JP5336654B2 - 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路 - Google Patents

制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5336654B2
JP5336654B2 JP2012510551A JP2012510551A JP5336654B2 JP 5336654 B2 JP5336654 B2 JP 5336654B2 JP 2012510551 A JP2012510551 A JP 2012510551A JP 2012510551 A JP2012510551 A JP 2012510551A JP 5336654 B2 JP5336654 B2 JP 5336654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
network
period
breaker
communication terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012510551A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011129071A1 (ja
Inventor
洋一 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2012510551A priority Critical patent/JP5336654B2/ja
Publication of JPWO2011129071A1 publication Critical patent/JPWO2011129071A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5336654B2 publication Critical patent/JP5336654B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B3/00Line transmission systems
    • H04B3/54Systems for transmission via power distribution lines
    • H04B3/544Setting up communications; Call and signalling arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/403Bus networks with centralised control, e.g. polling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/40Bus networks
    • H04L12/407Bus networks with decentralised control
    • H04L12/413Bus networks with decentralised control with random access, e.g. carrier-sense multiple-access with collision detection [CSMA-CD]
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5404Methods of transmitting or receiving signals via power distribution lines
    • H04B2203/5408Methods of transmitting or receiving signals via power distribution lines using protocols
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2203/00Indexing scheme relating to line transmission systems
    • H04B2203/54Aspects of powerline communications not already covered by H04B3/54 and its subgroups
    • H04B2203/5429Applications for powerline communications
    • H04B2203/5458Monitor sensor; Alarm systems

