JP2007264339A - 変調装置及びプロジェクタ - Google Patents

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    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
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    • G03B21/28Reflectors in projection beam

Abstract

【課題】第1光変調素子にて変調された照明光を複数合成する場合の重ね合わせ精度を容易に向上させる。
【解決手段】合成手段80が、所定角度で入射する上記照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記照明光を透過する全反射面81R,81Bと該全反射面81R,81Bにて全反射された照明光を上記第2光変調素子に向かう所定光路LXに反射する反射面82R,82Bとを少なくとも有するプリズム80R,80Bを2つ以上備え、所定のプリズムと該所定のプリズムと異なる一つのプリズムとは、一方のプリズムの上記全反射面と他方のプリズムの反射面とが当接している。
【選択図】図2

Description

本発明は、変調装置及びプロジェクタに関するものである。
近年、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electro-luminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)、プロジェクタ等の電子ディスプレイ装置における画質改善は目覚しく、解像度、色域については人間の視覚特性にほぼ匹敵する性能を有する装置が実現されつつある。しかし、輝度ダイナミックレンジについてみると、その再現範囲は1〜10[nit]程度の範囲であり、また階調数は8ビットが一般的である。一方、人間の視覚は、一度に知覚し得る輝度ダイナミックレンジの範囲が10−2〜10[nit]程度あり、また輝度弁別能力は0.2[nit]でこれを階調数に換算すると12ビット相当といわれている。このような視覚特性を経由して現在のディスプレイ装置の表示画像を見ると、輝度ダイナミックレンジの狭さが目立ち、加えてシャドウ部やハイライト部の階調が不足しているため、表示画像のリアリティや迫力に対して物足りなさを感じることになる。
また、映画やゲーム等で使用されるCG(Computer Graphics)では、人間の視覚に近い輝度ダイナミックレンジや階調特性を表示データ(以下、HDR(High Dynamic Range)表示データという。)に持たせて描写のリアリティを追求する動きが主流になりつつある。しかしそれを表示するディスプレイ装置の性能が不足しているために、CGコンテンツが本来有する表現力を充分に発揮できないという課題がある。
さらに、次期OS(Operating System)、例えばWINDOWS(登録商標)-Vista(登録商標)に搭載されるWCS(Windows(登録商標) Color System)においては、16ビット色空間の採用が予定されており、現在の8ビット色空間と比較してダイナミックレンジや階調数が飛躍的に増大する。そのため、16ビット色空間を生かすことができる高ダイナミックレンジ・高階調の電子ディスプレイ装置実現への要求が高まると予想される。
ディスプレイ装置の中でも、液晶プロジェクタや、DLP(Digital Light Processing、商標)プロジェクタといった投写型表示装置(プロジェクタ)は、大画面表示が可能であり、表示画像のリアリティや迫力を再現する上で効果的なディスプレイ装置である。この分野では上記の課題を解決するために、以下に述べる提案がなされている。
高ダイナミックレンジのディスプレイ装置として、光源からの照明光を光路上に直列配置された2つの光変調素子によって二重変調することによって、コントラスト比を向上させる、いわゆるHDR(High Dynamic Range)ディスプレイが提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
そして、このようなHDRディスプレイでは、赤色照明光と、緑色照明光と、青色照明光との各々を第1光変調素子にて変調した後にクロスダイクロイックプリズムを用いて合成し、この合成光をさらに第2光変調素子によって変調している。
なお、上記第1光変調素子にて変調された照明光は、各々赤色画像情報、緑色画像情報、青色画像情報を含むものであり、第1光変調素子に入射する前の照明光とは状態が異なっている。したがって、以降の説明においては第1光変調素子にて変調された照明光を色変調光と便宜的に呼称して区別する。
特開2005−250440号公報
