JP2007263121A - 真空排気装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 粗引ポンプBとブースタポンプAとを備えた真空排気装置100において、粗引ポンプBとブースタポンプAをそれぞれスクリュー真空ポンプで構成し、粗引ポンプBの設計排気速度を、ブースタポンプAの設計排気速度より十分小さいが粗引ポンプとして機能する大きさとし、ブースタポンプAのスクリュー巻数を、粗引ポンプBのスクリュー巻数より少なくした。
【選択図】図1
Description
W=a×T×N…………………………………………(1)
T=A1×P1×L1-A2×P2×L2……………(2)
i) この構成によれば、一般特性として圧縮比の高いスクリュー真空ポンプをブースタポンプとして用いているので、粗引ポンプの設計排気速度は小さなもの(小型)であっても、システム全体として大きな排気速度を達成することができる。
ii) さらに、該粗引スクリューポンプの設計排気速度を、ブースタポンプの設計排気速度より十分小さくしているが、粗引ポンプとして機能する大きさとしている。したがって、ブースタポンプは、その吸気側が大気圧のときから排気できる能力を持たせる必要がなく、小型で簡単な構造にできると共に、粗引ポンプは、その吸気側圧力が到達圧力或はある程度の真空状態において、差圧による動力損失を小さくすることができる。
iii) また、粗引スクリューポンプの設計排気速度を上述したように十分小さくしているので、そのスクリュー半径を小さくすることができる。従って、半径方向の熱膨張による隙間変動が小さくなるので、当該半径方向隙間をより小さくすることができる。その結果、気体の漏れ総空間が小さくなりシール性を良好にすることができる。
iv) このように、粗引スクリューポンプのシール性を良好にできるため、シール性向上のためのスクリュー巻数を多くする必要がなく、粗引ポンプの軸方向長さを短く押さえることができる。
v) また、上述したように粗引ポンプのシール性を良好にすることができるため、ブースタポンプのスクリュー巻数が少なくても、或いは、スクリューとハウジングとの間の隙間等の精度が良くなくとも、高い真空度を得ることができると共に、ブースタスクリューポンプの軸方向長を短く押さえることができる。
vi) また、ブースタポンプのスクリュー巻数を少なくできるので、ブースタポンプのスクリューのリード角を大きくしてコンダクタンスを大きくするようにしても、軸方向長が過大になることもない。
vii) また、粗引ポンプ・ブースタポンプ共に構造の簡単なスクリュー真空ポンプを採用しているので、排気通路がシンプルかつ短くなる。したがって、反応生成物が排気通路に詰まりにくいと共に、仮に詰まったり付着したとしても、その除去等、保守が容易となる。
(第1実施形態)
図1〜3を用いて本発明の第1実施形態に係る真空排気装置100について説明する。
図4〜8を用いて本発明の第2実施形態に係る真空排気装置300について説明する。ただし、第1実施形態との実質的に相違する点についてのみ説明し、第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図7は真空排気装置300の吸入口110a側圧力と排気速度の関係を示す。図中Yの領域では粗引ポンプBのみを運転する。この領域での排気速度は粗引ポンプBの排気速度と等しくなる。吸入口110aの圧力が約1000PaになったところでブースターポンプAの運転を始める。ここから真空排気装置100の排気速度はブースターポンプAと同じ排気速度を得ることになる。半導体用真空排気装置として用いる場合、要求される動作領域は概ね1〜1000Paなので消費電力量を抑えるため大気圧から約1000Paまで粗引ポンプのみで排気を行なう。
スクリュー式真空ポンプ等の雌雄各ロータの消費動力Wは、一般式としての前記式(1)に示すとおり、W=a×T×Nで表される。この式から、粗引ポンプAの設計排気速度をブースタポンプAのそれより小さく設計することにより、トルクTが既に小さくなっている場合、消費動力Wをさらに低減するには雌雄各ロータの回転数Nを下げればよいことが分かる。そこで、本実施形態の真空排気装置300の真空排気能力を十分に発揮したまま、上記回転数Nをどのように下げるかについて以下説明する。
上記運転方法2は、真空排気装置300の吸入口110a側が到達圧力もしくはある程度真空状態にある場合である。他方、真空排気装置300が、その吸入口110a側につないだ真空容器を大気圧から排気する場合、短時間で真空に(例えば1000Pa程度に)することが要請されることがある。斯かる要請に応えるには、各瞬間において、ブースタおよび粗引の真空ポンプA、Bを駆動する各電動機を、その容量範囲内でできるだけ高い回転数となるように制御する。そうすることで、各ポンプA、Bの回転数を制御しない場合に比べて、効率よく早く排気することができる。
大気圧からの排気において、排気時間は遅くてもよいが、瞬時の動力を低く抑えたい場合には、ポンプA、Bの各電動機回転数を、できるだけ低くしておき、各ポンプの吸気側の圧力が低下するのに対応して、それぞれ回転数を上昇させていくのがよい。
1.ブースタポンプA
a)吸気口110a側の圧力が、到達圧力状態あるいはある程度の真空状態(例えば10Pa程度)になったとき、スクリューロータ320m、320fの回転数を、そのような吸気口側圧力を維持できる最低回転数に制御する。
b)吸気口110aにつないだ真空容器を大気圧から排気する際において、
i)排気時間を短くしたい場合は、ブースタポンプAの駆動電動機容量の範囲内で、スクリューロータ320m、320fの回転数が、各瞬間においてできるだけ高くなるよう制御する。
ii)瞬間動力を低く抑えたい場合には、スクリューロータ320m、320fの回転数をできるだけ低い回転数に制御し、且つ、吸気口110aの圧力低下に従い回転数を上昇させるよう制御する。
a)ブースタポンプAの吸気口110a側の圧力が到達圧力状態あるいは或る程度の真空状態(例えば10Pa程度)になったとき、スクリューロータ350f、350mの回転数を、ブースタポンプAの排気側圧力(粗引ポンプの吸気側圧力)がブースタポンプの臨界背圧以下の範囲に維持できる、最低の回転数に制御する。
b)ブースタポンプAの吸気口につないだ真空容器を大気圧から排気する際において、
i)排気時間を短くしたい場合は、粗引ポンプBの駆動電動機容量の範囲内で、スクリューロータ350f、350mの回転数が、各瞬間においてでできるだけ高くなるよう制御する。
ii)瞬間動力を低く抑えたい場合には、スクリューロータ350f、350mの回転数をできるだけ低い回転数に制御し、且つ、吸気側(ブースタポンプAの排気側)圧力の低下に従い回転を上昇させるよう制御する。
B ブースタポンプ
100、300 真空排気装置
110a 吸気口
110e 排気口
120A 吸気側移送室
150A 排気側移送室
Claims (7)
- 粗引ポンプとブースタポンプとを備えた真空排気装置において、粗引ポンプとブースタポンプをそれぞれスクリュー真空ポンプで構成し、粗引スクリュー真空ポンプの設計排気速度を、ブースタスクリュー真空ポンプの設計排気速度より十分小さいが粗引ポンプとして機能する大きさとし、ブースタスクリュー真空ポンプのスクリュー巻数を、粗引スクリュー真空ポンプのスクリュー巻数より少なくしたことを特徴とする真空排気装置。
- 前記粗引スクリュー真空ポンプの設計排気速度が、前記ブースタスクリュー真空ポンプの設計排気速度の1/5〜1/100であることを特徴とする請求項1に記載の真空排気装置。
- 前記ブースタスクリュー真空ポンプのスクリュー巻数が、略1あるいは、該ブースタポンプの吸気口及び排気口のいずれとも連通しない気体移送室が少なくとも一つ形成される巻数であることあることを特徴とする請求項1に記載の真空排気装置。
- 前記粗引スクリュー真空ポンプのスクリューの巻数が、3〜7巻であることあることを特徴とする請求項3に記載の真空排気装置。
- 前記ブースタスクリュー真空ポンプのスクリューリード角が、前記粗引スクリュー真空ポンプのスクリューリード角より大きいことを特徴とする請求項1または4に記載の真空排気装置。
- 前記ブースタスクリュー真空ポンプの吸入側圧力が大気から13300Pa程度に低下するまで前記粗引スクリュー真空ポンプだけを駆動し、前記ブースタスクリュー真空ポンプの吸入側圧力が13300Pa程度以下になったところで該ブースタポンプを駆動し始めることを特徴とする請求項1に記載の真空排気装置。
- 前記ブースタスクリュー真空ポンプの吸入側圧力が比較的高い範囲においては、排気時間短縮のため、ブースタスクリュー真空ポンプと粗引スクリュー真空ポンプの各駆動モータを、それらのモータがオーバーロードとならない範囲内で、できるだけ高い回転数で回転させ、前記ブースタスクリュー真空ポンプの吸入側圧力が到達圧力あるいは比較的低い圧力となったときは、ブースタスクリュー真空ポンプの駆動モータ回転数を要求される真空度を維持する最低の回転数まで低下させると共に、粗引スクリュー真空ポンプの駆動モータ回転数を、ブースタポンプの背圧をその臨界背圧以下に維持できる範囲内で、できるだけ低い回転数とすることにより、所要動力を低減させることを特徴とする請求項1に記載の真空排気装置。
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JP2007185288A JP2007263121A (ja) | 1999-11-17 | 2007-07-17 | 真空排気装置 |
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Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013026364A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Nuflare Technology Inc | 気相成長方法及び気相成長装置 |
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2007
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