JP2007271716A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 画像形成装置の消費電流が低い場合は、搬送速度を低下させる記録紙の条件を変更することによって、画像形成装置の印字能力を向上させること。
【解決手段】 画像形成装置の消費電流を検知するための少なくとも1つ以上の電流検知手段と、記録紙判別手段とを有し、記録紙判別手段の判別結果に基づいて定着条件を変更する画像形成装置において、検知した画像形成装置の消費電流が、商用電源もしくは画像形成装置の定格電流に対し十分低い場合は、定着条件を変更する記録紙の種類を変える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録紙判別手段と電流検知手段を有した画像形成装置に関するものである。
複写機、レーザープリンタ等の画像形成装置は、潜像を担持する潜像担持体と、該潜像担持体に現像剤(以降トナー)を付与することにより上記潜像をトナー像として可視化する現像装置と、所定方向に搬送される記録紙に該現像装置による該トナー像を転写する転写手段と、該転写手段によって前記トナー像の転写を受けた記録紙を所定の定着処理条件にて加熱及び加圧することにより前記トナー像を記録紙に定着させる定着装置を備えている。
良好な定着処理を行うためには、記録紙上のトナー像だけでなく記録紙全体を適正な温度に加熱する必要がある。
記録紙全体を適正温度に加熱するために必要な定着装置の消費電流(I)は以下の関係となる。
=(α×記録紙の単位体積あたりの熱容量×記録紙搬送速度)/入力電圧
… 式1
(αは係数)
記録紙の単位体積あたりの熱容量は、厚みや材質によって変化する。
例えば、記録紙が厚いほど、また記録紙の搬送速度が早いほど定着装置の消費電流が増加する。
一方、近年の画像形成装置の高速化に伴い、画像形成装置に使用するモータが高速化/大型化し、また使用個数も増えることで、定着装置以外の消費電流も増加している。
これら機器の消費する電流の上限の一つの目安は、商用電源で供給可能な最大電流(例えば15A =1500W/100V)であり、画像形成装置の最大電流が商用電源の最大電流を超えないように設計する必要がある。
そこで、従来の画像形成装置においては、例えば、画像形成装置本体に設けられた操作パネル等から記録紙の厚みや材質をユーザが設定し、単位体積あたりの熱容量が大きい記録紙が設定された場合は、記録紙の搬送速度を低下させることで定着電流を抑制しつつ良好な定着性を確保している。
あるいは、画像形成装置内部に記録材を判別するセンサを有し、前記センサの記録紙判別結果に基づいて記録紙の搬送速度を制御している。(特許文献1)
特開2002-182518号公報
例えば、定着装置が冷えている場合、記録紙以外にも熱が奪われるため、定着装置の消費電流は増加する。また、式1からもわかるとおり、入力電圧が低いほど定着装置の消費電流は増加する。
一方、消耗品を含めた画像形成装置のモータ駆動トルクは部品の磨耗とともに増加する傾向にあり、DCモータを使用した場合は、耐久後半に画像形成装置の消費電流が増大する。
従来は、画像形成装置で消費する電流が全て最大となった場合においても画像形成装置の最大電流が商用電源の最大電流を超えないように制御していた。
その結果、定着装置が十分に温まった状態や入力電圧が高い状態、また画像形成装置の耐久初期など、画像形成装置の消費電流が商用電源の最大電流に対し十分低い状態においても、所定の熱容量以上の記録紙が検知された場合は記録紙の搬送速度を低下させて画像形成を行っていた。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、すなわち、画像形成装置の消費電流が低い場合は、搬送速度を低下させる記録紙の条件を変更することによって、画像形成装置の印字能力を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本出願に関わる第1の発明は、トナー画像を記録紙に生成するトナー画像生成手段と、前記記録紙を搬送する紙搬送手段と、前記記録紙に生成されたトナー画像を圧力と熱によって記録紙に定着させる定着手段と、記録紙の種類を判別する記録紙判別手段と、前記画像形成装置の消費電流を検知するための少なくとも1つ以上の電流検知手段とを有し、前記記録紙判別手段により判別した記録紙毎に予め設定されている画像形成条件で画像を形成する画像形成装置において、前記電流検知手段の検知結果に基づいて、前記記録紙毎に設定されている画像形成条件を変更することを特徴とする。
