領域の計測データ取得に割り当てる。第4と第5のエコー信号も、第1領域と同様にして、第2領域に割り当てる。この場合、中間領域に隣接する第1と第2の領域の2ブロックは2回のスキャンで全計測データを取得でき、第1と第2の領域の4ブロックは4回のスキャンで全計測データが取得できることになる。すなわち、サイクル数が2と4の複合型である。この場合低周波領域である中央領域に近い2ブロックのデータ取得頻度を高くしているので、空間分解能に優れた画像を得ることができる。
【0029】
次に、エコートレイン数が3である第1の実施形態のk空間におけるデータ取得の変形例を図10、図11、図12及び図13を用いて説明する。図10は、第1の実施形態におけるk空間の分割数の第2例を示す図で、第1のエコー信号で中央領域の計測データを取得する場合を示す。第1のエコー信号で中央領域の計測データを取得することにより、縦緩和時間であるT1を強調した画像が得られる。図10は、k空間を位相エンコード方向に5等分し真中の1ブロックを中央領域、中央領域を挟む上下各2ブロックを第1と第2の領域に分ける。そして、第1と第2の各ブロックを上下2分割する。図11は、第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第3例を示す図である。第1のエコー信号で中央領域の上半分、第2のエコー信号で第1領域の下段の上半分、第3のエコー信号で第1領域の上段の上半分の計測データをそれぞれ取得する。次に、第1のエコー信号で中央領域の下半分、第2のエコー信号で第2領域の上段の下半分、第3のエコー信号で第2領域の下段の下半分の計測データをそれぞれ取得し、第1スキャンが終了し、次の第2スキャンでも同様にして、中央領域の全計測データと第1スキャンで未取得の第1と第2の計測データを取得する。2回のスキャンで第1と第2の領域の全計測データを取得する、2サイクル型で、第1エコー信号を中央領域の計測データ取得に用いるので、T1強調の画像が得られる。
【0030】
図12は、第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第4例を示す図であり、k空間を位相エンコード方向に14等分したものの内、真中の2ブロックを中央領域とし、中央領域を挟む各6ブロックを第1、第2の領域にしたものである。第1エコー信号を中央領域の計測データ取得に、第2エコー信号を第1と第2の領域の中央領域側の各3ブロックの計測データ取得に、第3エコー信号を第1、第2の領域の残りの各3ブロックの計測データ取得に振り分ける。したがって、3回のスキャンで第1と第2の領域の全計測データを取得できる3サイクル型である。
【0031】
図13は、第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第5例を示す図であり、
k空間を位相エンコード方向に14等分したもので、真中の2ブロックを中央領域とし、中央領域を挟む各6ブロックを第1、第2の領域に分けたものである。そして、第1と第2の領域を中央領域を挟む各2ブロックと残りの各4ブロックに分ける。中央領域は1回のスキャンごとに全計測データを得るの対し、第1と第2の領域の2ブロックは2回のスキャンごとに全計測データを取得し、第1と第2の領域の4ブロックは4回のスキャンごとに全計測データを取得するサイクル数が2と4の複合型である。低周波側の2ブロックの計測データ取得の頻度を高くしているので、空間分解能に優れている。この場合、第1のエコー信号を中央領域のデータ取得にすれば、T1強調の画像が得られる。
【0032】
本実施形態では、エコートレイン数が3と5の場合について説明したが、これに限定するものでなく、3以上のエコートレイン数であれば、偶数、奇数を問わない。また、中央領域の計測データ取得は複数のエコー信号で取得することもある。つまり、1回のスキャンでk空間の低周波データ部分を含む中央領域の全計測データを2以上のエコー信号で取得し、高周波データ部分である第1と第2の領域の未取得の計測データは現回スキャンの以前のスキャンで取得した計測データを用いて、1回のスキャンごとに、画像再構成と表示を行うものである。これにより、時間分解能と空間分解能を高めることができる。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、時間分解能と画質の共に優れた時系列画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気共鳴撮像装置の一実施形態の撮像から画像再構成と表示の手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明に係る一実施形態の磁気共鳴撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る第1の実施形態の撮像シーケンスを示す図である。
【図4】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間の分割数の第1例を示す図である。
【図5】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第1例を示す図である。
【図6】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第2例を示す図である。
【図7】本発明に係る第2の実施形態の撮像シーケンスを示す図である。
【図8】本発明に係る第2の実施形態におけるk空間のデータ取得の第1例を示す図である。
【図9】本発明に係る第2の実施形態におけるk空間のデータ取得の第2例を示す図である。
【図10】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間の分割数の第2例を示す図である。
