JP2004354936A - 積層波長板及びそれを用いた光ピックアップ - Google Patents

積層波長板及びそれを用いた光ピックアップ Download PDF

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浩 松本
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Abstract

【課題】本発明は、DVD/CDのコンパチブルの光ピックアップ装置等の複数の波長に対して、波面収差、温度特性、入射角度依存性を改善した1/4波長板として機能する波長板、及びその波長板を用いた光ピックアップを提供することを目的とする。
【解決手段】波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能する積層波長板において、
前記α及び前記βの関係が以下の条件
α=πn
β=πm/2
但しn>1、m>1
を満足し、且つ、前記一方の波長板の材料を複屈折性を有するフィルムとし、前記他方の波長板の材料を水晶したことを特徴とする積層波長板。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異なる波長の光を用いて光学記録媒体への情報の記録及び再生を行うことを可能とする積層波長板及びそれを用いた光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
音楽や映像関連の情報の光学記録媒体であるCDやDVD等を直線偏光や円偏光等のレーザー光を利用して記録及び再生を行う光ディスク装置が幅広く利用されている。中でもCDとDVDのコンパチブル(互換性)が可能な光ディスク装置の普及と共に装置の小型化の要求も高まり、光学部品点数の削減等の簡素化による光ピックアップ装置の小型化が試みられている。
【0003】
DVDは、2時間以上の映像及び音声の情報を1枚のディスクに収容可能な仕様となっておりCDに比べ記録密度が高く、それによってDVDの再生波長もCDの785nmに対して655nmと短くなり、DVDとCDのコンパチブルを可能とする光ピックアップ装置では必然的に2種類の波長が必要になるが、近年、波長板においては2波長対応を可能とした広帯域波長板が提案され、従来2系統のピックアップが必要であった光ピックアップ装置も1系統ピックアップで構成できるようになってきた。
【0004】
ここで、光ピックアップに用いられる偏光について説明すると、光は電磁波と呼ばれる波の一つであり、光の進行方向と磁場を含む面を偏光面、電場を含む面を振動面といい、偏光面の方向が揃っている場合を偏光という。更に、偏光面が一つの平面に限られるような偏光を直線偏光と呼び、直線偏光には、入射光線と入射面の法線とを含む平面に対して、水平に振動する成分のP偏光と、垂直に振動する成分のS偏光とがある。
また、ある位置でみた電場ベクトルが、時間とともに回転するような偏光を一般に楕円偏光といい、特に、光の進行方向に垂直な平面上に電場ベクトルの先端を投影したとき、その軌跡が円となるものを円偏光という。
【0005】
特許文献1や特許文献2には、位相差180°を有する複屈折性フィルムと位相差90°を有する複屈折性フィルムとを積層した広帯域1/4波長板が開示されている。
【特許文献1】特許第3174367号(第4頁、図1)
【特許文献2】特開平10−068816号(第5頁、図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き広帯域1/4波長板は、材料に複屈折性フィルムを用いているので以下のような問題が発生してしまう。図10は、位相差90°を有する複屈折性フィルム31(屈折率:nc)に接着剤32(屈折率:nb)を用いて支持基板として機能するガラス基板33(屈折率:na)を積層した広帯域1/4波長板34の光学特性を示す図である。尚、複屈折性フィルム31は、2枚の複屈折性フィルムを積層してなるものである。
【0007】
前記広帯域1/4波長板34のフィルム層31と接着剤層32の領域は剛性が弱く変形し易いために、外部からストレス等が加わると図10のような断面形状を呈することとなる。この場合、光の波面35が前記広帯域1/4波長板34を透過すると以下のような光学現象が生じてしまう。
【0008】
光路36において、直線偏光S(S偏光)が広帯域1/4波長板34のHA1へ入射してHC1から円偏光となって出射するまでに該広帯域1/4波長板34を通過するまでの光路長L36は、
L36=LA1×na+LB1×nb+LC1×nc