本出願に関わる第2の発明は、第1の発明において、前記電流検知手段の検知結果に基づいて変更する画像形成条件は、紙搬送速度と、前記定着装置における制御温度の一方、もしくは両方を含むことを特徴とする。
本出願に関わる第3の発明は、第1〜2の発明において、前記記録紙判別手段は、記録紙の厚みと表面性の一方、もしくは両方を判別する記録紙判別手段であることを特徴とする。
本出願に関わる第4の発明は、第1〜3の発明において、前記電流検知手段は、前記画像形成手段に流れる電流を検知する1次側総電流検知手段、もしくは前記定着手段に流れる電流を検知する定着電流検知手段、もしくは前記トナー画像生成手段に流れる電流を検知する1次側電流検知手段、もしくは前記トナー画像生成手段に流れる電流を検知する2次側電流検知手段のうち、1つ以上を含むことを特徴とする。
本出願に関わる第5の発明は、第1〜4の発明において、前記画像形成装置の消費電流検知と、前記記録紙毎に設定されている画像形成条件の変更要否判断は、画像形成開始前に実施することを特徴とする。
本出願に関わる第6の発明は、第1〜4の発明において、前記画像形成装置の消費電流検知と、前記記録紙毎に設定されている画像形成条件の変更要否判断は、画像形成中に少なくとも1回以上実施する。
本出願に関わる第7の発明は、第1〜6の発明において、トナー画像を記録紙に生成するトナー画像生成手段と、前記記録紙を搬送する紙搬送手段と、前記記録紙に生成されたトナー画像を圧力と熱によって記録紙に定着させる定着手段と、記録紙の種類を判別する記録紙判別手段と、前記画像形成装置の消費電流を検知するための少なくとも1つ以上の電流検知手段とを有し、前記記録紙判別手段により判別した記録紙毎に予め設定されている画像形成条件で画像を形成する画像形成装置において、前記電流検知手段の検知結果が所定の電流値以下である場合は、前記記録紙毎に予め設定されている画像形成条件よりも紙搬送速度が速い画像形成条件に変更することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、商用電源の定格電流、もしくは画像形成装置の定格電流に対し画像形成装置の消費電流が十分低い場合は、画像形成装置の印字能力を向上することが可能となる。
次に、本発明の詳細を実施例の記述に従って説明する。
図2は本実施例の画像形成装置であるカラーレーザプリンタの構成図である。
401はカラーレーザプリンタ、402は記録紙32を収納する給紙カセット、404は給紙カセット403から記録紙32を繰り出すピックアップローラ、405は前記ピックアップローラ404によって繰り出された記録紙32を搬送する給紙ローラ、406は前記給紙ローラ405と対をなし記録紙32の重送を防止するためのリタードローラ、407はレジストローラ対である。
409は静電吸着搬送転写ベルト(以下ETBと記す)であり、記録紙32を静電吸着させて搬送する。410はプロセスカートリッジであり、感光ドラム305、感光ドラム305上のトナーを除去するクリーニング手段306、帯電ローラ303と現像ローラ302、トナー格納容器411を備えており、カラーレーザプリンタ401に対し着脱可能となっている。
420はスキャナユニットであり、後述するビデオコントローラ440から送出される各画像信号に基づいて変調されたレーザ光を発光するレーザユニット421、各レーザユニット421からのレーザ光を各感光ドラム305上に走査するためのポリゴンミラー422とスキャナモータ423、結像レンズ群424により構成されている。なお、前記プロセスカートリッジ410とスキャナユニット420は、4色(イエローY、マゼンタM、シアンC、ブラックB)分存在する。
