JP2007264175A - レンズ鏡筒 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御時のグリスの効き量を安定させたレンズ鏡筒を得る。
【解決手段】移動保持枠1のスリーブ部1bの肉抜き部1dの軸受部1e、1f間には潤滑用グリスGが充填されており、この潤滑用グリスGの効果により、引っ掛かりなく移動保持枠1を光軸方向に移動できるようになっている。移動保持枠1がホルダ鏡筒2の初期位置から前玉側メカ端までの光軸方向移動量である最大移動量A2に対し、移動保持枠1の肉抜き部1dの光軸方向長さA1にはA2>A1の関係がある。これにより、移動時の動きを滑らかにすると共に、安定したグリスGの粘性抵抗による制動効果が発生する。
【選択図】図2
【解決手段】移動保持枠1のスリーブ部1bの肉抜き部1dの軸受部1e、1f間には潤滑用グリスGが充填されており、この潤滑用グリスGの効果により、引っ掛かりなく移動保持枠1を光軸方向に移動できるようになっている。移動保持枠1がホルダ鏡筒2の初期位置から前玉側メカ端までの光軸方向移動量である最大移動量A2に対し、移動保持枠1の肉抜き部1dの光軸方向長さA1にはA2>A1の関係がある。これにより、移動時の動きを滑らかにすると共に、安定したグリスGの粘性抵抗による制動効果が発生する。
【選択図】図2
Description
本発明は、スチルカメラ、デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像光学系を移動するアクチュエータを備えたレンズ鏡筒に関するものである。
従来、ビデオカメラ等の光学機器に用いられるレンズユニットにおいては、特許文献1のように光軸方向に移動するレンズ群を駆動する手段が知られている。この特許文献1では、固定のコイル及びヨークとマグネットから構成される磁気回路により駆動するリニアアクチュエータを用いている。
従来のリニアアクチュエータと非接触型エンコーダを用いた駆動手段の場合に、スペース効率及び部品点数の低減から、制動コイルを用いずに、駆動コイルによる駆動力とグリスの粘性抵抗による制動効果により位置制御を行っている。
本発明の目的は、移動制御時のグリスの効き量を安定させたレンズ鏡筒を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係るレンズ鏡筒の技術的特徴は、光軸方向に移動する移動レンズを保持した移動レンズ保持枠と、該移動レンズ保持枠を光軸方向に駆動する移動用アクチュエータとを備えたレンズ鏡筒において、前記移動レンズ保持枠を光軸直交方向に位置規制すると共に、光軸方向に自在に移動可能に保持するガイドバーと、該ガイドバーに嵌合しグリスによる制動効果を持たせたスリーブ部とを有し、該スリーブ部の長さA1と、前記移動レンズ保持枠の光軸方向の全移動量A2との関係がA2>A1であることにある。
本発明に係るレンズ鏡筒によれば、移動レンズ群の駆動に伴うグリスの粘性の効きを安定させ、安定した制御特性を得ることができる。
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は実施例1のズームレンズ鏡筒のフォーカス調整を行う移動レンズ群を構成する部分の分解斜視図である。図1において、移動保持枠1はフォーカスを行うレンズ群1aを固定保持し、この移動保持枠1にはスリーブ部1bとU字溝部1cが形成されている。スリーブ部1bは後側固定鏡筒であるホルダ鏡筒2に光軸方向に沿って設けられたガイドバー3が図2に示すように摺動自在に係合され、またU字溝部1cにはガイドバー4が摺動自在に係合されている。これにより、移動保持枠1はガイドバー3、4に沿って案内され略光軸方向に移動可能となる。
移動保持枠1には、略角筒状の空芯の電磁コイル5と、この電磁コイル5に通電するためのフレキシブルプリント基板6が固定されている。電磁コイル5は移動保持枠1のスリーブ部1b側に配置されることで、駆動力を円滑に伝達できるようになっている。
また移動保持枠1には、スリーブ部1bの側面近傍に、光軸方向に所定ピッチで凹凸が形成された光学スケール7が押え板8により保持されている。光学スケール7に対向する位置には、ホルダ鏡筒2に保持された光学センサ9が設けられている。光学スケール7と光学センサ9とは、光学スケール7の反射光量を検出するために必要な所定の間隔を持って配置され、光学センサ9は発光部と、この発光部からの光の光学スケール7による反射光量を測定するセンサとを有している。
