JP2007269941A - セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム - Google Patents

セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2007269941A
JP2007269941A JP2006096346A JP2006096346A JP2007269941A JP 2007269941 A JP2007269941 A JP 2007269941A JP 2006096346 A JP2006096346 A JP 2006096346A JP 2006096346 A JP2006096346 A JP 2006096346A JP 2007269941 A JP2007269941 A JP 2007269941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cellulose resin
film
melting
pellets
butyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006096346A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Hioki
克彦 日置
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2006096346A priority Critical patent/JP2007269941A/ja
Publication of JP2007269941A publication Critical patent/JP2007269941A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/92Measuring, controlling or regulating
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/36Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die
    • B29C48/395Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders
    • B29C48/40Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it through the nozzle or die using screws surrounded by a cooperating barrel, e.g. single screw extruders using two or more parallel screws or at least two parallel non-intermeshing screws, e.g. twin screw extruders

Abstract

【課題】黄変や分子量低下を抑制された光学フィルム、および該光学フィルムを溶融流延製膜法によって製造するためのセルロース樹脂ペレットを提供すること。
【解決手段】少なくともセルロース樹脂を溶融して製造され、以下の式(1)および式(2)の関係を満たすことを特徴とするセルロース樹脂ペレット。式(1);b(後)−b(前)≦0.20。式(2);Mw(後)/Mw(前)≧0.95。(式中、bはL表色系のbであって、b(後)は溶融後に測定したb値、b(前)は溶融前に測定したb値である;Mw(後)は溶融後の重量平均分子量、Mw(前)は溶融前の重量平均分子量である)。該セルロース樹脂ペレットを用いて溶融流延製膜法にて製造された光学フィルム。
【選択図】なし

Description

本発明は、セルロース樹脂ペレット、特に液晶表示装置等に用いられる偏光板用保護フィルム、位相差フィルム、視野角拡大フィルム、プラズマディスプレイに用いられる反射防止フィルムなどの各種機能フィルムまた有機ELディスプレイで使用される各種機能フィルム等のような光学フィルムを溶融流延製膜法により製造する際に有用なセルロース樹脂ペレット、ならびに該セルロース樹脂ペレットを用いて溶融流延製膜法にて製造された光学フィルムに関する。
液晶表示装置は、従来のCRT表示装置に比べて、省スペース、省エネルギーであることからモニターとして広く使用されている。さらにTV用としても普及が進んできている。このような液晶表示装置には、偏光フィルムや位相差フィルムなどの種々の光学フィルムが使用されている。
ところで、液晶表示装置に用いられる偏光板の偏光フィルムは、延伸ポリビニルアルコールフィルムからなる偏光子の片面または両面に、セルロースエステルフィルムよりなる光学フィルムを保護膜として積層されている。また、位相差フィルムは、視野角の拡大やコントラストの向上などの目的で用いられており、ポリカーボネ−ト、環状ポリオレフィン樹脂、セルロースエステルなどのフィルムを延伸するなどしてリタデーションが付与されたものである。光学補償フィルムとも呼ばれることがある。
これらの光学フィルムでは、光学的な欠陥がなく、リタデーションが均一であること、特に位相軸のばらつきがないことが要求される。特に、モニターやTVの大型化や高精細化が進み、これらの要求品質は、ますます厳しくなってきている。
光学フィルムの製造方法には、大別して、溶融流延製膜法と溶液流延製膜法とがある。前者は、ポリマーを加熱溶解して支持体上に流延し、冷却固化し、さらに必要に応じて延伸してフィルムにする方法であり、後者は、ポリマーを溶媒に溶かして、その溶液を支持体上に流延し、溶媒を蒸発し、さらに必要に応じて延伸してフィルムにする方法である。
いずれの製膜法であっても、溶融したポリマーまたはポリマー溶液は支持体上で冷却固化や乾燥固化される。そして、支持体から剥離された後、ポリマーフィルムは、複数の搬送ロールを用いて搬送されながら、乾燥や延伸などの処理がなされる。
しかしながら、溶液流延製膜法は、溶媒を大量に使用することより、環境負荷が大きいことが課題となっている。一方、溶融流延製膜法は溶媒を使用しないことから生産性の向上が期待でき、かつ、環境保護の点から好ましい。
セルロース樹脂を溶融流延製膜法にて製造する方法として、特許文献1〜3の方法が知られている。
特開2000−352620号公報 特開2005−178194号公報 特開2005−325258号公報
しかしながら、これら公報に記載された方法を用いて製造したフィルムは溶液流延製膜法により製造されたフィルムに比較して黄色味が強いという不具合が発生することが確認された。しかも、フィルム中のセルロース樹脂の平均分子量が小さくなっていることが確認された。
本発明は、黄変や分子量低下を抑制された光学フィルム、および該光学フィルムを溶融流延製膜法によって製造するためのセルロース樹脂ペレットを提供することを目的とする。
本発明は、少なくともセルロース樹脂を溶融して製造され、以下の式(1)および式(2)の関係を満たすことを特徴とするセルロース樹脂ペレット;
(後)−b(前)≦0.20 (1)
Mw(後)/Mw(前)≧0.95 (2)
(式中、bはL表色系のbであって、b(後)は溶融後に測定したb値、b(前)は溶融前に測定したb値である;Mw(後)は溶融後の重量平均分子量、Mw(前)は溶融前の重量平均分子量である)、および該セルロース樹脂ペレットを用いて溶融流延製膜法にて製造された光学フィルムに関する。
本発明により、製造時の溶融による黄変や分子量低下が抑制されたセルロース樹脂ペレットを製造できる。しかもそのようなセルロース樹脂ペレットを用いると、黄変や分子量低下が十分に抑制された光学フィルムを溶融流延製膜法によって製造できる。
(ペレット)
本発明のセルロース樹脂ペレット(以下、単に「ペレット」という)は少なくともセルロース樹脂を溶融して製造されたものであり、通常はセルロース樹脂を含むセルロース樹脂組成物を溶融した後、冷却し、ペレット化することによって製造される。本明細書中、セルロース樹脂組成物は、セルロース樹脂および所望により添加剤を含む溶融前の粉体混合物を指すものとする。