となる。一方、光路37において、直線偏光Sが広帯域1/4波長板34のHA2へ入射してHC2から円偏光となって出射するまでに該広帯域1/4波長板34を通過するまでの光路長L37は、
L37=LA2×na+LB2×nb+LC2×nc
となる。ここで、
LA1≒LA2,LC1≒LC2
となるので、光路36と光路37との広帯域1/4波長板34を通過するときの光路長の差ΔLは、
ΔL=(LB1−LB2)×nb
となる。よって、広帯域1/4波長板34から出射した光路36上の円偏光38は、広帯域1/4波長板34から出射した光路37上の円偏光39と比較して、ΔL分だけ位相が遅れることなる。従って、波面35が広帯域1/4波長板34へ入射すると、波面収差が生じて歪んだ波面40となって出射されることになる。
【0009】
以上のことから図11に示すように、広帯域1/4波長板34を光ピックアップに用いると、波面35が広帯域1/4波長板34を通過すると歪んだ波面40となり、該波面40は対物レンズ41で集光されてディスクのピット42へ照射されるが、実際には、例えば第1,第2,第3光路上の各々の光は、点43,44,45でフォーカスされるので、ピット42に焦点が合わないという問題があった。この問題を解決するために広帯域1/4波長板の両主面を支持板、例えばガラス基板で挟みこむという応急的な処置が施されていた。
【0010】
また、フィルムは熱膨張が大きく温度が変化するとフィルムが歪み光学特性が劣化してしまうという問題があった。この問題を解決するために広帯域1/4波長板に、熱伝導率が高いサファイア基板や水晶基板を放熱板として積層することにより、フィルムに熱がこもらないよう放熱効果を高めるという対策も施されている。
【0011】
しかし、フィルム製広帯域1/4波長板に、支持板としてガラス基板を積層することや放熱板として水晶やサファイア等の基板を積層することは、量産において作業の煩雑さを招いてコストアップ等の問題をあらたに招くこととなった。
そこで、波面収差や熱による光学特性劣化の問題を同時に解決できる手段として、位相差180°を有する水晶基板と位相差90°を有する水晶基板とを積層することにより構成された広帯域1/4波長板が提案されている。
【0012】
図7(a)は水晶広帯域1/4波長板1の構成を示す図であり、図7(a)は水晶広帯域1/4波長板1を入射方向から見た平面図、図7(b)は水晶広帯域1/4波長板1の斜視概観図である。この水晶広帯域1/4波長板1は、波長785nmに対して位相差180°及び面内回転方位が15°の水晶波長板2と位相差90°及び方位角が75°の水晶波長板3とを各々の結晶光学軸4,5が60°の角度で交叉するように積層して、全体として、広い波長域に渡って1/4波長板として機能する積層波長板である。つまり、この水晶広帯域1/4波長板1に直線偏光6が入射すると出射面に到るまでにで位相が90°ずれるので円偏光7となって出射することとなる。
図8は、水晶広帯域1/4波長板1の光学特性を示すグラフであり、(a)は波長依存性を示すグラフ、(b)は入射角度依存性を示すグラフである。水晶広帯域1/4波長板1の波長依存性については、広帯域で位相差90°となり1/4波長板として機能することが確認できるが、入射角度依存性においては、入射角度が大きくなるほど位相差が90°からズレており入射角度依存性に問題があることが判明した。
【0013】
本発明は、上記の如き問題を解決するためになされたものであり、DVD/CDのコンパチブルの光ピックアップ装置等の複数の波長に対して、波面収差、温度特性、入射角度依存性を改善した1/4波長板として機能する波長板、及びその波長板を用いた光ピックアップを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る請求項1記載の発明は、波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能する積層波長板において、前記α及び前記βの関係が以下の条件
α=πn
β=πm/2
但しn>1、m>1
を満足し、且つ、前記一方の波長板の材料を複屈折性を有するフィルムとし、前記他方の波長板の材料を水晶したことを特徴としている。
【0015】
請求項2記載の発明は、光源から出射した第1の波長の第1直線偏光と第2の波長の第2直線偏光とが、波長板を通過するよう構成された光ピックアップにおいて、該波長板が、波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能する積層波長板であり、前記α及び前記βの関係が以下の条件
α=πn
β=πm/2
但しn>1、m>1
