JP2007273187A - 大型試料の画像生成装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】本発明は、電子線ビームを大型試料に照射しつつ走査して画像を生成する大型試料の画像生成装置に関し、円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状の複数段の差動排気機構を大型平坦試料に近接して配置し、内部を真空に保持すると共にステージに固定した大型平坦試料を平面内で移動させ、大型平坦試料の一部分を真空にして電子線ビームによる画像を生成し検査などを行うことを目的とする。
【構成】大型平坦試料の任意の一部の表面に近接して複数段の円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状であって差動排気し、中心部分を真空に保持する差動排気機構と、差動排気機構の中心の真空部分の大型平坦試料の表面に細く絞った電子線ビームを照射しつつ走査して放出された2次電子あるいは反射された反射電子を検出する手段と、検出した2次電子あるいは反射電子をもとに画像を生成する手段とを備える。
【選択図】 図1
【構成】大型平坦試料の任意の一部の表面に近接して複数段の円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状であって差動排気し、中心部分を真空に保持する差動排気機構と、差動排気機構の中心の真空部分の大型平坦試料の表面に細く絞った電子線ビームを照射しつつ走査して放出された2次電子あるいは反射された反射電子を検出する手段と、検出した2次電子あるいは反射電子をもとに画像を生成する手段とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子線ビームを大型試料に照射しつつ走査して画像を生成する大型試料の画像生成装置に関するものである。
従来、走査型電子顕微鏡で大口径基板、例えば液晶基板上に形成されたパターンは微細化すると共に深さ方向の凹凸もあり、当該液晶基板を収める真空容器である試料室を大きくすることで対象していた。
しかし、大口径基板を収納する試料室内を真空にするため、例えば図3に示すように、1m×1mの基板を収納しようとすると全範囲を電子線ビームで照射してそのときに放出された2次電子あるいは反射された反射電子を検出して画像を生成しようとすると、2m×2mの空間を用意する必要があり、当該空間の内部を真空にするために全体に40トンもの力がかかり、当該空間を有する試料室が大げさになってしまうという問題があった。
また、大口径の液晶基板では微細化すると共に、深さ方向の凹凸が大きく光学顕微鏡ではその微細なパターンの形状や寸法などを検査し得ないという問題もあった。
本発明は、これらの問題を解決するため、円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状の複数段の差動排気機構を大型平坦試料に近接して配置し、内部を真空に保持すると共にステージに固定した大型平坦試料を平面内で移動させ、大型平坦試料の一部分を真空にして電子線ビームによる画像を生成し検査などを行うようにしている。
本発明は、円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状の複数段の差動排気機構を大型平坦試料に近接して配置し、内部を真空に保持すると共にステージに固定した大型平坦試料を平面内で移動させることにより、大型平坦試料の一部分を真空にして電子線ビームによる画像を生成し検査などを行うことが可能となる。
本発明は、円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状の複数段の差動排気機構を大型平坦試料に近接して配置し、内部を真空に保持すると共にステージに固定した大型平坦試料を平面内で移動させ、大型平坦試料の一部分を真空にして電子線ビームによる画像を生成し検査などを行うことを実現した。
図1は、本発明の1実施例構造図を示す。
図1において、鏡筒1は、走査型電子顕微鏡を構成する光学系などからなる鏡筒であって、電子線ビームを発生する電子銃、発生された電子線ビームを集束する集束レンズ、集束された電子線ビームを大型試料13の上で細く絞る対物レンズ4、微細かつ高速に電子線ビームを大型試料13の上に細く絞る(フォーカス調整、フォーカス合わせ)するためのダイナミックコイル、大型試料13の上で細く絞られた電子線ビームを平面走査(X方向およびY方向に走査)するための2段の偏向系からなるスキャンコイル5、更に、細く絞った電子線ビームで大型試料13の上を平面走査したときに放出された2次電子、光、反射された反射電子を検出する検出器12などから構成され、大型試料13の表面の画像(2次電子画像、反射電子画像)などを生成する公知のものである。
