JP2007262974A - 2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置 - Google Patents

2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007262974A
JP2007262974A JP2006088550A JP2006088550A JP2007262974A JP 2007262974 A JP2007262974 A JP 2007262974A JP 2006088550 A JP2006088550 A JP 2006088550A JP 2006088550 A JP2006088550 A JP 2006088550A JP 2007262974 A JP2007262974 A JP 2007262974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
secondary air
air supply
reed valve
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006088550A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4650834B2 (ja
Inventor
Kenji Warashina
賢示 藁科
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006088550A priority Critical patent/JP4650834B2/ja
Publication of JP2007262974A publication Critical patent/JP2007262974A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4650834B2 publication Critical patent/JP4650834B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】コストをかけることなくリードバルブの異常を速やかに検出することが可能な2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】2次空気供給装置30の動作を制御する制御装置37に、エンジン10の排気ガス圧力が負圧にならない領域であると判断する判断部38と、判断部38の判断結果に基づいて、エアポンプ31を停止させ、且つピボットバルブ34を開放すると共に、エアポンプ31の停止、且つピボットバルブ34が開状態における2次空気供給通路32内の圧力センサ33の検出値に基づいてリードバルブ35の異常を判定する判定部39と、を設ける。
【選択図】図3

Description

この発明は、2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置に関する。
一般に、エンジン冷間始動時にあっては、空燃比が理論空燃比よりも濃いために三元触媒の還元作用が活発になる一方で酸化作用が不活発になる。
そこで、排気系へ2次空気を供給してエンジンの排気ガス成分のうち、HC,COを酸化反応で浄化させると共に、エンジン排気ガスを筒外で後燃焼させて触媒温度を早く上昇させる2次空気供給装置が知られている。
このような2次空気供給装置にあっては、エアポンプや開閉弁(ピボットバルブ及びリードバルブのこと。これらを一体化したものをカットバルブという)といった構成部品に異常が生じると、排気ガス成分の浄化効率が低下しエミッションが悪化するため、その異常を速やかに検出する必要がある。この種の異常を検出する技術としては、特許文献1,2に開示された技術が知られている。
特許文献1には、エアポンプと開閉弁との間の2次空気供給通路に圧力センサを配設し、検出した圧力値と圧力変動値とに基づいて2次空気供給装置の異常を検出することが示されている。また、特許文献2には、カットバルブ自体に圧力センサを配設し、エアポンプ停止、開閉弁閉制御時における圧力センサが検出した圧力脈動に基づいてカットバルブの異常を検出することが示されている。
しかしながら、特許文献1に示された技術にあっては、2次空気供給装置自体の異常は検出しうるが、構成部品のいずれが異常であるかを正確に判定することは難しい。特に、比較的小さな異物が挟まったようなピボットバルブの小開故障やリードバルブの開故障のように圧力変動が小さい場合には、圧力変動が減衰してノイズに埋もれてしまうために検出が困難である。
また、特許文献2に示された技術にあっては、ピボットバルブの異常を検出したうえでリードバルブの異常を検出するように構成されており、リードバルブのみの故障を検出することはできない。しかも、リードバルブは、それ自体が圧力変動により開閉するように構成されているため、圧力センサが検出した圧力変動が、正常動作によるものであるか、異常によるものなのか正確に検出することはできないという問題もある。
ところで、特許文献3には、リードバルブ動作音をマイクロフォンで検出することによって、リードバルブの異常を検出することが提案されているが、このような方法によると、動作音検出のための検出手段が必要となるため、コストがかかってしまうという問題がある。
特開2003−83048号公報 特開2003−314262号公報 特開平10−299462号公報
そこで、この発明は、上記した従来技術が有している問題点を解決するためになされたものであって、コストをかけることなくリードバルブの異常を速やかに検出することが可能な2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため第1の発明は、エアポンプとエンジンの排気系とを連通する2次空気供給通路に、前記2次空気供給通路内の圧力を検出する出力センサと、必要時に応じて前記エアポンプからの2次空気を排気系に供給する電子制御式の開閉弁と、前記開閉弁から前記排気系に向かってのみ流通させるリードバルブとを備えた2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置であって、
前記エンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて、前記エアポンプの駆動を停止し、且つ前記開閉弁を開くと共に、前記エアポンプが停止状態、且つ前記開閉弁が開状態における前記圧力センサの検出値に基づいて前記リードバルブの異常を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする。
