JP2007267245A - 移動体通信システム及び中継装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リアルタイム通信にも適用可能な、無線資源の効率的な利用のための技術を実現すること。
【解決手段】複数の移動局装置30から順次送信される送信データを受信するとともに、該送信データを基地局装置10に送信する中継装置20が、所定データ量のデータを送信するための無線資源の1つを使用して、前記複数の移動局装置30から送信される前記送信データを基地局装置10に送信することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は移動体通信システム及び中継装置に関し、特にリアルタイム通信にも適用可能な、無線資源の効率的な利用のための技術に関する。
時分割多重を採用する移動体通信システムにおいては、送信データはタイムスロットなど所定データ量のデータを送信するための無線資源(無線リソース)ごとに分割送信される。このため、1度に送信すべき送信データの量が無線資源のデータ量に達しない場合、無線資源には何らのデータも含められていない空き部分が生ずる。
移動体通信システムにおいて利用できる無線資源の量は限られており、できるだけ効率的に無線資源を利用することが求められているところ、上述のように空き部分を含む無線資源を送信することは、無線資源の効率的利用に反している。
この点、特許文献1には、上記無線資源のデータ量に応じた量の送信データが蓄積されるまで送信を待機することで、無線資源を効率的に利用しようとする技術が開示されている。
特表2003−513592号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術には、パケット音声通信のようなリアルタイム通信に適用できないという問題がある。
すなわち、リアルタイム通信ではパケットを適切な送信間隔で送信し続ける必要があり、パケットをこの送信間隔を超えて蓄積することはできないので、無線資源のデータ量に応じた量のパケットが蓄積されるまで送信を待機することはできない。結局、空き部分を含んだ状態の無線資源を送信せざるを得ない。
このように、リアルタイム通信には特許文献1に記載の技術を適用することができず、それゆえパケット音声通信における無線資源の利用は非効率的なものとなっていた。
従って、本発明の課題の一つは、リアルタイム通信にも適用可能な、無線資源の効率的な利用のための技術を実現することのできる移動体通信システム及び中継装置を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明にかかる移動体通信システムは、基地局装置と複数の移動局装置とを含み、前記各移動局装置は、前記基地局装置に対して、所定データ量のデータを送信するための無線資源を使用して送信データを順次送信する、移動体通信システムにおいて、前記各移動局装置から順次送信される前記送信データを受信するとともに、該送信データを前記基地局装置に送信する中継装置を含み、前記中継装置は、1つの前記無線資源を使用して、前記複数の移動局装置から送信される前記送信データを、前記基地局装置に送信する送信データ群送信手段、を含み、前記基地局装置は、前記送信データ群送信手段により送信される前記送信データの送信元である前記移動局装置を判定する送信元判定手段、を含む、ことを特徴とする。
上記中継装置は、各移動局装置が送信した送信データを1つの無線資源にまとめた上で基地局装置に対して送信しているので、パケット音声通信にも適用可能な、無線資源の効率的な利用技術が実現される。
なお、中継装置の通信可能範囲は、セルのごく一部の狭い範囲であることが望ましい。そうすれば、同一基地局装置配下に複数の中継装置を置いたとしても、各中継装置は互いに同じ無線資源を利用してそれぞれ複数の移動局装置と通信することができるので、より効率的に無線資源を利用することができる。
また、上記移動体通信システムにおいて、前記送信データ群送信手段は、前記複数の移動局装置から送信される前記送信データであって、音声通信にかかる前記内容データを、1つの前記無線資源を使用して、前記基地局装置に送信する、こととしてもよい。
音声通信にかかる送信データのデータ量は無線資源のデータ量に比べて少ないので、移動局装置から受信する無線資源には空き部分ができる。上記中継装置は、音声通信にかかる送信データを、1つの無線資源にまとめた上で基地局装置に対して送信しているので、空きのない無線資源により送信データを送信することができるようになる。
