JP2007265508A - 磁気ヘッド、その製造方法、及び磁気記録装置 - Google Patents

磁気ヘッド、その製造方法、及び磁気記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子とヘッドアンプとの間の配線長が短く、磁気記録装置の製造コストを低減できる磁気ヘッド、その製造方法、及び磁気記録装置を提供する。
【解決手段】基板21の上に、ポリシリコン層22を形成し、このポリシリコン層22に不純物を導入してヘッドアンプを構成するトランジスタを形成する。その後、トランジスタの上に絶縁膜27等を形成し、更に下部シールド層28及びMR素子(データ読出し素子)32等を形成する。次に、絶縁膜35等を形成した後、下部磁極層35、薄膜コイル42及び上部磁極層44により構成されるデータ書込み素子を形成する。これらの素子の形成と並行して、MR素子32及び薄膜コイル42の少なくとも一方とトランジスタとを電気的に接続するコンタクトホール及び配線26,33,41を形成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、磁気記録装置(ハードディスク)に用いられる磁気ヘッド、その製造方法、及び磁気記録装置に関する。
磁気記録装置に使用される磁気ヘッドは、磁性材料を用いて形成された磁性素子、すなわち磁気記録媒体(磁気ディスク)にデータを書き込むデータ書込み素子と、磁気記録媒体からデータを読み出すデータ読出し素子とにより構成されている。一般的に、データ書込み素子にはコイルに流れる電流により磁界を発生する電磁変換素子(薄膜コイル)が使用され、データ読出し素子には磁界により電気抵抗が変化する磁気抵抗効果素子(以下、MR素子という)が使用される。これらのデータ書込み素子及びデータ読出し素子は、磁性層、金属層及び絶縁層等を薄く形成する成膜技術と、それらの層を所定の形状に微細加工するパターニング技術(フォトリソグラフィ技術)とを用いて形成される。
図1は、従来の磁気ヘッドの外観を示す斜視図である。この図1に示すように、磁気ヘッドは、アルチック(Al23・TiC)等の絶縁材料により形成されたスライダ11と、このスライダ11の端面に配置されて磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子10とにより構成されている。スライダ11は、弾力性を有するサスペンション12の下側に配置される。磁性素子10から出力される信号は、金属細線13を介して例えばサスペンション12の上側に配置されるヘッドアンプ(図示せず)に伝達される。また、磁性素子10に供給する信号は、ヘッドアンプから金属配線13を介して伝達される。
ところで、図1に示す磁気ヘッドでは、磁性素子(データ書込み素子及びデータ読出し素子)とヘッドアンプとの間が金属細線13により接続されているので、配線長が長くなり、比較的大きな信号損失が発生する。そのため、SN比(信号/ノイズ比)が低くなり、読出しエラーや信号処理速度の低下の原因となっている。SN比を高くするために、例えばMR素子に比べて磁気抵抗変化が大きいTMR(Tunneling Magneto Resistance)素子を使用することも考えられるが、TMR素子の製造には高い製造技術が要求されるため、磁気ヘッド及び磁気記録装置のコスト上昇の原因となる。
このような問題を解消することを目的として、特許文献1〜3にはスライダの上(スライダとサスペンションとの間)にヘッドアンプが形成された半導体チップを配置して、磁性素子(データ書込み素子及びデータ読出し素子)との間の配線長を短縮することが提案されている。
特開平10−124839号公報 特開2000−207718号公報 特開2001−283416号公報
しかしながら、本願発明者等は、上述した従来技術には以下に示す問題点があると考える。すなわち、特許文献1〜3では、いずれも半導体チップにヘッドアンプを形成した後、スライダの上に接合している。従って、図1に示す構造の磁気ヘッドよりもヘッドアンプまでの配線長を短縮することができるものの、十分とはいえない。信号損失を小さくして良好なSN比を得るためには、磁性素子とヘッドアンプとの間の配線長のより一層の短縮が望まれる。
また、上記特許文献1〜3では、半導体チップと磁気ヘッドとを個別に製造しているので、半導体製造プロセス(ウェハプロセス)と磁気ヘッド製造プロセスとが個別に必要であり、磁気記録装置を製造するための設備コストが高くなる。
以上から、本発明の目的は、磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子とヘッドアンプとの間の配線長が短く、磁気記録装置の製造コストを低減できる磁気ヘッド、その製造方法、及び磁気記録装置を提供することである。
本発明の一観点によれば、絶縁材料により形成された基板と、前記基板の所定の面上に設けられた半導体層と、前記半導体層を用いて形成された半導体素子と、前記基板の前記所定の面上に磁性材料を用いて形成され、前記半導体素子に電気的に接続されて磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子とを有する磁気ヘッドが提供される。
また、本発明の別の観点によれば、上述した構造の磁気ヘッドと、磁気ヘッドによりデータの書込み及び読出しが行われる磁気記録媒体とを有する磁気記録装置が提供される。
本発明の磁気ヘッドにおいては、絶縁性の基板の上に、半導体素子が形成された半導体層と、磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子とが形成されている。このため、半導体素子と磁性素子との間の距離を極めて短くすることができて、従来に比べてSN比が向上する。これにより、読出しエラーや信号処理速度の低下を回避することができる。また、TMR素子等のように高度の製造技術が要求される磁性素子を用いなくてもSN比を改善することができるので、製造コストが低減される。
本発明の磁気記録装置は、上記の磁気ヘッドを用いて磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行うので、製造コストを低減できるとともに、読出しエラーや信号処理速度の低下が回避される。
上記の磁気ヘッドは、例えば絶縁材料により形成された基板の上に半導体材料を堆積して半導体層を形成する工程と、前記半導体層に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程とを経て製造することができる。
また、上記の磁気ヘッドは、例えば絶縁材料により形成された基板の上に半導体膜を接合する工程と、前記半導体膜に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程とを経て製造することもできる。
更に、上記の磁気ヘッドは、例えば半導体基板の表面に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程と、前記半導体基板の裏面側を研磨して薄膜化する工程と、前記半導体基板を絶縁材料により形成された基板に接合する工程とを経て製造することもできる。
以下、本発明について、添付の図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図2〜図4は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記録装置の磁気ヘッド製造方法を示す断面図である。
まず、図2(a)に示すように、アルチック等の絶縁材料により形成された基板21を用意する。そして、CVD法により、基板21の上にシリコンを堆積させてポリシリコン層22を形成する。このポリシリコン層22には、例えばホウ素等のp型不純物を導入しておく。
次に、図2(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにして基板21に形成したポリシリコン層22の上にフォトレジストを塗布して、フォトレジスト膜23を形成する。そして、このフォトレジスト膜23を所定の露光マスクを介して露光した後、現像処理を施して、ヘッドアンプ形成領域のポリシリコン層22の一部が露出する開口部23a,23bを形成する。これらの開口部23a,23bは所定の間隔をおいて形成される。
その後、フォトレジスト膜23の開口部23a,23bを介してポリシリコン層22にリン等のn型不純物を注入して、エミッタ領域(n型不純物領域)24e及びコレクタ領域(n型不純物領域)24cを形成する。これらのエミッタ領域24e及びコレクタ領域24cの間のp型領域がベース領域24bとなって、バイポーラトランジスタが形成される。バイポーラトランジスタ形成後、フォトレジスト膜23を除去する。
なお、必要に応じて、ポリシリコン層22に抵抗素子やその他の素子を形成してもよい。例えば抵抗素子を形成する場合は、フォトレジスト膜23のうち抵抗素子形成領域の部分を開口し、その開口部を介してポリシリコン層22に所定量のn型不純物を導入する。
また、本実施形態ではヘッドアンプがバイポーラトランジスタにより構成されているものとしているが、MOSトランジスタによりヘッドアンプを構成してもよい。その場合は、ポリシリコン層22上にゲート絶縁膜及びゲート電極を形成し、ゲート電極の両側のポリシリコン層22にn型不純物をイオン注入して、ソース・ドレイン領域を形成する。
次に、図2(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。トランジスタ形成後の基板21の上側全面に、シリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等からなる第1の絶縁膜25を形成する。そして、フォトリソグラフィ法により、この第1の絶縁膜25に、エミッタ領域24e、ベース領域24b及びコレクタ領域24cに到達するコンタクトホールをそれぞれ形成した後、基板21の上側全面に例えばアルミニウム等の導電材料により導電膜を形成する。このとき、コンタクトホールが導電材料により埋め込まれて、導電膜とエミッタ領域24e、ベース領域24b及びコレクタ領域24cとが電気的に接続される。その後、フォトリソグラフィ法により導電膜をパターニングして、第1配線層の配線26を形成する。このようにして、ヘッドアンプを構成する半導体素子(バイポーラトランジスタ)と配線26とが形成される。
次に、図2(d)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにしてヘッドアンプを形成した後、第1の絶縁膜25の上に例えばアルミナ等の絶縁材料からなる第2の絶縁膜27を形成し、この第2の絶縁膜27により配線26を埋め込む。その後、磁性素子形成領域の第2の絶縁膜27の上に、例えばパーマロイ(NiFe)等の磁性材料により、例えば厚さが2〜3μmの下側シールド層28を形成する。
次に、図3(a)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにして下側シールド層28を形成した後、基板21の上側全面にアルミナ等の絶縁材料からなる第3の絶縁膜29を形成する。その後、シールド層28が露出するまで第3の絶縁膜29を研磨して、表面を平坦化する。次いで、基板21の上側全面に、例えばアルミナ等の絶縁材料により厚さが約200nmの第1のギャップ層30を形成し、この第1のギャップ層30によりシールド層28を被覆する。
次に、ギャップ層30の上にMR素子(データ読出し素子)32を形成する。このMR素子32は、例えば厚さが20nmのNiFeCrからなるSAL(Soft Adjacent Layer)層と、厚さが10nmのTa等からなる非磁性層と、厚さが20nmのNiFe等からなるMR層とを積層して構成される。これらのSAL層、非磁性層及びMR層はスパッタリング法により形成され、フォトリソグラフィ法により矩形状にパターニングされる。また、MR素子32は、図3(a)に示すようにヘッド先端側(基板21の端部)に配置される。
なお、本実施形態ではデータ読出し素子としてMR素子を形成しているが、MR素子に替えてGMR素子又はTMR素子等を形成してもよい。
次に、ヘッドアンプ形成領域のギャップ層30の表面から、第1配線層の配線26に到達するコンタクトホールを形成する。その後、コンタクトホール内に金属材料を埋め込むとともに、ギャップ層30の上に金属膜を形成する。そして、この金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングして、第2配線層の配線33を形成する。
次に、リフトオフ法により、MR素子32に接続するリード34を形成する。すなわち、基板21の上側全面にフォトレジスト膜を形成する。その後、フォトレジスト膜を所定の露光マスクを介して露光し、現像処理を施して、所定の領域に開口部を形成する。次いで、スパッタリング法等により基板21の上側全面に金属膜を形成した後、フォトレジスト膜をその上の金属膜とともに除去する。これにより、開口部の部分に金属膜が残り、MR素子32の両端にそれぞれ接続した一対のリード34が形成される。本実施形態では、リード34の一方が、配線33を介してバイポーラトランジスタのベース領域24bに電気的に接続されているものとする。
次に、図3(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにしてMR素子32及びリード34等を形成した後、基板21の上側全面に、例えばアルミナ等の絶縁材料により第4の絶縁膜35を10〜20nmの厚さに形成し、この第4の絶縁膜35によりMR素子32、リード34及び配線33等を被覆する。そして、磁性素子形成領域の第4の絶縁膜35の上に、例えばパーマロイ等の磁性材料により、データ書込み素子の下部磁極となる下部磁極層36を例えば3μmの厚さに形成する。この下部磁極層36は、MR素子32に対する磁気シールド(上側磁気シールド層)としての機能も有している。
次いで、基板21の上側全面にアルミナ等の絶縁材料により第5の絶縁膜37を形成する。その後、下部磁極層36が露出するまで絶縁膜37を研磨して、表面を平坦化する。
次に、図3(c)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにして下部磁極層36を形成した後、基板21の上側全面に、例えばアルミナ等の絶縁材料により厚さが0.2μmの第2のギャップ層38を形成する。その後、ギャップ層38の上にフォトレジスト膜を形成し、所定の露光マスクを介してフォトレジスト膜を露光した後、現像処理を施して、後述する薄膜コイルの中心となる部分に開口部を形成する。そして、この開口部を介してギャップ層38をエッチングして、下部磁極層36を露出させる。その後、フォトレジスト膜を除去する。
次に、基板21の上側全面に、例えばパーマロイ等の磁性材料からなる磁性層を形成する。その後、この磁性層をパターニングして、上部磁極のヘッド先端となる磁極層40aと、ギャップ層38の開口部を介して下部磁極層36に接続する磁極層40bとを形成する。次いで、磁極層40aをマスクとしてギャップ層38及び下部磁極層36の一部をイオンミーリングして、いわゆるトリム構造を形成する。
次に、図4(a)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにして磁極層40a,40bを形成した後、ヘッドアンプ形成領域のギャップ層38の表面から第2配線層の配線33に到達するコンタクトホールを形成する。その後、コンタクトホール内に金属材料を埋め込むとともに、ギャップ層38の上に金属膜を形成する。そして、この金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングして、第3配線層の配線41を形成する。また、磁性素子形成領域のギャップ層38の上に、磁極層40bを中心とする渦巻状の薄膜コイル42を形成する。この薄膜コイル42は、所定の第3配線層の配線41に電気的に接続される。
次に、薄膜コイル42の上に、例えば熱硬化性樹脂により第6の絶縁膜43を形成し、薄膜コイル42を埋め込む。そして、磁性素子形成領域の上に、例えばパーマロイ等の磁性金属により電極層を所定のパターンで形成する。この電極層は磁極層43a,43bと接続され、これらの磁極層により上部磁極層44が構成される。
次に、図4(b)に示す構造を形成するまでの工程を説明する。上述のようにして上部磁極層44を形成した後、基板21の上側全面に、例えばアルミナ等の絶縁材料により保護層45を形成し、この保護層45により上部磁極層44及び第3配線層の配線41を被覆する。その後、保護層45の表面から第3配線層の配線44に到達するコンタクトホールを形成し、このコンタクトホール内に金属材料を埋め込むとともに、保護層48上に金属膜を形成する。次いで、この金属膜をフォトリソグラフィ法によりパターニングして、電極46を形成する。これらの電極46は、配線及びコンタクトホール(電気接続部)を介してヘッドアンプ(バイポーラトランジスタ)、MR素子32及び薄膜コイル42にそれぞれ電気的に接続されている。このようにして、本実施形態の磁気ヘッドが完成する。
図5は、本実施形態の磁気ヘッドの外観を示す模式図である。この図5において、47はスライダ(基板)を示し、48aはヘッドアンプを示し、48bは磁気記録媒体(磁気ディスク)に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子(MR素子及び薄膜コイル)を示し、49は電極46とヘッドアンプ48a又は磁性素子48bとを接続する配線を示している。この図5に示すように、本実施形態の磁気ヘッドでは、ヘッドアンプ48a及び磁性素子48bがいずれもスライダ47の端面に形成されている。
従来は、磁気ヘッドと半導体装置(ヘッドアンプ)とを個別に形成しているので、磁気ヘッド製造設備とは別に半導体製造設備を設けていた。そのため、成膜装置やエッチング装置等をそれぞれの施設に個別に設置していた。一方、本実施形態では、上述したようにアルチック等の基板21の上にヘッドアンプと磁性素子(読出し素子及び書き込み素子)とを形成するので、それらの形成工程を連続して行うことができる。従って、磁気ヘッド製造設備と半導体製造設備とを個別に設ける必要がなく、設備コストを低減できるという効果が得られる。
また、本実施形態により製造された磁気ヘッドは、ヘッドアンプを内蔵しているので、磁性素子(MR素子及び薄膜コイル)とヘッドアンプとの間の配線長が極めて短い。これにより、ノイズの影響が低減されて、エラーの発生が回避される。例えば、従来の磁気ヘッドでは、磁性素子とヘッドアンプとの距離が少なくとも3mm程度は必要であった。これに対し、本実施形態では、磁性素子とヘッドアンプとの距離を0.5mm以下にすることが可能である。磁性素子とヘッドアンプとの間には微弱な信号が流れるので、本実施形態のように配線長を短縮することにより、ノイズの影響を大幅に低減することができる。
更に、本実施形態においては、磁気ヘッド内にヘッドアンプを内蔵しているので、従来必要であったサスペンション等の上にヘッドアンプを搭載する工程が不要になる。これにより、磁気記録装置の製造工程が簡略化されるという効果も得られる。
更にまた、本実施形態においては、ヘッドアンプを構成するトランジスタと磁性素子との間にシールド層28を設けているので、磁性素子からヘッドアンプへのノイズの混入やヘッドアンプから磁性素子へのノイズの混入が回避される。
なお、本実施形態では基板21上にヘッドアンプ全体を形成するものとしているが、ヘッドアンプのうち特に微弱な信号を増幅する部分のみをスライダ(基板21)上に形成し、その他の部分をIC化してスライダの外に配置してもよい。この場合も、ノイズの影響が低減されてエラーの発生が回避されるという効果を得ることができる。
図6は、本実施形態により製造された磁気ヘッドを用いた磁気記録装置を示す平面図である。
磁気記録装置50の筐体内には、磁気記録媒体である円盤状の磁気ディスク51と、磁気ディスク51を回転させるスピンドルモータ(図示せず)と、端面に磁性素子が配置されたスライダ(磁気ヘッド)52と、スライダ52を保持するサスペンション53と、サスペンション53を磁気ディスク51の半径方向に駆動制御するアクチュエータ(図示せず)とを有している。スピンドルモータにより磁気ディスク51が高速で回転すると、磁気ディスク51の回転によって生じる空気流により、スライダ52は磁気ディスク51から若干浮上する。アクチュエータによりスライダ52が磁気ディスク51の半径方向に移動し、磁気ディスク51に対してデータの書込み又は読出しを行う。
(第2の実施形態)
図7(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態の磁気ヘッドの製造方法を示す断面図である。
まず、図7(a)に示すように、アルチック等の絶縁材料により形成された基板61の上に、単結晶のシリコン層(半導体膜)62を貼り付ける。その後、図7(b)に示すように、CVD法等により、基板61の上側全面にシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜等の絶縁膜63を形成する。この絶縁膜63は、シリコン層62の厚さよりも厚く形成することが必要である。
次に、図7(c)に示すように、シリコン層62が露出するまで絶縁膜63を化学機械研磨(CMP)して、表面を平坦化する。その後、第1の実施形態と同様にして、シリコン層62に、ヘッドアンプを構成するバイポーラトランジスタ(又は、MOSトランジスタ)、読出し素子及び書込み素子(磁性素子:具体的にはMR素子及び薄膜コイル)を形成する。それらの工程は第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図8(a),(b)は、本発明の第3の実施形態の磁気ヘッドの製造方法を示す断面図である。
まず、図8(a)に示すように、表層がp型のシリコン基板(半導体基板)71を用意し、このシリコン基板71の上に例えばシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜72を形成する。その後、ゲート絶縁膜72の上にポリシリコン膜を形成し、このポリシリコン膜をパターニングして、ゲート電極73を形成する。
次に、ゲート電極73をマスクとしてゲート電極73の両側の基板71の表面にn型不純物を導入する。その後、熱処理を施してn型不純物を活性化し、ソース・ドレインとなるn型不純物拡散領域74を形成する。このようにして、ヘッドアンプを構成するMOSトランジスタを形成する。
次に、図8(b)に示すように、基板71の上側全面にシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなる絶縁膜75を形成し、この絶縁膜75によりゲート電極73を被覆する。その後、第1の実施形態と同様にして、基板71上に読出し素子及び書込み素子(磁性素子:具体的にはMR素子及び薄膜コイル)を形成する。それらの工程は第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
このようにしてシリコン基板71上に磁気ヘッドを形成した後、シリコン基板71を裏面側から研磨して薄膜化する。その後、別工程で作成されたスライダの上にシリコン基板71を接合する。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
以下、本発明の諸態様を、付記としてまとめて記載する。
(付記1)絶縁材料により形成された基板と、
前記基板の所定の面上に設けられた半導体層と、
前記半導体層を用いて形成された半導体素子と、
前記基板の前記所定の面上に磁性材料を用いて形成され、前記半導体素子に電気的に接続されて磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子と
を有することを特徴とする磁気ヘッド。
(付記2)前記磁性素子が、前記半導体層よりも上方に形成されていることを特徴とする付記1に記載の磁気ヘッド。
(付記3)前記付記1又は2に記載の磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドによりデータの書込み及び読出しが行われる磁気記録媒体と
を有することを特徴とする磁気記録装置。
(付記4)絶縁材料により形成された基板の上に半導体材料を堆積して半導体層を形成する工程と、
前記半導体層に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、
前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、
前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程と
を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
(付記5)絶縁材料により形成された基板の上に半導体膜を接合する工程と、
前記半導体膜に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、
前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、
前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程と
を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
(付記6)半導体基板の表面に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、
前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、
前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、
前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程と、
前記半導体基板の裏面側を研磨して薄膜化する工程と、
前記半導体基板を絶縁材料により形成された基板に接合する工程と
を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
図1は、従来の磁気ヘッドの外観を示す斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記録装置の磁気ヘッド製造方法を示す断面図(その1)である。 図3は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記録装置の磁気ヘッド製造方法を示す断面図(その2)である。 図4は、本発明の第1の実施形態に係る磁気記録装置の磁気ヘッド製造方法を示す断面図(その3)である。 図5は、第1の実施形態の磁気ヘッドの外観を示す模式図である。 図6は、第1の実施形態により製造された磁気ヘッドを用いた磁気記録装置を示す平面図である。 図7(a)〜(c)は、本発明の第2の実施形態の磁気ヘッドの製造方法を示す断面図である。 図8(a),(b)は、本発明の第3の実施形態の磁気ヘッドの製造方法を示す断面図である。
符号の説明
10…磁性素子、
11,47,52…スライダ、
12…サスペンション、
13…金属細線、
21,61…基板(絶縁基板)、
22…ポリシリコン層、
23…フォトレジスト膜、
24e…エミッタ領域、
24b…ベース領域、
24c…コレクタ領域、
25,27.29,35,37,43,63,75…絶縁膜、
26,33,41,49…配線、
28…下側シールド層、
30,38…ギャップ層、
32…MR素子、
34…リード、
36…下部磁極層(上側シールド層)、
42…薄膜コイル、
44…上部磁極層、
45…保護層、
46…電極、
48a…ヘッドアンプ、
48b…磁性素子、
50…磁気記録装置、
51…磁気ディスク、
53…サスペンション、
62…シリコン層(半導体薄膜)、
71…基板(半導体基板)、
72…ゲート絶縁膜、
73…ゲート電極、
74…不純物拡散領域。

Claims (3)

  1. 絶縁材料により形成された基板と、
    前記基板の所定の面上に設けられた半導体層と、
    前記半導体層を用いて形成された半導体素子と、
    前記基板の前記所定の面上に磁性材料を用いて形成され、前記半導体素子に電気的に接続されて磁気記録媒体に対しデータの書込み及び読出しを行う磁性素子と
    を有することを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記請求項1に記載の磁気ヘッドと、
    前記磁気ヘッドによりデータの書込み及び読出しが行われる磁気記録媒体と
    を有することを特徴とする磁気記録装置。
  3. 半導体基板の表面に不純物を導入して半導体素子を形成する工程と、
    前記半導体素子の上に絶縁膜を形成する工程と、
    前記絶縁膜の上に磁気記録媒体に対しデータ書込み及び読出しを行う磁性素子を形成する工程と、
    前記磁性素子と前記半導体素子とを電気的に接続する電気接続部を形成する工程と、
    前記半導体基板の裏面側を研磨して薄膜化する工程と、
    前記半導体基板を絶縁材料により形成された基板に接合する工程と
    を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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