本発明のペレットは製造時の溶融による黄変および分子量低下が比較的少なく、すなわち以下の式(1)および式(2)の関係を満たすものである。
式(1);
(後)−b(前)≦0.20
通常は
0.02≦b(後)−b(前)≦0.20
好ましくは
0.02≦b(後)−b(前)≦0.15
より好ましくは
0.02≦b(後)−b(前)≦0.10
式(2);
Mw(後)/Mw(前)≧0.95
通常は
1.00≧Mw(後)/Mw(前)≧0.95
好ましくは
1.00≧Mw(後)/Mw(前)≧0.96
より好ましくは
1.00≧Mw(後)/Mw(前)≧0.98
式(1)中、bはL表色系のbであって、黄色味の程度を表すひとつの特性値である。bは大きいほど黄色味の程度が強いことを意味し、小さいほど黄色味の程度が弱いことを意味する。
(後)は溶融後に測定したb値であり、すなわち本発明のペレットを測定に供することによって得られるb値である。
(前)は溶融前に測定したb値であり、すなわちペレット製造の際に使用される溶融前のセルロース樹脂組成物を測定に供することによって得られるb値である。
(後)およびb(前)は、試料(ペレットまたはセルロース樹脂組成物)を溶媒に十分に溶解し、流延した後、溶媒を蒸発させて80μmの厚みのフィルムを作成し、該フィルムをJIS-Z-8701、Z-8722の方法に従い測定することによって得ることが出来る。
式(2)中、Mwはセルロース樹脂の重量平均分子量である。
Mw(後)は溶融後に測定したMwであって、本発明のペレットを測定に供することによって得られたMw値を用いている。
Mw(前)は溶融前に測定したMwであって、ペレット製造の際に使用される溶融前のセルロース樹脂組成物を測定に供することによって得られたMw値を用いている。
Mwは高速液体クロマトグラフィーを用いて公知の方法で測定することが出来る。
「b(後)−b(前)」の値が大きすぎたり、Mw(後)/Mw(前)の値が小さすぎると、そのようなペレットを用いて溶融流延製膜法により製造されるフィルムの黄変および分子量低下が顕著になり、光学フィルムとしての使用に耐えない。
本発明のペレットは詳しくは、セルロース樹脂を含むセルロース樹脂組成物の溶融を、溶融物の最高温度(Tp)がTg+90℃〜Tg+120℃、好ましくはTg+100℃〜Tg+110℃となるように行うことによって製造できる。
Tgはセルロース樹脂のガラス転移温度であり、本明細書中ではペレット製造の際に使用される溶融前のセルロース樹脂組成物を以下の測定方法に供することによって得られた値を用いている。
・Tgの測定方法;DSC法
示差走査熱量計を用いて、試験片を室温から20℃/分の割合で昇温させ、そのときの発熱量を測定し、得られた吸熱曲線に2本の延長線を引き、延長線間の1/2直線と吸熱曲線の交点から求める。
溶融時の最高温度(Tp)を上記範囲に制御することによって、溶融温度を低く抑えながらも、剪断発熱を抑制できるので、加水分解や酸化等の反応を防止でき、結果として溶融による黄変および分子量低下を有効に抑制できる。
溶融時の最高温度(Tp)が低すぎると、セルロース樹脂組成物の粘度が高くなりすぎ、剪断発熱が大きくなって、加水分解や酸化等の反応が加速される。また最高温度(Tp)が高すぎると、加水分解や酸化等の反応の速度が大きくなる。よって、溶融時の最高温度(Tp)が低すぎたり、高すぎたりすると、セルロース樹脂の加水分解や酸化が起こり、黄変や分子量低下が顕著なペレットが得られる。しかもそのようなペレットを用いて溶融流延製膜法によりフィルムを製造すると、やはり黄変や分子量低下が顕著なフィルムしか得られない。またペレットを製造することなく、セルロース樹脂組成物からフィルムを直接溶融流延製膜法により製造する場合、たとえ上記したようなペレット製造時の温度制御と同様の制御を行ったとしても、均一性が悪く、得られたフィルムの機械物性や色味などが幅方向で差異が生じたり、部分的に発熱して分子量低下が大きい部位が生じたりするなど好ましくない。
上記のような溶融は、温度制御可能な押出混練機を用いることによって達成できる。すなわち、押出混練機の設定温度を前記最高温度(Tp)範囲になるように設定する。押出混練機は機内の温度を制御可能な限り特に制限されず、例えば、単軸押出混練機および2軸押出混練機が使用可能である。得られるペレットの組成均一性の観点からは、2軸押出混練機が好ましい。2軸押出混練機としては、2本のスクリューが同方向に回転する同方向回転の2軸押出混練機、および2本のスクリューが異方向に回転する異方向回転の押出混練機が挙げられ、得られるペレットの組成均一性の観点からは、同方向回転の2軸押出混練機がより好ましい。
押出混練機はバレルのセグメント毎に温度設定が出来るものが好ましい。押出混練機の温度は、上流側を相対的に低く、下流側を相対的に高く設定し、少なくとも最下流のバレルセグメントを、前記最高温度(Tp)に設定するのが好ましい。最上流のバレルセグメントの温度は特に制限されるものではなく、通常は20〜100℃、好ましくは30〜80℃に設定される。隣接する2個以上のバレルセグメントが同温に設定されてもよい。
最高温度(Tp)に設定されるバレルのセグメント数は、本発明の目的が達成される限り特に制限されず、通常は、当該最高温度(Tp)に設定されたバレルセグメントを溶融物が通過する時間として1秒〜120秒間、好ましくは5秒〜60秒間を確保できればよい。例えば、スクリュー径が30mmであるとき、全バレル長(スクリュー長さ)が900〜1500cm、スクリュー回転数が100〜500rpmであって、バレルが等間隔で10個のセグメントに分割されている押出混練機を用いる場合、下流側の2〜5個、特に3〜5個のバレルセグメントが前記最高温度(Tp)範囲内に設定されることが好ましい。複数のバレルセグメントを前記最高温度(Tp)範囲内に設定する場合、それらの設定温度はそれぞれ独立して前記最高温度(Tp)範囲内であればよく、通常は当該範囲内の同一温度に設定される。
押出混練機における溶融物の滞留時間(T)は通常、15秒以上3分以下、好ましくは20秒以上2分以下である。滞留時間(T)はセルロース樹脂組成物が押出混練機に供給されてから溶融物が押出混練機吐出口(ダイ)から出てくるまでの時間を測定することによって得られる。
押出混練機のスクリューはセグメント化されたスクリューエレメントを適宜組み替えることが出来る。代表的なスクリューエレメントとしては、材料の搬送を主とするスクリューセグメント、分散混合を強化したニーディングディスクセグメントおよびロータセグメントなどがある。ニーディングディスクセグメントはディスクとバレル内面の間で混練物に強いせん断を与え、ポリマーの溶融、分散、分配を進めるが、同時にせん断による発熱を伴うものである。ロータセグメントもニーディングディスクセグメントと同様に混練物にせん断力を与えて混錬を進めることが出来、一般にはニーディングディスクセグメントよりもせん断発熱が小さく、低温度で混練が出来る特徴がある。ニーディングディスクセグメントとロータセグメントはスクリューセグメントに比較して材料に強い剪断を与え、ポリマーの溶融、分散、分配を進める目的で使用される。
本発明において、スクリューは、スクリューセグメントを主体としてニーディングディスクセグメントおよび/またはロータセグメントを適宜加えて構成することが出来る。使用するスクリューのエレメントのうちスクリューセグメントの比率は軸方向長さで70%以上が好ましく、より好ましくは80%以上、最も好ましくは全てがスクリューセグメントで構成されたスクリューである。スクリューエレメントとしてニーディングディスクセグメントおよび/またはロータセグメントを用いる場合、これらのセグメントの使用場所は最高温度(Tp)に設定されたバレルセグメントであることが好ましい。
押出混練機の吐出口にはダイが取り付けられ、当該ダイは通常、最下流側のバレルセグメントに対して±20℃の範囲に設定することが好ましい。極端に温度を変化させると、樹脂の温度ムラが発生し、安定して溶融物を取り出せない。また、過度に温度を高めたり下げたりすると、材料粘度が低くなったり、高くなったりするため、やはり安定に溶融物を取り出すことができない。ダイはペレット化に適したものが使用され、通常はストランドダイを用いる。