また、上記移動体通信システムにおいて、前記基地局装置は、前記移動局装置に対し、無線資源を割り当てる無線資源割当手段、をさらに含み、前記移動局装置は、前記無線資源割当手段により割り当てられた無線資源を使用して送信データを順次送信し、前記基地局装置は、前記中継装置に、前記移動局装置が送信する送信データを受信させるとともに、該送信データを当該基地局装置に送信させることを決定する決定手段、をさらに含み、前記無線資源割当手段は、前記決定手段による決定の対象となった前記移動局装置に対し、無線資源の割り当てを再度行う、こととしてもよい。
これによれば、中継装置による中継の対象となる移動局装置と、そうでない移動局装置とにより、使用する無線資源を異ならせることができる。
また、本発明にかかる中継装置は、複数の移動局装置から順次送信される送信データを受信するとともに、該送信データを基地局装置に送信する中継装置であって、所定データ量のデータを送信するための無線資源の1つを使用して、前記複数の移動局装置から送信される前記送信データを前記基地局装置に送信する送信データ群送信手段、を含むことを特徴とする。
なお、上記中継装置において、当該中継装置は複数の移動局装置と無線接続され、前記複数の移動局装置との無線接続をWiFi(IEEE802.11)で行うための無線接続手段をさらに含むこととしてもよい。
これによれば、中継装置は、当該中継装置と基地局装置との通信(より具体的には、基地局装置が送信した送信データの受信及び基地局装置への送信データの送信)に用いられる周波数帯(例えば、1.7〜2GHz帯)とは異なる周波数帯(例えば2.4GHz帯)を用いて、移動局装置との通信(より具体的には、移動局装置が送信した送信データの受信及び移動局装置への送信データの送信)を行えるようになる。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態にかかる移動体通信システム1のシステム構成を示す図である。移動体通信システム1は、例えばiBurst(登録商標)システムであり、同図に示すように、基地局装置10、複数の中継装置20、及び複数の移動局装置30を含んで構成される。
基地局装置10、各中継装置20、各移動局装置30は、いずれもCPU及びメモリを備えるコンピュータである。CPUは、メモリに記憶されるプログラムを実行するための処理ユニットであり、各装置の各部を制御する処理を行うとともに、後述する各機能を実現する。メモリは本実施の形態を実施するためのプログラムやデータを記憶している。また、CPUのワークメモリとしても動作する。
各移動局装置30は、基地局装置10に対して、所定データ量のデータを送信するための無線資源の一部分又は全体を使用して送信内容データを順次送信する。基地局装置10は、こうして各移動局装置30が送信した送信内容データを受信する。
一方、基地局装置10は、各移動局装置30に対して、それぞれ上記無線資源の一部分又は全体を使用して、送信内容データを順次送信する。各移動局装置30は、当該移動局装置30に対して送信された送信内容データを受信する。
なお、本実施の形態では、無線資源の1つ1つは周波数(周波数分割多重)とフレーム内のタイムスロット番号(時分割多重)とにより特定されるものとして説明するが、例えばPN符号(符号分割多重)やアンテナ重み係数(空間分割多重)などによっても特定されるものとしてもよい。他にも、固定長パケットなど、所定データ量以上のデータを運ぶことのできる無線資源であれば、どのようなものでも本実施の形態における無線資源として使用することができる。
中継装置20は、移動局装置30から基地局装置10に対して順次送信される送信内容データを受信するとともに、受信した送信内容データを基地局装置10に送信する。また、基地局装置10から移動局装置30に対して順次送信される送信内容データを受信するとともに、受信した送信内容データを、該送信内容データの宛先である移動局装置30に対して送信する。中継装置20は、こうして移動局装置30が基地局装置10と行う通信を中継する。なお、中継装置20は、移動局装置30が基地局装置10と行う通信のうち、基地局装置10から指示された通信についてのみ中継する。詳細については後述する。
以下では、移動体通信システム1の機能ブロック図を参照しながら、各装置の機能の詳細について説明する。なお、以下では、移動局装置30の行う通信はパケット通信であるとし、該パケット通信が音声通信である場合には、送信内容データとしてVoIP(Voice over IP)パケットが利用される。
図2乃至図4は、それぞれ基地局装置10、中継装置20、移動局装置30の機能ブロックを示す図である。
図2に示すように、基地局装置10は機能的に、無線送信部11、無線受信部12、パケットデータ処理部13、呼制御部16、中継局制御部17を含んで構成される。パケットデータ処理部13はさらに、パケット多重・分割部14、多重化判定部15を含んで構成される。