第1の発明によれば、判断手段がエンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域、すなわち正圧領域であると判断すると、判定手段がエアポンプを停止させ、且つ開閉弁を開放すると共に、エアポンプの停止、且つ開閉弁が開状態における2次空気供給通路内の圧力変動を圧力センサにて検出させる。そして、圧力センサにて圧力変動が検出された場合には、エンジンの排気ガスが2次空気供給通路に流れ込んでおり、逆流防止弁としてのリードバルブの機能が損なわれている、すなわち、リードバルブに異常が発生していると判定する。これに対し、2次空気供給通路内における圧力変動が圧力センサにて検出されない場合には、エンジンの排気ガスが2次空気供給通路に流れ込んでおらず、リードバルブは正常に機能を発揮していると判定する。これにより、コストをかけることなくリードバルブの異常を速やかに検出することが可能となる。
上記目的を達成するため第2の発明は、第1の発明の構成に加えて、前記判断手段は、エンジンの空気吸入量に基づいて前記エンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断することを特徴とする。
第2の発明によれば、判断手段は、エンジンの空気吸入量に基づいてエンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断する。これにより、第1の発明の作用効果に加えて、エンジン制御用の既存の車載センサ、例えばエアフローセンサを用いることによって、エンジンの排気系に排気ガス圧力を検出する新たな検出手段を設ける必要はなくなるので、部品点数の増加及びコストの上昇を抑えることができると共に、リードバルブの異常検出装置とエンジン制御装置との回路構成の共用化を図ることができる。
上記目的を達成するため第3の発明は、第1又は第2の発明の構成に加えて、前記判定手段は、前記圧力センサの検出値が予め設定された閾値を超えた場合に前記リードバルブの異常を判定することを特徴とする。
上記目的を達成するため第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明の構成に加えて、前記閾値は、前記開閉弁の閉時における前記圧力センサの検出値に基づいて予め決定されていることを特徴とする。
第3、第4の発明によれば、判定手段は、圧力センサの検出値が予め設定された閾値を超えた場合にリードバルブの異常を判定すると共に、この閾値は、開閉弁の閉時における圧力センサの検出値に基づいて予め決定されている。これにより、第1又は第2の発明の作用効果に加えて、リードバルブの異常判定の成功率、精度を大幅に向上させることができる。
本発明の2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置によれば、判断手段がエンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域であると判断すると、判定手段がエアポンプを停止させ、且つ開閉弁を開放すると共に、エアポンプの停止、且つ開閉弁が開状態における2次空気供給路内の圧力変動を圧力センサによって検出する。圧力変動がある場合には、リードバルブに異常が発生していると判定し、圧力変動がなければ、リードバルブは正常に機能していると判定する。これにより、コストをかけることなくリードバルブの異常を速やかに検出することが可能となる。
以下、本発明の最も好適と思われる実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置の構成を示した概略図、図2は、同例におけるカットバルブの断面図、図3は、同例における制御装置において行われるリードバルブの異常検出フローチャートである。
図1に示されるように、2次空気供給装置30は、ガソリンエンジン車の排ガス浄化装置の1つとして取り付けられるものである。なお、ガソリンエンジンには、直列型、V型、水平対向型、等があるが、ここでは、水平対向型のガソリンエンジン(以下、エンジン)10に取り付けられた2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置について説明する。
まず、エンジン10の吸気系について説明する。
吸気系は、レゾネータ11、エアクリーナ12、エアフローセンサ13、エンジンECU14、ターボチャージャ15のコンプレッサ15A、インタークーラ16、スロットル17、インテークマニホールド18を備えて構成されている。
この吸気系によると、図示しない空気取り入れ口から取り込まれた吸入空気(1次空気)は、レゾネータ11によって共鳴が防止された状態でエアクリーナ12に送り込まれてダストが除去される。エアクリーナ12から排出された吸入空気は、エアフローセンサ13によってエンジン10に吸入される吸入空気量(GA値)が検出される。この吸入空気量GAは、エンジン10を制御するエンジンECU14に入力されて各種制御に供される。エアフローセンサ13を経た吸入空気は、排気ガスのエネルギーを用いたターボチャージャ15のコンプレッサ15Aにて急激に圧縮されて発熱、膨張する。この高温となった吸入空気はインタークーラ16にて冷却され、シリンダへの吸気密度が高められるようになっている。そして、吸入空気は、アクセルの踏み込み量に応じてスロットルバルブ17Aを開閉するスロットル17によって流量制御がなされたのち、インテークマニホールド18によってエンジン10の左右バンクの各シリンダに運ばれる。そして、エンジン10の各シリンダに運ばれた吸入空気は、燃料が混合されたのちシリンダ内で燃焼される。
次に、エンジン10の排気系について説明する。
排気系は、エキゾーストマニホールド20、エキゾーストパイプ21、ターボチャージャ15の排気タービン15B、プリ及びメイン三元触媒22,23、マフラ24を備えて構成されている。
この排気系によると、エンジン10の各シリンダから排出される排気ガスは、エキゾーストマニホールド20によってエキゾーストパイプ21に導かれたのち、ターボチャージャ15の排気タービン15Bを回転させることにより同軸上のコンプレッサ15Aを駆動する。それから、プリ及びメイン三元触媒22,23によって排気ガスに含まれるHC,COが酸化,NOxが還元による除去がなされると共に、マフラ24による消音、冷却がなされてから大気に放出される。
