JP2007268694A - チップ形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業性を向上することができるチップの形成方法を提供する。
【解決手段】L字状チップの基となるブランク材を準備するブランク材準備工程と、第1側面と第2側面とを用いて基準位置を設定する基準位置設定工程と、ブランク材が予め定められるL字状チップの形状となるように、ブランク材の側面を研磨する研磨工程とを含む。ブランク材の第1側面および第2側面は、第3側面および第4側面に比べて短いので、焼結等に起因して生じるブランク材の寸法誤差および変形の影響が少ない。誤差の少ない第1側面および第2側面を用いて、基準位置を設定することで、第3側面および第4側面を用いて基準位置を設定した場合に比べて、基準位置に対するブランク材の形状のばらつきを小さくすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、内径加工用切削工具の一部を構成するスローアウェイチップの形成方法に関する。
内径加工用のスローアウェイチップ(以下、チップと称する)が種々実用に供されている。たとえば特許文献1には、略L字形状のL字状チップが開示されている。このチップは、略正方形板状のチップ本体部と、チップ本体部の側面からそれぞれ突出する2つのチップ突出部とを含む。
第1チップ突出部は、チップ本体部の側面の1つであるチップ第1側面から、チップ第1側面に略垂直な方向に突出する。第2チップ突出部は、チップ本体部のうちで、第1側面に隣接する第2側面から、第2側面に略垂直な方向に突出する。チップ本体部には、第1側面と第2側面とが交差する側面交差稜線部分が形成される。各チップ突出部は、チップ本体部のうちで前記側面交差稜線部分を除いた位置に形成される。各チップ突出部は、チップ本体部に対して反対側となる先端部分に切刃が形成される。チップは、チップ本体部の第1側面と、チップ本体部の第2側面との成す角度を2等分する仮想直線に関して、180度回転対称となる形状に形成される。
またチップの形成方法として、たとえば特許文献2に開示されている。この技術は、チップの基となるブランク材の外周部を研磨して、略菱形状のチップを形成する。この略菱形状のチップは、厚み方向に貫通する挿通孔が形成され、挿通孔の軸線に関して、180度回転対称となる形状に形成される。この場合、ブランク材の挿通孔を基準として研磨して、上面の縁辺のうち対角となる2つの部分を研磨する。
米国特許第4607988号明細書 特開2005−231031号公報
上述した第1特許文献に記載されるL字状チップのチップ本体部は、ホルダに装着された状態で、2つのうち一方の突出部が、ホルダの外周部から半径方向外方に突出する。ホルダから突出する突出部に形成される切刃が、切削に寄与する切刃となる。L字状チップは、高精度が要求される精密切削加工に用いられる。この場合、突出部の切刃部分と、ホルダに当接する当接面とを研磨加工して、チップを寸法仕上げする必要がある。従来では、チップの基となるブランク材の外周部を、一周するように研磨されてチップが形成される。ブランク材は、チップに比べて外周部が一まわり大きく形成される。
図15は、L字状チップを形成するための従来のブランク材1の研磨手順を示すフローチャートである。また図16は、従来の研磨手順を説明するための図である。図16は、図16(1)〜図16(3)の順で手順が進む。
図16(1)に示すように、ブランク材1は、略L字状に形成される。ブランク材1は、ブランク材本体部2と、第1ブランク材突出部3と、第2ブランク材突出部4とを含む。ブランク材本体部2は、4つの側面5,6,7,8を有する。第1ブランク材突出部3は、ブランク材本体部2の側面5〜8の1つである第1側面5から、第1側面5に略垂直な方向に突出する。第2ブランク材突出部4は、チップ本体部2のうちで、第1側面5に隣接する第2側面6から、第2側面6に略垂直な方向に突出する。
ブランク材本体部2は、第1側面5と第2側面6とが交差する側面交差稜線部分9が形成される。各ブランク材突出部3,4は、ブランク材本体部2のうちで前記側面交差稜線部分9を除いた位置に形成される。ブランク材1は、ブランク材本体部2の第1側面5と、ブランク材本体部2の第2側面6との成す角度を2等分する仮想直線L1に対して、略180度回転対称となる形状に形成される。
図15に示すように、まずステップa0で、上述したブランク材を準備すると、ステップa1に進み、ブランク材の研磨作業を行う。
ステップa1では、図16(1)に示すように、ブランク材本体部2のうちで、各突出部が形成されていない突出部非形成側面、具体的には第3側面7と第4側面8とをV字ブロック11の窪み部分にそれぞれ当接させる。このように第3および第4側面7,8をV字ブロック11に当接させることで、V字ブロック11に設定される基準位置Pに対して、ブランク材1を位置決めする。位置決めが完了すると、ステップa2に進む。
ステップa2では、基準位置Pに対して位置決めされたブランク材1の厚み方向両側を、2つのクランプ部材によって挟持させる。各クランプ部材は、基準位置Pに対して所定の位置関係に設定される。ブランク材1をクランプ部材によって挟持させると、ステップa3に進む。
ステップa3では、ブランク材1をクランプ部材によって挟持させた状態で、ブランク材1に対してV字ブロック11を相対的移動させて、V字ブロックをブランク材1から離反させ、ステップa4に進む。ステップa4では、クランプ部材に対して所定の位置関係に設定される基準位置Pを基準として、ブランク材本体部2のうちで、ブランク材本体部2の第3側面7および第4側面8が形成される部分をそれぞれ研磨し、ステップa5に進む。ステップa5では、基準位置Pを基準として、各ブランク材突出部3,4の側面12をそれぞれ研磨し、ステップa6に進む。図16(2)には、ステップa1での研磨前のブランク材1の外形を2点鎖線で示し、ステップa6を終えた状態のブランク材1の外形を実線で示す。
ステップa6では、基準位置Pを基準として、ブランク材本体部2のうちで、各突出部3,4が突出する側面、具体的には、第1側面5と第2側面6が形成される部分をそれぞれ研磨し、ステップa7に進む。図16(3)には、ステップa5を終えた状態のブランク材1の外形を2点鎖線で示し、ステップa7を終えた状態のブランク材1の外形を実線で示す。
ステップa7では、ブランク材の研磨作業を終了する。ステップa6を終えると、研磨後のブランク材本体部2の第1〜第4側面5a,6a,7a,8aの形状が、チップ本体部の各側面の形状と同一となる。また研磨後のブランク材突出部3,4の形状が、チップ突出部の側面の形状と同一となる。