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

(関連出願に関する言及)2010年4月12日に出願された日本国特許出願2010−091545号に含まれる、特許請求の範囲、明細書、図面及び要約書の開示内容はすべて本願に援用される。
本発明は電力線等の有線を利用した通信技術に関する。
従来から、電力線に信号を重畳して通信を実行する通信端末を建物内に分散して設置し、相互に通信を実行する電力線通信システムがある。通信端末としては、一般家庭の場合には、例えば、各種の家電機器が、オフィスビルの場合には、例えば、照明器具やパソコンなどがある。各通信端末は、電力線に接続され、電力線通信システムにおける負荷機器となる。
これらの負荷機器は電力線通信で用いる信号周波数帯において電力線の特性インピーダンスと比較して非常に低いインピーダンスを有している場合が多い。電力線に接続する負荷機器の台数が多くなると、負荷機器の台数分のインピーダンスによって電力線通信システムの信号減衰を増大させることになり、通信エラーレートを増加させる一因となる。また、負荷機器の中には高レベルのノイズを発生するものもあり、当該ノイズもまた通信エラーレートを増加させる一因になっている。
このような通信エラーレートの増加を改善する方法として、問題となる負荷機器にインピーダンスアッパーを取り付ける方法や、中継装置を用いて端末間の通信を中継する方法が提案されている。また、特許文献1には専用の中継装置を分電盤内や分電盤付近に設置する方法が開示されている。
特開2001−308756号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、中継器が信号の中継のために同じ内容のデータを再度送信するため、通信システム全体における通信効率の低下に繋がるという問題がある。また、同一のブレーカの系統に設置されている通信端末間で通信を行う場合にも、他のブレーカの系統に接続されている通信端末間で送受信される信号が分電盤を経由して通信を行う通信端末からの信号が干渉しあい、通信品質の劣化を招く。当該干渉を避けるために、各通信端末が通信を実行できるタイミングを定めた場合には、各通信端末について通信機会が減少し、全体の通信効率が低下するという問題もある。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、電力線通信における通信効率の低下を抑制できる制御装置、通信端末、制御方法及び通信方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一実施態様に係る制御装置は、複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続される通信システムに含まれる制御装置であって、前記複数のネットワーク各々について、前記ネットワークに属する通信端末が、他のネットワークに属する通信端末と通信を行うことができるネットワーク間通信期間と、各ネットワークに属する通信端末がそれぞれのネットワーク内の通信端末とのみ通信できるネットワーク内通信期間とを決定する通信管理部と、前記ネットワーク間通信期間において前記複数のネットワークのうち少なくとも2つのネットワーク間に設けられたフィルタを通過状態にし、前記ネットワーク内通信期間において前記複数のネットワークそれぞれの間に設けられた前記フィルタを遮断状態にする制御部と、を備えることを特徴としている。
上述のような構成によって、ネットワーク内通信期間においては、フィルタによって、他のネットワークと分断される構成になるため、ネットワーク内通信による信号が、他のネットワークに漏洩しなくなる。したがって、ネットワーク内通信期間においては、第1のネットワークに属する通信端末と同じ第1のネットワークに属する他の通信端末との通信と、第2のネットワークに属する通信端末と同じ第2のネットワークに属する他の通信端末との通信とが、同時に実行できることになる。その結果、各通信端末の通信効率の向上を図れる。
実施の形態に係る電力線通信システムのシステム構成を示す概念図である。 実施の形態1に係る分電盤の機能構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る電力線通信制御ユニットの機能構成例を示す部六図である。 実施の形態1に係る通信端末の機能構成例を示すブロック図である。 (a)は、実施の形態1、2に係る通信パケットの構成例を示す概念図である。(b)は、端末B1から端末A1に直接送信する通信パケットの構成例を示す概念図である。(c)は、端末B1から端末A1に分電盤を経由して送信する通信パケットの端末B1が発信する通信パケットの構成例を示す概念図である。(d)は、端末B1から端末A1に分電盤を経由して送信する通信パケットの分電盤が発信する通信パケットの構成例を示す概念図である。 実施の形態1におけるビーコン周期内の通信例を示すタイミングチャートである。 実施の形態2における電力線通信制御ユニットの構成を示すブロック図 実施の形態2におけるビーコン周期内の通信期間構成を示す図 実施の形態3における分電盤1の内部構成を示すブロック図 実施の形態3における電力線通信制御ユニットの構成を示すブロック図 実施の形態3におけるビーコン周期内の通信期間構成を示す図
ここで、本発明の一態様である第1の制御装置は、複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続される通信システムに含まれる制御装置であって、前記複数のネットワーク各々について、前記ネットワークに属する通信端末が、他のネットワークに属する通信端末と通信を行うことができるネットワーク間通信期間と、各ネットワークに属する通信端末がそれぞれのネットワーク内の通信端末とのみ通信できるネットワーク内通信期間とを決定する通信管理部と、前記ネットワーク間通信期間において前記複数のネットワークのうち少なくとも2つのネットワーク間に設けられたフィルタを通過状態にし、前記ネットワーク内通信期間において前記複数のネットワークそれぞれの間に設けられた前記フィルタを遮断状態にする制御部と、を備えることを特徴とする。
当該構成によれば、ネットワーク間通信期間と、ネットワーク内通信期間とに通信期間をわけることにより、それぞれの区間で各通信端末は、他のネットワークに属する通信端末との通信、及び、同じネットワークに属する通信端末との通信を実行できる。特に、ネットワーク内通信期間においては、フィルタにより隔てられることで、従来は通信信号の重複が発生するためにできなかった、第1のネットワークにおけるネットワーク内通信と、第2のネットワークにおけるネットワーク内通信とを同時に実行できるので、従来よりも、通信の効率を向上させることができる。
また、本発明の一態様である第2の制御装置は、上記第1の制御装置において、前記通信システムは、電力線通信ネットワークであり、前記ネットワーク各々は、各ネットワークに対応するブレーカを経由して前記制御装置に有線の伝送路を介して接続され、前記制御装置は、各ネットワークに対応するフィルタを備え、各フィルタは、それぞれ対応するブレーカに接続されていることとしてもよい。
当該構成によれば、本発明に係る制御装置は、電力線通信を制御する制御装置として活用でき、ホームネットワークシステム等においての活用に適応させることができる。
本発明の一態様である第3の制御装置は、上記第2の制御装置において、前記ネットワークに含まれる通信端末との間で信号の送受信を実行する送受信部を備え、前記送受信部は、各ネットワークに属する通信端末それぞれに、各々が属するネットワークを識別するネットワーク識別情報を含むネットワーク通知信号を送信することとしてもよい。
当該構成によれば、これにより、各通信端末は、自端末のネットワーク識別情報を認識することができる。したがって、例えば、各通信端末は、自端末で送信する通信パケットに通知されたネットワーク識別情報を付加することで、所属するネットワークを他の通信端末に通知したり、あるいは、ネットワーク識別情報を利用して、ネットワーク内通信期間において送信すべき通信パケットか、ネットワーク間通信期間において送信すべき通信パケットかどうかといった判断をしたりすることができるようになる。
本発明の一態様である第4の制御装置は、上記第3の制御装置において、前記制御部は、前記ネットワーク通知信号を送信する際に、1つのネットワークに対応するフィルタを通過状態にし、他のネットワークに対応するフィルタを遮断状態にし、前記送受信部は、前記ネットワーク通知信号をブロードキャストすることとしてもよい。
当該構成によれば、制御装置は、各通信端末に宛てた通信パケットを生成してネットワーク識別情報を通知せずともよくなり、例えば、あるネットワークに属する通信端末の個数が多い場合などに、制御装置の処理負荷を軽減できる。
本発明の一態様である第5の制御装置は、上記第3の制御装置において、前記送受信部は、前記複数のネットワーク各々に含まれる通信端末に対して、前記ネットワーク間通信期間及び前記ネットワーク内通信期間を規定する通信期間信号を送信することとしてもよい。
当該構成によれば、各通信端末に対して、ネットワーク間通信期間と、ネットワーク内通信期間との期間を通知することができるので、各通信端末は、自端末において、ネットワーク間通信期間に送信してよい通信パケットと、ネットワーク内通信期間に送信してよい通信パケットとの選別を行っての通信パケットの送信を行い、通信処理の効率化を図ることができる。
本発明の一態様である第6の制御装置は、上記第の制御装置において、前記送受信部は、前記ネットワーク間通信期間において互いに異なるネットワークに属する通信端末間の通信であるネットワーク間通信が所定期間、行われていない否かを判定し、前記通信管理部は、前記ネットワーク間通信期間中に所定期間に亘ってネットワーク間通信が行われていないと判定された場合に、前記ネットワーク間通信期間を短縮することとしてもよい。
また、このとき、上記第6の制御装置において、前記送受信部は、前記通信期間信号を逐次送信することとしてもよい。
当該構成によれば、通信管理部は、ネットワーク間通信期間とネットワーク内通信期間との長さを調整できるので、通信端末間の通信効率をより高めることができる。
本発明の一態様である第8の制御装置は、上記第の制御装置において、前記制御装置は、更に、互いに異なるネットワークに属する通信端末間で送受信される通信パケットを中継する中継制御部を備えることとしてもよい。
当該構成によれば、中継制御部が信号を中継することにより、減衰してしまった信号を、宛先の通信端末に転送することができる確度を向上させることができる。
本発明の一態様である第9の制御装置は、上記第の制御装置において、前記複数のネットワ−クのうち少なくとも一つのネットワークは、他のネットワークで用いられている通信プロトコルと異なる通信プロトコルが用いられており、前記中継制御部は、異なる通信プロトコル間のブリッジ処理を行うこととしてもよい。
当該構成によれば、互いに異なるプロトコルに従って動作する二つのネットワーク間の通信も、通信プロトコルの相違による通信の不具合を起こすことなく、実行できる。
本発明の一態様である第10の制御装置は、上記第3の制御装置において、前記制御部は、前記ネットワーク間通信期間において、前記複数のネットワークのうち、第1のネットワークと第2のネットワークとを接続する有線の伝送路上に設けられたフィルタのみを通過状態にすることとしてもよい。
当該構成によれば、特定の第1のネットワークに属する通信端末と、第2のネットワークに属する通信端末とのネットワーク間通信のみを実行できるようにすることができ、このとき、更に他のネットワークが接続されていることによる、ネットワーク間通信における通信パケットの信号の減衰を極力抑制することができる。
本発明の一態様である第1の通信端末は、複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続され、制御装置を含む通信システムにおいて、前記ネットワークに含まれる通信端末であって、前記制御装置及び他の通信端末と信号の送受信を実行する送受信部と、前記制御装置により、自端末が属するネットワークと他のネットワークとの間に設けられたフィルタが通過状態になるネットワーク間通信期間において、当該他のネットワークに属する他の通信端末との通信を行い、前記制御装置により、自端末が属するネットワークと他のネットワークとの間に設けられたフィルタが遮断状態になるネットワーク内通信期間において、自端末が属するネットワークに属する他の通信端末との通信を行うよう制御するアクセス制御部と、を備えることを特徴とする。
これにより、通信端末は、制御装置から通知されたネットワーク間通信とネットワーク内通信との通信区間の区別により、ネットワーク内通信において、従来よりも通信効率を高めることができる。
また、本発明の一態様である第2の通信端末は、上記第1の通信端末において、前記送受信部は、前記制御装置から自端末が属するネットワークに割り当てられた識別番号であるネットワーク識別情報を含んだ信号を受信し、他の通信端末との通信の際に、自装置が属するネットワークの前記ネットワーク識別番号を含めたパケットを送信することとしてもよい。
