JP2007271115A - 空調・発電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】各室外機間での発電量の偏りを少なくし、発電機の動作を平準化させることができる空調・発電システムを提供する。
【解決手段】空調負荷に基づいて圧縮機12を駆動させるエンジン10と、エンジン10の余剰動力によって駆動される発電機11と、商用電源からの受電電力に基づいて発電機の発電量の増減を制御する系統連系インバータ33とをそれぞれ備えた複数の室外機2a、2b、2c、2dを有し、複数の室外機は、空調負荷によって変動する最大発電量Pmaxをそれぞれ有すると共に、この最大発電量Pmaxよりも小さい発電量Pxに設定された所定の閾値をそれぞれ有し、複数の室外機2a、2b、2c、2dを閾値まで発電させる段階と最大発電量まで発電させる段階とに分けて制御した。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンによって圧縮機および発電機を駆動して空調および発電を同時に行う空調・発電システムに関する。
従来のエンジン駆動式空気調和装置では、室外機において、冷媒を圧縮する圧縮機をガスエンジンなどのエンジンで駆動し、空調運転を行わせている。近年、このガスエンジンに発電機を連結し、この発電機で発電された電力を、例えば室外熱交換器への送風を行う送風機或いはエンジンを冷却する冷却水ポンプなどの負荷装置に供給し、電力供給レスの空調機の実現が模索されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−231745号公報
上述のように複数台の室外機を用いて発電を行う場合には、必要な電力量に基づいて各室外機が発電すべき発電量を決定する必要がある。この場合、例えば、複数の室外機のうちの1つの発電機の発電量を増加させ、この室外機での発電量が最大になった場合に、次の室外機の発電機を動作させるように制御することが考えられる。しかしながら、このように一台ずつ発電量を変更するシステムでは、発電量が急激に変動したときに負荷抜けや過負荷によって発電中の室外機のエンジンが停止してしまい、空調運転が維持できなくなる可能性がある。また、各室外機間で発電量の偏りが生じてしまい、発電可能な室外機が複数あるにもかかわらず、特定の室外機のみが発電するようなシステムになってしまう。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、各室外機間での発電量の偏りを少なくし、発電機の動作を平準化させることができる空調・発電システムを提供することを目的とする。
本発明では、空調負荷に基づいて圧縮機を駆動させるエンジンと、前記エンジンの余剰動力によって駆動される発電機と、商用電源からの受電電力に基づいて前記発電機の発電量の増減を制御する系統連系インバータとをそれぞれ備えた複数の室外機を有し、
前記複数の室外機は、空調負荷によって変動する最大発電量をそれぞれ有すると共に、この最大発電量よりも小さい発電量に設定した所定の閾値をそれぞれ有し、前記複数の室外機を前記閾値まで発電させる段階と、最大発電量まで発電させる段階とに分けて制御したことを特徴とする。
この構成によれば、各室外機の発電量を最大にする前に所定の閾値で発電量を区切ることができる。
また、要求発電量が増加する場合には、前記複数の室外機の全てが前記閾値まで発電量を増加させた後に、各室外機の発電量をさらに増加させ、要求発電量が減少する場合には、前記複数の室外機の全てが前記閾値まで発電量を減少させた後に、各室外機の発電量をさらに減少させるように前記複数の室外機を制御してもよい。
この構成によれば、全ての室外機が閾値まで発電することにより、発電を平準化することができる。
さらに、前記複数の室外機には発電を行うための順序が定められ、前記複数の室外機の全てが前記閾値まで発電していないときにはこの順序で発電し、前記閾値を超えて発電するときには超えた分を逆の順序で発電するように前記複数の室外機を制御することもできる。
この構成によれば、各室外機の発電負荷をさらに平準化することができる。
また、前記閾値を複数設定することもできる。
この構成によれば、各室外機の発電負荷をさらに平準化することができる。
本発明によれば、各室外機の発電量を所定の閾値で段階に分けて制御することができるので、ある特定の室外機が常に最大発電量で運転しなければならないという偏りを防止することができる。従って、負荷抜け、急負荷によるエンジンの停止を防止すると共に、各室外機の系統連系インバータの発電量を分散させ、平準化することができる。その結果、システム全体の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照しながら以下に説明する。