溶融を行った後は、押出混練機のダイから押し出された溶融物を、水冷または空冷した後、ペレット化する。
ペレット化は冷却されたストランド状溶融物を切断することによって達成され、例えば、いわゆるペレタイザーが使用される。
セルロース樹脂組成物は少なくともセルロース樹脂を含むものであって、必要により可塑剤、安定化剤、紫外線吸収剤、滑り剤としてマット剤、リタデーション制御剤等の添加剤が含まれる。これらの材料は、目的とする光学フィルムの要求特性により適宜選択される。本発明においては、光学特性、フィルム物性の観点に加え、ペレットの黄変および分子量低下をより有効に抑制する観点から、セルロース樹脂組成物は少なくともセルロース樹脂および可塑剤を含むことが好ましく、通常はセルロース樹脂、可塑剤、安定化剤、紫外線吸収剤およびマット剤を含む。
セルロース樹脂は、光学フィルムの分野で使用されているセルロースエステルであれば特に制限されず、例えば、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートフタレート、及びセルロースフタレート等が挙げられる。これらのセルロースエステルは2種類以上組み合わせて使用されてもよい。
好ましいセルロース樹脂としては、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートが挙げられる。
特に、混合脂肪酸エステルであるセルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレートは、炭素原子数2〜4のアシル基を置換基として有し、アセチル基の置換度をXとし、プロピオニル基またはブチリル基の置換度をYとした時、下記式(I)及び(II)を同時に満たすものが好ましい。置換度とは、アシル基に置換された水酸基の数をグルコース単位で示した数値と定義する。アシル基の置換度はASTM−D817−96に準じて測定することができる。
式(I) 2.6≦X+Y≦3.0
式(II) 0≦X≦2.5
特にセルロースアセテートプロピオネートが好ましく用いられ、中でも1.9≦X≦2.5であり、0.1≦Y≦0.9であることが好ましい。上記アシル基で置換されていない部分は通常水酸基として存在している。
セルロース樹脂の原料セルロースとしては、特に限定はなく、木材パルプでも綿花リンターでもよく、木材パルプは針葉樹でも広葉樹でもよいが、針葉樹の方がより好ましい。製膜の際の剥離性の点からは綿花リンターが好ましく用いられる。これらから作られたセルロース樹脂は適宜混合して、あるいは単独で使用することができる。
セルロース樹脂は、セルロース原料をアシル化することによって得ることができる。例えば、アシル化剤が酸無水物(無水酢酸、無水プロピオン酸、無水酪酸)である場合には、酢酸のような有機酸やメチレンクロライド等の有機溶媒を用い、硫酸のようなプロトン性触媒を用いて合成する。また例えば、アシル化剤が酸クロライド(CHCOCl、CCOCl、CCOCl)の場合には、触媒としてアミンのような塩基性化合物を用いて反応が行われる。具体的には特開平10−45804号公報に記載の方法で合成することが出来る。
セルロース樹脂単独の重量平均分子量は100000〜300000が好ましく、特に120000〜250000が好ましい。セルロース樹脂単独のガラス転移温度は通常、100〜250℃、好ましくは150〜200℃である。
本発明において、セルロース樹脂は乾燥させて含水率を1%以下にしたものを用いることが好ましい。より好ましくはセルロース樹脂の含水率は0.1%以下であり、0.02%(200ppm)以下が最も好ましい。乾燥機は市販のものを用いることが出来、乾燥温度は樹脂単独のガラス転移温度−70℃〜ガラス転移温度−10℃、乾燥時間は1〜10時間、露点は−30℃以下が好ましい条件である。樹脂以外に添加剤が使用される場合、当該添加剤が融点が上記乾燥温度以上の化合物であればセルロース樹脂と同時に乾燥することが出来る。融点が上記乾燥温度以下の化合物の場合はセルロース樹脂とは別に、より低温で乾燥させた後に乾燥済みのセルロース樹脂と混合させるか、または乾燥させないで乾燥済みのセルロース樹脂と混合させる。セルロース樹脂と添加剤を混合させた組成物のガラス転移温度は混合前のセルロース樹脂単独のガラス転移温度より一般に低くなるため、混合後に乾燥を行う際は、混合後のガラス転移温度に対してガラス転移温度−70℃〜ガラス転移温度−10℃の条件で乾燥を行う。
そのようなセルロース樹脂を含むセルロース樹脂組成物の押出混練機への供給は通常、定量供給機(フィーダー)によって行われるが、セルロース樹脂は吸水性が高いため、押出混練機に搬送されるまでの間、水分を吸わないようにすることが好ましい。具体的には定量供給機内を密封して乾燥空気や乾燥窒素を流す、供給機をTg以下の温度で保温しておくことなどが効果的である。
可塑剤としては、例えばリン酸エステル誘導体、カルボン酸エステル誘導体が好ましく用いられる。また、特開2003−12859号に記載の重量平均分子量が500以上10000以下であるエチレン性不飽和モノマーを重合して得られるポリマー、アクリル系ポリマー、芳香環を側鎖に有するアクリル系ポリマーまたはシクロヘキシル基を側鎖に有するアクリル系ポリマーなども好ましく用いられる。
リン酸エステル誘導体としては、例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、フェニルジフェニルホスフェート等を挙げることができる。
カルボン酸エステル誘導体としては、フタル酸エステル、クエン酸エステル、安息香酸エステル等が挙げられる。フタル酸エステルとしては、例えば、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルフタレート及びジエチルヘキシルフタレート等が挙げられる。クエン酸エステルとしては、例えば、クエン酸アセチルトリエチル及びクエン酸アセチルトリブチル等が挙げられる。安息香酸エステルとしては、例えば、トリメチロールプロパントリベンゾエート、トリメチロールプロパントリス(3,4,5−トリメトキシベンゾエート)等が挙げられる。
その他、オレイン酸ブチル、リシノール酸メチルアセチル、セバチン酸ジブチル、トリアセチン等も挙げられる。アルキルフタリルアルキルグリコレートも好ましく用いられる。アルキルフタリルアルキルグリコレートのアルキルは炭素原子数1〜8のアルキル基である。アルキルフタリルアルキルグリコレートとしてはメチルフタリルメチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルプロピルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、オクチルフタリルオクチルグリコレート、メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルメチルグリコレート、エチルフタリルプロピルグリコレート、プロピルフタリルエチルグリコレート、メチルフタリルプロピルグリコレート、メチルフタリルブチルグリコレート、エチルフタリルブチルグリコレート、ブチルフタリルメチルグリコレート、ブチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルブチルグリコレート、ブチルフタリルプロピルグリコレート、メチルフタリルオクチルグリコレート、エチルフタリルオクチルグリコレート、オクチルフタリルメチルグリコレート、オクチルフタリルエチルグリコレート等を挙げることができ、メチルフタリルメチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート、プロピルフタリルプロピルグリコレート、ブチルフタリルブチルグリコレート、オクチルフタリルオクチルグリコレートが好ましく、特にエチルフタリルエチルグリコレートが好ましく用いられる。また、これらアルキルフタリルアルキルグリコレート等を2種以上混合して使用してもよい。
