JP2007267517A - 配電監視制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安価かつ長寿命の通信ケーブルを使用して余分なコストアップを抑制しながら、配電監視制御の高機能化のために多種多様な情報を高速に伝送することができる配電監視制御システムを確立できるようにする。
【解決手段】受電側には区分開閉器や変圧器等の監視制御対象機器2を監視制御する子局6が、給電側には子局6を統括制御する親局5がそれぞれ設けられ、親局5と子局6とが配電線3に沿って設置された通信ケーブル7を介して互いに接続されており、親局5および子局6は、通信ケーブル7を経由して送受信される直交周波数分割多重化(OFDM)された通信信号と各局5,6内のデータ信号との間で変復調を行うOFDMモデム52,62を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、配電線に付属して設置される開閉器や変圧器等の各種機器の遠隔監視制御を通信ネットワークを用いて行う配電監視制御システムに関する。
従来のこの種の配電監視制御システムにおいては、配電線に付属して設置される開閉器や変圧器等の監視制御対象機器に対して当該機器の監視制御を行う子局を、また、変電所や営業所などの基地側には子局を統括制御する親局をそれぞれ設け、上記親局と子局とを配電線に沿って設置されたマルチドロップペア線からなる通信ケーブルを介して互いに接続し、親局と子局とにそれぞれ内蔵した音声帯域(0〜3.4kHz)の信号を変復調するモデムによって1200bps程度の比較的低速の通信速度でもって遠隔監視制御を行えるようにしたものがある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開2006−42540号公報 三菱電機技報Vol.62 No.3 1988
ところで、従来の配電監視制御システムにおいて通信ケーブルとして使用されるマルチドロップペア線は、同軸ケーブルや光ファイバケーブルなどの他の通信ケーブルよりも安価で、かつ長寿命という利点があるために汎用されている。一方、近年、開閉器や変圧器等の監視制御対象機器に電圧値、電流値、温度などを検出する各種センサや検出器を設け、これらの各種センサや検出器で得られた計測情報を各子局から通信ケーブルを介して親局に送信することで、監視制御対象機器に対するメンテナンスの容易化や、寿命予測を行えるようにしたいという要請が強まっている。
ところが、このようなマルチドロップペア線を通信ケーブルとしてできるだけ使用し、かつ、親局と子局にそれぞれ従来の音声帯域モデムを用いて情報伝送を行う場合には、多くの情報量を伝送することができず、このため、一定の時間内に通信を完了させる上では伝送すべき情報量が制限されてしまい、各種センサや検出器で得られた多くの計測情報を伝送したいという時代の要請に十分に応えられないという課題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、安価かつ長寿命の通信ケーブルを使用して余分なコストアップを抑制しながら、配電監視制御の高機能化のために多種多様な情報を高速に伝送することができる配電監視制御システムを確立できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するために、受電側には開閉器や変圧器等の監視制御対象機器を監視制御する子局が、給電側には上記子局を統括制御する親局がそれぞれ設けられ、上記親局と子局とが配電線に沿って設置された通信ケーブルを介して互いに接続されてなる配電監視制御システムにおいて、次のようにしている。
すなわち、本発明では、上記親局および子局は、上記通信ケーブルを経由して送受信される直交周波数分割多重化(OFDM)された通信信号と各局内のデータ信号との間で変復調を行うOFDMモデムを備えることを特徴としている。
本発明によれば、親局および子局との間での情報伝送に際しては、直交周波数分割多重化(OFDM)した通信信号を通信ケーブルを介して送受信するので、変調用のキャリアの周波数間隔を最小することができ、安価かつ長寿命の通信ケーブルを使用して余分なコストアップを抑制しながらも、配電監視制御の高機能化のために多種多様な情報を高速伝送することが可能となる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における配電監視制御システムの構成図である。
この実施の形態1の配電監視制御システムは、給電側の変電所1と受電側に設置された開閉器や変圧器等の監視制御対象機器2とが配電線3を経由して接続されている。そして、給電側の変電所1に親局5が、また受電側の監視制御対象機器2に対して子局6がそれぞれ設置されている。そして、親局5と各子局6とが配電線3に沿って設置された通信ケーブルであるマルチドロップペア線7を介して互いに接続されている。