【図11】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第3例を示す図である。
【図12】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第4例を示す図である。
【図13】本発明に係る第1の実施形態におけるk空間のデータ取得の第5例を示す図である。
【符号の説明】
1 静磁場発生回路
2 傾斜磁場発生系
3 送信系
4 受信系
5 信号処理系
6 シーケンサ
7 CPU
8 操作部
9 被検体
10 傾斜磁場回路
15 高周波照射コイル
31、71 高周波磁場パルス
33、73 スライス選択傾斜磁場
35、43、49 位相エンコード傾斜磁場パルス
75、83、89、95、101 位相エンコード傾斜磁場パルス
37、39、45、51 リードアウト傾斜磁場パルス
77、79、85、91、97、103 リードアウト傾斜磁場パルス
41、47、53 エコー信号
81、87、93、99、105 エコー信号
Claims (9)
- 静磁場空間に配置された被検体に所定の撮像シーケンスに基づいて高周波磁場と傾斜磁場を印加して、前記被検体から発生する磁気共鳴信号を検出してk空間の計測データを取得する計測制御手段と、前記計測データを用いて画像を再構成する信号処理手段と、前記画像を表示する表示手段とを備え、
前記計測制御手段は、前記k空間を位相エンコード方向に複数の領域に分割してなる該k空間の原点近傍の低周波領域と該低周波領域以外の高周波領域について、前記低周波領域と該低周波領域を挟む少なくとも二つの高周波領域を選択し、それら前記低周波領域と選択された高周波領域の前記計測データを取得する計測を、少なくとも選択する前記高周波領域を順次切替えて繰り返し、
前記信号処理手段は、前記繰り返し毎に、前記低周波領域の計測データと、選択された前記高周波領域において新たに取得された計測データと、非選択領域については過去に取得された計測データとを用いて前記画像再構成を行い、
前記計測制御手段は、選択された前記高周波領域の位相エンコード方向の一部領域の計測データを取得してから異なる高周波領域に移行する制御を、前記一部領域を位相エンコード方向の同一の方向にずらして繰り返すことによって、前記k空間の全領域の計測データを取得することを特徴とする磁気共鳴撮影装置。 - 前記少なくとも一の高周波領域は、複数の前記高周波領域に関して同じ頻度で選択されることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置。
- 前記少なくとも一の高周波領域は、複数の前記高周波領域に関して前記低周波領域に近い高周波領域の方が遠い高周波領域よりも高い頻度で選択されることを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴撮影装置。
- 選択される前記高周波領域が偶数の場合は、前記k空間の中心に対して対称な複数の前記高周波領域が選択されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気共鳴撮像装置。
- 前記複数の領域は複数のブロックに纏められ、各ブロックは連続する前記領域のうちの少なくとも一つを含み、前記ブロック毎に前記領域が選択され、かつ各ブロック内で前記選択領域が順次切り替えられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の磁気共鳴撮像装置。
- 前記k空間の原点を含むブロックが前記低周波領域からなることを特徴とする請求項5に記載の磁気共鳴装置。
- 前記撮像シーケンスは、一の繰返し周期の時間内に位相エンコードが異なる複数の前記磁気共鳴信号を取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の磁気共鳴装置。
- 前記撮像シーケンスは、一の繰返し周期の時間内で低周波領域から高周波領域に向かって位相エンコードを変えることを特徴とする請求項7に記載の磁気共鳴装置。
- 静磁場発生手段と、傾斜磁場発生手段と、高周波磁場パルス照射手段と、被検体から発生する磁気共鳴信号を受信する受信手段と、前記静磁場発生手段と前記傾斜磁場発生手段と前記高周波磁場パルス照射手段と前記受信手段とを制御して撮像シーケンスを実行するシーケンサと、前記磁気共鳴信号に基づいて画像を再構成する信号処理手段とを備えた磁気共鳴撮像装置において、
前記シーケンサは、高周波磁場パルスを照射した後、リードアウト傾斜磁場を反転しながら繰り返し印加して複数の磁気共鳴信号を取得するシーケンスを実行するにあたって、計測データ空間を位相エンコード方向に中央領域と他の領域からなる複数の領域に分け、位相エンコード方向の計測ライン数を前記中央領域にM本、前記他の領域にN(但し、N>M)本割り当てるとともに、前記磁気共鳴信号を前記中央領域にK個、前記他の領域にL個割り当て、かつM/K<N/Lとなる条件で前記シーケンスにより、前記中央領域と前記他の領域の前記位相エンコードを同一方向にずらしながら前記中央領域はM本の計測ライン数、前記他の領域はNより小さい数となる計測ライン数にそれぞれ対応する計測データを取得する一連のシーケンスを実行し、該一連のシーケンスを前記位相エンコードを変化させながら前記他の領域の未計測の計測ラインに対応する計測データを取得するように繰り返し実行するものであり、
前記信号処理手段は、前記一連のシーケンスの終了ごとに前記計測データに基づいて画像を再構成し、前記他の領域の未計測の計測データは、前回以前の一連のシーケンスの実行により得られた計測データを用いて画像を再構成することを特徴とする磁気共鳴撮像装置。
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