このようにL字状チップを形成するための従来技術の方法では、ブランク材本体部2の第3および第4側面7,8を、V字ブロック11に当接させて、ブランク材2を基準位置に対して位置決めして、第3および第4側面7,8および突出部側面12を研磨加工し挙げしていた。しかしこの方法では、ブランク材本体部2の第3および第4側面7,8における、寸法誤差および変形の影響に起因して、ステップa4を終えた状態で、研磨後の第3および第4側面7,8と、第1および第2側面5,6との相対位置が大きくばらついてしまう。したがってステップa6に示すように、第1および第2側面5,6を研磨して、各側面5〜8の相対位置のばらつきを解消するように、研磨しなければならず、作業性が低いという問題がある。
また特許文献2に示すように、ブランク材1に形成される挿通孔を基準として、第3および第4側面7,8を研磨した場合でも、L字状チップの場合には、第1および第2側面5,6を研磨しなければならず、作業性が低いという問題を解決することができない。
したがって本発明の目的は、作業性を向上することができるチップの形成方法を提供することである。
本発明は、略四角形板状に形成されるチップ本体部と、チップ本体部の第1側面から突出する第1チップ突出部と、チップ本体部の第1側面に隣接する第2側面から突出する第2チップ突出部とを含んで、予め定める仮想直線に関して180度回転対称となる形状に形成され、各チップ突出部は、互いに略直交する方向に延びて、チップ本体部の第1側面と第2側面とが交差する側面交差稜線部分から離反してそれぞれ配置され、各チップ突出部の先端部分には切刃が形成され、ホルダに装着されて切削工具として用いられるL字状チップを形成するチップ形成方法であって、
(a)L字状チップと略同形状を有して、L字状チップの基となるブランク材を準備するブランク材準備工程であって、
略四角形板状のブランク材本体部と、ブランク材本体部の第1側面から突出する第1ブランク材突出部と、ブランク材本体部の第1側面に隣接する第2側面から突出する第2ブランク材突出部とを含み、各ブランク材突出部は、互いに略直交する方向に延びて、ブランク材本体部の第1側面と第2側面とが交差する部分に形成される側面交差稜線部分から離反してそれぞれ配置され、各ブランク材突出部の先端部分には切刃が形成されるブランク材を準備するブランク材準備工程と、
(b)ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とを用いて、基準位置を設定する基準位置設定工程と、
(c)基準位置設定工程で設定した基準位置に対して、ブランク材が予め定められるL字状チップの形状となるように、ブランク材の側面を研磨する研磨工程とを含むことを特徴とするチップ形成方法である。
本発明に従えば、チップ形成方法によって形成されるL字状チップは、切削工具の一部となり、L字状チップがホルダに装着されることで、切削工具として用いられる。L字状チップは、仮想直線に関して、180度回転対称となる形状に形成されるので、被削材の切削によって一方の切刃が消耗した場合には、180度回転させてホルダに装着しなおすことで、他方の切刃を切削に寄与させることができる。またチップの厚み方向に延びる軸線に対して180度回転対称となる場合に比べて、切削に寄与する一方の突出部分に沿って延びる方向の寸法を小さくすることができ、小内径加工に好適に用いることができる。
また本発明では、ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とを用いて基準位置を設定する。ブランク材本体部の第1側面および第2側面は、それぞれ突出部が隣接するので、ブランク材本体部のうちで、各突出部がそれぞれ形成されない第3側面および第4側面に比べて短い。したがって第1側面および第2側面は、第3側面および第4側面に比べて、焼結等に起因して生じるブランク材の寸法誤差および変形の影響が少ない。誤差の少ない第1側面および第2側面を用いて、基準位置を設定することで、第3側面および第4側面を用いて基準位置を設定した場合に比べて、基準位置に対するブランク材の形状のばらつきを小さくすることができる。バラツキが小さい状態で、位置決めされたブランク材の側面を研磨して、基準位置に対して予め定められる形状のL字状チップを形成する。
また本発明は、(b)基準位置設定工程は、
(b1)ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とに当接する位置決め用治具を準備する治具準備段階と、
(b2)ブランク材本体部の側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とを、位置決め用治具に当接させて、ブランク材を位置決めする位置決め段階と、
(b3)位置決め用治具に設定される基準位置を、ブランク材の基準位置として設定する設定段階とを有することを特徴とする。
本発明に従えば、ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とを位置決め用治具に当接させることで、ブランク材と位置決め用治具とを位置決めし、位置決め用治具に設定される基準位置を、ブランク材の基準位置として設定することができる。これによってブランク材を位置決め用治具に当接するだけで基準位置を設定することができ、基準位置を設定するために複雑な工程を必要とせず、基準位置を容易に設定することができる。
また本発明は、(c)研磨工程は、
(c1)基準位置設定工程の位置決め段階で、位置決めされるブランク材を厚み方向両側から挟持して、基準位置に対するブランク材の変位を阻止する固定段階と、
(c2)変位が阻止されたブランク材から、位置決め用治具を離反させる治具離反段階と、
(c3)治具離反段階後に、変位が阻止されたブランク材の側面を研磨する研磨段階とを有することを特徴とする。
本発明に従えば、位置決め用治具に固定されたブランク材を、厚み方向両側から挟持して、基準位置に対するブランク材の変位を阻止した状態で、位置決め用治具を離反させる。これによってブランク材の側面を研磨するにあたって、ブランク材を固定する手段および位置決め用治具が研磨作業を阻害することを防ぐことができ、作業性を向上することができる。
また本発明は、ブランク材準備工程では、成形し、焼成した焼結体の厚み方向両側を研削して形成したブランク材を準備し、
研磨工程では、ブランク材を厚み方向両側から挟持して、基準位置に対するブランク材の変位を阻止した状態で、ブランク材を研磨することを特徴とする。
本発明に従えば、焼結体の厚み方向両側が研磨されることで、ブランク材の厚み方向両側に形成される凹凸を小さくすることができる。これによってブランク材の厚み方向両側を挟持した場合に、ブランク材ごとに固定位置がずれることを防ぐことができ、ブランク材を精度よく研磨することができる。
また本発明は、研磨工程では、基準位置設定工程で設定される基準位置に対して、ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面および第2側面を素面のまま残して、ブランク材本体部のうちで、各突出部と反対側の側面を研磨するとともに、各ブランク材突出部の側面を研磨することを特徴とする。