しかしながら、クロスダイクロイックプリズムは、4つの三角プリズムを貼り合せることによって形成されている。このため、4つの三角プリズムの頂辺を正確に位置合わせする必要があり、貼り合わせの精度を高めることが難しい。一般的には、三角プリズムの貼り合わせ精度は10秒程度である。この結果、赤色変調光と、緑色変調光と、青色変調光との合成にずれが生じ、第2光変調素子上に結像する、赤色変調光の画像と、緑色変調光の画像と、青色変調光の画像とにずれが生じる。このため、第2光変調素子において合成画像を正確に変調することができず、表示画像の劣化が生じる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、第1光変調素子にて変調された色変調光を複数合成する場合の重ね合わせ精度を容易に向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の変調装置は、複数の照明光ごとに設置される第1光変調素子と、各上記第1光変調素子によって変調された上記照明光を合成して合成光として射出する合成手段と、上記合成光を変調する第2光変調素子とを備える変調装置であって、上記合成手段が、所定角度で入射する上記照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記照明光を透過する全反射面と該全反射面にて全反射された照明光を上記第2光変調素子に向かう所定光路に反射する反射面とを少なくとも有するプリズムを2つ以上備え、所定のプリズムと該所定のプリズムと異なる一つのプリズムとは、一方のプリズムの上記全反射面と他方のプリズムの反射面とが当接していることを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の変調装置によれば、合成手段を構成するプリズムが所定角度で入射する上記照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記照明光を透過する全反射面と、該全反射面にて全反射された照明光を上記第2光変調素子に向けて反射する反射面とを有している。そして、このようなプリズムを複数集めて合成手段が構成されている。したがって、一方のプリズムの全反射面に所定角度で照明光を入射させるとともに、他方のプリズムの全反射面にも所定角度で照明光を入射させることによって、両方の照明光が第2光変調素子に向かう所定光路に射出される。この結果、一方のプリズムに入射された照明光と他方のプリズムに入射された照明光とが合成される。
また、本発明の変調装置においては、一方のプリズムの全反射面と他方のプリズムの反射面とが当接されて配置されることによって合成手段が構成されている。
ここで、仮に一方のプリズムと他方のプリズムの当接状態が、一方のプリズムの全反射面と他方のプリズムの反射面との境界面内においてずれている場合であっても、照明光を各プリズムの全反射面に所定角度で入射させることによって、照明光は所定光路に射出される。このため、一方のプリズムの全反射面と他方のプリズムの反射面との境界面内においてずれている場合であっても、ずれの量に応じて上記複数の第1光変調素子の相対位置を補正することにより照明光を正確に重ね合わせて合成することができる。
つまり、本発明の変調装置においては、一方のプリズムと他方のプリズムとを当接させる場合に、一方のプリズムの全反射面と他方のプリズムの反射面との境界面内における位置ずれが許容される。
したがって、本発明の変調装置によれば、合成手段としてクロスダイクロイックプリズムを用いる従来の変調装置と比較して、第1光変調素子にて変調された照明光を複数合成する場合の重ね合わせ精度を容易に向上させることが可能となる。このように、複数の照明光の重ね合わせ精度が向上することによって、合成光を第2光変調素子において正確に変調することが可能となる。よって、本発明の変調装置を用いることによって、表示画像の画質を向上させることが可能となる。
また、本発明の変調装置においては、上記照明光の偏光状態を変化させる位相差部が上記プリズムの全反射面に形成されているという構成を採用することができる。
このような構成を採用することによって、各照明光の偏光状態を変化せることができるため、合成光の偏光状態を制御することが可能となる。例えば、照明光は、合成手段の内部を通過する過程においてその偏光状態が乱れる場合があるが、位相差部を照明光の偏光の乱れを補正する位相補償膜とすることによって、所定光路に射出される照明光の偏光の乱れを補正することが可能となる。
さらには、上記位相差部が、上記合成光の偏光性が上記第2光変調素子に応じた状態となるように上記照明光の偏光状態を変化させるものであるという構成を採用することによって、合成光の偏光状態を第2光変調素子に応じた状態にすることができる。具体的には、例えば、第2光変調素子が透過型の液晶ライトバルブである場合には、液晶ライトバルブの入射側の偏光板の偏光軸に合成光の偏光状態を合わせることによって、合成光が入射側の偏光板によって遮光されることを抑止することができる。このため、照明光の利用効率を高めることが可能となる。
また、本発明の変調装置においては、上記合成手段が、上記全反射面と上記反射面とが一体とされた合成面を有するプリズムを備えるという構成を採用することもできる。
このように、全反射面と反射面を一体とすることもできる。
次に、本発明の変調装置は、赤色照明光と、緑色照明光と、青色照明光との各々に対して設置される第1光変調素子と、各上記第1光変調素子によって変調された上記赤色照明光、上記緑色照明光及び上記青色照明光を合成して合成光として射出する合成手段と、上記合成光を変調する第2光変調素子とを備える変調装置であって、上記合成手段が、所定角度で入射する上記赤色照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記赤色照明光、緑色照明光及び青色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された上記赤色照明光を上記第2変調素子に向かう所定光路に反射するとともに上記緑色照明光及び上記青色照明光を透過する反射面とを有する赤色照明光用プリズムと、所定角度で入射する上記青色照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記青色照明光及び上記緑色