JP2007265130A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数のハードウェアアクセラレータと接続するプロセッサによってハードウェアアクセラレータの少なくとも1つから取得された画像処理に必要なパラメータが書込まれる共有メモリ106と接続する画像処理装置において、ハードウェアアクセラレータ102が、共有メモリ106に保持されたパラメータ情報202を、プロセッサを介することなく取得する処理フロー制御部208及びパラメータ情報読出し部201、取得されたパラメータ情報202を使ってフィルタ処理するフィルタ制御部207を設ける。
【選択図】図2
Description
特許文献1は、動画像データの圧縮の処理量が多いことに着目し、処理をソフトウェアとハードウェアに分散するものである。このような特許文献1によれば、ソフトウェア、ハードウェアにかかる負荷が各々低減し、画像データの処理速度を高めることができる。
フィルタ処理をソフトウェアとハードウェアとに分散させた場合、プロセッサがフィルタ処理を実行するハードウェアに多数のパラメータを設定することが必要になる。プロセッサは所定の手順でハードウェアにパラメータを設定するため、設定にかかる時間がハードウェアの動作に影響し、ハードウェアにおける画像処理を妨げることがある。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであって、画像処理時間に占める割合の大きいフィルタ処理時間を短縮し、より短時間のうちに画像データを圧縮または伸張できる画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
このような本発明をフィルタ処理に適用した場合、画像処理時間に占める割合の大きいフィルタ処理時間を短縮し、より短時間のうちに画像データを圧縮または伸張できる画像処理装置を提供することができる。
このような発明によれば、ハードウェアアクセラレータがバスマスタとなってパラメータ情報を取得することができる。また、比較的簡易な構成によってハードウェアアクセラレータがプロセッサを介することなくパラメータを取得することができる。
このような発明によれば、ハードウェアアクセラレータが共有メモリに書込まれたパラメータを直接読み出して解釈し、画像処理に使用することができる。
このような発明によれば、フィルタ制御に使用されないパラメータを取得することがなく、ハードウェアアクセラレータ、共有メモリ間のデータ転送回数を少なくすることができる。このため、処理効率を高めると共に高速にフィルタ処理をすることができる。
このような発明によれば、フィルタのオンまたはオフ、フィルタの強度、フィルタの種別の少なくとも1つをより短時間のうちに決定することができる。
このような発明によれば、高速にフィルタ処理ができるため、より短時間のうちに画像データを符号化することができる符号化器を実現することができる。
このような発明によれば、高速にフィルタ処理ができるため、より短時間のうちに画像データを復号することができる復号化器を実現することができる。
このような発明によれば、画像データの読出し、書込みに関してもプロセッサにかかる負荷を軽減し、画像処理をより効率的に実行することが可能になる。
このような本発明は、画像処理時間に占める割合が大きいフィルタ処理時間を短縮し、より短時間のうちに画像データを圧縮または伸張できる画像処理方法を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態1の画像処理装置の全体構成を示した図である。実施形態1では、実施形態1の画像処理装置をH264によって画像データを符号化する符号化器として構成したものとして説明する。
実施形態1の画像処理装置は、複数のハードウェアアクセラレータ102〜104と接続するプロセッサ101によって、前ハードウェアアクセラレータ102〜104の少なくとも1つから取得された画像処理に必要なパラメータが書込まれる共有メモリ106と接続する画像処理装置である。このような構成において、共有メモリ106は、実施形態1のパラメータ保持手段として機能する。
また、図1に示した構成は、ハードウェアアクセラレータ102〜104及びプロセッサ101の動作に必要なプログラムやデータを保存するメモリ105を備えている。
なお、実施形態1では、ハードウェアアクセラレータ102ばかりでなく、ハードウェアアクセラレータ103、104もバス107によってプロセッサ101、共有メモリ106と接続している。ハードウェアアクセラレータ103、104は、プロセッサ101にアクセスし、イントラ予測、インター予測に使用したパラメータをプロセッサ101に送るものとする。