上記のマルチドロップペア線7は、配電線3に沿って新たに設置することもできるが、従来の音声帯域(0〜3.4kHz)の比較的低速度の通信信号を用いて遠隔監視制御を行うためのマルチドロップペア線7が既に存在する場合には、これをそのまま流用してもよい。その際、既設のマルチドロップペア線7が2ライン分存在し、2ライン分を共に使用するときには全二重通信が可能となり、また、1ライン分のみ使用するときには半二重通信が可能となる。
上記の親局5は各子局6から送られてくる情報に基づいて各子局6を統括制御するもので、IPサーバ51とOFDMモデム52とを備えている。また、各子局6は、監視制御対象機器2に設けられた電圧値、電流値、温度などを検出する図示しない各種センサや検出器からの情報を取り込んで、これらの情報を親局5に送信する一方、親局5からの指令情報に基づいて監視制御対象機器2の動作(例えば、開閉器の開閉動作や変圧器のタップ切換動作など)を制御するもので、制御処理部61とOFDMモデム62とを備えている。
ここに、親局5のIPサーバ51は、ポーリングセレクティング方式に基づいて各子局6に対するアクセス権を順次巡回し、アクセス権を獲得した子局6との間でIP(インターネットプロトコル)に基づいて通信を行い、配電線3上の監視制御対象機器2の監視制御や計測情報収集を行っている。
また、親局5および各子局6に設けられている各OFDMモデム52,62は、通信ケーブル7を経由して送受信される直交周波数分割多重化(OFDM)された通信信号と、各局5,6内のデータ信号の間で変復調を行うものである。すなわち、親局5と各子局6との間でマルチドロップペア線7を介してIP通信を行う際、各OFDMモデム52,62において、データ信号をアナログ変調した基本信号に対して重畳される直交周波数分割多重化(OFDM)用のキャリアは、図2(a)に示すように、一定の高周波数帯(2〜30Mbps)Δfを共用して使用される。
上記構成の配電監視制御システムにおいて、親局5のIPサーバ51は、ポーリングセレクティング方式に基づいて各子局6に対するアクセス権を順次巡回してアクセス権を獲得した子局6との間で通信を行い、子局6に対する配電線3上の監視制御対象機器2の監視制御や計測情報収集を行っている。その際、親局5と子局6は、直交周波数分割多重化(OFDM)した通信信号をマルチドロップペア線7を介して送受信するので、従来に比べて多種多様な情報を高速伝送することができる。
また、親局5と子局6がポーリング方式でアクセス権を順次渡していく場合、図3に示すように、各子局6はアクセス権を獲得したタイミングで監視制御対象機器2に設けたセンサや検出器等からの計測データD1,D2,…Dn,…を取得して親局5に送信するようにすれば、各子局6はアクセス権を獲得するタイミングが異なるものの、ポーリングの1巡回期間Tが一定時間内で短かければ、親局5から見た場合、1巡回期間Tごとに子局6全体のデータ計測の同期が擬似的に取れていると見なすことができる。このため、各子局6間の計測同期信号が不要となる。
またこのとき、親局5は、ポーリングの1巡回期間T内の計測データD1,D2,…Dn,…と、変電所1の保護継電器等の動作に基づいて配電線3に事故等に起因した状態変化が有ったか否かの検出条件とを重ね合わせ、状態変化が無ければ計測データD1,D2,…Dn,…の擬似同期成立、状態変化が有れば擬似同期不成立とすることで、子局6で得られる計測データD1,D2,…Dn,…の有効無効を判定するようにすれば、計測データD1,D2,…Dn,…に対して効率的に同期プリミティブを実行することができ、システムに関する信頼性を高めることができるとともに、各局5,6のシステム構造を簡略化でき、経済的に優れた装置を得ることができる。
以上のように、この実施の形態1の配電監視制御システムは、親局5および各子局6との間で情報伝送を行う際に、直交周波数分割多重化(OFDM)した通信信号をマルチドロップペア線7を介して送受信するので、変調用のキャリアの周波数間隔を最小することができ、安価かつ長寿命のマルチドロップペア線7を使用して余分なコストアップを抑制しながらも、配電監視制御の高機能化のために多種多様な情報を高速伝送することが可能となる。
また、上述のごとく、従来の音声帯域(0〜3.4kHz)の比較的低速度の通信信号により遠隔監視制御を行う配電監視制御システムが既に存在する場合、本発明で使用する通信信号は従来の周波数帯域と基本的に異なるために、物理的に同一のマルチドロップペア線7を使用しても論理的には別々のネットワークとして動作することができる。したがって、既設のマルチドロップペア線7をそのまま流用しつつ、親局5と子局6に各OFDMモデム52,62を設置することにより、従来の既設のシステムから本発明のシステムに容易に切り替えることが可能である。
なお、上記の実施の形態1では、親局5と子局6との間で情報通信を行う際に、ポーリングセレクティング方式によりアクセス権を順次渡してリンク確立を行うようにしているが、トークン信号を巡回させてアクセス権を制御する、いわゆるトークンパッシング方式によりリンク確立を行うようにすることも可能であり、この場合もこの実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
実施の形態2.
