JP2007264409A - 電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法及び電気泳動表示媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】隔壁と画素電極とを備えた電気泳動表示媒体の効率的な製造を可能にする。
【解決手段】TFT素子を画素毎に形成したTFT形成基板に対して、前記TFT形成基板の前記TFT素子が形成された面に、隔壁形成材料を塗布またはラミネートして、それを型で加圧し、前記平坦面と対向する位置に所定の厚さの残膜部と、前記凹部と対向する位置に前記凹部と同じ形状の前記隔壁を前記TFT形成基板に形成する。これによれば、残膜部をTFTの保護膜とすることができる。その後、残膜部の表面から前記ドレイン電極まで貫通する孔を空け、そこに画素電極を形成する。
【選択図】 図3
【解決手段】TFT素子を画素毎に形成したTFT形成基板に対して、前記TFT形成基板の前記TFT素子が形成された面に、隔壁形成材料を塗布またはラミネートして、それを型で加圧し、前記平坦面と対向する位置に所定の厚さの残膜部と、前記凹部と対向する位置に前記凹部と同じ形状の前記隔壁を前記TFT形成基板に形成する。これによれば、残膜部をTFTの保護膜とすることができる。その後、残膜部の表面から前記ドレイン電極まで貫通する孔を空け、そこに画素電極を形成する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法及び電気泳動表示媒体に関する。
従来から、互いに対向して設けられた一対の基板の間に、正負どちらかの電荷を有する帯電粒子を分散させた分散媒を封入した電気泳動表示媒体が知られている。
このような電気泳動表示媒体においては、どちらか一方の基板が透明な材料で形成されている。この透明な基板の外側の面は表示面として機能する。帯電粒子は電界を加えられることによって基板間を移動し、この移動に伴い表示面には任意の画像が表示される。
電気泳動表示媒体として、互いに色と極性の異なる2種類の帯電粒子が基板間に封入されていて、表示面側の基板に集まる粒子の種類を切り替えることにより画像の表示を切り替えるものがある。また、他の電気泳動表示媒体として、1種類の帯電粒子が封入されていて、帯電粒子が表示面側の基板に集まっているときは帯電粒子の色が表示され、帯電粒子が反対側の基板に集まっているときは分散媒の色が表示されることによって画像の表示を切り替えるものがある。
これらの電気泳動表示媒体においては、一般的に帯電粒子の比重と分散媒の比重とは異なる。このため電気泳動表示媒体の基板間において、帯電粒子が偏在し易いという問題がある。そこで、この一対の基板間に隔壁を配置して、その基板間を複数の区画領域に区画し、帯電粒子が偏在してしまうことを防止した電気泳動表示媒体が考えられている。
また、特許文献1には、一方の基板に画素毎に対応して設けられた複数の画素電極を備え、他方の基板に全部の画素に対して共通に設けられた一つの共通電極を備えた電気泳動表示媒体が記載されている。このような電気泳動表示媒体によれば、共通電極及び画素電極に印加する電圧を制御することにより画像の表示が切換えられる。
一般に、この画素電極に印加する電圧を制御するために薄膜トランジスタ(以下、TFTと称す)が使用される。このTFTには劣化を防止するために表面に保護膜が形成される。
しかしながら、上述の隔壁と画素電極とを備えた電気泳動表示媒体を製造する場合、従来はTFTの保護膜と、隔壁とを別々の工程で形成する必要があるので、隔壁と画素電極とを備えた電気泳動表示媒体の製造に際し、工程数が多くなり効率的ではなかった。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、隔壁と画素電極とを備えた電気泳動表示媒体の効率的な製造を可能にする。
この目的を達成するために請求項1記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、画素電極と隔壁とが形成された第一基板と、前記第一基板の隔壁が形成された面に対向して配置され且つ共通電極が形成された第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との基板間に帯電粒子を分散させた分散媒とを備えた電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、ソース電極と、前記ソース電極と所定の間隔を隔てて設けられたドレイン電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極に共通して接する半導体と、前記半導体に電界を加えるためのゲート電極と、前記半導体と前記ゲート電極とを絶縁するゲート絶縁膜とを備えたTFT素子を画素毎に形成したTFT形成基板に対して、前記TFT形成基板の前記TFT素子が形成された面に、隔壁形成材料を塗布またはラミネートする隔壁形成材料載置工程と、平坦面と前記平坦面から凹んだ凹部とを備えた型を前記TFT形成基板上に配置する配置工程と、前記隔壁形成材料を塗布またはラミネートした前記TFT形成基板を前記型で加圧し、前記平坦面と対向する位置に所定の厚さの残膜部と、前記凹部と対向する位置に前記凹部と同じ形状の前記隔壁を前記TFT形成基板に形成する加圧工程と、前記加圧工程後、前記TFT形成基板から前記型を離す離型工程と、前記残膜部の表面から前記ドレイン電極まで貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、前記貫通孔を介して前記ドレイン電極と接続された前記画素電極を前記残膜部の表面に形成する画素電極形成工程と、を備える。