次に、2次空気供給装置30について説明する。
2次空気供給装置30は、エアポンプ31、2次空気供給通路32、圧力センサ33、ピボットバルブ34及びリードバルブ35が一体的に組み込まれたカットバルブ36、制御装置37を備えて構成されている。
2次空気を発生させるエアポンプ31は電気モータ駆動式であり、このエアポンプ31とエキゾーストマニホールド20とが2次空気供給通路32によって連通されている。この2次空気供給通路32には、2次空気供給通路32の内圧を検出する圧力センサ33と、2次空気供給通路32を開閉する左右バンク側のカットバルブ36とが、それぞれ左右両バンク毎に等しく介設されている。カットバルブ36は、圧力センサ33よりも下流側の2次空気供給通路32に設けられている。
図2に示されるように、カットバルブ36内に組み込まれたピボットバルブ(シャットバルブとも言う)34は、2次空気供給通路32を開閉可能とする電子制御式の開閉弁である。このピボットバルブ34の下流側には、薄い金属板を用いた逆流防止弁としてのリードバルブ35が配設されており、2次空気供給通路32からエンジン側に向かってのみ2次空気を流すようにその方向性が設定されている。そして、ピボットバルブ34が開制御されると、エアポンプ31が発生した2次空気がエンジン側、つまりエキゾーストマニホールド20に向けて噴出する一方で、ピボットバルブ34が閉制御されるとリードバルブ35が閉じてエキゾーストマニホールド20からエアポンプ側に向けての排気ガスの流れ込みが防止されるようになっている。
2次空気供給装置30の動作を制御する制御装置37は、エンジンを制御するエンジンECU14が兼ねており、左右バンクの圧力センサ33が検出した検出値が入力されると共に、エアポンプ31のモータ駆動、各ピボットバルブ34の開閉を制御する制御信号を出力する。
そして、この制御装置37は、車両のエンジン10、冷却系、潤滑系、吸排気系、動力伝達系等に装着されている各種の車載センサ、スイッチの検出値に基づいて、主として冷間始動時、つまり燃料濃度が濃く、A/Fが小さく、プリ及びメイン三元触媒22,23が十分に暖まっておらずその浄化機能が発揮され難い場合に、エアポンプ31を駆動すると共に、排気脈動に応じてピボットバルブ34を開制御することで、2次空気をエキゾーストマニホールド20に供給する。これにより、エンジン10の排気ガス成分のうち、HC,COが酸化反応で浄化されると共に、エンジン排気ガスが筒外で後燃焼してプリ及びメイン三元触媒22,23の温度を早く上昇させることによって、エミッションの悪化が抑制されるようになっている。
さらに、この制御装置37は、リードバルブ35の異常検出機能が備わっている。すなわち、この制御装置37は、2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置も兼ねている。
具体的には、制御装置37は、エアフローセンサ13が検出した吸入空気量GAに基づいて、エンジン10の排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断する判断手段としての判断部38と、判断部38の判断結果に基づいて、エアポンプ31の駆動を停止し、且つピボットバルブ34を開くと共に、エアポンプ31が停止状態、且つピボットバルブ34が開状態における圧力センサ33の検出値に基づいてリードバルブ35の異常を判定する判定手段としての判定部39とを備えている。
以下、制御装置37にて実行されるリードバルブ35の異常検出について図3に示されたフローチャートに沿って説明する。
なお、このリードバルブ35の異常検出は、始めに左バンク、次に右バンクの順で行われると共に、2次空気供給中であれば強制的に行われるように設定されているが、これに限定されるものではない。例えば、リードバルブ35の異常検出は、2次空気供給終了時に行われるように設定することも可能である。
ステップ10では、各種の車載センサ、スイッチの検出値に基づいてエンジン10の冷間始動時か否かを判断する。そして、既に温められたエンジンの再始動時であると判断するとステップ10を繰り返すようにリターンする。
また、エンジン冷間始動時ならば、2次空気供給装置(図中にあってはAIと略す)30の駆動を決定してステップ11に移行する。
ステップ11では、2次空気供給装置30の駆動を実行すると共に、ステップ12において、左右バンクの圧力センサ33の検出値に基づいて、エアポンプ31、左右バンクのピボットバルブ34の故障診断を行う。そして、エアポンプ31、左右バンクのピボットバルブ34のうち少なくとも何れか1つに故障があると診断した場合には、ステップ13に移行して、図示しない警告灯の点灯、点滅、或いは警告音の吹聴等によるユーザへの警告処理を行う。また、警告処理の履歴データを制御装置17に記憶格納させておきデータロガなどで読み出せるように構成することも可能である。
また、エアポンプ31、左右バンクのピボットバルブ34に故障がないと診断した場合には、ステップ14に移行して、エアフローセンサ13からの検出値に基づいて吸入空気量GAを読み込む。
吸入空気量GAを読み込んだならば、ステップ15に移行して、吸入空気量GAと予め設定された吸入空気量の下限値GALと上限値GAUとを比較することによって、エンジン10の排気ガス圧力が負圧にならない領域か否かを判断する。エンジン10の吸入空気量GAが予め設定された範囲内に収まっていれは、エンジン10の排気ガス圧力は負圧にならない領域、つまり、排気ガス圧力は当然、正圧となる。
なお、吸入空気量の下限値GALは、カットバルブ36内の圧力が負圧にならない値に予め設定されていると共に、吸入空気量の上限値GAUは、リードバルブ35の信頼性に影響を与えないカットバルブ36内圧力となるように予め設定されている。
すなわち、ステップ15においてエンジン10の排気ガス圧力が負圧にならない領域とは異なる領域にあると判断すると、ステップ14にリターンする。
また、負圧にならない領域の場合と判断すると、ステップ16に移行する。
ステップ16では、エアポンプ31の停止、左バンク側のピボットバルブ34の開制御を行ったのち、ステップ17に移行して、左バンク側の圧力センサ33によって予め設定された所定時間の圧力値P1を読み込む。読み込みが終了すると、ステップ18に移行して、圧力変動値ΔP1を算出する。そして、算出が終了すると、ステップ19に移行して、左バンク側のピボットバルブ34を閉制御すると共に、ステップ20にて、左バンク側の圧力センサ33が検出した検出値に基づいて算出した圧力変動値ΔP1と予め設定されていた閾値ΔP1Aとを比較する。
