JP2007264556A - 鍵駆動装置及び鍵盤楽器 - Google Patents

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Abstract

【課題】鍵盤楽器の鍵を駆動する鍵駆動装置において、小型化や軽量化を図ることができると共に省電力で鍵を駆動できるようにする。
【解決手段】フレームに対して揺動可能に支持された鍵7を駆動する鍵駆動装置1であって、鍵7をその揺動方向の一方に付勢する付勢手段13を備え、付勢手段13が、鍵7の揺動に連動してフレームに対して揺動し、自重で鍵7を一方の揺動方向に付勢する棒状の磁性体9からなり、略U字状に形成された鉄心17と鉄心17に巻回されたコイル19とから構成された電磁石11を、コイル19に電流が流れている状態で鍵7を他方の揺動方向に揺動させるように磁性体9を磁力で吸引する位置に配し、磁性体9が鍵7の他方の揺動方向にあわせて揺動可能な状態で、鉄心17の一端部23が磁性体9に接触し、鉄心17の他端部25が磁性体9との間に隙間を介して対向配置されることを特徴とする鍵駆動装置1を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、鍵駆動装置及び鍵盤楽器に関する。
従来の電子キーボードやアコースティックピアノ等の鍵盤楽器には、各鍵を個々に駆動する鍵駆動装置を設けたものがある(例えば、特許文献1,2参照。)。この種の鍵盤楽器では、楽曲を構成する一連の楽音に対応する演奏情報に応じて鍵駆動装置により各鍵を駆動できるようになっている。
従来の鍵駆動装置では、特許文献1のようにソレノイドを用いたものや、特許文献2のようにステッピングモータとギア機構とを組み合わせたものをアクチュエータとして使用している。したがって、上記演奏情報に応じてソレノイドやステッピングモータ等に駆動電圧や駆動信号を供給することで、各鍵が駆動されることになる。
特開昭59−37594号公報 特開2004−294769号公報
しかしながら、上記従来の鍵駆動装置では、ソレノイドやステッピングモータとギア機構とを組み合わせたものをアクチュエータとして用いているため、鍵駆動装置自体が大型化すると共に重量が重くなるという不具合が生じる。この不具合は、特に携行性が重要視される電子キーボードに適用することができないという問題がある。
また、従来の鍵駆動装置では上述したアクチュエータを用いているため、鍵を駆動しはじめる鍵駆動の初期段階において十分な駆動力を得るためには大きな消費電力が必要になるという不具合も生じる。この不具合は、特に電池仕様の電子キーボードに適用することが困難になるという問題がある。
本発明は、上記事情を鑑み、小型化や軽量化を図ることができると共に省電力で鍵を駆動することができる鍵駆動装置、及び、これを備える鍵盤楽器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、フレームに対して揺動可能に支持された鍵を駆動する鍵駆動装置であって、前記鍵をその揺動方向の一方に付勢する付勢手段と、前記鍵の揺動に連動して前記フレームに対して揺動する磁性体と、略U字状に形成された鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成されて、前記コイルに電流が流れている状態で前記鍵を他方の揺動方向に揺動させるように前記磁性体を磁力で吸引する電磁石とを備え、前記磁性体が前記鍵の前記他方の揺動方向にあわせて揺動可能な状態で、前記鉄心の一端部が前記磁性体に接触し、前記鉄心の他端部が前記磁性体との間に隙間を介して対向配置されることを特徴とする鍵駆動装置を提案している。
また、請求項2に係る発明は、フレームに対して揺動可能に支持された鍵を駆動する鍵駆動装置であって、前記鍵をその揺動方向の一方に付勢する付勢手段を備え、該付勢手段が、前記鍵の揺動に連動して前記フレームに対して揺動し、自重で前記鍵を前記一方の揺動方向に付勢する棒状の磁性体からなり、略U字状に形成された鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成された電磁石を、前記コイルに電流が流れている状態で前記鍵を他方の揺動方向に揺動させるように前記磁性体を磁力で吸引する位置に配し、前記磁性体が前記鍵の前記他方の揺動方向にあわせて揺動可能な状態で、前記鉄心の一端部が前記磁性体に接触し、前記鉄心の他端部が前記磁性体との間に隙間を介して対向配置されることを特徴とする鍵駆動装置を提案している。
これらの発明に係る鍵駆動装置によれば、コイルに電流が流れていない状態においては、鍵が付勢手段によって付勢された初期位置に配置されている。この状態からコイルに電流を流した際には、磁性体が磁力によって鉄心の一端部に吸引されて揺動し、この磁性体の揺動によって鍵が付勢手段の付勢力に抗って他方の揺動方向に揺動することになる。