また、請求項2に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項1記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記配置工程において、前記TFT形成基板と直行する方向である第一方向から見たときに前記ドレイン電極と前記平坦面とが重なるように、前記型を前記TFT形成基板上に配置することを特徴とする。
また、請求項3に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項1または請求項2記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記貫通孔形成工程は、レーザアブレーション法により前記貫通孔を形成することを特徴とする。
また、請求項4に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項2記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記ドレイン電極が、前記レーザアブレーション法で使用されるレーザを反射する材料で形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記型は、前記第一方向から見たときに格子状に見える前記凹部と、前記凹部により複数の区画平坦部に区画された前記平坦面を備えた型であって、前記配置工程において、前記第一方向から見たときに、一つの前記ドレイン電極に対して一つの前記区画平坦部が重なるように前記型を配置し、前記加圧工程において、前記型で加圧することにより前記第一方向から見たときに格子状に見える前記隔壁を形成し、前記画素電極形成工程が、前記隔壁により区画される前記残膜部の表面に導電性高分子を混合した液体を滴下し、前記滴下した液体を乾燥させる工程であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項5記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記画素電極形成工程前に、前記加圧工程により形成された前記隔壁の表面に撥水膜を形成する撥水膜形成工程を備え、前記画素電極形成工程において、水溶性の前記導電性高分子を混合した水を滴下することを特徴とする。
また、請求項7に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項5記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記隔壁形成材料載置工程において、撥水性の隔壁材料を塗布またはラミネートし、前記画素電極形成工程において、水溶性の前記導電性高分子を混合した水を滴下することを特徴とする。
また、請求項8に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記配置工程において、前記第一方向から見たときに前記ソース電極及び前記ゲート電極と前記凹部とが対向するように前記型を配置したことを特徴とする。
また、請求項9に記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法は、請求項1から請求項8のいずれかに記載の電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法であって、前記隔壁形成材料載置工程において、有色の前記隔壁形成材料を塗布またはラミネートし、前記配置工程において、前記第一方向から見たときに前記半導体と前記凹部とが対向するように前記型を配置することを特徴とする。
また、請求項10に記載の電気泳動表示媒体は、請求項1から請求項9に記載のいずれかの方法により製造された画素電極と隔壁とが形成された第一基板を備える。
請求項1記載の製造方法によれば、隔壁と画素電極とを備えた第一基板を効率的に製造することができる。
また、請求項2記載の製造方法によれば、請求項1記載の製造方法が奏する効果に加え、配置工程において、TFT形成基板と直行する方向である第一方向から見たときにドレイン電極と前記平坦面とが重なるように、型をTFT形成基板上に配置するので、残膜部の表面からドレイン電極まで貫通する貫通孔を形成し易い。
また、請求項3記載の製造方法によれば、請求項1または請求項2記載の製造方法が奏する効果に加え、レーザアブレーション法により貫通孔を形成するので、効率よく孔を開けることができる。
また、請求項4記載の製造方法によれば、請求項3記載の製造方法が奏する効果に加え、ドレイン電極が、レーザアブレーション法で使用されるレーザを反射する材料で形成されているので、レーザアブレーション法によりドレイン電極にまで孔が開くことを防止できる。
また、請求項記5載の製造方法によれば、請求項1から請求項4のいずれかに記載の製造方法が奏する効果に加え、隔壁により区画される残膜部の表面に導電性高分子を混合した液体を滴下し、乾燥するだけで画素電極が形成できるので、効率的に第一基板を製造することができる。
また、請求項6記載の製造方法によれば、請求項5記載の製造方法が奏する効果に加え、隔壁の表面に撥水膜を形成するので、隔壁の表面に導電性高分子が付着することを防止することができる。