431は定着器であり、内部に加熱用のヒータ432を備えた定着ローラ433と加圧ローラ434、定着ローラからの記録紙32を搬送するための定着排紙ローラ対435により構成されている。
451、452、453はDCブラシレスモータであり、451はプロセスカートリッジ410を駆動するメインモータ、452はETBを駆動するETBモータ、453は定着器を駆動する定着モータである。
201はレーザプリンタ401の制御手段であるDCコントローラであり、マイクロコンピュータ207、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。
202は低圧電源回路であり、1次AC電流を平滑後に降圧し、各DCブラシレスモータ451,452,453や、DCコントローラ201などに電力を供給する。
440はビデオコントローラであり、パーソナルコンピュータ等の外部装置441から送出される画像データを受け取るとこの画像データをビットマップデータに展開し、画像形成用の画像信号を生成する。
323は記録紙に光を照射し、記録紙からの反射光量と透過光量から記録紙の厚みと表面性を判別する記録紙判別手段である。
次に画像形成動作を説明する。
まず、ホストコンピュータ411からビデオコントローラ440に画像データが送信される。ビデオコンローラ440は、DCコントローラ201に画像形成の開始を指示するPRINT信号を送信するとともに、受信した画像データをビットマップデータに変換する。PRINT信号を受信したDCコントローラ201は、所定のタイミングでスキャナモータ423、及びメインモータ451,ETBモータ452,定着モータ453の駆動を開始するとともに、ピックアップローラ404、給紙ローラ405、リタードローラ406を駆動して給紙カセット402から記録紙32を繰り出す。その後、記録紙判別手段323で記録紙の厚みと表面性を判別し、記録紙に応じた画像形成速度及び画像形成条件を選択し、記録紙の判別結果により画像形成速度の変更が必要な場合はメインモータ451,ETBモータ452,定着モータ453の回転速度を変更する。記録紙は、レジストローラ対407まで搬送して一旦停止する。次に、ビットマップデータに依存した画像信号に応じてレーザユニット421をON/OFF制御し、ポリゴンミラー422、結像レンズ群424を介して帯電ローラ303により所定電位に帯電した感光ドラム305上に静電画像を形成する。その後、現像ローラ302でトナー像に現像する。上記、トナー像形成動作は所定のタイミングでイエローY、マゼンタM、シアンC,ブラックKに対し行う。一方、レジストローラ対407で一旦停止していた記録紙32を、上記トナー像形成動作に応じた所定のタイミングでETB409に再給紙し、転写ローラ430で感光ドラム305上のトナー像を順次記録紙32上に転写してカラー像を形成する。記録紙32上に形成されたカラートナー像は定着器431に搬送され、所定温度に加熱された定着ローラ433と加圧ローラ434によって加熱、加圧され記録紙に定着されたのち、定着排紙ローラ対435により画像形成装置401外に排出される。
図3は本実施例における画像形成装置をより詳しく説明する図である。
202は低圧電源、501はインレット、502は商用電源からのノイズ及び低圧電源からのノイズを除去するACフィルタ、503はメインスイッチ、504はダイオードブリッジ、505は24Vを生成するコンバータ、506はコンバータ制御回路、507はダイオード、508はコンデンサ、509は定電圧制御回路、510はフォトカプラ、511は24Vから3Vを生成するDC/DCコンバータ、512はカレントトランス、513は抵抗、514は電流検知回路、515はゼロクロス検知回路である。
521は画像形成装置のドアと連動して開閉するインタロックスイッチ、522はリレー、523はトライアック、524,525、527は抵抗、526はフォトトライアックカプラ、528はトランジスタである。また、431は定着器、433は定着ローラ、434は加圧ローラ、432は加熱ヒータ、529はサーモスイッチ、530は定着ローラ433の温度を検知するサーミスタ、531は抵抗である。