実施の形態1で既述したように、従来は、音声帯域(0〜3.4kHz)の比較的低速度の通信信号を用いて遠隔監視制御を行う上で、4線式、すなわちマルチドロップペア線7を2ライン分設置し、1ライン分を上り方向の信号、残りの1ライン分を下りの信号をそれぞれ伝送することで全二重通信を実施できるようにしたものがある。
このように、マルチドロップペア線の2ライン分が既に設けられている場合、実施の形態1のように、親局5と子局6とがポーリング信号あるいはトークン信号によりリンク確立された時点で、データ伝送方向を時分割で上りと下りの交互に切り換えるようにすれば、1ラインごとに半二重通信を行うことができる。
そこで、この実施の形態2の配電監視制御システムでは、図4(a)に示すように、1ライン分のマルチドロップペア線7aは、親局5からの伝送距離L1が短いが子局6の数nが多い場合を対象として半二重通信を行い、他の1ライン分のマルチドロップペア線7bは、親局5からの伝送距離L2が長いが(L2>L1)子局6の数mが少ない場合(m<n)を対象として半二重通信を行うことにより、無中継の通信可能範囲を拡大することができる。
さらに、図4(b)に示すように、1ライン分のマルチドロップペア線7aを子局6の接続回線、他の1ライン分のマルチドロップペア線7bを中継再生用回線とし、中継再生用回線7b上に停電時の電源バックアップ機能を備えた中継器8を設置することで通信可能範囲をさらに拡大(図示の例ではL3+L4まで拡大)することが可能となる。
実施の形態3.
上記の実施の形態1では、図2(a)に示したように、親局5と子局6がIP通信を行う際、データ信号をアナログ変調した基本信号に対して重畳される直交周波数分割多重化(OFDM)用のキャリアは一定の高周波数帯Δfのものを共用するようにしているが、この実施の形態3では、図2(b)に示すように、キャリアは、親局5と各子局6に対してそれぞれ固有の周波数帯が予め割り当てられている。すなわち、親局5には周波数帯Δf1のキャリア、各子局6には各周波数帯Δf2,Δf3,…,Δfn,…のキャリアというように、各局5,6に周波数帯が互いに異なるキャリアを割り当てている。
これにより、各局5,6はいわゆる直交周波数分割多重化多元接続(OFDMA)を行うことができて、他の局との間に混信を生じることがなくなり、自局に送信したいデータがあるときにはいつでも通信を行うことができる。特に、子局6が状態変化を認識した際には、通信権を確保するための待ち時間無しに親局5に対して情報伝達が可能となるので、実施の形態1の場合よりもさらに通信速度を向上させることができる。
しかも、既設の通信ケーブルとしてマルチドロップペア線7が2ライン分存在する場合、この実施の形態3ではOFDMA方式により1ライン分ごとに全二重通信を行うことができるので、実施の形態2(図4(a),(b)参照)と同じく通信可能範囲を拡大し易くなるとともに、実施の形態2の場合よりもさらに高速伝送を実現することができるという利点が得られる。
なお、この実施の形態3では、各局5,6に対して固定された周波数帯を予め割り当てておく、いわゆる固定割当多元接続方式を採用しているが、子局6の通信要求時に通信に使用していない空いた周波数帯を割り当てる、いわゆる要求割当多元接続方式を採用することも可能である。
実施の形態4.
この実施の形態4の配電監視制御システムの全体構成は、図1に示した実施の形態1の場合と基本的に同じであるが、この実施の形態4では、親局5のIPサーバ51、および子局6の制御処理部61は、配電事故等によって配電線3からの電力供給が停止したのに応じて、電力供給停止直前の各種のシステム運用パラメータを不揮発性メモリに格納し、復旧時はこのメモリに格納されたステム運用パラメータを参照して動作を再開するように構成されている。
すなわち、図5に子局6の内部構成を示すが、この子局6において、図6のフローチャートに示すように、配電事故等によって配電線3からの電力供給が停止すると(S1)、これに応じてバックアップ電源63が起動されるとともに、停電検出回路64は電力供給の停止による電源電圧の低下を検出する(S2)。そして、停電検出回路64は停電検出信号をCPU61aに送出する。CPU61aは、これに応じて電力供給停止直前の各種のシステム運用パラメータを不揮発性メモリ61bに格納する(S3)。その後、配電事故等が復旧されて配電線3から子局6に電力供給が開始されると(S4)、不揮発性メモリ61bに格納されたシステム運用パラメータを各部に設定する(S5)。これにより、制御処理部61の各部はシステム運用パラメータを参照して動作を再開する(S6)。
以上のように、この実施の形態4では、各局5,6の内部処理として、電力供給停止後、次の電源復旧時には早期に通信を再開して、短時間の内で通信ネットワークの確立が実現できるので、システム運用の自由度を増すことが可能になる。
実施の形態5.