上記可塑剤の中でもカルボン酸エステル誘導体が好ましく、特に安息香酸エステルがより好ましい。
可塑剤の添加量は、セルロース樹脂に対して、好ましくは0.5〜20重量%、より好ましくは1〜11重量%である。可塑剤は2種類以上組み合わせて使用されてよく、その場合、それらの合計添加量が上記範囲内であればよい。
安定化剤としては、ヒンダードフェノール酸化防止剤、酸捕捉剤、ヒンダードアミン光安定剤、過酸化物分解剤、ラジカル捕捉剤、金属不活性化剤、アミン類などを含む。これらは、特開平3−199201号公報、特開平5−1907073号公報、特開平5−194789号公報、特開平5−271471号公報、特開平6−107854号公報などに記載のものが使用可能である。
ヒンダードフェノール酸化防止剤としては、既知の化合物を使用することができ、例えば、米国特許第4,839,405号明細書第12〜14欄に記載されているものなどの、2,6−ジアルキルフェノール誘導体化合物が含まれる。このような化合物には、以下の一般式(1)のものが含まれる。
Figure 2007269941
一般式(1)中、R1、R2及びR3は、さらに置換されているかまたは置換されていないアルキル置換基を表す。ヒンダードフェノール化合物の具体例には、n−オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、n−オクタデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−アセテート、n−オクタデシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、n−ヘキシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルベンゾエート、n−ドデシル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルベンゾエート、ネオ−ドデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ドデシルβ(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、エチルα−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)イソブチレート、オクタデシルα−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)イソブチレート、オクタデシルα−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−(n−オクチルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート、2−(n−オクチルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニルアセテート、2−(n−オクタデシルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート、2−(n−オクタデシルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゾエート、2−(2−ヒドロキシエチルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ジエチルグリコールビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネート、2−(n−オクタデシルチオ)エチル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ステアルアミドN,N−ビス−[エチレン3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、n−ブチルイミノN,N−ビス−[エチレン3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−(2−ステアロイルオキシエチルチオ)エチル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2−ステアロイルオキシエチルチオ)エチル7−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘプタノエート、1,2−プロピレングリコールビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、エチレングリコールビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ネオペンチルグリコールビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、エチレングリコールビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート)、グリセリン−l−n−オクタデカノエート−2,3−ビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート)、ペンタエリトリトール−テトラキス−[3−(3',5'−ジ−t−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,1,1−トリメチロールエタン−トリス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ソルビトールヘキサ−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−ヒドロキシエチル7−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−ステアロイルオキシエチル7−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘプタノエート、1,6−n−ヘキサンジオール−ビス[(3',5'−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリトリトール−テトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)が含まれる。
上記ヒンダードフェノール酸化防止剤化合物は、例えば、Ciba Specialty Chemicalsから、"Irganox1076"及び"Irganox1010"という商品名で市販されている。
酸捕捉剤としては、米国特許第4,137,201号明細書に記載されているエポキシ化合物を含んでなるのが好ましい。このような化合物は当該技術分野において既知であり、種々のポリグリコールのジグリシジルエーテル、特にポリグリコール1モル当たりに約8〜40モルのエチレンオキシドなどの縮合によって誘導されるポリグリコール、グリセロールのジグリシジルエーテルなど、金属エポキシ化合物(例えば、塩化ビニルポリマー組成物において、及び塩化ビニルポリマー組成物と共に、従来から利用されているもの)、エポキシ化エーテル縮合生成物、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル(即ち、4,4'−ジヒドロキシジフェニルジメチルメタン)、エポキシ化不飽和脂肪酸エステル(特に、2〜22この炭素原子の脂肪酸の4〜2個程度の炭素原子のアルキルのエステル(例えば、ブチルエポキシステアレート)など)、及び種々のエポキシ化長鎖脂肪酸トリグリセリドなど(例えば、エポキシ化大豆油などの組成物によって代表され、例示され得る、エポキシ化植物油及び他の不飽和天然油(これらは時としてエポキシ化天然グリセリドまたは不飽和脂肪酸と称され、これらの脂肪酸は一般に12〜22個の炭素原子を含有している))が含まれる。特に好ましいのは、市販のエポキシ基含有エポキシド樹脂化合物 EPON815c、及び一般式(2)の他のエポキシ化エーテルオリゴマー縮合生成物である。
Figure 2007269941