また、請求項7記載の製造方法によれば、請求項5記載の製造方法が奏する効果に加え、隔壁の表面に撥水膜を形成するので、隔壁の表面に導電性高分子が付着することを防止することができる。
また、請求項8記載の製造方法によれば、請求項1から請求項7のいずれかに記載の製造方法が奏する効果に加え、ソース電極、ゲート電極からの電界が表示に悪影響を及ぼさない第一基板を製造することができる。
また、請求項記9載の製造方法によれば、請求項1から請求項8のいずれかに記載の製造方法が奏する効果に加え、黒色の隔壁により光が吸収されるので、半導体に光が照射されることによる半導体の劣化を防止した第一基板を製造することができる。
また、請求項10記載の電気泳動表示媒体によれば、効率的に製造される。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。先ず、後述する本発明の画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法で、製造された画素電極と隔壁とが形成された第一基板を備えた電気泳動表示媒体10について説明する。
図1は、電気泳動表示媒体10の概略断面図である。電気泳動表示媒体10は画素電極5が形成された第一基板1と、共通電極4が形成された第二基板2と、スペーサ3と、帯電粒子6と、分散媒7と、電界制御部8とを備える。尚、電気泳動表示媒体10は第二基板2側に画像を表示させる。
第一基板1の一方の面に画素電極5が形成されている。また、第二基板2の一方の面に共通電極4が形成されている。画素電極は、画素毎に一つずつ対応して設けられた複数の電極である。共通電極は、全部の画素に対して共通に設けられた電極である
第一基板1と第二基板2とは、それぞれ画素電極5と共通電極4とが互いに対向するようにして配置されている。
第一基板1と第二基板2とは、それぞれ画素電極5と共通電極4とが互いに対向するようにして配置されている。
第一基板1には隔壁部101が一体に形成されている。隔壁部101は、第二基板2側へ突出した部分である。
このため電気泳動表示媒体10において、隔壁部101は、基板間を複数の区画領域に分割し、後述の帯電粒子6が偏在してしまうことを防止する。第一基板1の詳細は後述する。
スペーサ3は、共通電極4と画素電極5とのギャップを所定間隔、例えば25μmに固定するために、第一基板1と第二基板2とに挟まれる位置に配置されている。尚、スペーサ3は第一基板1及び第二基板2の外周部に配置されている。尚、本実施形態ではスペーサ3の高さは25μmである。
帯電粒子6と分散媒7とは、第一基板1と、第二基板2と、スペーサ3とで区画される領域内に配置されている。尚、第一基板1と、第二基板2と、スペーサ3とで区画される領域内において、分散媒7は複数の帯電粒子6を分散して保持している。
分散媒7は絶縁性の液体である。分散媒7としては、芳香族炭化水素溶媒(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、脂肪族炭化水素溶媒(例えば、ヘキサン、シクロヘキサンなどの直鎖又は環状パラフィン系炭化水素溶媒、イソパラフィン系炭化水素溶媒、ケロシンなど)、ハロゲン化炭化水素溶媒(例えば、クロロホルム、トリクロロエチレン、ジクロロメタン、トリクロロトリフルオロエチレン、臭化エチルなど)、シリコーンオイルのようなオイル状のポリシロキサン、又は、高純度石油などが挙げられる。
帯電粒子6は負の極性に帯電されており、黒色に着色されている。分散媒7は白色に着色されている。この帯電粒子の黒色と分散媒7の白色との組み合わせにより画像が表示される。
電界制御部8は共通電極4に印加する電圧、または、画素電極5に印加する電圧をそれぞれ制御する。共通電極4は電界制御部8と電気的に接続されている。また、画素電極4は後述するゲート電極104(図3参照)、ソース電極106(図3参照)、及び、ドレイン電極107(図3参照)を介して、電界制御部8と電気的に接続されている。これにより共通電極4と画素電極5との間に電界が発生し、分散媒7中の負の極性に帯電された帯電粒子6の移動が制御される。これにより、表示を切換えることができる。
ここで、第一基板1について詳細に説明する。図1に示すように、隔壁部101は断面がコの字状になるように第二基板2側へ突出している。突出した隔壁部101の高さは、20μmである。スペーサの高さが25μmであるので、隔壁部101の下面と第一基板1の画素電極5が形成されている面との間には5μmの隙間が存在する。
図2は、隔壁部101及び画素電極5が形成された面から見た場合の第一基板1を一部拡大した正面図である。
図2に示すように、隔壁部101は幅20μmの直線状の凸部が格子状に重なるようにして形成されている。
また、格子状の隔壁部101により区画された一辺の長さが200μmの正方形の領域に、画素電極5が形成されている。
即ち、そして図2の紙面上において上下若しくは左右に隣り合う画素電極5同士は20μmの間隔を隔てて、第一基板1上にマトリクス状に規則正しく配列されている。
画素電極5はそれぞれ後述のTFTと接続されている。このため、画素電極5に印加される電圧は電界制御部8によりそれぞれ独立して制御される。
図3は第一基板1の画素電極5を切断するA−A線の断面であるA−A断面を図3矢視方向から見たときの断面の一部を拡大した拡大図である。図3に示すように、第一基板1は隔壁部101と残膜部102とを備えた層103と、ゲート電極104と、ゲート絶縁膜105と、ソース電極106と、ドレイン電極107と、半導体108と、支持基板109とを備える。