本発明に従えば、第1側面および第2側面と、基準位置との位置関係のばらつきが極めて少ないので、ブランク材本体部の第1側面および第2側面を研磨しなくても、ブランク材の残余の側面を研磨することで、研磨後におけるブランク材の形状のばらつきを抑えることができ、要求される許容精度範囲内に保つことができる場合がある。この場合、第1側面および第2側面を研磨する工程を省くことができ、作業性を向上することができる。またチップの第1側面および第2側面は、焼結した焼き肌のままに保たれるので、研磨面に比べて表面が凹凸状に形成されており、ホルダに装着した場合に、ホルダに対するチップの滑り止め効果を与えることができる。
また本発明は、ブランク材準備工程では、チップ形成後に切り屑を分断させるためのチップブレーカとなるブレーカ部分が、各ブランク材突出部にそれぞれ形成されるブランク材を準備することを特徴とする。
本発明に従えば、基準位置に対するブランク材の形状のばらつきを抑えることができる。これによってブランク材に形成されるブレーカ部分の位置ずれを防ぐことができ、ブランク材の側面を研磨した後で、ブレーカ部分の位置が不所望にずれることを防ぐことができ、ブレーカ部分を再研磨する場合に比べて、作業性を向上することができる。
請求項1記載の本発明によれば、誤差の少ない第1側面および第2側面を用いて基準位置を設定することで、基準位置に対するブランク材の形状のばらつきを抑えることができる。このようにブランク材の形状のばらつきを減らすことで、ブランク材における研磨代を不所望に大きく形成する必要がなく、研磨工程における研磨する研磨量を減らすことができる。これによってブランク材の研磨における作業性を向上することができる。また研磨量を低減することで、ブランク材の側面を研磨するのに費やす研磨時間を短縮することができる。またブランク材を小さくすることができ、ブランク材を形成するのに必要な材料を抑えることができる。
請求項2記載の本発明によれば、ブランク材を位置決め用治具に当接するだけで、ブランク材に対する基準位置を、簡単に設定することができ、作業性を向上することができる。
請求項3記載の本発明によれば、ブランク材を挟持して基準位置に対する変位を阻止した状態で、位置決め用治具をブランク材から離反させることで、ブランク材の側面を研磨するにあたって、ブランク材を固定する手段および位置決め用治具が、研磨作業を阻害することを防ぐことができ、作業性をさらに向上することができる。
請求項4記載の本発明によれば、ブランク材の厚み方向両側に形成される凹凸を減らすことで、ブランク材の厚み方向両側を挟持したとしても固定位置がばらつくことを防ぐことができる。これによってブランク材を精度よく研磨することができる。
請求項5記載の本発明によれば、ブランク材本体部の第1側面および第2側面を研磨する作業を省いても、ブランク材の相対位置のばらつきを抑えて、ブランク材の形状の誤差について、要求される許容誤差範囲内に維持することができる。ブランク材本体部の第1側面および第2側面を研磨する作業を省くことで、ブランク材の側面を研磨するのに費やす研磨時間を短縮することができ、作業性を向上することができる。
請求項6記載の本発明によれば、ブランク材に形成されるブレーカ部分の位置ずれを防ぐことができ、ブランク材の側面を研磨した後で、ブレーカ部分の位置が不所望にずれることを防ぐことができ、ブレーカ部分を再研磨する場合に比べて、作業性を向上することができる。
図1は、本発明の実施の一形態である形成方法によって形成されるL字状チップ20が装着される切削工具22を示す平面図であり、図2は、切削工具22を示す側面図である。また図3は、切削工具22を用いた加工状態を示す断面図である。本発明の実施の一形態である成形方法によって形成されるL字状チップ20は、ホルダ21に装着されて切削工具22として構成される。切削工具22は、被削材の内形加工に用いられ、本実施形態では、小内径加工可能な溝入れ加工用工具であって、たとえば本実施形態の切削工具22によって形成される被削材の内径は、約7mm以上12mm以下である。
ホルダ21は、略円柱状に形成される。ホルダ21の軸線方向一端部は、L字状チップ20を着脱可能に装着する装着部23が形成される。装着部23に装着されるL字状チップ20は、その切刃26が、ホルダ21の外周面24からホルダ21の半径方向外方に突出する。またホルダ21の軸線方向他端部には、切削装置の工具保持部に保持される被保持部が形成される。
図3に示すように、切削装置は、切削工具22を着脱自在に保持する工具保持部と、被削材30を着脱可能に保持する被削材保持部と、被削材30を保持する被削材保持部を予め定める回転軸線L30まわりに回転させる被削材回転手段31と、切削工具22を保持する工具保持部を被削材30に対して、被削材保持部の回転軸線方向、被削材保持部の回転軸線L30に垂直な方向に直線移動する工具駆動手段32とを有する。被削材30は、回転軸線L30に同軸の開口33が形成される。開口は、一方に開放して形成され、切削工具22の先端部が進入可能な直径を有する。切削装置は、たとえば旋盤によって実現されてもよい。
被削材30を回転軸線L30まわりに回転させた状態で、被削材30の開口に切削工具22に進入させ、切刃26を被削材30の内周面に接触させる。これによって切刃26が、被削材30の内周部33を削り、被削材30の内周部に溝入れ加工を施すことができる。
図4は、L字状チップ20を拡大して示す平面図であり、図5は、L字状チップ20を示す側面図である。L字状チップ20は、厚み方向一方から見た外形形状が、略L字状に形成される。L字状チップ20は、チップ本体部40と、第1チップ突出部41と、第2チップ突出部42とを含む。2つのチップ突出部41,42は、チップ本体40にそれぞれ連なり、チップ本体40の厚み方向Aに垂直な方向であって、互いに略直角方向に突出する。
チップ本体部40の外形形状は、略四角形板状に形成され、本実施の形態では略正方形板状に形成される。チップ本体部40は、厚み方向Aに貫通する円柱状の貫通孔43が形成される。チップ本体部40の厚み方向両方の表面は、貫通孔43の軸線L43に垂直な平面に研磨される。貫通孔43は、L字状チップ20を厚み方向一方から見て、チップ本体部40の略中心位置に配置される。以下、貫通孔43の軸線L43を基準軸線L43という。
チップ本体部40は、基準軸線L43まわりの周縁部分として、第1側面部分44と、第2側面部分45と、第3側面部分46と、第4側面部分47とを有する。第1〜第4側面部分44〜47は、チップ本体部40の厚み方向一方から見た場合における外形形状の各縁辺をそれぞれ構成する。各チップ突出部41,42は、第1側面52と第2側面53とが交差する側面交差稜線部分56から離反してそれぞれ配置される。
第1側面部分44は、一端部に第2側面部分45が隣接し、他端部に第4側面部分47が隣接する。第2側面部分45および第4側面部分47は、第1側面部分44に対して略垂直に延びる。第1側面部分44と第3側面部分46とは、間隔をあけて略平行に延びる。また第3側面部分46は、一端部に第2側面部分45が隣接し、他端部に第4側面部分47が隣接する。第2側面部分45および第4側面部分47は、第3側面部分46に対して略垂直に延びる。第2側面部分45および第4側面部分47は、一端部が第1側面部分45に隣接し、他端部が第3側面部分46に隣接する。