図1において、鏡筒1は、走査型電子顕微鏡を構成する光学系などからなる鏡筒であって、電子線ビームを発生する電子銃、発生された電子線ビームを集束する集束レンズ、集束された電子線ビームを大型試料13の上で細く絞る対物レンズ4、微細かつ高速に電子線ビームを大型試料13の上に細く絞る(フォーカス調整、フォーカス合わせ)するためのダイナミックコイル、大型試料13の上で細く絞られた電子線ビームを平面走査(X方向およびY方向に走査)するための2段の偏向系からなるスキャンコイル5、更に、細く絞った電子線ビームで大型試料13の上を平面走査したときに放出された2次電子、光、反射された反射電子を検出する検出器12などから構成され、大型試料13の表面の画像(2次電子画像、反射電子画像)などを生成する公知のものである。
オリフィス(1)2、オリフィス(2)3は、試料室6内の気体が上部に流入するのを阻止する小さな穴である。
対物レンズ4は、電子線ビームを細く絞って大型試料13の表面を照射させるものである。
スキャンコイル5は、細く絞った電子線ビームで大型試料13の表面を平面走査するためのものである。
試料室6は、真空に保持する部屋であって、ここでは、大型試料13の一部を真空に保持するためのものであって、下部に差動排気機構7を配置したものである。
差動排気機構7は、大型試料13に近接して配置して差動排気し、中心部分を真空に保持するものであって、差動排気穴8、分岐排気官9、ポンプ10などから構成されるものである。
差動排気穴8は、大型試料13に近接して配置した複数段の円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状の各部分の部屋を差動排気(大気から真空の側に順次真空度を良くするように差動排気)を行わせるための穴である。
分岐排気管9は、1つのポンプ10の側の排気管を、複数の排気管に分岐するものである。
ポンプ10は、気体を排気するポンプである。
大型試料(マスク)13は、大型の試料であって、大型の液晶基板や、マスクなどであって、画像を生成する対象の試料である。
大型試料(マスク)13は、大型の試料であって、大型の液晶基板や、マスクなどであって、画像を生成する対象の試料である。
ステージ14は、大型試料13を固定し、移動させるためのステージである。ステージ14には、図示しないが大型試料13を吸着して固定する機構を設けている。
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構造のもとで真空排気して画像を生成するときの手順を詳細に説明する。
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構造のもとで真空排気して画像を生成するときの手順を詳細に説明する。
図2において、S1は、大型試料をセットする。これは、大型試料13をステージ14に固定する。
S2は、吸着機構をONにする。これは、図1の大型試料13の下側の面に設けた図示外の吸着機構をONにし、当該大型試料13がステージ14に密着させ、差動排気機構7で真空排気したときに当該大型試料13が差動排気機構7の側に吸着されるのを防止する。
S3は、真空排気する。これは、図1の差動排気機構7をONにし、ポンプ10で当該差動排気機構7を介して大型試料13の中心部分の真空側を真空排気する。
S4は、試料を移動する。これは、吸着機構を動作させて図1の大型試料13をステージ14に強く吸着させて固定した状態で、当該ステージ14を所定の位置(例えばホームポジション)へ移動する。
S5は、SEM画像を表示する。これは、図1で電子線ビームを発生させて細く絞って大型試料13の真空部分に照射しつつ走査し、そのときに放出された2次電子あるいは反射された反射電子を検出器12で検出し、図示外の表示装置の画面上に輝度変調してSEM画像(2次電子画像、反射電子画像)を表示する。
S6は、測定/観察する。これは、S4で表示した大型試料13の真空部分のSEM画像中のパターンの寸法を測定したり、欠陥の有無などを観察したりする。
S7は、終わりか判別する。YESの場合には、終了する。NOの場合には、S4に戻り繰り返す。
以上によって、図1の構造のもとで、大型試料13をステージ14に図示外の吸着機構で強く固定した状態で、差動排気機構7で真空排気し、大型試料13の真空部分に細く絞った電子線ビームを照射しつつ平面走査し、放出された2次電子あるいは反射された反射電子を検出器12で検出し、図示外の表示装置の画面上にSEM画像を表示し、当該SEM画像上のパターンを測定したり、欠陥を観察したりなどすることが可能となる。この際、大型試料13の真空となる部分を、図示外の表示装置の画面上に表示されるSEM画像の大きさとほぼ等しくあるいは若干大きくすることで、当該真空となる部分の大きさを、例えば5cmφ位にし、そのときの真空による大気からの圧力を約20kg程度に低減することが可能となる。