支持基板109にはソース電極106とドレイン電極107とが形成されている。ソース電極106とドレイン電極107とが形成された支持基板109の上には、ドレイン電極107と、そのドレイン電極107に対応するソース電極106との両方に接するように半導体106が形成されている。
ソース電極106、ドレイン電極107、半導体108が形成された支持基板109の上には、ゲート絶縁膜105が形成されている。
このゲート絶縁膜105の上にはゲート電極104が形成されている。ゲート電極104は後述するように、直線部201と対向部202とを備える。ゲート電極104はこの対向部202が、ゲート絶縁膜105を介して半導体108と対向するように形成されている。
ゲート電極104が形成されたゲート絶縁膜105の上には、隔壁部101と残膜部102とを備えた層103が形成されている。隔壁部101は上述したように格子状に形成された、第二基板2側に突出した部分である。残膜部102は隔壁部101以外の領域である。尚、層103は黒色に着色されている。
上方から見た場合に隔壁部101によって区画される残膜部102の表面の領域(以下画素電極形成領域203と称す)には、上述の画素電極5が形成されている。
残膜部102及びゲート絶縁膜105にはドレイン電極107まで貫通するコンタクトホール110が形成されており、このコンタクトホール110を介して画素電極5とドレイン電極107は電気的に接続されている。
第一基板1を上方からみた場合におけるソース電極106とドレイン電極109との位置関係を模式的に示す模式図を図4に示す。尚、図4は説明に不要な部分を省略して記載した。
図4に示すように、支持基板109には細長い線状のソース電極106が、長手方向を同一方向にして所定間隔毎に並べられている。
一本のソース電極106の右隣には、所定の距離を隔ててn個のドレイン電極107が形成されている。一本のソース電極106にn個のドレイン電極107が対応して形成されている場合ソース電極106がm本形成されているとすると、ドレイン電極107の総数はm×n個となる。即ち、ドレイン電極107はm行n列のマトリクス状に配置されている。ドレイン電極107は行方向にm個、列方向にn個配置されている。この複数のドレイン電極107は矩形である。また、一本のソース電極106に対応するこの複数のドレイン電極107は、ソース電極106の長手方向と同一の方向に所定間隔を隔てて並べられている。
このようにソース電極106とドレイン電極107は支持基板109に形成されている。ソース電極106とドレイン電極107とが形成された支持基板109の上には、ソース電極106とドレイン電極107との両方と接するように半導体108が形成されている。
第一基板1を上方から見た場合におけるソース電極106とドレイン電極107と半導体108との位置関係を模式的に示す模式図を図5に示す。尚、図5は説明に不要な部分を省略して記載した。
図5に示すように、一つのドレイン電極107に対応して一つの半導体108が形成されている。半導体108はドレイン電極107と、そのドレイン電極107の左隣に形成されたソース電極106との両方に接するように形成されている。
第一基板1を上方から見た場合におけるソース電極106とドレイン電極107と半導体108とゲート電極104との位置関係を模式的に示す模式図を図6に示す。尚、図6は説明に不要な部分を省略して記載した。
図6に示すように、支持基板109にはゲート電極104が、長手方向を同一方向にして所定間隔毎に並べられている。上方から見たときにゲート電極104の長手方向は、ソース電極106の長手方向と略垂直に交わる。行方向に並べられたm個のドレイン電極107に対応して一つのゲート電極104が対応して備えられている。
ゲート電極104は細長い直線状の直線部201と、直線部201から同一方向に突出したm個の対向部202とを備える。対向部202は上述したように半導体108と対向する位置に配置される。
第一基板1を上方から見た場合における隔壁部101とソース電極106とドレイン電極107と半導体108とゲート電極104との位置関係を模式的に示す模式図を図7に示す。
図7に示すように、隔壁部101は、ゲート電極104、ソース電極106及び半導体108と対向する位置に形成されている。ゲート電極104、ソース電極106及び半導体108は、上方からみた場合に隔壁部101が形成された領域内に全て収まるように形成されている。
このように、上方からみた場合にゲート電極104及びソース電極106が隔壁部101に隠れるように配置している。このため、画素電極5とゲート電極104と、若しくは、画素電極5とソース電極106とが対向しない。たとえば、画素電極5とゲート電極104と、若しくは、画素電極5とソース電極106とが対向してしまうと、画素電極5とゲート電極104と、若しくは、画素電極5とソース電極106とがコンデンサのようになって、電気が蓄えられることがない。これでは、消費電力が増大したり、駆動時間が長くなってしまうとうい問題がある。本実施例のように配置するとこのような問題を防止することができる。
また、各画素電極5に電圧を印加する際に、ゲート電極104及びソース電極106に印加される電圧により、帯電粒子が移動するという不都合を防止することができる。ゲート電極104及びソース電極106に印加される電圧の影響を受けずに、画素電極5に印加される電圧により適正に帯電粒子は制御される。