第1側面部分44の一部分には、第1チップ突出部41が連なる。第1側面部分44は、第1チップ突出部41が連なる一体領域48と、一体領域48以外の残余領域49とを有する。一体領域48は、第1側面部分44のうちで第4側面部分47寄りに配置される。残余領域49は、第1側面部分44のうちで第2側面部分45寄りに配置される。残余領域49には、チップ本体部40の外周側面の一部となる第1側面52が形成される。第1チップ突出部41は、第1側面52から突出し、第1側面52から略垂直な方向に突出する。
第2側面部分45の一部分には、第2チップ突出部42が連なる。第2側面部分45は、第2チップ突出部42が連なる一体領域50と、一体領域50以外の残余領域51とを有する。一体領域50は、第2側面部分45のうちで第3側面部分46寄りに配置される。残余領域51は、第2側面部分45のうちで第1側面部分44寄りに配置される。残余領域51には、チップ本体部40の外周側面の一部となる第2側面53が形成される。第2突出部42は、第2側面53から突出し、第2側面53から略垂直な方向に突出する。
第3側面部分46は、各チップ突出部41,42が連なることなく形成される。第3側面部分46は、第1チップ突出部41に対して貫通孔43を挟んで反対側に位置する第3側面54が形成される。第3側面54は、チップ本体部40の外周側面の一部となり、第3側面部分46の全域にわたって延びる。
第4側面部分47は、各チップ突出部41,42が連なることなく形成される。第4側面部分47は、第2チップ突出部42に対して貫通孔43を挟んで反対側に位置する第4側面55が形成される。第4側面55は、チップ本体部40の外周側面の一部となり、第4側面部分47の全域にわたって延びる。
本実施の形態では、第3側面54は、第2チップ突出部42の一側面に連なり、第2チップ突出部42の一側面と面一に形成される。また第4側面55は、第1チップ突出部41の一側面に連なり、第1チップ突出部41の一側面と面一に形成される。本実施の形態では、基準軸線L43に垂直な断面形状における、第4側面55に連なる第1チップ突出部41の一側面と、第4側面55とを合わせた長辺側寸法は、約5mm〜9mmとなる。同様に、基準軸線L43に垂直な断面形状における、第3側面54に連なる第2チップ突出部42の一側面と、第3側面54とを合わせた長辺側寸法は、約5mm〜9mmとなる。
またL字状チップ20は、予め定める仮想直線L20に関して、180度回転対称となる形状に形成される。本実施の形態では、L字状チップ20は、チップ本体部40の第1側面52と第2側面53との成す角度を2等分する仮想直線L20に関して、180度回転対称、言い換えると2回回転対称となる形状に形成される。この仮想直線L20は、前記基準軸線L43のうちでチップ本体部40の厚み方向中央位置を通過して延びる。
少なくともL字状チップ20は、仮想直線L20に関して、第1側面52の一部と第2側面53の一部とが180度回転対称となるとともに、第3側面54の一部と第4側面55の一部とが180度回転対称となるとともに、第1チップ突出部41と第2チップ突出部42とが180度回転対称に形成される。180度回転対称となる各側面52〜55の一部は、L字状チップ20がホルダ21に装着された場合に、ホルダ21に当接してホルダ21に対するL字状チップ20の変位を阻止するための拘束領域となる。
ここで仮想直線L20は、チップ本体40の厚み方向A中間位置で基準軸線L43に垂直な平面上を延びて、第1側面52と第2側面53との間と、基準軸線L43とを通過する。本実施の形態では、上述したように、仮想直線L20は、第1側面52と第2側面53との成す角度を2等分する直線であり、かつ第3側面54と第4側面55との成す角度を2等分する直線であり、基準軸線L43と交差する。
各チップ突出部41,42は、チップ本体部40に対して反対側の端部である先端部に切刃26が形成される。本実施の形態では、各チップ突出部41,42は、略四角板状に形成されて、それぞれチップ本体部40の対応する側面部分44,45に連なる。第1チップ突出部41の先端部に形成される切刃26は、第1側面52に略平行に延びる。第2チップ突出部42の先端部に形成される切刃26は、第2側面53に略平行に延びる。したがって各突出部41,42は、基準軸線L43に垂直な平面状で、互いに略直交する方向に延びる。
第1チップ突出部41に形成される切刃26は、チップ突出部41,42の先端部の厚み方向一方表面に形成されるすくい面57と、第1チップ突出部41の先端部端面となる逃げ面58との交差稜線に形成される。また第2チップ突出部42に形成される切刃26は、第2チップ突出部42の先端部の厚み方向他方表面に形成されるすくい面57と、第2チップ突出部42の先端部端面となる逃げ面58との交差稜線に形成される。
各チップ突出部41,42のすくい面57は、すくい角が付与される。具体的には、すくい面57は、チップ本体部40に向かって対応する切刃26から離反するにつれて、切刃26から厚み方向Aに離反する。また各チップ突出部41,42は、切り屑を分断させるためのチップブレーカとなるブレーカ部分59が形成される。ブレーカ部分59は、すくい面57よりもチップ本体部40寄りに形成され、すくい面57から厚み方向Aに突出する。
図1に示すように、上述したL字状チップ20がホルダ21の装着部23に装着される。具体的には、L字状チップ20が装着部23に固定された状態で、第1チップ突出部41は、ホルダ21の外周面24から突出し、その切刃26がホルダ21の軸線L21に平行に延びる。第2チップ突出部42は、ホルダ21の軸線L21と略平行に延びて、ホルダ内に収容されて配置され、第1チップ突出部41に対して、ホルダ基端部寄りに配置される。これによってホルダ21の直径が小さくても、切削に寄与しない第2チップ突出部42が、被削材30の内周部に干渉することを防ぐことができる。本実施の形態では、第2チップ突出部42は、ホルダ21の軸線L21の軸線上に配置される。
L字状チップ20は、固定部材によってホルダ21の装着部23に固定される。本実施の形態では、固定部材は、ナット状のねじ部材25によって実現される。ホルダ21の装着部23には、L字状チップ20の大部分が収容されるチップ収容空間が形成される。チップ収容空間は、装着部23に形成される着座面27と、長辺当接面28と、短辺当接面29と、退避面34とによって規定される。
着座面27は、ホルダ外周部24から窪んで、ホルダ先端面からホルダ21の軸線方向に沿って延びて平坦に形成される。長辺当接面28は、着座面27のホルダ半径方向内方側縁辺から立設して配置され、ホルダ21の軸線方向に大略的に延びる。短辺当接面29は、着座面27のホルダ軸線方向基端部側縁辺から垂直に立設して配置され、ホルダ21の軸線に垂直な方向に大略的に延びる。退避面34は、略U字状に湾曲して延びて、一端部が長辺当接面28に連なり、他端部が短辺当接面29に連なる。L字状チップ20が装着されたときに、着座面27、長辺当接面28および短辺当接面29は、L字状チップ20のチップ本体部40に当接する。
