JP2007261994A - 油性液状アイライナー - Google Patents

油性液状アイライナー Download PDF

Info

Publication number
JP2007261994A
JP2007261994A JP2006089110A JP2006089110A JP2007261994A JP 2007261994 A JP2007261994 A JP 2007261994A JP 2006089110 A JP2006089110 A JP 2006089110A JP 2006089110 A JP2006089110 A JP 2006089110A JP 2007261994 A JP2007261994 A JP 2007261994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oily liquid
liquid eyeliner
eyeliner
component
wax
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006089110A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4773858B2 (ja
Inventor
Atsushi Mitsuida
淳 三井田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kose Corp filed Critical Kose Corp
Priority to JP2006089110A priority Critical patent/JP4773858B2/ja
Publication of JP2007261994A publication Critical patent/JP2007261994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4773858B2 publication Critical patent/JP4773858B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】塗布時に軽く、滑らかな使用感を有し、均一な化粧膜を瞼上に形成し、目を際立たせるといった化粧効果及びその持続性に優れ、経時に優れた油性液状アイライナーを提供する。
【解決手段】成分(a)有機変性合成粘土鉱物、成分(b)融点60〜100℃のワックス、を配合し、成分(a)の配合量が0.1〜5%、(b)の配合量が0.01〜10%であることを特徴とし、更には、B型回転粘度計(ローターNo.4)による測定において、25℃における粘度が、0.3〜3rpmの時20〜800Pa.sであり、12〜30rpmの時5〜60Pa.sであることを特徴とする油性液状アイライナー。
【選択図】なし