また、本発明の一態様である第3の通信端末は、上記第2の通信端末において、前記送受信部は、他の通信端末から前記他の通信端末が属するネットワークのネットワーク識別番号を含むパケットを受信し、前記通信端末は、更に、前記他の通信端末から受信したパケットに含まれるネットワーク識別番号と自装置が属するネットワークの前記ネットワーク識別番号とが同一の場合に、前記他の通信端末は自装置が属するネットワークと同じネットワークに属すると判定し、前記他の通信端末から受信したパケットに含まれるネットワーク識別番号と自装置が属するネットワークの前記ネットワーク識別番号とが異なる場合に、前記他の通信端末は自装置が属するネットワークと異なるネットワークに属すると判定する相手端末判定部を備えることとしてもよい。
また、本発明の一態様である第4の通信端末は、上記第3の通信端末において、前記送受信部は、前記制御装置から前記ネットワーク間通信期間及び前記ネットワーク内通信期間を示す期間設定情報を含んだ信号を受信し、前記アクセス制御部は、前記期間設定情報に基づいて通信を制御することとしてもよい。
これにより、通信端末は他の通信端末に対して、自己の所属するネットワーク識別番号を通知することができ、例えば、他の通信端末との通信を実行する際に、ネットワーク内通信区間において送信すべき通信パケットであるか、あるいは、ネットワーク間通信区間において送信すべき通信パケットであるかの区別ができるようになる。
また、本発明の一態様である第5の通信端末は、上記第4の通信端末において、前記ネットワーク間通信区間においては、ネットワーク内通信も実行できるものであり、前記アクセス制御部は、前記ネットワーク間通信期間において、ネットワーク間通信をネットワーク内通信よりも優先して行うよう制御することとしてもよい。
これにより、通信端末では、ネットワーク間通信区間においては、ネットワーク内通信に優先してネットワーク間通信を実行することになるので、通信端末は、確実にネットワーク間通信と、ネットワーク内通信の双方の通信を実行するようになり、一方の通信が実行できないという事態を防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態である制御装置及び制御装置が組み込まれる電力線通信システムについて図面を用いて説明する。
<実施の形態1>
<構成>
図1は、実施の形態1に係る電力線通信システムのシステム構成例を示している。また、図2は、電力線通信システムに含まれる分電盤1の構成例を示している。
図1に示す電力線通信システムは、分電盤1と、分電盤1に接続された3系統の電力線のいずれかに接続された通信端末とからなる。図1の電力線通信システムでは、通信端末21A〜23Aが一つの系統に属し、通信端末21B、22Bが一つの系統に属し、通信端末21C、22Cが一つの系統に属している。通信端末21A〜23Aは図2に示す分電盤1内の分岐ブレーカ13Aに、通信端末21B、22Bは分電盤1内の分岐ブレーカ13Bに、通信端末21C、22Cは分電盤1内の分岐ブレーカ13Cに、それぞれ接続されている。
図1に示す電力線通信システムでは、電力線を介した通信が実行され、例えば、通信端末が空調設備などであった場合には、有線の伝送路を介して、他の装置から空調のON、OFFや、温度設定の通知等が可能となる。
図1に示す各通信端末は、それぞれ同じ系統内の通信端末とは分電盤1を介さずに通信を実行できる。しかし各通信端末は、他の系統に属する通信端末と通信を実行する場合には、分岐ブレーカを、つまり、分電盤1を経由する必要がある。なお、図2では、3系統つまり分電盤1内に分岐ブレーカが3つある場合を例に説明しているが、これは一例である。本実施の形態においては、複数の系統があればよく、例えば、4系統あるいは5系統あってもよいし、2系統しかなくともよい。以下、本実施の形態においては、この1つの分岐ブレーカに接続されている通信端末と当該1つの分岐ブレーカとで形成されるシステムを1つのネットワーク(または、系統)と呼称する。
また、各通信端末は、それぞれコンセントに接続されているものであり、図1においては、コンセントの先に通信端末が接続されていない状態を白丸で表現している。
本実施の形態における分電盤1の内部構成を図2に示す。図2に示すように、分電盤1は、主幹ブレーカ11と、分離部12と、分岐ブレーカ13A、13B、13Cと、電力線通信制御ユニット10とから構成される。図1に示した通信端末21A〜23Aは分電盤1内の分岐ブレーカ13Aに、通信端末21B、22Bは分電盤1内の分岐ブレーカ13Bに、通信端末21C、22Cは分電盤1内の分岐ブレーカ13Cに、それぞれ接続されている。
主幹ブレーカ11は、外部からの電源を供給された幹線電力線に接続され、供給された電源を、各分離部12A−12Cに供給する機能を有する。
分離部12A−12Cは、図2に示すように、主幹ブレーカ11と、電力線通信制御ユニット10と、各々が対応する分岐ブレーカと接続されている。
分離部12A−12Cは、入力された信号を、電力波形と、通信信号である高周波信号とに分離する機能を有する。電力線通信においては、例えば、50Hzあるいは60Hzの電力信号に対して、2MHz〜30MHzの高周波信号を通信信号として重畳させており、通信内容を解析するために、電力波形から分離する必要がある。なお、ここに挙げた周波数の値は一例である。
また、各分離部12A−12Cは、主幹ブレーカ11から供給された電力信号を対応する分岐ブレーカに供給する機能と、電力線通信制御ユニット10から供給される通信信号を分岐ブレーカ13A−13Cに供給する機能と、対応する分岐ブレーカから上がってきた通信信号を電力線通信制御ユニット10に供給する機能と、を有する。
電力線通信制御ユニット10は、通信信号の送信と受信を実行する機能を有する。また、電力線通信制御ユニット10は、フィルタのON/OFFを制御する機能と、各分岐ブレーカ13A−13Cに属する通信端末が他のブレーカに属する通信端末と通信できるブレーカ間通信優先期間と、各分岐ブレーカ13A−13Cに属する通信端末が同一のブレーカに属する通信端末とのみ通信できるブレーカ内通信期間とを各通信端末に通知する機能も有する。
電力線通信制御ユニット10の詳細について図3を用いて説明する。
図3は、本実施の形態に係る電力線通信制御ユニット10の機能構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、電力線通信制御ユニット10は、通信管理部101と、送受信処理部102と、合成・分配部103と、フィルタ制御部104と、フィルタ105A−105Cとを備える。
通信管理部101は、各通信端末が同期をとって通信のタイミングを制御するための信号であるビーコン信号の送信や通信期間の管理を行う機能を有する。通信管理部101は、送受信処理部102に送信すべきビーコン信号に含ませる情報(ビーコン信号の送信タイミング及び次のビーコン信号の送信タイミングを示す時刻情報と、ブレーカ間通信優先期間とブレーカ内通信期間とを規定する期間設定情報)を伝達する機能も有する。また、通信管理部101は、ビーコン信号を発信するタイミング及びブレーカ間通信優先期間の開始タイミングにおいて、フィルタ制御部104にフィルタを通過状態にする指示を出力する機能と、ブレーカ内通信期間の開始タイミングにおいて、フィルタ制御部104にフィルタを遮断状態にする指示を出力する機能も有する。
送受信処理部102は、電力線通信の送受信を行う機能を有する。送受信処理部102は、通信管理部101から伝達されたビーコン信号を合成・分配部103に伝達する機能を有する。
また、送受信処理部102は、ブレーカ間通信優先期間において、一定時間の間、ブレーカ間通信が実行されているか否かを、合成・分配部103を経由して通信パケットがやり取りされているかによって、検出し、一定時間の間にブレーカ間通信が実行されていなかった場合には、その旨を通信管理部101に伝達する機能を有する。
合成・分配部103は、電力線通信信号の合成及び分配を行う機能を有する。なお、合成・分配部103は、通信信号の反射を抑制するよう電力線の特性インピーダンスと整合がとれる構成にすることが望ましい。合成・分配部103は、送受信処理部102から伝達された信号を各フィルタ105A−105Cに伝達する機能と、各フィルタ105A−105Cから上がってきた通信信号を、他のフィルタに伝達する機能とを有する。
フィルタ制御部104は、通信管理部101からの指示に従い、各フィルタ105A−105Cのフィルタ機能のON/OFFを制御する機能、つまり、各フィルタを経由する信号を通過させるか、遮断させるかを決定する機能を有する。
フィルタ105A−105C各々は、各フィルタの両端に接続された2本の電力線の一方に伝送されている電力線通信信号を他方の電力線に通過させる通過状態と、遮断して通過させない遮断状態とを切り替えて動作することができる。フィルタ105A−105Cは、それぞれ、分離部12A−12Cに対応して設けられている。したがって、各フィルタを遮断状態にすることで、各通信端末がブレーカ内通信を実行する際の通信信号が、他のブレーカに属する通信端末間の通信を行う有線の伝送路への漏洩を防ぐことができる。
図4は、各ネットワークに接続される通信端末の機能構成を示すブロック図である。通信端末は、PLCアダプターと呼称されることもある。
図4に示すように、通信端末は、上位層I/F(Inter Face)部201と、アクセス制御部202と、変復調部203と、AFE(Analog Front End)部204と、相手端末判定部205とを含む。
上位層I/F部201は、上位層から受け付けた送信用データをアクセス制御部202に伝達する機能と、アクセス制御部202から受け付けた受信データを上位層に伝達する機能とを有する。
アクセス制御部202は、上位層I/F部201から受け取った送信用データに巡回冗長符号(CRC:Cyclic Redundancy Check)を付加し、フレーミング処理を施して送信フレームを作成する機能と、変復調部203から復調された信号からCRCチェックと受信処理とを行った後の受信データを上位層I/F部201に伝達する機能とを有する。また、媒体すなわち伝送路に対する通信状況監視や送信制御、及び送信した信号が受信側の通信端末で正しく受信されなかった場合の送信データの再送制御の機能も有する。また、アクセス制御部202は、通信パケットを受信し、その通信パケットが誤りなく(CRCチェックをクリアすること)受信できていた場合に、送信元の通信端末に対して、ACK信号を変復調部203、AFE部204を介して送信する機能も有する。
変復調部203は、アクセス制御部202から入力された信号を変調し、変調後の送信信号をAFE部204に伝達する機能と、AFE部204から入力された受信信号を復調して復調後の信号をアクセス制御部202に伝達する機能とを有する。
AFE部204は、変復調部203で生成された送信信号をデジタルの信号からアナログの信号に変換するD/A変換を行い、D/A変換後のアナログの信号を伝送路に重畳し送出する機能と、電力路から信号を抽出し、抽出した信号が所望の電力となるように、AGC(Analog Gain Control)を行った上で、アナログの信号からデジタルの信号に変換するA/D変換を行い、A/D変換後のデジタル信号を変復調部203に伝達する機能を有する。
相手端末判定部205は、通信する相手(通信パケットの送信先)の通信端末が、自端末と同一のネットワーク(系統)に所属しているか、自端末と異なるネットワーク(系統)に所属しているかを判定する機能を有する。当該判定は、自通信端末が属しているネットワークIDと、データの送信先のネットワークIDとが一致するか否かにより行われる。相手端末判定部205は、アクセス制御部202からの指示に従って、当該判定を行い、その判定結果をアクセス制御部202に伝達する。
<データ>
図5(a)〜(d)は、本実施の形態の通信システムに用いられる通信パケットのデータ構成例を示している。
図5(a)は、通信パケットのデータ構成を示す概念図である。
図5(a)に示されるように、通信パケットは、物理アドレスと、論理アドレスと、ブレーカIDと、上位層データとからなる。物理アドレスは、宛先と送信元との機器の物理アドレスの組み合わせからなる。論理アドレスは、宛先と送信元との機器の論理アドレスの組み合わせからなる。ブレーカIDは、送信元の機器が属するアドレスの大本にあるブレーカの識別子を示す。上位層データは、実際の通信における実データ、つまり、通信先に転送したいデータである。
図5(b)は、通信端末A1から通信端末B1に対して送信される通信パケットを示している。当該通信パケットは、宛先物理アドレスとして通信端末B1の物理アドレスが、送信元物理アドレスとして通信端末A1の物理アドレスが、宛先論理アドレスとして端末B1の論理アドレスが、送信元論理アドレスとして通信端末A1の論理アドレスが、ブレーカIDとして分岐ブレーカ13Aを示す識別番号が設定されている。
図5(c)及び図5(d)に示した通信パケットの詳細については、実施の形態2において説明する。
<動作>
次に、本実施の形態1における電力線通信システムの動作を説明する。
<システム動作>
次に、本実施の形態1における電力線通信システムの動作を図6に示すタイミングチャートを用いて説明する。
本実施の形態の電力線通信システムでは、図6に示すように、あるビーコン信号の送信が完了した時点から次のビーコン信号の送信が開始されるまでの間に、ブレーカ間通信優先期間T1と、ブレーカ内通信期間T2の2つの期間が設定される。
