JP2007269634A - 2剤混合型皮膚外用剤 - Google Patents

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Abstract

【解決課題】 良好な使用感を有するとともに、保存安定性にも優れるアスコルビン酸を含有した皮膚外用剤を提供することを課題とする。
【解決手段】次の製剤(A)および(B)
(A)リゾリン脂質、油剤および水を含有する水中油型エマルション液剤
(B)アスコルビン酸を含有する固形剤
からなり、(A)および(B)を混合して使用することを特徴とする2剤混合型皮膚外用剤。
【選択図】 なし

Description

本発明は、2剤混合型皮膚外用剤に関し、さらに詳しくは、アスコルビン酸を配合した、混合後のエマルションの安定性に優れた2剤混合型皮膚外用剤に関する。
従来から、化粧料などの皮膚外用剤には、コラーゲン成長促進、外部からの刺激に対する皮膚組織の防御、皮膚の色素沈着の抑制、キメの改善など、肌に対してさまざまな改善効果を期待してアスコルビン酸を配合することが行われてきた。
しかしながら、アスコルビン酸は、水性成分の存在により分解し、安定性が著しく低下するとともに、さらに、アスコルビン酸の分解により外観が褐色に変化したり、臭いが発生してくるという問題があった。このようなアスコルビン酸の安定性の低下に対しては、抗酸化剤などの配合が考えられるが、実際に抗酸化剤などを配合してもその効果は十分ではなかった。
上記問題を解決するものとして、ゲル化剤を含有する親水性のキャリアと粉末状のアスコルビン酸を別々に保存し、使用直前に混合する化粧品組成物が知られている(特許文献1参照)。しかしながら、このものは、肌に塗布する際にべたつき感が生じるなど、使用感が十分に満足し得るものではなく、さらに混合後の組成物がエマルションである場合は、エマルションの保存安定性が十分ではないという問題があった。
特許第2651366号公報
したがって、べたつき感等がなく良好な使用感を有するとともに、混合後のエマルションの保存安定性にも優れる、アスコルビン酸を配合した化粧料等の皮膚外用剤の開発が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、水中油型エマルション液剤とアスコルビン酸を含有する固形剤を混合して使用する2剤混合型皮膚外用剤において、リゾリン脂質を乳化剤として液剤に使用することにより、アスコルビン酸の安定性を保ちつつ、エマルションの保存安定性が良好であるとともに、みずみずしい使用感でべとつきがなく、しかも肌改善効果の高い2剤混合型皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の製剤(A)および(B)
(A)リゾリン脂質、油剤および水を含有する水中油型エマルション液剤
(B)アスコルビン酸を含有する固形剤
からなり、(A)および(B)を混合して使用することを特徴とする2剤混合型皮膚外用剤である。
本発明は、水中油型エマルション液剤側にリゾリン脂質を乳化剤として使用するため、アスコルビン酸を含有する固形剤と混合した後の低pH領域においても、混合により得られたエマルションを優れた安定性で維持できるものである。
したがって、本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、混合後のエマルションの保存安定性に優れたものであると共に、べとつきがなくみずみずしい使用感を有するものである。また、アスコルビン酸を安定して含有するものであるため、肌改善効果に優れたものである。
本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、液剤(A)と固形剤(B)の2種の製剤からなり、このうち液剤(A)はリゾリン脂質、油剤および水を含有する水中油型エマルションである。
本発明の液剤(A)に含まれるリゾリン脂質は、酵素改質リン脂質の1つで、ホスフォリパーゼA2によりリン脂質の2位のエステル結合が加水分解されたものであり、2本鎖の脂肪酸を有するリン脂質とは異なり、1本鎖の脂肪酸を有しHLB値が高いものである。このリゾリン脂質としては、通常の化粧料に使用されるものであれば特に限定されずに用いることができる。例えば、大豆由来リゾリン脂質、大豆由来水素添加リゾリン脂質、卵黄由来リゾリン脂質、卵黄由来水素添加リゾリン脂質等を使用することができ、必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。
液剤(A)におけるリゾリン脂質の含有量は、0.01〜5質量%(以下、「%」と略記する)が好ましく、0.1〜3%がより好ましい。0.01%未満であると混合後のエマルションの保存安定性が十分ではない場合があり、5%を超えるとべとつき感を生じる場合がある。
また液剤(A)に含有される油剤としては、通常の化粧料等の皮膚外用剤に使用されるものであれば特に限定されず、固形、ペースト、液状のいずれの形状であっても使用することができる。例えば、液状の油剤としては、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、ヤシ油、液状ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、アジピン酸2−ヘキシルデシル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、モノステアリン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヒマシ油等が挙げられ、例えばペースト油としては、カカオ脂、シアバター、硬化ヒマシ油、硬化ヤシ油、ラノリン、ワセリン、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジペンタエリトリット12−ヒドロキシステアリン酸エステル、ジペンタエリトリットステアリン酸エステル、ジペンタエリトリットロジンエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデマナッツ油脂肪酸フィトステリル等が挙げられ、例えば固形油としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ミツロウ、セレシン、パラフィン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸セチル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、トリベヘン酸グリセリル、ステアリル変性ポリシロキサン等が挙げられ、これらの油剤は必要に応じて一種又は二種以上を用いることができる。これらのうち、使用感およびエマルションの保存安定性が良好となるため、ホホバ油、スクワラン、2−エチルヘキサン酸セチル、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等が好ましく用いられる。
液剤(A)における油剤の配合量は特に限定されないが、0.1〜50%が好ましい。この範囲であれば、良好な使用感を得ることができ、またエマルションの保存安定性も良好なものとなる。
さらに、液剤(A)に含有される水としては、通常の皮膚外用剤に使用されているものであれば特に限定されずに使用することができる。液剤(A)におけるこの配合量は特には限定されないが、べたつきがなくみずみずしい使用感が得られるため20〜95%の範囲が好ましい。
本発明に用いられる液剤(A)には上記必須成分の他に、さらにpH緩衝能がある塩を含有せしめることが好ましく、このような塩を配合することにより、液剤(A)のpHを8以下に保持し、且つ固形剤(B)と混合後のpHを3〜6に保持し、それぞれのエマルションの保存安定性を確保できる。このpH緩衝能がある塩としては、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、酢酸等の有機酸のナトリウム又はカリウム塩等;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸一ナトリウム、リン酸二ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸二水素カリウム等の無機酸塩等が挙げられる。これらのうち、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等を好ましく用いることができる。
液剤(A)において、上記pH緩衝能がある塩を配合する場合の配合量は、0.1〜3%であることが好ましい。このような範囲とすることによって、混合後のエマルションの保存安定性が良好なものとなり、またべとつき感のない良好な使用感を得ることができる。
さらにまた液剤(A)には、上記成分の他に、本発明の効果を損なわない限りにおいて、通常化粧品や医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分を必要に応じて適宜配合することができる。このような任意成分としては、例えば、アルコール類、保湿剤、乳化剤、乳化安定剤、増粘剤、防腐剤、粉体、顔料、色素、紫外線吸収剤、香料、薬効成分、金属封鎖剤等が挙げられる。
上記した液剤(A)の製造方法としては、特に限定されるものではなく、常法に従って各成分を混合し、水中油型エマルションとする方法により製造することができ、例えば、ホモミキサーや高圧乳化機を用いて製造することができる。
また、液剤(A)のエマルション粒子径は30〜500nmであることが好ましい。この範囲であれば、使用感および保存安定性が更に良好なものとなる。上記ホモミキサーや高圧乳化機を用いれば、このような粒子径に調製することができるため好ましい。
一方、本発明に用いられる固形剤(B)は、アスコルビン酸を必須成分として含有するものである。このアスコルビン酸の固形剤(B)における含有量は特に限定されるものではないが、5〜100%が好ましい。
固形剤(B)には、上記アスコルビン酸の他に、本発明の効果を損なわない範囲において必要に応じ任意の固形剤成分を含有させることができる。このような固形剤成分としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動性促進剤、薬効成分等が例示できる。
上記のうち、賦形剤としては、例えば、デンプン、ブドウ糖、乳糖、白糖、マンニット、カルボキシメチルセルロース、コーンスターチ、マルトース等が例示できる。
また、結合剤としては例えば、デンプン、デキストリン、アラビアゴム末、ゼラチン、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、エチルセルロース等が例示できる。
更に崩壊剤としては、デンプン、ヒドロキシプロピルスターチ、カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム等が例示できる。
更にまた滑沢剤としては、タルク、ロウ類、水素添加植物油、ショ糖脂肪酸エステル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、ポリエチレングリコールが例示できる。
また更に流動性促進剤としては、軽質無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム等が例示できる。
一方、固形の薬効成分としては、L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム、L−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド等のアスコルビン酸誘導体、アルブチン、コウジ酸、グリチルリチン酸ジカリウム等が例示できる。
本発明に用いられる固形剤(B)の剤型は、特に限定されるものではなく、粉末状、顆粒状、錠剤状等のいずれであってもよいが、液剤(A)と速やかに混合できるため粉末状のものが好ましい。
また固形剤(B)の製造方法は、特に限定されるものではなく、常法にしたがって、上記のような剤型のものとすることができる。
本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、以上のようにして得られた液剤(A)および固形剤(B)を、使用前に混合し適用するものである。
液剤(A)および固形剤(B)を混合させる比率は、化粧料の形態や組成等に応じて適宜設定されるべきものであるが、(A)および(B)の混合後のアスコルビン酸濃度が0.1〜20%であることが好ましい。アスコルビン酸濃度が0.1%より低いと十分な肌改善効果が得られない場合があり、20%より高いとべとつき感を生じ良好な使用感を得られないことがある。
また、(A)および(B)の混合後の粘度は、1〜1000mPa・sであることが好ましい。この範囲であれば、べとつきがなくみずみずしい使用感のものとすることができるが、1000mPa・sを超えるとみずみずしい使用感を得ることができない場合がある。この粘度は、B型回転粘度計(芝浦システム社製)により測定された25℃における粘度を意味する。
さらに、(A)および(B)の混合後のpHは、3〜6の範囲であることが好ましい。この範囲であれば、アスコルビン酸の安定性が良好であるため、キメ改善等の肌改善効果をより高いものとすることができる。一方、pHが3未満であると皮膚刺激がある場合があり、6を超えるとアスコルビン酸の保存安定性が良好でない場合がある。
(A)および(B)を混合させる方法としては、特に限定されるものではなく、種々の方法を使用することができる。例えば、(A)および(B)を同一容器内に投入し、これを振盪または攪拌することによって均一に混合する方法や、何れか一方の製剤の容器内に他方の製剤を投入し、振盪または攪拌することによって均一に混合する方法、手のひら上に両者を取り、これをかき混ぜる方法等が使用できる。
本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、上記のようにして(A)および(B)を混合した後においても、エマルションが、混合後3週間程度の期間、安定しているものである。
また、本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、一般の皮膚化粧料の他、医薬部外品、医薬品とすることができる。また、混合した後の形態も特に限定されるものではなく、例えば、乳液、化粧水、美容液、日焼け止め料等とすることができる。
以上のようにして得られる本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、アスコルビン酸を安定して含有することができるため、キメ改善等の肌改善効果の高いものである。また、液剤と固形剤を混合した後も、エマルションが長期間安定して維持されるので、用時調製で使用するだけでなく、一旦調製したものを数回に分けて使用することもできるため、利便性に優れるものである。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制約されるものではない。
実 施 例 1
下記表1に示す組成の液剤及び固形剤からなる2剤混合型皮膚外用剤を調製した。液剤については下記製造方法によって製造した。液剤および固形剤の混合後のアスコルビン酸濃度が表中の濃度となるように混合し、混合後の粘度およびpHを下記測定方法により測定した。また、(1)保存安定性、(2)使用感(みずみずしさ、べたつきのなさ)(3)キメ改善効果の評価項目について下記の方法により評価した。これらの結果を併せて表1に示す。
Figure 2007269634
(液剤の製造方法)
a:1〜7を混合溶解する。(70℃)
b:8〜12を加熱する。(70℃)
c:aにbを添加し乳化する。(70℃)
d:cを40℃まで冷却する。
e:dを高圧乳化機で分散する。
[測定項目および測定方法]
液剤と固形剤の混合後の粘度およびpHを測定した。粘度は、B型回転粘度計(芝浦システム社製)を用いて、25℃における粘度を測定した。またpHは、ガラス電極式水素イオン濃度計(堀場製作所社製)を用いて測定した。
[評価項目(1)及びその評価方法]
(1)保存安定性は、液剤と固形剤を混合後、25℃で保存した時の外観を目視により、下記の基準aに従い評価した。
(基準a)
評 価 内 容
◎ ; 3週間で分離、クリーミングが認められない
○ ; 3週間で分離、クリーミングが認められる
△ ; 1週間で分離、クリーミングが認められる
× ; 1日で分離、クリーミングが認められる
[評価項目(2)〜(3)及びその評価方法]
化粧歴10年以上の女性20名をパネルとし、(2)使用感(みずみずしさ、べたつきのなさ)(3)キメ改善効果のそれぞれの評価項目について下記基準bにて5段階評価し、さらにその平均点から判定した。(3)キメ改善効果については、2週間の連続使用(サンプル1mlを全顔に塗布、1日に朝晩2回)を行い、使用前との肌状態(キメ)の改善効果を目視で評価したものである。
(基準b)
評 点 内 容
5点 : 非常に良好
4点 : 良 好
3点 : 普 通
2点 : 不 良
1点 : 非常に不良
(判定)
評 価 内 容
◎ : 平均点4.5点以上
○ : 平均点3.5点以上4.5点未満
△ : 平均点2.5点以上3.5点未満
× : 平均点2.5点未満
表1の結果から明らかように、本発明品1ないし8の2剤混合型皮膚外用剤は、保存安定性が良好であるとともに、みずみずしい使用感でべとつきがなく、キメ改善効果の高いものであった。
また、本発明品4の液剤のエマルション粒子径を、サブミクロン粒子アナライザーN5(BECKMAN COULTER社製)にて測定したところ、30〜500nmであった。
実 施 例 2
キメ改善ローション
以下の組成および製法によりキメ改善ローションを調製した。
( 組 成 )
液 剤
(成分) (%)
(1)水素添加大豆リゾリン脂質 0.1
(2)スクワラン 0.2
(3)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.05
(4)トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン 0.05
(5)ジプロピレングリコール 2.0
(6)グリセリン 3.0
(7)精製水 10.0
(8)クエン酸ナトリウム 2.0
(9)水酸化ナトリウム 0.04
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
(12)エチルアルコール 10.0
(13)精製水 残量
固 形 剤
(成分) (%)
(1)アスコルビン酸 60.0
(2)ブドウ糖 40.0
液剤と固形剤を質量比29:1で混合(アスコルビン酸濃度2%)
( 製 法 )
液 剤
a:1〜6を混合溶解する。(70℃)
b:7を加熱する。(70℃)
c:aにbを添加し乳化する。(70℃)
d:cを40℃まで冷却する。
e:dに8〜13を添加する。
固 形 剤
1〜2を混合する。
液剤29部と固形剤1部を混合した2剤混合型化粧料(pH=4.2)は、保存安定性および使用感が良好で、キメ改善効果の高いものであった。
実 施 例 3
美白エッセンス
以下に示す組成および製法により美白エッセンスを調製した。
( 組 成 )
液 剤
(成分) (%)
(1)水素添加卵黄リゾリン脂質 0.5
(2)ステアロイルメチルタウリンナトリウム 0.05
(3)流動パラフィン 5.0
(4)ヒドロキシステアリン酸コレステロール 0.5
(5)プロピレングリコール 7.0
(6)グリセリン 3.0
(7)精製水 20.0
(8)L−セリン 1.0
(9)L−アルギニン 0.5
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
(12)エチルアルコール 5.0
(13)精製水 残量
固形剤
(成分) (%)
(1)アスコルビン酸 30.0
(2)L−アスコルビン酸−2−リン酸ナトリウム 20.0
(3)マルトース 50.0
液剤と固形剤を質量比9:1で混合(アスコルビン酸濃度3%)
( 製 法 )
液 剤
a:1〜6を混合溶解する。(70℃)
b:7を加熱する。(70℃)
c:aにbを添加し乳化する。(70℃)
d:cを40℃まで冷却する。
e:dを高圧乳化機で分散する。
f:eに8〜13を添加する。
固 形 剤
1〜3を混合する。
液剤9部と固形剤1部を混合した2剤混合型化粧料(pH=4.0)は、保存安定性および使用感が良好で、美白効果の高いものであった。
本発明の2剤混合型皮膚外用剤は、べたつきがなくみずみずしい使用感を有するとともに、エマルションの保存安定性にも優れるものである。また、アスコルビン酸を安定して含有することができ、優れたキメ改善効果や美白効果等の肌改善効果を有するものであるため、美容や医療において極めて有用なものである。

Claims (7)

  1. 次の製剤(A)および(B)
    (A)リゾリン脂質、油剤および水を含有する水中油型エマルション液剤
    (B)アスコルビン酸を含有する固形剤
    からなり、(A)および(B)を混合して使用することを特徴とする2剤混合型皮膚外用剤。
  2. (A)および(B)の混合後の粘度が、25℃において1〜1000mPa・sである請求項1記載の2剤混合型皮膚外用剤。
  3. (A)のエマルション粒子径が30〜500nmである請求項1又は2記載の2剤混合型皮膚外用剤。
  4. (A)および(B)の混合後のアスコルビン酸濃度が、0.1〜20質量%である請求項1ないし3のいずれかの項記載の2剤混合型皮膚外用剤。
  5. (A)および(B)の混合後のpHが3〜6である請求項1ないし4のいずれかの項記載の2剤混合型皮膚外用剤。
  6. (A)の水中油型エマルション液剤が、さらにpH緩衝能がある塩を0.1〜3質量%含有するものである請求項1ないし5のいずれかの項記載の2剤混合型皮膚外用剤。
  7. 化粧品、医薬部外品または医薬品である請求項1ないし6のいずれかの項記載の2剤混合型皮膚外用剤。
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