具体的には、L字状チップ20がホルダ21に装着された状態で、ホルダ21の着座面27には、第1チップ突出部41の切刃26に対して厚み方向Aに反対側となるチップ本体部40の底面が当接する。またホルダ21の長辺当接面28には、チップ本体部40の第3側面54が当接する。またホルダ21の短辺当接面29には、チップ本体部40の第2側面53が当接する。またL字状チップ20がホルダ21に装着された状態で、退避面34は、第2チップ突出部42の側面から離間して配置される。着座面27についても、第2チップ突出部42に対向する領域については、第2チップ突出部42から離間して配置される。
着座面27が形成される着座面形成部分には、着座面27に垂直な方向に窪むねじ孔が形成される。ねじ孔は、内ねじが形成される。ねじ部材25のヘッドをチップ20に当接させるとともに、ねじ部材25の先端部をチップ本体部40の貫通孔43を貫通させて、着座面形成部分のねじ孔に螺着する。そしてねじ部材25を回動して、ねじ部材25をホルダ21に対して螺合させることで、チップ20がホルダ21に設定される装着位置に位置決めされる。
厳密には、ホルダ21の着座面27とチップ本体部40の底面とが当接し、ホルダ21の長辺当接面28とチップ本体部40の第3側面54とが当接し、ホルダ21の短辺当接面29とチップ本体40の第1側面53とが当接した状態で、L字状チップ20の貫通孔43は、ホルダ21に形成されるねじ孔よりも、ホルダ21の各当接面28,29から離れる方向に僅かに偏心している。この状態で、ねじ部材25を、L字状チップ20の貫通孔43を通過させて、ねじ孔に螺進させることによって、L字状チップ20の底面のほぼ全面がホルダ21の着座面27に押圧されるとともに、L字状チップ20の第3側面54および第1側面53とが、ホルダ21の装着部23に形成される各当接面28,29にそれぞれ押圧され、L字状チップ20をホルダ21の装着部23に締結して装着することができる。また装着部23は、第2チップ突出部42から離間することで、第2チップ突出部42が装着部23に接触することを防ぐことができる。
図1には、第1チップ突出部41がホルダ21から部分的に突出し、第2チップ突出部42がホルダ21に収容されるとしたが、2つのうち一方のチップ突出部がホルダ21から部分的に突出し、2つのうち他方のチップ突出部がホルダ21に収容されてもよい。したがって、図1に示す状態から、前記仮想直線L40まわりに180度回転させて、第2チップ突出部42を、ホルダ21の外周面24から突出させて、第1チップ突出部41をホルダ内に収容して装着してもよい。
この場合、L字状チップ20がホルダ21に装着された状態で、ホルダ21の着座面27には、第2チップ突出部42の切刃26に対して厚み方向Aに反対側となるチップ本体部40の底面が当接する。またホルダ21の長辺当接面28には、チップ本体部40の第4側面55が当接する。またホルダ21の短辺当接面29には、チップ本体部40の第1側面52が当接する。またL字状チップ20がホルダ21に装着された状態で、退避面34は、第1チップ突出部41の側面から離間して配置される。着座面27についても、第1チップ突出部41に対向する領域については、第1チップ突出部41から離間して配置される。
したがってチップ本体40の第3側面54および第4側面55は、ホルダ21の長辺側当接面28に押圧される長辺側拘束面54,55となる。またチップ本体40の第1側面52および第2側面53は、ホルダ21の短辺側当接面29に押圧される短辺側拘束面52,53となる。
本実施の形態の切削工具22を、高精度な精密加工に用いるためには、切刃部分となる各チップ突出部41,42の側面を研磨加工して寸法仕上げする必要がある。またホルダ21に装着された状態の、切刃26の位置がばらつくことを防ぐために、各チップ突出部41,42の側面と、長辺側拘束面54,55と、短辺側拘束面52,53との位置関係を一定に保つ必要がある。
本実施の形態では、L字状チップ20と略同形状を有して、L字状チップ20の基となるブランク材を研磨することによって、L字状チップ20を形成する。これによって切刃部分となる各チップ突出部41,42の側面を寸法仕上げすることができる。また各チップ突出部41,42の側面と、長辺側拘束面54,55と、短辺側拘束面52,53との位置関係を一定に保って、ホルダ21に装着された状態の、切刃26の位置がばらつくことを防ぐことができる。したがって本実施の形態の切削工具22を、高精度な精密加工に用いることができる。
図6は、ブランク材90と位置決め用治具91とを示す斜視図である。図7は、ブランク材90を位置決め用治具91に当接させた状態を示す斜視図である。ブランク材90は、上述したL字状チップ20と略同形状に形成され、研磨代を加えた分だけ大きく形成される。ブランク材90は、工具材料を成形し、焼成して作製した焼結体である。以下、L字状チップ20と対応する構成については、参照符号に20を付与して、同様の名称を用いる。
たとえば、ブランク材90は、略正方形板状のブランク材本体部60と、ブランク材本体部60の第1側面72から突出する第1ブランク材突出部61と、ブランク材本体部60の第1側面72に隣接する第2側面73から突出する第2ブランク材突出部62とを含む。各ブランク材突出部61,62の先端部分には切刃46が形成される。各ブランク材突出部61,62は、互いに略直交する方向に延びて、ブランク材本体部60の第1側面72と、ブランク材本体部60の第2側面73とが交差する部分に形成される側面交差稜線部分76から離反してそれぞれ配置される。
本実施の形態では、ブランク材90は、L字状チップ20のチップ本体部40に形成される第1側面52および第2側面53と同形状の、第1側面72および第2側面73が、ブランク材本体部60に形成される。言い換えると、ブランク材本体部60の第1側面72と第2側面73との相互の位置関係は、チップ本体部40の第1側面52と第2側面53との相互の位置関係と等しく形成される。またブランク材本体部60の第1側面72および第2側面73以外のブランク材90の残余の部分については、ブランク材90の削り代を加えた分だけ、L字状チップ20よりも一まわり大きく形成される。またブランク材90は、切刃部分、ブレーカ部分79についても、焼結成形によって研磨前に予め形成される。
ブランク材90は、貫通孔43が金型による成形の段階で付与されている。また厚み方向両側の面が研削加工される。またブランク材90の側面、具体的には、ブランク材本体部60の第1〜第4側面72,73,74,75と、各ブランク材突出部61,62の側面とが焼結された状態のままの素面に維持される。
位置決め用治具91は、ブランク材90を位置決めして、基準位置を設定するために用いられる。位置決め用治具91は、ブランク材本体部60のうちで、側面交差稜線部分76に含まれる第1側面72と第2側面73とに当接可能に形成される。位置決め用治具91は、外形形状が略M字状に形成される。