を満足し、且つ、前記一方の波長板の材料を複屈折性を有するフィルムとし、前記他方の波長板の材料を水晶したことを特徴としている。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項2において、上記第1の波長には655nmを用い、上記第2の波長には785nmを用いることを特徴としている。
【0017】
請求項4記載の発明は、波長785nmに対して、位相差90°となる水晶波長板と、位相差180°となるフィルム波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能することを特徴としている。
【0018】
請求項5記載の発明は、波長785nmに対して、位相差900°となる水晶波長板と、位相差90°となるフィルム波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能することを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示した実施の形態例に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る積層波長板の一実施形態の構成を示す図であり、図1(a)は積層波長板を入射方向から見た平面図、図1(b)は積層波長板の斜視概観図である。この積層波長板8は、ガラス基板34を支持基板とした波長785nmに対して位相差180°及び面内回転方位(以下、方位角と称す)が15°のフィルム波長板9と位相差90°及び方位角が75°の水晶波長板10とを各々の結晶光学軸11,12が60°の角度で交叉するように積層して、全体として、広い波長域に渡って1/4波長板として機能する積層波長板である。つまり、この積層波長板8に直線偏光13が入射すると出射面に到るまでにで位相が90°ずれるので円偏光14となって出射することとなる。
【0020】
図2は、前記積層波長板8の光学特性を示すグラフであり、(a)は波長依存性を示すグラフ、(b)は入射角度依存性を示すグラフである。積層波長板8の波長依存性において、広い波長域に渡って位相差90°となり1/4波長板として機能することが分かる。
【0021】
次に、入射角度依存性について着目する。図9は、積層波長板8へ入射する光の方向について示した図であり、(a)は入射光の光軸を積層波長板8の主表面(z−x平面)へ投影した線とz軸とのなす角ψを示す図、(b)は積層波長板8へ入射する入射光の光軸20との関係を斜視した図である。尚、φは入射光の光軸20とy軸とのなす角度、所謂入射角度を示している。
【0022】
入射角度φを±5.0°の範囲で、ψを0°から157.5°まで22.5°ステップで、シュミレーション解析した結果、入射方向に対する位相差90°からのズレが小さくなり、入射角度依存性が極めて改善されていることが実証された。
【0023】
図3は本発明に係る積層波長板の第二の実施形態の構成を示す図であり、図3(a)は積層波長板を入射方向から見た平面図、図3(b)は積層波長板の斜視概観図である。この積層波長板15は、波長785nmに対して位相差900°(2次モード180°)及び方位角が15°の水晶波長板16と、ガラス基板34を支持基板とした位相差90°及び方位角が72°のフィルム波長板17とを各々の結晶光学軸18,19が57°の角度で交叉するように積層して、全体として、広い波長域に渡って1/4波長板として機能する積層波長板である。この積層波長板15に直線偏光13が入射すると出射面に到るまでにで位相が90°ずれるので円偏光14となって出射することとなる。
【0024】
図3は、前記積層波長板15の光学特性を示すグラフであり、(a)は波長依存性を示すグラフ、(b)は入射角度依存性を示すグラフである。積層波長板15の波長依存性において、シュミレーション解析した結果、広い波長域(650〜800nm)に渡って位相差90°となり1/4波長板として機能することが判明した。
【0025】
更に、入射角度依存性についても、入射角度φを±5.0°の範囲で、ψを0°から157.5°まで22.5°ステップで、シュミレーション解析した結果、入射方向に対する位相差90°からのズレが無くフラットな特性となり、入射角度依存性が極めて改善されていることが実証された。
【0026】
本願発明者らは、シュミレーション解析及び様々な実験を行った結果、波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせ、前記αと前記βとの関係が
α=πn
β=πm/2
但しn>1、m>1
の条件を満たし、且つ、材料については前記一方の波長板に複屈折性を有するフィルムを、前記他方の波長板に水晶を適用すれば、広い波長帯域に渡って1/4波長板として機能すると共に入射角度依存性を極めて改善した積層波長板を提供できることを見い出した。