図3に示すように、中継装置20は機能的に、無線送信部21、無線受信部22、無線送信部23、無線受信部24、無線制御部25、パケット多重部26、パケット分割部27、多重化判定部28、複数のパケットバッファ41、複数のパケットバッファ42を含んで構成される。
図4に示すように、移動局装置30は機能的に、無線送信部31、無線受信部32、パケットデータ処理部33、呼制御部34、無線制御部35を含んで構成される。
以下、これらの各図を参照しながら、無線資源の割り当てにかかる機能、上り音声通信にかかる機能、下り音声通信にかかる機能について、それぞれ説明する。
まず、無線資源の割り当てにかかる機能について説明する。
呼制御部34は、基地局装置10に対してパケット通信の開始を要求する。具体的には、無線送信部31を介して、基地局装置10に対し通信開始要求信号を送信する。この通信開始要求信号は、開始しようとする通信の種類を示す種類情報を含んでいる。ここでは、この種類情報により、音声通信もしくはデータ通信のいずれかが示されるものとする。
基地局装置10は、無線受信部12により、移動局装置30が送信した通信開始要求信号を受信する。通信開始要求信号が受信されると、呼制御部16は、移動局装置30が行う通信に対して一定量の無線資源(以下、移動局装置割当無線資源と称する。)を割り当てる。そして、割り当てる移動局装置割当無線資源を示す無線資源情報を、移動局装置30に対して無線送信部11より送信する。
なお、呼制御部16は、上り通信(移動局装置30が基地局装置10に対して送信する方向の通信)と下り通信(基地局装置10が移動局装置30に対して送信する方向の通信)に、それぞれ移動局装置割当無線資源を割り当てる。
また、呼制御部16は、通信ごとに、該通信に割り当てた移動局装置割当無線資源を記憶するための移動局装置割当無線資源割当テーブルを記憶する。
移動局装置30は、無線受信部32により、基地局装置10が送信した無線資源情報を受信する。無線資源情報が受信されると、無線制御部35は、該無線資源情報を記憶する。
中継局制御部17は、通信開始要求信号が受信された際、該通信開始要求信号に含まれる種類情報から、該通信開始要求信号に応じて開始される通信において今後順次送受信される無線資源が、定常的に所定量以上の空き領域を有するか否かを判定する。具体的には、該通信開始要求信号に応じて開始される通信が音声通信であれば、定常的に所定量以上の空き領域を有すると判定する。
ある通信(以下、注目通信という。)において今後順次送受信される無線資源が定常的に所定量以上の空き領域を有すると判定した場合、中継局制御部17は、基地局装置10と電波の送受信が可能な位置に存在する1又は複数の中継装置20に対し、注目通信を行う移動局装置30が送信する信号をモニター(監視)するよう、指示する。具体的には、呼制御部16が該通信に割り当てた移動局装置割当無線資源を示す情報と、該移動局装置30が送信する信号の受信に必要な情報(暗号化情報など)と、を含む指示情報を、受信すべき中継装置20を特定することなく、無線送信部11より送信する。
中継装置20は、無線受信部24により、基地局装置10が送信した指示情報を受信する。指示情報が受信されると、無線制御部25は、指示情報に応じて移動局装置30が送信する信号のモニターを開始する。モニターを行った結果信号が受信された場合、その受信強度を一定時間計測し、計測結果を示す計測結果情報を、基地局装置10に対して無線送信部23より送信する。
基地局装置10は、指示情報に応じて1又は複数の中継装置20が送信した計測結果情報を、無線受信部12により受信する。中継局制御部17は、所定時間にわたり計測結果情報の受信を待機し、その間に受信された1又は計測結果情報に基づき、注目通信を中継させる中継装置20を決定する。具体的には、計測結果情報により示される受信強度が所定閾値以上の中継装置20の中で、最も受信強度の高い中継装置20に、注目通信を中継させることを決定する。
中継局制御部17は、注目通信を中継させる中継装置20に対し、注目通信の中継に関して一定量の無線資源(以下、中継装置割当無線資源と称する。)を割り当てる。そして、注目通信に関して割り当てた中継装置割当無線資源を示す無線資源情報を、該中継装置20に対して無線送信部11より送信する。
なお、中継局制御部17は、注目通信を含む複数の通信であって同じ中継装置20に中継させることを決定した1又は複数の通信に関して、同一の中継装置割当無線資源を割り当てる。より具体的には、中継局制御部17は、送信内容データ(VoIPパケット)のデータ量と、中継装置割当無線資源のデータ量と、に基づいて、同一の中継装置割当無線資源を割り当てる通信の数(最大同一中継装置割当無線資源割当数)を決定する。そして、ある中継装置20に中継させることを決定した通信に関して、該通信の数が最大同一中継装置割当無線資源割当数になるまで、同一の中継装置割当無線資源の割り当てを行う。こうすることにより、中継装置20は1つの中継装置割当無線資源を使用して、注目通信を含む複数の通信を中継することになる。