ホルダ鏡筒2は図示しない撮像素子であるCCDと、赤外カットフィルタ、ローパスフィルタを備え、またホルダ鏡筒2にはヨーク10、11及びマグネット12が固定保持されている。ヨーク10は上片、下片によりコ字形状とされ、光軸に沿う方向に延在した構成とされ、上片と下片の間に板体状のマグネット12が介在されている。
ヨーク10のコ字状の開放側の先端はヨーク11により閉止されている。ヨーク10の上片は電磁コイル5の空芯部分に挿通されており、電磁コイル5とヨーク10の上片、下片、マグネット12は相互に所定間隔で離間している。
マグネット12は光軸に直交する方向に磁化されており、光軸に沿う方向に延在され、電磁コイル5、ヨーク10、11及びマグネット12により、ボイスコイルモータであるリニアアクチュエータが構成される。
フレキシブルプリント基板6から電磁コイル5に通電すると、ホルダ鏡筒2により固定されたヨーク10、11及びマグネット12による磁気回路の作用により、移動保持枠1は光軸方向に駆動される。この場合の移動保持枠1の駆動速度、駆動方向は電磁コイル5への通電量、通電方向によって制御される。
移動保持枠1の初期位置は、移動保持枠1がホルダ鏡筒2の像面側(CCD側)に突き当たった状態で決定される。以後の移動保持枠1の位置検出及び駆動制御は、移動保持枠1に位置決め保持された光学スケール7が、光学センサ9に対して移動することに伴って生ずる光学センサ9の出力信号に基づいて行われる。
図2は移動保持枠1のスリーブ部1bの縦断面図を示し、移動保持枠1のスリーブ部1bの肉抜き部1dには潤滑用グリスGが充填されており、移動時の動きを滑らかにすると共に、グリスGの粘性抵抗による制動効果を発揮している。
また、スリーブ部1bの光軸方向の前後端には、軸受部1e、1fが設けられている。軸受部1e、1fとガイドバー3の間には、径方向に2〜10μm程度のクリアランスがあり、潤滑用グリスGの効果により、引っ掛かりなく移動保持枠1を光軸方向に移動できるようになっている。軸受部1e、1fとガイドバー3との適切な嵌合設定により、潤滑用グリスGの肉抜き部1dから外側への流出が防止されている。
移動保持枠1がホルダ鏡筒2の初期位置から前玉側メカ端までの光軸方向移動量である最大移動量A2に対し、移動保持枠1の肉抜き部1dの光軸方向長さA1には次の関係がある。
A2>A1
A2>A1
なお、図3に示すようにA2<A1とした場合のリセット動作及び通常のズーム、フォーカス動作によれば、グリスGに偏りが生じたり、グリスGがかき出されてしまうことになる。しかし、本願発明のようにA2>A1とすることにより、グリスGの偏りやかき出しが防止され、常に安定したグリスGの粘性抵抗による制動効果が発揮され、位置制御を安定させたリニアアクチュエータが得られる。
図4は実施例2の移動保持枠1のスリーブ部1bの平面図、図5は縦断面図、図6は図5のB−B線に沿った横断面図である。スリーブ部1bの肉抜き部1dに潤滑用グリスGが充填され、移動時の動きを滑らかにすると共に、グリスGの粘性抵抗による制動効果を発生させることにおいて、実施例1と同様である。
なお、肉抜き部1dには、軸受部1e、1fに接する位置に溝部1gが設けられており、潤滑用グリスGの溜めの効果を持たせ、実施例1の場合よりも更にグリスGの偏りを防止することができる。
図7は実施例3の移動保持枠1のスリーブ部1bの平面図、図8は縦断面図、図9は図8のC−C線に沿った横断面図である。スリーブ部1bの肉抜き部1dに潤滑用グリスGが充填されていることは実施例1、2と同様である。
軸受部1e、1fの肉抜き部1d側の内面には、複数の筋状のスリット1hが設けられており、溝部1gに貯まっている潤滑グリスGを軸受部1e、1fに引き込む役割を持たせている。
以上の説明では、本発明の好ましい実施例について述べたが、本発明はこれらの実施例に限定されないことは云うまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 移動保持枠
1b スリーブ部
1d 肉抜き部
1e、1f 軸受部
1g 溝部
1h スリット部
2 ホルダ鏡筒
3、4 ガイドバー
5 電磁コイル
7 光学スケール
9 光学センサ
10、11 ヨーク
12 マグネット
G 潤滑用グリス
1b スリーブ部
1d 肉抜き部
1e、1f 軸受部
1g 溝部
1h スリット部
2 ホルダ鏡筒
3、4 ガイドバー
5 電磁コイル
7 光学スケール
9 光学センサ
10、11 ヨーク
12 マグネット