Description

本発明は、有機変性合成粘土鉱物と、融点60〜100℃のワックスとを配合することを特徴とする油性液状アイライナーに関し、更に詳しくは、塗布時に軽く、滑らかな使用感を有し、経時安定性の良好な油性液状アイライナーに関するものである。
油性液状アイライナーは、目の際に塗布することで、瞳を大きく見せ、目元をはっきりさせるといった化粧効果を持つものであり、ワックス、ロウ類、等の固形状油分、油溶性樹脂、着色顔料、光輝性顔料、体質粉体等の粉体、及び皮膜形成剤等から構成されており、化粧料としての使用感、及び機能性を演出するために、これらの配合検討が行われている。また、アイライナーとしての使用感及び機能性の両面を考慮して、チキソトロピー性を付与するため、デキストリン脂肪酸エステルや無水ケイ酸のような油ゲル化剤なども用いられてきた。(例えば、特許文献1、2、3参照)また、滑らかさを付与するために、瞼上で球が転がる特性を利用し、球状粉体を配合する方法等もなされてきた。(例えば、特許文献4参照)また、口紅のような油性化粧料においては、有機変性粘土鉱物を用いて、油相に構造性を持たせて経時安定性を向上させる技術が開示されている。(例えば、特許文献5、6参照)
特開平08−277302号公報(第7頁) 特開2001-187715号公報(第4頁) 特開2004−168662号公報(第4頁) 特開平11−302126号公報(第2頁) 特開平07−187954号公報(第4頁) 特開平09−2816号公報(第4頁)
特許文献1、2、3参照の技術では、経時的な安定性を確保するために融点60〜100℃のワックスを高配合する必要が生じ、均一な化粧膜を演出できないとか、塗布具の変形など使用性の悪化の原因となる場合があった。特許文献4の技術では、のび広がりが軽い使用感は得られるものの、瞼上に形成される化粧膜の平滑性が失われ、艶の無い、マットな仕上がりになる傾向があり、また、瞼の皺に粉体が入り込み、化粧膜の均一性を欠くといった欠点を生じる場合があった。特許文献5,6の技術では、ゲル収縮が大きいため、排液を抑えきれないといった問題点があり、使用時の滑らかな使用感を演出することができるが、経時安定性の点で満足のいくものは得られなかった。
このため、塗布時に軽く、滑らかな使用感を有し、経時安定性の良好な油性液状アイライナーの開発が望まれていた。
かかる実情において、本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、油性液状アイライナーにおいて、有機変性合成粘土鉱物と融点60〜100℃のワックスとを組み合わせて配合することにより、ワックスの配合量が低減でき、滑らかな使用感を有し、経時安定性が良好な、油性液状アイライナーを得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、成分(a)〜(b);
(a)合成の有機変性粘土鉱物
(b)融点60〜100℃のワックス
を配合する油性液状アイライナーを提供するものである。また、成分(a)の配合量が0.1〜5質量%、成分(b)の配合量が0.01〜10質量%であることを前記油性液状アイライナー、更にはB型回転粘度計(ローターNo.4)による測定において、25℃における粘度が、0.3〜3rpmの時20〜800Pa.sであり、12〜30rpmの時5〜60Pa.sである、油性液状アイライナーに関する。
本発明は、均一な化粧膜を瞼上に形成し、目元を際立たせるといった化粧効果の持続性及び経時安定性に優れた油性液状アイライナーを提供する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)は、塗布時の軽く、滑らかな使用感を有し、経時安定性を向上させる成分であり、特に、粘土鉱物が合成のケイ酸ナトリウム・マグネシウムであることが好ましく、層間に導入されるイオンはアンモニウムイオンが好ましい。このような成分(A)は特に限定されるものではないが、以下の方法により製造される。はじめに、ケイ酸溶液とマグネシウム溶解液を混合し、Si−Mg中間物質を得る。それをろ過・洗浄し、水酸化リチウムを添加後、水熱合成する。その後、乾燥・粉砕し、合成粘土鉱物Na33(Mg2.67Li0.33)(Si10)(OH)を得る。次に、その合成粘土鉱物を水に分散し、4級アンモニウム塩であるジメチルジステアリルアンモニウム(RN(CH+(R:C14〜18))を添加し、イオン交換を行う。そして、ろ過・洗浄・脱水・乾燥後、粉砕し、ケイ酸ナトリウム・マグネシウムとジメチルジステアリルアンモニウムイオンの複合体(ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト)を得る。このように得られた合成のジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトは、天然のジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(市販品としては、ベントン38V BC(エレメンティス社製)などが挙げられる)に比べ、ゲル収縮が小さいチキソトロピー性の高いゲルを付与することができるため、特に油性剤型において経時安定性が良好なものが得られる。このような合成のジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトは、市販品としては、ルーセンタイトSAN(コープケミカル社製)が例示できる。
本発明の油性液状アイライナーにおける成分(a)の配合量は、0.1〜5質量%(以下単に「%」で示す。)が好ましく、0.5〜2%がより好ましい。この範囲であれば、塗布時の軽く、滑らかな使用感を有し、経時安定性の点で満足のいくものが得られる。
本発明に用いられる成分(b)融点60〜100℃のワックスは、本発明の油性液状アイライナーにおいて、目を際だたせる化粧効果を演出し、化粧膜の均一性を高めるワックスであり、通常、化粧品に使用されるワックスより選択されるものである。例えば、エチレン・プロピレンコポリマー、ポリエチレンワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ミツロウ等が挙げられる。市販品としては、EPSワックス(日本ナチュラルプロダクツ社製)、PERFORMALENE 655、PERFORMALENE 500(ニューフェーズテクノロジー社製)、PM−WAXX82(日興リカ社製)、OZOKERITE WAX SP−273P(STRAHL & PITSCH社製)、ムルチワックスW−445(SONNEBORN社製)、NC−1630キャンデリラワックス(セラリカ野田社製)、精製キャンデリラワックスSR−3、高融点キャンデリラワックスFR100、精製キャンデリラワックスMD−21(日本ナチュラルプロダクツ社製)等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の油性液状アイライナーにおける成分(b)の配合量は、0.01〜10%が好ましく、4〜7%が特に好ましい。この範囲であれば、化粧効果、化粧膜の均一性の点で満足のいくものが得られる。
本発明の油性液状アイライナーには、着色、紫外線遮断、メーキャップ効果、感触調整効果等を目的として成分(a)以外の粉体も配合する。通常化粧料に用いられる粉体であれば、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、無水ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良く、その表面を油剤処理、シリコーン化合物処理、フッ素化合物処理、金属石鹸処理、界面活性剤処理、アミノ酸系化合物処理、水溶性高分子処理等を施してあってもよい。本発明の油性液状アイライナーにおける、これら粉体の含有量は、粉体の配合目的等により異なるが、概ね0.1〜40%である。
本発明の油性液状アイライナーには、成形性の向上や、エモリエント感の付与等を目的として成分(b)以外の油性成分も配合する。通常化粧料に用いられる油性成分であれば特に限定されず、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリルトリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、デンプン脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。
本発明の油性液状アイライナーには、成分(b)の層間を広げる目的として、油溶性極性物質であるプロピレンカーボネイト等も配合し、その含有量は概ね0.1〜3%である。
本発明の油性液状アイライナーには、速乾性を向上させる目的として揮発性油剤も配合する。通常化粧料に用いられる揮発性油剤より選択されるものであり、例えば、軽質流動イソパラフィン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、イソドデカン等が挙げられる。市販品としては、IPソルベント1620MU(出光興産社製)、IPソルベント2028(出光興産社製)、シリコンKF−995(信越化学工業社製)、シリコンKF−994(信越化学工業社製)等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。これら揮発性油剤の含有量は、概ね0.1〜70%である。
本発明の油性液状アイライナーには、前記した成分の他に、必要に応じて、通常化粧料に使用される成分、例えば、保湿、粉体分散、感触調整の為の界面活性剤、紫外線吸収剤、被膜形成剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料、などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
ここで用いられる界面活性剤としては、化粧品一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
本発明の油性液状アイライナーは、特に限定されるものではないが、以下の製法により調製する。例えば、成分(b)及びその他の油剤を混合溶解し、次いで、成分(a)を添加混合し、必要に応じてその他の成分を添加し、均一分散する。
本発明の油性液状アイライナーは、静置状態においては、油層中のゲル構造を強固に保ち、比較的高粘度であり、経時的に安定であるが、力を加えたとき、つまり塗布時にはそのゲル構造が崩れやすいため、滑らかに伸び広がり、再び静置時に粘度が回復する特徴つまり優れたチキソトロピー性を有するものである。本発明における粘度は、B型回転粘度計(ローターNo.4)による測定において、25℃における粘度が、0.3〜3rpmの時20〜800Pa.sであり、12〜30rpmの時5〜60Pa.sであることが好ましく、より好ましくは0.3〜3rpmの時30〜500Pa.sであり、12〜30rpmの時7〜40Pa.sである。この粘度領域この範囲であれば、塗布時の滑らかな使用感及び、経時安定性の点で満足のいくものが得られる。
以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜5及び比較例1〜3:油性液状アイライナー
表1に示す処方の油性液状アイライナーを下記製法により調製し、「塗布時の滑らかな使用感」や「化粧膜の均一性」、「化粧効果の持続性」、さらに「経時安定性」の各項目について以下に示す評価方法により評価し、結果を併せて表1に示した。
*1 ブチルワックス201(興立化学社製)
*2 ルーセンタイトSAN−P(コープケミカル社製)
*3 ベントン 38V BC(エレメンティス社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を加熱溶解する。また、成分(10)の一部と(7)〜(9)を混合し、膨潤する。
B.Aに成分(11)〜(15)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填して油性液状アイライナーを得た。
(評価方法:「塗布時の滑らかな使用感」、「化粧膜の均一性」、「化粧効果の持続性」、「経時安定性」)
20名の化粧品専門パネルに、上記の実施例及び比較例の油性液状アイライナーを使用してもらい、各々に対して「塗布時の滑らかな使用感」、「化粧膜の均一性」、「化粧効果の持続性」、「経時安定性」の各評価項目について、下記の(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、各試料ごとの評点の平均値を(2)4段階判定基準を用いて判定した。尚、化粧効果の持続性については、塗布6時間後における化粧効果について評価してもらった。
(評価項目)
a.使用性(塗布時の滑らかさ)
b.使用性(仕上がり膜の均一性)
c.化粧効果の持続性
d.経時安定性
(1)7段階評価基準:
[評 価] :[評 点]
非常に良い : 6
良い : 5
やや良い : 4
普通 : 3
やや悪い : 2
悪い : 1
非常に悪い : 0
(2)4段階判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
5点以上 : ◎
3点以上 5点未満 : ○
1点以上 3点未満 : △
1点未満 : ×
(評価方法:「経時安定性」)
経時安定性の評価については、上記の実施例及び比較例の油性アイライナーを室温と40℃で一ヶ月間保存し、その時の状態を観察し室温保存品と比較して、下記3段階判定基準により評価した。
3段階判定基準:
[室温品と比較した結果] :[判 定]
変化なし : ◎
若干変化あり : △
変化あり : ×
表1の結果から明らかなように、本発明品1〜5のアイライナーは、比較品1〜3のアイライナーに比較し、「塗布時の滑らかな使用感」、「化粧膜の均一性」、「化粧効果の持続性」、「経時安定性」の全ての面で優れた特性を有していることがわかった。特に、本発明のアイライナーは、瞳を大きく見せ、目元をきわだたせるという化粧効果に優れ、仕上がり膜の均一性が高いといった官能特性上、非常に優れたものである。
一方、成分(a)有機変性合成粘土鉱物を配合していない比較品1では、仕上がり膜の均一性、化粧効果の持続性及び経時安定性の点で特に満足のいくものが得られず、成分(b)の替わりに天然のジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトを配合している比較品2では、仕上がり膜の均一性、化粧効果の持続性、及び経時安定性の点で満足のいくものが得られなかった。また、粘土鉱物のような増粘剤を用いず、ワックス成分を多量配合した比較例3では、塗布時の滑らかな使用感や化粧膜の均一性の点で満足のいくものが得られなかった。
実施例6:油性液状アイライナー
(成分) (質量%)
(1)ポリイソブチレン・セレシン混合物*1 3.5
(2)パルミチン酸デキストリン 4
(3)ポリエチレンワックス 4
(4)パラフィンワックス 2
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)軽質流動イソパラフィン 残量
(7)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト*2 2.5
(8)プロピレンカーボネイト 0.5
(9)デカメチルシクロペンタシロキサン*4 10
(10)シリコーン処理黒酸化鉄 15
(11)フッ素化合物処理セリサイト 5
(12)フッ素化合物処理タルク 8
(13)シリコーン処理マイカ 0.5
(14)シリル化処理無水ケイ酸 2
(15)油溶性ローズマリーエキス 0.1
*4 シリコンKF−995(信越化学社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を加熱溶解し、また、成分(6)の一部と(7)〜(8)を混合し、膨潤する。
B.Aに成分(9)〜(15)を加え、均一に混合する。
C.Bを容器に充填して油性液状アイライナーを得た。
実施例6の油性液状アイライナーは、25℃における粘度が、0.3〜3rpmの時480Pa.sであり、12〜30rpmの時19Pa.sである、塗布時の軽く滑らかな使用感、化粧膜の均一性、に優れ、良好な化粧効果の持続性、経時安定性を有するものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a),(b);
    (a)有機変性合成粘土鉱物
    (b)融点60℃〜100℃のワックス
    を配合することを特徴とする油性液状アイライナー。
  2. 成分(a)が、合成ケイ酸ナトリウム・マグネシウムのジメチルジステアリルアンモニウム変性であることを特徴とする請求項1記載の油性液状アイライナー。
  3. 成分(a)の配合量が0.1〜5質量%、成分(b)の配合量が0.01〜10質量%であることを特徴とする請求項1又は2記載の油性液状アイライナー。
  4. B型回転粘度計(ローターNo.4)による測定において、25℃における粘度が、0.3〜3rpmの時20〜800Pa.sであり、12〜30rpmの時5〜60Pa.sであることを特徴とする請求項1〜3の何れかの項記載の油性液状アイライナー。
JP2006089110A 2006-03-28 2006-03-28 油性液状アイライナー Active JP4773858B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006089110A JP4773858B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 油性液状アイライナー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006089110A JP4773858B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 油性液状アイライナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007261994A true JP2007261994A (ja) 2007-10-11
JP4773858B2 JP4773858B2 (ja) 2011-09-14

Family

ID=38635339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006089110A Active JP4773858B2 (ja) 2006-03-28 2006-03-28 油性液状アイライナー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4773858B2 (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6333312A (ja) * 1986-07-29 1988-02-13 Shiseido Co Ltd 化粧料
JPS6447706A (en) * 1987-08-19 1989-02-22 Shiseido Co Ltd Cosmetic
JPH11189513A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Kao Corp 水系メイクアップ化粧料
JP2000513004A (ja) * 1996-12-16 2000-10-03 ロレアル 少なくとも一つの高分子染料を含む水性分散物形態の化粧品組成物
JP2003171220A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Nippon Junyaku Kk 化粧料、化粧料用バインダー及びその製法
JP2004224709A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Nonogawa Shoji Kk 油中水型乳化化粧料
JP2004359483A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Topy Ind Ltd 低フッ素溶出性の変性フッ素ケイ酸塩粉体、及びその製造方法、ならびに該粉体を用いた組成物
JP2005187397A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Nippon Shikizai Inc 筆ペン型化粧料用液状化粧料

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6333312A (ja) * 1986-07-29 1988-02-13 Shiseido Co Ltd 化粧料
JPS6447706A (en) * 1987-08-19 1989-02-22 Shiseido Co Ltd Cosmetic
JP2000513004A (ja) * 1996-12-16 2000-10-03 ロレアル 少なくとも一つの高分子染料を含む水性分散物形態の化粧品組成物
JPH11189513A (ja) * 1997-12-25 1999-07-13 Kao Corp 水系メイクアップ化粧料
JP2003171220A (ja) * 2001-12-07 2003-06-17 Nippon Junyaku Kk 化粧料、化粧料用バインダー及びその製法
JP2004224709A (ja) * 2003-01-21 2004-08-12 Nonogawa Shoji Kk 油中水型乳化化粧料
JP2004359483A (ja) * 2003-06-03 2004-12-24 Topy Ind Ltd 低フッ素溶出性の変性フッ素ケイ酸塩粉体、及びその製造方法、ならびに該粉体を用いた組成物
JP2005187397A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Nippon Shikizai Inc 筆ペン型化粧料用液状化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP4773858B2 (ja) 2011-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5771419B2 (ja) 睫用化粧料
JP5908674B2 (ja) 油性化粧料
JP2006089470A (ja) 頭髪用着色料
JP2006306849A (ja) 水中油型アイメークアップ化粧料
JP2002128629A (ja) 油性化粧料
JP5770488B2 (ja) 油性スティック状口唇化粧料
JP5784932B2 (ja) 油性固形化粧料
JP2004238363A (ja) 油中水型睫用化粧料
JP2000119134A (ja) 油性固型化粧料
JP2004217613A (ja) 油性固形化粧料
JP2006241003A (ja) 油性固形化粧料
JP3634977B2 (ja) 油性化粧料
JP6468891B2 (ja) 油性メイクアップ化粧料
JP3881603B2 (ja) 口唇化粧料
JP2002265333A (ja) 肌の凹凸隠し用油性化粧料
JP7299811B2 (ja) 睫用化粧料
JP2017088602A (ja) 油性固形化粧料
JP4773858B2 (ja) 油性液状アイライナー
JP2002234819A (ja) マスカラ用下地化粧料
JP2003113042A (ja) 水中油型メ−キャップ化粧料
JP2001279040A (ja) 油性透明組成物及びこれを含有する化粧料
JP2002128640A (ja) 口唇化粧料
JP2012184207A (ja) 油性アイライナー化粧料
JP2002193749A (ja) 口唇化粧料
JP2005263699A (ja) 睫用化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090226

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110624

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140701

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4773858

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250