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された上記青色照明光を上記所定光路に反射するとともに上記緑色照明光を透過する反射面とを有する青色照明光用プリズムと、所定角度で入射する上記緑色照明光を上記所定光路に全反射する全反射面と、該全反射面において全反射された上記緑色照明光を透過する透過面とを有する緑色照明光用プリズムとを備え、上記青色照明光用プリズムの全反射面と上記赤色照明光用プリズムの反射面とが当接され、上記青色照明光用プリズムの反射面と上記緑色照明光用プリズムの透過面とが当接され、上記緑色照明光用プリズムと上記赤色照明光用プリズムとが当接されないことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の変調装置によれば、赤色照明光用プリズムの全反射面に所定角度で赤色照明光を入射させ、緑色照明光用プリズムの全反射面に所定角度で緑色照明光を入射させ、青色照明光用プリズムの全反射面に所定角度で青色照明光を入射させることによって、全ての照明光が第2光変調素子に向かう所定光路に射出される。この結果、赤色照明光と緑色照明光と青色照明光とが合成される。
また、本発明の変調装置においては、上記青色照明光用プリズムの全反射面と上記赤色照明光用プリズムの反射面とが当接され、上記青色照明光用プリズムの反射面と上記緑色照明光用プリズムの透過面とが当接され、さらには、上記緑色照明光用プリズムと上記赤色照明光用プリズムとが当接されない状態で合成手段が構成されている。
ここで、仮に青色照明光用プリズムと赤色照明光用プリズムとの当接状態が、全反射面と反射面との境界面内においてずれている場合であっても、各照明光を各プリズムの全反射面に所定角度で入射させることによって、各照明光は所定光路に射出される。このため、青色照明光用プリズムの全反射面と赤色照明光用プリズムの反射面との境界面内においてずれている場合であっても、ずれの量に応じて青色用の第1光変調素子と赤色用の第1光変調素子の相対位置を補正することにより青色照明光と赤色照明光を正確に重ね合わせて合成することができる。また、緑色照明光用プリズムと青色照明光用プリズムとについても同様である。
そして、緑色照明光用プリズムと赤色照明光用プリズムとが当接されないで配置されるため、本発明の変調装置においては、一方のプリズムと他方のプリズムとを当接させる場合に、一方のプリズムの全反射面と他方のプリズムの反射面との境界面内における位置ずれが許容される。
したがって、本発明の変調装置によれば、合成手段としてクロスダイクロイックプリズムを用いる従来の変調装置と比較して、第1光変調素子にて変調された赤色照明光、緑色照明光及び青色照明光を合成する場合の重ね合わせ精度を容易に向上させることが可能となる。このように、赤色照明光、緑色照明光及び青色照明光の重ね合わせ精度が向上することによって、合成光を第2光変調素子において正確に変調することが可能となる。よって、本発明の変調装置を用いることによって、表示画像の画質を向上させることが可能となる。
次に、本発明の変調装置は、赤色照明光と、緑色照明光と、青色照明光との各々に対して設置される第1光変調素子と、各上記第1光変調素子によって変調された上記赤色照明光、上記緑色照明光及び上記青色照明光を合成して合成光として射出する合成手段と、上記合成光を変調する第2光変調素子とを備える変調装置であって、上記合成手段が、所定角度で入射する上記青色照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記青色照明光、緑色照明光及び赤色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された上記青色照明光を上記第2変調素子に向かう所定光路に反射するとともに上記緑色照明光及び上記赤色照明光を透過する反射面とを有する青色照明光用プリズムと、所定角度で入射する上記赤色照明光を全反射するとともに上記所定角度と異なる角度で入射する上記赤色照明光及び上記緑色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された上記赤色照明光を上記所定光路に反射するとともに上記緑色照明光を透過する反射面とを有する赤色照明光用プリズムと、所定角度で入射する上記緑色照明光を上記所定光路に全反射する全反射面と、該全反射面において全反射された上記緑色照明光を透過する透過面とを有する緑色照明光用プリズムとを備え、上記赤色照明光用プリズムの全反射面と上記青色照明光用プリズムの反射面とが当接され、上記赤色照明光用プリズムの反射面と上記緑色照明光用プリズムの透過面とが当接され、上記緑色照明光用プリズムと上記青色照明光用プリズムとが当接されないことを特徴とする。
このような特徴を有する本発明の変調装置によれば、青色照明光用プリズムの全反射面に所定角度で青色照明光を入射させ、緑色照明光用プリズムの全反射面に所定角度で緑色照明光を入射させ、赤色照明光用プリズムの全反射面に所定角度で赤色照明光を入射させることによって、全ての照明光が第2光変調素子に向かう所定光路に射出される。この結果、青色照明光と緑色照明光と赤色照明光とが合成される。
また、本発明の変調装置においては、上記赤色照明光用プリズムの全反射面と上記青色照明光用プリズムの反射面とが当接され、上記赤色照明光用プリズムの反射面と上記緑色照明光用プリズムの透過面とが当接され、さらには、上記緑色照明光用プリズムと上記青色照明光用プリズムとが当接されない状態で合成手段が構成されている。