実施形態1では、プロセッサ101が、共有メモリ106に対してパラメータ情報202をプロセッサの構造体データとして書込んでいる。図3は、パラメータ情報202の具体例を示した図である。
ハードウェアアクセラレータ102は、画像データの歪みを除去するフィルタ処理の条件を設定するフィルタ制御部207を備えている。フィルタ制御部207は、H.264の予測画像を生成するに際して画素ブロック周辺の歪みを除去するデブロックフィルタを制御する構成であって、ハードウェアアクセラレータ102は、デブロッキング・フィルタとして機能する。
処理フロー制御部208は、共有メモリ106からパラメータ情報202を読み出してフィルタ種別判定部209、フィルタOn/Off判定部210、フィルタ強度判定部211に渡している。そして、処理フロー制御部208は、共有メモリ106からパラメータを読み出すに際し、フィルタ処理の条件設定に必要なパラメータを判断し、必要なパラメータ情報202だけを選択して取得する。パラメータ情報202の選択、取得については後述するものとする。
また、ハードウェアアクセラレータ102は、画像処理フィルタ212によってフィルタリングされた画像データを一時的に保存するローカルメモリ205、ローカルメモリ205からフィルタ処理済の画像データを書き出して共有メモリ106に送る画像データ書出し部204を備えている。
なお、実施形態1の画像処理装置を符号化器として構成した場合、画像データ読出し部203によって読み出される画像データは、外部から入力された画像データと符号化装置等の内部で生成された予測画像データとの差分を量子化し、再び逆量子化等して得られた画像データである。また、画像データ書出し部204から共有メモリ106に書き出された画像データは、ハードウェアアクセラレータ103、104によって読み出され、イントラ予測画像、インター予測画像の生成に使用される。
フィルタ制御部207によって設定されるフィルタ処理の条件は、フィルタのオンまたはオフ、フィルタの強度、フィルタの種別の少なくとも1つを含む。ここで、フィルタ制御部207によるフィルタのオンまたはオフ、フィルタの強度、設定された条件に基づくフィルタの種別について説明する。
画像処理フィルタの強度は、フィルタ強度判定部211によって行われる。フィルタ強度判定部211は、処理対象となる画像データがマクロブロック間の境界に位置するか否かによってフィルタ強度を決定する。図4は、フィルタ強度と画像データが示す画素の位置との関係を説明するための図であって、(a)はマクロブロック境界の画素位置を例示するための図、(b)、(c)は画素位置とフィルタの強度との関係を示した図である。画素の位置によってフィルタ強度を調整する理由は、画像データの歪みがマクロブロック境界に近いほど生じやすいことによる。
デブロッキング・フィルタは、水平方向に配列された境界画素、垂直方向に配列された境界画素をフィルタリングすることによって画素値を変換する。フィルタリングの強度は、マクロブロック境界に位置する境界画素に対する場合に最も強く(b)、マクロブロック境界にない場合により弱くなる(c)。なお、フィルタの強度は、Bsによって表され、Bsは、0〜4の5個の値をとり得る。(b)に示した境界画素にはBs4のフィルタリングがされ、(c)に示した画素にはBs3のフィルタリングがされる。
フィルタのオンまたはオフの決定は、フィルタOn/Off判定部210が、前記したBsと境界画素値p0〜p2、q0〜q2を使って決定する。すなわち、フィルタOn/Off判定部210は、Bsと境界画素p0〜p2の値、q0〜q2の値とが以下の式(1)〜(4)を満たすか否か判断し、満たす場合にだけ画像処理フィルタ212をオンするよう判定する。
│p0−q0│<α 式(2)
│p1−p0│<β 式(3)
│q1−q0│<β 式(4)
量子化パラメータは、符号化器の量子化を実行するプロセッサ101や逆量子化するハードウェアアクセラレータが有している。プロセッサ101は、量子化パラメータを共有メモリ106に書込む。そして、ハードウェアアクセラレータ102が、量子化パラメータを読み出してフィルタのオン、オフの判定に使用する。
フィルタの種別は、フィルタ種別判定部209がフィルタ強度Bsの値と境界画素p0〜p2、q0〜q2の値を使って判断する。すなわち、フィルタ種別判定部209は、Bsの値に応じてフィルタ種別を判定する。画像処理フィルタ212は、フィルタ種別判定部209の判定によって得られたフィルタを使ってフィルタ処理をする。
また、BS=4の場合、フィルタ種別判定部209は、画像処理に使用すべきフィルタの種別を5タップのFIRフィルタであると判定する。Bs=4の場合に使用される5タップのFIRフィルタは、境界画素p2、p0、p1、q0、q1の値を入力して変換後のp0’の値を生成するフィルタである。
図6は、実施形態1の画像処理装置のフィルタ制御部207によってなされる処理を説明するためのフローチャートである。フィルタ制御部207は、画像データ読出し部203を介して1フレーム分の画像データを入力する(S701)。処理フロー制御部208は、入力された画像データのうち、1マクロブロック(MB)分の画像データをフィルタリングするためのパラメータ情報202を取得する(S702)。
1マクロブロック分の画像データの処理が終了した場合には(S705:Yes)、さらに、1フレーム分の画像データのフィルタ処理が終了したか否か判断する(S706)。1フレーム分の画像データのフィルタリングが未完であれば(S706:No)、次の1マクロブロック分の画像データを入力し、上記した処理を続行する。
処理フロー制御部208は、共有メモリ106に書込まれたパラメータ情報202のうち、処理対象となる画素のマクロブロック境界フラグを読み出す(S801)。マクロブロック境界フラグは、画素が境界画素であるか否かを判定するためのフラグである。読み出されたフラグはフィルタ強度判定部211に送られ、フィルタ強度判定部211は、フラグによって処理すべき画素が境界画素であるか否かを判定することができる。
また、ステップS804において、マクロブロックタイプがイントラマクロブロックでない、つまり、インター予測画像のマクロブロックであると判断された場合(S804:No)、フィルタ種別判定部209が条件に合ったFIRフィルタ(フィルタB)を画像処理フィルタ212に適用されるフィルタに決定する(S806)。
以上述べたように、実施形態1では、処理フロー制御部207が、パラメータ情報202のうちフィルタ強度の判定にあたって必要なパラメータだけを順次読み出すことができる。
なお、実施形態1は、ハードウェアアクセラレータ102が、共有メモリ106を介してプロセッサ101からパラメータを受け取るものに限定されるものではない。ハードウェアアクセラレータ102がバスマスタとなってプロセッサ101を介することなくパラメータを取得できる構成であればよい。
図8に示した符号化器は、入力画像データを、DCT変換を含む処理する整数トランスフォーム部113、量子化する量子化部114、量子化を制御する符号化制御部112、符号化するエントロピー符号化部111を備えている。以上の構成は、プロセッサ101上で動作するソフトウェアに対応する。
予測画像データを生成する構成は、逆量子化部115、逆整数トランスフォーム部116、加算器117、デブロッキング・フィルタ1、フレームメモリ118、119、イントラ予測部120、インター予測部121、動きベクトル検出部122、選択器123を備えている。
図示した符号化器では、1フレーム分の入力画像データを入力し、先に符号化した1フレーム分の予測画像データとの差分をとる。そして、差分を整数トランスフォーム部113によってDCT変換を含む処理をし、量子化する。さらに、エントロピー符号化部111によって符号化し、送出する。
選択器123は、インター予測画像データ、イントラ予測画像データのうち、より高い圧縮率を得られるものを選択する。そして、選択された予測画像データを加算器117に送出すると共に、次の1フレーム分の入力画像データとの差分をとるため減算器に出力する。
次に、本発明の実施形態2について説明する。実施形態2の画像処理装置は、フィルタ制御部が、プロセッサ101が持つ制御情報を読込んでフィルタ処理を制御可能に構成したものである。
実施形態2の画像処理装置は、フィルタ制御部155が、アドレス情報部156を備える点で実施形態1で説明したフィルタ制御部207と相違する。アドレス情報部156は、情報オフセットアドレス156a、パラメータ情報オフセットアドレス156b、画像データオフセットアドレス156cと、各アドレスにしたがって共有メモリ106を含むメモリ152から制御情報151を読込む制御情報取得部157とを有している。
このような実施形態2によれば、フィルタ処理の内容や条件等を変更する場合、メモリ152の制御情報151を更新することにより、フィルタ制御部155を変更後の内容や条件等に則して動作させることができる。
実施形態2では、先ずプロセッサ101が、メモリ152に制御情報151を設定するものとする(S1201)。プロセッサ101は、制御情報151に含まれる図11の中段に記した表が示す情報を制御情報オフセットアドレスに設定する(S1202)。また、プロセッサ101は、パラメータ情報のオフセットアドレスに記録されるパラメータ情報(図11上段の表)を設定する(S1203)。また、画像データオフセットアドレスに記録される画像データの情報(図11下段の表)を設定する(S1205)。
処理フロー制御部208は、以上の処理が1マクロブロック分の画像データについて終了したか否か判断する(S1210)。
以上述べた実施形態2は、画像処理の内容に合わせてフィルタ処理や条件等を簡易に変更することを可能にするものである。
処理フロー制御部、209 フィルタ種別判定部、210 フィルタOn/Off判定部、211 フィルタ強度判定部、212 画像処理フィルタ
Claims (9)
- 複数のハードウェアアクセラレータと接続するプロセッサによって、前記ハードウェアアクセラレータの少なくとも1つから取得された画像処理に必要なパラメータが書込まれるパラメータ保持手段と接続する画像処理装置であって、
前記ハードウェアアクセラレータの少なくとも1つにおいて、パラメータ保持手段に保持されたパラメータを、前記プロセッサを介することなく取得するパラメータ取得手段と、
前記パラメータ取得手段によって取得されたパラメータを使って画像処理する画像処理手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記パラメータ保持手段は、前記プロセッサ及びハードウェアアクセラレータとバス接続され、プロセッサ及びハードウェアアクセラレータで共用される共有メモリであって、
前記プロセッサは、前記共有メモリに画像処理に必要なパラメータを書込み、前記ハードウェアアクセラレータは、前記共有メモリに直接アクセスして前記パラメータを取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記プロセッサは、前記共有メモリに対し、画像処理に必要なパラメータをプロセッサの構造体データとして書込むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記ハードウェアアクセラレータは、画像データの歪みを除去するフィルタ処理の条件を設定するフィルタ制御手段を備え、
前記パラメータ取得手段は、前記フィルタ制御手段によるフィルタ処理の条件設定に必要なパラメータを判断し、必要なパラメータだけを選択して取得することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記フィルタ制御手段によって設定されるフィルタ処理の条件は、フィルタのオンまたはオフ、フィルタの強度、フィルタの種別の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 画像データを符号化する符号化手段をさらに備え、
前記符号化手段による符号化の前に量子化された画像データを再度逆量子化して得られる画像データをフィルタ処理することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。 - 画像データを復号化する復号化手段をさらに備え、
前記復号化手段によって復号された画像データを再度逆量子化して得られる画像データをフィルタ処理することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。 - 前記共有メモリがフィルタ処理の対象となる画像データを保持し、
前記フィルタ制御手段は、前記画像データの読出し、書込みの少なくとも一方を、前記プロセッサを介することなく前記共有メモリに対して実行することを特徴とする請求項4から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 複数のハードウェアアクセラレータと接続するプロセッサによって、前記ハードウェアアクセラレータの少なくとも1つから取得された画像処理に必要なパラメータが書込まれるパラメータ保持手段と接続され、前記パラメータ保持手段に保持されたパラメータを、前記プロセッサを介することなく取得して画像データをフィルタ処理する画像処理装置において実行される画像処理方法であって、
前記パラメータを取得するに際し、フィルタ処理の条件設定に必要なパラメータを判断する必要パラメータ判断ステップと、
前記必要パラメータ判断ステップにおいて必要と判断されたパラメータだけを取得する必要パラメータ取得ステップと
を含むことを特徴とする画像処理方法。
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Citations (2)
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JPH0954826A (ja) * | 1995-08-11 | 1997-02-25 | Dainippon Printing Co Ltd | 領域分割型フィルタ処理装置 |
JP2005070938A (ja) * | 2003-08-21 | 2005-03-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 信号処理装置及びそれを用いた電子機器 |
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