多重化判定部15は、通信ごとに、中継局制御部17により該通信に割り当てられた中継装置割当無線資源を記憶するための中継装置割当無線資源割当テーブルを記憶する。表1は、この中継装置割当無線資源割当テーブルを示している。同表に示すように、中継装置割当無線資源割当テーブルは、通信を識別するための通信識別番号に、中継装置割当無線資源を識別するための中継装置割当無線資源識別番号を対応付けて記憶する。表1は特に、通信識別番号1,2,3の通信に、同一の中継装置割当無線資源識別番号が対応付けられていることを示している。
Figure 2007267245
中継局制御部17がある中継装置20に中継させることを決定した通信について、呼制御部16は、移動局装置割当無線資源の再割り当てを行う。そして、再割り当てにより割り当てる移動局装置割当無線資源を示す無線資源情報を、移動局装置30及び中継装置20に対して無線送信部11より送信するとともに、移動局装置割当無線資源割当テーブルを更新する。
表2は、こうして更新された移動局装置割当無線資源割当テーブルを示している。同表に示すように、移動局装置割当無線資源割当テーブルは、通信識別番号に、移動局装置割当無線資源を識別するための移動局装置割当無線資源識別番号を対応付けて記憶する。
Figure 2007267245
中継装置20は、無線受信部24により、基地局装置10が送信した無線資源情報を受信する。ここで、多重化判定部28は、中継する通信ごとに、該通信に割り当てられた移動局装置割当無線資源及び中継装置割当無線資源を記憶するための割当無線資源割当テーブルを記憶している。無線制御部25は、無線資源情報が受信されると、該無線資源情報により、多重化判定部28に記憶される割当無線資源割当テーブルを更新する。
表3は、こうして更新された割当無線資源割当テーブルを示している。同表に示すように、割当無線資源割当テーブルは、通信識別番号に、移動局装置割当無線資源識別番号と、中継装置割当無線資源識別番号と、を対応付けて記憶する。
Figure 2007267245
移動局装置30は、無線受信部32により、基地局装置10が送信した無線資源情報を再度受信する。無線資源情報が受信されると、無線制御部35は、これにより記憶している無線資源情報を更新する。
次に、上り音声通信にかかる機能について説明する。
まず、パケットデータ処理部33は、当該移動局装置30を示す移動局装置情報を含むVoIPパケットを順次取得し、無線送信部31に出力する。無線送信部31は、順次入力されるVoIPパケットを、無線制御部35に記憶される無線資源情報により示される移動局装置割当無線資源に含め、無線区間に送出する。移動局装置割当無線資源であるタイムスロットに含めることのできるデータの量は通信レート換算で330kbpsであるが、VoIPパケットのデータ量は38kbps程度であるので、このとき送信されるタイムスロットには空き領域が発生する。
中継装置20は、無線受信部22により、移動局装置30が送信した移動局装置割当無線資源を受信する。ここで、中継装置20は複数のパケットバッファ41(先入れ先出しの記憶手段)を備えており、割当無線資源割当テーブルに記憶される移動局装置割当無線資源ごとに1つのパケットバッファ41を割り当てる。無線受信部22は、受信された移動局装置割当無線資源に含まれるVoIPパケットを、該移動局装置割当無線資源に割り当てられたパケットバッファ41に記憶させる。
パケット多重部26は、1つの中継装置無線資源を使用して、複数の移動局装置30のうち2以上のそれぞれから送信されるVoIPパケットを基地局装置10に送信する送信内容データ群送信手段として機能する。具体的には、パケット多重部26は、多重化判定部28に記憶される割当無線資源割当テーブルに基づき、パケットバッファ41と、中継装置割当無線資源と、を対応付ける。そして、中継装置割当無線資源ごとに、対応付けた1又は複数のパケットバッファ41から所定の順序でVoIPパケットを取り出す。パケット多重部26は、こうして各パケットバッファ41から取り出したVoIPパケットを、該各パケットバッファ41に対応付けた中継装置割当無線資源に含めて、無線送信部23より無線区間に送出する。
ここで、具体的な例を参照しながら、説明する。図5は、移動局装置30が送信するタイムスロットの例を示す図である。移動局装置30は定期的にタイムスロットを送信しており、それらに送信内容データ(VoIPパケット)を含めるが、図5に示すように、このタイムスロットには多くの空き領域ができる。