ここで、仮に赤色照明光用プリズムと青色照明光用プリズムとの当接状態が、全反射面と反射面との境界面内においてずれている場合であっても、各照明光を各プリズムの全反射面に所定角度で入射させることによって、各照明光は所定光路に射出される。このため、赤色照明光用プリズムの全反射面と青色照明光用プリズムの反射面との境界面内においてずれている場合であっても、ずれの量に応じて赤色用の第1光変調素子と青色用の第1光変調素子の相対位置を補正することにより赤色照明光と青色照明光を正確に重ね合わせて合成することができる。また、緑色照明光用プリズムと赤色照明光用プリズムとについても同様である。
そして、緑色照明光用プリズムと青色照明光用プリズムとが当接されないで配置されるため、本発明の変調装置においては、一方のプリズムと他方のプリズムとを当接させる場合に、一方のプリズムの全反射面と他方のプリズムの反射面との境界面内における位置ずれが許容される。
したがって、本発明の変調装置によれば、合成手段としてクロスダイクロイックプリズムを用いる従来の変調装置と比較して、第1光変調素子にて変調された青色照明光、緑色照明光及び赤色照明光を合成する場合の重ね合わせ精度を容易に向上させることが可能となる。このように、青色照明光、緑色照明光及び赤色照明光の重ね合わせ精度が向上することによって、合成光を第2光変調素子において正確に変調することが可能となる。よって、本発明の変調装置を用いることによって、表示画像の画質を向上させることが可能となる。
次に、本発明のプロジェクタは、変調装置から射出される合成光を投射手段によって表示面に拡大投射するプロジェクタであって、上記変調装置として本発明の変調装置を用いることを特徴とする。
本発明の変調装置によれば、合成光を第2光変調素子において正確に変調することが可能となる。よって、このような本発明の変調装置を備えるプロジェクタによれば、表示画像の画質を向上させることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明に係る変調装置及びプロジェクタの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
図1は、本実施形態のプロジェクタが備える光学系の概略構成図である。
本実施形態のプロジェクタPJは、光源装置10と、光源装置10から入射した光(照明光)の輝度分布を均一化する均一照明系20と、均一照明系20から入射した光の波長領域のうちのRGB3原色の輝度をそれぞれ変調する色変調部30と、色変調部30から入射した光をリレーするリレーレンズ90と、リレーレンズ90から入射した光の全波長領域の輝度を変調する液晶ライトバルブ100と、液晶ライトバルブ100から入射した光をスクリーン120に投射する投射レンズ110とを備えて構成されている。
なお、以下の説明において、光学系全体のxyz直交座標系は、液晶ライトバルブ100の画素面をxy平面とし、色合成プリズム80から射出され、投射レンズ110に向かう光の方向をz方向とする。
光源装置10は、超高圧水銀ランプやキセノンランプ等からなるランプ11と、ランプ11からの射出光を反射・集光するリフレクタ12とを備えており、ランプ11から射出された射出光をリフレクタ12で反射・集光して照明光Lとして射出する。
均一照明系20は、フライアイレンズ等からなる第1,第2のレンズアレイ21,22と、偏光変換素子23と、集光レンズ24とを含んで構成されている。そして、光源装置10から射出された照明光Lの輝度分布を第1,第2のレンズアレイ21,22により均一化し、第1,第2のレンズアレイ21,22を通過した光を偏光変換素子23により色変調部30の入射可能偏光方向に偏光し、偏光した光を集光レンズ24により集光して色変調部30に射出する。なお、偏光変換素子23は、例えば、PBSアレイと、1/2波長板とで構成されており、ランダム偏光を特定の直線偏光に変換するものである。
色変調部30は、光分離手段としての2つのダイクロイックミラー34,35と、4つのミラー(反射ミラー36,37,45,46)と、5つのフィールドレンズ(レンズ41、リレーレンズ42、平行化レンズ50B,50G,50R)と、3つの液晶ライトバルブ60B,60G,60Rと、色合成プリズム80と、を含んで構成されている。
ダイクロイックミラー34,35は、光源装置10からの照明光Lを、赤色照明光L1、緑色照明光L2、青色照明光L3のRGB3原色光に分離するものである。ダイクロイックミラー34は、緑色照明光L2及び青色照明光L3を反射するとともに赤色照明光L1を透過する性質のダイクロイック膜をガラス板等に形成したもので、照明光Lに含まれる緑色照明光L2及び青色照明光L3を反射するとともに赤色照明光L1を透過する。ダイクロイックミラー35は、緑色照明光L2を反射するとともに青色照明光L3を透過する性質のダイクロイック膜をガラス板等に形成したもので、ダイクロイックミラー34によって反射された緑色照明光L2及び青色照明光L3のうち、緑色照明光L2を反射して平行化レンズ50Gに導光するとともに青色照明光L3を透過してレンズ41に導光する。
リレーレンズ42は青色照明光L3を平行化レンズ50B近傍に導光するものである。また、レンズ41はリレーレンズ42に光を効率よく入射させる機能を有する。そして、レンズ41に入射した青色照明光L3は、その強度分布をほぼ保存された状態で、かつ光損失を殆ど伴うことなく空間的に離れた液晶ライトバルブ60B(第1光変調素子)に導光される。
平行化レンズ50B,50G,50Rは対応する液晶ライトバルブ60B,60G,60Rに入射する各色光を略平行化して、液晶ライトバルブ60B,60G,60Rを透過した光を効率よくリレーレンズ90に入射させる機能を有している。そして、ダイクロイックミラー34,35で分離された赤色照明光L1、緑色照明光L2及び青色照明光L3は、ミラー(反射ミラー36,37,45,46)及びレンズ(レンズ41、リレーレンズ42、平行化レンズ50B,50G,50R)を介して液晶ライトバルブ60B,60G,60Rに入射する。