図6において、上段は、電力線通信システム全体において、やり取りされている通信パケットの内容を示している。また、図6において、2段目は、分電盤(電力線通信制御ユニット10)が発信している信号、3段目は、分岐ブレーカ13Aに属する通信端末が送受信している信号、4段目は、分岐ブレーカ13Bに属する通信端末が送受信している信号、5段目は、分岐ブレーカ13Cに属する通信端末が送受信している信号を、それぞれ四角で示している。また、図6の2段目以降において送信は、実線の四角で、受信は、破線の四角で示している。なお、図6において、各アルファベットそれぞれは、そのアルファベットで示されるブレーカに属する通信端末のいずれかを示している。
ブレーカ間通信優先期間T1は互いに異なるブレーカの系統に属する通信端末間の通信であるブレーカ間通信が優先される期間であり、ブレーカ内通信期間T2は同一のブレーカの系統に属する通信端末間の通信であるブレーカ内通信のみが行なわれる期間である。以下では、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2のそれぞれの期間において、分電盤1及び各通信端末が行う動作について説明する。
図6を見ればわかるように、本実施の形態1に係る通信システムにおいては、ブレーカ間通信優先期間T1では、ブレーカによって区分けされるネットワーク(系統)を超えた通信が実行されるのに対して、ブレーカ内通信期間T2においては、同一ブレーカに属する通信端末同士の通信、即ち、単一のネットワーク(系統)内の通信が実行される。なお、図6に示すブレーカ間通信優先期間T1においては、全ての系統から全ての系統への通信(A→B、A→C、B→A、B→C、C→A、C→B)が実行されるTDMA方式のように記載しているが、これはその限りではなく、例えば、分岐ブレーカ13Aに属する通信端末から分岐ブレーカ13Bに属する通信端末への通信が連続して実行される形になってもよい。各通信端末は、電力線上で通信が実行されていないタイミングを見計らって通信を実行するので、図6に示すような通信形式になる。
<電力線通信制御ユニット10のビーコン送信動作>
ここで、電力線通信制御ユニット10によりビーコン信号の送信について簡単に説明する。分電盤1の内部の電力線通信制御ユニット10は、所定の間隔でビーコン信号を送信する。ビーコン信号には、当該ビーコン信号及びその次のビーコン信号の送信タイミングを示す時刻情報と、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2のそれぞれの開始時刻及び終了時刻を示す期間設定情報とが含まれる。ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2とは、2つの連続するビーコン信号間に設定されている。
電力線通信制御ユニット10の通信管理部101は、予め定められているビーコン信号の発信期間をタイムカウンタでカウントし、ビーコン信号の発信タイミングにおいて、送受信処理部102にビーコン信号として送信すべき情報(時刻情報と期間設定情報)を伝達する。また、このとき、フィルタ制御部104に全フィルタ105A−105Cを通過状態にするように指示する。送受信処理部102は、伝達された情報に基づくビーコン信号を生成し、合成分配部103に伝達する。合成分配部103は、伝達されたビーコン信号を変調して、電力信号に重畳して各通信端末に出力する。このとき、各フィルタ105A−105Cはフィルタ制御部104により通過状態になっているので、ビーコン信号は各通信端末に伝達されることとなる。
<通信端末の動作>
ビーコン信号を受信した各通信端末は、ビーコン信号に含まれる期間設定情報に基づいて、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2を特定し、それぞれの期間に応じた媒体アクセス制御、即ち、他の通信端末との通信を実行する。
具体的にはAFE部204で受信された期間設定情報を含む信号は、ゲインコントロールがなされ、変復調部203に入力される。変復調部203は、予め定められた変調方式に従って受信した信号を復調して、復調信号をアクセス制御部202に出力する。アクセス制御部202は、入力された復調信号に含まれる期間設定情報を解析して、ブレーカ間通信優先期間T1と、ブレーカ内通信期間T2との、それぞれの開始時刻と終了時刻とを認識し、両期間T1とT2に従って、次のビーコン信号を受け付けるまでの、通信パケットの送受信を実行する。
ブレーカ間通信優先期間T1において、各通信端末のアクセス制御部202は、他の系統に接続された通信端末との通信であるブレーカ間通信を優先するよう媒体アクセス制御を行う。媒体アクセス制御の例としては、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance)方式や、TDMA(Time Division Multiple Access)方式などがある。
CSMA/CA方式では、通信を開始しようとする各通信端末が、キャリアセンスを行なって通信中の通信端末が他にいるか否かを確認し、他に通信している通信端末がいないと判定された場合に所定の設定範囲からランダムに選択されたバックオフ時間だけ待機する。各通信端末は、バックオフ時間が経過するまでの間に他の通信端末が通信を開始しなかった場合に通信を開始する。また、TDMA方式では、通信に参加するすべての通信端末間で同期を取り、それぞれの通信端末が親局等の制御局から指定された期間、または指定された順番に通信を行う。
以下では、媒体アクセス制御の方式として、CSMA/CA方式を用いた場合を例に挙げて説明する。なお、CSMA/CA方式は、一例であり、ブレーカ間通信優先期間T1及びブレーカ内通信期間T2内の少なくとも一部の期間でTDMA方式を用いた通信が行われていてもよい。この場合、制御局(例えば、電力線通信制御ユニット10)が各通信端末間で行われる通信に対して、当該通信がブレーカ間通信であればブレーカ間通信優先期間T1内の所定の期間を割り当て、当該通信がブレーカ内通信であればブレーカ間通信優先期間T1またはブレーカ内通信期間T2内の所定の期間を割り当てる。ただし、通信システム全体で送受信できるデータ量をできるだけ多くすることを考慮すれば、ブレーカ内通信は全てブレーカ内通信期間T2に割り当てられることが望ましい。
CSMA/CA方式において優先制御を行う方法としては、優先度の高いデータの送信を開始するために待機している通信端末がバックオフ時間の設定範囲を、優先度の低いデータの送信を開始するために待機している通信端末のバックオフ時間の設定範囲よりも、短くすることで実現できる。ここで、優先度の高いデータとは、互いに異なる分岐ブレーカの系統に属する通信端末間で送受信される通信パケットである、ブレーカ間通信パケットのことである。また、優先度の低いデータとは、互いに同一の分岐ブレーカの系統に属する通信端末間で送受信される通信パケットである、ブレーカ内通信パケットのことである。
このような媒体アクセス制御を行うことで、ブレーカ間通信優先期間T1においてブレーカ間通信パケットの送信が優先されるとともに、ブレーカ間通信パケットが存在しない場合にはブレーカ内通信パケットの送信が可能となりブレーカ間通信優先期間T1を有効活用できる。
なお、各通信端末のアクセス制御部202は、ブレーカ間通信優先期間T1の終了時刻が近づくと終了時刻までにパケットの送信とその到着確認が完了するように送信するパケットの長さの調整を行う。またブレーカ間通信優先期間T1の終了時刻までにパケットの送信とACKの受信が完了できないと判断された場合には、パケットの送信を見合わせる。送信を見合わせたパケットがブレーカ間通信パケットである場合は、次のブレーカ間通信優先期間T1まで送信を待機する。
ここで、各通信端末の相手装置判断部205が通信相手である通信端末が自端末と同一系統、または異なる系統のいずれに所属しているかを判断する方法について説明する。
各通信端末が送受信する通信パケットには、ヘッダ部分に自端末の物理アドレスに加えて自端末が属する系統のブレーカ識別番号が含まれている。各通信端末は、通信相手である通信端末と通信を開始するためのコネクション確立の過程において、他の通信端末との間でパケットの送受信を行う。各通信端末は、通信相手である通信端末から受信したパケットに含まれる物理アドレスとブレーカ識別番号を取得し、取得した通信相手である通信端末の物理アドレスとブレーカ識別番号を対応付けて相手端末判断部内のテーブル(図示せず)に保持する。
各通信端末の相手装置判断部205は、自端末が属する系統のブレーカ識別番号と通信相手である端末のブレーカ識別番号が同一であれば、通信相手である通信端末が同一ブレーカ内に存在すると判断し、当該通信端末宛の送信パケットをブレーカ内通信用の送信キューに格納する。一方、各通信端末の相手装置判断部205は、自端末が属する系統のブレーカ識別番号と通信相手である端末のブレーカ識別番号が異なる場合には、通信相手である通信端末が別ブレーカの系統に接続されていると判断し、当該通信端末宛の送信パケットをブレーカ間通信用の送信キューに格納する。通信端末は、ブレーカ間通信優先期間T1かブレーカ内通信期間T2かに応じて送信キューから取り出すパケットを選択し、送信処理を行う。
<電力線制御ユニット10によるT1及びT2の変更>
ここで、通信状況に応じてブレーカ間通信優先期間の終了時刻を前倒ししてブレーカ内通信期間T2を開始することも可能である。
電力線通信制御ユニット10は、ブレーカ間通信優先期間T1にネットワーク全体の通信状況の監視を行なう。当該監視において、(i)所定の長さの期間に亘ってブレーカ間通信が行なわれていない、あるいは、(ii)ブレーカ間通信優先期間T1において伝送された通信パケットの個数が所定数よりも少ないと判断すると、ブレーカ間通信優先期間T1の終了とブレーカ内通信期間T2の開始を通知するための終了通知パケットをブロードキャストで送信する。この終了通知パケットを受信した各通信端末は、ブレーカ間通信優先期間T1の終了を認識し、ブレーカ内通信期間T2に応じた動作を開始する。
このように、ブレーカ間通信優先期間T1の終了とブレーカ内通信期間T2の開始を前倒しすることで、同一系統に属する通信端末間の通信を並行して行なうことができる期間であるブレーカ内通信期間T2の期間が長くなり、電力線通信システム全体で送受信できるデータ量が多くなる。
なお、全体の通信状況を監視している電力線通信制御ユニット10は、帯域時間占有率や端末数等から負荷が分散されるようにブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2の時間比率を決定して、ビーコン信号により各通信端末に通知するようにしても良い。
次にブレーカ内通信期間T2になると電力線通信制御ユニット10の通信管理部101がフィルタ制御部104にブレーカ内通信期間T2であることを通知する。ブレーカ内通信期間T2であることを通知されたフィルタ制御部104は、各ブレーカに接続された電力線からの信号が他のブレーカに接続された電力線に漏洩しないよう、各フィルタ105A−105Cに対して高周波信号を遮断させる。
ブレーカ内通信期間T2において、各通信端末は宛先が同一ブレーカ内の通信端末であるブレーカ内通信パケットのみの送信を行い、宛先が他のブレーカの系統に接続されている通信端末であるブレーカ間通信パケットの送信は行わない。
<電力線通信制御ユニット10のブレーカ識別番号の通知動作>
次に、電力線通信制御ユニット10による、各通信端末へのブレーカ識別番号を通知する手法について説明する。ここで、ブレーカ識別番号は、通信システムにおいて、どのネットワーク(系統)に属するのかを識別するためのものであり、通信システムにおいて、所謂ネットワークIDと呼称されるものに相当する。
電力線通信制御ユニット10はブレーカ内通信期間T2を利用して、各ブレーカ配下の端末に対して定期的にブレーカ毎に固有に割り当てられた番号であるブレーカ識別番号の通知を行う。ここでは、分岐ブレーカ13Aの系統に属する通信端末に対するブレーカ識別番号の通知方法の例を示す。分岐ブレーカ13Aの系統に属する通信端末に対してブレーカ識別番号を通知するタイミングになると通信管理部101は、ブレーカ内通信期間T2においてフィルタ105Aのみを通過状態に制御する。このときフィルタ105B、105Cは遮断状態を維持する。電力線通信制御ユニット10は、このようなフィルタ制御状態で分岐ブレーカ13Aの系統のネットワークに参加し、ネットワーク内で通信が行われていないアイドル期間においてブレーカの識別番号を含むブレーカID通知パケットを送信する。他のブレーカ配下の端末に対しても同様にしてブレーカID通知パケットを送信する。このようにして各通信端末は、自端末が所属するブレーカの識別番号を取得することができる。
また、ここでは、ブレーカ内通信期間T2を利用して、ブレーカ識別番号を通知することとしたが、これは、ブレーカ内通信期間T2以外のタイミングで通知してもよい。例えば、システム起動時においては、各通信端末が通信を実行する前のタイミングでの初期化処理として、ブレーカ識別番号を通知するタイミングを設けてもよい。なお、ブレーカ内通信期間T2を利用する形態は、各ネットワーク(系統)に新たな通信端末が接続された場合に、当該通信端末にブレーカ識別番号を通知するのに適している。

