JP2007271900A - 1/4波長板 - Google Patents

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Abstract

【課題】有機フィルムと水晶板とを貼り合わせた形態の1/4波長板では、耐熱性が劣る問題がある。水晶板を貼り合わせた形態の1/4波長板では、各々の水晶板における光学軸投影線の成す角度が90°となるように貼り合わされているので、透過する可視光帯域のうち、比較的波長の長い帯域では位相差が90°から大きく外れてしまい、波長板としての機能が低下してしまう。
【解決手段】2枚の厚みの異なる複屈折板を貼り合わせて成る1/4波長板において、この複屈折板の材料が2枚とも水晶であり、この水晶板の主面同士が貼り合わされており、且つ各水晶板における光学軸投影線の成す角度が共に90°を除く所定の角度である1/4波長板。
【選択図】図2

Description

本発明はプロジェクタ等の投影装置内の光学エンジン内等で使用される1/4波長板に関し、特に水晶のみを素材とする1/4波長板に関する。
以前より、スクリーン上に映像を投射する各種プロジェクタ装置が知られている。これらの各種プロジェクタ装置内に搭載される光学エンジン内には、映像のコントラストを向上させるための1/4波長板などの偏光光学素子を配置している。
従来までの光学エンジンに用いられている1/4波長板は、設計波長及び垂直入射において所定の位相差を設定しており、その一形態としては複屈折性を有する有機フィルムを水晶板に貼り付けた形態のもの、又は2枚の水晶板(第1の波長板と第2の波長板)とを互いの光学軸投影線の交わる角度が90°となるように貼り合わせて構成されている。又、この波長板2枚を貼り合わせタイプの1/4水晶波長板に使用される第1の水晶板及び第2の水晶板には、水晶結晶体から同じ切断角度(光学軸と水晶板主面法線との成す角度)で切り出された水晶板が使用されている。
上述したような各種1/4波長板については、以下のような先行技術文献に開示がある。
特開2004−354936号公報 特開2003−222724号公報 特公平7−38050号公報
尚、出願人は前記した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を、本件出願時までに発見するに至らなかった。
しかし、上述した1/4波長板のうち、有機フィルムと水晶板とを貼り合わせた形態の1/4波長板では、耐熱性が劣る問題がある。特に光源からの熱により高温度環境で長時間使用されるプロジェクタ等で1/4波長板を使用する場合は、その熱により有機フィルムの光学特性劣化が起きやすいという問題がある。又、有機フィルムと水晶板とを貼り合わせた形態の1/4波長板を高温環境下で使用する場合では、1/4波長板を冷却するための冷却手段(大型のファン等)を、1/4波長板を搭載するプロジェクタ装置等に取り付ける必要があり、装置の大型化、騒音問題、及び装置の運用時に冷却時間を設けなくてはならない等の問題も発生する。
又、2枚の水晶板を貼り合わせた形態の1/4波長板の形態は、水晶結晶体から同じカットアングルで切断した水晶板同士を、各々の水晶板における光学軸投影線の成す角度が90°となるように貼り合わされている。しかしこのような形態の1/4波長板では、透過する可視光帯域のうち、比較的波長の長い帯域では位相差が90°から大きく外れてしまい、1/4波長板としての機能が低下してしまう問題がある。
因って、本発明の目的は、高温環境下でも光学特性の低下を生じず、又可視光域のほぼ全域において1/4波長板として有効に機能し、更に搭載する装置側に波長板を使用するための新たな機能を設ける必要がない1/4波長板を提供することにある。
本発明は上述した課題を解決するために成されたものであり、2枚の厚みの異なる複屈折板を貼り合わせて成る1/4波長板において、この複屈折板の材料が2枚とも水晶であり、この水晶板の主面同士が貼り合わされており、且つ各水晶板における光学軸投影線の成す角度が共に90°を除く所定の角度であることを特徴とする1/4波長板である。