なお、反射ミラー36は、後に詳説する色合成プリズム80が備える赤色照明光用プリズム80Rの全反射面81Rに赤色照明光L1が全反射角度(所定角度)にて入射されるように赤色照明光L1を反射する。
また、反射ミラー37は、後に詳説する色合成プリズム80が備える緑色照明光用プリズム80Gの全反射面81Gに緑色照明光L2が全反射角度(所定角度)にて入射されるように緑色照明光L2を反射する。
また、反射ミラー46は、後に詳説する色合成プリズム80が備える青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bに青色照明光L3が全反射角度(所定角度)にて入射されるように青色照明光L3を反射する。なお、反射ミラー45は、反射ミラー46に青色照明光L3を導光するためのものである。
液晶ライトバルブ60B,60G,60Rは、画素電極及びこれを駆動するための薄膜トランジスタ素子や薄膜ダイオード等のスイッチング素子がマトリクス状に形成されたガラス基板と、全面にわたって共通電極が形成されたガラス基板との間にTN型液晶を挟み込むとともに、外面に偏光板を配置したアクティブマトリクス型の液晶表示素子である。
また、液晶ライトバルブ60B,60G,60Rは、電圧非印加状態で白/明(透過)状態、電圧印加状態で黒/暗(非透過)状態となるノーマリーホワイトモードまたはその逆のノーマリーブラックモードで駆動され、与えられた制御値に応じて明暗間の階調がアナログ制御される。液晶ライトバルブ60Bは、入射された青色照明光L3を表示画像データに基づいて光変調して青色変調光として射出する。液晶ライトバルブ60Gは、入射された緑色照明光L2を表示画像データに基づいて光変調して緑色変調光として射出する。液晶ライトバルブ60Rは、入射された赤色照明光L1を表示画像データに基づいて光変調して赤色変調光として射出する。
図2は、色合成プリズム80の拡大図である。この図に示すように、色合成プリズム80は、赤色照明光用プリズム80Rと、緑色照明光用プリズム80Gと、青色照明光用プリズム80Bとによって構成されている。
赤色照明光用プリズム80Rは、臨界角θTIRより大きな入射角θ1で入射する赤色変調光L1を全反射するとともに臨界角θTIRより小さな入射角θ2で入射する赤色変調光L1を透過する全反射面81Rと、この全反射面81Rで全反射された赤色変調光L1を液晶ライトバルブ100に向かう光路LX(所定光路)に反射する反射面82Rとを有している。なお、全反射面81R及び反射面82Rは、緑色変調光L2及び青色変調光L3を透過する。
反射面82Rは、赤色変調光L1を光路LXに向けて反射するとともに緑色変調光L2及び青色変調光L3を透過するダイクロイック膜が赤色照明光用プリズム80Rの表面に形成されることによって構成されている。なお該ダイクロイック膜は後述する青色照明光用プリズムの全反射面81Bに形成しても良い。
また、全反射面81Rには、位相補償膜83Rが形成されている。位相補償膜83Rは、反射面82Rに反射されることによって生じる赤色変調光L1の偏光の乱れが、色合成プリズム80から射出される際にキャンセルされているように赤色変調光L1の偏光状態を変化させる膜である。
青色照明光用プリズム80Bは、臨界角θTIRより大きな入射角θ3で入射する青色変調光L3を全反射するとともに臨界角θTIRより小さな入射角θ4で入射する青色変調光L3を透過する全反射面81Bと、この全反射面81Bで全反射された青色変調光L3を液晶ライトバルブ100に向かう光路LX(所定光路)に反射する反射面82Bとを有している。なお、全反射面81B及び反射面82Bは、緑色変調光L2を透過する。
反射面82Bは、青色変調光L3を光路LXに向けて反射するとともに緑色変調光L2を透過するダイクロイック膜が青色照明光用プリズム80Bの表面に形成されることによって構成されている。なお該ダイクロイック膜は後述する緑色照明光用プリズムの透過面82Gに形成しても良い。
また、全反射面81Bには、位相補償膜83Bが形成されている。位相補償膜83Bは、反射面82Bに反射される、及び、赤色照明光用プリズム80Rの反射面82Rを透過することによって生じる青色変調光L3の偏光の乱れが、色合成プリズム80から射出される際にキャンセルされているように青色変調光L3の偏光状態を変化させる膜である。
緑色照明光用プリズム80Gは、臨界角θTIRより大きな入射角θ5で入射する緑色変調光L2を光路LXに向けて全反射する全反射面81Gと、この全反射面81Gで全反射された緑色変調光L2を透過する透過面82Gとを有している。
また、全反射面81Gには、位相補償膜83Gが形成されている。位相補償膜83Gは、赤色照明光用プリズム80Rの反射面82R及び青色照明光用プリズムの反射面82Bを透過することによって生じる緑色変調光L2の偏光の乱れが、色合成プリズム80から射出される際にキャンセルされているように緑色変調光L2の偏光状態を変化させる膜である。
そして、色合成プリズム80は、図2に示すように、青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bと赤色照明光用プリズム80Rの反射面82Rとが当接され、青色照明光用プリズム80Bの反射面82Bと緑色照明光用プリズム80Gの透過面82Gとが当接されている。また、緑色照明光用プリズム80Gと赤色照明光用プリズム80Rとが当接されていない。