【0027】
次に、前述した本発明に係る積層波長板を用いた2波長対応光ピックアップについて以下、詳細に説明する。
図5は、本発明の光ピックアップに係る一実施形態を示す斜視図である。
まず、DVD(655nm)の再生について説明する。655nm及び785nmを出射可能な光源を有する2λLD21から655nmの直線偏光SA(S偏光)が出射し第1のPBS22へ入射する。第1のPBS22の斜面23には図6(a)の如き透過特性を有する光学薄膜が形成されているので、SAは斜面23を透過して、第2のPBS24へ入射する。第2のPBS24の斜面25には図6(b)の如き透過特性を有する光学薄膜が形成されているので、SAは斜面25を透過して、広帯域1/4波長板26へ入射する、直線偏光SAは位相が90°ズレて円偏光となって出射する。該円偏光は、コリメートレンズ27を経て反射ミラー28で反射し対物レンズ(以下、OBJと称す)29を通過してDVDのピット30へ照射される。
【0028】
ピット30で反射した際に円偏光は回転方向が逆転し、OBJ29を通過して反射ミラー28で反射し、コリメートレンズ27を経て1/4波長板26へ入射する。円偏光は往路に対して復路では回転方向が逆になっているので直線偏光PA(P偏光)として出射し、第2のPBS25へ入射して斜面25に形成された光学薄膜の特性からPAはこれを透過する。透過した該PAは第1のPBS22へ入射し斜面23は655nmのP偏光は透過しない光学薄膜が形成されているのでPAは斜面23で反射してPD31で検出される。
【0029】
次に、CD(785nm)の再生について説明する。2λLD21から785nmの直線偏光SB(S偏光)が出射し第1のPBS22へ入射する。第1のPBS22の斜面23には図8(a)の如き透過特性を有する光学薄膜が形成されているので、SBは斜面23を透過して、図8(b)の如き透過特性を有する光学薄膜が斜面25に形成された第2のPBS24へ入射し、広帯域1/4波長板26へ入射する、直線偏光SBは位相が90°ズレて円偏光となって出射する。該円偏光は、コリメートレンズ27を経て反射ミラー28で反射して、OBJ29を通過してCDのピット30へ照射される。
【0030】
ピット30で反射した際に円偏光は回転方向が逆転し、OBJ29を通過して反射ミラー28で反射し、コリメートレンズ27を経て1/4波長板26へ入射する。円偏光は往路に対して復路では回転方向が逆になっているので直線偏光PB(P偏光)として出射し、第2のPBS25へ入射する。前記第2のPBS25の斜面25は785nmのP偏光は透過しない光学薄膜が形成されているのでPBは斜面25で反射してPD32で検出される。
このように構成することによって、1系統のピックアップで2波長対応の光ピックアップ装置を実現することができた。
【0031】
従って、DVD/CDのコンパチブル等の2波長対応のより小型の光ピックアップ装置を提供することを可能とした。
更に、本発明に係る広帯域1/4波長板は入射角度依存性が極めて改善されているので発散光に対しても十分に1/4波長板としての機能を果すため、この利点を活かして光源方向から見てコリメートレンズより手前に広帯域1/4波長板を配置することが可能となり、広帯域1/4波長板の外形寸法をよりコンパクトにできるので、光ピックアップ装置の小型化にも寄与するものである。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下のような優れた効果が得られる。
請求項1の発明は、波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、前記α及び前記βの関係が
α=πn
β=πm/2
但しn>1、m>1
を満足し、
且つ、前記一方の波長板の材料を複屈折性を有するフィルムとし、前記他方の波長板の材料を水晶したので、全体として広帯域1/4波長板として機能すると共に入射角度依存性を極めて改善した積層波長板を提供できるという優れた効果を奏する。
【0033】
請求項2及び3の発明は、全体として1/4波長板として機能すると共に入射角度依存性を極めて改善した積層波長板を用いたので、複数の波長に対応した小型のピックアップを提供できるという優れた効果を奏する。
【0034】
請求項4の発明は、波長785nmに対して、位相差90°となる水晶波長板と、位相差180°となるフィルム波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせたので、全体として広帯域1/4波長板として機能すると共に入射角度依存性を極めて改善した積層波長板を提供できるという優れた効果を奏する。
【0035】
