JP2007265647A - ヒータ、加熱装置、画像形成装置 - Google Patents

ヒータ、加熱装置、画像形成装置 Download PDF

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正徳 福島
Takaaki Karibe
孝明 苅部
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圭次郎 田坂
Yukiko Fujikawa
由紀子 藤川
Mayumi Yoshida
真弓 吉田
Kentaro Kimura
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Abstract

【課題】定着用のフィルムとの摺動性を向上させて良好な定着性を有するヒータを実現する。
【解決手段】耐熱・絶縁性材料で形成した長尺平板状の絶縁基板11上の長手方向に平行して発熱抵抗体12,13を形成する。直列接続された状態の熱抵抗体12,13に電極14,15から電力を供給する。発熱抵抗体12,13上に絶縁ガラス製のオーバーコート層191,192を形成する。電極14,15およびオーバーコート層191,192以外にオーバーコート層191,192の表面粗さと異なる粗さのオーバーコート層20を形成する。これによりヒータを構成する。ヒータの摺動面に加圧ローラによりフィルムを摺動させたとき、ガラス表面の粗さを変えているため、適度なフィルム摺動性が得られスリップやトルクアップ等を防止できる。
【選択図】図1

Description

この発明は、情報機器、家電製品や製造設備などの小型機器類に装着されて用いられる薄型のヒータおよびこのヒータを実装したプリンタ、複写機やファクシミリなどの加熱装置並びにこの加熱装置を用いた画像形成装置に関する。
従来の厚膜印刷ヒータは、耐熱性絶縁基板の一面上に発熱抵抗体パターンを複数形成し、この発熱抵抗体パターンに導体パターンを介して給電を行い、発熱抵抗体パターンと導体パターンの上には1種類の絶縁ガラス層が形成されていた。絶縁基板の発熱抵抗体パターンが形成されている面あるいは反対面を、ポリイミドまたはSUS(ステンレス)等のエンドレスフィルムが相対する加圧ローラによって摺動させ、フィルムと加圧ローラ間を通紙させて定着を行っている。(例えば、特許文献1)
特開平3−241686号公報
上記した特許文献1は、形成する絶縁ガラス層により表面粗さが変わることと、実機の構成等によりフィルムの回転が悪くなり、スリップを起こしてしまい定着性能の低下を来たす、という問題があった。
この発明の目的は、定着用のフィルムとの摺動性を向上させて、良好な定着性を実現することが可能なヒータ、このヒータを用いた加熱装置、この加熱装置を用いた画像形成装置を提供することにある。
上記した課題を解決するために、この発明のヒータは、板状で細長の電気絶縁性の基板と、前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、前記発熱抵抗体上に第1の表面粗さの絶縁ガラスで形成された第1のオーバーコート層と、前記接続導体上を含む前記発熱抵抗体以外上に、前記第1の表面粗さと異なる第2の表面粗さの絶縁ガラスで形成された第2のオーバーコート層と、を具備してなることを特徴とする。
また、板状で細長の電気絶縁性の基板と、前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、
前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、少なくとも前記発熱抵抗体上に形成された絶縁ガラスのオーバーコート層と、を具備し、前記オーバーコート層は、前記基板の長手中央部の表面粗さを、該長手中央部両外側部分の表面粗さより粗くしたことを特徴とする。
さらに、板状で細長の電気絶縁性の基板と、前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、前記発熱抵抗体上に第1の熱伝導率の絶縁ガラスで形成された第1のオーバーコート層と、前記接続導体上を含む前記発熱抵抗体以外上に、前記第1の熱伝導率より高い熱伝導率絶縁ガラスで形成された第2のオーバーコート層と、を具備してなることを特徴とする。
またさらに、板状で細長の電気絶縁性の基板と、前記基板上に形成された低い熱伝導率の誘電体で形成された低熱伝導率誘電体層と、前記低熱伝導率誘電体層上に厚膜形成された発熱抵抗体と、少なくとも前記発熱抵抗体上を覆う絶縁ガラス製のオーバーコート層と、を具備したことを特徴とする。
この発明によれば、厚膜印刷ヒータの摺動面に加圧ローラによりフィルムを摺動させたとき、ガラス表面の粗さを変えているため、適度なフィルム摺動性が得られスリップやトルクアップ等を防止できる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1〜図3は、この発明のヒータに関する第1の実施形態について説明するためのもので、図1は構成図、図2は図1のa−a’断面図、図3は図1のb−b’断面図である。
図1において、11は、耐熱、電気絶縁性材料の例えばアルミナ(Al)や窒化アルミニウム(AlN)、窒化珪素(Si)などの電気絶縁性を有する高剛性のセラミック等の基材で高い熱伝導性の長尺平板状の絶縁基板である。12,13は、絶縁基板11の表面側の長手方向に沿って平行に形成された銀(Ag)・パラジウム(Pd)をはじめとする銀系材料や、ルテニウム系、炭素系等などの抵抗体ペーストを高温で焼成し、所定の抵抗値を有する厚膜からなる帯状の発熱抵抗体である。
14は、絶縁基板11の長手方向の一端に形成された銀系の導体ペーストを焼成した良導電体膜の給電用の電極であり、15は、絶縁基板12の長手方向の一端に形成された銀系の導体ペーストを焼成した良導電体膜の給電用の電極である。
16は電極14と一体形成するとともに発熱抵抗体12の一端に一部が重層された銀系の導体ペーストを焼成して形成された接続導体、17は電極15と一体形成するとともに発熱抵抗体13の一端に一部が重層された銀系の導体ペーストを焼成して形成された接続導体、18は発熱抵抗体12,13のそれぞれ他端と一部を重層するとともに、絶縁基板11の長手方向の他端まで独立させて伸ばした状態で一体的に銀系の導体ペーストを焼成して形成した接続導体である。
191は、発熱抵抗体12を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層である。192は、発熱抵抗体13を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層である。
20は、オーバーコート層191,192が覆う以外の電極14,15を除く接続導体16〜18等を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層である。
オーバーコート層191,192の表面の粗さは、オーバーコート層20の表面に比べて粗くなっている。すなわち、オーバーコート層191,192の表面の粗さRz1は、1〜2μm程度とする。オーバーコート層20の表面の粗さRz2は、0.5〜1μm程度とする。ただし、それぞれの粗さは、Rz1>Rz2の関係となるようにする。
図4に示すように、オーバーコート層表面の粗さに対する定着性と摺動性の関係は、粗さが大きいと、定着性は悪くなるが逆に摺動性は向上し、粗さが小さいと定着性は良くなるが摺動性が悪くなる。これを考慮し、オーバーコート層191,192の表面粗さRz1とオーバーコート層20の表面粗さRz2を、Rz1>Rz2の関係にすることで、定着性および摺動性の両立を図ることが可能となる。
この実施形態では、ヒータの摺動面に加圧ローラにより定着用フィルムを摺動させた場合、ガラス表面の粗さを変えているため、適度なフィルム摺動性が得られスリップやトルクアップ防止を図ることができる。
次に、図5、図6を参照し、この発明のヒータに関する第2の実施形態について説明する。図5は構成図、図6は図5のc−c’断面図であり、この発明のヒータに関する第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して説明する。
すなわち、51は、発熱抵抗体12,13および電極14,15を除く接続導体16〜18をそれぞれ覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層である。オーバーコート層51の発熱抵抗体12,13に位置する表面部511,512の粗さRz1と他の表面部513の粗さRz2は、Rz1>Rz2の関係にしている。
他の表面部513と異なる粗さは、例えばスクリーンメッシュを発熱抵抗体12,13の形成パターンに合わせて部分的に変えたり、印刷用スキージの形状を発熱体抵抗体12,13のパターンレイアウトに合わせて部分的に変えたりすることで必要な形状の形成が実現できる。
この実施形態でも、表面部511,512の表面粗さRz1と他の表面部513の表面粗さRz2を、Rz1>Rz2の関係にすることで、厚膜印刷ヒータの摺動面に加圧ローラによりフィルムを摺動させた場合に、ガラス表面の粗さを変えているため、適度なフィルム摺動性が得られスリップやトルクアップ等を防止できる。
図7〜図9は、この発明のヒータに関する第3の実施形態について説明するためのもので、図7は構成図、図8は図7のd−d’断面図、図9(a)は図7のe−e’断面図で、図9(b)は図7のf−f’断面図ある。なお、この発明のヒータに関する第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して説明する。
すなわち、ヒータ100により被加熱体である用紙が通過する被過熱体通過部に相当する部分には、図8に示すように絶縁基板11上の発熱抵抗体12,13を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層71で覆う。オーバーコート層71の表面は平滑に形成されている。
また、被過熱体の非通過部に相当する部分である絶縁基板11上の接続導体18には、図9(a)に示すように絶縁基板11上の接続導体18を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層721で覆う。オーバーコート層721の表面は、オーバーコート層71の表面よりも粗い形成となっている。
同様に、被過熱体の非通過部に相当する部分である絶縁基板11上の接続導体16,17には、図9(b)に示すように絶縁基板11上の接続導体16,17を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うためにガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されたオーバーコート層722で覆う。オーバーコート層722の表面は、オーバーコート層721と同様の粗さで形成されている。
オーバーコート層71と721,722は、例えば非晶質の珪素(SiO)、硼素(B)を主成分とするほう珪酸ガラスとこのガラスより融点が高いアルミナフィラーからなるガラスペーストを用いて形成する。
ところで、図中破線枠で示す201は、ヒータ100の発生した熱で加熱される幅wを有する加圧ローラを示し、加圧ローラ201はヒータ100の被加熱体通過部およびその両側の非通過部との位置関係を示している。204は、定着フィルムを示し、ヒータ100の被加熱体通過部およびその両側の非通過部との位置関係を示している。
定着フィルム204は、ヒータ100のオーバーコート層71と721,722上を加圧ローラ201により摺動させたとき、滑らかなオーバーコート層71の面と粗いオーバーコート層721,722の面が存在している。定着フィルム204に対し滑らかな面と粗い面を形成させたことにより、被加熱体通過部でのトナー定着性と非通過部での搬送性の両面性を持たせることができる。
この実施形態では、ヒータ100によるトナー定着性と被加熱体搬送性を両立させることができる。
図10、図11は、この発明のヒータに関する第4の実施形態について説明するためのもので、図10は構成図、図11は図10のg−g’断面図である。この実施形態は、発熱抵抗体12,13との間の絶縁基板11上のオーバーコート層71を、オーバーコート層721,722と同様に表面が粗いオーバーコート層723とした部分が、上記この発明ヒータの第3の実施形態と異なる。
この実施形態は、上記第3の実施形態に比して被加熱体通過部にも表面が粗いオーバーコート層723が形成されていることから、より被加熱体通過部での搬送性を向上させつつトナー定着性の両立性実現が可能となる。
図12、図13は、この発明のヒータに関する第5の実施形態について説明するためのもので、図12は構成図、図13は図11のh−h’断面図である。なお、この発明のヒータに関する第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して説明する。
この実施形態は、発熱抵抗体12,13上のオーバーコート層121,122とそれ以外の絶縁基板11上のオーバーコート層20を熱伝導率の異なる材料で形成したものである。オーバーコート層121,122の熱伝導率はオーバーコート層20よりも高くしている。オーバーコート層121,122は、ガラスペーストを厚膜印刷方法で塗布、焼成して形成されるが、をガラスペーストに含有させる例えばAlのような熱伝導率が高い無機フィラーを、オーバーコート層20に比して多くすることによりオーバーコート層121,122の熱伝導率を高くすることができる。
このように、フィラーの含有率が異なるガラスでオーバーコート層を形成することにより、発熱抵抗体12,13上を高熱伝導とし、それ以外の部分を低熱伝導とすることができる。
この実施形態の場合、低熱伝導のオーバーコート層20により発熱抵抗体12,13の熱がオーバーコート層全体に分散することなく、熱効率の高いガラス層により効率良く表面に伝えることができる。このため発熱抵抗体12,13の熱が効率良くオーバーコート層121,122表面に伝わることから、定着不良を起こしにくいヒータを実現できる。
図14、図15は、この発明のヒータに関する第6の実施形態について説明するための、図14は構成図、図15は図14のi−i’断面図である。この発明ヒータの第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して説明する。
図14において、1401は、絶縁基板11上に厚膜印刷法により形成されたフィラーが含まれない低熱伝導率誘電体層である。低熱伝導率誘電体層1401は、発熱抵抗体12,13の長手方向の全域と発熱抵抗体12と13の間に位置して形成される。また、低熱伝導率誘電体層1401は、発熱抵抗体12と13の長手方向のそれぞれの外側には発熱抵抗体12,13と同程度の高さまで一体形成されている。
141,142は、絶縁基板11の長手方向の両端にそれぞれ形成された銀系の導体ペーストを焼成した良導電体膜の給電用の電極であり、151は、絶縁基板11の長手方向の一端の電極141の近傍に形成された銀系の導体ペーストを焼成した良導電体膜の給電用の電極、152は、絶縁基板11の長手方向の一端の電極142の近傍に形成された銀系の導体ペーストを焼成した良導電体膜の給電用の電極である。
161は電極141と一体形成するとともに発熱抵抗体12の一端に一部が重層された銀系の導体ペーストを焼成して形成された接続導体、162は電極142と一体形成するとともに発熱抵抗体12の他端に一部が重層された銀系の導体ペーストを焼成して形成された接続導体である。
171は電極151と一体形成するとともに発熱抵抗体13の一端に一部が重層された銀系の導体ペーストを焼成して形成された接続導体、172は電極152と一体形成するとともに発熱抵抗体13の他端に一部が重層された銀系の導体ペーストを焼成して形成された接続導体である。
1402は、発熱抵抗体12,13を覆い、電気的、機械的、化学的な保護を行うために形成された高熱伝導率誘電体層である。
電極141,142と電極151,152にそれぞれ電力を供給させた場合、発熱抵抗体12,13がそれぞれ発熱する。このとき、発熱抵抗体12,13と絶縁基板11との間に形成された低熱伝導率誘電体層1401は、発熱抵抗体12,13で発生した熱が絶縁基板11裏面側に移動することを抑えることができる。また、低熱伝導率誘電体層1401は、発熱抵抗体12,13の外側にも同様の高さで形成されていることから、絶縁基板11の短手両端方向への熱の移動を抑えることができる。
この実施形態では、発熱抵抗体から温度の低い絶縁基板端への熱の移動や絶縁基板の短手両端方向への熱の移動を抑えることができる。こうして閉じ込められた熱を、熱伝導率の高熱伝導率誘電体層を介して効率良く伝えることが可能となる。
図16、図17は、上記したこの発明のヒータの各実施形態において、電力を供給する電極に発熱抵抗体で発生した熱の伝達を抑え、非通過部である電極が高熱化しないようにするものであり、図16は構成図、図17は図16のj−j’断面図である。この発明のヒータに関する第1の実施形態と同一の構成部分には同一の符号を付して説明する。
すなわち、絶縁基板11上に数μm〜数十μm程度の厚さ形成された発熱抵抗体12と接続導体16が接合される位置と発熱抵抗体13と接続導体17が接合される位置にそれぞれ銀、銀白金等銀系や、銅、ニッケル等、単位面積当たりの抵抗値が低く通電しても大きな発熱現象が起こりにくい発熱抵抗体12,13と1/2以下の厚さの導体126,137を形成する。そして導体126上に発熱抵抗体12と接続導体16を、導体137上に発熱抵抗体13と接続導体17をそれぞれ電気的に接続された状態上を、20μm〜100μm程度のオーバーコート層20で覆われている。
この場合、単位面積当たりの抵抗値が低く通電しても大きな発熱現象が起こりにくい発熱抵抗体と1/2以下の厚さ導体上で、発熱抵抗体12および接続導体16と発熱抵抗体13と接続導体17をそれぞれ電気的に接続していることから重層部の膜厚が厚くならないことから、保護層耐電圧の部分低下や発熱抵抗体と接続導体の電気的接合部分のオーバーコート層部分の出っ張り、非通過部分の昇温を抑制させることが可能となる。
図18は、図17の変形例について説明するための断面図である。この場合は、導体126上の発熱抵抗体12と接続導体16の間隔と導体137上の発熱抵抗体13と接続導体17の間隔をそれぞれ置き、導体126,137を介して発熱抵抗体12と接続導体16、発熱抵抗体13と接続導体17をそれぞれ電気的に接続したものである。この状態で覆われたオーバーコート層20は、発熱抵抗体12と接続導体16の間隔と導体137上の発熱抵抗体13と接続導体17の間隔のある部分に凹部181,182が形成れさることになる。
この場合の凹部は、発熱抵抗体で発生された熱を遮断する役目を果すことから、非通過部分の昇温を抑制させることが可能となる。
次に、図19を参照し、上記したヒータを定着装置200に実装した場合の、この発明の加熱装置に関する一実施例について説明する。図中ヒータ100部分は、図1〜図3と同じであり、同一の構成部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図19において、201は回転軸202で回転自在に回転される加圧ローラで、その表面に耐熱性弾性材料たとえばシリコーンゴム層203が嵌合してある。加圧ローラ201の回転軸202と対向してヒータ100が並置して図示しない基台内に取り付けられている。
ヒータ100を含む基台の周囲には、ポリイミド樹脂等からなる耐熱性のシートからなるエンドレスのロール状の定着フィルム204が循環自在に巻装されており、発熱抵抗体12,13を介した絶縁基板11真上のオーバーコート層191,192と絶縁基板11上のオーバーコート層20の表面は、この定着フィルム204を介して加圧ローラ201のシリコーンゴム層203と弾接している。
定着装置200において、ヒータ100は電極14,15に接触したりん青銅板等のからなる弾性が付与された図示しないコネクタを通じて通電され、発熱した発熱抵抗体12,13のオーバーコート層191,192上に設けられた定着フィルム204面とシリコーンゴム層203との間で、トナー像T1がまず定着フィルム204を介してヒータ100により加熱溶融され、少なくともその表面部は融点を大きく上回り完全に軟化溶融する。この後、加圧ローラ201の用紙排出側では複写用の用紙Pがヒータ100から離れ、トナー像T2は自然放熱して再び冷却固化し、定着フィルム204も複写用紙Pから離反される。
このように、トナー像T1は一旦完全に軟化溶融された後、加圧ローラ201の用紙排出側で再び冷却するので、トナー像T2の凝縮力は非常に大きくなっている。
この定着装置200では、例えば図1に示す絶縁基板11にオーバーコート層191,192,20が施されたヒータ100を取り付けているので、摺動面に加圧ローラによりフィルムを摺動させたとき、ガラス表面の粗さを変えているため、適度なフィルム摺動性が得られスリップやトルクアップ等を防止できる。
次に、図20を参照して、この発明に係るヒータ、このヒータを用いた加熱装置を搭載した複写機を例としたこの発明の画像形成装置に関する一実施例について説明する。図中、加熱装置200の部分は、上記した説明と同じであり、同一部分には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図20において、301は複写機300の筐体、302は筐体301の上面に設けられたガラス等の透明部材からなる原稿載置台で、矢印Y方向に往復動して原稿Poを走査する。
筐体301内の上方向には光照射用のランプと反射鏡とからなる照明装置302が設けられており、この照明装置302により照射された原稿Poからの反射光源が短焦点小径結像素子アレイ303によって感光ドラム304上スリット露光される。なお、この感光ドラム304は矢印方向に回転する。
また、305は帯電器で、例えば酸化亜鉛感光層あるいは有機半導体感光層が被覆された感光ドラム304上に一様に帯電を行う。この帯電器305により帯電された感光ドラム304には、結像素子アレイ303によって画像露光が行われた静電画像が形成される。この静電画像は、現像器306による加熱で軟化溶融する樹脂等からなるトナーを用いて顕像化される。
カセット307内に収納されている複写用紙Pは、給送ローラ308と感光ドラム304上の画像と同期するタイミングをとって上下方向で圧接して回転される対の搬送ローラ309によって、感光ドラム304上に送り込まれる。そして、転写放電器310によって感光ドラム304上に形成されているトナー像は複写用紙P上に転写される。
この後、感光ドラム304上から離れた用紙Pは、搬送ガイド311によって加熱装置200に導かれ、加熱定着処理された後にトレイ312内に排出される。なお、トナー像を転写後、感光ドラム304上の残留トナーはクリーナ313によって除去される。
定着装置200は複写用紙Pの移動方向と直交する方向に、この複写機300が複写できる最大判用紙の幅(長さ)に合わせた有効長、すなわち最大判用紙の幅(長さ)より長い発熱抵抗体161〜166を延在させてヒータ100の加圧ローラ201が設けられている。
そして、ヒータ100と加圧ローラ201との間を送られる用紙P上の未定着トナー像T1は、発熱抵抗体161〜166からの熱を受け溶融して複写用紙P面上に文字、英数字、記号、図面等の複写像を現出させる。
このような、複写機300は加熱装置200に記載した内容と同様の作用効果、すなわち、複写機等においては定着用のフィルムとの摺動性を向上させて良好な定着性を図ることが可能となる。
なお、この発明は上記した実施例に限定されるものではない。例えば、オーバーコート材は相対するフィルムの材質やその他条件によって変える必要があるため特定はできないが、フィルムが樹脂の場合、オーバーコート層はガラス、フィルムが金属の場合オーバーコート層は樹脂を組み合わせるのが望ましい。この樹脂は一般的に摺動性に優れるとされる材料、ポリアミド(PA)、ポリアセタール(POM)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、およびポリフェニレンサルファイド、エラストマー系、ポリオレフィン系、フッ素等があり、基本的にはどれを使用しても良いが、耐熱性から弾性に富むPI(ポリイミド)、PAI(ポリアミドイミド)等のイミド系が好ましいが、硬度が低すぎると樹脂被膜の方が削れてしまうため、3H以上の硬度は必要である。
ヒータの用途としては、複写機等の画像形成装置の定着用に用いたが、これに限らず、家庭用の電気製品、業務用や実験用の精密機器や化学反応用の機器等に装着して加熱や保温の熱源としても使用可能である。
この発明のヒータの第1の実施形態について説明するための構成図。 図1のa−a’断面図。 図1のb−b’断面図。 オーバーコート層表面の粗さ対する定着性と摺動性の関係について説明するための説明図。 この発明のヒータの第2の実施形態について説明するための構成図。 図4のc−c’断面図。 この発明のヒータの第3の実施形態について説明するための構成図。 図7のd−d’断面図。 (a)は図7のe−e’断面図、(b)は図7のf−f’断面図。 この発明のヒータの第4の実施形態について説明するための構成図。 図10のg−g’断面図。 この発明のヒータの第5の実施形態について説明するための構成図。 図12のh−h’断面図。 この発明のヒータの第6の実施形態について説明するための構成図。 図14のi−i’断面図。 この発明のヒータの第7の実施形態について説明するための構成図。 図16のj−j’断面図。 この発明のヒータの第7の実施形態の変形例について説明するための図17に相当する断面図。 この発明の加熱装置に関する一実施形態について説明するための説明図。 この発明の画像形成装置に関する一実施形態について説明するための説明図。
符号の説明
11 絶縁基板
12,13 発熱抵抗体
14,15,141,142,151,152 電極
16〜18,161,162,171,172 接続導体
191,192,20,51,71,721〜723,121,122 オーバーコート層
1401 低熱伝導率誘電体層
1402 高熱伝導率誘電体層
126,137 導体
181,182 凹部
100 加熱ヒータ
200 加熱装置
300 複写機

Claims (13)

  1. 板状で細長の電気絶縁性の基板と、
    前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、
    前記発熱抵抗体上に第1の表面粗さの絶縁ガラスで形成された第1のオーバーコート層と、
    前記接続導体上を含む前記発熱抵抗体以外上に、前記第1の表面粗さと異なる第2の表面粗さの絶縁ガラスで形成された第2のオーバーコート層と、を具備してなることを特徴とするヒータ。
  2. 通紙面に対応する前記発熱抵抗体形成面側にある場合、前記第1および第2のオーバーコート層層の熱伝導率は、同等もしくは前記第1のオーバーコート層の方が高いことを特徴とする請求項1記載のヒータ。
  3. 通紙面が前記発熱抵抗体形成面の反対側にある場合、前記第1および第2のオーバーコート層の熱伝導率は、同等もしくは前記第1のオーバーコート層の方が低いことを特徴とする請求項1記載のヒータ。
  4. 板状で細長の電気絶縁性の基板と、
    前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、
    少なくとも前記発熱抵抗体上に形成された絶縁ガラスのオーバーコート層と、を具備し、
    前記オーバーコート層の表面の粗さは、前記発熱抵抗体上に位置する部分を該発熱抵抗体上以外の部分よりも粗くしたことを特徴とするヒータ。
  5. 板状で細長の電気絶縁性の基板と、
    前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、
    少なくとも前記発熱抵抗体上に形成された絶縁ガラスのオーバーコート層と、を具備し、
    前記オーバーコート層は、前記基板の長手中央部の表面粗さを、該長手中央部両外側部分の表面粗さより粗くしたことを特徴とするヒータ。
  6. 前記オーバーコート層は、前記基板の長手中央部と該中央部両外側部とが少なくとも表面層において異なる材料で形成したことを特徴とする請求項5記載の平面ヒータ。
  7. 前記オーバーコート層は、前記発熱抵抗体上を除き一部あるいは全ての表面粗さを、前記発熱発熱体上より粗くしたことを特徴とする請求項5または6項記載のヒータ。
  8. 板状で細長の電気絶縁性の基板と、
    前記基板の一面に形成された発熱抵抗体と、
    前記発熱抵抗体に電力を供給するために形成された接続導体と、
    前記発熱抵抗体上に第1の熱伝導率の絶縁ガラスで形成された第1のオーバーコート層と、
    前記接続導体上を含む前記発熱抵抗体以外上に、前記第1の熱伝導率より高い熱伝導率絶縁ガラスで形成された第2のオーバーコート層と、を具備してなることを特徴とするヒータ。
  9. 板状で細長の電気絶縁性の基板と、
    前記基板上に形成された低い熱伝導率の誘電体で形成された低熱伝導率誘電体層と、
    前記低熱伝導率誘電体層上に厚膜形成された発熱抵抗体と、
    少なくとも前記発熱抵抗体上を覆う絶縁ガラス製のオーバーコート層と、を具備したことを特徴とするヒータ。
  10. 低熱伝導率誘電体層は、前記基板の短手方向の両端側に位置する前記発熱抵抗体の側縁まで隣接して形成されたことを特徴とする請求項8記載のヒータ。
  11. 前記オーバーコート層は、前記低熱伝導率誘電体層の熱伝導率より高い誘電率層であることを特徴とする請求項8または9記載のヒータ。
  12. 加熱ローラと、
    前記加熱ローラに対向配置された発熱抵抗体が圧接された請求項1〜11の何れかに記載のヒータと、
    前記ヒータと前記加圧ローラとの間を移動可能に設けられた定着フィルムとを具備したことを特徴とする加熱装置。
  13. 媒体に形成された静電潜像にトナーを付着させてこのトナーを用紙に転写して所定の画像を形成する形成手段と、
    画像が形成された用紙を加圧ローラにより定着フィルムを介して前記ヒータに圧接しながら通過させることによって、トナーを定着するようにした請求項12記載の加熱装置とを具備したことを特徴とする画像形成装置。
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