第1方向Aと、第1方向Aに直交する第2方向Bと、第1方向Aおよび第2方向Bに直交する第3方向Cを規定する。この場合、位置決め用治具91は、基部92と、基部92から第1方向一方A1に突出する2つの突部93,94を有する。各突部93,94は、第2方向Bに互いに隣接して配置される。本実施の形態では、各突部93,94は、第3方向Cに垂直な断面形状が、略三角形状に形成される。また位置決め用治具91は、第3方向Cに関して、第3方向Cに垂直な断面形状が一様に形成される。
一方の突部93のうちで、他方の突部93に対向する第1対向面95と、他方の突部94のうちで、一方の突部94に対向する第2対向面96とは、互いに平面状に形成され、第1方向他方A2に進むにつれて、第3方向Bに互いに近接する。
第1対向面95と、第2対向面96との成す角度θ1は、ブランク材90の第1側面72と、第2側面73との成す角度α1と等しく若しくは若干小さく設定される。また各対向面95,96の第3方向に垂直な方向の各寸法H2,H3は、ブランク材90の第1側面72の寸法H1よりも短く形成される。ここで、第1側面72の寸法H1は、ブランク材90の厚み方向Aに垂直な断面形状における寸法H1であって、第1側面部分64のうちで、第1ブランク材突出部61が連なる一体領域以外の残余領域49に形成される側面であって、直線状に延びる部分の寸法H1である。
また第1突部93は、第1対向面95に隣接する第1隣接面97をさらに含み、第1対向面95と第1隣接面97とによって規定される。第1対向面95と第1隣接面97とは、第1突部93の第1方向一方A1で交差し、交差位置から、第1方向他方A2に進むにつれて互いに第2方向Bに離反する。第1対向面95と第1隣接面97との成す角度θ2は、ブランク材90の第1側面72と、第1側面72に隣接する第1ブランク材突出部61の側面との成す角度α2以下に設定されることが好ましい。たとえば90度以下に形成されることが好ましい。
同様に、第2突部94は、第2対向面96に隣接する第2隣接面98をさらに含み、第2対向面96と第2隣接面98とによって規定される。第2対向面96と第2隣接面98とは、第2突部94の第1方向一方A1で交差し、交差位置から、第1方向他方A2に進むにつれて互いに第2方向Bに離反する。第2対向面96と第2隣接面98との成す角度θ3は、ブランク材90の第2側面73と、第2側面73に隣接する第2ブランク材突出部62の側面との成す角度α3以下に設定されることが好ましい。たとえば90度以下に形成されることが好ましい。
このような形状に形成されることによって、位置決め用治具91は、各ブランク材突出部61,62が干渉することなく、ブランク材90の側面交差稜線部分76の第1側面72および第2側面73が、各対向面95,96に面接触可能に構成される。位置決め用治具91の形状は、上述した形状に限定されず、ブランク材90の第1側面72および第2側面73を面接触させて、位置決め用治具91に対して、ブランク材90を位置決め可能な構成であればよい。具体的には、ブランク材90の側面交差稜線部分76の2つの側面72,73をそれぞれ当接させた状態で、各ブランク材突出部61,62から退避して、各ブランク材突出部61,62が干渉しない形状に形成されればよい。
図8は、固定装置100を示す断面図である。研磨作業においてブランク材90は、固定装置100によって固定された状態で、研磨装置によって側面が研磨される。固定装置100は、ブランク材90の厚み方向一方に当接する第1固定部材101と、ブランク材90の厚み方向他方に当接する第2固定部材102と、各固定部材を相対移動させる移動手段とを含む。第1固定部材101と第2固定部材102との間に、ブランク材90を配置して、第1固定部材101と第2固定部材102とを互いに近接させることによって、ブランク材90を厚み方向両側から固定して、ブランク材90の変位を阻止することができる。このように固定装置100によってブランク材90の変位を阻止した状態で、研磨装置によってブランク材90の側面が研磨される。研磨装置は、周知の装置を適用することができる。
図9は、本実施形態のブランク材90の研磨手順を示すフローチャートである。図10は、本実施の形態の研磨手順を説明するための図である。図10は、図10(1),図10(2)の順で手順が進む。
まずステップb0で研磨準備が完了すると、ステップb1に進み、研磨手順を開始する。ステップb1では、上述したL字状チップ20の基となるブランク材90を準備し、ブランク材90の準備が完了すると、ステップb2に進む。ステップb2では、上述した位置決め用治具91を準備し、位置決め用治具91の準備が完了すると、ステップb3に進む。
ステップb3では、図10(1)に示すように、ブランク材90の第1側面72と第2側面73とを位置決め用治具91の各対向面95,96に押付けて当接させて、ブランク材90を位置決め用治具91に対して位置決めし、位置決め用治具91に設定される基準位置Pと、基準位置Pを基準とする基準座標X,Yとを、ブランク材90の基準位置Pと、基準座標X,Yとして設定する。このようにブランク材90の第1側面72と第2側面73とを用いて、基準位置Pおよび基準座標X,Yを設定すると、ステップb4に進む。
ステップb4では、位置決め用治具91に位置決めされるブランク材90を、図8に示す固定装置100によって、ブランク材90の厚み方向両側を挟持する。固定装置100によって、ブランク材90の変位移動を阻止させると、ステップb5に進む。ステップb5では、固定装置100によって固定させた状態を維持して、位置決め用治具91をブランク材90から離反させる。ブランク材90は、固定装置100によって固定されているので、位置決め用実91を離反させたとしても、基準位置Pに対するブランク材90の変位が阻止される。研磨作業を阻害しない位置に、ブランク材90を移動させると、ステップb6に進む。
ステップb6では、基準位置Pおよび基準座標X,Yを基準して、L字状チップ20の形状となるように、図10(2)に示すように、ブランク材90の側面を研磨する。本実施の形態では、基準位置Pおよび基準座標X,Yに対して、ブランク材本体部60のうちで、側面交差稜線部分76に含まれる第1側面72および第2側面73を素面のまま残して、ブランク材本体部60のうちで、第3側面74および第4側面75を研磨するとともに、各ブランク材突出部61,62の側面を研磨する。図10(2)には、ステップb6での研磨前のブランク材90の外形を2点鎖線で示し、ステップb6を終えた状態のブランク材90の外形を実線で示す。ブランク材90の研磨が完了すると、ブランク材20をL字状チップと同様の形状に研磨加工仕上げすることができ、ステップb7に進む。ステップb7では、研磨手順を終了する。