一般式(2)中、nは0〜12に等しい。
用いることが可能なさらなる酸捕捉剤としては、特開平5−194788号公報の段落87〜105に記載されているものが含まれる。
ヒンダードアミン光安定剤(HALS)は、既知の化合物が使用可能であり、例えば、米国特許第4,619,956号明細書の第5〜11欄及び米国特許第4,839,405号明細書の第3〜5欄に記載されているように、2,2,6,6−テトラアルキルピペリジン化合物、またはそれらの酸付加塩もしくはそれらと金属化合物との錯体が含まれる。このような化合物には、以下の一般式(3)のものが含まれる。
Figure 2007269941
一般式(3)中、R1及びR2は、Hまたは置換基である。
ヒンダードアミン光安定剤化合物の具体例には、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−ベンジル−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(4−t−ブチル−2−ブテニル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−エチル−4−サリチロイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタクリロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル−β(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニルマレイネート(maleinate)、(ジ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−アジペート、(ジ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−セバケート、(ジ−1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチル−ピペリジン−4−イル)−セバケート、(ジ−1−アリル−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル)−フタレート、1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル−アセテート、トリメリト酸−トリ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)エステル、1−アクリロイル−4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ジブチル−マロン酸−ジ−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジン−4−イル)−エステル、ジベンジル−マロン酸−ジ−(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチル−ピペリジン−4−イル)−エステル、ジメチル−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)−シラン,トリス−(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−ホスフィット、トリス−(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−ホスフェート,N,N'−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−ジアミン、N,N'−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−ヘキサメチレン−1,6−ジアセトアミド、1−アセチル−4−(N−シクロヘキシルアセトアミド)−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン、4−ベンジルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、N,N'−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N,N'−ジブチル−アジパミド、N,N'−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N,N'−ジシクロヘキシル−(2−ヒドロキシプロピレン)、N,N'−ビス−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−p−キシリレン−ジアミン、4−(ビス−2−ヒドロキシエチル)−アミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、4−メタクリルアミド−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、α−シアノ−β−メチル−β−[N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)]−アミノ−アクリル酸メチルエステル。好ましいヒンダードアミン光安定剤の例には、以下のHALS−1及びHALS−2が含まれる。
Figure 2007269941
安定化剤は、少なくとも1種以上選択でき、添加する量は、セルロース樹脂に対して、好ましくは0.001〜5重量%、より好ましくは0.005〜3重量%、さらに好ましくは0.01〜0.8重量%である。
紫外線吸収剤は、偏光子や表示装置の紫外線に対する劣化防止の観点から、波長370nm以下の紫外線の吸収能に優れており、かつ液晶表示性の観点から、波長400nm以上の可視光の吸収が少ないものが好ましい。紫外線吸収剤としては、例えば、オキシベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、サリチル酸エステル系化合物、ベンゾフェノン系化合物、シアノアクリレート系化合物、ニッケル錯塩系化合物等を挙げることができるが、ベンゾフェノン系化合物や着色の少ないベンゾトリアゾール系化合物が好ましい。また、特開平10−182621号公報、特開平8−337574号公報記載の紫外線吸収剤、特開平6−148430号公報記載の高分子紫外線吸収剤を用いてもよい。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−(3",4",5",6"−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2−メチレンビス(4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール)、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−(直鎖及び側鎖ドデシル)−4−メチルフェノール、オクチル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネートと2−エチルヘキシル−3−〔3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェニル〕プロピオネートの混合物等を挙げることができるが、これらに限定されない。
市販品として、チヌビン(TINUVIN)109、チヌビン(TINUVIN)171、チヌビン(TINUVIN)326(いずれもチバ−スペシャルティ−ケミカルズ社製)を用いることができる。
ベンゾフェノン系化合物としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2'−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ビス(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾイルフェニルメタン)等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