323は記録紙判別手段であり、光照射手段561、反射光量検出手段562、透過光量検出手段563を有する。
次に、回路動作について説明する。
メインスイッチ503がONされると、インレット501及びACフィルタ502を介して商用電流が流れ、ダイオードブリッジ504で全波整流される。そして、コンバータ制御回路506によりコンバータ505がスイッチングされ、コンバータ505の2次側に脈流電流が励起される。前記脈流電流はダイオード507及びコンデンサ508により整流される。整流後の電圧を定電圧制御手段509が検知し、一定電圧(本実施例では24V)になるようにフォトカプラ510を介してコンバータ制御回路506を制御する。整流された24V電圧は、DCブラシレスモータ451等に供給されるとともに、DC/DCコンバータ511に供給され3Vが生成される。生成された3VはDCコントローラ201に供給され、画像形成装置401の制御に使用される。
一方、DCコントローラ201はサーミスタ530と抵抗531の分圧電圧をA/D1ポートを介して検知する。サーミスタ530は温度の上昇とともに抵抗値が低下する特性をもっており、DCコントローラ201はA/Dポート1の分圧電圧より定着ローラ433の温度を検出する。定着器431内の加熱ヒータ432には、リレー522、トライアック523及びサーモスイッチ529を介して商用電源が供給される。DCコントローラ201は、ゼロクロス検知回路515を介して、商用電源の正負が切り替わるタイミング、いわゆるゼロクロスを検知し、ゼロクロスを検知してから所定時間後(以降TOFF)にトランジスタ528をONする。トランジスタ528がONすると、抵抗527を介してフォトトライアックカプラ526に電流が流れフォトトライアックカプラ526がONする。フォトトライアックカプラ526がONすると抵抗524、525を介してトライアック523にゲート電流が流れ、トライアック523がONし、加熱ヒータ432に電流が流れ発熱する。そして、トライアック523はゲート電流がゼロ、すなわち次のゼロクロスのタイミングでOFFする。DCコントローラ201はTOFFを制御することで、定着ローラ433を所定温度に制御する。
また、カレントトランス512及び抵抗513で画像形成装置401に流れる1次総電流を電流-電圧変換する。電流-電圧変換した結果を電流検知回路514で実効値演算し、結果をDCコントローラ201のA/Dポート2に出力する。DCコントローラ201はA/Dポート2の電圧値に基づいて、1次総実効電流を検出する。
図1は本実施例における画像形成動作を説明するフローチャートである。
画像形成が開始されると、まずS101で上述の方法により定着ローラ433の加熱を開始し、S102でメインモータ451、ETBモータ452、定着モータ453等のモータの駆動と給紙カセット403から記録紙32を給紙する。次にS103で記録紙判別手段323により記録紙32の厚みと表面性を判別する。一般に、記録紙の厚みは坪量(g/m2)で表し、その値が大きいほど厚いことを示す。一方、S104で定着ローラ433が所定温度Taに到達したことを検知し、Taに到達したらS105で1次総電流(Ia)を検出する。S106で検出した1次総電流(Ia)と閾値電流Ithaとを比較する。閾値電流Ithaは、式2の関係を満たす電流値である。
Itha ≦ 商用電源の定格電流 − (Ix − Iy) … 式2
Ix=坪量120g/m2の記録紙を通常速度で画像形成した場合の定着電流
Iy=非通紙状態で定着ローラ温度がTaになったときの定着電流
Ia>Ithaの場合は、S107で記録紙32の厚みを判断し、坪量が105g/m2以下であればS109で通常速度で画像形成を行う。一方、坪量が105g/m2よりも厚い場合は、通常速度で画像形成を行うと商用電源の定格電流を超えると判断し、S110で1/2速度で画像形成を行う。一方、定着器431が十分に温まっている状態や画像形成装置401の耐久初期でありIa≦Ithaである場合は、S108で記録紙32の厚みを判断し、坪量が120g/m2以下であればS109で通常速度で画像形成を行う。一方、坪量が120g/m2よりも厚い場合は、通常速度で画像形成を行うと商用電源の定格電流を超えると判断し、S110で1/2速度で画像形成を行う。