図11は、本実施の形態におけるブランク材90の研磨量を示すための平面図である。図12は、比較例におけるブランク材190の研磨量を示すための平面図である。本実施の形態は、比較的長さが短い第1側面72および第2側面73とを用いて、基準位置を設定する。これに対して、比較例では、第3側面174および第4側面175とを用いて基準位置Pを設定する場合を示し、本実施形態と対応する構成については、参照符号に100を加えて、同様の参照符号を付する。図11および図12において、実線は、研磨前のブランク材90の外形を示し、2点鎖線は、研磨後のブランク材90の外形を示す。
本実施形態では、ブランク材本体部60のうちで、側面交差稜線部分76に含まれる第1側面72と第2側面73とを用いて基準位置Pを設定する。ブランク材本体部60の第1側面72および第2側面73は、それぞれ各突出部61,62が隣接する。したがってブランク材本体部60の第1側面72および第2側面73の長さH10は、ブランク材本体部60のうちで、各突出部61,62がそれぞれ形成されない第3側面74および第4側面75の長さH11に比べて短い(H10<H11)。したがって第1側面72および第2側面73は、第3側面74および第4側面75に比べて、焼結等に起因して生じるブランク材90の寸法誤差および変形の影響が少ない。誤差の少ない第1側面72および第2側面73を用いて、基準位置Pを設定することで、第3側面74および第4側面75を用いて基準位置Pを設定した場合に比べて、基準位置Pに対するブランク材90の形状のばらつきを小さくすることができる。
このように基準位置Pに対するブランク材90ごとの形状のばらつきを減らすことで、ブランク材90における研磨代を不所望に大きく形成する必要がなく、研磨工程における研磨する研磨量を減らすことができ、ブランク材90の研磨における作業性を向上することができる。また研磨量を低減することで、ブランク材90の側面を研磨するのに費やす研磨時間を短縮することができる。またブランク材90を小さくすることができ、ブランク材90を形成するのに必要な材料を抑えることができる。
たとえば比較例では、基準位置Pに対するバラツキが大きいので、L字状チップ20に対してブランク材190の削り代H13を約0.25mm以上必要とする。これに対して、本実施の形態では、基準位置Pに対するばらつきが小さいので、L字状チップ20の形状に対して、ブランク材90の削り代H12を約0.15mm以上で充分とすることができる。このように本実施形態では、比較例に比べてブランク材90を不所望に大きくする必要がない。
また第1側面72および第2側面73と、基準位置Pとの位置関係のばらつきが極めて少ないので、ブランク材本体部60の第1側面72および第2側面73を研磨しなくても、ブランク材60の残余の側面を研磨することで、研磨後におけるブランク材60の形状のばらつきを抑えることができ、要求される許容精度範囲内に保つことができる。
この場合、第1側面72および第2側面73を研磨する工程を省くことができる。これによって、チップの形成にあたって製造時間を短縮することができ、作業性を向上して、加工に必要な加工コストを低減することができる。またL字状チップ20の第1側面52および第2側面53は、焼結した焼き肌のままに保たれるので、研磨面に比べて表面が凹凸状に形成されており、ホルダ21に装着した場合に、ホルダ21に対するチップ20の滑り止め効果を与えることができる。
図13は、本実施の形態における研磨後のブランク材90を示す側面図である。図14は、比較例における研磨後のブランク材190を示す側面図である。
本実施形態では、上述したように基準位置Pに対するばらつきが少ないので、研磨前のブランク材の形状と、研磨後のチップの形状とが大きく変化することを防ぐことができる。具体的には、研磨前にブランク材90に形成される切刃26と、研磨後にチップに形成される切刃126aとが大きくばらつくことを防ぐことができる。これによって図13に示すように、本実施の形態では、切刃を別途研磨することなく、研磨後のチップの切刃26aが、底面に対して平行な状態からずれることを防ぐことができる。同様に、ブランク材90に形成されるブレーカ部分59の位置ずれを防ぐことができる。
これによってブランク材90の側面を研磨した後で、切刃26aおよびブレーカ部分59を再研磨しなくても、切刃26およびブレーカ部分59を予め定める位置に配置することができ、再研磨する場合に比べて作業性を向上することができる。これに対して比較例では、図14に示すように、基準位置Pからブランク材突出部の位置がばらつくことで、切刃26が底面に対して平行な状態からずれやすく、またブレーカ部分59もまた再研磨する必要がある。
また本実施の形態では、ブランク材90の第1側面72と第2側面73とを位置決め用治具91に当接させることで、位置決め用治具91に設定される基準位置Pを、ブランク材90の基準位置Pとして設定することができる。これによって、ブランク材90を位置決め用治具91に当接するだけで基準位置Pを設定することができ、基準位置Pを設定するために複雑な工程を必要とせず、基準位置を容易に設定することができ、基準位置を非接触で設定する場合に比べて、作業性を向上することができる。
また従来技術のようにVブロックでは、各ブランク材突出部61,62がVブロックの内周面に干渉してしまうので、第1側面および第2側面を用いて基準位置を設定することができない。これに対して、本実施の形態のように、M字状の位置決め治具91を別途準備することで、第1側面72および第2側面73を基準として、ブランク材90を位置決めすることができる。
また本実施形態では、位置決め用治具91に固定されたブランク材90を、厚み方向両側から挟持して、基準位置Pに対するブランク材90の変位を阻止した状態で、位置決め用治具91を離反させる。これによってブランク材90の側面を研磨するにあたって、ブランク材91を固定する固定装置100および位置決め用治具91が研磨作業を阻害することを防ぐことができ、作業性を向上することができる。たとえば第1側面72および第2側面73に隣接する各ブランク材突出部61,62の側面についても、位置決め用治具91が研磨作業を阻害することなく、円滑に研磨することができる。
また準備されるブランク材90は、厚み方向両側の表面が研磨されたものが用いられる。これによってブランク材90の厚み方向両側に形成される凹凸を小さくすることができ、固定装置100によってブランク材90の厚み方向両側を挟持した場合に、ブランク材90ごとに固定位置がずれることを防ぐことができ、ブランク材90を精度よく研磨することができる。
さらに本実施の形態では、ブランク材本体部60の第1側面72と第2側面73との相互の位置関係は、チップ本体部40の第1側面52と第2側面53との相互の位置関係と等しく形成される。またブランク材本体部60の第1側面72および第2側面73以外のブランク材90の残余の部分については、ブランク材90の削り代を加えた分だけ、L字状チップ20よりも一まわり大きく形成される。これによって第1側面52および第2側面を研磨せずとも、ブランク材90からL字状チップ20を形成することができる。
以上のような本発明の実施形態は、発明の一例示に過ぎず発明の範囲内で構成を変更することができる。たとえば本実施の形態では、ブランク材の第1側面と第2側面とを用いて基準位置を設定すればよく、位置決め用治具91にブランク材90を当接させない場合も本発明に含まれる。また上述した位置決め用治具91の形状は、一例であって、第1側面および第2側面と当接して、ブランク材を位置決め可能であれば他の形状であってもよい。研磨作業において、位置決め用治具91が研磨作業を阻害しない場合には、位置決め用治具91にブランク材を当接させた状態で、研磨作業を行ってもよい。これによって研磨時のブランク材の位置ずれをさらに防ぐことができ、形成されるL字状チップの精度を向上することができる。
またブランク材90の第1側面72と第2側面73の研磨を省くことができるとしたが、第1側面72および第2側面73を研磨してもよい。この場合でも、基準位置に対するブランク材の形状のばらつきを減らすことができるで、研磨代を少なくすることができる。この場合でも、作業性を向上することができる。
またL字状チップも、第1側面および第2側面のいずれかと、第3側面および第4側面のいずれかとで、ホルダに拘束されればよく、具体的な形状については、これに限定しない。たとえばチップ本体部は、正方形板上でなくても、菱形板状に形成されてもよい。またチップ突出部の形状についても、適宜形状を変更することができる。
本発明の実施の一形態である形成方法によって形成されるL字状チップ20が装着される切削工具22を示す平面図である。 切削工具22を示す側面図である。また図3は、切削工具22を用いた加工状態を示す断面図である。 切削工具22を用いた加工状態を示す断面図である。 L字状チップ20を拡大して示す平面図である。 L字状チップ20を示す側面図である。 ブランク材90と位置決め用治具91とを示す斜視図である。 ブランク材90を位置決め用治具91に当接させた状態を示す斜視図である。 固定装置100を示す断面図である。 本実施形態のブランク材90の研磨手順を示すフローチャートである。 本実施の形態の研磨手順を説明するための図である。 本実施の形態におけるブランク材90の研磨量を示すための平面図である。 比較例におけるブランク材190の研磨量を示すための平面図である。 本実施の形態における研磨後のブランク材90を示す側面図である。 比較例における研磨後のブランク材190を示す側面図である。 L字状チップを形成するための従来のブランク材1の研磨手順を示すフローチャートである。 従来の研磨手順を説明するための図である。
符号の説明
20 L字状チップ
21 ホルダ
22 切削工具
26 切刃
40 チップ本体部
41 第1チップ突出部
42 第2チップ突出部
52 第1側面
53 第2側面
60 ブランク材本体部
61 第1ブランク材突出部
62 第2ブランク材突出部
72 ブランク材の第1側面
73 ブランク材の第2側面
90 ブランク材
91 位置決め用治具
L20 仮想直線
L43 基準軸線

Claims (6)

  1. 略四角形板状に形成されるチップ本体部と、チップ本体部の第1側面から突出する第1チップ突出部と、チップ本体部の第1側面に隣接する第2側面から突出する第2チップ突出部とを含んで、予め定める仮想直線に関して180度回転対称となる形状に形成され、各チップ突出部は、互いに略直交する方向に延びて、チップ本体部の第1側面と第2側面とが交差する側面交差稜線部分から離反してそれぞれ配置され、各チップ突出部の先端部分には切刃が形成され、ホルダに装着されて切削工具として用いられるL字状チップを形成するチップ形成方法であって、
    (a)L字状チップと略同形状を有して、L字状チップの基となるブランク材を準備するブランク材準備工程であって、
    略四角形板状のブランク材本体部と、ブランク材本体部の第1側面から突出する第1ブランク材突出部と、ブランク材本体部の第1側面に隣接する第2側面から突出する第2ブランク材突出部とを含み、各ブランク材突出部は、互いに略直交する方向に延びて、ブランク材本体部の第1側面と第2側面とが交差する部分に形成される側面交差稜線部分から離反してそれぞれ配置され、各ブランク材突出部の先端部分には切刃が形成されるブランク材を準備するブランク材準備工程と、
    (b)ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とを用いて、基準位置を設定する基準位置設定工程と、
    (c)基準位置設定工程で設定した基準位置に対して、ブランク材が予め定められるL字状チップの形状となるように、ブランク材の側面を研磨する研磨工程とを含むことを特徴とするチップ形成方法。
  2. (b)基準位置設定工程は、
    (b1)ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とに当接する位置決め用治具を準備する治具準備段階と、
    (b2)ブランク材本体部の側面交差稜線部分に含まれる第1側面と第2側面とを、位置決め用治具に当接させて、ブランク材を位置決めする位置決め段階と、
    (b3)位置決め用治具に設定される基準位置を、ブランク材の基準位置として設定する設定段階とを有することを特徴とする請求項1記載のチップ形成方法。
  3. (c)研磨工程は、
    (c1)基準位置設定工程の位置決め段階で、位置決めされるブランク材を厚み方向両側から挟持して、基準位置に対するブランク材の変位を阻止する固定段階と、
    (c2)変位が阻止されたブランク材から、位置決め用治具を離反させる治具離反段階と、
    (c3)治具離反段階後に、変位が阻止されたブランク材の側面を研磨する研磨段階とを有することを特徴とする請求項2記載のチップ形成方法。
  4. ブランク材準備工程では、成形し、焼成した焼結体の厚み方向両側を研削して形成したブランク材を準備し、
    研磨工程では、ブランク材を厚み方向両側から挟持して、基準位置に対するブランク材の変位を阻止した状態で、ブランク材を研磨することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のチップ形成方法。
  5. 研磨工程では、基準位置設定工程で設定される基準位置に対して、ブランク材本体部のうちで、側面交差稜線部分に含まれる第1側面および第2側面を素面のまま残して、ブランク材本体部のうちで、各突出部と反対側の側面を研磨するとともに、各ブランク材突出部の側面を研磨することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のチップ形成方法。
  6. ブランク材準備工程では、チップ形成後に切り屑を分断させるためのチップブレーカとなるブレーカ部分が、各ブランク材突出部にそれぞれ形成されるブランク材を準備することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のチップ形成方法。
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