ここで、上述のようにコイルに電流を流した際には、磁性体が鉄心の一端部に接触しているため、磁性体が電磁石によって磁化され、鉄心の他端部に対向する磁性体が鉄心の他端部の磁極とは反対の磁極となる。すなわち、この状態においては、鉄心の他端部と磁性体との間の磁束密度が、鉄心と磁性体とを離間して配置する場合と比較して大きくなる。したがって、電磁石のコイルに流す電流を小さくしても、鍵を他方の揺動方向に揺動させるように磁性体を吸引するための磁力を大きくすることができ、鍵の初期位置において鍵を駆動する初期駆動力を十分に得ることができる。
なお、請求項2に記載の鍵駆動装置のように、付勢手段を磁性体により構成した場合には、重力による磁性体の揺動に基づいて、鍵が一方の揺動方向に付勢されることになる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の鍵駆動装置において、前記鉄心の一端部が、前記磁性体の揺動中心となる支点から離れて位置する前記磁性体の端部に配置され、前記鉄心の他端部が、前記支点と前記端部との間に位置する前記磁性体の中途部に対向配置されることを特徴とする鍵駆動装置を提案している。
この発明に係る鍵駆動装置によれば、鉄心の他端部が磁性体の端部よりも支点に近い位置に配置されるため、鉄心の他端部と磁性体との隙間を小さくしても磁性体の揺動範囲を大きくすることができる。したがって、磁性体の揺動に連動する鍵の揺動範囲を拡大することが可能となる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鍵駆動装置において、前記鉄心の中途部を支点として前記電磁石が前記フレームに対して揺動可能であることを特徴とする鍵駆動装置を提案している。
この発明に係る鍵駆動装置によれば、コイルに電流を流した状態において磁性体が磁力によって鉄心の他端部に吸引される際に、電磁石が磁性体と共に揺動することで、磁性体が鉄心の一端部に接触した状態を確実に保持しながら、磁性体を鉄心の他端部に近づける方向に揺動させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鍵駆動装置において、前記電磁石が、前記フレームに固定され、前記鉄心の一端部に、前記磁性体と接触する接触面が形成され、該接触面が、前記鍵の他方の揺動方向に連動する前記磁性体の揺動方向に延びていることを特徴とする鍵駆動装置を提案している。
この発明に係る鍵駆動装置によれば、コイルに電流を流した状態において、鉄心の他端部と磁性体とが磁力によって吸引される際に、鉄心の一端部と接触する磁性体の接触部分が接触面上を移動することで、磁性体が鉄心の一端部に接触した状態を確実に保持しながら、磁性体を鉄心の他端部に近づける方向に揺動させることができる。
請求項6に係る発明は、フレームに対して揺動可能に支持された鍵を複数並べて配置した鍵盤楽器であって、各鍵を駆動する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鍵駆動装置と、自動演奏用の楽曲データを発生する演奏情報発生装置と、前記楽曲データに基づいて選択された前記鍵に対応する前記電磁石のコイルに電流を流す鍵駆動制御装置とを備えることを特徴とする鍵盤楽器を提案している。
この発明に係る鍵盤楽器によれば、楽曲データに対応付けて鍵盤楽器の各鍵を揺動させることができる。したがって、各鍵の動きにより手指で押さえるべき鍵を鍵盤楽器の演奏者に報知することができるため、楽曲データに応じた各鍵の動きを手指で直接感じ取ることが可能となる。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の鍵盤楽器において、前記楽曲データに基づいて前記鍵の駆動に同期するように楽音を発生する発音手段を備えることを特徴とする鍵盤楽器を提案している。
請求項1及び請求項2に係る発明によれば、電磁石のコイルに流す電流を小さくしても、磁性体を鉄心の他端部に吸引する磁力を大きくすることができるため、省電力でも十分な初期駆動力を得ることができる。
また、1つの電磁石及び磁性体のみによって鍵駆動装置が構成されるため、従来のように、ソレノイドや、ステッピングモータとギア機構とを組み合わせたもので鍵駆動装置を構成する場合と比較して、鍵駆動装置の小型化、軽量化を容易に図ることができる。
請求項2に係る発明によれば、磁性体に付勢手段としての役割を持たせることで、鍵駆動装置の構成部品点数を削減して、その製造コストの削減も図ることができる。
請求項3に係る発明によれば、磁性体の揺動範囲を大きくすることができるため、磁性体の揺動に連動する鍵の揺動範囲を拡大することが可能となる。