<実施の形態2>
上記実施の形態1においては、電力線通信制御ユニット10は、単にフィルタのON/OFFを制御する構成とした。本実施の形態2においては、更に、通信パケットを、電力線通信制御ユニット10を経由し、信号を中継させることにより、信号レベルの減衰を抑制することを開示する。
なお、本実施の形態2においては、実施の形態1と共通する内容については、説明を割愛し、実施の形態1と異なる点を説明する。
<構成>
図7は、実施の形態2に係る電力線通信制御ユニット10の構成を示す機能ブロック図である。図7において、実施の形態1に示した電力線通信制御ユニット10と同じ構成要素については、同じ符号を用い、その説明を割愛する。
電力線通信制御ユニット10は、実施の形態1に示した電力線通信制御ユニット10と異なり、中継制御部106を備える。
中継制御部106は、各通信端末から、物理アドレスの宛先が、電力線通信制御ユニット10宛て(分電盤宛て)になっている通信パケットを電力線通信制御ユニット10が受信した場合に、当該通信パケットの物理アドレスの宛先を論理アドレスの宛先の機器の物理アドレスに変更し、物理アドレスの送信元を電力線通信制御ユニット10の物理アドレスに変更した通信パケットを生成して、出力する機能を有する。当該通信パケットは、送受信処理部102を介して、各フィルタを経由して、各ブレーカに属する通信端末に送信される。
一方、各通信端末は、構成は図4に示した構成をとるものの、更に、以下の機能を有する。
各通信端末は、各ネットワークに含まれる通信端末全てのアドレスと、そのブレーカ識別番号を記憶しているものとする。当該記憶の手法は、種々様々あり、その詳細についてはここでは割愛する。一手法としては、各通信端末が自身のアドレスと、電力線通信制御ユニットから通知されたブレーカ識別番号とをブレーカ間通信優先期間T1を利用してブロードキャストし、各通信端末は、ブロードキャストされてきた、その端末のアドレスとブレーカ識別番号とを対応付けて記憶することが考えられる。
各通信端末のアクセス制御部202は、通信パケットを送信する際には、相手端末判定部205に、送信先の通信端末が同じブレーカの系統に属するか、他のブレーカの系統に属するかを問い合わせる。
相手端末判定部205は、通信パケットの送信先として設定されるアドレスから、当該アドレスに対応する記憶した他の端末のアドレスを検出し、検出した他の端末のアドレスに対応するブレーカ識別番号が自身のブレーカ識別番号と一致するか否かを判定する。一致した場合には、アクセス制御部202に同一のブレーカに属することを通知し、一致しなかった場合には、他のブレーカに属することを通知する。
アクセス制御部202は、一致していると通知された場合には、物理アドレスの宛先を通信端末の物理アドレスに設定し、物理アドレスの送信元を自身の物理アドレスに設定し、論理アドレスの宛先を通信端末の論理アドレスに設定し、論理アドレスの送信元を自身の論理アドレスに設定した通信パケットを生成して、変復調部203に伝達する。
一致していないと通知された場合には、アクセス制御部202は、物理アドレスの宛先を電力線通信制御ユニット10の物理アドレスに設定し、物理アドレスの送信元を自身の物理アドレスに設定し、論理アドレスの宛先を通信端末の論理アドレスに設定し、論理アドレスの送信元を自身の論理アドレスに設定した通信パケットを生成して、変復調部203に伝達する。
<データ>
中継制御部106による、通信パケットの中継を行う場合の、通信パケットの構成例を図5(c)及び図5(d)に示している。
図5(c)は、通信端末A1から通信端末B1に対して送信される通信パケットであって、分電盤1の電力線通信制御ユニット10を経由前の通信パケットの構成例を示している。また、図5(d)は、通信端末A1から通信端末B1に対して送信される通信パケットであって、分電盤1の電力線通信制御ユニット10を経由後の通信パケットの構成例を示している。
図5(c)に示されるように、通信端末A1は、通信端末B1に対して通信パケットを送信する場合には、論理アドレスを以て、どこからどこへの通信パケットであるかを示し、物理アドレスを以て、実際に通信端末A1がどこからどこにデータを送信するのかを示している。
図5(c)に示されるような通信パケットを受信した電力線通信制御ユニット10は、その論理アドレスの宛先を解析して、当該通信パケットが通信端末B1宛てであることを認識する。そして、電力線通信制御ユニット10は、電力線通信制御ユニット10から通信端末B1と直接通信が実行できることから、当該通信パケットを通信端末B1に送るべく、物理アドレスを通信端末B1の物理アドレスに設定する。また、物理アドレスの送信元アドレスを自機の物理アドレスに設定する。論理アドレス及び上位層データについては、受信した通信パケットの論理アドレス及び上位層データのコピーを付加して、図5(d)に示す通信パケットを生成して送信する。
なお、図5(c)及び図5(d)に示す分電盤とは、実際には、電力線通信制御ユニット10のことを指す。
<動作>
実施の形態2に係る電力線通信システムの動作を示すタイミングチャートを図8に示す。図8に示すタイミングチャートが、実施の形態1において図6に示すタイミングチャートと異なる点は、ブレーカ間通信優先期間T1内において、各通信パケットが電力線通信制御ユニット10を経由して行われる点である。
図8に示すように、ブレーカ間通信優先期間T1において、実施の形態1では、通信端末間で直接に通信パケットのやり取りを行っていたのに対し、通信端末は、一旦、通信パケットを電力線通信制御ユニット10に送り、電力線通信制御ユニット10の中継制御部は、これを中継して、通信端末に送信する。図8において、電力線通信制御ユニット10を示すものとして、「R」を用いている。
ブレーカ間通信優先期間T1においては、実施の形態1において、図6に示されるように、例えば、分岐ブレーカ13Aの系統に属する通信端末から、分岐ブレーカ13Bの系統に属する通信端末に通信パケットを送信する場合には、「A→B」と直接送信していたのに対し、実施の形態2においては、図8に示されるように、例えば、分岐ブレーカ13Aの系統に属する通信端末から、分岐ブレーカ13Bの系統に属する通信端末に通信パケットを送信する場合には、「A→R」、「R→B」と一旦、電力線通信制御ユニット10に送信され、電力線通信制御ユニット10の中継制御部106から再度、上位層データが同じ通信パケットが送信されることとなる。これによって、ブレーカ間通信において、より確実に通信パケットを伝送することができる。
図8に示すように、通信パケットが、電力線通信制御ユニット10の中継制御部を経由することによって、通信効率は、実施の形態1に示したものに比して多少落ちるものの、信号の減衰を抑制することによって、通信エラーの発生率を極力抑えることができる。
一方、図8に示されるように、ブレーカ内通信期間T2においては、ブレーカ間通信優先期間T1における通信よりも、信号の減衰がそれほどない(ネットワークとネットワークとの間がフィルタにより隔てられ、他のネットワークに接続される機器のインピーダンスに応じた減衰がなくなる)ため、中継制御部106による中継なしに信号のやり取りをする。したがって、ブレーカ内通信期間T2においては、ブレーカ間通信優先期間T1よりも、電力線通信制御ユニット10を介さずに通信を実行しているので、その分だけ通信効率の向上が見込める。