紫外線吸収剤は、添加する場合、セルロース樹脂に対して0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%、さらに好ましくは1〜5重量%添加する。これらは2種以上を併用してもよい。
マット剤はできるだけ微粒子のものが好ましく、微粒子としては、例えば、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、焼成ケイ酸カルシウム、水和ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、リン酸カルシウム等の無機微粒子や架橋高分子微粒子を挙げることができる。
中でも、二酸化ケイ素がフィルムのヘイズを低くできるので好ましい。二酸化ケイ素のような微粒子は有機物により表面処理されている場合が多いが、このようなものはフィルムのヘイズを低下できるため好ましい。
マット剤の二次粒子の平均粒径は0.005〜1.0μmの範囲である。好ましい微粒子の二次粒子の平均粒径は5〜50nm、さらに好ましくは、7〜14nmである。これらの微粒子はフィルム表面に0.01〜1.0μmの凹凸を生成させる為に好ましく用いられる。微粒子の含有量は、セルロース樹脂に対して0.005〜0.3重量%が好ましい。
二酸化ケイ素の微粒子としては、日本アエロジル株式会社製のアエロジル(AEROSIL)200、200V、300、R972、R972V、R974、R202、R812、OX50、TT600等を挙げることができ、好ましくはアエロジル200V、R972、R972V、R974、R202、R812である。これらの微粒子は2種以上併用してもよい。2種以上併用する場合、任意の割合で混合して使用することができる。この場合、平均粒径や材質の異なる微粒子、例えば、アエロジル200VとR972Vを重量比で0.1:99.9〜99.9:0.1の範囲で使用できる。
光学フィルムとして、例えば位相差フィルムを製造する場合に、リタデーションを調節するためにリタデーション制御剤を添加してもよい。リタデーション制御剤としては、欧州特許911,656A2号明細書に記載されているような、二つ以上の芳香族環を有する芳香族化合物を使用することができる。また二種類以上の芳香族化合物を併用してもよい。該芳香族化合物の芳香族環には、芳香族炭化水素環に加えて、芳香族性ヘテロ環を含む。芳香族性ヘテロ環であることが特に好ましく、芳香族性ヘテロ環は一般に、不飽和ヘテロ環である。中でも1,3,5−トリアジン環が特に好ましい。
(光学フィルム)
光学フィルムは、本発明の上記ペレットを用いて溶融流延製膜法にて製造できる。本発明のペレットは、上記したように黄変および分子量低下が十分に抑制されているため、そのようなペレットを用いることによって、黄変や分子量低下が十分に抑制された光学フィルムを製造できる。ペレットを作成せずに、セルロース樹脂と添加剤から直接、溶融製膜法で光学フィルムを作成する場合は、材料の均一性等の観点で不十分となり、結果として黄色味が強く、分子量の低下したフィルムとなる。
溶融流延製膜法は、加熱溶融する成形法に分類され、溶融押出し成形法、プレス成形法、インフレーション法、射出成形法、ブロー成形法、延伸成形法などを適用できる。これらの中で、機械的強度及び表面精度などに優れる光学フィルムを得るためには、溶融押出し成形法が優れている。以下、溶融押出し成形法を例にとり光学フィルムの製造方法について説明する。
図2は、光学フィルムの製造方法を実施する装置の一実施形態を示す概略構成図である。
本実施形態においては、まず、本発明のペレットを押出混練機11に供給し、ペレットの溶融を行う。
押出混練機11は、バレル全体について同一の温度に設定可能なものであればよく、市場で入手可能な種々の押出混練機を使用可能であり、単軸押出混練機でも2軸押出混練機でも良い。
押出混練機11の溶融条件は特に制限されるものではなく、従来の光学フィルム製造の際に採用される溶融条件を採用できる。例えば、バレル全体の温度を200〜300℃程度の一定温度に設定し、スクリュー回転数20〜200rpmで溶融を行えばよい。押出混練機11における滞留時間(T)は通常、2分〜20分である。滞留時間(T)はペレットが押出混練機に供給されてから溶融物が押出混練機吐出口(ダイ)から出てくるまでの時間を測定することによって得られる。
押出混練機11のスクリュー構成もまた特に制限されるものではなく、通常は、使用する樹脂の特性にあうように市販のスクリューから選択することができる。
可塑剤、安定化剤、紫外線吸収剤、マット剤、リタデーション制御剤等の添加剤は、特にペレットに含有されない場合、ペレットを押出混練機11に供給する前に該ペレットと予め混合してもよいし、または押出混練機11の途中で添加してもよい。
押出混練機11の吐出口にはダイが取り付けられ、当該ダイはバレル±30℃程度の温度範囲に設定されるのが好ましい。ダイはフィルム化に適したものが使用され、Tダイが好ましく用いられる。
溶融を行った後は、押出混練機のダイ12から溶融物を第1冷却ロール13上に押し出し、第1冷却ロール13に外接させるとともに、タッチロール14により溶融フィルムを第1冷却ロール13表面に所定の圧力で押圧する。さらに、第2冷却ロール15、第3冷却ロール16の合計3本の冷却ロールに順に外接させて冷却固化し、剥離ロール(図示せず)によって剥離する。剥離されたフィルム17は、所望により、延伸装置(図示せず)によってフィルムの両端部を把持されて幅手方向に延伸された後、巻取り装置(図示せず)により巻き取られる。
光学フィルムの厚みは通常、30〜200μmが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実験例1>
(実施例1)
セルロースアセテートプロピオネート 100重量部
(アセチル基の置換度1.95、プロピオニル基の置換度0.7、重量平均分子量200,000、ガラス転移温度:Tg=174℃)
トリメチロールプロパントリス(3,4,5-トリメトキシベンゾエート) 10重量部
IRGANOX−1010(チバスペシャルティケミカルズ社製) 0.5重量部
Sumilizer GP(住友化学社製) 3重量部
上記材料に、シリカ粒子(日本アエロジル株式会社製)0.05重量部、UV吸収剤(TINUVIN360;(チバスペシャルティーケミカルズ社製)0.5重量部を加えて混合し、セルロース樹脂組成物を得た。セルロース樹脂組成物をガラス転移温度および含水率の測定に供したところ、ガラス転移温度(Tg)は140℃、含水率は1.2%であった。セルロース樹脂組成物を、窒素ガスを封入したV型混合機で30分混合した後、図1に示すように、フィーダー1により2軸押出混練機2に供給し、溶融、押出しした。2軸押出混練機2はPCM30(池貝社製、スクリュー径30mmφ、バレル長さ1200mm、スクリュー回転数200rpm)であって、10個に等分割されたバレルとストランドダイとからなり、分割されたバレル1〜10およびダイはそれぞれ独立して温度制御可能である。バレル1〜10およびダイを表1に示すように温度設定し、特にバレル1〜10のスクリューエレメントは表1に示す構成とした。次いで、ダイから押し出された溶融物を冷却槽3で冷却した後、ペレタイザー4を用いて長さ4mm、直径3mmの円筒形のペレットを作成した。
(実施例2〜8/比較例1〜3)
2軸押出混練機においてバレル1〜10のスクリューエレメントを表1に示すスクリュー構成とし、かつバレル1〜10およびダイを表1に示すように温度設定したこと、および押出混練機に供給されるセルロース樹脂組成物を乾燥することにより含水率を所定の値に制御したこと以外、実施例1と同様の方法により、ペレットを作成した。
(ペレットの△b の測定方法)
試料をメチレンクロライドに溶解して、厚さ80μmのフィルムとし、JIS-Z-8701、Z-8722の方法に従い、分光光度計U-3310(株式会社日立ハイテクノロジーズ社製)にて、C光源下、可視光(380nm〜780nm)に対するフィルムの透過率を測定し、b値を算出した。測定される試料として、溶融前のセルロース樹脂組成物(粉体混合物)を用いた場合はb(前)とし、溶融して作製したペレットを用いた場合はb(後)とする。「b(後)−b(前)」を△b として示した。
