JP2007263094A - 建設機械における冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】過給機クーラー8用の第一、第二配管18X、18Yを、オイルクーラー9およびラジエータ10の前後で分割すると共に、熱交換器が組付けられるフレーム部材7に、分割された配管同士を連結する配管連結部17X、17Yを一体的に設けた。
【選択図】図1
Description
前記ラジエータ、オイルクーラー、過給機クーラー等の熱交換器は、一般に、ユニット化された冷却装置としてフレーム部材に組付けられると共に、エンジンのクランク軸に直結される冷却ファンの回転で流入する冷却風によって冷却されるようになっている。この場合、ラジエータとオイルクーラーとは、冷却風の流れに対して前後に重なるように配されたり、あるいは左右に並列するように配されるが、過給機クーラーは、ラジエータやオイルクーラーと比べてより低温まで冷却する必要があるため、通常、冷却風の流れに対してラジエータやオイルクーラーよりも上流側に位置するように配される。
ところで、前記過給機クーラーには、被冷却流体である圧縮空気が流れる配管が接続されるが、該過給機クーラー用の配管は、過給機用クーラーとエンジンとのあいだを連結するものであるから、前記ラジエータやオイルクーラーの上方や側方を経由するようにして配設されることになる。しかも、過給機クーラー用の配管は、ラジエータやオイルクーラー用の配管と比べて大径であるから、ラジエータやオイルクーラーの上方や側方に、過給機クーラー用の配管を配設するためのスペースが必要となる。
このため、建設機械に冷却装置をレイアウトする場合に、ラジエータやオイルクーラーの上方や側方に過給機クーラー用配管の配設スペースを予め確保しておかないと、過給機クーラー用の配管を配設することが困難になる場合がある。
そこで、過給機クーラー用の配管の一部を扁平状に形成したり、あるいはラジエータやオイルクーラーのアッパタンクに配管が没入する窪み部を形成したりすることで、ラジエータやオイルクーラーの上方や側方に必要な過給機クーラー用配管の配設スペースをできるだけ小さくするようにした技術が提唱されている(例えば、特許文献1参照。)。
そして、この様にすることにより、第一の熱交換器用の配管の配設スペースを、第二の熱交換器の側方や上方に別途確保しなくても、フレーム部材に予め確保されていることになって、冷却装置や該冷却装置まわりに配される部材装置のレイアウトが容易になる。
請求項2の発明は、第二の熱交換器を複数とし、これら複数の熱交換器を冷却風の流れに対して左右に並列する状態で配すると共に、これら左右に並列する熱交換器のうち何れかの熱交換器の高さ寸法を他の熱交換器の高さ寸法よりも低くし、該高さ寸法が低い熱交換器の上方スペースを、第一の熱交換器用の配管が連結される配管連結部の配設スペースにしたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械における冷却装置である。
そして、この様にすることにより、冷却装置の全体寸法が大きくなってしまうことが殆どなく、コンパクト化に寄与できる。
請求項3の発明は、第一の熱交換器用の配管を、第二の熱交換器の前後で分割すると共に、該分割された配管同士は、フレーム部材に設けた配管連結部を介して連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の建設機械における冷却装置である。
そして、この様にすることにより、配管作業を簡単に行うことができる。
請求項4の発明は、第一の熱交換器の被冷却流体の流路は、配管連結部の部位で、第一の熱交換器用の配管の部位よりも膨らむことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の建設機械における冷却装置である。
そして、この様にすることにより、配管連結部の部位でチャンバー効果を有し、過給機クーラーの吸気音の低減に寄与できる。
請求項5の発明は、配管連結部は、配管接続口を備えた四角箱形状をしていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の建設機械における冷却装置である。
そして、この様にすることにより、配管連結部を簡単且つ低コストで作成できると共に、フレーム部材の強度アップにも寄与できる。
請求項6の発明は、配管連結部は、両端部が配管に接続される連結管と、該連結管が支持される箱状のエア室とから形成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の建設機械における冷却装置である。
そして、この様にすることにより、冷却前の被冷却流体の流路となる配管連結部と冷却後の被冷却流体の流路となる配管連結部とが並設して設けられたものであっても、両配管連結部同士を断熱された状態で区隔することができる。
尚、図示しないが、ラジエータ10用の配管は、ラジエータ10の後側からエンジン2側に連結される。また、オイルクーラー9用の配管は、エンジンルーム1の床面部を通って、図示しない作動油タンクおよびバルブ装置に連結されるようになっている。
扨、第二の実施の形態の冷却装置4は、第一の実施の形態のものと同様に、フレーム部材20に複数の熱交換器を組み付けたものであるが、この場合、本発明の第二の熱交換器に相当するオイルクーラー9とラジエータ10とが、冷却風の流れに対して左右に並列する状態で配されており、これらオイルクーラー9およびラジエータ10の上流側に、本発明の第一の熱交換器に相当する過給機クーラー8が配されている。また、オイルクーラー9の高さ寸法は、ラジエータ10の高さ寸法よりも低く設計されている。
7 フレーム部材
8 過給機クーラー
9 オイルクーラー
10 ラジエータ
17X、17Y 配管連結部
17Xa、17Ya 配管接続口
17Xb、17Yb 配管接続口
18X、18Y 第一、第二配管
18Xa、18Ya クーラー側配管
18Xb、18Yb エンジン側配管
20 フレーム部材
23X、23Y 配管連結部
23Xa、23Ya 配管接続口
23Xb、23Yb 配管接続口
24X、24Y 配管連結部
25X、25Y 連結菅
26X、26Y エア室
Claims (6)
- フレーム部材に、少なくとも第一、第二の熱交換器を冷却風の流れに対して前後に重なる状態で組付けてなる建設機械の冷却装置において、第一の熱交換器用の配管を、第二の熱交換器の前後に渡るように配するにあたり、前記フレーム部材に、第一の熱交換器用の配管が連結される配管連結部を一体的に設けたことを特徴とする建設機械における冷却装置。
- 第二の熱交換器を複数とし、これら複数の熱交換器を冷却風の流れに対して左右に並列する状態で配すると共に、これら左右に並列する熱交換器のうち何れかの熱交換器の高さ寸法を他の熱交換器の高さ寸法よりも低くし、該高さ寸法が低い熱交換器の上方スペースを、第一の熱交換器用の配管が連結される配管連結部の配設スペースにしたことを特徴とする請求項1に記載の建設機械における冷却装置。
- 第一の熱交換器用の配管を、第二の熱交換器の前後で分割すると共に、該分割された配管同士は、フレーム部材に設けた配管連結部を介して連結されることを特徴とする請求項1または2に記載の建設機械における冷却装置。
- 第一の熱交換器の被冷却流体の流路は、配管連結部の部位で、第一の熱交換器用の配管の部位よりも膨らむことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の建設機械における冷却装置。
- 配管連結部は、配管接続口を備えた四角箱形状をしていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の建設機械における冷却装置。
- 配管連結部は、両端部が配管に接続される連結管と、該連結管が支持される箱状のエア室とから形成されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の建設機械における冷却装置。
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