又、上記1/4波長板を構成する2枚の水晶板が、各々異なる切断角度で水晶結晶体より切り出されたものであることを特徴とする上記記載の1/4波長板でもある。
本発明の1/4波長板では、有機フィルムを使用した1/4波長板に比べて、耐熱性が著しく向上し、高温度環境下の長時間使用においても、光学特性の劣化はほとんど起きない。又、有機フィルムを使用した1/4波長板では必須であった、1/4波長板を冷却するための冷却手段(大型のファン等)を、1/4波長板を搭載するプロジェクタ装置等に取り付ける必要がなくなり、搭載装置の小型化や動作音の著しい低減、及び冷却時間を設けなくても良いなどの作用を奏する。
又、本発明の1/4波長板の一形態は、水晶結晶体から異なるカットアングルで切断した水晶板同士を、各々の水晶板間における光学軸投影線の成す角度が90°を除く角度となるように貼り合わされているので、透過する可視光帯域のうち、比較的波長の長い帯域においても位相差が大きくなることがなく、可視光域全域で1/4波長板として機能する。
因って、本発明により、高温環境下でも光学特性の低下を生じず、又可視光域のほぼ全域において1/4波長板として有効に機能し、更に搭載する装置側に波長板を使用するための新たな機能を設ける必要がない1/4波長板を提供できる効果を奏する。
以下に、本発明における1/4波長板の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明における1/4波長板を使用する光学エンジンの一部の形態を示す部分構成図である。図2は、本発明における1/4波長板を示した外観斜視図である。図3は、実施例1に開示した本発明の一実施形態の1/4波長板における、波長−位相差間特性を示したグラフである。図4は、実施例2に開示した本発明の他の実施形態の1/4波長板における、波長−位相差間特性を示したグラフである。図5は、実施例3に開示した本発明の他の実施形態の1/4波長板における、波長−位相差間特性を示したグラフである。尚、図1及び図2では、説明を明りょうにするため構造体の一部を図示せず、また寸法も一部誇張して図示している。特に各部分の厚み寸法は誇張して図示している。
即ち、液晶プロジェクタ等に用いられる光学エンジンでは、光源より発せられた白色光をR(赤)、G(緑)及びB(青)の各色光に分解し、各色光を色光毎に設けられた偏光ビームスプリッタ、1/4波長板及び液晶パネルにより構成される色光処理手段に導き変調し、変調された各色光を合成して投影することにより、画像をスクリーンに表示する。
図1は、上述した光学エンジン内のRGBの三つの色光処理手段うちの一構成を例示した。尚、図示した色光処理手段10の構成は、光学エンジン内の三つの色光処理手段とも同じ構成である。まず、光源からの発した光に各種処理をほどこした色光を、色光処理手段10内の偏光ビームスプリッタ11に入射させる。そして、偏光ビームスプリッタ11の偏光面で反射するS偏光を、1/4波長板12を透過して液晶パネル13に入射させて、液晶パネル13にてそれぞれ画素ごとに変調した反射光を出射させ、再度1/4波長板12を透過して偏光ビームスプリッタ11に戻す。光学エンジン内の三つの色光処理手段で同様の処理を行い偏光ビームスプリッタから射出した色光を色光合成プリズム14で合成し、合成光を投影レンズへ射出しスクリーンなどへ投影する。
この各偏光ビームスプリッタ11と液晶パネル13の間に配置される1/4波長板12は、図2のように、水晶結晶体より所望のカットアングルにより切り出し外形加工を施された第1の波長板12aと第2の波長板12bの2枚の水晶板を、第1の波長板12aと第2の波長板12bの光学軸が異なる角度となるような形態で貼り合わせた1/4波長板12である。又、1/4波長板12の主面外形形状は円形や多角形状に加工されている。
本発明における上記1/4波長板12の一実施形態として、水晶結晶体より切り出す光学軸と各水晶板主面法線とのなす角度α(以下、カットアングルという)を、第1の水晶板12aでα1=19°、第2の水晶板12bでα2=19°とし、又、水晶板における光学軸投影線の成す角度θを、第1の水晶板12aでθ1=12°、第2の水晶板12bでθ2=68°とし、更に各水晶板の厚みを、第1の水晶板12aで約0.38mm、第2の水晶板12bで約0.18mmとした1/4波長板の場合の入射光波長−位相差間特性を図3に示す。図3に示すように、上記実施例1記載のような形態の1/4波長板を使用することにより、従来の形態の1/4波長板に比べ、設定波長(図3では580nm)以外の広波長帯域でも位相差が約90°となる1/4波長板として機能することが可能となることがわかる。