(ペレットの△Mwの測定方法)
高速液体クロマトグラフィーを用いて以下の条件にて測定した。
測定条件
溶媒:メチレンクロライド
カラム:Shodex K806,K805,K803(昭和電工(株)製を3本接続して使用した)
カラム温度:25℃
試料濃度:0.1質量%
検出器:RI Model 504(GLサイエンス社製)
ポンプ:L6000(日立製作所(株)製)
流量:1.0ml/min
校正曲線:標準ポリスチレンSTK standard ポリスチレン(東ソー(株)製)
Mw=1000000〜500迄の13サンプルによる校正曲線を使用した。13サンプルは、ほぼ等間隔にした。
測定される試料として、溶融前のセルロース樹脂組成物(粉体混合物)を用いた場合はMw(前)とし、溶融して作製したペレットを用いた場合はMw(後)とする。「Mw(後)/Mw(前)」を△Mwとして示した。
(フィルムの△b および△Mwの測定方法)
ペレットからフィルムを以下の方法により作成し、フィルムのbおよびMwを測定し、それぞれb(フィルム)およびMw(フィルム)とした。b(フィルム)およびMw(フィルム)、ならびに先に求めたb(前)およびMw(前)より、△b および△Mwを次のように求めた。
△b =b(フィルム)−b(前)
△Mw=Mw(フィルム)/Mw(前)
フィルムのbの測定方法は、以下の方法により作成されたフィルムをそのまま透過率の測定に供したことおよびbを測定したこと以外、上記したペレットの△bの測定方法と同様である。
フィルムのMwの測定方法は、試料として以下の方法により作成されたフィルムを用いたことおよびMwを測定したこと以外、上記したペレットの△Mwの測定方法と同様である。
・フィルムの作成方法
図2に従ってフィルムを作成した。詳しくは、得られたペレットを100℃5時間乾燥させ、含水率100ppmとし、幅300mmのTダイを取り付けた単軸押出混練機(GT−50;(株)プラスチック工学研究所社製)11に供給してバレルおよびTダイ12を250℃に設定して製膜を行った。押出混練機内部は4つのセグメントに分かれており、材料投入側から240℃、250℃、250℃、250℃と設定した。また滞留時間が3分となるようにスクリュー回転数を調整した。Tダイ表面にはハードクロムメッキを施し面粗度0.1Sの鏡面仕上げを行った。Tダイから出たフィルムは110℃に温度調整したクロムメッキ鏡面の第1冷却ロール13に落下させた。第1冷却ロール13に密着したフィルムは、第1冷却ロール13の円周部分を中心角10°搬送された後、タッチロール14で押圧した。このとき、フィルムの幅手250mmの全面に対し、4kgf/cmの圧力で接触した。押圧されたフィルムは第1冷却ロール13の中心角150°の円周部分で接触した後、さらに、第2冷却ロール15(温度110℃)、第3冷却ロール16(温度80℃)の合計3本の冷却ロールに順に外接させて、冷却固化してフィルム17を得た。フィルム17は、その後、図示しない剥離ロールによって剥離し、ついで延伸装置によりフィルムの両端部を把持して幅手方向に延伸した後、フィルムエッジ(端部)をスリッターによりスリットした後、ワインダー(巻取り装置)に巻き取った。得られたフィルムの厚みは80μmであった。
△b
◎;0.15以下;
○;0.15を越え0.20以下;
△;0.20を越え0.25以下であり、実用上問題のない範囲内である;
×;0.25を越え、光学フィルムとしての実用に耐えない。
△Mw
◎;0.96以上;
○;0.94以上0.96未満;
△;0.90以上0.94未満であり、実用上問題のない範囲内である;
×;0.90未満であり、光学フィルムとしての実用に耐えない。
(比較例4)
ペレットの代わりに、実施例1と同様のセルロース樹脂組成物をそのまま用いたこと以外、上記フィルムの作成方法と同様の方法によりフィルムを作成した。当該フィルムを用いたこと以外、上記と同様の方法により、フィルムの△b および△Mwを求めた。
<実験例2>
実験例1に対して、トリメチロールプロパントリス(3,4,5-トリメトキシベンゾエート)を5重量部に変更して、セルロース樹脂組成物のガラス転移温度を152℃にした以外は実験例1と同様に、ペレット、フィルムを作製し、黄変および分子量を測定した。結果は実施例1と同様に本発明の範囲で作製したペレット、フィルムは黄変が小さく、分子量の低下が抑えられていた。
ペレットの△b および△Mw、ならびにフィルムの△b および△Mwを実験例1においてと同様の方法により求めた。
Figure 2007269941
<セルロース樹脂組成物およびペレットの含水率の測定方法>
セルロース樹脂組成物およびペレットの含水率は市販のカールフィッシャー水分測定装置を用いて電量滴定方式により測定した。
本発明のセルロース樹脂ペレットは光学フィルムの製造に有用である。本発明が対象とする光学フィルムは、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の各種ディスプレイ、特に、液晶ディスプレイに用いられる機能フィルムであり、具体例として、例えば、偏光板用保護フィルム、位相差フィルム、反射防止フィルム、輝度向上フィルム、視野角拡大等の光学補償フィルム等が挙げられる。本発明のセルロース樹脂ペレットは特に、液晶ディスプレイの偏光板用保護フィルム等の溶融流延製膜法による製造に利用することが好ましい。
本発明のペレットを製造する方法を実施する装置の一実施形態を示す概略構成図である。 光学フィルムの製造方法を実施する装置の一実施形態を示す概略構成図である。
符号の説明
1:フィーダー、2:押出混練機、3:冷却槽、4:ペレタイザー、11:押出混練機、12:ダイ、13:第1冷却ロール、14:タッチロール、15:第2冷却ロール、16:第3冷却ロール、17:フィルム。

Claims (5)

  1. 少なくともセルロース樹脂を溶融して製造され、以下の式(1)および式(2)の関係を満たすことを特徴とするセルロース樹脂ペレット;
    (後)−b(前)≦0.20 (1)
    Mw(後)/Mw(前)≧0.95 (2)
    (式中、bはL表色系のbであって、b(後)は溶融後に測定したb値、b(前)は溶融前に測定したb値である;Mw(後)は溶融後の重量平均分子量、Mw(前)は溶融前の重量平均分子量である)。
  2. セルロース樹脂の溶融を、最高温度がTg+90℃〜Tg+120℃(Tgはセルロース樹脂のガラス転移温度である)となるように行うことを特徴とする請求項1に記載のセルロース樹脂ペレット。
  3. セルロース樹脂の溶融を2軸押出混練機で行い、該2軸押出混練機のスクリューがスクリューセグメントのみで構成されていることを特徴とする請求項2に記載のセルロース樹脂ペレット。
  4. セルロース樹脂の含水率が200ppm以下である請求項1〜3のいずれかに記載のセルロース樹脂ペレット。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のセルロース樹脂ペレットを用いて溶融流延製膜法にて製造された光学フィルム。
JP2006096346A 2006-03-31 2006-03-31 セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム Pending JP2007269941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006096346A JP2007269941A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006096346A JP2007269941A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007269941A true JP2007269941A (ja) 2007-10-18

Family

ID=38673066

