JP2005263699A - 睫用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布後の乾きが速く、色移りの生じにくいうえに、伸びが良く、カールキープ効果に優れ、さらに保存安定性に優れた睫用化粧料を提供する。
【解決手段】特定のハイドロフルオロエーテルと、シリコーン系樹脂と、特定のワックス、さらに場合により極性油を含有する睫用化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、乾燥速度が速く、伸びが良く、カールキープ効果や保存安定性に優れた睫用化粧料に関する。
従来よりマスカラ等の睫用化粧料は、色移りを防ぐ目的で、塗布後にすばやく塗膜が乾燥するように揮発性シリコーンや軽質イソパラフィン等の揮発性油剤を多量に配合し、またカールキープ効果を高めるために、ワックスやシリコーン樹脂類等を配合することにより塗膜強度を増加させるという提案がなされてきた(特許文献1参照)。しかしながら、こうした揮発性シリコーンや軽質イソパラフィン等の揮発性油剤を多量に配合した組成物であっても、これらの揮発性が弱いために、揮発性油剤が揮発するまでの時間が長くなっていまい、色移りが生じるという欠点があった。また、これらの問題点を改善するために、乾燥促進剤として揮発性ポリフッ素化溶媒を使用した組成物の提案がなされている(特許文献2参照)が、この組成物においては皮膜強度が貧弱であり、カールキープ効果に乏しく、保存安定性も充分ではなく、当該溶媒と固形分が分離してしまうという問題があった。また、ただ単にワックスやシリコーン樹脂等の配合量を増加させるだけでは、カールキープ力は向上するものの、塗布時の伸びが悪くなり、保存安定性も悪化するという欠点があった。
特開平7−196449号公報 特許第3452820号公報
本発明の目的とするところは、塗付後の乾きが速く、伸びが良く、カールキープ効果に優れ、さらに保存安定性に優れた睫用化粧料を提供することにある。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のハイドロフルオロエーテル、シリコーン系樹脂、特定のワックス類を組み合わせて配合することにより、塗布後の乾きが速いうえに伸びが良く、カールキープ効果に優れ、さらに保存安定性に優れる睫用化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明の請求項1の発明は、下記(a)〜(c)を含有することを特徴とする睫用化粧料である。
(a)一般式(1):
2n+1−O−C2x+1 (1)
(式中、nは1〜6、xは1〜6である。)
で示されるハイドロフルオロエーテル、
(b)シリコーン系樹脂、
(c)石油系ワックス及び/または合成ワックスより選択される、少なくとも1種または2種以上のワックス、
請求項2の発明は、さらに(d)極性油を含有する請求項1記載の睫用化粧料であり、請求項3の発明は、さらにシリコーン系樹脂がパーフルオロアルキルジメチル・トリメチルシロキシケイ酸及び/またはトリメチルシロキシケイ酸である請求項1または2記載の睫
用化粧料である。
本発明により、塗布後の乾きが速く、色移りの生じにくいうえに、伸びが良く、カールキープ効果に優れ、さらに保存安定性に優れた睫用化粧料を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について詳述する。
本発明に用いるハイドロフルオロエーテルは一般式(1):
2n+1−O−C2x+1 (1)
(式中、nは1〜6、xは1〜6である。)
で示される構造を有する化合物であり、具体的にはC49OCH3、C49OC25、C511OC25、C37OC49、C49OC49などが挙げられ、3M社から「Cosmetic Fluid CF−61」の名称で発売されているメチルパーフルオロブチルエーテルや「Cosmetic Fluid CF−76」の名称で発売されているエチルパーフルオロブチルエーテル等がある。これらのハイドロフルオロエーテルは単独で配合するだけでなく、1種または2種類以上のものを混合して用いてもよい。またその配合量は、保存安定性や乾燥速度の面から、化粧料全量に対して10〜60質量%(以下、%とする)が好ましく、より好ましくは15〜50%、さらに好ましくは20〜40%である。
本発明に用いるシリコーン系樹脂は、メチルシリコーン、メチルフェニルシリコーンの高重合物、トリメチルシロキシケイ酸、さらに変性されたシリコーン樹脂としてはアクリルシリコーン、フッ素変性シリコーン等が挙げられ、変性された部分がブロック状態に結合していてもグラフト状態やペンダント状態に結合していてもよく、高分子内にポリシロキサン構造を有し、皮膜形成可能な樹脂は全て含まれる。中でもシリコーン系樹脂として、パーフルオロアルキルジメチル・トリメチルシロキシケイ酸またはトリメチルシロキシケイ酸を使用すると皮膜の形成性および塗膜の強靭性の点で好ましい。
本発明に用いるシリコーン系樹脂は1種または2種以上を適時選択して用いることができ、またその配合量は、塗布時の伸びやカールキープ効果の面から、化粧料全量に対して5〜40%であることが好ましく、より好ましくは8〜30%である。尚、トリメチルシロキシケイ酸としては、SR−1000(GE東芝シリコーン社製)として市販されているものを使用できる。
本発明の睫用化粧料は、石油系ワックス及び/または合成ワックスを用いることにより、本発明の目的とする伸びの良さとカールキープ力を得ることができる。これらの石油系ワックス及び/または合成ワックスは通常化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、石油系ワックスの例としては、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等が挙げられ、合成ワックスとしては、ポリエチレンワックス、α−オレフィンオリゴマー、ポリブテン、エチレンプロピレンコポリマー等が挙げられる。
本発明においては、これらの石油系ワックス及び/または合成ワックスの中から、1種または2種以上を適時選択して用いることができ、中でも、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、パラフィンワックスから選択されることが、伸びの良さやカールキープ力の点でより好ましい。またその配合量は、睫用化粧料のカールキープ効果や粘度、または伸びの良さを考慮して調整可能であるが、化粧料全量に対して1〜30%であり、好ましくは3〜25%、さらに好ましくは5〜20%である。
また本発明には、上記のワックス以外のワックス類についても本発明の効果を損なわない程度であれば1種または2種以上を組み合わせて用いても良い。その例としてはキャンデリラロウ、カルナウバロウ、モクロウ、ココアバター等の植物由来のワックスやオゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックスやミツロウ、鯨蝋、ラノリンワックス、ラノリン誘導体等の動物由来のワックスなどが挙げられる。
本発明においては、さらに極性油を含有させることにより、保存安定性を向上し、塗付時の伸びをよくすることができる。極性油とは、分子内に極性基を有する非シリコ−ン系の常温にて半固形又は液体の油剤であり、このような例としては、パルミチン酸2−エチルヘキシル,2−エチルヘキサン酸セチル,イソノナン酸イソトリデシル等の脂肪酸と一価のアルコールのエステル、ジカプリン酸プロピレングリコール,ジカプリン酸ネオペンチルグリコール,ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール等の脂肪酸とグリコールのエステル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルなどの脂肪酸とグリセリンのエステル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル,ジイソステアリン酸ポリグリセリル,トリイソステアリン酸ポリグリセリル等の脂肪酸とポリグリセリンのエステル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン,テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトールなどの脂肪酸と多価アルコールのエステル、リンゴ酸ジイソステアリルなどの水酸基を持つエステル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル,炭酸ジアルキルなどの二塩基酸のエステル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル,マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル等の脂肪酸とステロールとのエステル等が挙げられる。
本発明においては、これらの極性油を一種または二種以上用いることができ、中でも、ポリグリセリン脂肪酸エステルを選択すると、保存安定性が良好で、塗布時の伸びがより滑らかな睫用化粧料を得ることができる。このような市販品としては、コスモール42、コスモール43(日清製油社製)等が挙げられる。またその配合量は、効果の面から、化粧料全量に対して0.1〜15%が効果の上で好ましく、より好ましくは0.5〜10%、さらに好ましくは1〜5%である。。
本発明の睫用化粧料は、種々の形態で用いることができ、固形形態または液状形態のマスカラやマスカラ下地、マスカラオーバーコートなど睫毛に塗付する剤型に配合し、常法に従い製造することができる。
本発明の睫用化粧料は、前記の各成分に加えて必要に応じて、かつ本発明の効果を損なわない範囲において、化粧品において一般的に用いられる各種の成分、例えば、界面活性剤、固形または半固形または液状の油性成分、保湿剤、有機変性粘度鉱物等の増粘剤、色素、顔料、香料、殺菌剤、防腐剤、紫外線吸収剤、溶剤、抗炎症剤、抗アンドロゲン剤、育毛剤、抗酸化剤、清涼剤、生薬抽出物やビタミン類、キューティクル保護成分等を適時配合することができる。
本発明に用いることのできる上記色素または顔料は、メイクアップ化粧料として使用される顔料であれば何でもよく、板状、紡錘状、針状等の形状、粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン・酸化チタン焼結物、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイト、タルク、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、カオリン、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、珪ソウ土、ヒドロキシアパタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、
雲母チタン、二酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、紺青被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、有機顔料被覆雲母チタン、酸化鉄・酸化チタン被覆合成金雲母、魚燐箔、二酸化チタン被覆ガラスフレーク、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、二酸化チタン被覆ガラスフレーク等の光輝性粉体類、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フッ素系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスチレン系樹脂、スチレン−アクリル共重合体樹脂等のコポリマー樹脂、ポリプロピレン系樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂等の有機高分子樹脂粉体、N−アシルリジン等の有機粉体類、澱粉、シルク粉末、セルロース粉末等の天然有機粉体、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、アルミニウム粉、金粉、銀粉等の金属粉体、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等が挙げられ、一種または二種以上が任意に選択されて用いられても良い。またこれらの顔料は、表面をシリコーン、ラウロイルリジン、ステアロイルグルタミン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩、ポリエチレンその他油剤等で被覆処理されていても良い。
本発明に用いることのできる前記界面活性剤は、このような界面活性剤としては、通常化粧料に一般に用いられている界面活性剤であれば何れでも良く、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用でき、例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。これらは一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
また本発明においては、本発明の効果を妨げない範囲で、極性油以外の油性成分を含有することができる。このような例としては、高級脂肪酸類、高級アルコール類等の固体油
、極性を有さない炭化水素、シリコーン系油、フッ素系油等が挙げられる。脂肪酸としては、ステアリン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸等、高級アルコールとしてはセチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール等、極性を有しない炭化水素としては、流動パラフィン、スクワラン等、シリコーン系油としては、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等、フッ素系油としては、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上組み合わせて用いることができる。
本発明には、本発明の効果を損なわない範囲で水性成分を配合することができる。このような水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよい。例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体等の水溶性樹脂などが挙げられ、これらを一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、これらの実施例により本発明の技術範囲が限定されるものではない。尚、表中の数値は含有量(%)を表わす。実施例に先立ち、各実施例で採用した評価方法を説明する。
(1)保存安定性評価試験方法
所定の方法で調製した睫用化粧料を5〜35℃の1サイクル/日の往復恒温槽内に放置して、3週間後の保存安定性を下記の評価基準に従って評価した。
分離、凝集なし ;○
若干、上澄み液の分離が見られる ;△
分離、凝集あり ;×
(2)使用特性評価試験方法
女性パネラー20名によって、塗布したときの使用特性(なめらかなのびの良さ)、乾きの速さ(皮膜形成の速さ)、および塗布後10分間放置したときの経時持続性(カールキープ力)について下記の評価基準に従って評価した。
良いと答えた人数が18人以上 ;◎
〃 14〜17人;○
〃 7〜13人;△
〃 6人以下 ;×
・油中水型睫用化粧料の調製方法
ハイドロフルオロエーテルを除く油溶性成分およびシリコーン系樹脂を70℃以上に加熱して均一に溶解し、これにワックス類、顔料等を分散させる。これを50℃以下まで冷却した後、常温のハイドロフルオロエーテルを徐々に加え、良く混合する。ここで、シリコーン系樹脂の一部または全部は予めハイドロフルオロエーテルに溶解させた後に混合す
る場合もある。次に50℃以下にて水相成分を添加し、ホモミキサーで乳化後、所定の気密容器に装てんして目的の油中水型睫用化粧料を得る。
・油性睫用化粧料の調製方法
ハイドロフルオロエーテルを除く油溶性成分およびシリコーン系樹脂を70℃以上に加熱して均一に溶解し、これにワックス類、顔料等を分散させる。これを50℃以下まで冷却した後、常温のハイドロフルオロエーテルを徐々に加え、良く混合する。ここで、シリコーン系樹脂の一部または全部は予めハイドロフルオロエーテルに溶解させた後に混合する場合もある。その後ホモミキサーで攪拌しながら40℃まで冷却し所定の気密容器に装てんして目的の油性睫用化粧料を得る。
上記各組成物の成分組成及び評価試験結果を表1、表2に示す。
Figure 2005263699
Figure 2005263699
表1、表2に示すように、本発明の実施例1〜8のものは、保存安定性及び使用特性、乾きの速さ、経時持続性、移りにくさの全ての点において比較例1〜8のものより明らかに優れている。
以上記載の如く、本発明により、塗付後の乾きが速く、色移りの生じにくいうえに、伸びが良く、カールキープ効果に優れ、さらに保存安定性に優れた睫用化粧料を提供することができ、例えば液状のマスカラなどの睫毛に塗付する剤型に配合し、常法に従い製造することができる。

Claims (3)

  1. 下記成分(a)〜(c)を含有することを特徴とする睫用化粧料。
    (a)一般式(1):
    2n+1−O−C2x+1 (1)
    [式中、nは1〜6、xは1〜6である。]
    で示されるハイドロフルオロエーテル
    (b)シリコーン系樹脂
    (c)石油ワックス及び/または合成ワックスより選択される、少なくとも1種または2種以上のワックス
  2. さらに(d)成分として、極性油を含有することを特徴とする請求項1記載の睫用化粧料。
  3. シリコーン系樹脂がパーフルオロアルキルジメチル・トリメチルシロキシケイ酸及び/またはトリメチルシロキシケイ酸である請求項1または2記載の睫用化粧料。
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