図1は、室外機が1つの場合のガスエンジン駆動式の空気調和装置1を示しており、まず、図1を用いてこの空気調和装置1の概要を説明する。
この空気調和装置1は、室外ユニット2と2つの室内ユニット3とを有し、これらを液管4aおよびガス管4bからなるユニット間配管4で接続して構成されている。室外ユニット2には、ガスエンジン10と、このガスエンジン10の駆動力により発電を行う発電機11と、ガスエンジン10の駆動力により冷媒を圧縮する圧縮機12とが収容されている。このガスエンジン10は、燃料調整弁7を経て供給されるガスなどの燃料と、スロットル弁8を経て供給される空気との混合気を燃焼させて駆動力を発生する。
上記圧縮機12は、大小異容量の圧縮機12a,12bで構成され、2台が並列に、ガスエンジン10に対し、それぞれ電磁クラッチ14a,14bを介して接続されている。これら圧縮機12a,12bの吐出管12cは、プレート式熱交換器31、四方弁15、室外熱交換器17の順に接続され、この室外熱交換器17には、液管4aを介して、各室内ユニット3の膨張弁19、室内熱交換器21が接続され、室内熱交換器21には、ガス管4bを介して、四方弁15が接続され、この四方弁15には、圧縮機12a,12bが接続されている。また、この圧縮機12a,12bの吐出管12cおよび吸込管12dが、バイパス管18で接続され、このバイパス管18に、アンロード用のバイパス弁20が接続されている。
ちなみに、圧縮機12a,12bが駆動されると、四方弁15の切り替え状態で、それが暖房切り替えであれば、実線の矢印で示すように、圧縮機12a,12b、四方弁15、室内熱交換器21、膨張弁19、室外熱交換器17の順に冷媒が循環し、室内熱交換器21での冷媒凝縮熱により室内が暖房される。これとは反対に、四方弁15が冷房切り替えであれば、破線の矢印で示すように、圧縮機12a,12b、四方弁15、室外熱交換器17、膨張弁19、室内熱交換器21の順に冷媒が循環し、この室内熱交換器21での冷媒蒸発熱により室内が冷房される。
つぎに、ガスエンジン10の冷却装置について説明する。
このガスエンジン10は水冷式であり、このガスエンジン10のウォータージャケットを循環した冷却水は、第1の三方弁22、逆潮流ヒータ23および第2の三方弁24を経て、ラジエター25に供給される。このラジエター25は、室外熱交換器17と併設されており、これらは同一の送風機26により送られる空気によって空冷され、このラジエター25を経た冷却水は、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流れて、ガスエンジン10のウォータージャケットに戻される。
排ガス熱交換器29には、ガスエンジン10の排気ガスが通され、この排気ガスは、排気トップ30を経て、室外ユニット2の外に排出される。
上述した第1の三方弁22は冷却水温度で自動的に切り替えられる。すなわち、冷却水温度が所定温度よりも低い場合、ガスエンジン10のウォータージャケットからの冷却水を、ラジエター25をバイパスし、直接、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に導いて、上記ウォータージャケットに戻す。
第2の三方弁24は、例えば暖房運転時に切り替えられ、この場合、冷却水はラジエター25をバイパスし、プレート式熱交換器31を経て、冷却水ポンプ27、排ガス熱交換器29の順に流れ、ウォータージャケットに戻される。
つぎに、発電機11による発電系統について説明する。
この発電機11には、系統連系インバータ33が接続され、この系統連系インバータ33は、発電機11からの三相交流電力を、AC/DCコンバータを介して、直流電力に変換した後、100V/200Vの交流の電力に変換して、商用系統35に出力する。この商用系統35は、商用電源36と、ブレーカ37と、需要家負荷38とを含み、系統連系インバータ33は、ブレーカ37と、需要家負荷38との間に接続されている。
また、この系統連系インバータ33は、上述した逆潮流ヒータ23に適宜電力を供給すると共に、室外ユニット2の室外側コントローラ39に、通信線40を介して通信可能に接続されている。そして、この室外側コントローラ39は、商用系統35から電源線41を介して動作電源を得ると共に、通信線42を介して各室内ユニット3の室内側コントローラに通信可能に接続されている。