このような色合成プリズム80では、仮に青色照明光用プリズム80Bと赤色照明光用プリズム80Rとの当接状態が、全反射面81Bと反射面82Rとの境界面内においてずれている場合であっても、赤色変調光L1及び青色変調光L3を各プリズム80R、80Bの全反射面81R,82Bに全反射角で入射させることによって、各色変調光L1,L3は光路LXに射出される。このため、青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bと赤色照明光用プリズム80Rの反射面82Rとの境界面内において位置合わせがずれている場合であっても、そのずれ量に応じて液晶ライトバルブ60Rと60Bの相対位置関係を補正することで、赤色変調光と青色変調光とを正確に重ね合わせて合成することができる。
また、仮に青色照明光用プリズム80Bと緑色照明光用プリズム80Gとの当接状態が、全反射面81Bと透過面82Gとの境界面内においてずれている場合であっても、緑色変調光L2及び青色変調光L3を各プリズム80G、80Bの全反射面81G,82Bに全反射角で入射させることによって、各色変調光L2,L3は光路LXに射出される。このため、青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bと緑色照明光用プリズム80Gの透過面82Gとの境界面内において位置合わせがずれている場合であっても、そのずれ量に応じて液晶ライトバルブ60Bと60Gの相対位置関係を補正することで、青色変調光と緑色変調光とを正確に重ね合わせて合成することができる。
そして、緑色照明光用プリズム80Gと赤色照明光用プリズム80Rとが当接されないで配置される。このため、例えば、青色照明光用プリズム80Bと赤色照明光用プリズム80Rとを当接させる場合に、全反射面81Bと反射面82Rとの境界面内において、赤色照明光用プリズムの位置ずれが許容される。
したがって、色合成プリズム80を形成する場合は、4つの三角プリズムの頂辺を合わせて貼り合せるクロスダイクロイックプリズムを形成する場合と比較して、各プリズムの高い位置合わせ精度が要求されない。それにも関わらず、色合成プリズム80は、クロスダイクロイックプリズムよりも高い精度で各色変調光L1〜L3を重ね合わせることができる。
なお、各プリズム80R,80G,80Bの全反射面81R,81G,81Bへの各色変調光L1〜L3の入射角は、反射ミラー36,37,46の角度を調整することによって容易に変化させることが可能である。
リレーレンズ90は、色合成プリズム80で合成された合成光L4を液晶ライトバルブ100に導光するものである。なお、リレーレンズ90は、液晶の視野角特性を考慮して両側テレセントリック特性を有することが望ましい。
液晶ライトバルブ100は、合成光L4の輝度を表示画像データに基づいて変調して投射レンズ110に射出するものである。
投射レンズ110は、液晶ライトバルブ100の表示面上に形成された光学像をスクリーン120上に投射してカラー画像を表示する。
なお、液晶ライトバルブ60B,60G,60R及び液晶ライトバルブ100はいずれも透過光の強度を変調する点では同じであるが、後者の液晶ライトバルブ100は全波長域の光である合成光L4を変調するのに対して、前者の液晶ライトバルブ60B,60G,60Rはダイクロイックミラー34,35で分離された特定波長領域の光(赤色照明光L1、緑色照明光L2及び青色照明光L3)を変調する点で両者は異なっている。したがって、液晶ライトバルブ60B,60G,60Rで行われる光強度変調を色変調、液晶ライトバルブ100で行われる光強度変調を輝度変調と便宜的に呼称して区別する。
次に、プロジェクタPJの動作について説明する。
光源装置10からの照明光Lはダイクロイックミラー34,35により赤色照明光L1、緑色照明光L2及び青色照明光L3の3原色光に分離されるとともに、平行化レンズ50B,50G,50Rを含むレンズ及びミラーを介して、液晶ライトバルブ60B,60G,60Rに入射される。液晶ライトバルブ60B,60G,60Rに入射した各々の照明光はそれぞれの波長領域に応じた外部データに基づいて色変調されて射出される。
液晶ライトバルブ60Rによって色変調された赤色変調光L1は、臨界各θTIRより大きな入射角θ1にて赤色照明光用プリズム80Rの全反射面81Rに入射して全反射される。全反射面81Rにて全反射された赤色変調光L1は、赤色照明光用プリズム80Rの反射面82Rにて光路LXに向けて反射された後、臨界各θTIRより小さな入射角θ2にて全反射面81Rに入射することによって全反射面81Rを透過して光路LXに射出される。
また、液晶ライトバルブ60Bによって色変調された青色変調光L3は、臨界角θTIRより大きな入射角θ3にて青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bに入射して全反射される。全反射面81Bにて全反射された青色変調光L3は、青色照明光用プリズム80Bの反射面82Bにて光路LXに向けて反射された後、臨界角θTIRより小さな入射角θ4にて全反射面81Bに入射することによって全反射面81Bを透過し、さらに赤色照明光用プリズム80Rの全反射面81R及び反射面82Rを透過して光路LXに射出される。
また、液晶ライトバルブ60Gによって色変調された緑色変調光L2は、臨界角θTIRより大きな入射角θ5にて緑色照明光用プリズム80Gの全反射面81Gに入射することによって光路LXに向けて全反射される。全反射面81Gに全反射された緑色変調光L2は、青色照明光用プリズム80Bの反射面82B、青色照明光用プリズム80Bの全反射面81B、赤色照明光用プリズム80Rの反射面82R、赤色照明光用プリズム80Rの全反射面81Rの順に透過して光路LXに射出される。