<実施の形態3>
上記実施の形態1においては、ネットワーク(系統)の区分けとして、接続されているブレーカ別の系統に分ける例を説明した。本実施の形態3においては、その機能別に区分けを実行する手法を説明する。
ここで、機能別とは、各通信端末に対して供給される電源の種別による区分けであり、本実施の形態3においては、系統として、AC(Alternating Current)電源が供給される通信端末のネットワークと、DC(Direct Current)電源が供給される通信端末のネットワークとで、ネットワーク(系統)を分ける例を説明する。したがって、本実施の形態3においては、上述の実施の形態1及び2におけるブレーカ内通信期間T1及びブレーカ間通信優先期間T2は、それぞれ、同一電源系統内通信期間及び別電源系統間通信期間となる。
なお、本実施の形態3においては、実施の形態1と共通する内容については、説明を割愛し、実施の形態1と異なる点を説明する。
<構成>
図9は、実施の形態3に係る分電盤1の機能構成を示す機能ブロック図である。
図9に示すように、実施の形態3に係る分電盤1が実施の形態1に示した分電盤1と異なる点は、ブレーカによってネットワーク(系統)が分かれているのではなく、AC電源が供給される幹線電力線と、DC電源が供給される幹線電力線とでネットワーク(系統)が分けられている点である。
図9に示すように実施の形態3に係る分電盤1は、電力線通信制御ユニット10と、主幹ブレーカ11A、11Bと、分離部12D−12G、分岐ブレーカ13D−13Gを含む。主幹ブレーカ11Aと、分離部12Dと、分離部12Eと、分岐ブレーカ13Dと、分岐ブレーカ13Eとが、DC電源の系統の構成であり、主幹ブレーカ11Bと、分離部12Fと、分離部12Gと、分岐ブレーカ13Fと、分岐ブレーカ13Gとが、AC電源の系統の構成である。電力線通信制御ユニット10は、AC電源系統とDC電源系統との両方の通信を制御する。
供給される電源系統が2つある以外は、実施の形態1や実施の形態2に示したものと同様であるため、詳細な説明は割愛する。
図10は、この場合の電力線通信制御ユニット10の機能構成例を示す機能ブロック図である。
電力線通信制御ユニット10が実施の形態1に示した電力線通信制御ユニット10と異なる点は、実施の形態1では、各ブレーカに対応してフィルタを設けたのに対し、本実施の形態3においては、各電源系統に応じて、AC電源系統用のフィルタ105Dと、DC電源系統用のフィルタ105Eとを設けている。フィルタ105Dには、図9に示す分離部12Fと分離部12Gとが接続され、フィルタ105Eには、図9に示す分離部12Dと分離部Eとが接続される。
なお、各通信端末が送受信する通信パケットの構成は、実施の形態1や実施の形態2に示したものと同様であり、図5に示した構成をとる。
また、各通信端末のAFE部204は、それぞれが属する電源系統に応じた通信信号の抽出を行う。つまり、AC電源系統に属する通信端末の場合は、ACと通信信号とを分離して、送信されてきた通信パケットを電力線伝送路から抽出し、DC電源系統に属する通信端末の場合は、DCと通信信号とを分離して、送信されてきた通信パケットを電力線伝送路から抽出する。
また、簡単のために、AC電源系統と、DC電源系統とに属する通信端末それぞれは、共通の帯域、変調方式、通信プロトコルを用いて通信を実行するものとする。
<動作>
本実施の形態3に係る電力線通信システムの動作を図11のタイミングチャートに示す。
図6と図11とを比較すればわかるように、実施の形態1におけるブレーカ間通信優先期間T1を別電源系統間通信優先期間T3に換え、ブレーカ内通信期間T2を同一電源系統内通信期間T4に換えた点が実施の形態1とは異なる。
<補足>
上記実施の形態において、本発明を説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限られないことは勿論である。以下、上記実施の形態以外に本発明の思想として含まれる各種の変形例について説明する。
(1)上記実施の形態1において、各通信端末は、電力線制御ユニット10からブレーカIDを通知して貰うこととしたが、ブレーカIDを取得する方法はこれに限定されるものではなく、これ以外の方法で自端末の属する系統のブレーカ識別番号を取得することとしてもよい。例えば、ブレーカ内通信期間T2において同一の系統に属する他の通信端末が送信するパケットを受信し、ヘッダ内のブレーカ識別番号を解析することで自端末が所属する系統のブレーカIDの識別番号を把握することが可能である。
係る構成によれば各通信端末が電力線通信制御ユニット10から通知される通信期間設定に応じてパケット送信のタイミングを調整することにより電力線通信システムの通信効率を向上させることができる。
(2)上記実施の形態1では、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2のそれぞれの開始時刻及び終了時刻のいずれか一方又は両方を示す期間設定情報を含むビーコン信号を送信することにより、各通信端末にブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2を通知する構成を例に挙げて説明したが、T1とT2とを定める手法は、これに限定されるものではない。例えば、ビーコン周期内でのブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2との割り当てを予め決定した固定の値とすれば、各通信端末は期間設定情報を通知されなくても通信の制御を行うことができる。
(3)上記実施の形態1では、各通信端末が送信する通信パケットにブレーカ識別番号を含める構成を例に挙げて説明したが、ブレーカ識別番号を含まない構成としてもよい。例えば、通信システム内の全ての通信端末がそれぞれどのブレーカに属しているのかを示すテーブルを予め用意して各通信端末に保持するように構成しても良い。これにより、各通信端末は、パケットにブレーカ識別番号を含めておかなくても、通信する相手の通信端末が、自端末と同一の系統に所属しているか、自端末と異なる系統に所属しているかの判断を行うことができる。また、通信パケットから、ブレーカIDを除くことにより、通信パケットにおける上位層データのデータ容量を多くする、あるいは、単純に取り除くことにより、通信レートの向上が図れる。
(4)上記実施の形態1では、電力線通信制御ユニット10が各通信端末に対してブレーカ識別番号の通知を行う構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、各ブレーカが送受信処理機能を持ち、ブレーカ内通信期間T2においてブレーカ自身の識別番号を自機に接続されている通信端末に対して通知する構成としてもよい。
(5)上記実施の形態1では、全てのブレーカの系統に対して、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2を共通に設定する構成を例に挙げて説明したが、両通信期間T1及びT2は全系統に共通でなくともよい。例えば、分岐ブレーカ13Aの系統に接続された通信端末と分岐ブレーカ13Bの系統に接続された通信端末とが通信を行なうことができる期間として分岐ブレーカ13A/B間通信優先期間T1ABを設定してもよい。
この場合、分岐ブレーカ13A/B間通信優先期間T1ABにおいて、フィルタ制御手段104はフィルタ105A及びフィルタ105Bを通過状態に制御し、フィルタ105Cの遮断状態に制御する。これにより、分岐ブレーカ13Aの系統に接続された通信端末と分岐ブレーカ13Bの系統に接続された通信端末との間でブレーカ間通信を行なうことができると同時に、分岐ブレーカ13Cに接続された通信端末同士はブレーカ内通信を行なうことができる。
同様にして、分岐ブレーカ13Bの系統に接続された通信端末と分岐ブレーカ13Cの系統に接続された通信端末とが通信を行なうことができる期間として分岐ブレーカ13B−13C間通信優先期間T1BCや、分岐ブレーカ13Aの系統に接続された通信端末と分岐ブレーカ13Cの系統に接続された通信端末とが通信を行なうことができる期間として分岐ブレーカ13A−13C間通信優先期間T1ACを設定することもできる。
このように、ブレーカの系統の組み合わせ毎にブレーカ間通信優先期間T1を設定することで、他のブレーカの系統に接続された通信端末は同じ期間にブレーカ内通信を行なうことができるので、システム全体としての通信効率をさらに向上させることができる。
(6)上記実施の形態1ではビーコン信号を全てのブレーカの系統に対して同時に送信し、ブレーカID通知パケットを別途ブレーカの系統毎に送信する構成を例に挙げて説明したが、ビーコン信号の発信方法は、これに限定されるものではない。例えば、ブレーカの系統毎に異なるタイミングで、各ブレーカの系統に割り当てられたブレーカIDを含んだビーコン信号を送信してもよい。
この場合、電力線通信制御ユニット10はフィルタ105A−105Cに対して、ビーコン信号を送信するブレーカの系統に対応するフィルタのみを通過状態に制御し、他のフィルタを遮断状態に制御する。これにより、電力線通信制御ユニット10は意図するブレーカの系統に接続された通信端末のみにビーコン信号を送信することができる。
(7)上記実施の形態1では、電力線通信制御ユニット10が分電盤1の内部に設置される構成を例に挙げて説明したが、電力線通信ユニット10は、分電盤1の外部に設置されていても良い。
また、電力線通信ユニット10を分電盤1から離れた位置に設置しても良い。この場合、フィルタ105A−105Cは、電力線通信制御ユニット10内ではなく、分電盤1内に設け、分電盤1は電力線通信ユニット10から通知された期間設定情報に基づいて、フィルタ105A−105Cの制御を行う。このとき、電力線通信ユニット10から分電盤1に対して電力線通信により期間設定情報が通知されるように構成しても良い。
また、フィルタ105A−105Cを分電盤1内部(電力線通信制御ユニット10内部)にブレーカ毎に設ける場合を例に挙げて説明したが、フィルタの配置位置は、これに限られるものではない。例えば一つのブレーカの系統の電力線の途中にフィルタを設けて、同一の系統に属する通信端末を複数のネットワークに分類する構成としてもよい。この場合、各通信端末は、ブレーカ間通信優先期間T1を互いに異なるネットワークに属する通信端末間での通信が優先される期間とし、ブレーカ内通信期間T2を同一のネットワークに属する通信端末間での通信のみが行なわれる期間としてパケットの送信を制御する。また、複数のブレーカの系統に属する通信端末を同一のネットワークに分類する構成としてもよい。
(8)上記実施の形態1では電力線通信システムを例に挙げて説明したが、本願発明の実施の形態はこれに限定されるものではなく、フィルタリングにより信号を通過させるか、遮断して通過させないかを制御すれば、他のいかなる有線通信方式にも同様に適用可能である。
(9)上記実施の形態1において、期間設定情報には、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2との開始時刻と終了時刻とを含ませることとした。しかし、期間設定情報は、ブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2とを区別できるものであればよく、例えば、ブレーカ間通信優先期間T1の終了時刻のみ含ませてもよいし、あるいは、ブレーカ内通信期間T2の開始時刻のみを含ませることとしてもよい。
(10)上記実施の形態1において、ビーコン信号には、期間設定情報が含まれることとしたが、既に以前にビーコン信号を用いて期間設定情報を通知している場合であって、ブレーカ間優先期間T1とブレーカ内通信期間T2に変更がない場合には、期間設定情報を含ませなくともよい。
このとき、各通信端末のアクセス制御部202は、ビーコン信号にブレーカ間優先期間T1とブレーカ内通信期間T2とが含まれていなかった場合には、前回のブレーカ間優先期間T1とブレーカ内通信期間T2で、通信の制御を実行する。
(11)上記実施の形態1において、CSMA/CA方式を用いて、各通信端末は、電力線上で他の通信端末が通信を行っているかどうかを検出し、通信を行っていない場合に、バックオフ時間分だけ待機してから、通信を実行することとしたが、これは他の通信との混線を防ぐための措置であり、混線を起こさないのであれば他の手法をとってもよい。この混線を防ぐ手法としては、例えば、電力線通信制御ユニット10は、ビーコン信号に、ブレーカ間通信優先期間T1及びブレーカ間通信優先期間T2において、各通信端末が信号を送信できる時間を規定する手法をとってもよい。上記実施の形態1において記載したTDMA方式がこの手法に該当する。
(12)上記実施の形態1において、電力線通信制御ユニット10がブレーカ間通信優先期間T1の終了を前倒しする実施例を示したが、これは、実質的には、ブレーカ間通信優先期間T1を短縮することを意図しているものである。この結果として、ブレーカ内通信期間T2は長くなる。したがって、ブレーカ間通信優先期間T1を短縮できればよく、この短縮を示す信号の通知は、ビーコン信号におけるブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2とを設定するための期間設定情報を以て実行されてもよい。
(13)上記実施の形態2では、通信パケットを中継して、信号の減衰を抑制する例を示したが、中継手順は上記実施の形態2に示した手順に限定されるものではない。例えば、中継データパケットを受信した電力線制御ユニット10は、即座に中継データパケットを中継送信し、中継データパケットを受信した通信端末B1はACKを電力線通信制御ユニット10宛に送信し、更に電力線通信制御ユニット10が通信端末A1宛にACKを中継返信するという手順でもよい。
(14)上記実施の形態2には示さなかったが、各通信端末は通信相手である通信端末ごとに直接通信するか中継通信するかの選択を行ってもよい。各通信端末は、直接通信に所定回数失敗した場合や、事前に通信端末間の伝送路推定を行い中継通信の方が直接通信と比較して通信効率がよいと判断した場合等に前述の手順で中継通信の要求を行ってもよい。
(15)上記実施の形態2に示す電力線通信システムでは、図8に示すように、あるビーコン信号の送信が完了した時点から次のビーコン信号の送信が開始されるまでの間に、互いに異なるブレーカの系統に属する通信端末間の通信が優先される期間であるブレーカ間通信優先期間T1と、同一のブレーカの系統に属する通信端末間の通信のみが行なわれる期間であるブレーカ内通信期間T2の2つの期間が設定され、各通信端末は、ブレーカ間通信優先期間T1において中継通信を行うこととした。
このとき、各通信端末はブレーカ内通信であっても電力線通信制御ユニット10を介した中継通信の方が高効率で通信できると判断した場合にはブレーカ間通信優先期間T1に通信を行うこととしてもよい。また、同一のブレーカの系統に属する通信端末を介した中継通信を行う場合は、ブレーカ内通信期間T2に通信を行ってもよい。
係る構成によれば各通信端末が電力線制御ユニット10から通知される通信期間設定に応じて中継通信と直接通信のタイミングを調整することにより中継通信とブレーカ内通信がお互いの妨害をしないため、電力線通信システムの通信効率を向上させることができる。
(16)上記実施の形態3において、電力線通信制御ユニット10は同一電源系統内通信期間T4を利用して、各電源系統配下の端末に対して定期的に電源系統識別番号の通知を行う。各通信端末は、この電源系統識別番号をパケットのヘッダに含めて送信することで、お互いが同一電源系統内か別電源系統内かの判断を行うことができる。
係る構成によれば、一方の電源系統内での通信が異なる電源系統内での通信を妨害することがなくなり、電力線通信路全体の通信効率を向上させることができる。
(17)上記実施の形態3において、異なる電源系統間で同一の通信方式を用いているが、異なる通信方式を用いてもよい。この場合、電力線通信制御ユニット10は各電源系統の通信方式に対応した送受信処理部を備え、異なる電源系統間のブリッジ処理を行うことで異なる電源系統間での通信を可能にする。
更に、同一電源系統内通信期間T4をブレーカ間通信優先期間T1とブレーカ内通信期間T2に分けて構成し、各期間で前述のようなブレーカ間通信とブレーカ内通信を使い分けることとしてもよい。
(18)上記実施の形態3において、DC電源系統とAC電源系統とで、通信に用いられるプロトコル等を一致させることとした。しかし、通信プロトコルは、両系統内で別物であってもよく、この場合、電力線通信制御ユニット10には、一方の通信プロトコルに従った信号を、他方の通信プロトコルに従った信号に変換する、所謂、ブリッジ処理機能を持たせるとよい。この場合、実施の形態3に示した電力線通信制御ユニット10には、実施の形態2に示した中継制御部106を搭載し、当該中継制御部106に、当該ブリッジ処理機能を持たせる構成にするのが好適である。
(19)上記実施の形態1〜3に示した構成や、各補足の構成を組み合わせることとしてもよい。
(20)上記実施の形態に示した分電盤1や通信端末A1等に含まれる各機能部(例えば、電力線通信制御ユニット10や分離部12A、アクセス制御部202や相手端末判定部205等)、電力線通信制御ユニット10に含まれる各機能部(例えば、通信管理部101や送受信処理部102、フィルタ制御部104等)は、1または複数の集積回路により実現されてよく、また、複数の機能部が1の機能部により実現されることとしてもよい。
当該集積回路は、半導体集積回路により実現されてよく、半導体集積回路は、その集積度の違いにより、例えば、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、VLSI(Very Large Scale Integration)、SLSI(Super Large Scale Integration)等と呼称される。
(21)上述の実施形態で示した通信に係る動作、フィルタのON/OFF処理等を分電盤等のプロセッサ、及びそのプロセッサに接続された各種回路に実行させるためのプログラムコードからなる制御プログラムを、記録媒体に記録すること、又は各種通信路等を介して流通させ頒布させることもできる。このような記録媒体には、ICカード、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、ROM等がある。流通、頒布された制御プログラムはプロセッサに読み出され得るメモリ等に格納されることにより利用に供され、そのプロセッサがその制御プログラムを実行することにより、実施形態で示したような各種機能が実現されるようになる。
本発明に係る制御装置は、電力を供給しつつ、電力線通信の信号の減衰を低減できる制御装置として、家庭内の電力機器に電力を供給する分電盤として活用することができる。
1 分電盤
10 電力線通信制御ユニット
11、11A、11B 主幹ブレーカ
12A−12G 分離部
13A−13G 分岐ブレーカ
101 通信管理部
102 送受信処理部
103 合成・分配部
104 フィルタ制御部
105A−105E フィルタ
106 中継制御部
201 上位層I/F部
202 アクセス制御部
203 変復調部
204 AFE部
205 相手端末判定部