上記の通り、商用電源の定格電流に対し画像形成装置の消費電流が十分低い場合は、坪量120g/m2の記録紙も通常速度で画像形成が可能となり、画像形成装置の印字能力を向上することが可能となる。
本実施例では、1次総電流ではなく定着器の消費電流を検知する。
また、1枚目の画像形成時の定着電流を検知して、3枚目以降の画像形成速度を判断する。
図4は本実施例における画像形成装置を説明する図である。
実施例1に記載済のものは同じ符号を付すとともに説明を省略する。
601はカレントトランス、602は抵抗であり、加熱ヒータ432に流れる定着電流を電流-電圧変換する。電流-電圧変換した結果を電流検知回路603で実効値演算し、結果をDCコントローラ201のA/Dポート2に出力する。DCコントローラ201はA/Dポート2の電圧値に基づいて、定着電流を検出する。
図5は本実施例における画像形成動作を説明するフローチャートである。
画像形成が開始されると、まずS201で実施例1に記載した方法により定着ローラ433の加熱を開始し、S202でメインモータ451、ETBモータ452、定着モータ453等のモータの駆動と給紙カセット403から記録紙32を給紙する。次にS203で記録紙判別手段323により記録紙32の厚みと表面性を判別する。S204で記録紙32の坪量が105g/m2以下であればS213及びS214で印字終了まで通常速度で画像形成を行う。一方、坪量が105g/m2よりも厚い場合はS205で1/2速度で画像形成を行う。次にS206で印字枚数を判断し、印字枚数が3枚未満であればS210及びS211で印字終了まで1/2速度で画像形成を行う。印字枚数が3枚以上の場合は、S207で1枚目の画像形成中の定着電流(Ib)を検出し、S208で検出した定着電流(Ib)と閾値電流Ithbとを比較する。閾値電流Ithbは、式3を満たす電流値である。なお、画像形成時の定着器の許容電流は、画像形成時における定着器以外の消費電流が最大となった場合でも、商用電源の最大定格を超えない電流値である。
Ithb ≦ 画像形成時の定着器の許容電流 − Iz … 式3
Iz=坪量120g/m2の記録紙を通常速度と1/2速度で画像形成した場合の定着電流の差
Ib>Ithbの場合は、S210及びS211で印字終了まで1/2速度で画像形成を行う。一方、Ib≦Ithbの場合は、S209でS203で判別した記録紙32の厚みを判断し、坪量が120g/m2以下であればS212、S213、S214で3枚目以降は通常速度で画像形成を行う。一方、坪量が120g/m2よりも厚い場合は、S210及びS211で印字終了まで1/2速度で画像形成を行う。
本実施例では、消費電流の検知を画像形成中に実施することでより正確な消費電流検知が可能となるとともに、商用電源の定格電流に対し画像形成装置の消費電流が十分低い場合は、坪量120g/m2の記録紙も通常速度で画像形成が可能となり、画像形成装置の印字能力を向上することが可能となる。
なお、本実施例では1枚目の画像形成時にのみ消費電流の検知を行っていた。ただし、消費電流の検知回数は上記に限定されるものではなく、例えば、連続印字中の所定枚数毎に消費電流の検知を行い、定着器が十分に温まった等で消費電流が低下した場合は、その後の画像形成速度を変更しても構わない。
本実施例では、24V電流を検知することで商用電源の定格電流に対する余裕分を判断する。
また、記録紙判別手段で記録紙の表面性を判別し、定着後のトナー像の光沢度を上げる必要のある光沢紙か、トナー像の光沢度を上げる必要のない普通紙かを判別する。
光沢紙に画像形成する場合は、定着電流が増加するものの定着温調温度を増加させるか、画像形成速度を低下させることにより、トナー像及び記録紙に与える熱量を増やして定着後のトナー像の光沢度を上げる。
図6は本実施例における画像形成装置を説明する図である。
実施例1に記載済のものは同じ符号を付すとともに説明を省略する。
701は抵抗であり、24V電流を電流-電圧変換する。電流-電圧変換した結果を電流検知回路702で演算し、結果をDCコントローラ201のA/Dポート2に出力する。DCコントローラ201はA/Dポート2の電圧値に基づいて24V電流を検出する。