このように、色合成プリズム80に入射した各色変調光L1〜L3は、全て光路LXに射出される。この結果、各色変調光L1〜L3が重ね合わされて合成され、色合成プリズム80から合成光L4が射出される。
なお、赤色照明光用プリズム80Rの全反射面81Rには赤色変調光L1の偏光の乱れを補正する位相補償膜83Rが形成されており、青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bには青色変調光L3の偏光の乱れを補正する位相補償膜83Bが形成されており、緑色照明光用プリズム80Gの全反射面81Gには緑色変調光L2の偏光の乱れを補正する位相補償膜83Gが形成されている。このため、各プリズム80R,80G,80Bから射出される色変調光L1〜L3の偏光が整えられた状態となり、合成光L4の偏光が整った状態となる。
その後、色合成プリズム80を射出した合成光L4は、リレーレンズ90を介して液晶ライトバルブ100に入射される。液晶ライトバルブ100に入射した合成光L4は全波長域に応じた外部データに基づいて輝度変調され、最終的な光学像を内包した変調光として投射レンズ110へ射出される。そして、投射レンズ110において、合成光L4がスクリーン120上に拡大投射され、これによってスクリーン120上に画像が表示される。
このような、本実施形態のプロジェクタPJにおいては、クロスダイクロイックプリズムより形成が容易でかつ確実に照明光の重ね合わせを行える色合成プリズム80を合成手段として用いている。このため、赤色変調光L1、緑色変調光L2及び青色変調光L3を合成する場合の重ね合わせ精度が向上する。このように、赤色変調光L1、緑色変調光L2及び青色変調光L3の重ね合わせ精度が向上することによって、合成光L4を液晶ライトバルブ100において正確に変調することが可能となる。よって、本実施形態のプロジェクタPJによれば、スクリーン120における表示画像の画質を向上させることが可能となる。
また、本実施形態のプロジェクタPJにおいては、赤色照明光用プリズム80Rの全反射面81Rに形成された位相補償膜83R、青色照明光用プリズム80Bの全反射面81Bに形成された位相補償膜83B及び緑色照明光用プリズム80Gの全反射面81Gに形成された位相補償膜83Gによって、合成光L4の偏光が整った状態となる。このため、合成光L4が液晶ライトバルブ100に入射する際に、液晶ライトバルブ100の偏光板に遮光される成分を低減させ、照明光の利用効率を向上させるとともに、不要な偏光を除去できるので表示画像のコントラスト特性を向上させることが可能となる。
なお、本実施形態においては、本発明の変調装置は、光源装置10、均一照明系20、色変調部30、リレーレンズ90及び液晶ライトバルブ100(第2光変調素子)によって構成されている。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る変調装置及びプロジェクタの好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組合せ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、色合成プリズムの組合せ順序として、光源側から順に、緑色照明光用プリズム、青色照明光用プリズム、赤色照明光用プリズムとしたが、これが例えば緑色照明光用プリズム、赤色照明光用プリズム、青色照明光用プリズムの順になる配置も可能である。
この場合には、青色照明光用プリズムは、所定角度で入射する青色変調光を全反射するとともに所定角度と異なる角度で入射する青色変調光、緑色変調光及び赤色変調光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された青色変調光を液晶ライトバルブ100に向かう所定光路に反射するとともに緑色変調光及び赤色変調光を透過する反射面とを有する。
また、赤色照明光用プリズムは、所定角度で入射する赤色変調光を全反射するとともに所定角度と異なる角度で入射する赤色変調光及び緑色変調光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された赤色変調光を上記所定光路に反射するとともに緑色変調光を透過する反射面とを有する。
また、緑色照明光用プリズムは、所定角度で入射する緑色変調光を上記所定光路に全反射する全反射面と、該全反射面において全反射された緑色変調光を透過する透過面とを有する。
また、上記実施形態においては、光変調素子として、透過型の液晶ライトバルブを用いた。しかしながら、本発明は、これに限定されるものではなく、光変調素子として、反射型の液晶ライトバルブや微小ミラーアレイデバイスを用いることも可能である。
また、上記実施形態においては、投射手段として投射レンズを用いた。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、投射手段として投射ミラーを用いることもできる。
また、例えば、上記実施形態のスクリーンを筐体の一部に露出して設置し、上記実施形態のスクリーン以外の構成を筐体の内部に収納し、筐体の内部からスクリーンに対して背面投写することによって画像を表示する、いわゆるリアプロジェクタに本発明を適用することも可能である。
本発明の一実施形態であるプロジェクタが備える光学系の概略構成図である。 合成プリズムの拡大図である。
符号の説明