又、本発明における1/4波長板12の他の実施形態として、カットアングルαを、第1の水晶板12aでα1=30°、第2の水晶板12bでα2=30°とし、又、水晶板における光学軸投影線の成す角度θを、第1の水晶板12aでθ1=11.5°、第2の水晶板12bでθ2=67°とし、更に各水晶板の厚みを、第1の水晶板12aで約0.13mm、第2の水晶板12bで約0.06mmとした1/4波長板12の場合の入射光波長−位相差間特性を図4に示す。図4に示すように、上記実施例2記載のような形態の1/4波長板を使用することにより、従来の形態の1/4波長板に比べ、設定波長(図4では580nm)以外の広波長帯域でも位相差が約90°となる1/4波長板として機能することが可能となることがわかる。
更に、本発明における1/4波長板12の他の実施形態として、実施例2と同程度の入射光波長−位相差間特性を有しつつ、水晶板の厚みを加工が容易となるほどの厚みとした1/4波長板12とした、カットアングルαを、第1の水晶板12aでα1=30°、第2の水晶板12bでα2=20°と異なる角度とし、又、水晶板における光学軸投影線の成す角度θを、第1の水晶板12aでθ1=14°、第2の水晶板12bでθ2=68°とし、更に各水晶板の厚みを、第1の水晶板12aで約0.132mm、第2の水晶板12bで約0.137mmとした1/4波長板12の場合の入射光波長−位相差間特性を図5に示す。図5に示すように、上記実施例3記載のような形態の1/4波長板を使用することにより、従来の形態の1/4波長板に比べ、設定波長(図5では580nm)以外の広波長帯域でも位相差が約90°となる1/4波長板として機能することが可能となることがわかる。
上記各実施例のように、本発明の1/4波長板では、その構成材として水晶を使用しているので波長板としての耐熱性が従来の1/4波長板に比べ著しく向上し、高温度環境下の長時間使用においても、光学特性の劣化はほとんど起きない。又、本発明の1/4波長板の一形態は、水晶結晶体から所定のカットアングルで切断した水晶板同士を、各々の水晶板間における光学軸投影線の成す角度が90°を除く角度となるように貼り合わされているので、透過する可視光帯域のうち、比較的波長の長い帯域においても位相差が90°から大きく外れることがなく、可視光域のほぼ全域で1/4波長板として機能することが可能となる。
尚、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
図1は、本発明における1/4波長板を使用する光学エンジンの一部の形態を示す部分構成図である。 図2は、本発明における1/4波長板を示した外観斜視図である。 図3は、実施例1に開示した本発明の一実施形態の1/4波長板における、波長−位相差間特性を示したグラフである。 図4は、実施例2に開示した本発明の他の実施形態の1/4波長板における、波長−位相差間特性を示したグラフである。 図5は、実施例3に開示した本発明の他の実施形態の1/4波長板における、波長−位相差間特性を示したグラフである。
符号の説明
12・・・1/4波長板
12a・・・第1の水晶板
12b・・・第2の水晶板

Claims (2)

  1. 2枚の厚みの異なる複屈折板を貼り合わせて成る1/4波長板において、該複屈折板の材料が2枚とも水晶であり、この水晶板の主面同士が貼り合わされており、且つ各該水晶板における水晶板間の光学軸投影線の成す角度が90°を除く角度であることを特徴とする1/4波長板。
  2. 該1/4波長板を構成する2枚の該水晶板が、各々異なる切断角度で水晶結晶体より切り出されたものであることを特徴とする請求項1記載の1/4波長板。
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