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006096346A Pending JP2007269941A (ja) 2006-03-31 2006-03-31 セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007269941A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086254A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 大阪ガスケミカル株式会社 射出成形方法、射出成形体及びそのための樹脂組成物
US10871597B2 (en) 2016-01-22 2020-12-22 Fujifilm Corporation Polarizing plate, image display device, and polarizing plate protective film

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005103122A1 (ja) * 2004-04-26 2005-11-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. セルロースアシレートフィルムおよびセルロースアシレートペレットの製造方法
JP2006028345A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレートフィルムおよびその製造方法、並びに、液晶表示装置
WO2006025440A1 (ja) * 2004-09-02 2006-03-09 Fujifilm Corporation 透明ポリマーフィルム、並びに、それを用いた光学補償フィルム、偏光板および液晶表示装置
JP2007169592A (ja) * 2005-11-22 2007-07-05 Fujifilm Corp セルロースアシレートペレットおよびその製造方法、セルロースアシレートフィルムおよびその製造方法、偏光板、光学補償フィルム、反射防止フィルム、並びに液晶表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005103122A1 (ja) * 2004-04-26 2005-11-03 Fuji Photo Film Co., Ltd. セルロースアシレートフィルムおよびセルロースアシレートペレットの製造方法
JP2006028345A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Fuji Photo Film Co Ltd セルロースアシレートフィルムおよびその製造方法、並びに、液晶表示装置
WO2006025440A1 (ja) * 2004-09-02 2006-03-09 Fujifilm Corporation 透明ポリマーフィルム、並びに、それを用いた光学補償フィルム、偏光板および液晶表示装置
JP2007169592A (ja) * 2005-11-22 2007-07-05 Fujifilm Corp セルロースアシレートペレットおよびその製造方法、セルロースアシレートフィルムおよびその製造方法、偏光板、光学補償フィルム、反射防止フィルム、並びに液晶表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015086254A (ja) * 2013-10-29 2015-05-07 大阪ガスケミカル株式会社 射出成形方法、射出成形体及びそのための樹脂組成物
US10871597B2 (en) 2016-01-22 2020-12-22 Fujifilm Corporation Polarizing plate, image display device, and polarizing plate protective film

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101245388B1 (ko) 셀룰로오스에스테르 필름의 제조 방법, 셀룰로오스에스테르필름, 편광판 및 액정 표시 장치
KR101245487B1 (ko) 셀룰로오스에스테르 필름, 셀룰로오스에스테르 필름의 제조방법, 광학 필름, 편광판 및 액정 표시 장치
JP4517881B2 (ja) セルロースエステルフィルム、セルロースエステルフィルムの製造方法、偏光板及び表示装置
KR101242240B1 (ko) 셀룰로오스에스테르 광학 필름과 그의 제조 방법, 편광판및 액정 표시 장치
WO2008010421A1 (fr) éléments optiques, son procédé de fabrication, plaque polarisante et dispositif d'affichage à cristaux liquides
JP2007016137A (ja) 光学フィルム偏光板液晶表示装置
KR101313984B1 (ko) 조성물, 광학 필름, 광학 필름의 제조 방법, 편광판 및 액정 표시 장치
JP5401987B2 (ja) セルロースアシレートフィルムの製造方法、セルロースアシレートフィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP2006290929A (ja) セルロースエステルフィルム、セルロースエステルフィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置
TWI452077B (zh) An optical film, an optical film manufacturing method, a polarizing plate, and a liquid crystal display device
JP5182098B2 (ja) 光学フィルム、及びそれを用いた偏光板及び液晶表示装置
JP4687145B2 (ja) 光学フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置
JP5673681B2 (ja) 光学フィルムの製造装置
JP5024284B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP2007269941A (ja) セルロース樹脂ペレットおよび光学フィルム
JP4586617B2 (ja) 光学フィルムの製造方法
JP4935415B2 (ja) 光学フィルム及びその製造方法、偏光板及び液晶表示装置
JP4609031B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルムの製造方法
JP2007056093A (ja) ディスプレー用光学セルロースエステルフィルムの製造方法、ディスプレー用光学セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP2006341434A (ja) 光学フィルム、光学フィルムの製造方法、偏光板及び液晶表示装置
JP4788207B2 (ja) セルロースエステル光学フィルムの製造方法
JP4453631B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルムの製造方法
JP2009179732A (ja) セルロースエステルフィルムの製造方法、セルロースエステルフィルム、偏光板及び液晶表示装置
JP4552593B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルムの製造方法
JP4747729B2 (ja) ディスプレイ用光学フィルムとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110812

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111213