また、上方からみた場合に半導体108は隔壁部101に隠れるように配置している。尚、層103(隔壁部101)は黒色に着色されている。よって、この電気泳動表示媒体10によれば、屋外で使用するような場合、隔壁部101により光が吸収される。このため、半導体108に光が照射されることが防止され、半導体108の劣化を防ぐことができる。
また、上方から見た場合に、ドレイン電極107と画素電極形成領域203とは、互いに一部対向するように配置されている。上方から見たときに、ドレイン電極107は1辺の長さが50μmの正方形である。そのうち、45μm×45μmの面積が画素電極形成領域203と対向するように配置すれば、コンタクトホール110を容易に形成できる。この互いに対向する領域にコンタクトホール110が形成されている。
ゲート電極104に電圧が印加されると半導体108に電圧が印加され、ドレイン電極107とソース電極106が半導体108を介して電気的に接続される。従って、ソース電極106に所定の電圧が印加された状態でゲート電極104に電圧が印加されると、ドレイン電極107及び画素電極5にもソース電極106に印加された電圧と同様の所定の電圧が印加される。ソース電極106及びゲート電極104はそれぞれ電界制御部8と接続されている。電界制御部8によりソース電極106及びゲート電極104に印加される電圧が制御され、これにより画素電極5に印加される電圧が制御される。
次に、電気泳動表示媒体10の動作について説明する。電界制御部8により、共通電極4に0Vの電圧が印加され、且つ、画素電極5に40Vの電圧が印加されると、電極間には上向きの電界が発生し、負の極性を有する帯電粒子6は第二基板2側に移動する。このため、電気泳動表示媒体10の上面には帯電粒子6の黒色が表示される。
また、電界制御部8に共通電極4に0Vの電圧が印加され、画素電極5に−40Vの電圧が印加されると、電極間には下向きの電界が発生し、負の極性を有する帯電粒子6は第一基板1側に移動する。このため、電気泳動表示媒体10の上面には分散媒7の白色が表示される。
電界制御部8は、複数存在する画素電極5に印加する電圧をそれぞれ独立して制御することにより、画素毎に表示させる色の切り替えを行なうことができる。尚、画素の大きさは画素電極5の大きさで決定される。
上述の第一基板1及び第二基板2は、透明な柔軟性のある材料で形成されている。電気泳動表示媒体10は第二基板2及び第一基板1が柔軟性のある材料で形成されているため、この電気泳動表示媒体は折り曲げて使用できる。
第二基板2は、透明なポリエチレンテレフタレート(以下、PETと称す)で形成されている。共通電極4は透明な酸化インジウムスズ(以下、ITOと称す)で形成されている。
第一基板1の層103は黒色に着色されたPMMA(ポリメチルメタアクリレート)で形成されている。また、ゲート電極104、ソース電極106及びドレイン電極107はPDOT:PSSで形成されている。半導体108はP3HT(ポリ3ヘキシルチオフェン)で形成されている。画素電極5はPEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)で形成されている。ゲート絶縁膜105はポリイミド(PI)で形成されている。支持基板109はPET(ポリエチレンテレフタレート)、またはPEN(ポリエチレンナフタレート)などで形成されている。
画素電極5と隔壁部101とが形成された第一基板1の製造方法の第一実施形態について説明する。第一実施形態の製造方法は、TFT形成基板300に隔壁形成材料を塗布またはラミネートする隔壁形成材料載置工程、型をTFT形成基板300の上に配置する配置工程と、隔壁形成材料を塗布またはラミネートしたTFT形成基板300を後述の型20で加圧し、所定の厚さの残膜部102と隔壁部101とをTFT形成基板300に形成する加圧工程と、TFT形成基板300から型20を離す離型工程と、残膜部102とゲート絶縁膜105とに、ドレイン電極107まで貫通するコンタクトホール110を形成する貫通孔形成工程と、コンタクトホール110を介してドレイン電極107と接続された画素電極5を残膜部102の画素電極形成領域203に形成する画素電極形成工程とを備える。以下、各工程について詳細に説明する。
先ず、上述の支持基板109の上に、TFT素子として上述のソース電極106、ドレイン電極107、半導体108、ゲート絶縁膜105、及び、ゲート電極104を形成したTFT形成基板300を用意する。図8にこのTFT形成基板300の概略断面図を示す。
先ず、隔壁形成材料載置工程において、このTFT形成基板300のTFT素子が形成された面に黒色に着色されたPMMA(ポリメチルメタアクリレート)を塗布する。尚、PMMAが本発明の隔壁形成材料に相当する。PMMAはスピンコートにより所定の厚みだけ塗布される。図9にこの隔壁形成材料が塗布されたTFT形成基板300の概略断面図を示す。
次に、配置工程において、隔壁形成材料が塗布されたTFT形成基板300は、型20及び基板保持部22が設置された図示しない加熱機構付プレス装置に配置される。図10に加熱機構付プレス装置に配置されたTFT形成基板300の概略断面図を示す。ここで加熱機構付プレス装置について説明する。
加熱機構付プレス装置は本発明の本質とは関係ないので、全体を図示しないが、加熱機構付プレス装置は支持板15と支持板16とを備える。支持板15と支持板16とは互いに対向して配置される。
支持板16は、加熱機構付プレス装置において所定の位置に上面を水平にして固定されて配置されている。支持板16は内部に、TFT形成基板300を加熱するための熱源であるヒータを備える。
支持板15は、加熱機構付プレス装置において、支持板15と対向する位置であって且つ支持板16に対して鉛直方向の上方の位置に、鉛直方向に上下動可能に配置されている。尚、支持板15の上下動する距離はプレスする物に応じて適宜設定できる。支持板15は内部に、TFT形成基板300を加熱するための熱源であるヒータを備える。
型20はプレス面を鉛直方向の下側にして、上下動可能な支持板15に固定されている。基板保持部22はプレス面を鉛直方向の上側にして、支持板16に固定されている。尚、型20及び基板保持部22は、それぞれ支持板15若しくは支持板16に取り外し可能なように固定されている。
型20のプレス面は、平坦な面である平坦部23と、平坦部23の所定の位置に平坦部23から凹んだ凹部21が形成されている。型20のプレス面を正面から見たときに、凹部21は格子状に見えるように形成されている。
このような加熱機構付プレス装置の基板保持部22の平坦なプレス面上にTFT形成基板300が配置工程において配置される。このとき図7で示したような位置に隔壁部101を形成するために、TFT形成基板300と直行する方向である第一方向から見たときに、ソース電極106及びゲート電極104及び半導体108と、凹部21とが対向するように位置決めされる。尚、TFT形成基板300は隔壁形成材料が塗布された面を鉛直方向の上側にして配置される。
また、図7に示したような位置に画素電極形成領域203を形成するために、平坦部23とドレイン電極107の一部が対向するように位置決めされる。
次に、支持板15を鉛直方向のTFT形成基板に近づける方向に移動させ、型20のプレス面と、TFT形成基板300とを接触させる。そして、支持板15及び支持板16に内蔵されたヒータによりTFT形成基板300が加熱される。熱源であるヒータで発生した熱が型20または基板保持部22を介してTFT形成基板300を200℃に加熱する。
この加熱により隔壁材料として塗布されたPMMAが軟化し塑性加工しやすくなる。ここで、隔壁材料以外の、TFT形成基板の材料は200℃に加熱されても軟化しない材料で形成されていることが望ましい。
次に、加圧工程において、型20をTFT形成基板300に押付けて加圧した状態で一定時間保持する。すると凹部21内に軟化した隔壁形成材料の一部が突出し、凹部21と同じ形状の凸部が形成される。尚、凹部21内に突出した凸部は、上述した電気泳動表示媒体10における隔壁部101となる。また、凹部21内に突出しなかった残りの部分は、上述した電気泳動表示媒体10における残膜部102となる。図11に加圧工程におけるTFT形成基板300の概略断面図を示す。
次に、支持板15及び支持板16のヒータの設定温度を例えば60℃に設定し、一定時間放置することによっておよそ60℃までTFT形成基板300を冷却する。これにより軟化していた隔壁形成材料は加圧工程時よりも硬化する。これにより、型20とTFT形成基板300とが剥がれ易くなる。
次に、離型工程において、TFT形成基板300から型20が剥がされて、TFT形成基板上に隔壁部101と残膜部102とを備えた層103が形成される。層103が形成されたTFT形成基板300の概略断面図を図12に示す。
次に、貫通孔形成工程において、残膜部102とゲート絶縁層105とに貫通孔を開け、図7に示したように電極形成領域203とドレイン電極107とが対向する位置に、コンタクトホール110を形成する。コンタクトホール110はレーザアブレーション法により形成する。尚、上述したようにドレイン電極107はPEDOTで形成されているため、レーザ光を反射する。このため、ドレイン電極107まで孔が開けられることが防止される。図13にコンタクトホール110が形成されたTFT形成基板300の概略断面図を示す。
次に、画素電極形成工程において、隔壁部101により区画される残膜部102の表面の領域である画素電極形成領域203に導電性高分子を混合した液体を滴下し、滴下した液体を乾燥させる。これにより、画素電極形成領域203にコンタクトホール110を介してドレイン電極107と接続された画素電極5が形成される。このとき、導電性高分子を混合した液体としては、PEDOTを混合した水溶液を用いる。図14に画素電極5が形成されたTFT形成基板300の概略断面図を示す。このようにして、第一基板1が完成する。
次に、画素電極5と隔壁部101とが形成された第一基板1の製造方法の第二実施形態について説明する。第二実施形態では、離型工程までは第一の実施形態と同様である。
第二実施形態では離型工程の後、撥水膜形成工程において、層103の形成されたTFT形成基板300に撥水膜111を形成する。撥水膜111はアモルファスフッ素樹脂を用いて、スピンコートやディッピングにより、層103の表面に形成される。図15は撥水膜111を形成したTFT形成基板300の概略断面図である。
次に、貫通孔形成工程において、撥水膜111、残膜部102及びゲート絶縁膜105にレーザアブレーション法によりコンタクトホール110を形成する。図16は撥水膜111を形成したTFT形成電極300にコンタクトホール110が形成された場合のTFT形成基板300の概略断面図である。
その後、第一実施形態と同様に画素電極形成工程により画素電極を形成する。このとき、層103の表面が撥水膜111でコーティングされているので、導電性高分子を混合した水溶液が、隔壁部101の上面や側面の余分な場所に付着することが防止される。図17は、撥水膜111を形成した後、画素電極5を形成したTFT形成基板300の概略断面図である。