図7は本実施例における画像形成動作を説明するフローチャートである。
画像形成が開始されると、まずS301で上述の方法により定着ローラ433の加熱を開始し、S302でメインモータ451、ETBモータ452、定着モータ453等のモータの駆動と給紙カセット403から記録紙32を給紙する。そして、S303で24V電流を検出する。次にS304で記録紙判別手段323により記録紙32の表面性を判別する。S305で検出した24V電流(Ic)と閾値電流Ithcとを比較する。閾値電流Ithcは、式4の関係を満たす電流値である。なお、画像形成時の24Vの許容電流は、画像形成時における24V以外の消費電流が最大となった場合でも、商用電源の最大定格を超えない電流値である。
Ithc ≦ 画像形成時の24V許容電流 − Iα … 式3
Iα=定着温調温度を10℃アップさせた場合の定着電流増加分の24V電流換算値
Ic>Ithcの場合は、S306で記録紙32の表面性を判断し、普通紙であればS308で通常速度で画像形成を行う。一方、光沢紙である場合は、S309で1/2速度で画像形成を行う。一方、画像形成装置が耐久初期状態であるなどによりIc≦Ithcである場合は、S307で記録紙32の表面性を判断し、普通紙であればS308で通常速度で画像形成を行う。一方、光沢紙である場合は、S310で定着ローラ433の温度を10℃アップさせて通常速度で画像形成を行う。
上記制御を行うことで、商用電源の定格電流に対し画像形成装置の消費電流が十分低い場合は、画像形成速度を低下させることなく光沢紙の画像形成を行うことが可能となり、画像形成装置の印字能力が向上する。
なお、本実施例では、24V電流を2次側に配置した電流検知回路により検知した。ただし、例えばダイオードブリッジ504に流れる電流など、1次側の電流で検知しても構わない。
実施例1〜実施例2では、電流検知手段の検知結果によって画像形成速度を変更する構成で説明を行った。しかしながら、画像形成速度と定着温調温度の両方を変更しても構わない。
実施例1〜実施例3では、1つの電流検知手段の検知結果によって画像形成条件の判断を行った。しかしながら、複数の電流検知手段を設けて画像形成条件の判断を行っても構わない。
実施例1〜実施例3では、記録紙の厚みと表面性のどちらかの判別結果によって画像形成条件の判断を行った。しかしながら、記録紙の厚みと表面性の両方の判別結果によって画像形成条件の判断を行っても構わない。
実施例1〜実施例3では、画像形成装置に消費電流が、商用電源の定格電流を超えないための制御を行った。しかしながら、画像形成装置に消費電流が、画像形成装置の定格電流を超えないための制御を行っても構わない。
実施例1における画像形成動作を説明するフローチャート 実施例1におけるレーザビームプリンタの構成図 実施例1における画像形成装置を説明する図 実施例2における画像形成装置を説明する図 実施例2における画像形成動作を説明するフローチャート 実施例3における画像形成装置を説明する図 実施例3における画像形成動作を説明するフローチャート
符号の説明
401 カラーレーザプリンタ
402 給紙カセット
404 ピックアップローラ
405 給紙ローラ
406 リタードローラ
407 レジストローラ対
409 静電吸着搬送転写ベルト
410 プロセスカートリッジ
305 感光ドラム
306 クリーニング手段
303 帯電ローラ
304 現像ローラ
411 トナー格納容器
420 スキャナユニット
440 ビデオコントローラ
421 レーザユニット
422 ポリゴンミラー
423 スキャナモータ
424 結像レンズ群
431 定着器
432 加熱用のヒータ
433 定着ローラ
434 加圧ローラ
435 定着排紙ローラ対
451、452、453 DCブラシレスモータ
201 DCコントローラ
202 マイクロコンピュータ
202 低圧電源回路
441 外部装置
323 記録紙判別手段
501 インレット
502 ACフィルタ
503 メインスイッチ
504 ダイオードブリッジ