Claims (15)

  1. 複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続される通信システムに含まれる制御装置であって、
    前記複数のネットワーク各々と個別に有線の伝送路を介して接続され、
    前記複数のネットワーク各々と接続する有線の伝送路上にはフィルタが設けられており、
    前記複数のネットワーク各々について、前記ネットワークに属する通信端末が、他のネットワークに属する通信端末と通信を行うことができるネットワーク間通信期間と、各ネットワークに属する通信端末がそれぞれのネットワーク内の通信端末とのみ通信できるネットワーク内通信期間とを決定する通信管理部と、
    前記ネットワーク間通信期間において前記複数のネットワークのうち少なくとも2つのネットワーク間に設けられたフィルタを通過状態にし、前記ネットワーク内通信期間において前記複数のネットワークそれぞれの間に設けられたフィルタを遮断状態にする制御部と、
    前記ネットワークに含まれる通信端末との間で信号の送受信を実行する送受信部と、を備え、
    前記ネットワーク間通信は、自装置を経由して行われ、
    前記送受信部は、各ネットワークに属する通信端末それぞれに、各々が属するネットワークを識別するネットワーク識別情報を含むネットワーク通知信号をブロードキャストにより送信し、
    前記制御部は、前記ネットワーク通知信号を送信する際に、当該ネットワーク通知信号に含まれるネットワーク識別情報に対応するネットワークと接続する伝送路上にあるフィルタを通過状態にし、他のネットワークに対応するフィルタを遮断状態にする
    ことを特徴とする制御装置。
  2. 前記通信システムは、電力線通信ネットワークであり、
    前記ネットワーク各々は、各ネットワークに対応するブレーカを経由して前記制御装置に有線の伝送路を介して接続され、
    前記制御装置は、各ネットワークに対応するフィルタを備え、
    各フィルタは、それぞれ対応するブレーカに接続されている
    ことを特徴とする請求項1記載の制御装置。
  3. 前記送受信部は、前記複数のネットワーク各々に含まれる通信端末に対して、前記ネットワーク間通信期間及び前記ネットワーク内通信期間を規定する通信期間信号を送信する
    ことを特徴とする請求項記載の制御装置。
  4. 前記送受信部は、前記ネットワーク間通信期間において互いに異なるネットワークに属する通信端末間の通信であるネットワーク間通信が所定期間、行われていない否かを判定し、
    前記通信管理部は、前記ネットワーク間通信期間中に所定期間に亘ってネットワーク間通信が行われていないと判定された場合に、前記ネットワーク間通信期間を短縮する
    ことを特徴とする、請求項記載の制御装置。
  5. 前記送受信部は、前記通信期間信号を逐次送信する
    ことを特徴とする請求項記載の制御装置。
  6. 前記制御装置は、更に、
    互いに異なるネットワークに属する通信端末間で送受信される通信パケットを中継する中継制御部を備える
    ことを特徴とする請求項記載の制御装置。
  7. 前記複数のネットワ−クのうち少なくとも一つのネットワークは、他のネットワークで用いられている通信プロトコルと異なる通信プロトコルが用いられており、
    前記中継制御部は、異なる通信プロトコル間のブリッジ処理を行う
    ことを特徴とする請求項記載の制御装置。
  8. 前記制御部は、前記ネットワーク間通信期間において、前記複数のネットワークのうち、第1のネットワークと第2のネットワークとを接続する有線の伝送路上に設けられたフィルタのみを通過状態にする
    ことを特徴とする請求項記載の制御装置。
  9. 複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続され、制御装置を含む通信システムにおいて、前記ネットワークに含まれる通信端末であって、
    前記制御装置及び他の通信端末と信号の送受信を実行する送受信部と、
    前記制御装置により、自端末が属するネットワークと他のネットワークとの間に設けられたフィルタが通過状態になるネットワーク間通信期間において、当該他のネットワークに属する他の通信端末との通信を行い、前記制御装置により、自端末が属するネットワークと他のネットワークとの間に設けられたフィルタが遮断状態になるネットワーク内通信期間において、自端末が属するネットワークに属する他の通信端末との通信を行うよう制御するアクセス制御部と、を備え、
    前記送受信部は、前記制御装置から前記ネットワーク間通信期間及び前記ネットワーク内通信期間を示す期間設定情報を含んだ信号を受信し、
    前記アクセス制御部は、前記期間設定情報に基づいて通信を制御する
    ことを特徴とする通信端末。
  10. 前記送受信部は、前記制御装置から自端末が属するネットワークに割り当てられた識別番号であるネットワーク識別情報を含んだ信号を受信し、他の通信端末との通信の際に、自装置が属するネットワークの前記ネットワーク識別番号を含めたパケットを送信する
    ことを特徴とする請求項記載の通信端末。
  11. 前記送受信部は、他の通信端末から前記他の通信端末が属するネットワークのネットワーク識別番号を含むパケットを受信し、
    前記通信端末は、更に、
    前記他の通信端末から受信したパケットに含まれるネットワーク識別番号と自装置が属するネットワークの前記ネットワーク識別番号とが同一の場合に、前記他の通信端末は自装置が属するネットワークと同じネットワークに属すると判定し、前記他の通信端末から受信したパケットに含まれるネットワーク識別番号と自装置が属するネットワークの前記ネットワーク識別番号とが異なる場合に、前記他の通信端末は自装置が属するネットワークと異なるネットワークに属すると判定する相手端末判定部を備える
    ことを特徴とする、請求項10記載の通信端末。
  12. 前記ネットワーク間通信区間においては、ネットワーク内通信も実行できるものであり、
    前記アクセス制御部は、前記ネットワーク間通信期間において、ネットワーク間通信をネットワーク内通信よりも優先して行うよう制御する
    ことを特徴とする、請求項記載の通信端末。
  13. 複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続される通信システムに含まれる制御装置が実行するフィルタの制御方法であって、
    前記制御装置は、前記複数のネットワークと有線の伝送路で接続され、前記フィルタは前記複数のネットワークと前記制御装置を接続する伝送路上に設けられ、複数のネットワーク間の通信は前記制御装置を経由して行われるものであり、
    前記制御方法は、
    前記複数のネットワーク各々について、前記ネットワークに属する通信端末が、前記複数のネットワークの他のネットワークに属する通信端末と通信を行うことができるネットワーク間通信期間と、各ネットワークに属する通信端末がそれぞれのネットワーク内の通信端末とのみ通信できるネットワーク内通信期間とを決定する通信管理ステップと、
    前記ネットワーク間通信期間において前記複数のネットワークのうち少なくとも2つのネットワーク間に設けられたフィルタを通過状態にし、前記ネットワーク内通信期間において前記複数のネットワークそれぞれの間に設けられたフィルタを遮断状態にする制御ステップと、
    各ネットワークに属する通信端末それぞれに、各々が属するネットワークを識別するネットワーク識別情報を含むネットワーク通知信号をブロードキャストにより送信する際に、当該ネットワーク通知信号に含まれるネットワーク識別情報に対応するネットワークと接続する伝送路上にあるフィルタを通過状態にし、他のネットワークに対応するフィルタを遮断状態にするステップと、
    を含むことを特徴とする制御方法。
  14. 複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続され、制御装置を含む通信システムにおいて、前記ネットワークに含まれる通信端末が実行する通信制御方法であって、
    前記制御装置及び他の通信端末と信号の送受信を実行する送受信ステップと、
    前記制御装置により、自端末が属するネットワークと他のネットワークとの間に設けられたフィルタが通過状態になるネットワーク間通信期間において、当該他のネットワークに属する他の通信端末との通信を行い、前記制御装置により、自端末が属するネットワークと他のネットワークとの間に設けられたフィルタが遮断状態になるネットワーク内通信期間において、自端末が属するネットワークに属する他の通信端末との通信を行うよう制御するアクセス制御ステップと、
    前記制御装置から前記ネットワーク間通信期間及び前記ネットワーク内通信期間を示す期間設定情報を含んだ信号を受信する受信ステップと、
    前記期間設定情報に基づいて通信を制御する通信制御ステップと、
    を含むことを特徴とする通信制御方法。
  15. 複数のネットワークが互いに有線の伝送路を介して接続される通信システムに含まれる制御装置に搭載される集積回路であって、
    前記制御装置は前記複数のネットワーク各々と個別に有線の伝送路を介して接続され、
    前記複数のネットワーク各々と接続する有線の伝送路上にはフィルタが設けられており、
    前記複数のネットワーク各々について、前記ネットワークに属する通信端末が、他のネットワークに属する通信端末と通信を行うことができるネットワーク間通信期間と、各ネットワークに属する通信端末がそれぞれのネットワーク内の通信端末とのみ通信できるネットワーク内通信期間とを決定する通信管理部と、
    前記ネットワーク間通信期間において前記複数のネットワークのうち少なくとも2つのネットワーク間に設けられたフィルタを通過状態にし、前記ネットワーク内通信期間において前記複数のネットワークそれぞれの間に設けられたフィルタを遮断状態にする制御部と、
    前記ネットワークに含まれる通信端末との間で信号の送受信を実行する送受信部と、を備え、
    前記ネットワーク間通信は、前記制御装置を経由して行われ、
    前記送受信部は、各ネットワークに属する通信端末それぞれに、各々が属するネットワークを識別するネットワーク識別情報を含むネットワーク通知信号をブロードキャストにより送信し、
    前記制御部は、前記ネットワーク通知信号を送信する際に、当該ネットワーク通知信号に含まれるネットワーク識別情報に対応するネットワークと接続する伝送路上にあるフィルタを通過状態にし、他のネットワークに対応するフィルタを遮断状態にする
    ことを特徴とする集積回路。
JP2012510551A 2010-04-12 2011-04-06 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路 Expired - Fee Related JP5336654B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012510551A JP5336654B2 (ja) 2010-04-12 2011-04-06 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010091545 2010-04-12
JP2010091545 2010-04-12
JP2012510551A JP5336654B2 (ja) 2010-04-12 2011-04-06 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路
PCT/JP2011/002053 WO2011129071A1 (ja) 2010-04-12 2011-04-06 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011129071A1 JPWO2011129071A1 (ja) 2013-07-11
JP5336654B2 true JP5336654B2 (ja) 2013-11-06