閾値ΔP1Aは、左バンク側の圧力センサ33の検出値にノイズがのっている場合があり、そのノイズのみによって発生する見かけ上の圧力脈動が左バンク側のリードバルブ35の異常によるものであると誤判定するのを防止するためのものである。すなわち、予め左バンク側のピボットバルブ34を閉状態とした場合の左バンク側の圧力センサ33の検出値を検出し、その検出値(例えば、最大値)に基づいて閾値ΔP1Aが設定されている。これにより、左バンク側のリードバルブ35の異常判定の成功率、精度を大幅に向上させることができる。
ここで、圧力変動値ΔP1が閾値ΔP1Aよりも大きければ、リードバルブ35が逆止弁としての機能を満たしていないと判定して、ステップ13に移行して、左バンク側のリードバルブ35の異常を判定する警告処理を行う。
これに対し、圧力変動値ΔP1が閾値ΔP1Aよりも小さければ、左バンク側の圧力センサ33が検出した圧力は大気圧に近くということになるので、左バンク側のリードバルブ35が逆止弁としての機能を満たしていると判定する。
そして、左バンク側のリードバルブ35の異常検出が終了すると、右バンク側のリードバルブ35の異常を検出するために、次のステップ21に移行する。
ステップ21〜25は、上述したステップ16〜20とほぼ同様の処理が実行されるように構成されている。すなわち、ステップ21では、右バンク側のピボットバルブ34の開制御を行ったのち、ステップ22に移行して、圧力センサ33によって予め設定された所定時間の圧力値P2を読み込む。読み込みが終了すると、ステップ23に移行して、圧力変動値ΔP2を算出する。そして、算出が終了すると、ステップ24に移行して、右バンク側のピボットバルブ34を閉制御すると共に、ステップ25にて、圧力センサ33が検出した検出値に基づいて算出した圧力変動値ΔP2と予め設定されていた閾値ΔP2Aとを比較する。
閾値ΔP2Aは、閾値ΔP1Aと同様に、右バンク側の圧力センサ33の検出値にノイズがのっている場合があり、そのノイズのみによって発生する見かけ上の圧力脈動が右バンク側のリードバルブ35の異常によるものであると誤判定するのを防止するためのものである。すなわち、予め右バンク側のピボットバルブ34を閉状態とした場合の右バンク側の圧力センサ33の検出値を検出し、その検出値(例えば、最大値)に基づいて閾値ΔP2Aが設定されている。これにより、右バンク側のリードバルブ35の異常判定の成功率、精度を大幅に向上させることができる。
ここで、圧力変動値ΔP2が閾値ΔP2Aよりも大きければ、右バンク側のリードバルブ35が逆止弁としての機能を満たしていないと判定して、ステップ13に移行して、右バンク側のリードバルブ35の異常を判定する警告処理を行う。これに対し、圧力変動値ΔP2が閾値ΔP2Aよりも小さければ、右バンク側の圧力センサ33が検出した圧力は大気圧に近いということになるので、右バンク側のリードバルブ35が逆流逆止弁としての機能を満たしていると判定したのちステップ10にリターンする。
以上述べたように本発明の2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置によれば、判断部38がエンジン10の排気ガス圧力が負圧にならない領域、すなわち正圧領域であると判断すると、判定部39がエアポンプ31を停止させ、且つピボットバルブ34を開放すると共に、エアポンプ31の停止、且つピボットバルブ34が開状態における2次空気供給通路32内の圧力変動を圧力センサ33にて検出させる。そして、圧力センサ33にて圧力変動が検出された場合には、エンジン10の排気ガスが2次空気供給通路32に流れ込んでおり、逆流防止弁としてのリードバルブ35の機能が損なわれている、すなわち、リードバルブ35に異常が発生していると判定する。これに対し、2次空気供給通路32内における圧力変動が圧力センサ33にて検出されない場合には、エンジン10の排気ガスが2次空気供給通路32に流れ込んでおらず、リードバルブ35は正常に機能を発揮していると判定する。これにより、コストをかけることなくリードバルブ35の異常を速やかに検出することが可能となる。
また、本発明によれば、判断部38は、エンジン10の空気吸入量に基づいてエンジン10の排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断する。これにより、エンジン制御用の既存の車載センサ、例えばエアフローセンサ13を用いることによって、エンジン10の排気系に排気ガス圧力を検出する新たな検出手段を設ける必要はなくなるので、部品点数の増加及びコストの上昇を抑えることができると共に、リードバルブ35の異常検出装置とエンジン制御装置との回路構成の共用化を図ることができる。
また、本発明によれば、判定部39は、圧力センサ33の検出値が予め設定された閾値ΔP1A,ΔP2Aを超えた場合にリードバルブ35の異常を判定すると共に、この閾値ΔP1A,ΔP2Aは、ピボットバルブ34の閉時における圧力センサ33の検出値に基づいて予め決定されている。これにより、リードバルブ35の異常判定の成功率、精度を大幅に向上させることができる
なお、本発明は、例えば、ターボエンジンのように排気圧力の高いエンジンに適用されるのが好ましいが、それに限定されるものではなく、排気圧力の比較的低い自然吸気エンジンでは実用範囲の診断領域を狭めることによって対応することができるようになっている。
また、本発明は、上述した水平対向型エンジンのみならず、直列型、V型、等、様々な形式のエンジンにも容易に適用することができる。
さらに、本発明における制御装置37は、エンジンECU14から独立して設けることも可能である。さらには、制御装置37をエンジンECU14とは異なる制御装置に兼ねさせることも可能である。
本発明に係る2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置の構成を示した概略図である。 同例におけるカットバルブの断面図である。 同例における制御装置において行われるリードバルブの異常検出フローチャートである。
符号の説明
10 エンジン
13 エアフローセンサ
14 エンジンECU
20 エキゾーストマニホールド(排気系)
30 2次空気供給装置
31 エアポンプ
32 2次空気供給通路
33 圧力センサ
34 ピボットバルブ(開閉弁)
35 リードバルブ(逆流逆止弁)
36 カットバルブ
37 制御装置
38 判断部(判断手段)
39 判定部(判定手段)

Claims (4)

  1. エアポンプとエンジンの排気系とを連通する2次空気供給通路に、前記2次空気供給通路内の圧力を検出する出力センサと、必要時に応じて前記エアポンプからの2次空気を排気系に供給する電子制御式の開閉弁と、前記開閉弁から前記排気系に向かってのみ流通させるリードバルブとを備えた2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置であって、
    前記エンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断結果に基づいて、前記エアポンプの駆動を停止し、且つ前記開閉弁を開くと共に、前記エアポンプが停止状態、且つ前記開閉弁が開状態における前記圧力センサの検出値に基づいて前記リードバルブの異常を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置。
  2. 前記判断手段は、エンジンの空気吸入量に基づいて前記エンジンの排気ガス圧力が負圧にならない領域を判断することを特徴とする請求項1に記載の2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置。
  3. 前記判定手段は、前記圧力センサの検出値が予め設定された閾値を超えた場合に前記リードバルブの異常を判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置。
  4. 前記閾値は、前記開閉弁の閉時における前記圧力センサの検出値に基づいて予め決定されていることを特徴とする請求項3に記載の2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置。
JP2006088550A 2006-03-28 2006-03-28 2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置 Expired - Fee Related JP4650834B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088550A JP4650834B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006088550A JP4650834B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007262974A true JP2007262974A (ja) 2007-10-11
JP4650834B2 JP4650834B2 (ja) 2011-03-16

Family

ID=38636206

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006088550A Expired - Fee Related JP4650834B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4650834B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105275651A (zh) * 2014-06-23 2016-01-27 福特环球技术公司 用于二次空气喷射与排气背压阀协调的方法和系统

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083048A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Toyota Motor Corp 2次空気供給装置
JP2003314262A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Toyota Motor Corp 2次空気供給通路開閉弁およびそれを用いた2次空気供給システムの故障診断装置
JP2005351198A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Toyota Motor Corp 二次空気供給装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003083048A (ja) * 2001-09-14 2003-03-19 Toyota Motor Corp 2次空気供給装置
JP2003314262A (ja) * 2002-04-25 2003-11-06 Toyota Motor Corp 2次空気供給通路開閉弁およびそれを用いた2次空気供給システムの故障診断装置
JP2005351198A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Toyota Motor Corp 二次空気供給装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105275651A (zh) * 2014-06-23 2016-01-27 福特环球技术公司 用于二次空气喷射与排气背压阀协调的方法和系统
CN105275651B (zh) * 2014-06-23 2020-06-26 福特环球技术公司 用于二次空气喷射与排气背压阀协调的方法和系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP4650834B2 (ja) 2011-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4304513B2 (ja) エバポガスパージシステムの異常診断装置
JP4506724B2 (ja) Pmトラッパの故障検出システム
US9163590B2 (en) Vaporized-fuel processing system
JP4333725B2 (ja) 内燃機関の排気還流装置
US7073323B2 (en) Secondary air supply apparatus and method for detecting abnormality thereof
US20080134677A1 (en) Intake Controller of Internal Combustion Engine
JP4737335B2 (ja) 内燃機関のegrシステム
US10345184B2 (en) Apparatus and method for diagnosing failure of sensor
CN103228900B (zh) Egr阀动作可否判断方法及装置
JP2008038813A (ja) 車両用エンジンの制御装置
JP2008002351A (ja) 内燃機関の排気還流装置
CN100575677C (zh) 设置有二次空气供应设备的内燃机的控制设备和控制方法
JP2008128114A (ja) 内燃機関の排気絞り弁故障診断装置
JP2008163795A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2007154772A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2003083035A (ja) エンジンの排気浄化装置
JP2008138621A (ja) 内燃機関の排気絞り弁故障診断装置
JP2008133779A (ja) 差圧センサの診断装置
JP4941458B2 (ja) 内燃機関の故障診断装置
JP4479420B2 (ja) 2次空気供給装置
JP3683175B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JPH11218045A (ja) 空燃比検出装置の故障検出装置
JP4650834B2 (ja) 2次空気供給装置のリードバルブの異常検出装置
JP2005248736A (ja) 排気バイパスシステムの故障診断装置
JP2010169008A (ja) 圧力センサの異常検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101116

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101118

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131224

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees