JP2014209142A - 直進移動体の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で確実に駆動時の振動を抑えることが可能な直進移動体の駆動装置を提供する。【解決手段】支持部材に対して直進移動可能に支持される直進移動体と、直進移動体に直進移動方向への駆動力を与えるリニア駆動手段とを備え、直進移動体の直進移動方向に向けて形成される中空部を有するシリンダ部を支持部材と直進移動体の一方に設け、シリンダ部内に摺動可能に挿入されるピストン部を支持部材と直進移動体の他方に設ける。リニア駆動機構により直進移動体を駆動させるときの振動を、シリンダ部内をピストン部が移動するときの空気抵抗によって抑制する。【選択図】図9

Description

本発明は、直進移動体を直進移動させる駆動装置に関し、特に直進移動体を駆動させる際の振動を抑制する機構に関する。
例えば撮影レンズのフォーカシングレンズ群(直進移動体)を、回転運動を直線運動に変換する送りねじ機構に代えて、永久磁石とコイルによるボイスコイルモータ(リニア駆動機構)で直進駆動する駆動装置を備えたカメラが知られている。このタイプの駆動装置では、ボイスコイルモータの発振に対する不要な共振を抑制するために、直進移動体を直進案内する直進ガイド部にグリスを塗布する対策がとられていた(特許文献1)。しかし、グリスの塗布量を均一にすることが難しいこと、グリスの粘度の温度依存性が大きいこと、経年変化によりグリスの効果が低下しやすいこと等が原因で、安定した性能を得にくかった。また、グリスが漏れて他の部品に付着しやすいという問題もあった。
特開2011-203385号公報
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で確実に駆動時の振動を抑えることが可能な直進移動体の駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の直進移動体の駆動装置は、支持部材;支持部材に対して直進移動可能に支持される直進移動体;直進移動体に直進移動方向への駆動力を与えるリニア駆動手段;支持部材と直進移動体の一方に設けた、直進移動体の直進移動方向に向けて形成される中空部を有するシリンダ部;支持部材と直進移動体の他方に設けた、シリンダ部内に摺動可能に挿入されるピストン部;を有し、リニア駆動機構により直進移動体を駆動させるときの振動を、シリンダ部内をピストン部が移動するときの空気抵抗によって抑制することを特徴としている。
第1の形態として、直進移動体の移動方向に延設される少なくとも1つのガイド軸と、該ガイド軸を支持固定させるホルダによって支持部材を構成した上で、内部が中空状でガイド軸を挿通させる外側筒状部をホルダに形成し、ガイド軸の外周面と外側筒状部の内周面の間に摺動可能に挿入される内側筒状部を直進移動体に形成し、ホルダの外側筒状部をシリンダ部、直進移動体の内側筒状部をピストン部として用いることが可能である。
この形態では、直進移動体の内側筒状部に、外側筒状部の内周面に対して接触しない小径筒部と、外側筒状部の内周面に対して摺動可能に接する摺動環状部を設け、該摺動環状部に外側筒状部の内外での空気流通を可能にさせる連通部を形成することが好ましい。
第2の形態として、直進移動体の移動方向に延設される少なくとも1つのガイド軸を支持部材として備え、このガイド軸を挿通させる中空部が内部に形成され該ガイド軸の外周面に対して摺動可能に支持される筒状部を直進移動体に設け、ガイド軸の外周面上に筒状部の内周面に対して摺動可能に接する摺動環状部を設け、直進移動体の筒状部をシリンダ部、ガイド軸上の摺動環状部をピストン部として用いることが可能である。
この形態では、直進移動体の筒状部がその端部に取り付け可能な蓋部を有することが好ましい。蓋部は、非取り付け状態で中空部への摺動環状部の挿入を許し、取り付け状態で中空部からの摺動環状部の離脱を規制する。これによって、ガイド軸に対する直進移動体の組み付け性を向上させることができる。
本発明は、磁性体の磁界内に配したコイルへの通電によって直進移動体への推力を発生するボイスコイルモータをリニア駆動手段として用いる駆動装置に好適である。
本発明は様々な分野の直進移動体の駆動装置に適用可能であるが、特にレンズ鏡筒などの光学機器における光学要素の駆動装置に適している。より詳しくは、光学要素を保持する光学要素保持枠を撮影光学系の光軸方向へ直進移動させるための駆動装置に用いるとよい。
本発明によれば、リニア駆動機構により直進移動体を駆動させるときの振動を、直進移動体を直進移動可能に支持する機構に設けたシリンダ部とピストン部における空気抵抗を用いて抑えるため、簡単な構成で確実な振動抑制を実現することができる。
本発明による直進移動体の駆動装置をレンズ鏡筒のフォーカシングレンズ群の駆動装置に適用した第1の実施形態を示す前方分解斜視図である。 図1のレンズ鏡筒の途中組立状態を示す前方分解斜視図である。 図1を異なる方向から見た後方分解斜視図である。 図2を異なる方向から見た後方分解斜視図である。 第1の実施形態で固定基板とリニア駆動機構を組み合わせた状態を示す前方斜視図である。 第1の実施形態のリニア駆動機構と可動レンズ枠の前方斜視図である。 第1の実施形態のホルダを外した状態のリニア駆動機構と可動レンズ枠の前方斜視図である。 第1の実施形態のホルダを外した状態のリニア駆動機構と可動レンズ枠を被写体側から見た図である。 第1の実施形態で可動レンズ枠が結像面側に位置する状態の可動レンズ枠の支持機構の断面図である。 第1の実施形態で可動レンズ枠が被写体側に位置する状態の可動レンズ枠の支持機構の断面図である。 本発明による直進移動体の駆動装置をレンズ鏡筒のフォーカシングレンズ群の駆動装置に適用した第2の実施形態を示す前方分解斜視図である。 図11のレンズ鏡筒の途中組立状態を示す前方分解斜視図である。 図11を異なる方向から見た後方分解斜視図である。 図12を異なる方向から見た後方分解斜視図である。 第2の実施形態で固定基板とリニア駆動機構を組み合わせた状態を示す前方斜視図である。 第2の実施形態のリニア駆動機構と可動レンズ枠の前方斜視図である。 第2の実施形態で可動レンズ枠が結像面側に位置する状態の可動レンズ枠の支持機構の断面図である。 第2の実施形態で可動レンズ枠が被写体側に位置する状態の可動レンズ枠の支持機構の断面図である。
図1ないし図10は、本発明による直進移動体の駆動装置をレンズ鏡筒のフォーカシングレンズ群(光学要素)L1の駆動装置に適用した第1の実施形態を示している。図示実施形態は、フォーカシングレンズ群L1の駆動装置のみを描くことを目的としており、この他の部分の構成を省略している。
レンズ鏡筒は、固定部材として、フォーカシングレンズ群L1を含む撮影レンズ系で形成される被写体像を結像させるイメージセンサ31等を固定した固定基板32と、撮影レンズ系を内部に支持する固定環33を有している。撮影レンズ系の光軸O方向において、被写体側を前方、結像面側を後方とする。固定基板32は固定環33の後端部に組み付けられる。固定基板32には、光軸Oと平行な2本のガイド軸(支持部材)34、35の後端部が固定されており、ガイド軸34、35の前端部は、後述するホルダ(支持部材)21に固定されている(図9、図10)。ガイド軸34、35はそれぞれ長手方向に一様な円形状の断面形状を有している。
可動レンズ枠(直進移動体、光学要素保持枠)10は、フォーカシングレンズ群L1を保持する円筒枠部10aと、円筒枠部10aから外径方向に延設される径方向腕部10bを有し、径方向腕部10bの先端部に、ガイド軸34に摺動自在に嵌まる筒状部(ピストン部、内側筒状部、小径筒部)10cと、ガイド軸35に摺動自在に係合する二股部10dが形成されている。図9及び図10に示すように、筒状部10cの内部には光軸O方向へ貫通する中空部10eが形成され、この中空部10eにガイド軸34が挿入されている。中空部10eに臨む筒状部10cの内周面はガイド軸34と同心の円筒状をなしており、筒状部10cの内周面とガイド軸34との間に所定のクリアランスがある(互いに非接触である)。筒状部10cの前後端部の内側には中空部10eよりも開口径の小さい支持環部10f、10gが形成され、支持環部10f、10gの内周面がガイド軸34の外周面に対して摺動可能に接する。また、径方向腕部10bの先端部には、筒状部10cと二股部10dの間に位置させて、リニア駆動機構を構成するコイル11が固定されている。このコイル11は、巻線中心を光軸Oと平行な方向とした偏平な空芯コイルである。可動レンズ枠10には、コイル11の空芯部と形状を対応させた横長貫通穴10h(図1、図3、図9及び図10)が形成されている。
固定環33と固定基板32には、コイル11とともにリニア駆動機構を構成する磁石ユニット20が固定されている。磁石ユニット20は、固定基板32と固定環33に対して固定されるホルダ21に一対のヨーク22、23と永久磁石24を支持した構成であり、図7及び図8ではホルダ21の図示を省略している。ヨーク22とヨーク23はそれぞれ、光軸O方向に長い長手方向壁22a、23aと、長手方向壁22a、23aに対して略直交する短手方向壁22b、23bを有しており、長手方向壁22aと長手方向壁23aが対向し、短手方向壁22bと短手方向壁23bが対向してヨーク22とヨーク23で閉断面を描くように結合されている。永久磁石24はヨーク23の長手方向壁23a上に固定される細長形状を有している。ヨーク22の長手方向壁22aは、可動レンズ枠10の横長貫通穴10hとコイル11の空芯部に非接触で挿通される。永久磁石24の磁界内にあるヨーク22の長手方向壁22aとコイル11がボイスコイルモータを構成しており、コイル11に正逆に通電することにより、コイル11と共に可動レンズ枠10(フォーカシングレンズ群L1)がガイド軸34、35に沿って光軸O方向に移動する。
レンズ鏡筒は、可動レンズ枠10を駆動する際のリニア駆動機構の発振による可動レンズ枠10の共振を抑える振動抑制手段を備える。第1の実施形態では、ホルダ21と可動レンズ枠10の間に振動抑制手段が設けられている。
ホルダ21は、光軸O方向に延びる一対の側辺部21a、21bと、一対の側辺部21a、21bの前端部を接続する橋絡部21cを有する枠状をなしており、図9及び図10に示すように、側辺部21a、21bの間にガイド軸34、35が配設されており、ガイド軸34、35の前端部が橋絡部21cに形成した支持穴に挿入固定される。ヨーク22、23と永久磁石24は側辺部21a、21bの間の空間に挿入保持される(図2、図4、図5及び図6)。ホルダ21にはさらに、側辺部21aに沿って筒状ガイド部(シリンダ部、外側筒状部)21dが形成されている。図9及び図10に示すように、筒状ガイド部21dは内部に中空部21eを有している。中空部21eの前端部は橋絡部21cによって塞がれ、中空部21eの後端部は開放されており、中空部21e内にガイド軸34が挿入されている。中空部21eに臨む筒状ガイド部21dの内周面はガイド軸34と同心の円筒状をなしており、この中空部21eの内周面とガイド軸34との間に所定のクリアランスがある(互いに非接触である)。
図9及び図10に示すように、ホルダ21の中空部21e内(ガイド軸34の外周面と筒状ガイド部21dの内周面の間)に可動レンズ枠10の筒状部10cが挿入される。可動レンズ枠10の筒状部10cの前端付近には、筒状部10cの他の箇所よりもわずかに外径サイズが大きい摺動環状部(ピストン部、内側筒状部)10iが形成されている。図7及び図8に示すように、摺動環状部10iの一部を切り欠いて流通切欠き(連通部)10jが形成されている。図9は可動レンズ枠10が光軸O方向における後方(結像面側)の移動端にある状態を示し、図10は可動レンズ枠10が光軸O方向における前方(被写体側)の移動端にある状態を示している。この可動レンズ枠10の可動域の全体で摺動環状部10iがホルダ21の中空部21e内に位置している。摺動環状部10iは中空部21eの内周面に対してガタなく嵌る外径サイズに設定されており、摺動環状部10iを含む筒状部10cとガイド軸34によって中空部21eが塞がれ、流通切欠き10jを通して中空部21eの内外の空気の流通が許される。中空部21eの断面積に比べて流通切欠き10jの開口面積が非常に小さいため、可動レンズ枠10が光軸O方向に進退移動するときに空気抵抗によるエアダンパ効果が得られ、可動レンズ枠10の振動が抑制される。これにより、リニア駆動機構を構成するボイスコイルモータにおける発振を起因とする可動レンズ枠10の共振を防ぐことができる。エアダンパの効果は流通切欠き10jの大きさ、形状、数などによって調整することができる。
図11ないし図17は、本発明による直進移動体の駆動装置をレンズ鏡筒のフォーカシングレンズ群(光学要素)L1の駆動装置に適用した第2の実施形態を示している。第1の実施形態と共通する部分については、図中に共通の符号で示して説明を省略する。