請求項4及び請求項5に係る発明によれば、磁性体を鉄心の他端部に近づける方向に揺動させる際に、磁性体が鉄心の一端部に接触した状態を確実に保持できるため、上記揺動の際に、鉄心の他端部と磁性体との間の磁束密度が減少することを確実に防止できる。
請求項6に係る発明によれば、楽曲データに応じた各鍵の動きを実際に鍵を押す手指で直接感じ取ることができるため、鍵盤楽器の練習を効率よく行うことが可能となる。
請求項7に係る発明によれば、楽曲データに基づく鍵の駆動に同期させて楽曲データの楽音を発音手段から発生させることで、省電力で鍵盤楽器の自動演奏を行うことが可能となる。
以下、図1から図5を参照し、本発明の一実施形態に係る鍵盤楽器について説明する。本実施形態の鍵盤楽器は、その筐体を構成するフレームに対して揺動可能に支持された鍵を複数並べて構成されるものであり、図1に示すように、鍵盤の鍵を個々に駆動する鍵駆動装置1、自動演奏用の楽曲データを出力する演奏情報発生装置3、及び、楽曲データに基づいて選択された鍵を駆動するように鍵駆動装置1を制御する鍵駆動制御装置5を備えている。なお、楽曲データは鍵盤楽器において演奏可能な楽曲の情報であり、例えばMIDI形式のものがある。
演奏情報発生装置3は、鍵盤楽器に内蔵されるRAMやROM等の記憶装置(不図示)や各種記憶媒体(不図示)から楽曲データを読み出すと共に、楽曲データの各楽音を鍵駆動制御装置5に出力するものである。なお、この楽曲データには、楽曲の速度に応じて各楽音を発音するタイミングの情報(以下、発音タイミング情報と呼ぶ。)、楽曲の各楽音のノート(音高)の情報(以下、ノート情報と呼ぶ。)やその他の情報が含まれている。また、演奏情報発生装置3から楽曲データの各楽音を鍵駆動制御装置5に出力するタイミングは、上述した発音タイミング情報に基づいて行われる。
図2に示すように、鍵盤楽器の各鍵7は、その後端7b側を支点としてフレーム(不図示)に対して揺動できるようになっている。鍵駆動装置1は、鍵盤楽器の各鍵7に対応して1つずつ設けられるものであり、磁力によって鍵7を駆動するように構成されている。この鍵駆動装置1は、鍵7の下方側に配置されると共にフレームに対して揺動可能に取り付けられた揺動レバー(磁性体)9及び揺動レバー9の後端(端部)9b側に配置された電磁石11とを備えている。
揺動レバー9は、鉄等の磁性体により形成されており、その長手方向が鍵7の前後方向となるように配置されており、その中途部を支点F1として揺動できるようにフレームに支持されている。この揺動レバー9は、その前端9aが鍵7の前端7a側に係合しているため、鍵7の揺動に連動して支点F1を中心に揺動することになる。なお、揺動レバー9の重心は上記支点F1よりも後端9b側にずれているため、揺動レバー9の自重によって鍵7が揺動方向の一方(A方向)に付勢されることになる。すなわち、揺動レバー9は、鍵7をA方向に付勢する付勢手段13を構成している。また、揺動レバー9は錘としての役割を果たしているため、アコースティックピアノに似た打鍵感覚を鍵7に持たせることができる。
なお、揺動レバー9の後端9bには、フレームに固定されてA方向への揺動を規制する規制部材15が配置されており、揺動レバー9はその自重によって規制部材15に当接することになる。この状態においては、鍵7が静止した初期位置に配されることになる。
電磁石11は、略U字状に形成された鉄心17とその周りに巻回されたコイル19とにより構成されており、コイル19に電流が流れている状態で鍵7をA方向とは逆の揺動方向(B方向)に揺動させるように揺動レバー9を磁力で吸引する位置に配されている。すなわち、電磁石11は、支点F1よりも揺動レバー9の後端9b側の位置、かつ、揺動レバー9がB方向に揺動した際に電磁石11に近づく位置に配されている。
鉄心17は、揺動レバー9の長手方向に延びる鉄心本体21と、鉄心本体21の両端から揺動レバー9に向けて突出する2つの突出部23,25とを備えている。
鉄心本体21には上述したコイル19が巻回されている。ここで、コイル19は電源27に電気接続されており、スイッチ29により電源27からコイル19への通電が切り換えられるようになっている。
鉄心17を構成する第1の突出部(一端部)23は、揺動レバー9の後端9bに対向して配置されており、第2の突出部(他端部)25は、揺動レバー9の支点F1と後端9bとの間に位置する揺動レバー9の中途部に対向して配置されている。また、揺動レバー9に対向する各突出部23,25の先端面23a,25aは、揺動レバー9の長手方向に沿って平行に形成されている。
このように構成された電磁石11は、鉄心本体21の中途部を支点F2としてフレームに対して揺動可能に支持されており、その揺動方向は、第1の突出部23が揺動レバー9に近づくと共に第2の突出部25が揺動レバー9から離れる方向(D方向)、及び、第1の突出部23が揺動レバー9から離れると共に第2の突出部25が揺動レバー9に近づく方向(C方向)となっている。
なお、電磁石11の支点F2は電磁石11の重心位置と一致しており、揺動レバー9が規制部材15に当接すると共に電磁石11が外力を受けていない状態においては、揺動レバー9と2つの突出部23,25の各先端面23a,25aとの間にそれぞれ隙間が形成されている。また、この状態における揺動レバー9と第1の突出部23との隙間は、揺動レバー9と第2の突出部25との隙間よりも狭くなっている。
以上のように構成された鍵駆動装置1の動作について以下に説明する。
図2に示すように、コイル19に電流が流れていない状態においては、揺動レバー9の自重によって揺動レバー9の後端9bが規制部材15に当接して鍵7が初期位置に配される。この状態から、図3に示すように、スイッチ29を切り換えてコイル19に電流を流した際には、第1の突出部23から揺動レバー9の後端9bに向かう磁束が生じ、電磁石11の磁力によって揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23に吸引される。これにより、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23に接触するまで、鍵7及び揺動レバー9が付勢手段13の付勢力に抗してB方向に揺動することになる。
この際、コイル19に流す電流の大きさは、第1の突出部23との隙間が小さい揺動レバー9の後端9bを第1の突出部23で吸引できる程度の磁力を発生させる大きさとなっており、第2の突出部25との隙間が大きい揺動レバー9の中途部を第2の突出部25で吸引する程度の磁力を発生させる大きさとはなっていない。すなわち、上述のようにコイル19に電流を流しても、第2の突出部25から揺動レバー9の中途部に向かう磁束は生じるが、この磁束に基づいて揺動レバー9がB方向に揺動することはない。
具体的には、例えば、5.0mm角の鉄心本体21に直径0.21mmの銅線を巻き付けてコイル19を構成し、揺動レバー9と第1の突出部23との間に7mmの隙間を設けた状態でコイル19に35Vの電圧をかけると共に1.5Aの電流を流した場合には、第1の突出部23から揺動レバー9に到達する磁束密度が1000G程度となり、この電磁石11の磁力によって揺動レバー9と第1の突出部23との間に0.5〜1.0N程度の吸引力が発生する。この吸引力の大きさは、電磁石11から離間した揺動レバー9を揺動させるには十分な大きさである。
なお、揺動レバー9と第2の突出部25との隙間は上記7mmよりも大きいため、第2の突出部25から揺動レバー9に到達する磁束密度や、揺動レバー9と第2の突出部25との間に発生する吸引力が、上述した値よりも小さくなり、第2の突出部25により揺動レバー9がB方向に揺動することはない。
以上のようにして、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23に接触した状態においては、揺動レバー9と第2の突出部25との間に隙間が残っており、この隙間の大きさは、鍵7を初期位置に配した状態における揺動レバー9と第1の突出部23との隙間よりも大きい。したがって、第2の突出部25から生じる磁束だけでは、揺動レバー9を第2の突出部25に吸引することはできない。
ただし、この状態においては、揺動レバー9が磁化されて、第2の突出部25に対向する揺動レバー9の中途部が第2の突出部25の磁極とは反対の磁極を持つことになる。すなわち、この状態においては、コイル19に流す電流の大きさを変えなくても、第2の突出部25と揺動レバー9との間の磁束密度が、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23から離間して位置している状態と比較して大きくなる。したがって、電磁石11の磁力によって揺動レバー9の中途部が、第2の突出部25に接触する位置まで鍵7及び揺動レバー9が付勢手段13の付勢力に抗してさらにB方向に揺動する。
なお、揺動レバー9が第1の突出部23に接触した状態で揺動レバー9がB方向に揺動する際には、電磁石11も揺動レバー9と共にC方向に揺動するため、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23に接触した状態を保持しながら、揺動レバー9の中途部を第2の突出部25に近づけるように揺動レバー9をB方向に揺動させることができる。
以上によって、図4に示すように、揺動レバー9が電磁石11の2つの突出部23,25に接触した状態となる。なお、この状態においては、揺動レバー9が2つの突出部23,25の両方に接触して閉じた磁路が構成されるため、この状態を保持するためにコイル19に流す電流の大きさは、揺動レバー9を揺動させるために流した電流の大きさの1/3程度とすることができる。
また、上述のように揺動レバー9が2つの突出部23,25に接触した状態において、コイル19への電流の供給を止めた際には、揺動レバー9の自重によって鍵7や揺動レバー9がA方向に付勢されて揺動することになる。これによって、図2に示すように、鍵7が初期位置に戻ることになる。
上述した鍵駆動装置1を備える鍵盤楽器は、図1に示すように、演奏情報発生装置3から出力された楽曲データに対応する楽音を鍵駆動装置1による鍵7の駆動に同期させて発生する発音手段33も備えている。この発音手段33は、各鍵7に対応する音程や種々の音色等を有する実際の波形データを記憶した音源35と、波形データを出力する発音装置37と、音源35から楽曲データに対応する楽音に対応する所定の波形データを読み出すと共に、この波形データを上記楽曲データの発音タイミング情報、ノート情報やその他の情報に基づいて制御して発音装置37から出力させる発音制御装置39とから構成されている。ここで発音装置37は、例えばオーディオ機器のアンプやスピーカに相当するものである。
したがって、楽曲データの各楽音が演奏情報発生装置3から鍵駆動制御装置5及び発音制御装置39の両方に出力された際には、上記各楽音に対応する所定の波形データが上記楽曲データの発音タイミング情報、ノート情報やその他の情報に基づいて発音装置37から出力されることになる。
また、この鍵盤楽器は、揺動レバー9が電磁石11の2つの突出部23,25に接触する位置まで各鍵7がB方向に揺動したことを個々に検出する押鍵検出装置31も備えており、この押鍵検出装置31の検出結果は発音制御装置39に出力されるようになっている。この場合には、発音制御装置39が、押鍵検出装置31の検出結果に基づいて音源35から所定の波形データを読み出すと共に、この波形データを発音装置37から出力させる。したがって、手指により所定の鍵7を押して揺動レバー9が2つの突出部23,25に接触する位置まで揺動させた場合には、押された鍵7に対応する波形データが発音装置37から出力されることになる。
以上のように、この鍵盤楽器においては、楽曲データに基づく自動演奏、及び、演奏者による手動演奏の両方が可能となっている。
以上のように構成された鍵盤楽器において、自動演奏を行う際の動作について以下に説明する。
図5に示すように、はじめに、演奏情報発生装置3が、発音タイミング情報やノート情報等を含む楽曲データを読み込み(ステップS1)、楽曲データの各楽音を鍵駆動制御装置5に出力する(ステップS2)。具体的には、楽曲データの発音タイミング情報に基づいて楽曲データの各楽音を鍵駆動制御装置5に出力する。次いで、鍵駆動制御装置5が、楽曲データのノート情報に基づいて上記各楽音の音高に対応する鍵7に取り付けられた鍵駆動装置1のスイッチ29を制御して、電磁石11のコイル19に電流を流す(ステップS3)。この際には、揺動レバー9が磁力によって電磁石11に吸引されて、電磁石11の2つの突出部23,25に接触する。これにより、上記楽音に対応する鍵7がその初期位置から付勢手段13の付勢力に抗してB方向に揺動することになる。
なお、この際には、発音タイミング情報がONとなっている間、すなわち楽曲データの楽音の長さに応じてコイル19に継続的に電流を流しておく。すなわち、上記楽曲データの楽音の終了にあわせて、鍵駆動制御装置5がスイッチ29を制御して、電源27によるコイル19への通電を遮断する。そして、コイル19への通電が遮断された際には、鍵7が付勢手段13の付勢力によってA方向に揺動して初期位置に戻ることになる。
そして、鍵駆動制御装置5に出力すべき楽曲データの楽音が残っているかどうかを判定し(ステップS4)、出力すべき楽曲データが残っていると判定された場合には、再度ステップS2に戻り、演奏情報発生装置3が楽曲データの次の楽音を鍵駆動制御装置5に出力する。また、ステップS4において、楽曲データに出力すべき楽音が残っていないと判定された場合には、楽曲データに基づく鍵7の駆動を終了する。
なお、上述した各鍵7が駆動される際には、鍵7の駆動に同期するように発音装置37から楽曲データの楽音に対応する波形データが発音装置37に出力される。すなわち、発音制御装置39が、演奏情報発生装置3から出力された楽曲データの楽音に対応する波形データを音源35から読み出し、これを演奏情報発生装置3からの発音タイミング情報、ノート情報やその他の情報に基づいて制御して発音装置37から出力させている。
上述したように、この実施形態に係る鍵駆動装置1によれば、コイル19に電流を流して揺動レバー9の後端9bを電磁石11の第1の突出部23に接触させた状態においては、第2の突出部25と揺動レバー9との間の磁束密度が、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23から離間して位置している状態と比較して大きくなる。このため、コイル19に流す電流を小さくしても、また、第2の突出部25と揺動レバー9との隙間が大きくても、鍵7をB方向に揺動させるように揺動レバー9を吸引するための磁力を大きくすることができる。したがって、鍵7を駆動する初期駆動力を十分に得ることが可能となると共に、鍵7の揺動範囲も十分に確保することができる。
なお、この実施形態においては、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23から離間した状態で鍵7が初期位置に配されているが、揺動レバー9の後端9bと第1の突出部23との隙間を小さくしておくことにより、コイル19に流す電流を大きくしなくても、電磁石11の磁力によって揺動レバー9の後端9bを第1の突出部23に吸引する力を十分に得ることができる。
以上により、省電力でも鍵7の初期位置において鍵7を駆動する初期駆動力を十分に得ることができる。
また、1つの電磁石11及び揺動レバー9のみによって鍵駆動装置1が構成されるため、従来のように、ソレノイドや、ステッピングモータとギア機構とを組み合わせたもので鍵駆動装置を構成する場合と比較して、鍵駆動装置1や鍵盤楽器の小型化、軽量化を容易に図ることができる。
さらに、揺動レバー9は、鍵7をA方向に付勢する付勢手段13としての役割も有しているため、鍵駆動装置1の構成部品点数を削減して、その製造コスト削減も図ることができる。
また、電磁石11をフレームに対して揺動可能に支持することで、揺動レバー9の後端9bを第1の突出部23に接触させた状態で揺動レバー9をさらにB方向に揺動させる際に、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23に接触した状態を確実に保持することができるため、上述した揺動レバー9の後端9bの揺動の際に、第2の突出部25と揺動レバー9との間の磁束密度が減少することを確実に防止できる。
さらに、第2の突出部25は、揺動レバー9の後端9bよりも支点F1に近い位置に配置されるため、第2の突出部25と揺動レバー9との隙間を小さくしても揺動レバー9及びこれに係合された鍵7の揺動範囲を大きくすることが可能となる。
また、この鍵盤楽器によれば、楽曲データに基づく鍵7の駆動に同期させて楽曲データの楽音を発音装置37から発生させることで、省電力で鍵盤楽器の自動演奏を行うことができる。
また、楽曲データに対応づけて鍵盤楽器の各鍵7を揺動させることができるため、例えば、各鍵7の動きにより手指で押さえるべき鍵7を鍵盤楽器の演奏者に報知することができる。したがって、楽曲データに応じた各鍵7の動きを視覚だけではなく手指で直接感じ取って、楽曲の練習を効率よく行うこともできる。
なお、上記実施形態の鍵盤楽器においては、波形データが、楽曲データや押鍵検出装置31の検出結果に基づいて発音装置37から出力されるとしたが、これに限ることはなく、出力しないようにしても構わない。この場合には、例えば、周囲に迷惑をかけることなく楽曲の練習を行うこともできる。
また、上記実施形態の鍵駆動装置1において、付勢手段13は、揺動レバー9により構成されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも鍵7をA方向に付勢するように構成されていればよい。すなわち、付勢手段は、例えば、コイルばねや板バネ等の弾性部材により構成されるとしても構わない。
さらに、電磁石11は、鉄心本体21の中途部を支点F2としてフレームに対して揺動可能に支持されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも揺動レバー9の後端9bが第1の突出部23に接触した状態を保持しながら揺動レバー9をB方向に揺動することができるように構成されていればよい。
したがって、例えば、図6〜8に示すように、電磁石53を構成する鉄心55の第1の突出部(一端部)57に揺動レバー9の後端9bと接触する接触面57aを形成して、鍵駆動装置51が構成されるとしてもよい。ここで、接触面57aは、揺動レバー9の揺動方向に延びて形成されている。すなわち、揺動レバー9の後端9bが規制部材15に当接する位置から、揺動レバー9の中途部が電磁石53の第2の突出部(他端部)59に接触する位置まで、揺動レバー9の後端9bを上記接触面57aに接触させた状態に保持することができる。なお、電磁石53はフレームに固定されている。また、電磁石53の第2の突出部59は上記実施形態と同様に、揺動レバー9が規制部材15に当接している状態において揺動レバー9の中途部との間に隙間を介して対向配置されている。
この構成の鍵駆動装置51において、図6に示すように、揺動レバー9が規制部材15に当接している状態で電磁石53のコイル19に電流を流した際には、電磁石11の磁力によって揺動レバー9の後端9bが接触面57aに吸引される。これにより、上述した実施形態と同様に、揺動レバー9が磁化されて、第2の突出部59に対向する揺動レバー9の中途部が第2の突出部59の磁極とは反対の磁極を持つことになる。すなわち、第2の突出部59と揺動レバー9との間の磁束密度が、揺動レバー9の後端9bが第1の突出部57から離間して位置している状態と比較して大きくなる。
これにより、図8に示すように、揺動レバー9の中途部が、第2の突出部59に接触する位置まで鍵7及び揺動レバー9が付勢手段13の付勢力に抗してB方向に揺動することになる。また、この揺動の際には、揺動レバー9の後端9bが接触面57a上を移動することになる。
したがって、この鍵駆動装置51においても、上記実施形態の場合と同様の効果を奏する。すなわち、第2の突出部59と揺動レバー9との隙間が大きくても、電磁石53のコイル19に流す電流を大きくすることなく、揺動レバー9を第2の突出部59に吸引するための磁力を十分に確保することができ、鍵7の初期位置において鍵7を駆動する初期駆動力を十分に得ることができる。
また、揺動レバー9の中途部が第2の突出部59に吸引されて揺動レバー9がB方向に移動する際には、揺動レバー9の後端9bを接触面57a上で移動させることができるため、揺動レバー9の後端9bと第1の突出部57との接触を確実に保持しながら、揺動レバー9をB方向に揺動させることができる。したがって、この揺動の際に、第2の突出部59と揺動レバー9との間の磁束密度が減少することを確実に防止できる。
なお、この鍵駆動装置51においては、揺動レバー9の後端9bを第1の突出部57の接触面57aに直接接触させるとしたが、これに限ることはなく、例えば、図9に示すように、接触面57aに厚さの薄い(例えば、厚さ1mm程度)非磁性部材を設けてもよい。この場合には、揺動レバー9の後端9bは、非磁性部材を介して接触面57aに配置されることになるため、第1の突出部57に吸引されながらも容易にA方向及びB方向に移動させることができる。
また、第1の突出部57には、1つの接触面57aのみが形成されることに限らず、例えば、図10に示すように、接触面57aに対向して平行な対向面57bが形成されるとしても構わない。ここで、接触面57aと対向面57bとの隙間は、揺動レバー9の後端が接触面57a及び対向面57bの両方に接触する程度の大きさとなっている。この構成の場合には、接触面57a及び対向面57bによって、揺動レバー9の移動がA方向及びB方向のみに規制されるため、揺動レバー9が第1の突出部57から離間することを確実に防止することができる。なお、この構成の場合でも、図9に示した非磁性部材を接触面57a及び対向面57bの両方に貼り付けても構わない。
電磁石11,53は揺動レバー9に対向して配置されるとしたが、これに限ることはなく、少なくとも鍵7を付勢する付勢手段に抗して電磁石11,53の吸引力によりB方向に揺動できる位置に配置されていればよい。すなわち、電磁石11,53は、例えば、鍵7の後端7bに対向して配置されるとしてもよい。この場合には、例えば、金属板等のような略板状の磁性体を鍵7の後端7bの下側に貼り付け、この磁性体に対向する位置に電磁石11,53を配置すればよい。
この構成の場合でも上記実施形態と同様の効果を奏する。また、鍵7をA方向に付勢する付勢手段をコイルばねや板バネにより構成することで、鍵7を揺動させるための別個の揺動レバー9が不要となるため、鍵駆動装置の構成を簡略化して鍵盤楽器の小型化や軽量化、及び製造コストの削減をさらに図ることもできる。
また、例えば、磁性体としての棒状部材を鍵7の後端7bからその長手方向に一体に形成し、この棒状部材に対向する位置に電磁石11,53が配置されるとしても構わない。この構成の場合には、鍵7と棒状部材との境目にこれら鍵7及び棒状部材を揺動させる支点を配置しておけばよい。また、棒状部材の重さを鍵7よりも重くしておくことで、棒状部材が鍵7をA方向に付勢する付勢手段として機能することになる。したがって、この構成の場合でも上記実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、上記実施形態の鍵駆動装置1は、電子音を発音する発音手段33を備える鍵盤楽器に搭載されるとしたが、これに限ることはなく、ハンマーで弦を打つグランドピアノやアップライトピアノに搭載されるとしても構わない。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
本発明の一実施形態に係る鍵盤楽器において、楽曲データに基づいて鍵の駆動及び楽音の発生を行う構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る鍵盤楽器に取り付けられた鍵駆動装置を示す概略側面図である。 図2の鍵駆動装置において、電磁石のコイルに電流を流した状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵盤楽器において、電磁石のコイルに電流を流した状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る鍵盤楽器において、楽曲データに基づいて鍵を駆動させるフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る鍵駆動装置を示す概略側面図である。 図6の鍵駆動装置において、電磁石の接触面に揺動レバーの後端を配置した状態を示す概略正面図である。 図6の鍵駆動装置において、電磁石のコイルに電流を流した状態を示す概略側面図である。 本発明の他の実施形態に係る鍵駆動装置において、電磁石の接触面に揺動レバーの後端を配置した状態を示す概略正面図である。 本発明の他の実施形態に係る鍵駆動装置において、電磁石の接触面に揺動レバーの後端を配置した状態を示す概略正面図である。
符号の説明
1,51・・・鍵駆動装置、3・・・演奏情報発生装置、5・・・鍵駆動制御装置、7・・・鍵、9・・・揺動レバー(磁性体)、9b・・・後端(端部)、11,53・・・電磁石、13・・・付勢手段、17,55・・・鉄心、19・・・コイル、23,57・・・第1の突出部(一端部)、25,59・・・第2の突出部(他端部)、33・・・発音手段、57a・・・接触面、F1・・・支点、F2・・・支点

Claims (7)

  1. フレームに対して揺動可能に支持された鍵を駆動する鍵駆動装置であって、
    前記鍵をその揺動方向の一方に付勢する付勢手段と、
    前記鍵の揺動に連動して前記フレームに対して揺動する磁性体と、
    略U字状に形成された鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成されて、前記コイルに電流が流れている状態で前記鍵を他方の揺動方向に揺動させるように前記磁性体を磁力で吸引する電磁石とを備え、
    前記磁性体が前記鍵の前記他方の揺動方向にあわせて揺動可能な状態で、前記鉄心の一端部が前記磁性体に接触し、
    前記鉄心の他端部が、前記磁性体との間に隙間を介して対向配置されることを特徴とする鍵駆動装置。
  2. フレームに対して揺動可能に支持された鍵を駆動する鍵駆動装置であって、
    前記鍵をその揺動方向の一方に付勢する付勢手段を備え、
    該付勢手段が、前記鍵の揺動に連動して前記フレームに対して揺動し、自重で前記鍵を前記一方の揺動方向に付勢する棒状の磁性体からなり、
    略U字状に形成された鉄心と該鉄心に巻回されたコイルとから構成された電磁石を、前記コイルに電流が流れている状態で前記鍵を他方の揺動方向に揺動させるように前記磁性体を磁力で吸引する位置に配し、
    前記磁性体が前記鍵の前記他方の揺動方向にあわせて揺動可能な状態で、前記鉄心の一端部が前記磁性体に接触し、
    前記鉄心の他端部が、前記磁性体との間に隙間を介して対向配置されることを特徴とする鍵駆動装置。
  3. 前記鉄心の一端部が、前記磁性体の揺動中心となる支点から離れて位置する前記磁性体の端部に配置され、
    前記鉄心の他端部が、前記支点と前記端部との間に位置する前記磁性体の中途部に対向配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鍵駆動装置。
  4. 前記鉄心の中途部を支点として前記電磁石が前記フレームに対して揺動可能であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鍵駆動装置。
  5. 前記電磁石が、前記フレームに固定され、
    前記鉄心の一端部に、前記磁性体と接触する接触面が形成され、
    該接触面が、前記鍵の他方の揺動方向に連動する前記磁性体の揺動方向に延びていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鍵駆動装置。
  6. フレームに対して揺動可能に支持された鍵を複数並べて配置した鍵盤楽器であって、
    各鍵を駆動する請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鍵駆動装置と、
    自動演奏用の楽曲データを発生する演奏情報発生装置と、
    前記楽曲データに基づいて選択された前記鍵に対応する前記電磁石のコイルに電流を流す鍵駆動制御装置とを備えることを特徴とする鍵盤楽器。
  7. 前記楽曲データに基づいて前記鍵の駆動に同期するように楽音を発生する発音手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の鍵盤楽器。

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