次に、画素電極5と隔壁部101とが形成された第一基板1の製造方法の第三実施形態について説明する。第三実施形態では隔壁形成材料としてフッ素系樹脂を用いる。この場合、加圧工程の前の加熱の際に、TFT形成電極300をフッ素系樹脂が軟化する温度まで加熱する。その他は第一実施形態と同様であるので説明を省略する。
第三実施形態の隔壁形成材料であるフッ素系樹脂は、撥水性の樹脂であるため、第二実施形態同様、画素電極形成工程において、導電性高分子を混合した水溶液が隔壁101の上面や側面の余分な位置に付着することを防止することができる。
本発明の電気泳動表示媒体における隔壁及び基板の製造方法、及び、電気泳動表示媒体は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
上述の第一実施形態においては、貫通孔形成工程において、レーザアブレーション法によりコンタクトホール110を形成したが、その他の方法によりコンタクトホール110を形成しても良い。例えば、ゲート絶縁膜105及び層103を一般にポジ型のレジストとして使用されるOFPR800(東京応化製)などの樹脂により形成し、貫通孔形成工程においてフォトリソグラフィ法によりコンタクトホール110を形成するようにしても良い。
また、上述の第一実施形態においては、電極形成工程において水溶性の導電性高分子であるPEDOTを混合した水溶液を滴下、乾燥し、画素電極5を形成するものとして説明したが、蒸着法によりAuを画素電極形成領域203に蒸着することにより、画素電極5を形成しても良い。
また、上述の第一実施形態においては、撥水膜111がアモルファスフッ素樹脂により形成されるものとして説明したが、その他の材料としてシリコーン樹脂が挙げられる。
また、上述の第一実施形態においては、隔壁形成材料としてアクリル樹脂であるPMMAを使用するものとして説明したが、その他の材料としてPI,PC(ポリイミド、ポリカーボネート)を使用しても良い。
また、上述の第二実施形態においては、隔壁形成材料として撥水性の樹脂であるフッ素系樹脂を使用するのとして説明したが、その他の材料としてシリコーン樹脂などを使用しても良い。
また、上述の第一実施形態において、隔壁形成材料が黒色に着色されているものとして説明したが、使用する半導体108を劣化させる光を吸収する色であればその他の色に着色されていても良い。
また、上述の第一実施形態においては、水溶性の導電性高分子としてPEDOTを用いるものとして説明したが、その他の材料として例えば、PPV(ポリフェニレンビニレン)、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール等が挙げられる。
また、上述の第一実施形態においては、ゲート電極104、ソース電極106及びドレイン電極107がPEDOT:PSSで形成されたものとして説明したが、その他の材料として例えば、Agナノインク、Al、Cr、Auなどが挙げられる。
また、上述の第一実施形態においては、ゲート絶縁膜105がPIで形成されたものとして説明したが、その他の材料として例えば、樹脂類としてPMMA、PVP(ポリパラビニルフェノール)、PVA(ポリビニルアルコール)等が挙げられる。また、無機物としてSiO2、SiN、Al2O3、Ta2O5等が挙げられる。SiO2やSiNで形成する場合はスパッタやCUD法で製膜される。Al2O3やTa2O5で形成する場合は陽極酸化という手法で製膜される。
また、上述の第一実施形態においては、半導体108がP3HTで形成されたものとして説明したが、その他の材料として例えば、オリゴチオフェン類、ペンセン等が挙げられる。
また、上述の第一実施形態においては、隔壁形成材料載置工程において、PMMAをスピンコートにより所定の厚みだけ塗布するものとして説明したが、隔壁材料をラミネートして形成してもよい。
また、上述の第一実施形態における第一基板1は、ゲート電極をソースドレイン電極の後に形成する、いわゆるトップゲート型であるが、ゲート電極が下に来るボトムゲート型でも今回の発明が適用できるのは言うまでもない。図18にボトムゲート型のTFT素子を備えた第一基板500の所定の断面であるA−A断面の一部を拡大した拡大図を示す。
図18に示すように、第一基板500は隔壁部101と残膜部102とを備えた層103と、ゲート電極104と、ゲート絶縁膜105と、ソース電極106と、ドレイン電極107と、半導体108と、支持基板109とを備える。
図3とは異なり、支持基板109にはゲート電極104が形成されている。ゲート電極が形成された支持基板109の上には、ゲート絶縁膜105が形成されている。
このゲート絶縁膜105の上にはソース電極106とドレイン電極107とが形成されている。そして、ドレイン電極107と、そのドレイン電極107に対応するソース電極106との両方に接するように形成された半導体106が形成されている。そしてその上に層103が形成されている。尚、ボトムゲート型では残膜部102のみにコンタクトホール110が形成されており、そのコンタクトホール110を介してドレイン電極107と電気的に接続されるように画素電極5が形成されている。
本願発明によれば、隔壁と画素電極とを備えた電気泳動表示媒体の効率的な製造を可能になる。
1、500 第一基板
2 第二基板
3 スペーサ
4 共通電極
5 画素電極
6 帯電粒子
7 分散媒
8 電界制御部
10 電気泳動表示媒体
15、16 支持板
20 型
21 凹部
22 基板保持部
23 平坦部
101 隔壁部
102 残膜部
103 層
104 ゲート電極
105 ゲート絶縁膜
106 ソース電極