G 潤滑用グリス
Claims (5)
- 光軸方向に移動する移動レンズを保持した移動レンズ保持枠と、該移動レンズ保持枠を光軸方向に駆動する移動用アクチュエータとを備えたレンズ鏡筒において、前記移動レンズ保持枠を光軸直交方向に位置規制すると共に、光軸方向に自在に移動可能に保持するガイドバーと、該ガイドバーに嵌合しグリスによる制動効果を持たせたスリーブ部とを有し、該スリーブ部の長さA1と、前記移動レンズ保持枠の光軸方向の全移動量A2との関係がA2>A1であることを特徴とするレンズ鏡筒。
- 前記移動用アクチュエータは、固定の鏡筒部に固定保持したヨークとマグネットから成る磁気回路を、前記移動レンズ保持枠に前記マグネットと一定の間隔を有して固定し、前記マグネットが発生する磁束と直交するように、コイルに電流を通電することにより前記移動レンズ保持枠を光軸方向に移動自在としたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記移動用アクチュエータは、固定の鏡筒部に固定保持したコイルと、ヨークと、前記移動レンズ保持枠に前記コイルと一定の間隔を有して固定したマグネットとから成る磁気回路を有し、前記マグネットが発生する磁束と直交するように前記コイルに通電することにより、前記マグネットを光軸方向に移動自在としたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記スリーブ部のガイドバー嵌合孔の近傍に、グリス溜り用の溝形状を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
- 前記スリーブ部のガイドバー嵌合孔の近傍に、グリスを引き込むスリットを設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006087329A JP2007264175A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006087329A JP2007264175A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | レンズ鏡筒 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007264175A true JP2007264175A (ja) | 2007-10-11 |
Family
ID=38637242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006087329A Pending JP2007264175A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007264175A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010072543A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Fujinon Corp | レンズ移動枠及びレンズ装置 |
JP2014209142A (ja) * | 2013-04-16 | 2014-11-06 | Hoya株式会社 | 直進移動体の駆動装置 |
EP3217202A1 (en) * | 2016-03-11 | 2017-09-13 | Konica Minolta, Inc. | Lens barrel |
-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006087329A patent/JP2007264175A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010072543A (ja) * | 2008-09-22 | 2010-04-02 | Fujinon Corp | レンズ移動枠及びレンズ装置 |
JP2014209142A (ja) * | 2013-04-16 | 2014-11-06 | Hoya株式会社 | 直進移動体の駆動装置 |
EP3217202A1 (en) * | 2016-03-11 | 2017-09-13 | Konica Minolta, Inc. | Lens barrel |
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