中継装置20は、基地局装置10に対して送信するタイムスロットに、最大で上記最大同一中継装置割当無線資源割当数(例えば3)の通信にかかる送信内容データを含める。図6は、中継装置20が基地局装置10に対して送信するタイムスロットの例を示す図である。同図に示すように、中継装置20が基地局装置10に対して送信するタイムスロットは、複数の移動局装置30がそれぞれ送信する送信内容データを含んでいる。
基地局装置10は、無線受信部12により、中継装置20が送信した中継装置割当無線資源を受信する。
パケットデータ処理部13は、パケット多重・分割部14において、無線受信部12により受信される中継装置割当無線資源に含まれるVoIPパケットを取り出す。多重化判定部15は、VoIPパケットに含まれる移動局装置情報に基づき、こうして取り出されるVoIPパケットの送信元である移動局装置30を判定する。そして、移動局装置30ごとのVoIPパケットとして、図示しないネットワークに対して送信する。
次に、下り音声通信にかかる機能について説明する。
まず、パケットデータ処理部13は、図示しないネットワークから、通信ごとに、該通信の宛先である移動局装置30を示す移動局装置情報を含むVoIPパケットを順次受信する。
パケット多重・分割部14は、多重化判定部15に記憶される中継装置割当無線資源割当テーブルに基づき、順次入力されるVoIPパケットを含めるべき中継装置割当無線資源を決定する。そして、決定した中継装置割当無線資源にVoIPパケットを含め、無線送信部11より無線区間に順次送出する。
中継装置20は、無線受信部24により、基地局装置10が送信した中継装置割当無線資源を受信する。パケット分割部27は、無線受信部24により受信される中継装置割当無線資源に含まれるVoIPパケットを取り出す。多重化判定部28は、VoIPパケットに含まれる移動局装置情報に基づき、こうして取り出されるVoIPパケットの宛先である移動局装置30を判定する。
ここで、中継装置20は複数のパケットバッファ42(先入れ先出しの記憶手段)を備えており、割当無線資源割当テーブルに記憶される通信ごとに1つのパケットバッファ42を割り当てる。パケット分割部27は、受信された中継装置割当無線資源に含まれるVoIPパケットを、該VoIPパケットの宛先である移動局装置30が行う通信に割り当てられたパケットバッファ42に記憶させる。
また、無線送信部21は、割当無線資源割当テーブルにおいて、各パケットバッファ42に割り当てられた通信と対応付けて記憶される移動局装置割当無線資源を取得する。そして、各パケットバッファ42に記憶されるVoIPパケットを取り出し、該各パケットバッファ41について取得した移動局装置割当無線資源に含めて、無線送信部21より無線区間に送出する。
移動局装置30は、無線受信部32により、中継装置20が送信した移動局装置割当無線資源を受信する。パケットデータ処理部33は、無線受信部32により順次受信される移動局装置割当無線資源にそれぞれ含まれるVoIPパケットを取り出すことにより、VoIPパケットを順次受信する。
以上説明したように、上記移動体通信システム1によれば、中継装置20は、各移動局装置30が送信した送信内容データを1つの無線資源にまとめた上で基地局装置10に対して送信しているので、パケット音声通信のようなリアルタイム通信にも適用可能な、無線資源の効率的な利用技術が実現される。
また、音声通信にかかる送信内容データのデータ量はタイムスロットのデータ量に比べて少ないので、中継装置20が移動局装置30から受信するタイムスロットには空き部分ができる。中継装置20は、音声通信にかかる送信内容データ(VoIPパケット)を、1つのタイムスロットにまとめた上で基地局装置10に対して送信しているので、空きのないタイムスロットにより送信データを送信することができるようになる。
さらに、基地局装置10は、中継装置20による中継の対象となる移動局装置30と、そうでない移動局装置30とにより、使用する無線資源を異ならせることができるので、中継装置20の通信可能範囲を、基地局装置10により構成されるセルのごく一部の狭い範囲であるようにすることにより、同一基地局装置10配下に複数の中継装置20を置いたとしても、各中継装置20は互いに同じ無線資源を利用してそれぞれ複数の移動局装置30と通信することができ、より効率的に無線資源を利用することが可能になる。
また、上記移動体通信システム1にかかる中継装置20については、複数の移動局装置30との無線接続を、WiFi(IEEE802.11)で行うようにしてもよい。この場合、無線資源としては、直接連鎖スペクトラム拡散(DSSS: Direct Sequence Spectrum Spread)又は周波数ホッピングスペクトラム拡散(FHSS: Frequency Hopping Spectrum Spread)により特定される無線資源(以下、WiFiにかかる無線資源と称する。)を使用する。
具体的には、中継装置20に、WiFi対応の無線接続部(図示せず)を設ける。また、移動局装置30を、WiFi準拠の無線LANカードを用いてデータを送受信できるように構成する。
移動局装置30が上記無線LANカードを用いてデータを送信した場合、中継装置20は上記無線接続部によりこれを受信する。こうして無線LANカードを用いて送信されたデータを受信すると、中継装置20は、上記割当無線資源割当テーブルに、移動局装置割当無線資源識別番号として、WiFiにかかる無線資源の無線資源識別番号を記憶させる。以降、上記実施の形態と同様の処理により、移動局装置30が基地局装置10と行う通信を中継する。
こうすれば、中継装置20は、当該中継装置20と基地局装置10との通信に用いられる周波数帯(例えば、1.7〜2GHz帯)とは異なる周波数帯(例えば2.4GHz帯)を用いて、移動局装置30との通信を行えるようになる。
本発明の実施の形態に係る移動体通信システムのシステム構成を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基地局装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態に係る移動局装置の機能ブロックを示す図である。 本発明の実施の形態に係る移動局装置が送信するタイムスロットを示す図である。 本発明の実施の形態に係る中継装置が送信するタイムスロットを示す図である。
符号の説明
1 移動体通信システム、10 基地局装置、11,21,23,31 無線送信部、12,22,24,32 無線受信部、13,33 パケットデータ処理部、14 パケット多重・分割部、15,28 多重化判定部、16 呼制御部、17 中継局制御部、20 中継装置、25,35 無線制御部、26 パケット多重部、27 パケット分割部、28 多重化判定部、30 移動局装置、34 呼制御部、41,42 パケットバッファ。

Claims (4)

  1. 基地局装置と複数の移動局装置とを含み、
    前記各移動局装置は、前記基地局装置に対して、所定データ量のデータを送信するための無線資源を使用して送信データを順次送信する、移動体通信システムにおいて、
    前記各移動局装置から順次送信される前記送信データを受信するとともに、該送信データを前記基地局装置に送信する中継装置を含み、
    前記中継装置は、
    1つの前記無線資源を使用して、前記複数の移動局装置から送信される前記送信データを、前記基地局装置に送信する送信データ群送信手段、
    を含み、
    前記基地局装置は、
    前記送信データ群送信手段により送信される前記送信データの送信元である前記移動局装置を判定する送信元判定手段、
    を含む、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  2. 請求項1に記載の移動体通信システムにおいて、
    前記送信データ群送信手段は、前記複数の移動局装置から送信される前記送信データであって、音声通信にかかる前記内容データを、1つの前記無線資源を使用して、前記基地局装置に送信する、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  3. 請求項1又は2に記載の移動体通信システムにおいて、
    前記基地局装置は、
    前記移動局装置に対し、無線資源を割り当てる無線資源割当手段、
    をさらに含み、
    前記移動局装置は、前記無線資源割当手段により割り当てられた無線資源を使用して送信データを順次送信し、
    前記基地局装置は、
    前記中継装置に、前記移動局装置が送信する送信データを受信させるとともに、該送信データを当該基地局装置に送信させることを決定する決定手段、
    をさらに含み、
    前記無線資源割当手段は、前記決定手段による決定の対象となった前記移動局装置に対し、無線資源の割り当てを再度行う、
    ことを特徴とする移動体通信システム。
  4. 複数の移動局装置から順次送信される送信データを受信するとともに、該送信データを基地局装置に送信する中継装置であって、
    所定データ量のデータを送信するための無線資源の1つを使用して、前記複数の移動局装置から送信される前記送信データを前記基地局装置に送信する送信データ群送信手段、
    を含むことを特徴とする中継装置。
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