107 ドレイン電極
108 半導体
109 支持基板
110 コンタクトホール
111 撥水膜
201 直線部
202 対向部
203 画素電極形成領域
300 TFT形成基板
2 第二基板
3 スペーサ
4 共通電極
5 画素電極
6 帯電粒子
7 分散媒
8 電界制御部
10 電気泳動表示媒体
15、16 支持板
20 型
21 凹部
22 基板保持部
23 平坦部
101 隔壁部
102 残膜部
103 層
104 ゲート電極
105 ゲート絶縁膜
106 ソース電極
107 ドレイン電極
108 半導体
109 支持基板
110 コンタクトホール
111 撥水膜
201 直線部
202 対向部
203 画素電極形成領域
300 TFT形成基板
Claims (10)
- 画素電極と隔壁とが形成された第一基板と、前記第一基板の隔壁が形成された面に対向して配置され且つ共通電極が形成された第二基板と、前記第一基板と前記第二基板との基板間に帯電粒子を分散させた分散媒とを備えた電気泳動表示媒体における前記第一基板の製造方法において、
ソース電極と、前記ソース電極と所定の間隔を隔てて設けられたドレイン電極と、前記ソース電極および前記ドレイン電極に共通して接する半導体と、前記半導体に電界を加えるためのゲート電極と、前記半導体と前記ゲート電極とを絶縁するゲート絶縁膜とを備えたTFT素子を画素毎に形成したTFT形成基板に対して、
前記TFT形成基板の前記TFT素子が形成された面に、隔壁形成材料を塗布またはラミネートする隔壁形成材料載置工程と、
平坦面と前記平坦面から凹んだ凹部とを備えた型を前記TFT形成基板上に配置する配置工程と、
前記隔壁形成材料を塗布またはラミネートした前記TFT形成基板を前記型で加圧し、前記平坦面と対向する位置に所定の厚さの残膜部と、前記凹部と対向する位置に前記凹部と同じ形状の前記隔壁を前記TFT形成基板に形成する加圧工程と、
前記加圧工程後、前記TFT形成基板から前記型を離す離型工程と、
前記残膜部の表面から前記ドレイン電極まで貫通する貫通孔を形成する貫通孔形成工程と、
前記貫通孔を介して前記ドレイン電極と接続された前記画素電極を前記残膜部の表面に形成する画素電極形成工程と、
を備える電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。 - 前記配置工程において、前記TFT形成基板と直行する方向である第一方向から見たときに前記ドレイン電極と前記平坦面とが重なるように、前記型を前記TFT形成基板上に配置することを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。
- 前記貫通孔形成工程は、レーザアブレーション法により前記貫通孔を形成することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。
- 前記ドレイン電極が、前記レーザアブレーション法で使用されるレーザを反射する材料で形成されていることを特徴とする請求項2記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。
- 前記型は、前記第一方向から見たときに格子状に見える前記凹部と、前記凹部により複数の区画平坦部に区画された前記平坦面を備えた型であって、
前記配置工程において、前記第一方向から見たときに、一つの前記ドレイン電極に対して一つの前記区画平坦部が重なるように前記型を配置し、
前記加圧工程において、前記型で加圧することにより前記第一方向から見たときに格子状に見える前記隔壁を形成し、
前記画素電極形成工程が、前記隔壁により区画される前記残膜部の表面に導電性高分子を混合した液体を滴下し、前記滴下した液体を乾燥させる工程であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。 - 前記画素電極形成工程前に、前記加圧工程により形成された前記隔壁の表面に撥水膜を形成する撥水膜形成工程を備え、
前記画素電極形成工程において、水溶性の前記導電性高分子を混合した水を滴下することを特徴とする請求項5記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。 - 前記隔壁形成材料載置工程において、撥水性の隔壁材料を塗布またはラミネートし、
前記画素電極形成工程において、水溶性の前記導電性高分子を混合した水を滴下することを特徴とする請求項5記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。 - 前記配置工程において、前記第一方向から見たときに前記ソース電極及び前記ゲート電極と前記凹部とが対向するように前記型を配置したことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。
- 前記隔壁形成材料載置工程において、有色の前記隔壁形成材料を塗布またはラミネートし、
前記配置工程において、前記第一方向から見たときに前記半導体と前記凹部とが対向するように前記型を配置することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の電気泳動表示媒体における画素電極と隔壁とが形成された第一基板の製造方法。 - 請求項1から請求項9に記載のいずれかの方法により製造された画素電極と隔壁とが形成された第一基板を備えた電気泳動表示媒体。
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