図7〜図10はこの実施の形態5の配電監視制御システムにおいて、通用運用状態から停電事故発生、およびその後の逆送送電までの各動作を時系列的に示す説明図である。
この実施の形態5では、配電線3が常開開閉器13pを境にして、順送送電を行う順送送電ルート(区間A)と逆送送電を行う逆送送電ルート(区間B)とに区切られている。また、順送送電ルートと逆送送電ルートの各変電所1a,1bにはそれぞれ親局5a,5bが設けられ、両親局5a,5b間がマルチドロップペア線7で接続されており、このマルチドロップペア線7に各子局6a,6b,…が接続されている。この場合、各子局6a,6b,…は、通信信号の中継再生機能を備えており、配電線3の順送送電ルートと逆送送電ルートの双方に向けて通信可能な構成となっている。また、各子局6a,6b,…は、配電線3に設置された監視制御対象機器としての各開閉器13a,13b,…の開閉状態を監視するとともに、開閉動作を制御する。
この構成の配電監視制御システムにおける動作について、図7〜図10を参照して説明する。
(a)通常運用時
定常運転状態では、常開開閉器13pが常に開放されているので、この常開開閉器13pを境として順送送電ルート側の変電所1aと逆送送電ルート側の変電所1bからそれぞれ配電線3に給電されている(図7(a)参照)。
(b)配電線事故発生時
例えば、順送送電ルート(区間A)内の開閉器13b,13c間に位置する配電線3に地絡事故が発生すると、変電所1aに備わる保護継電器の作用で遮断器12が開放して区間A内の配電線3による給電が停止する。このとき、この区間A内の各開閉器13a,13b,…も開放状態になる(図7(b)参照)。
(c)再閉路動作
一定時間経過後に遮断器12が再投入されると、各子局6a,6b,…が備える時限順送機能により、親局5a側から常開開閉器13p側に向かう順送送電ルートに沿って各開閉器13a,13b,…が順次投入されていく(図8(c)参照)。
(d)事故区間判定
上記(c)の時限順送機能により、各開閉器13a,13b,…が順送送電ルートに沿って順次再投入されると、地絡事故の発生地点直前の開閉器13bが再投入された途端に過電流が流れるため、変電所1aの遮断器12が再度開放されるとともに、この開閉器13bの再閉路情報が子局6bから親局5aに送信されるので、親局5aは事故点近接の開閉器13bおよびその子局6bを認識することができる(図8(d)参照)。
(e)再々閉路動作
その後、遮断器12を再々投入されると、各子局6a,6b,…が備える時限順送機能で順送送電ルートに沿って親局5a側から常開開閉器13p側に向かう順送送電ルートに沿って各開閉器13a,13b,…が順次投入されていくが、このとき、親局5aは、事故点近接の子局6bに対して開閉器13bを開放状態に固定する制御指令を与える。このため、発電所1aから開放状態に固定された開閉器13bに至るまでに存在する開閉器だけが順次投入される。ここでは13aの開閉器が投入される(図9(e)参照)。
(f)逆送制御開始
上記(e)の処理により順送送電ルート(区間A)において、開放状態に固定された開閉器13bの直前の箇所まで発電所1aからの給電が再開されるが、この開放状態に固定された開閉器13bよりも下流側の配電線3には未だ給電がなされていない。そこで、早期に給電が行われるようにするため、他方の変電所1bから常開開閉器13pに向かう逆送送電ルート(区間B)から給電すべく、他方の親局5bは常開開閉器13pの投入を制御する。
すなわち、一方の変電所1aから他方の変電所1bに対して、区間Aでの事故発生、およびその事故点近接の開閉器13bを特定する情報が連絡されるので、他方の変電所1bに設置されている親局5は、その情報に基づいて、常開開閉器13pに対応して設けられている子局6pに対して常開開閉器13pを閉じる指令を逆送送電ルート側の各子局6r,6q,…を中継して送出する。これにより、常開開閉器13pが投入される(図9(f)参照)。
(g)逆送制御完了
引き続いて、他方の親局5bは、逆送送電制御用の信号を逆送送電ルート側の各子局6r,6q、6p,…を中継して送出し、これによって、常開開閉器13pから事故点近接の開閉器13cを除く開閉器を順次投入する。ここでは逆送送電ルートに沿って13dまでの開閉器が投入される。これにより、区間A内の事故点近接の開閉器13cよりも下流側の配電線3に対して逆送送電ルートを経由して給電が行われる(図10(g)参照)。
このように、各子局6a,6b,…6r,…に全て中継再生機能を持たせると、各子局6a,6b,…6r,…の通信範囲の自由度が増し、ネットワーク上に停電時の電源バックアップ機能を持った中継器を別途配置しなくても保守性に優れたシステムを構築することができ、システム設計上有利となる。
