JP2007263162A - 車輪用複列円すいころ軸受ユニット - Google Patents

車輪用複列円すいころ軸受ユニット Download PDF

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Toru Takehara
徹 竹原
Hiroshige Sakota
裕成 迫田
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Abstract

【課題】組立作業の容易化と、円すいころ軸受部の耐焼付性及び負荷容量の向上と、小型・軽量化と、低トルク化とを図れる構造を実現する。
【解決手段】ハブ1cの外周面のうち第一の内輪軌道10の大径側に隣接する部分に、円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部を設けない。その代わりに、外輪3cの内周面のうち第一の外輪軌道17の大径側に隣接する部分に、上記各円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部12aを設ける。この様な構成を採用する事により、上記課題を解決する。
【選択図】図1

Description

この発明に係る車輪用複列円すいころ軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為に利用する。
比較的重量が嵩む自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為に従来から、車輪用複列円すいころ軸受ユニットが使用されている。図14は、この様な車輪用複列円すいころ軸受ユニットの従来構造の第1例として、特許文献1に記載されたものを示している。この車輪用複列円すいころ軸受ユニットは、ハブ1と、内輪2と、外輪3と、複数個の円すいころ4、4と、第一、第二の保持器5、6と、第一、第二のシールリング7、8とを備える。
このうちのハブ1は、外周面の外端(軸方向に関して外とは、自動車への組み付け状態で車両の幅方向外側を言い、図4〜6を除く各図の左側及び図4〜6の下側。反対に、車両の幅方向中央側となる図4〜6を除く各図の右側及び図4〜6の上側を、軸方向に関して内と言う。本明細書及び特許請求の範囲の全体で同じ。)寄り部分に車輪を支持する為の取付フランジ9を、同じく中間部に、軸方向外側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状の第一の内輪軌道10を、同じく内端部にこの第一の内輪軌道10を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった小径段部11を設けている。又、上記ハブ1の外周面のうち、上記第一の内輪軌道10の大径側に隣接する部分には、径方向外方に突出した大鍔部12を、全周に亙り設けている。又、図示の構造は、駆動輪(FF車の前輪、FR車及びRR車の後輪、4WD車の全車輪)用である為、上記ハブ1の中心部には、図示しない駆動軸を係合させる為の係合孔(例えばスプライン孔等)13を設けている。
又、上記内輪2は、外周面の中間部に、軸方向内側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状の第二の内輪軌道14を設けている。又、この内輪2の外周面のうち、上記第二の内輪軌道14の大径側に隣接する部分に、径方向外方に突出した大鍔部15を、全周に亙り形成している。この様な内輪2は、上記ハブ1の小径段部11に締り嵌めで外嵌すると共に、このハブ1の内端部を径方向外方に塑性変形させて形成したかしめ部16により、上記小径段部11の基端部に存在する段差面に向け抑え付けている。又、上記外輪3は、内周面の外端寄り部分に、軸方向外側に向かう程内径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の第一の外輪軌道17を、同じく内端寄り部分に、軸方向内側に向かう程内径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の第二の外輪軌道18を、外周面に図示しない懸架装置に結合固定する為の結合フランジ19を、それぞれ設けている。
又、前記複数個の円すいころ4、4のうち、一部の円すいころ4、4は、前記第一の保持器5により保持した状態で、上記第一の内輪軌道10と上記第一の外輪軌道17との間に転動自在に設けている。同じく残部の円すいころ4、4は、前記第二の保持器6により保持した状態で、上記第二の内輪軌道14と上記第二の外輪軌道18との間に転動自在に設けている。そして、上記ハブ1及び内輪2と上記外輪3との間に存在する、上記各円すいころ4、4を設置した空間である転動体設置空間の外端側の開口部を、前記第一のシールリング7により、内端側の開口部を、前記第二のシールリング8により、それぞれ密封している。図示の例では、上記第一のシールリング7として単体のシールリングを、上記第二のシールリング8として組み合わせシールリングを、それぞれ使用している。特に、上記第一のシールリング7は、基端部を上記外輪3の外端部に外嵌固定すると共に、弾性材製のシールリップの各先端縁を上記取付フランジ9の内側面の基端寄り部分に、全周に亙り摺接させている。又、図示の例では、上記ハブ1の軸方向中間部で、1対の円すいころ列同士の間部分に、回転検出装置を構成するエンコーダ20を外嵌固定すると共に、上記外輪3の軸方向中間部の円周方向一部に、回転検出装置を構成するセンサを挿通支持する為の支持孔21を形成している。
上述の様に構成する車輪用複列円すいころ軸受ユニットを自動車に組み付ける場合には、懸架装置を構成するナックルに結合フランジ19を結合固定すると共に、ハブ1の係合孔13に駆動軸を係合させる。これと共に、取付フランジ9に車輪及び制動用回転部材を支持固定する。この状態で、上記ハブ1が外輪3に対して回転すると、第一、第二の各内輪軌道10、14と第一、第二の各外輪軌道17、18との間に配置された複数個の円すいころ4、4がそれぞれ、大径側の端面を各大鍔部12、15の内側面により案内されながら、自転しつつ公転する。
次に、図15は、車輪用複列円すいころ軸受ユニットの従来構造の第2例として、特許文献2に記載されたものを示している。本例の車輪用複列円すいころ軸受ユニットは、従動輪(FF車の後輪、FR及びRR車の前輪)用である為、ハブ1aの中心部に係合孔を設けていない。又、本例の場合には、回転検出装置を構成するエンコーダと、センサを挿入支持する為の支持孔とを、それぞれ設けていない。その他の部分の構成及び作用は、上述した第1例の場合とほぼ同様である。
上述した様な従来構造の第1〜2例の場合には、第一のシールリング7、7aの内径寸法Dを、軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(一部の円すいころ4、4の外接円の直径)dよりも大きく(D>d)している。この理由は、上記一部の円すいころ4、4を第一の内輪軌道10と第一の外輪軌道17との間に配置する為に、次の様な組立方法を採用する場合が多い為である。即ち、この組立方法を実施する場合には、先ず、外輪3、3aの径方向内側にハブ1、1aを挿入する以前の状態で、第一の保持器5により転動自在に保持した上記一部の円すいころ4、4を、上記第一の内輪軌道10の周囲に配置する。これと共に、上記外輪3、3aの外端部に上記第一のシールリング7、7aを嵌合固定する。そして、この状態で、上記外輪3、3aの径方向内側に上記ハブ1、1aを、この外輪3、3aの外端側から挿入する。これにより、上記第一のシールリング7、7aのシールリップの先端縁を上記ハブ1、1aの表面に弾性的に接触させると共に、上記一部の円すいころ4、4を上記第一の内輪軌道10と上記第一の外輪軌道17との間に配置する。
この様にして一部の円すいころ4、4を第一の内輪軌道10と第一の外輪軌道17との間に配置する作業を行なう場合、例えば図16〜17に示す様に、第一のシールリング7bの内径寸法Dが、軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(一部の円すいころ4、4の外接円の直径)dよりも小さく(D<d)なっていると、外輪3bの径方向内側にハブ1bを挿入する際に、上記一部の円すいころ4、4と上記第一のシールリング7bとが干渉する為、この挿入作業を行なえなくなる。そこで、この様な不都合が生じない様にすべく、上述した従来構造の第1〜2例の場合には、上記第一のシールリング7、7aの内径寸法Dを、軸方向外側の円すいころ列の外径寸法dよりも大きく(D>d)している。
ところが、上述の様に第一のシールリング7、7aの内径寸法を大きくすると、その分だけ、上記ハブ1、1aの一部に設けるシール摺接面(上記第一のシールリング7、7aの先端縁を摺接させる平滑面)の直径を大きくする必要がある。この結果、軸受ユニットのサイズが径方向に大きくなる為、この軸受ユニットの小型・軽量化を図る事が難しくなる。又、上記第一のシールリング7、7aのシールリップの先端縁と上記ハブ1、1aの表面との摩擦抵抗に基づく損失(動トルク)が大きくなる。更に、上述した従来構造の第1〜2例の場合には、上記第一のシールリング7、7aが大径で且つ特殊な形状となる。この為、この第一のシールリング7、7aとして、一般的な(例えば、車輪用複列玉軸受ユニットで使用する様な)ものを使用する事ができず、部品の共通化によるコスト低減が図れなくなる。
これに対し、特許文献3には、上述の様な不都合を解消できる車輪用複列円すいころ軸受ユニットの組立方法が記載されている。この特許文献3に記載された組立方法を実施する場合には、先ず、図18に示す様に、第一の保持器5aにより転動自在に保持した一部の円すいころ4、4を、第一の外輪軌道17の径方向内側に配置する。これと共に、上記外輪3bの外端部に第一のシールリング7bを内嵌固定する。尚、上記第一の保持器5aは、上記一部の円すいころ4、4がこの第一の保持器5aから径方向内方に脱落するのを防止できる構造を有する為、図18に示した状態で、上記一部の円すいころ4、4が上記第一の保持器5aから径方向内方に脱落する事はない。次いで、この状態で、図18→図19に示す様に、上記外輪3bの径方向内側に上記ハブ1bを、この外輪3bの外端側から挿入する。これにより、上記第一のシールリング7bの先端縁を上記ハブ1bの表面に弾性的に接触させると共に、上記一部の円すいころ4、4を上記第一の内輪軌道10と上記第一の外輪軌道17との間に配置する。この様に、特許文献3に記載された組立方法によれば、図18〜19に示す様に、上記第一のシールリング7bの内径寸法Dが、軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(上記一部の円すいころ4、4の外接円の直径)dよりも小さく(D<d)なっている場合であっても、これら一部の円すいころ4、4を上記第一の内輪軌道10と上記第一の外輪軌道17との間に配置する作業を容易に行なえる。
ところが、上述の図18〜19に示した車輪用複列円すいころ軸受ユニットの場合には、上記第一のシールリング7bと上記第一の保持器5a及び一部の円すいころ4、4とが、軸方向に関して互いに隣接して設けられている。この為、図18に示す様に、上記外輪3bの径方向内側に上記ハブ1bを挿入し切る以前の状態で、上記第一の保持器5a及び一部の円すいころ4、4が軸方向に変位し、上記第一のシールリング7bにぶつかる可能性がある。そして、ぶつかった結果、上記第一のシールリング7bの嵌合位置がずれたり、或はこの第一のシールリング7bの姿勢が傾く等した場合には、組立作業を前段階からやり直す必要が生じる。従って、この様な不都合を解消できる構造を実現する事が望まれる。
又、車輪用複列円すいころ軸受ユニットの使用時、構成部材の1つであるハブには、モーメント荷重等が繰り返し加わる為、このハブの耐久性を向上させる事は重要である。これに対し、上述した従来の車輪用複列円すいころ軸受の場合には、ハブ1、1a、1bの外周面のうち、第一の内輪軌道10の大径側に隣接する部分に、一部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部12を形成している。又、この大鍔部12の内側面と上記第一の内輪軌道10との連続部は角隅部である為、運転中、この連続部で応力集中が発生しにくくなる様にすべく、この連続部に逃げ凹溝22を、全周に亙り形成している。この様な従来構造の場合、上記ハブ1、1a、1bの耐久性を向上させるべく、上記連続部で応力集中をより発生しにくくする方法として、上記逃げ凹溝22の幅を大きくする方法がある。ところが、この様に逃げ凹溝22の幅を大きくすると、その分だけ、上記大鍔部12の内側面及び上記第一の内輪軌道10の幅が狭くなり、結果として、軸方向外側の円すいころ軸受部の耐焼付性及び負荷容量を確保するのが難しくなる。この為、上記逃げ凹溝22の幅は、無闇に大きくできない。又、上記連続部で応力集中をより発生しにくくする別の方法として、上記第一の内輪軌道10の径寸法を大きくする方法がある。ところが、この方法を採用すると、軸受ユニットのサイズが径方向に大きくなる為、この軸受ユニットの小型・軽量化を図る事が難しくなると言った不都合を生じる。この様に、円すいころ軸受部の耐焼付性及び負荷容量の十分な確保並びに軸受ユニット全体の小型・軽量化を図りつつ、その耐久性を向上させる事が難しいと言った不都合は、第二の内輪軌道10の大径側に隣接する部分に大鍔部15を形成した内輪2に就いても、上記ハブ1、1a、1bの場合と同様にして生じる。又、上述した従来の車輪用複列円すいころ軸受ユニットの様に、熱容量が大きいハブ1、1a、1bに大鍔部12を形成すると、この大鍔部12の内側面に高周波焼入れ処理を施す際に、この大鍔部12でオーバーヒートが起こり易くなると言った不都合があり、この様な不都合を改善する事も望まれている。
特表2004−518912号公報 特開2000−343905号公報 特開2000−65049号公報
本発明の車輪用複列円すいころ軸受ユニットは、上述の様な事情に鑑み、組立作業を容易に行なえると共に、円すいころ軸受部の耐焼付性及び負荷容量の十分な確保、並びに、軸受ユニット全体の小型・軽量化を図りつつ、ハブ(更には内輪)の耐久性を向上させる事ができる構造を実現すべく発明したものである。
本発明の車輪用複列円すいころ軸受ユニットは、ハブと、内輪と、外輪と、複数個の円すいころと、シールリングとを備える。
このうちのハブは、外周面の外端寄り部分に車輪を支持する為の取付フランジを、同じく中間部に軸方向外側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状の第一の内輪軌道を、同じく内端部にこの第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった小径段部を、それぞれ設け、使用時に上記車輪と共に回転するものである。
又、上記内輪は、軸方向内側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状の第二の内輪軌道を外周面に形成すると共に、上記ハブ本体の小径段部に外嵌固定したものである。
又、上記外輪は、内周面の外端寄り部分に、軸方向外側に向かう程内径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の第一の外輪軌道を、同じく内端寄り部分に、軸方向内側に向かう程内径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の第二の外輪軌道を、それぞれ形成し、使用時にも回転しないものである。
又、上記複数個の円すいころのうちの一部は、第一の保持器により転動自在に保持された状態で上記第一の内輪軌道と上記第一の外輪軌道との間に配置され、同じく残部は、第二の保持器により転動自在に保持された状態で上記第二の内輪軌道と上記第二の外輪軌道との間に配置されている。
又、上記シールリングは、基端部を上記外輪の外端部に嵌合支持すると共に、先端縁を上記ハブの表面のうち上記第一の内輪軌道よりも軸方向外側の部分に全周に亙り摺接させている。
特に、本発明の車輪用複列円すいころ軸受ユニットに於いては、上記ハブの外周面のうち上記第一の内輪軌道の大径側に隣接する部分に、上記一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けず、上記外輪の内周面のうち上記第一の外輪軌道の大径側に隣接する部分に、上記一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けている。
上述の様に、本発明の車輪用複列円すいころ軸受ユニットの場合には、外輪の内周面のうち第一の外輪軌道の大径側に隣接する部分に、一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けている。この為、本発明の場合には、第一の保持器により転動自在に保持した一部の円すいころを、第一の外輪軌道の径方向内側に配置すると共に、外輪の外端部にシールリングを嵌合支持した後、この外輪の径方向内側にハブを挿入する組立方法を実施する際には、上記一部の円すいころの端面が上記鍔部の側面に抑えられる為、上記外輪の径方向内側で上記第一の保持器及び一部の円すいころが、軸方向外側に向け大きく変位する事はない。従って、上記シールリングの内径寸法Dが軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(上記一部の円すいころの外接円の直径)dよりも小さい(D<d)場合であっても、組立作業の途中で、上記第一の保持器及び一部の円すいころが上記シールリングにぶつかる事を防止できる。この結果、本発明の場合には、この様にぶつかる事によって上記シールリングの姿勢が傾く等の心配をする事なく、組立作業を容易に行なえる。又、上記シールリングの内径寸法Dを軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(上記一部の円すいころの外接円の直径)dよりも小さく(D<d)できる為、上記ハブの一部に設けるシール摺接面(上記シールリングの先端縁を摺接させる平滑面)の直径を小さくできる。従って、軸受ユニットの小型・軽量化を図り易くできる(設計の自由度が向上する)。又、軸受ユニットの動トルクの低減も図り易い。
又、本発明の場合には、ハブの外周面のうち第一の内輪軌道の大径側に隣接する部分に、一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を形成していない為、この第一の内輪軌道の大径側端縁部分に応力集中が発生する事はない。従って、この大径側端縁部分に逃げ凹溝を形成する必要がなくなる分、上記第一の内輪軌道の幅を十分に確保できる。この結果、軸方向外側の円すいころ軸受部の負荷容量を十分に確保できる。更に、本発明の場合には、この様に軸方向外側の円すいころ軸受部の負荷容量を十分に確保する為に、上記第一の内輪軌道の径寸法を大きくする必要がない為、やはり軸受ユニットの小型・軽量化を図り易くできる。又、本発明の場合には、ハブの側に鍔部を設けていない為、高周波焼入れ処理時に、オーバーヒートを起こす事がない。尚、一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を外輪側に形成しているが、この外輪は、ハブに比べて熱容量が小さい為、この鍔部の側面に高周波焼入れ処理を施す際にも、この鍔部ではオーバーヒートが起こりにくい。
又、上述した様に本発明の場合には、外輪の内周面のうち第一の外輪軌道の大径側に隣接する部分に、一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けている。ここで、この様に外輪の内周面に鍔部を設けた場合と、前述した従来構造の様にハブの外周面に鍔部を設けた場合とで、それぞれこれら各鍔部の側面に対する上記一部の円すいころの端面の接触高さが同一である場合には、本発明の様に外輪の内周面に鍔部を設けた場合の方が、従来構造の様にハブの外周面に鍔部を設けた場合よりも、この鍔部の側面と上記一部の円すいころの端面との接触部の相対滑り速度Vを小さくできる。これに対し、この接触部の面圧Pは、上記両場合を比較しても殆ど差は生じない。この為、本発明の場合には、従来構造の場合に比べて、上記鍔部の側面と上記一部の円すいころの端面との接触部のPV値(上記面圧Pと上記相対滑り速度Vとの積で、その値が小さい程耐焼付性が大きい事を示すパラメータ)を小さくできる。更に、本発明の場合には、外輪の内周面に鍔部を設けている為、従来構造の様にハブの外周面に鍔部を設けている場合に比べて、運転時の遠心力により径方向外方に集まり易い潤滑用のグリースを、上記鍔部の側面と上記一部の円すいころの端面との接触部に供給し易くできる。従って、これらの理由により、本発明の場合には、従来構造の場合に比べて、上記接触部の耐焼付性を向上させる事ができる。
本発明を実施する場合に、好ましくは、請求項2に記載した様に、内輪の外周面のうち第二の内輪軌道の大径側に隣接する部分に、残部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けず、外輪の内周面のうち第二の外輪軌道の大径側に隣接する部分に、上記残部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設ける。
この様な構成を採用すれば、軸方向内側の円すいころ軸受部の負荷容量、及び、上記鍔部の側面と上記残部の円すいころの端面との接触部の耐焼付性を、それぞれ十分に確保できると共に、上記内輪の耐久性を向上させる事ができ、しかも軸受ユニット全体の小型・軽量化、低トルク化を更に図り易くできる。
図1〜6は、請求項1に対応する、本発明の実施例1を示している。尚、本実施例の特徴は、複数個の円すいころ4、4のうち、第一の内輪軌道10と第一の外輪軌道17との間に設けた一部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部12aの形成位置を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用は、回転検出装置を構成するエンコーダ、及び、センサを挿通支持する為の支持孔を設けていない(設ける事は自由である)点を除き、前述の図14に示した従来構造の第1例の場合とほぼ同様である。この為、重複する説明を省略若しくは簡略にし、以下、本実施例の特徴部分を中心に説明する。
本実施例の場合には、ハブ1cの外周面のうち上記第一の内輪軌道10の大径側に隣接する部分に、上記一部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部を設けていない。その代わりに、外輪3cの内周面のうち上記第一の外輪軌道10の大径側に隣接する部分に、上記一部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部12aを設けている。又、第一のシールリング7bは、この大鍔部12aの内周面に締り嵌めで内嵌支持している。従って、本実施例の場合、上記第一のシールリング7bの内径寸法Dは、軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(上記一部の円すいころ4、4の外接円の直径)dよりも小さく(D<d)なっている。又、本実施例の場合、第一の保持器5aは、上記一部の円すいころ4、4を転動自在に保持した状態で、これら一部の円すいころ4、4がこの第一の保持器5aから径方向内方に脱落するのを防止できる構造を有する。これに対し、第二の保持器6は、残部の円すいころ4、4を転動自在に保持した状態で、これら残部の円すいころ4、4がこの第二の保持器6から径方向外方に脱落するのを防止できる構造を有する。尚、この様な機能を備えた第一、第二の各保持器5a、6の具体的構造は、例えば前述の特許文献3等に記載されて従来から広く知られており、更には本実施例の特徴部分でもない為、詳しい図示並びに説明は省略する。
上述の様に構成する本実施例の車輪用複列円すいころ軸受ユニットを組み立てる場合には、先ず、図2に示す様に、上記第一の保持器5aにより転動自在に(且つ径方向内方への脱落を防止した状態で)保持した一部の円すいころ4、4を、上記第一の外輪軌道17の径方向内側に配置する。この様な配置作業を行なう為に、具体的には、上記第一の外輪軌道17の径方向内側に配置した上記第一の保持器5aの径方向内側から、上記一部の円すいころ4、4をそれぞれ、この第一の保持器5aを構成する各ポケット23、23の内側に、これら各ポケット23、23の周囲部分を弾性変形させながら押し込む。これと共に、上記大鍔部12aの内周面に上記第一のシールリング7bを、締り嵌めで内嵌する。次いで、この状態で、同図に示す様に、上記外輪3cの径方向内側に上記ハブ1cを、この外輪3cの外端側から挿入する。そして、同図に示した状態から更に、このハブ1cの挿入量を増やす事により、上記第一のシールリング7bの先端縁をこのハブ1cの表面に弾性的に接触させると共に、上記一部の円すいころ4、4を上記第一の内輪軌道10と上記第一の外輪軌道17との間に配置する。次いで、上記第二の保持器6により転動自在に(且つ径方向外方への脱落を防止した状態で)保持した残部の円すいころ4、4を、内輪2の外周面に設けた第二の内輪軌道14の周囲に配置する。そして、この状態で、上記内輪2を上記ハブ1cの小径段部11に圧入外嵌する事により、上記残部の円すいころ4、4を、上記第二の内輪軌道14と第二の外輪軌道18との間に配置する。その後、上記ハブ1cの内端部にかしめ部16を形成すると共に、上記内輪2の内端部外周面と上記外輪3cの内端部内周面との間に第二のシールリング8を組み付ける事により、組立作業を完了する。
上述の様に、本実施例の車輪用複列円すいころ軸受ユニットの場合には、外輪3cの内周面のうち第一の外輪軌道17の大径側に隣接する部分に、一部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部12aを設けている。この様な本実施例の場合には、組立作業の途中で、図2〜3に示す様に、上記外輪3cの径方向内側にハブ1cを挿入する際、上記一部の円すいころ4、4の大径側端面を、上記大鍔部12aの内側面により抑える事ができる。この為、上記外輪3cの径方向内側で、上記第一の保持器5a及び一部の円すいころ4、4が、軸方向外側に向け大きく変位する事を防止できる。従って、本実施例の様に、第一のシールリング7bの内径寸法Dが軸方向外側の円すいころ列の外径寸法(上記一部の円すいころ4、4の外接円の直径)dよりも小さくなっている(D<d)場合であっても、組立作業の途中で、上記第一の保持器5a及び一部の円すいころ4、4が上記第一のシールリング7bにぶつかる事を防止できる。この結果、本実施例の場合には、この様にぶつかる事によって上記第一のシールリング7bの姿勢が傾く等の心配をする事なく、組立作業を容易に行なえる。又、上記第一のシールリング7bの内径寸法Dを軸方向外側の円すいころ列の外径寸法dよりも小さく(D<d)できる為、上記ハブ1cの一部に設けるシール摺接面(上記第一のシールリング7bの先端縁を摺接させる平滑面)の直径を小さくできる。従って、軸受ユニットの小型・軽量化、低トルク化を図り易くできる。又、本実施例の場合には、上記第一のシールリング7bとして、一般的なもの(前述の図14〜15に示した従来構造の第1〜2例で使用する様な、大径で特殊な形状を有するものではなく、例えば一般的な車輪用複列玉軸受ユニットで使用する様なもの)を使用する事ができる。この為、上記第一のシールリング7bに関して、部品の共通化によるコスト低減を図れる。
又、本実施例の場合には、上記ハブ1cの外周面のうち上記第一の内輪軌道10の大径側に隣接する部分に大鍔部を形成していない為、上記第一の内輪軌道10の大径側端縁部分に応力集中が発生する事はない。従って、この大径側端縁部分に逃げ凹溝を形成する必要がなくなる分、上記第一の内輪軌道10の幅を十分に確保できる。この結果、軸方向外側の円すいころ軸受部の負荷容量を十分に確保できる。更に、本実施例の場合には、この様に軸方向外側の円すいころ軸受部の負荷容量を十分に確保する為に、上記第一の内輪軌道10の径寸法を大きくする必要がない為、やはり軸受ユニットの小型・軽量化を図り易くできる。
又、上述した様に本実施例の場合には、上記外輪3cの内周面に上記大鍔部12aを設けている。ここで、この様に外輪3cの内周面に大鍔部12aを設けた場合と、前述した従来構造の様にハブの外周面に大鍔部を設けた場合とで、それぞれこれら各大鍔部12aの内側面に対する上記一部の円すいころ4、4の大径側端面の接触高さが同一である場合には、本実施例の様に外輪3cの内周面に大鍔部12aを設けた場合の方が、従来構造の様にハブの外周面に大鍔部を設けた場合よりも、この大鍔部12aの内側面と上記一部の円すいころ4、4の大径側端面との接触部の相対滑り速度Vを小さくできる。これに対し、この接触部の面圧Pは、上記両場合を比較しても殆ど差は生じない。この為、本実施例の場合には、従来構造の場合に比べて、上記大鍔部12aの内側面と上記一部の円すいころ4、4の大径側端面との接触部のPV値を小さくできる。更に、本実施例の場合には、上記外輪3cの内周面に上記大鍔部12aを設けている為、従来構造の様にハブの外周面に大鍔部を設けている場合に比べて、運転時の遠心力により径方向外方に集まり易い潤滑用のグリースを、上記大鍔部12aの内側面と上記一部の円すいころ4、4の大径側端面との接触部に供給し易くできる。従って、これらの理由により、本実施例の場合には、従来構造の場合に比べて、上記接触部の耐焼付性を向上させる事ができる。
又、本実施例の車輪用複列円すいころ軸受ユニットは、図4〜6に示す様にして組み立てる事もできる。即ち、先ず、図4に示す様に、ハブ1cの外端部を下向き(内端部を上向き)にした状態で、図4→図5に示す様に、このハブ1cの上部からこのハブ1cの周囲に、外輪3c及び一部の円すいころ4、4及び第一の保持器5a及び第一のシールリング7bを挿通して組み付ける。これと共に、やはり上記ハブ1cの上部からこのハブ1cの内端部外周面と上記外輪3cの内端部内周面との間に、内輪2及び残部の円すいころ4、4及び第二の保持器6を挿入して組み付ける。次いで、図5→図6に示す様に、揺動プレス機を構成する押型29により、上記ハブ1cの内端部に設けた円筒部30を径方向外方に塑性変形させて、かしめ部16を形成する。これと共に、上記内輪2の内端部外周面と上記外輪3cの内端部内周面との間に第二のシールリング8を組み付ける事により、組立作業を完了する。本実施例の場合には、この様な縦型の組立作業を実施する場合でも、上記図4に示した工程時に、上記外輪3cの外端部内周面に形成した大鍔部12aにより、上記一部の円すいころ4、4及び第一の保持器5aが上記外輪3cの内側から下方に落下する事を防止できる。又、この際に、上記一部の円すいころ4、4及び第一の保持器5aが上記第一のシールリング7bにぶつかる事がない為、この第一のシールリング7bが変形等する事を防止できる。特に、本実施例の場合には、大型の(上記一部の円すいころ4、4の重量が嵩む)軸受ユニットで上記図4に示した工程を行なう場合でも、上述した様な第一のシールリング7bの変形等の防止を確実に図れる。
次に、図7は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施例2を示している。本実施例の場合には、第一の内輪軌道10と第一の外輪軌道17との間に設けた一部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部12aだけでなく、第二の内輪軌道14と第二の外輪軌道18との間に設けた残部の円すいころ4、4の大径側端面を案内する為の大鍔部15aも、外輪3dの内周面に形成している。即ち、本実施例の場合には、内輪2aの外周面のうち、上記第二の内輪軌道14の大径側に隣接する部分に大鍔部を設けず、上記外輪3dの内周面のうち、上記第二の外輪軌道18の大径側に隣接する部分に大鍔部15aを設けている。又、本実施例の場合には、第二の保持器6aとして、第一の保持器5aと同様、上記残部の円すいころ4、4を転動自在に保持した状態で、これら各円すいころ4、4が径方向内方に脱落するのを防止できる構造のものを使用している。
この様な本実施例の車輪用複列円すいころ軸受を組み立てる場合には、先ず、上記第一の保持器5aにより転動自在に(且つ径方向内方への脱落を防止した状態で)保持した一部の円すいころ4、4を、上記第一の外輪軌道17の径方向内側に配置すると共に、上記第二の保持器6aにより転動自在に(且つ径方向内方への脱落を防止した状態で)保持した残部の円すいころ4、4を、第二の外輪軌道18の径方向内側に配置する。この様な配置作業を行なう為に、具体的には、上記第一、第二の各外輪軌道17、18の径方向内側に配置した上記第一、第二の各保持器5a、6aの径方向内側から、上記各円すいころ4、4をそれぞれ、これら第一、第二の各保持器5a、6aを構成する各ポケット23、23の内側に、これら各ポケット23、23の周囲部分を弾性変形させながら押し込む。これと共に、上記大鍔部12aの内周面に第一のシールリング7bを、締り嵌めで内嵌する。次いで、この状態で、上記外輪3dの径方向内側にハブ1cを、この外輪3dの外端側から挿入する事により、上記第一のシールリング7bの先端縁を上記ハブ1cの表面に弾性的に接触させると共に、上記一部の円すいころ4、4を上記第一の内輪軌道10と上記第一の外輪軌道17との間に配置する。次いで、上記内輪2aを上記ハブ1cの小径段部11に圧入外嵌する事により、上記残部の円すいころ4、4を、上記第二の内輪軌道14と第二の外輪軌道18との間に配置する。その後、上記ハブ1cの内端部にかしめ部16を形成すると共に、上記内輪2aの内端部外周面と上記外輪3dの内端部内周面との間に第二のシールリング8を組み付ける事により、組立作業を完了する。
上述の様に、本実施例の車輪用複列円すいころ軸受の場合には、内輪2aの外周面のうち、第二の内輪軌道14の大径側に隣接する部分に大鍔部を設けず、外輪3dの内周面のうち、第二の外輪軌道18の大径側に隣接する部分に大鍔部15aを設けている。この為、本実施例の場合には、軸方向内側の円すいころ軸受部に関しても、軸方向外側の円すいころ軸受部に関する効果と同様の効果を得られる。即ち、軸方向内側の円すいころ軸受部の負荷容量、及び、上記大鍔部15aの内側面と上記残部の円すいころ4、4の大径側端面との接触部の耐焼付性を、それぞれ十分に確保できると共に、内輪2aの耐久性を向上させる事ができ、しかも軸受ユニット全体の小型・軽量化を図り易くできる。その他の構成及び作用は、上述した実施例1の場合と同様である。
次に、図8は、請求項1に対応する、本発明の実施例3を示している。前述の図1〜6に示した実施例1の場合が、駆動輪用の軸受ユニットに本発明を適用していたのに対し、本実施例の場合には、従動輪用の軸受ユニットに本発明を適用している。この為、本実施例の場合には、ハブ1dの中心部に、駆動軸を係合させる為の係合孔を設けていない。その他の構成及び作用は、上記実施例1の場合と同様である。
次に、図9は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施例4を示している。前述の図7に示した実施例2の場合が、駆動輪用の軸受ユニットに本発明を適用していたのに対し、本実施例の場合には、従動輪用の軸受ユニットに本発明を適用している。この為、本実施例の場合には、ハブ1dの中心部に、駆動軸を係合させる為の係合孔を設けていない。その他の構成及び作用は、上記実施例2の場合と同様である。
次に、図10は、請求項1に対応する、本発明の実施例5を示している。前述の図8に示した実施例3の場合が、ハブ1dの内端部に形成したかしめ部16により内輪2の内端面を抑え付けているのに対し、本実施例の場合には、ハブ1eの内端部に形成した雄ねじ部24に螺合し、更に緊締したナット25により、内輪2の内端面を抑え付けている。その他の構成及び作用は、上記実施例3の場合と同様である。
次に、図11は、請求項1〜2に対応する、本発明の実施例6を示している。前述の図9に示した実施例4の場合が、ハブ1dの内端部に形成したかしめ部16により内輪2の内端面を抑え付けているのに対し、本実施例の場合には、ハブ1eの内端部に形成した雄ねじ部24に螺合し、更に緊締したナット25により、内輪2aの内端面を抑え付けている。その他の構成及び作用は、上記実施例4の場合と同様である。
次に、図12は、請求項1に対応する、本発明の実施例7を示している。本実施例の場合には、ハブ1cの小径段部11の基端部に存在する段差面26と、内輪2の外端面との間に、円環状の間座27を挟持している。この様な構成を有する本実施例の車輪用複列円すいころ軸受ユニットによれば、組立作業の途中段階で複列円すいころ軸受部の内部隙間を測定し、この測定値に基づいて上記間座27の軸方向寸法を調節する事に基づき、各構成部品の製造誤差や組み付け誤差を相殺する事により、完成後の複列円すいころ軸受部の内部隙間を適正範囲に収める事ができる。従って、この複列円すいころ軸受部の性能を更に向上させる事ができる。その他の構成及び作用は、前述の図1〜6に示した実施例1の場合と同様である。
次に、図13は、やはり請求項1に対応する、本発明の実施例8を示している。本実施例の場合には、ハブ1cの軸方向中間部で、1対の円すいころ列同士の間部分に、回転検出装置を構成するエンコーダ20を外嵌固定している。これと共に、外輪3eの軸方向中間部の円周方向一部に支持孔21を設け、この支持孔21の内側に、回転検出装置を構成するセンサ28を挿通支持している。その他の構成及び作用は、前述の図1〜6に示した実施例1の場合と同様である。
尚、本発明は、上述した様な構造の車輪用複列円すいころ軸受ユニットに限らず、特許請求の範囲に記載した要件を満たす総ての車輪用複列円すいころ軸受ユニットに対して適用可能である。
本発明の実施例1を示す断面図。 組立作業の途中段階を示す断面図。 図2のA部拡大図。 別の組立作業の第一工程を示す断面図。 同じく第二工程を示す断面図。 同じく完了時の状態を示す断面図。 本発明の実施例2を示す断面図。 同実施例3を示す断面図。 同実施例4を示す断面図。 同実施例5を示す断面図。 同実施例6を示す断面図。 同実施例7を示す断面図。 同実施例8を示す断面図。 従来構造の第1例を示す断面図。 同第2例を示す断面図。 第一のシールリングの内径寸法を外側の円すいころ列の外径寸法よりも大きくした構造に関する組立作業の第1例の途中段階を示す断面図。 図16のB部拡大図。 第一のシールリングの内径寸法を外側の円すいころ列の外径寸法よりも大きくした構造に関する組立作業の第2例の途中段階を示す断面図。 同じく、続く途中段階を示す断面図。
符号の説明
1、1a〜1e ハブ
2、2a 内輪
3、3a〜3e 外輪
4 円すいころ
5、5a 第一の保持器
6、6a 第二の保持器
7、7a、7b 第一のシールリング
8 第二のシールリング
9 取付フランジ
10 第一の内輪軌道
11 小径段部
12、12a 大鍔部
13 係合孔
14 第二の内輪軌道
15、15a 大鍔部
16 かしめ部
17 第一の外輪軌道
18 第二の外輪軌道
19 結合フランジ
20 エンコーダ
21 支持孔
22 逃げ凹溝
23 ポケット
24 雄ねじ部
25 ナット
26 段差面
27 間座
28 センサ
29 押型
30 円筒部

Claims (2)

  1. ハブと、内輪と、外輪と、複数個の円すいころと、シールリングとを備え、
    このうちのハブは、外周面の外端寄り部分に車輪を支持する為の取付フランジを、同じく中間部に軸方向外側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状の第一の内輪軌道を、同じく内端部にこの第一の内輪軌道を形成した部分よりも外径寸法が小さくなった小径段部を、それぞれ設け、使用時に上記車輪と共に回転するものであり、
    上記内輪は、軸方向内側に向かう程外径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凸面状の第二の内輪軌道を外周面に形成すると共に、上記ハブ本体の小径段部に外嵌固定したものであり、
    上記外輪は、内周面の外端寄り部分に、軸方向外側に向かう程内径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の第一の外輪軌道を、同じく内端寄り部分に、軸方向内側に向かう程内径寸法が大きくなる方向に傾斜した円すい凹面状の第二の外輪軌道を、それぞれ形成し、使用時にも回転しないものであり、
    上記複数個の円すいころのうちの一部は、第一の保持器により転動自在に保持された状態で上記第一の内輪軌道と上記第一の外輪軌道との間に配置され、同じく残部は、第二の保持器により転動自在に保持された状態で上記第二の内輪軌道と上記第二の外輪軌道との間に配置されており、
    上記シールリングは、基端部を上記外輪の外端部に嵌合支持すると共に、先端縁を上記ハブの表面のうち上記第一の内輪軌道よりも軸方向外側の部分に全周に亙り摺接させている、車輪用複列円すいころ軸受ユニットに於いて、
    上記ハブの外周面のうち上記第一の内輪軌道の大径側に隣接する部分に、上記一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けず、上記外輪の内周面のうち上記第一の外輪軌道の大径側に隣接する部分に、上記一部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けている事を特徴とする車輪用複列円すいころ軸受ユニット。
  2. 内輪の外周面のうち第二の内輪軌道の大径側に隣接する部分に、残部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けず、外輪の内周面のうち第二の外輪軌道の大径側に隣接する部分に、上記残部の円すいころの端面を案内する為の鍔部を設けている、請求項1に記載した車輪用複列円すいころ軸受ユニット。
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