505 24Vを生成するコンバータ
506 コンバータ制御回路
507 ダイオード
508 コンデンサ
509 定電圧制御回路
510 フォトカプラ
511 24Vから3Vを生成するDC/DCコンバータ
512 カレントトランス
513 抵抗
514 電流検知回路
515 ゼロクロス検知回路
521 インタロックスイッチ
522 リレー
523 トライアック
524、525、527 抵抗
526 フォトトライアックカプラ
528 トランジスタ
529 サーモスイッチ
530 サーミスタ
531 抵抗
561 光照射手段
562 反射光量検出手段
563 透過光量検出手段
601 カレントトランス
602 抵抗
603 電流検知回路
701 抵抗
702 電流検知回路

Claims (7)

  1. トナー画像を記録紙に生成するトナー画像生成手段と、
    前記記録紙を搬送する紙搬送手段と、
    前記記録紙に生成されたトナー画像を圧力と熱によって記録紙に定着させる定着手段と、
    記録紙の種類を判別する記録紙判別手段と、
    前記画像形成装置の消費電流を検知するための少なくとも1つ以上の電流検知手段とを有し、
    前記記録紙判別手段により判別した記録紙毎に予め設定されている画像形成条件で画像を形成する画像形成装置において、
    前記電流検知手段の検知結果に基づいて、前記記録紙毎に設定されている画像形成条件を変更する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記電流検知手段の検知結果に基づいて変更する画像形成条件は、
    紙搬送速度と、前記定着装置における制御温度の一方、もしくは両方を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記記録紙判別手段は、
    記録紙の厚みと表面性の一方、もしくは両方を判別する記録紙判別手段である
    ことを特徴とする請求項1又は、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記電流検知手段は、
    前記画像形成手段に流れる電流を検知する1次側総電流検知手段、
    もしくは前記定着手段に流れる電流を検知する定着電流検知手段、
    もしくは前記トナー画像生成手段に流れる電流を検知する1次側電流検知手段、
    もしくは前記トナー画像生成手段に流れる電流を検知する2次側電流検知手段のうち、
    1つ以上を含むことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成装置の消費電流検知と、
    前記記録紙毎に設定されている画像形成条件の変更要否判断は
    画像形成開始前に実施する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置の消費電流検知と、
    前記記録紙毎に設定されている画像形成条件の変更要否判断は
    画像形成中に少なくとも1回以上実施する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. トナー画像を記録紙に生成するトナー画像生成手段と、
    前記記録紙を搬送する紙搬送手段と、
    前記記録紙に生成されたトナー画像を圧力と熱によって記録紙に定着させる定着手段と、
    記録紙の種類を判別する記録紙判別手段と、
    前記画像形成装置の消費電流を検知するための少なくとも1つ以上の電流検知手段とを有し、
    前記記録紙判別手段により判別した記録紙毎に予め設定されている画像形成条件で画像を形成する画像形成装置において、
    前記電流検知手段の検知結果が予め定めた電流値以下である場合は、
    前記記録紙毎に予め設定されている画像形成条件よりも紙搬送速度が速い画像形成条件に変更する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像形成装置。
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