なお、上記の各実施の形態1〜5では、通信ケーブルとしてマルチドロップペア線7を使用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば同軸ケーブルなどの他の通信ケーブルを適用することも可能である。
本発明の実施の形態1における配電監視制御システムの構成図である。 直交周波数分割多重化(OFDM)用のキャリアの周波数分布を示す特性図である。 同配電監視制御システムにおいて、ポーリングの1巡回期間ごとに送信される計測データを時系列的に示す説明図である。 本発明の実施の形態2の配電監視制御システムにおいて、マルチドロップペア線が2ライン分存在する場合に、各ラインを半二重通信路として役割分担することにより通信可能範囲を拡大させる場合の説明図である。 本発明の実施の形態4の配電監視制御システムにおける子局の内部構成の一例を示すブロック図である。 同配電監視制御システムにおいて、停電時に伴う処理動作の説明に供するフローチャートである。 本発明の実施の形態5の配電監視制御システムにおける給電動作の説明図である。 同配電監視制御システムにおける給電動作の説明図である。 同配電監視制御システムにおける給電動作の説明図である。 同配電監視制御システムにおける給電動作の説明図である。
符号の説明
1,1a,1b 変電所、2 監視制御対象機器、3 配電線、
5,5a,5b 親局、6,6a,6b,… 子局、
7,7a,7b マルチドロップペア線(通信ケーブル)、13p 常開開閉器、
52 OFDMモデム、62 OFDMモデム、61 不揮発性メモリ、
63 電源バックアップ回路、64 停電検出回路。

Claims (8)

  1. 受電側には開閉器や変圧器等の監視制御対象機器を監視制御する子局が、給電側には上記子局を統括制御する親局がそれぞれ設けられ、上記親局と子局とが配電線に沿って設置された通信ケーブルを介して互いに接続されてなる配電監視制御システムにおいて、上記親局および子局は、上記通信ケーブルを経由して送受信される直交周波数分割多重化(OFDM)された通信信号と各局内のデータ信号との間で変復調を行うOFDMモデムを備えることを特徴とする配電監視制御システム。
  2. 上記親局と子局との間の情報通信に際して、ポーリングセレクティング方式によりリンク確立を行うものであることを特徴とする請求項1記載の配電監視制御システム。
  3. 上記親局と子局との間の情報通信に際して、トークンパッシング方式によりリンク確立を行うものであることを特徴とする請求項1記載の配電監視制御システム。
  4. 上記親局は、ポーリングまたはトークンの1巡回期間内に上記監視制御対象機器の事故等の状態変化の有無に応じて上記子局で得られる計測情報の有効無効を判定するものであることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の配電監視制御システム。
  5. 上記通信ケーブルが2ライン分設けられている場合には、1ライン分ごとに半二重通信を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の配電監視制御システム。
  6. 上記データ信号をアナログ変調した基本信号に対して重畳される直交周波数分割多重化(OFDM)用のキャリアは、上記親局と子局に対してそれぞれ固有の周波数が割り当てられていることを特徴とする請求項1記載の配電監視制御システム。
  7. 上記親局および子局が備える制御処理部は、上記配電線からの電源供給の喪失直後にバックアップ電源により電源喪失直前の各種のシステム運用パラメータを不揮発性の記憶素子内に格納し、復旧時はこのシステム運用パラメータを参照して動作を再開するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の配電監視制御システム。
  8. 上記配電線が常開開閉器を境にして順送送電を行う順送送電ルートと逆送送電を行う逆送送電ルートとに区切られている場合において、上記子局には通信信号の中継再生機能が設けられ、上記配電線の事故発生時には逆送送電制御用の信号を上記逆送送電ルートに沿って設置された通信ケーブルおよび子局を中継して送出し、上記常開開閉器をオンにして当該開閉器を経由して逆送送電を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の配電監視制御システム。
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