第2の実施形態では、可動レンズ枠10とガイド軸34の間に振動抑制手段が設けられている。可動レンズ枠10でガイド軸34に対して摺動自在に嵌まる筒状部(シリンダ部)10kは、支持環部10fを含む前端部が別体の保持蓋部(シリンダ部)10mになっており、保持蓋部10mを外した状態で筒状部10k内の中空部10eが前方に向けて開口される。筒状部10kの前端には小径環部10n(図11、図17、図18)が形成されており、図17及び図18に示すように小径環部10nに対して保持蓋部10mを嵌合される。
ガイド軸34の軸方向の途中位置に、ガイド軸34よりも大径の環状体であるパッキン(ピストン部、摺動環状部)40が支持されている。パッキン40の外径サイズは保持蓋部10mにおける支持環部10fの内径サイズよりも大きく、図11や図13のように筒状部10kから保持蓋部10mを外した状態で、前方から中空部10e内にパッキン40を含むガイド軸34を挿入させることができる。図17は可動レンズ枠10が光軸O方向における後方(結像面側)の移動端にある状態を示し、図18は可動レンズ枠10が光軸O方向における前方(被写体側)の移動端にある状態を示している。この可動レンズ枠10の可動域の全体でパッキン40が中空部10e内に位置している。筒状部10kにガイド軸34を挿入した状態で保持蓋部10mを取り付けると、中空部10eのうちパッキン40と支持環部10fによって挟まれる領域が外部との空気流通を制限され、可動レンズ枠10が光軸O方向に進退移動するときに空気抵抗によるエアダンパ効果が得られ、可動レンズ枠10の振動(共振)が抑制される。エアダンパの効果は、筒状部10kの内周面とパッキン40との間のクリアランスによって調整が可能である。また、パッキン40の硬度によってもエアダンパ効果に影響を及ぼすため、意図する効果に応じてパッキン40の硬度を変更してもよい。基本的に、パッキン40が大径化しかつ柔らかくなるにつれて、パッキン40の変形による中空部10e内の空気変動量や、筒状部10kの内周面とパッキン40の間のクリアランスの変動が大きくなり、エアダンパ効果のコントロールが難しくなるため、パッキン40にはある程度の剛性を持たせることが好ましい。
以上の各実施形態では、可動レンズ枠10を光軸O方向に可動に支持する支持機構にシリンダ部とピストン部を設け、このシリンダ部に対してピストン部が摺動するときの空気抵抗をエアダンパとして利用して、ボイスコイルモータからなるリニア駆動機構で可動レンズ枠10を駆動する際の振動を抑えている。具体的には、第1の実施形態では、ガイド軸34、35の前端部を支持するホルダ21に設けた筒状ガイド部21dをシリンダ部とし、ガイド軸34の案内を受ける可動レンズ枠10の筒状部10c(摺動環状部10i)をピストン部としている。第2の実施形態では、可動レンズ枠10の筒状部10kと保持蓋部10mをシリンダ部とし、ガイド軸34に設けたパッキン40をピストン部としている。これらの各実施形態の構成によると、グリスやその他のフリクション部材による粘性抵抗を用いて振動を抑える構成に比して、経年変化や温度変化による性能の変化が少なく、クリーンで安定したダンパ効果を得ることができる。さらに、可動レンズ枠10の支持機構の一部を振動抑制手段として活用したことにより、省スペースで部品点数を抑えた構成が実現される。
可動レンズ枠10に対するダンパ効果は、可動レンズ枠10の不要な振動(共振)を確実に抑えることができ、かつ駆動力のロスが少なくリニア駆動機構の消費電力を抑えることができるように設定することが好ましい。前述のように、第1の実施形態では流通切欠き10jの大きさ、形状、数などによってダンパ効果の調整が可能であり、第2の実施形態では筒状部10kの内周面とパッキン40との間のクリアランスや、パッキン40の硬さなどによってダンパ効果の調整が可能である。これ以外にも、第1の実施形態で流通切欠き10jを設けずに摺動環状部10iの外周面と筒状ガイド部21dの内周面の間のクリアランスの大きさでダンパ効果を調整したり、第2の実施形態でパッキン40に流通切欠き10j相当の部位を形成してダンパ効果を調整したりすることも可能である。さらには、第1の実施形態における筒状ガイド部21dの内周面や第2の実施形態における筒状部10kの内周面に空気流通用の溝を形成してダンパ効果を調整したりすることも可能である。このように、可動レンズ枠10の支持機構の一部を振動抑制手段として活用した構成によると、ダンパ効果の調整に関して高い自由度が得られる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明は図示実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は実施形態のようなフォーカシングレンズ群の駆動装置に好適であるが、フォーカシングレンズ群以外の直進移動体の駆動装置としても適用が可能である。光学機器の分野では、変倍用のズームレンズ群の駆動装置などにも適用できる。
L1 フォーカシングレンズ群(光学要素)
O 光軸
10 可動レンズ枠(直進移動体、光学要素保持枠)
10c 筒状部(ピストン部、内側筒状部、小径筒部)
10e 中空部
10f 10g 支持環部
10i 摺動環状部(ピストン部、内側筒状部)
10j 流通切欠き(連通部)
10k 筒状部(シリンダ部)
10m 保持蓋部(シリンダ部)
10n 小径環部
11 コイル(リニア駆動機構)
20 磁石ユニット(リニア駆動機構)
21 ホルダ(支持部材)
21d 筒状ガイド部(シリンダ部、外側筒状部)
21e 中空部
22 23 ヨーク
24 永久磁石
32 固定基板
33 固定環
34 35 ガイド軸(支持部材)
40 パッキン(摺動環状部)

Claims (7)

  1. 支持部材;
    上記支持部材に対して直進移動可能に支持される直進移動体;
    上記直進移動体に上記直進移動方向への駆動力を与えるリニア駆動機構;
    上記支持部材と上記直進移動体の一方に設けた、上記直進移動体の直進移動方向に向けて形成される中空部を有するシリンダ部;及び
    上記支持部材と上記直進移動体の他方に設けた、上記シリンダ部内に摺動可能に挿入されるピストン部;
    を有し、
    上記リニア駆動機構により上記直進移動体を駆動させるときの振動を、上記シリンダ部内を上記ピストン部が移動するときの空気抵抗によって抑制することを特徴とする直進移動体の駆動装置。
  2. 請求項1記載の直進移動体の駆動装置において、上記支持部材は、上記直進移動体の移動方向に延設される少なくとも1つのガイド軸と、該ガイド軸を支持固定させるホルダを有し、
    上記シリンダ部として、上記ホルダに内部を中空状とした外側筒状部が形成され、該外側筒状部内に上記ガイド軸が挿通され、
    上記ピストン部として、上記直進移動体に、上記ガイド軸の外周面と上記外側筒状部の内周面の間に摺動可能に挿入される内側筒状部が形成される直進移動体の駆動装置。
  3. 請求項2記載の直進移動体の駆動装置において、上記内側筒状部は、上記外側筒状部の内周面に対して接触しない小径筒部と、上記外側筒状部の内周面に対して摺動可能に接する大径の摺動環状部を有し、該摺動環状部に上記外側筒状部の内外での空気流通を可能にさせる連通部が形成される直進移動体の駆動装置。
  4. 請求項1記載の直進移動体の駆動装置において、上記支持部材は、上記直進移動体の移動方向に延設される少なくとも1つのガイド軸を有し、
    上記シリンダ部として、上記直進移動体に、上記ガイド軸を挿通させる中空部が内部に形成され該ガイド軸の外周面に対して摺動可能に支持される筒状部を有し、
    上記ピストン部として、上記ガイド軸の外周面上に設けられ上記筒状部の内周面に対して摺動可能に接する摺動環状部を有する直進移動体の駆動装置。
  5. 請求項4記載の直進移動体の駆動装置において、上記筒状部は、端部に取り付け可能で、非取り付け状態で上記中空部への上記摺動環状部の挿入を許し、取り付け状態で上記中空部からの上記摺動環状部の離脱を規制する蓋部を有する直進移動体の駆動装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項記載の直進移動体の駆動装置において、上記リニア駆動機構は、永久磁石を含む磁性体と、該磁性体の磁界内に設けたコイルを有し、上記コイルへの通電によって上記直進移動体への推力を発生するボイスコイルモータである直進移動体の駆動装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項記載の直進移動体の駆動装置において、上記直進移動体は、撮影光学系を構成する光学要素を保持し、上記撮影光学系の光軸方向へ直進移動可能に支持された光学要素保持枠である直進移動体の駆動装置。
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