PJ……プロジェクタ、60R,60G,60B……液晶ライトバルブ(第1光変調素子)、80……色合成プリズム(色合成手段)、80R……赤色照明光用プリズム、80G……緑色照明光用プリズム、80B……青色照明光用プリズム、81R,81B……全反射面、81G……全反射面(合成面)、82R,82B……反射面、82G……透過面、83R,83G,83B……位相補償膜(位相差部)100……液晶ライトバルブ(第2光変調素子)、L……照明光、L1……赤色変調(照明)光、L2……緑色変調(照明)光、L3……青色変調(照明)光、L4……合成光

Claims (7)

  1. 複数の照明光ごとに設置される第1光変調素子と、各前記第1光変調素子によって変調された前記照明光を合成して合成光として射出する合成手段と、前記合成光を変調する第2光変調素子とを備える変調装置であって、
    前記合成手段は、所定角度で入射する前記照明光を全反射するとともに前記所定角度と異なる角度で入射する前記照明光を透過する全反射面と該全反射面にて全反射された照明光を前記第2光変調素子に向かう所定光路に反射する反射面とを少なくとも有するプリズムを2つ以上備え、
    所定のプリズムと該所定のプリズムと異なる一つのプリズムとは、一方のプリズムの前記全反射面と他方のプリズムの反射面とが当接している
    ことを特徴とする変調装置。
  2. 前記照明光の偏光状態を変化させる位相差部が前記プリズムの全反射面に形成されていることを特徴とする請求項1記載の変調装置。
  3. 前記位相差部は、前記合成光の偏光性が前記第2光変調素子に応じた状態となるように前記照明光の偏光状態を変化させるものであることを特徴とする請求項2記載の変調装置。
  4. 前記合成手段は、前記全反射面と前記反射面とが一体とされた合成面を有するプリズムを備えることを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の変調装置。
  5. 赤色照明光と、緑色照明光と、青色照明光との各々に対して設置される第1光変調素子と、各前記第1光変調素子によって変調された前記赤色照明光、前記緑色照明光及び前記青色照明光を合成して合成光として射出する合成手段と、前記合成光を変調する第2光変調素子とを備える変調装置であって、
    前記合成手段は、
    所定角度で入射する前記赤色照明光を全反射するとともに前記所定角度と異なる角度で入射する前記赤色照明光、緑色照明光及び青色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された前記赤色照明光を前記第2変調素子に向かう所定光路に反射するとともに前記緑色照明光及び前記青色照明光を透過する反射面とを有する赤色照明光用プリズムと、
    所定角度で入射する前記青色照明光を全反射するとともに前記所定角度と異なる角度で入射する前記青色照明光及び前記緑色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された前記青色照明光を前記所定光路に反射するとともに前記緑色照明光を透過する反射面とを有する青色照明光用プリズムと、
    所定角度で入射する前記緑色照明光を前記所定光路に全反射する全反射面と、該全反射面において全反射された前記緑色照明光を透過する透過面とを有する緑色照明光用プリズムと
    を備え、
    前記青色照明光用プリズムの全反射面と前記赤色照明光用プリズムの反射面とが当接され、前記青色照明光用プリズムの反射面と前記緑色照明光用プリズムの透過面とが当接され、前記緑色照明光用プリズムと前記赤色照明光用プリズムとが当接されない
    ことを特徴とする変調装置。
  6. 赤色照明光と、緑色照明光と、青色照明光との各々に対して設置される第1光変調素子と、各前記第1光変調素子によって変調された前記赤色照明光、前記緑色照明光及び前記青色照明光を合成して合成光として射出する合成手段と、前記合成光を変調する第2光変調素子とを備える変調装置であって、
    前記合成手段は、
    所定角度で入射する前記青色照明光を全反射するとともに前記所定角度と異なる角度で入射する前記青色照明光、緑色照明光及び赤色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された前記青色照明光を前記第2変調素子に向かう所定光路に反射するとともに前記緑色照明光及び前記赤色照明光を透過する反射面とを有する青色照明光用プリズムと、
    所定角度で入射する前記赤色照明光を全反射するとともに前記所定角度と異なる角度で入射する前記赤色照明光及び前記緑色照明光を透過する全反射面と、該全反射面において全反射された前記赤色照明光を前記所定光路に反射するとともに前記緑色照明光を透過する反射面とを有する赤色照明光用プリズムと、
    所定角度で入射する前記緑色照明光を前記所定光路に全反射する全反射面と、該全反射面において全反射された前記緑色照明光を透過する透過面とを有する緑色照明光用プリズムと
    を備え、
    前記赤色照明光用プリズムの全反射面と前記青色照明光用プリズムの反射面とが当接され、前記赤色照明光用プリズムの反射面と前記緑色照明光用プリズムの透過面とが当接され、前記緑色照明光用プリズムと前記青色照明光用プリズムとが当接されない
    ことを特徴とする変調装置。
  7. 変調装置から射出される合成光を投射手段によって表示面に拡大投射するプロジェクタであって、
    前記変調装置として請求項1〜6いずれかに記載の変調装置を用いることを特徴とするプロジェクタ。

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