この系統連系インバータ33には、商用電源36およびブレーカ37の間に設置された電力検出器43が接続されている。この電力検出器43は、商用系統35に供給される電力値をリアルタイムに取得し、この取得した電力値データが、系統連系インバータ33に入力され、通信線40を介して室外側コントローラ39に送られる。
また、系統連系インバータ33は、発電機11の発電量を制御する機能を有し、必要に応じ、発電量を減少または増大させる。また、この発電は、発電機11が、圧縮機12を駆動する余剰動力を用いて行われる。
上記構成において、例えば室内ユニット3側の空調要求に応じて、圧縮機12a,12bの負荷が増大すると共に、商用系統35の需要家負荷38の増大に応じて、発電要求が増大した場合、エンジン10の負荷が増大する。
需要家負荷38は、電力検出器43、系統連系インバータ33および室外側コントローラ39により常時監視されている。
また、電力検出器43と室外機2との間には系統連系盤60が接続されている。
図2は、図1の室外機が4つの場合を例示する概要接続図である。
系統連系盤60は、OVGR/RPR(地絡過電圧継電器/逆電力継電器)61、UPR(不足電力継電器)62、W/TD(ワット・トランスデューサ)64を備えている。この系統連系盤60は、電力検出器43として設けられた商用電源の電圧を検出するVT(電圧トランスデューサ)43a及び電流を検出するCT(電流トランスデューサ)43bからの信号を受信するようになっていると共に、OVGR/RPR61、UPR62からの信号が親機2aのインバータ基板54に送られるようになっている。これにより、詳細は後述する系統連系インバータ33aが、商用電源36の情報を得ることができるようになっている。
4つの室外機2a〜2dは、図2に示すように、それぞれ系統連系インバータ33a〜33dが設けられている。また、この系統連系インバータ33a〜33dには、図1における室外側コントローラ39が含まれている。
この系統連系インバータ33aには、電源基板51a、メイン基板52a、インターフェース基板53a及びインバータ基板54aがそれぞれ設けられている。同様に、系統連系インバータ33b〜33dには、電源基板51b〜51d、メイン基板52b〜52d、インターフェース基板53b〜53d及びインバータ基板54b〜54dがそれぞれ設けられている。
発電機11aは、スイッチ55aを介してインバータ基板54aにそれぞれ接続されており、このスイッチ55aによってそれぞれ切り替え自在になっている。同様に、発電機11b〜11dは、スイッチ55b〜55dを介してインバータ基板54b〜54dにそれぞれ接続されており、このスイッチ55b〜55dによってそれぞれ切り替え自在になっている。
また、これらの電源基板51a、メイン基板52a、インターフェース基板53a及びインバータ基板54aは、それぞれが相互にデータの通信が可能に構成されている。同様に、これらの電源基板51b〜51d、メイン基板52b〜52d、インターフェース基板53b〜53d及びインバータ基板54b〜54dは、それぞれが相互にデータの通信が可能に構成されている。
メイン基板52a〜52dは、図示せぬCPU、ROM、RAM等を備え、CPUは、ROM内の制御プログラムに従って室外機2a〜2dを制御する。ROMは、制御プログラムを含む制御用データをあらかじめ記憶している。
インターフェース基板53a、53b、53c、53dは、CT43bまたはW/TD64の信号から、発電すべき電力量を算出し、インバータ基板54a、54b、54c、54dに出力する。
インバータ基板54a、54b、54c、54dは、上述したように、発電機11a、11b、11c、11dからの三相交流電力を、AC/DCコンバータを介して、直流電力に変換した後、100V/200Vの交流の電力に変換するものである。このインバータ基板54a、54b、54c、54dは、インターフェース基板53a、53b、53c、53dの算出結果に基づいて、発電機11a、11b、11c、11dの発電量を制御し、発電機11a、11b、11c、11dが発電した電力を電源基板51a、51b、51c、51dに出力する。
電源基板51a、51b、51c、51dには、それぞれ商用電源36が接続されており、各インバータ基板54a、54b、54c、54dで100V/200Vの交流の電力に変換された電力を商用系統35に出力する。
室外機は、図示せぬ親子設定スイッチにより、親室外機2a(以下、親機2aという)として予め設定され、残りの室外機2b、2c、2dは、子室外機2b、2c、2d(以下、子機2b、2c、2dという)として予め設定されている。
親機2aのインターフェース基板53aには、系統連系盤60からCT43及びW/TD64の信号が送信されるようになっている。一方、子機2b、2c、2dのインターフェース基板53b、53c、53dには、これらの信号は送信されないようになっている。
また、親機2a、子機2b、2c、2dは、図2に示すように、それぞれがユニット間通信71によって通信可能になっている。また、親機用インバータ33a、子機用インバータ33b、33c、33dは、インバータ間通信72によって通信可能になっている。
親機2aのインターフェース基板53aは、子機2b、2c、2dのインターフェース基板53b、53c、53dに対して定期的に通信を行い、CT43bまたはW/TD64の情報に基づく受電電力の情報データと、親機2aの発電状況に基づくインバータ情報を含む親機データとを送信する。
親機2aのインターフェース基板53aから受電電力の情報データと親機データとが送信された子機2b、2c、2dのインターフェース基板53b、53c、53dは、自身の発電状況に基づくインバータ情報を親機2aに送信する。
なお、遠隔監視盤80は、システム全体を監視するための監視盤であり、W/TD44から出力された受電電力量パルス及び親機2a、子機2b、2c、2dの発電状況を取得している。
図3は、系統連系インバータ33a〜33dの制御についての説明図である。
図3において、縦軸は受電電力Pの値を示し、この受電電力の範囲をゾーン(1)〜(5)の5つのゾーンに分けている。また、順潮電流基準値(順潮+1kw)をPs、制御目標電流値(Ps+α)をPtで示している。
例えば、商用電力を2kw使用しなければならない場合、全体の受電電力がこの2kwを下回ることがないように各室外機2a〜2dで発電を行うものであり、この場合、上述のPs=3kw、Pt=(3+α)kwに設定される。ここで、αは、この系統連系システムにおいて任意に決定することのできる定数である。
各ゾーンについて説明すると、ゾーン(1)は、受電電力PがPs+0.5=3.5kwよりも大きい領域をいう。受電電力Pがこの領域にある場合には、受電電力Pが目標値であるPtよりも上回っているので、各室外機2a〜2dでの発電量を増加させ、目標値であるPtまで受電電力を下げるように系統連系インバータ33が制御される。
ゾーン(2)は、受電電力Pが、Psから(PS+0.5)までの領域をいい、この範囲に制御目標電力値Ptがある。このゾーン(2)は、さらに、Ptから(Ps+0.5)までの範囲と、PsからPtまでの範囲の2つの範囲に分けられている。
Ptから(Ps+0.5)までの範囲では、受電電力Pが目標値であるPtよりも若干上回っているので、受電電力PをPtまで下げるように、各室外機2a〜2dでの発電量が追加されるように制御される。なお、Ptから(Ps+0.5)までの範囲での発電量の変化率は、ゾーン(1)での変化率よりも小さくなっている。
PsからPtまでの範囲では、受電電力Pが目標値であるPtよりも若干下回っているので、受電電力PをPtまで上げるように、各室外機2a〜2dでの発電量が削減されるように制御される。
ゾーン(3)は、受電電力Pが、(Ps−0.5)からPSまでの領域をいう。受電電力Pがこの領域にある場合には、受電電力Pが目標値であるPtよりも下回っているので、各室外機2a〜2dでの発電量を削減させ、目標値であるPtまで受電電力を上げるように系統連系インバータ33が制御される。なお、ゾーン(3)での発電量の変化率は、Psからptまでの範囲での変化率よりも大きくなっている。
ゾーン(4)は、受電電力Pが0から(Ps−0.5)までの領域をいう。受電電力Pがこの領域にある場合には、受電電力Pが目標値であるPtよりもかなり下回っているので、現在運転中の各室外機2a〜2dの系統連系インバータ33a〜33dの発電量を過回転停止しない限界まで削減するように系統連系インバータ33a〜33dが制御される。
ゾーン(5)は、受電電力Pが0よりも小さい領域をいう。受電電力Pがこの領域にある場合には、受電電力Pが使用しなければならない2kwを下回っているので、各室外機2a〜2dの系統連系インバータ33を停止して、発電を停止させるように制御される。
このように、受電電力Pがゾーン(1)からゾーン(5)にある場合に、個々の状態で系統連系インバータ33a〜33dを制御することにより、使用しなければならない電力を下回らないようにしている。
次に、本発明の実施の形態に係る空調・発電システムにおいて発電量を平準化するための方法について説明する。
図4及び図5は、本発明の実施の形態に係る空調・発電システムにおける発電量を追加又は削減する時の平準化方法を示す図である。なお、図4及び図5では、図2に対応する4つの室外機(親機2a及び子機2b、2c、2d)のうち、子機2dが空調運転を行っていない場合について示してある。すなわち、室外機が発電する場合とは、空気調和装置が空調運転しているときに限られ、空調運転を行っていない場合にまでエンジンを駆動させて発電するものではない。また、図4及び図5は、横軸方向に対応する室外機の系統連系インバータ、縦軸に発電量Pを示している。この平準化方法では、最大発電量Pmaxを2段階に分けており、発電量Pが0の状態と最大発電量Pmaxの状態との間に閾値となる発電量Pxを設定し、各室外機が最初に発電する発電量を発電量Pxまでとすることにより、各室外機の発電負荷の偏りをなくすものである。
以下、最大発電量Pmax=4kw、閾値となる発電量Px=2kwの2段階に分けた場合について説明する。
このシステムでは、室外機2a〜2dが発電を行うための順序が予め定められている。すなわち、発電量が追加されて閾値となる発電量Pまで発電する場合には、図4に示すように、室外機2aの系統連系インバータ33a、室外機2bの系統連系インバータ33b、室外機2cの系統連系インバータ33cの順序で発電を行うように制御されている。
要求発電量Pw=3.5kwである場合、図4(a)に示すように、親機2aの系統連系インバータ33aはPx=2kwまでの発電を行い、それ以上の発電は行わない。そして、残りの1.5kwは、子機2bの系統連系インバータ33bが発電することになる(図4(a)の状態)。この状態から要求発電量Pwが3.5kwから5kwまで増加した場合、系統連系インバータ33bはPx=2kwまでの発電を行うが、それ以上の発電は行わない。残りの1kwは、子機2cの系統連系インバータ33cが発電することになる(図4(a)の斜線部分)。
このように、予め決定された順番で、各室外機の系統連系インバータが閾値となる発電量Pxまで順次発電することにより、発電負荷を平準化している。
さらに、要求発電量Pwが5kwから9kwまで増加した場合、図4(b)に示すように、系統連系インバータ33cはPx=2kwまでの発電を行い、インバータ33a、33b、33cの全てが閾値となる発電量Pxまでの発電を行うと、次に、インバータ33c→33b→33aの順に最大発電量Pmaxまで発電するようになる。すなわち、図4(b)に示すように、Pw=9kwまで増加した場合、インバータ33cがPx=2kwまでの発電を行った後、引き続きインバータ33cが最大発電量Pmax=4kwまでの発電を行い、次にインバータ33bが、Px+1kw=3kwの発電を行うことになる。
一方、図5(a)及び図5(b)に示すように、閾値となる発電量Pを超えて各インバータ33が発電している状態において、発電量Pを削減する場合には、発電量Pを増加させた場合の順番とは逆の順番で発電量を下げてゆく。なお、図5(a)で示す系統連系インバータ33bは、空調負荷が大きい場合であって、最大発電量Pmaxまで発電することができない状態を示している。このような場合には、インバータ33bは、空調負荷との関係で発電可能な発電量までを発電し、次の順番のインバータが引き継いで発電するようになる。
本発明の実施の形態に係る空調・発電システムによれば、室外機2a、2b、2cには、最大発電量よりも小さい発電量Pxである所定の閾値がそれぞれ設定されているので、最大発電量まで発電する前に、この閾値となる発電量Pxで発電を一旦区切るように制御することができる。
また、要求発電量が増加する場合には、室外機2a、2b、2cの全てが閾値まで発電量を増加させた後に、各室外機の発電量をさらに増加させるようにしているので、負荷抜け、急負荷によるエンジン10の停止を防止すると共に、各室外機の系統連系インバータ33a、33b、33cの発電量Pを分散させ、平準化することができる。同様に、要求発電量が減少する場合には、室外機2a、2b、2cの全てが閾値まで発電量を減少させた後に、各室外機の発電量をさらに減少させるようにしているので、各室外機2a、2b、2cの発電負荷を平準化することができる。
他方、室外機2a、2b、2cには発電を行うための順序が定められ、室外機の全てが閾値まで発電していないときにはこの順序で発電し、閾値を超えて発電するときには逆の順序で発電するように室外機2a、2b、2cを制御しているので、発電を行う順序の早い室外機に多くの発電負荷がかからないように、さらに発電負荷を平準化することができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について述べたが、本発明は既述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づいて各種の変形および変更が可能である。
例えば、本発明の実施の形態では、図4又は図5で示したように、閾値となる発電量Pxを1つだけ設定しているが、最大発電量Pmaxまでの間に複数の閾値となる発電量Px1、Px2、・・・を設けることもできる。例えば、最大発電量Pmax=10kwの場合には、Px1=2kw,Px2=4kw,Px3=6kw,Px4=8kwと多段階に分けることもできる。このように多段階に設定することにより、各インバータ33による発電量を、より平準化させることができる。
また、本実施の形態では、室外機を親機2a、子機2b、2c、2dの4台の場合について説明したが、室外機が5台以上であっても構成することができる。逆に、室外機を2台(親機1台、子機1台)又は3台(親機1台、子機2台)で構成することもできる。これにより、例えば、大型ビルなどで室外機の設置台数が多いときであっても、空調運転を行っている場合には、効率よく発電を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る系統連系インバータを備えた室外機の概要図である。 室外機が3つの場合の概要接続図である。 本発明の実施の形態に係る系統連系インバータの制御についての説明図である。 本発明の実施の形態に係る空調・発電システムにおいて発電量が追加されたときの平準化方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る空調・発電システムにおいて発電量が削減されたときの平準化方法を示す説明図である。
符号の説明
1 エンジン駆動式空気調和装置
2 室外機
2a 親室外機(親機)
2b、2c、2d 子室外機(子機)
3 室内ユニット
8 スロットル弁
10 エンジン
11 発電機
11a、11b、11c、11d 発電機
33 系統連系インバータ
33a 親機用系統連系インバータ
33b、33c、33d 子機用系統連系インバータ
35 商用系統
36 商用電源
37 ブレーカ
38 需要家負荷
39 室外側コントローラ
43 電力検出器
43a VT(電圧トランスデューサ)
43b CT(電流トランスデューサ)
51a、51b、51c、51d 電源基板
52a、52b、52c、52d メイン基板
53a、53b、53c、53d インターフェイス基板
54a、54b、54c、54d インバータ基板
55a、55b、55c、55d スイッチ
60 系統連系盤
61 OVGR(地絡過電圧継電器/逆電力継電器)
62 UPR(不足電力継電器)
64 W/TD(ワット・トランスデューサ)
71 ユニット間通信
72 インバータ間通信
80 遠隔監視盤
P 発電量
Pmax 最大発電量
Px 閾値となる発電量

Claims (4)

  1. 空調負荷に基づいて圧縮機を駆動させるエンジンと、前記エンジンの余剰動力によって駆動される発電機と、商用電源からの受電電力に基づいて前記発電機の発電量の増減を制御する系統連系インバータとをそれぞれ備えた複数の室外機を有し、
    前記複数の室外機は、空調負荷によって変動する最大発電量をそれぞれ有すると共に、この最大発電量よりも小さい発電量に設定した所定の閾値をそれぞれ有し、前記複数の室外機を前記閾値まで発電させる段階と、最大発電量まで発電させる段階とに分けて制御したことを特徴とする空調・発電システム。
  2. 要求発電量が増加する場合には、前記複数の室外機の全てが前記閾値まで発電量を増加させた後に、各室外機の発電量をさらに増加させ、要求発電量が減少する場合には、前記複数の室外機の全てが前記閾値まで発電量を減少させた後に、各室外機の発電量をさらに減少させるように前記複数の室外機を制御したことを特徴とする請求項1に記載の空調・発電システム。
  3. 前記複数の室外機には発電を行うための順序が定められ、前記複数の室外機の全てが前記閾値まで発電していないときにはこの順序で発電し、前記閾値を超えて発電するときには超えた分を逆の順序で発電するように前記複数の室外機を制御したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空調・発電システム。
  4. 前記閾値を複数設定したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の空調・発電システム。

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