本発明は、円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状の複数段の差動排気機構を大型平坦試料に近接して配置し、内部を真空に保持すると共にステージに固定した大型平坦試料を平面内で移動させ、大型平坦試料の一部分を真空にして電子線ビームによる画像を生成し検査などを行う大型試料の画像生成装置に関するものである。
1:鏡筒
2、3:オリフィス
4:対物レンズ
5:スキャンコイル
6:試料室
7:差動排気機構
8:差動排気穴
9:分岐排気管
10:ポンプ
12:検出器
13:大型試料(マスク)
14:ステージ
2、3:オリフィス
4:対物レンズ
5:スキャンコイル
6:試料室
7:差動排気機構
8:差動排気穴
9:分岐排気管
10:ポンプ
12:検出器
13:大型試料(マスク)
14:ステージ
Claims (3)
- 電子線ビームを大型試料に照射しつつ走査して画像を生成する画像生成装置において、
大型平坦試料の任意の一部の表面に近接して複数段の円筒状あるいは楕円状あるいは矩形状であって差動排気し、中心部分を真空に保持する差動排気機構と、
前記差動排気機構の中心の真空部分の前記大型平坦試料の表面に細く絞った電子線ビームを照射しつつ走査して放出された2次電子あるいは反射された反射電子を検出する手段と、
前記検出した2次電子あるいは反射電子をもとに画像を生成する手段と
を備えたことを特徴とする大型試料の画像生成装置。 - 前記大型平坦試料をステージに固定し、当該ステージを移動させて当該大型平坦試料を任意の位置に移動させることを特徴とする請求項1記載の大型試料の画像生成装置。
- 前記差動排気機構の中心部分の真空に保持する領域の大きさが、前記生成した画像の大きさとほぼ等しい、あるいは若干大きいことを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の大型試料の画像生成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006095832A JP2007273187A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 大型試料の画像生成装置 |
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JP2006095832A JP2007273187A (ja) | 2006-03-30 | 2006-03-30 | 大型試料の画像生成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=38675791
Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013020918A (ja) * | 2011-07-14 | 2013-01-31 | Hitachi High-Technologies Corp | 荷電粒子線装置 |
CN106783493A (zh) * | 2016-12-01 | 2017-05-31 | 聚束科技(北京)有限公司 | 一种真空气氛处理装置、样品观测系统及方法 |
WO2019189376A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 株式会社ニコン | 局所真空装置、荷電粒子装置、及び、真空領域の形成方法 |
WO2021053753A1 (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 株式会社ニコン | 真空形成部材、真空形成装置及び荷電粒子装置 |
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2006
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CN106783493B (zh) * | 2016-12-01 | 2018-07-10 | 聚束科技(北京)有限公司 | 一种真空气氛处理装置、样品观测系统及方法 |
US10903039B2 (en) | 2016-12-01 | 2021-01-26 | Focus-Ebeam Technology (Beijing) Co., Ltd. | Vacuum condition processing apparatus, system and method for specimen observation |
WO2019189376A1 (ja) * | 2018-03-30 | 2019-10-03 | 株式会社ニコン | 局所真空装置、荷電粒子装置、及び、真空領域の形成方法 |
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