請求項5の発明は、波長785nmに対して、位相差900°となる水晶波長板と、位相差90°となるフィルム波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせたので、全体として広帯域1/4波長板として機能すると共に入射角度依存性を極めて改善した積層波長板を提供できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層波長板の第1実施例の構成を説明するための図であり、(a)は入射方向から見た平面図、(b)は斜視概観図である。
【図2】本発明に係る積層波長板の第1実施例の光学特性を示すグラフであり、(a)は波長依存性を示すグラフ、(b)は入射角度依存性を示すグラフである。
【図3】本発明に係る積層波長板の第2実施例の構成を説明するための図であり、(a)は入射方向から見た平面図、(b)は斜視概観図である。
【図4】本発明に係る積層波長板の第2実施例の光学特性を示すグラフであり、(a)は波長依存性を示すグラフ、(b)は入射角度依存性を示すグラフである。
【図5】本発明に係る光ピックアップの実施形態の構成を説明するための斜視図である。
【図6】本発明に係る光ピックアップの実施形態において用いられる第1、第2PBSの光学特性を示すグラフである。
【図7】従来の積層波長板を示す図であり、(a)は入射方向から見た平面図、(b)は斜視概観図ある。
【図8】従来の積層波長板の光学特性を示すグラフであり、(a)は波長依存性を示すグラフ、(b)は入射角度依存性を示すグラフである。
【図9】波長板8入射する光の方向について示した図であり、(a)は入射光の光軸を波長板の主表面(z−x平面)へ投影した線とz軸とのなす角ψを示す図、(b)は波長板へ入射する入射光の光軸を斜視した図である。
【図10】従来の積層波長板の光学作用を説明するための図ある。
【図11】従来の積層波長板を光ピックアップ装置に用いたときの光学作用を説明するための図ある。
【符号の説明】
1 積層波長板
2 波長板
3 波長板
4 光学軸
5 光学軸
6 入射光
7 出射光
8 積層波長板
9 波長板
10 波長板
11 光学軸
12 光学軸
13 入射光
14 出射光
15 積層波長板
16 波長板
17 波長板
18 光学軸
19 光学軸
20 入射光
21 2波長レーザーダイオード
22 PBS
23 射面
24 PBS
25 射面
26 積層波長板
27 コリメートレンズ
28 反射ミラー
29 対物レンズ
30 ピット
31 フィルム
32 接着剤
33 ガラス基板
34 波長板
35 波面
36 光路
37 光路
38 円偏光
39 円偏光
40 波面
41 対物レンズ
42 ピット
43 焦点
44 焦点
45 焦点

Claims (5)

  1. 波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能する積層波長板において、
    前記α及び前記βの関係が以下の条件
    α=πn
    β=πm/2
    但しn>1、m>1
    を満足し、
    且つ、前記一方の波長板の材料を複屈折性を有するフィルムとし、前記他方の波長板の材料を水晶したことを特徴とする積層波長板。
  2. 光源から出射した第1の波長の第1直線偏光と第2の波長の第2直線偏光とが、波長板を通過するよう構成された光ピックアップにおいて、
    該波長板が、波長λの単色光に対して位相差αの波長板と位相差βの波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能する積層波長板であり、前記α及び前記βの関係が以下の条件
    α=πn
    β=πm/2
    但しn>1、m>1
    を満足し、
    且つ、前記一方の波長板の材料を複屈折性を有するフィルムとし、前記他方の波長板の材料を水晶したことを特徴とする光ピックアップ。
  3. 上記第1の波長には655nmを用い、上記第2の波長には785nmを用いることを特徴とする請求項2記載の光ピックアップ。
  4. 波長785nmに対して、位相差90°となる水晶波長板と、位相差180°となるフィルム波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能することを特徴とする積層波長板。
  5. 波長785nmに対して、位相差900°となる水晶波長板と、位相差90°となるフィルム波長板とを光軸が交叉するように貼り合わせて、全体として1/4波長板として機能することを特徴とする積層波長板。
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