Family

ID=44798458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012510551A Expired - Fee Related JP5336654B2 (ja) 2010-04-12 2011-04-06 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8730839B2 (ja)
EP (1) EP2560293B1 (ja)
JP (1) JP5336654B2 (ja)
CN (1) CN102474306B (ja)
WO (1) WO2011129071A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102061954B1 (ko) 2015-01-29 2020-01-02 쿨브리지 솔라, 인크. 어드레싱가능한 전기 콘센트들을 포함하는, 스마트 기기들

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5940910B2 (ja) * 2012-06-25 2016-06-29 株式会社メガチップス 通信ネットワークおよび広域通信ネットワーク
US20140088780A1 (en) * 2012-09-26 2014-03-27 Hongxia Chen Automatic local electric management system
US20140355610A1 (en) * 2013-05-31 2014-12-04 Qualcomm Incorporated Switched power line communication
JP6127349B2 (ja) * 2013-11-05 2017-05-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤
US9614588B2 (en) 2015-01-29 2017-04-04 Koolbridge Solar, Inc. Smart appliances
CN205091605U (zh) * 2015-09-30 2016-03-16 泰科电子(上海)有限公司 智能连接器模组和总线控制系统
US10536039B2 (en) 2017-12-12 2020-01-14 Koolbridge Solar, Inc. Hybrid wired-wireless communication system for delivery of power from two or more sources to smart appliances
KR102541520B1 (ko) * 2021-03-25 2023-06-12 주식회사 크래비스 모듈형 산업기기 제어기의 인쇄회로기판
US12093196B2 (en) * 2022-04-01 2024-09-17 Intel Corporation Power supply communications via a shared channel for performance management

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001308756A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 電灯線通信システム
JP2002111555A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信システムおよび電気機器
JP2002300093A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Mitsubishi Electric Corp 通信用認証番号取得システム
JP2004007497A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Tdk Corp 電力線通信システムおよびこれに用いる電力分岐ユニット
JP2009004928A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Nec Access Technica Ltd 分電盤、plcホームネットワーク及びそれらに用いるデータ分離方法
JP2009100138A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Fuji Xerox Co Ltd ハブ装置及び通信システム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4759011A (en) * 1986-03-03 1988-07-19 Polaroid Corporation Intranetwork and internetwork optical communications system and method
JP2004007479A (ja) 2002-04-12 2004-01-08 Canon Inc 撮像システム、遠隔制御機能を有する通信装置及び撮像装置、並びにそれらの制御方法
US7430001B2 (en) 2002-04-12 2008-09-30 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing system, communication apparatus and image sensing apparatus having remote control function, and their control method
US7437140B2 (en) * 2005-01-21 2008-10-14 Sony Corporation Power line network bridge

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001308756A (ja) * 2000-04-18 2001-11-02 Sekisui Chem Co Ltd 電灯線通信システム
JP2002111555A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 通信システムおよび電気機器
JP2002300093A (ja) * 2001-03-30 2002-10-11 Mitsubishi Electric Corp 通信用認証番号取得システム
JP2004007497A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Tdk Corp 電力線通信システムおよびこれに用いる電力分岐ユニット
JP2009004928A (ja) * 2007-06-20 2009-01-08 Nec Access Technica Ltd 分電盤、plcホームネットワーク及びそれらに用いるデータ分離方法
JP2009100138A (ja) * 2007-10-15 2009-05-07 Fuji Xerox Co Ltd ハブ装置及び通信システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102061954B1 (ko) 2015-01-29 2020-01-02 쿨브리지 솔라, 인크. 어드레싱가능한 전기 콘센트들을 포함하는, 스마트 기기들

Also Published As

Publication number Publication date
EP2560293A1 (en) 2013-02-20
JPWO2011129071A1 (ja) 2013-07-11
US8730839B2 (en) 2014-05-20
CN102474306A (zh) 2012-05-23
CN102474306B (zh) 2014-11-19
EP2560293A4 (en) 2017-01-04
EP2560293B1 (en) 2018-02-21
US20120076050A1 (en) 2012-03-29
WO2011129071A1 (ja) 2011-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5336654B2 (ja) 制御装置、通信端末、制御方法、通信制御方法及び集積回路
US7729375B2 (en) Power line communication apparatus and data relay method
US7619987B2 (en) Node device
US8233469B2 (en) Relay device
JP5193990B2 (ja) 中継装置
US20180324640A1 (en) Vehicle-Mounted Gateway Device, Electronic Control Device, and Vehicle-Mounted Network System
US20100020784A1 (en) Apparatus, network and method for implementing tdm channels over a csma shared media network
CN107483436B (zh) 一种物联网中通信模块的物理层双模设计方法
US20090010258A1 (en) Packet prioritization in ad hoc networks
JP2009159429A (ja) 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク
JP2009188924A (ja) 無線通信装置、方法及びプログラム、並びに無線ネットワーク
JP2009225328A (ja) 中継装置
CN106911362A (zh) 基于高性能载波控制技术的三相表宽带载波通信模块
US8654656B2 (en) Communication device, method, integrated circuit, system, and program
CN101478484A (zh) 路由选择的方法、设备及通信系统
JP5286514B2 (ja) 電力線搬送通信システム
JP5296581B2 (ja) 電力線搬送通信装置及び電力線搬送通信システム
JP5429303B2 (ja) 中継装置、中継方法及びコンピュータプログラム並びに通信システム
JPWO2006075402A1 (ja) オープンループネットワークノード装置及びオープンループネットワーク制御方法
JP5256426B2 (ja) 電力線搬送通信装置
JP2003018162A (ja) 保守管理システム及び保守管理方法
JP2012004855A (ja) 電力線通信用中継装置
JP5218324B2 (ja) ネットワーク接続装置及びネットワーク
JP2010171578A (ja) 電力線搬送通信システム及び電力線搬送通信装置
JP2008113103A (ja) 鉄道車両用伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130409

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130607

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130709

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5336654

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees