JP2007269510A - 水素発生固体組成物および水素発生方法 - Google Patents

水素発生固体組成物および水素発生方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007269510A
JP2007269510A JP2006094246A JP2006094246A JP2007269510A JP 2007269510 A JP2007269510 A JP 2007269510A JP 2006094246 A JP2006094246 A JP 2006094246A JP 2006094246 A JP2006094246 A JP 2006094246A JP 2007269510 A JP2007269510 A JP 2007269510A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solid composition
hydrogen generating
hydrogen
generating solid
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006094246A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ono
芳生 大野
Iwao Komai
巌 駒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP2006094246A priority Critical patent/JP2007269510A/ja
Publication of JP2007269510A publication Critical patent/JP2007269510A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】 衝撃感度が低く、自己持続燃焼反応が可能であり、水素発生固体組成物単位質量あたりの水素発生量を多くできる水素発生固体組成物及び水素発生方法を提供する。
【解決手段】 アルカリ金属及びアルカリ土類金属のホウ水素化物からなる群から選択される1種以上を含有する燃料成分と、グアニジン誘導体及びテトラゾール誘導体からなる群から選択される1種以上を含有する酸化剤成分とからなる水素発生固体組成物、および該水素発生固体組成物を燃焼させる水素発生方法。
【選択図】 なし

Description

本発明は、各種装置や工業プロセス、燃料電池など様々な分野において燃料もしくは還元剤として使用される水素発生固体組成物およびそれを用いた水素発生方法に関する。
従来から水素を発生させる技術として、例えばホウ水素化ナトリウム(NaBH)のようなアルカリ金属ホウ水素化物と酸化鉄(Fe)のような金属酸化物との組み合わせで構成される固体組成物を燃焼させることにより水素を発生させる技術が知られている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、この組成物により発生する水素量は固体組成物の5質量%以下にすぎなかった。
また、水素を発生させる技術として、アルカリ金属ホウ水素化物と、硫酸アンモニウムないし二クロム酸アンモニウムとで構成される固体組成物を燃焼させることにより水素を発生させる技術も知られている(例えば特許文献2参照)。
しかしながら、この組成物でも発生する水素量は固体組成物の6質量%程度にすぎなかった。
また、化学レーザの燃料用として水素を供給するための固体組成物も知られている。この固体組成物は、硝酸リチウムないし硝酸カリウムを含有する酸化剤と、ホウ素化水素マグネシウム二アンモニウム付加物[Mg(BH・2NH]と、必要に応じて、ポリテトラフルオロエチレンなどのバインダーとから構成された固体組成物を燃焼させることにより水素を発生させる技術である(例えば特許文献3参照)。
硝酸リチウムを使用した場合に発生する水素量は固体組成物の12.5質量%に達するが、硝酸リチウムは潮解性が強いため取り扱い上に問題があった。
さらに、アルカリ金属ホウ水素化物ないしアルカリ土類金属ホウ水素化物と硝酸ストロンチウムとで構成された固体組成物を燃焼させることにより水素を発生させる技術も知られている(例えば特許文献4参照)。
この組成物により発生する水素量は固体組成物の12質量%に達するが、水素の理論収率を11質量%以上に上げようとすると燃焼温度が著しく低下し、燃焼持続性がなくなるという問題があった。
さらに、アルカリ金属ホウ水素化物ないしアルカリ土類金属ホウ水素化物と、過塩素酸塩とで構成された固体組成物を燃焼させることにより水素を発生させる技術も知られている(例えば特許文献5参照)。
この組成物により発生する水素量は固体組成物の13質量%に達する(実施例11、実施例23)が、過塩素酸塩とホウ水素化物の混合物は衝撃に対する感度が高いために取り扱いにくいという問題があった。
米国特許第3948699号明細書(カラム3、カラム4) 米国特許第4064225号明細書(カラム4〜6) 米国特許第4673528号明細書(カラム10) 特開2004−123532号公報(第2頁、第9頁) 特開2004−137148号公報(第2頁)
本発明は、前記の従来技術に存在する問題点に鑑みてなされたものである。その目的とするところは特定の燃料成分と特定の酸化剤とを組み合わせることにより、自己持続性の燃焼反応が可能であり、水素発生固体組成物単位質量あたりの水素発生量を多く、衝撃に対する水素発生固体組成物の感度を低下させた水素発生固体組成物を提供することにあり、またその水素発生固体組成物を持続燃焼させることにより多量の水素を発生させる方法を提供することにある。
本発明の第1は、アルカリ金属ホウ水素化物及びアルカリ土類金属ホウ水素化物からなる群から選択される1種以上を含有する燃料成分と、グアニジン誘導体及びテトラゾール誘導体からなる群から選択される1種以上を含有する酸化剤成分とからなる水素発生固体組成物である。
本発明の第2は、前記水素発生固体組成物中の燃料成分と酸化剤成分との割合として、燃料成分の割合が30〜95質量%であり、残部の酸化剤成分の割合が5〜70質量%であることを特徴とするものである。
本発明の第3は、前記水素発生固体組成物の形状が粒状体または成形体であることを特徴とするものである。
本発明の第4は、前記水素発生固体組成物を燃焼させて水素を得ることにより水素を発生させる方法である。
本発明によれば、次のような効果を発揮することができる。
第1の発明によれば、アルカリ金属ホウ水素化物及びアルカリ土類金属ホウ水素化物からなる群から選択される1種以上を含有する燃料成分と、グアニジン誘導体及びテトラゾール誘導体からなる群から選択される1種以上を含有する酸化剤成分とからなる水素発生固体組成物であることから、燃焼温度が高くなるために自己持続性の燃焼反応が可能であり、また水素発生固体組成物単位質量あたりの水素発生量を多くできる。さらに酸化剤成分がグアニジン誘導体またはテトラゾール誘導体であるために衝撃に対する水素発生固体組成物の感度を低下させることができる。
また第2の発明によれば水素発生固体組成物を構成する燃料成分の割合が30〜95質量%であり、酸化剤の割合が5〜70質量%であることから、燃焼温度を高めることにより自己持続性の燃焼反応がより起こりやすくなり、かつ水素発生固体組成物単位質量あたりの水素発生量をより多くできる。
また第3の発明によれば、前記の水素発生固体組成物の形状が粒状体または成形体であることから、形状に伴う表面積の変化により燃焼速度、すなわち水素発生速度を容易にコントロールすることができる。また成形体とした場合には機械的強度を高めることができる。
さらに第4の発明によれば、前記の水素発生固体組成物を燃焼させることにより自己持続性の燃焼反応が可能になり、かつ水素発生固体組成物単位質量あたりの水素発生量を多くできるので水素発生装置を小型化できる。
以下に本発明を具体化した実施形態について詳細に説明する。
本発明の水素発生固体組成物は、アルカリ金属ホウ水素化物及びアルカリ土類金属ホウ水素化物からなる群から選択される1種以上を含有する燃料成分と、グアニジン誘導体及びテトラゾール誘導体からなる群から選択される1種以上を含有する酸化剤成分とからなるものである。
即ち、燃料成分における主成分はアルカリ金属ホウ水素化物やアルカリ土類金属ホウ水素化物であり、これらは単独でも二以上の成分を組み合わせても使用することができる。
前記アルカリ金属ホウ水素化物としては、例えば、ホウ水素化リチウム(LiBH)やホウ水素化ナトリウム(NaBH)などを挙げることができ、好ましくは水素発生量の観点からホウ水素化リチウム(LiBH)である。またアルカリ土類金属ホウ水素化物としては、例えばホウ水素化ベリリウム[Be(BH]やホウ水素化マグネシウム[Mg(BH]などを挙げることができ、好ましくは取り扱い性の観点からホウ水素化マグネシウム[Mg(BH]である。
その他のアルカリ金属ホウ水素化物またはアルカリ土類金属ホウ水素化物も使用可能ではあるが、原子番号が大きなアルカリ金属またはアルカリ土類金属のホウ水素化物は、水素発生固体組成物中の水素の割合が低下するために好ましくない。
一方、酸化剤成分における主成分はグアニジン誘導体やテトラゾール誘導体であり、これらは単独でも二以上の成分を組み合わせても使用することができる。
これら酸化剤は、その酸化力によって燃料成分を酸化分解し水素を発生させること、および燃焼温度を高めることにより自己持続性の燃焼反応を起こす作用がある。さらに衝撃に対する感度を低下させることができるため、取扱い時の危険性を低下させることができる。
グアニジン誘導体としては、例えばニトログアニジン(NQ)、硝酸グアニジン(GN)、硝酸トリアミノグアニジン(TAGN)、ヒドロキシグアニジン、グアニジン塩酸塩などが挙げられ、好ましくは水素発生量の観点からニトログアニジン(NQ)、硝酸グアニジン(GN)、硝酸トリアミノグアニジン(TAGN)である。
テトラゾール誘導体としては、1H−テトラゾール(1HT)、ビテトラゾール、ビテトラゾールカリウム塩、ビテトラゾールジアンモニウム塩(BHT・2NH)、ビテトラゾールアンモニウム塩、5,5’−アゾビステトラゾール、ビテトラゾールジグアニジン塩などが挙げられ、水素発生量の観点から好ましくは1H−テトラゾール(1HT)、ビテトラゾール、ビテトラゾールジアンモニウム塩(BHT・2NH)、ビテトラゾールジグアニジン塩である。
これら燃料成分と酸化剤成分との割合は、通常、燃料成分が30〜95質量%で、残部の酸化剤成分が5〜70質量%であることが好ましい。燃料成分が30質量%未満で酸化剤成分が70質量%を超えると発生する水素の量が減少する傾向にあり、燃料成分が95質量%を超え酸化剤成分が5質量%未満では燃焼温度が低下して自己持続性燃焼反応が起こりにくくなる傾向にある。
水素の発生量および自己持続性燃焼反応の観点から、より好ましくは燃料成分が40〜90質量%、酸化剤成分が10〜60質量%、特に好ましくは燃料成分が50〜90質量%、酸化剤成分が10〜50質量%である。
次に、前記燃料成分の形状としては、用途に合わせて任意の形状、例えば、粉状や粒状などで用いることが可能であり、水素発生固体組成物の水素発生速度を高めたい場合には粒径を小さくして表面積を増やせばよいし、その速度を下げたい場合には粒径を大きくすればよいが、好ましくは1〜500μmである。また吸湿防止が必要な場合には、その対策としてはアルカリ金属ホウ水素化物またはアルカリ土類金属ホウ水素化物を、公知の物質、例えば、ポリ酢酸ビニルのような疎水性のポリマーなどでコーティングして使用してもよい。
また、前記酸化剤成分の形状も用途に合わせて任意の形状、例えば、粉状や粒状などで用いることが可能であり、水素発生速度を高めたい場合には粒径を小さく、またその速度を下げたい場合には粒径を大きくすればよいが、好ましくは1〜500μmである。
本発明の水素発生固体組成物は、前記の燃料成分と酸化剤成分以外に、用途に合わせて公知成分の一種以上をその他の成分として適宜添加することができる。
その他の成分としては、例えば、(a)高分子結合剤(バインダー):末端水酸基ポリブタジエン、ポリエステルやポリエーテルなどのポリマーや、酢酸酪酸セルロースやニトロセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム塩などのセルロース類や、シリコンゴムなど、(b)その他の燃料:粉末状微結晶炭素など、(c)高エネルギー物質:RDX、HMXなど、(d)成形用助剤:ステアリン酸カルシウムなど、(e)安定剤:ジフェニルウレア誘導体、ジフェニルアミン誘導体、カルバゾールなど、(f)燃焼触媒:フッ化リチウム、酸化鉄など、(g)硬化剤:トリレンジイソシアネート、イソフォロンジイソシアネートなど、(h)冷却剤:水酸化マグネシウムなど、(i)可塑剤:ジブチルフタレート、クエン酸アセチルトリブチルなど、(j)スラグ形成剤:シリカ、アルミナなど、(k)消炎剤:硫酸カリウムなどが挙げられる。
これらの成分の添加量は要求性能などを勘案して適宜決めることができるが、通常、水素発生固体組成物100質量部に対して通常40質量部以下である。
次に本発明の水素発生固体組成物の製造方法の一例について説明する。
まず、原料の燃料成分および酸化剤成分、必要に応じて、その他の成分を公知の手段で所定形状に調整した後、均一に混合する。次に、混合物をプレス成形法、押出成形法、注型法、造粒法など公知の技術を用いた成形法により本発明の水素発生固体組成物が得られる。
得られた水素発生固体組成物の形状は、通常粒状体や成形体であるが、燃焼速度のコントロールの観点や機械的強度の観点等から、成形体が好ましい。
前記成形体の形状としては、用途に応じて適宜選択され、例えば、円盤形ペレット状、楕円形ペレット状、円柱状、有孔円柱状、有孔六角柱状、有孔異形柱状、球状、造粒状、板状などである。
本発明の水素発生固体組成物を用いる水素発生方法は、公知の着火手段、例えば白金線やニクロム線に通電して発生するジュール熱を熱源として前記の水素発生固体組成物を着火させて燃焼させる方法が好ましい方法である。着火後は自己持続的に燃焼反応が進行して多量の水素が発生する。
本発明の水素発生固体組成物の用途は、水素ガスの発生量が多く、自己持続性の燃焼反応が可能なことから、燃料もしくは還元剤として水素を必要とする各種の装置や工業プロセス、燃料電池などの様々な分野に適用できる。
以下、実施例及び比較例を挙げて前記実施形態をさらに具体的に説明する。なお、例中の%表示は質量%を示す。
〔実施例1〕
硝酸グアニジン(GN、平均粒径:6μm、水素発生固体組成物中40%)1.2gとホウ水素化リチウム(LiBH、ACROS社の試薬(商品コード:206810100)、水素発生固体組成物中60%)1.8gとを十分均一になるように混合した。その得られた混合物3.0gをプレス機にてプレスして得られる柱状成形体(幅:8mm、長さ:50mm)を切削し、直方成形体(重量:0.25g、8×6×5mm)として水素発生固体組成物を作製した。
この水素発生固体組成物を容量300ミリリットルの密閉容器に入れ、1気圧の窒素雰囲気下でニクロム線にて加熱着火して燃焼させた。そして試料は全て燃焼していることを確認した。
燃焼後、ガスが常温になるまで放置した後、ガス20ミリリットルをテドラーバッグに採取した。このテドラーバッグに空気2リットルを吹き込み希釈した後、北川式ガス検知管にて水素の濃度測定を行った。その濃度および発生ガス量から水素ガス発生量を求めた結果、試料1g当りの水素収率は9.2%であった。
〔実施例2〕
燃料成分としてホウ水素化リチウム(LiBH)の代わりにホウ水素化ナトリウム(NaBH)を使用した以外は実施例1と同様の方法で水素ガス発生量を求めた結果、水素収率は6.2%であった。また、試料は全て燃焼していることを確認した。
〔実施例3〕
酸化剤として硝酸グアニジン(GN) の代わりにニトログアニジン(NQ)を使用し、燃料成分としてホウ水素化リチウム(LiBH)の代わりにホウ水素化ナトリウム(NaBH)を使用した以外は実施例1と同様の方法で水素ガス発生量を求めた結果、水素収率は6.0%であった。また、試料は全て燃焼していることを確認した。
〔実施例4〕
硝酸グアニジン(GN)1.2gとホウ水素化リチウム(LiBH)1.8gとを十分均一になるように混合した。得られる粉体混合物をJIS K4810 ES-21(1)落槌感度試験法にて落槌感度を測定したところ、7級であり、衝撃に対して鈍感であった。
〔比較例1〕
酸化剤として硝酸グアニジン(GN) の代わりに硝酸ストロンチウム(Sr(NO)を使用し、燃料成分としてホウ水素化リチウム(LiBH)の代わりにホウ水素化ナトリウム(NaBH)を使用した以外は実施例1と同様の方法で直方成形体(重量:0.25g、8×6×5mm)を作製し、燃焼試験を行った。ニクロム線が接触している部分は焦げていたが、それ以外は全く燃焼していなかった。
〔比較例2〕
酸化剤として過塩素酸アンモニウム(NHClO、水素発生固体組成物中40%)1.2gと燃料成分としてホウ水素化ナトリウム(NaBH、水素発生固体組成物中60%)1.8gとを十分均一になるように混合した。得られた粉体混合物をJIS K4810 ES-21(1)落槌感度試験法にて落槌感度を測定したところ、2級であり、衝撃に対する感度が高いことを確認した。
〔実施例5〜31〕
NASA-Lewis化学平衡計算(SP−273)により表1の各組成(表中の略記号の意味は、ホウ水素化リチウム:LiBH、1H−テトラゾール:1HT、ビテトラゾールジアンモニウム塩:BHT・2NH、ホウ水素化マグネシウム:Mg(BH、硝酸グアニジン:GN、ニトログアニジン:NQ、硝酸トリアミノグアニジン:TAGN、ホウ水素化ナトリウム:NaBHである。)の配合量について、理論燃焼温度、理論水素発生量を求めた。結果を表1に示す。
Figure 2007269510
〔比較例3〜11〕
特許文献4の実施例1〜3に開示された配合割合を参考にして実施例5〜31と同様な計算方法で計算した燃焼温度と水素ガス収率を比較例3〜11として表2(表中の略記号の意味は、ホウ水素化ナトリウム:NaBH、硝酸ストロンチウム:Sr(NO、ホウ水素化リチウム:LiBHである。)に示す。
Figure 2007269510
以上の結果から次のことが明らかとなった。
本発明の実施例1〜4から、自己持続性の燃焼反応が可能であり、また水素発生固体組成物単位質量あたりの水素発生量を多くできること、そして衝撃に対する水素発生固体組成物の感度が低いことである。
また、酸化剤として硝酸ストロンチウム(Sr(NO)を使用した場合(比較例1)には自己持続性の燃焼反応ができないこと、そして過塩素酸アンモニウムを使用した場合(比較例2)には衝撃に対する感度が高くなって取り扱い難いことである。
さらに、実施例5〜31では、理論燃焼温度及び理論水素発生量がいずれも高いこと、そして酸化剤では硝酸トリアミノグアニジン(TAGN)を使用し、燃料ではホウ水素化リチウム(LiBH)を使用した場合が最も水素発生固体組成物単位重量あたりの水素発生量が多くなり好ましいことである。
また、理論水素発生量が低すぎたり(比較例3〜8)、理論燃焼温度が低すぎるために自己持続性がなく(比較例11〜12)、理論燃焼温度及び理論水素発生量が比較的高い場合(比較例9)においても、同じ燃料を使用し燃料/酸化剤比を同じにした場合(例えば、実施例6、20、23、26と比較例9)、酸化剤が硝酸ストロンチウムであるよりもテトラゾール誘導体やグアニジン誘導体である方が水素発生量は高く有利である。

Claims (4)

  1. アルカリ金属ホウ水素化物及びアルカリ土類金属ホウ水素化物からなる群から選択される1種以上を含有する燃料成分と、グアニジン誘導体及びテトラゾール誘導体からなる群から選択される1種以上を含有する酸化剤成分とからなる水素発生固体組成物。
  2. 燃料成分と酸化剤成分との割合として、燃料成分の割合が30〜95質量%であり、残部の酸化剤成分が5〜70質量%である請求項1記載の水素発生固体組成物。
  3. 形状が粒状体または成形体である請求項1または2に記載の水素発生固体組成物。
  4. 請求項1〜3に記載の水素発生固体組成物を燃焼させて水素を得ることを特徴とする水素発生方法。
JP2006094246A 2006-03-30 2006-03-30 水素発生固体組成物および水素発生方法 Pending JP2007269510A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006094246A JP2007269510A (ja) 2006-03-30 2006-03-30 水素発生固体組成物および水素発生方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006094246A JP2007269510A (ja) 2006-03-30 2006-03-30 水素発生固体組成物および水素発生方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007269510A true JP2007269510A (ja) 2007-10-18

Family

ID=38672693

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006094246A Pending JP2007269510A (ja) 2006-03-30 2006-03-30 水素発生固体組成物および水素発生方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007269510A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104183866A (zh) * 2013-05-25 2014-12-03 丰田自动车工程及制造北美公司 镁蓄电池用碳硼烷基镁电解质
US10910672B2 (en) 2016-11-28 2021-02-02 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. High concentration electrolyte for magnesium battery having carboranyl magnesium salt in mixed ether solvent

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104183866A (zh) * 2013-05-25 2014-12-03 丰田自动车工程及制造北美公司 镁蓄电池用碳硼烷基镁电解质
JP2014229620A (ja) * 2013-05-25 2014-12-08 トヨタ モーター エンジニアリング アンド マニュファクチャリング ノース アメリカ,インコーポレイティド 電気化学デバイスおよび電気化学デバイスを準備するためのプロセス
CN104183866B (zh) * 2013-05-25 2017-08-01 丰田自动车工程及制造北美公司 镁蓄电池用碳硼烷基镁电解质
US10910672B2 (en) 2016-11-28 2021-02-02 Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. High concentration electrolyte for magnesium battery having carboranyl magnesium salt in mixed ether solvent

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3273042B2 (ja) アジ化物を含まないガス発生剤組成物と製造方法
US7335270B2 (en) Gas generating composition and gas generator
JP3608902B2 (ja) ガス発生剤組成物及びその成型体
JPWO2007123120A1 (ja) 火薬組成物及び火薬組成物成形体、並びにそれらの製造方法
JPH09503195A (ja) ガス発生剤推進薬
CN100509614C (zh) 包含氢硼化物和基于高氯酸盐的氧化性盐的产生氢气的固体组合物
JP2002338202A (ja) アルカリ金属ボロハイドライドとアンモニウム塩とから成る燃焼によって水素を発生する固形組成物
WO1997012848A1 (fr) Agent generateur de gaz pour airbags
JP2004123532A (ja) 固体組成物、水素発生方法及びプロトン交換膜燃料電池
WO1997017282A1 (en) Oxygen generating compositions
JP3848257B2 (ja) ガス発生物のための推進薬
US4243443A (en) Azide and doped iron oxide gas generating composition
WO2010103811A1 (ja) ガス発生剤組成物及びその成形体、並びにそれを用いたガス発生器
EP0767155A1 (en) Heterogeneous gas generant charges
JP2000103691A (ja) ガス発生剤組成物
JPH09328388A (ja) 水素を含有しないガス発生剤組成物
JP2007269510A (ja) 水素発生固体組成物および水素発生方法
JP3641343B2 (ja) 低残渣エアバッグ用ガス発生剤組成物
WO1996023748A1 (fr) Agent generateur de gaz pour air-bag
JP2006290699A (ja) 火薬組成物、及びそれを用いたガス発生剤
WO2001066494A1 (fr) Composition pour generateur de gaz destine a un airbag
JP2009120424A (ja) 顆粒状点火器用発火薬組成物及びそれを用いた点火器
KR20010041919A (ko) 가스 발생기용 추진제
JP2000169276A (ja) ガス発生剤組成物
WO1997012849A1 (fr) Generateur de gaz pour airbag