JP2007260274A - イオントフォレーシス装置及びイオントフォレーシス投与用組成物 - Google Patents

イオントフォレーシス装置及びイオントフォレーシス投与用組成物 Download PDF

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英郎 秋山
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Abstract

【課題】遮光包装等の特別な保存状態を確保することなく、光照射下において長期間保存可能、且つ、安全性の高いイオントフォレーシス装置及びその投与用組成物を提供する。
【解決手段】直流電源12と、直流電源のアノードに接続された作用側電極構造体20、及びカソードに接続された非作用側電極構造体40とから構成され、作用側電極構造体20に保持される薬物を、直流電源12からの電圧によって生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、作用側電極構造体20には、薬物の酸化防止剤としてエリソルビン酸又はその塩である物質が前記薬物と混合して保持されていることを特徴とするイオントフォレーシス装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気的駆動力を利用して、非侵襲的に薬物を生体内へと導入するイオントフォレーシスの技術分野に関するものである。
従来、動物や人体などの生物体に対して手術や注射等の処置を施す際に、その痛みを感じさせない又は和らげる目的で麻酔薬が利用されている。麻酔には大別して全身麻酔と局所麻酔とが存在し、特に近年は、患者等の身体の負担や処置の簡便さといった観点から局所麻酔が望まれる場合も多い。
麻酔薬を含めて広く薬剤の投与方法は、注射によるか、経口するか、皮膚表面に塗布(噴霧)することで投与されるのが一般的である。しかし、局所麻酔薬の場合は、経口では目的の局部に対してのみ必要な程度にまで麻酔を効かせることは困難であり、単に塗布(噴霧)した場合でも、皮膚角質層等の存在によって薬剤が十分に浸透しない。よって、注射により皮下や静脈内、筋肉内等に投与される場合が多いが、当然に患者は痛みを伴うという弊害がある。
この問題を解決するために、以下の特許文献1、特許文献2に示すように、電気的な駆動力を利用して、非侵襲的に生体表面(皮膚や粘膜など)から麻酔薬等の薬剤を局所的に投与する方法や装置、更には投与用の組成物が提案されている。
特許文献1には、例えば、「約1〜10%のリドカインと、約0.01〜0.2%のエピネフリンと、1種類以上の酸化防止剤若しくは金属キレート剤とを含む電気的補助経皮投与用組成物」が開示されており、一方特許文献2には、例えば、「第1の電極を有するアノードアセンブリと、前記第1の電極と電気的に接続しているエピネフリンを含有するドナーハイドロゲルとを備えた、電気的にアシストされたドラッグデリバリー装置用の密閉された電極アセンブリであって、該密封されたアノードアセンブリが、少なくとも12ヶ月間25℃で、物理的、化学的、電気的、電気化学的、または微生物的に安定である、上記アセンブリ」が開示されている。
特表2001−505197号公報 特開2005−319288号公報
上記の両文献にも記載されているが、例えばリドカインなどの局所麻酔剤を投与する場合には、同時にエピネフリンが投与されることが多い。これは、エピネフリンが有する血管収縮作用によって、生体内に投与された局所麻酔剤が、血流により当該局部から拡散してしまうことを防止するためであり、当該局所においてのみ局所麻酔剤の効果を十分に発揮させることを目的としている。
このエピネフリンという物質は、その特性上、酸素存在下で急激に酸化・分解されるため、そのままでは長期間保存しておくことは不可能である。かかる点を改善すべく、上述した特許文献1及び特許文献2においてはいずれも、エピネフリンの酸化防止剤として亜硫酸ナトリウム塩(ピロ亜硫酸ナトリウム(メタ重亜硫酸ナトリウム)、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム等)を混合させている。
確かに亜硫酸ナトリウム塩を混合させることによって、亜硫酸ナトリウム塩が有する還元力によりエピネフリンの酸化を一定程度防止する効果は認められる。しかしながら、当該効果は特定の条件の下でのみ発揮されるに過ぎず、例えば、光が照射される条件下においては、亜硫酸ナトリウム塩が酸化防止剤として有効に機能しない。これを防止するには、装置全体を遮光状態に包装するなどして対応している。
この遮光包装は、例えばアルミニウムが蒸着された樹脂フィルムなどが利用されることが多く、このような特殊な包装を用いることはコストの上昇に繋がる。
又、生体内へ薬物(薬物イオン)を投与する装置に使用されるのであるから、酸化防止剤が生体にとって安全性が高い物質であればあるほど望ましい。
本発明は、このような問題点を解決するべくなされたものであって、薬物として例えば酸化され易いエピネフリンが使用されていても、遮光包装等の特別な保存状態を確保することなく、光照射下において長期間保存可能、且つ、安全性の高いイオントフォレーシス装置及びその投与用組成物を提供するものである。
以下の実施形態で詳細に説明するように、直流電源と、該直流電源のアノードに接続された作用側電極構造体、及びカソードに接続された非作用側電極構造体とから構成され、前記作用側電極構造体に保持される薬物を、前記直流電源からの電圧によって生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、前記作用側電極構造体を、前記薬物の酸化防止剤としてエリソルビン酸又はその塩である物質を前記薬物と混合して保持する構成とすることで、上記課題を解決するものである。
この構成を採用することによって、遮光包装をしなくとも長期間の保存をすることが可能となった(実験結果参照)。又、エリソルビン酸自体は、食品添加物としても利用されているほどに安全性を有する物質であり、生体に対する「安全性」も極めて高い(食品衛生法施行規則12条及び同規則別表第1−52参照)。なお、例えばエリソルビン酸のナトリウム塩のように、塩として混合しても良い。
又、直流電源と、該直流電源のアノードに接続された作用側電極構造体、及びカソードに接続された非作用側電極構造体とから構成され、前記作用側電極構造体に保持される薬物を、前記直流電源からの電圧によって生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、前記作用側電極構造体に、前記薬物の酸化防止剤としてアスコルビン酸又はその塩である物質を前記薬物と混合して保持する構成とすることで、同様に、上記課題を解決するものである。
この構成を採用することによって、遮光包装をしなくとも長期間の保存をすることが可能となった(実験結果参照)。又、アスコルビン酸自体は、食品添加物としても利用されているほどに安全性を有する物質であり、生体に対する「安全性」も極めて高い(食品衛生法施行規則12条及び同規則別表第1−6参照)。
又、前記薬物を、メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンのうち少なくとも1以上を含んで構成すれば、酸化しやすい薬物を長期間に渡って(光照射条件下においても)保存することが可能となる。
換言すれば、メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンのうち少なくとも1以上を含んで構成される薬物と、当該薬物の酸化防止剤として機能するエリソルビン酸又はその塩である物質とを含むイオントフォレーシス投与用組成物、又は、メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンのうち少なくとも1以上を含んで構成される薬物と、当該薬物の酸化防止剤として機能するアスコルビン酸又はその塩である物質とを含むイオントフォレーシス投与用組成物を提供するものである。
本発明により、遮光包装等の特別の保存状態を確保しなくとも、エピネフリンを含む薬物の使用可能期間を長期化できる。又、生体への安全性も高い。
以下、添付図面を用いて、本発明の実施形態の一例について詳細に説明する。
最初に、本発明を適用したデバイスを説明した後、酸化防止剤としてのエリソルビン酸(又はその塩)とアスコルビン酸(又はその塩)と亜硫酸ナトリウム塩との実験結果を示して説明する。
<デバイス例の説明>
図1乃至図5を参照しつつ説明する。
このイオントフォレーシス装置10は、直流電源12と、この直流電源12のアノードに接続された作用側電極構造体20及びカソードに接続された非作用側電極構造体40とから構成され、作用側電極構造体20に保持されるリドカインイオンを、直流電源12からの電圧によって生体に投与するものである。なお、当該実施形態においては、局所麻酔薬としてリドカインを例に説明を進めるが、薬物はこのリドカインに限定されるものでない。
このイオントフォレーシス装置10において、作用側電極構造体20及び非作用側電極構造体40は、基端支持体14、中間支持体16、先端支持体18が積層された構成とされている。
中間支持体16は、作用側中間支持体21及び非作用側中間支持体41を、連続した一枚のシート状部材としたものである。
同様に、先端支持体18は、作用側先端支持体22及び非作用側先端支持体42を、連続した一枚のシート状材料としたものである。
作用側電極構造体20は、基端支持体14と、直流電源12におけるアノードに接続された作用側電極24と、この作用側電極24の前面に配置され、投与用組成物を保持する薬液保持部30と、薬液保持部30の前面に配置され、投与用組成物を不織布に含浸させてなる作用側生体接触層32とをこの順で積層して構成されている。
作用側電極24は、直流電源12に接続され、且つ、基端支持体14の前面に印刷により形成された炭素からなる作用側集電体24Aと、この作用側集電体24Aの前面に電気的に接続して配置された作用側分極性電極24Bとから構成されている。
作用側中間支持体21は、作用側分極性電極24Bとほぼ等しい厚さの樹脂材料からなり、且つ、この作用側分極性電極24Bの平面形状における外形とほぼ同一形状の作用側中間貫通孔21Aを有し、作用側分極性電極24Bは、作用側中間貫通孔21A内に収納されている。
又、作用側先端支持体22は、薬液保持部30とほぼ等しい厚さの樹脂材料からなり、作用側分極性電極24Bの平面形状における外形とほぼ同一形状の作用側先端貫通孔22Aを有し、この作用側先端貫通孔22A内に、薬液保持部30が収納されている。
非作用側電極構造体40は、基端支持体14側から、直流電源12におけるカソードに接続された非作用側電極44と、この非作用側電極44の前面側に、電解液を保持する電解液保持部48と、アニオンを選択的に通過させるイオン選択性膜50と、電解液保持部48に保持されている電解液と同一の電解液を塗布して形成された非作用側生体接触層52とを、この順で積層して構成されている。
非作用側電極44は、基端支持体14と、作用側電極24の集電体24Aと離間して印刷された炭素からなる非作用側集電体44Aと、この非作用側集電体44Aに電気的に接続して設けられた非作用側分極性電極44Bとから構成されている。
非作用側中間支持体41は、非作用側分極性電極44Bと等しい厚さの樹脂材料からなり、且つ、非作用側分極性電極44Bを収納する大きさの非作用側中間貫通孔41Aが形成されている。又、非作用側先端支持体42には、電解液保持部48と等しい厚さの樹脂材料からなり、且つ、電解液保持部48を収納する大きさの非作用側先端貫通孔42Aが形成されている。
この実施例においては、4つの貫通孔22A、21A、41A、42Aはいずれも円形とされ、更に、作用側電極24、薬液保持部30、及び生体接触層32も円形膜状あるいはシート状とされている。
同様に、非作用側電極44、電解液保持部48、イオン選択性膜50及び非作用側生体接触層52も、円形の膜あるいはシート状とされている。
生体接触層32は、その外径の作用側先端貫通孔22Aよりも大きくされ、円形の外周縁部において作用側先端貫通孔22Aの外周縁部に、先端支持体18の粘着剤により保持され、作用側先端貫通孔22A内に収納された薬液保持部30が、図1において下方に落下しないように支持している。
作用側電極24における作用側集電体24A及び非作用側電極44における非作用側集電体44Aには、図2、図3に拡大して示されるように、基端支持体14に印刷により設けられた金属膜からなる作用側導線19A及び非作用側導線19Bがそれぞれ接続されている。これらの作用側導線19A及び非作用側導線19Bは、その先端においてコネクタ19Cを介して直流電源12に接続されている。
又、作用側導線19A及び非作用側導線19Bの、作用側集電体24A及び非作用側集電体44Aのそれぞれの接続部は、図3に拡大して示されるように、作用側及び非作用側集電体24A、44Aとテーパ面25及び45において接触して、接続されている。
この実施形態においては、図1、図4に示されるように、円形の各部材を作用側電極構造体20と非作用側電極構造体40のそれぞれにおいて厚さ方向に重ねて配置し、図5に示されるように一体的にして、イオントフォレーシス装置10が構成されている。
ここで、作用側及び非作用側中間支持体21、41の作用側及び非作用側中間貫通孔21A、41Aには、それぞれ作用側分極性電極24B及び非作用側分極性電極44Bが収納された状態で、その上下から他の部材によって挟み込まれ、同様に、作用側及び非作用側先端支持体22、42における作用側及び非作用側先端貫通孔22A、42Aにも、薬液保持部30及び電解液保持部48がそれぞれ収納された状態で、その上下から他の部材によって挟み込まれ、更に、基端支持体14と中間支持体16との間及び中間支持体16と生体接触層32との間の部材がそれぞれこれらによって挟み込まれて位置決め固定されるようになっている。
作用側電極24及び非作用側電極44における作用側集電体24A及び非作用側集電体44Aの外径は、作用側及び非作用側中間貫通孔21A、41Aの直径よりもやや小さく、作用側分極性電極24B及び非作用側分極性電極44Bにそれぞれ圧接できるようにされている。
図4の符号56は接着剤を示し、この接着剤56は、樹脂シート36における作用側及び非作用側集電体24A、44Aの間の中間部分を、中間支持体16における、作用側及び非作用側中間貫通孔21A、41Aの間の部分に接着して、作用側及び非作用側電極24、44の間を隔絶させるものである。
又、図1の符号58は作用側生体接触層32及び非作用側生体接触層52を被って先端支持体18に剥離可能に取り付けられたリリースライナーを示す。
作用側電極24における作用側分極性電極24B及び非作用側電極44における非作用側分極性電極44Bは、共に、活性炭、好ましくは炭素繊維又は炭素繊維紙により形成されている導電性基材を主成分として構成されている。作用側及び非作用側分極性電極24B、44Bとして、活性炭繊維のみを用いる場合は、活性炭繊維からなる布及びフェルトを組み合わせると良い。この場合、電解液に粘性を付与して、活性炭繊維に含浸させると良い。
導電性基材に対して、例えばバインダーポリマー中に活性炭を分散させた層を積層させても良い。上記活性炭は比表面積が10m/g以上のものを用いてもよい。
この実施形態において、作用側分極性電極24Bには、リドカインを含む液体が含浸され、又、非作用側分極性電極44Bには、電極側電解液保持部46に保持される電解液と同一の電解液を含む液体が含浸されている。
作用側電極24における作用側集電体24A及び非作用側電極44における非作用側集電体44Aは、共に、PET(ポリエチレンテレフタレート)素材に炭素と接着剤とを混ぜたものを印刷してなる印刷電極とされている。
なお、印刷電極の材料としては、前述の炭素以外に、金、白金、銀、銅、亜鉛等の導電性の金属を用いても良い。又、印刷によることなく、炭素、金等の導電性素材そのものを集電体としても良い。
非作用側分極性電極44Bに含浸される電解液は電解質を主成分とし、この電解質は、水の電解反応よりも還元され易い電解質、例えば、乳酸、シュウ酸、リンゴ酸、コハク酸、フマル酸等の有機酸及び/又はその塩を使用することが特に好ましく、これにより水素ガスの発生を抑制することが可能であり、又、溶媒に溶解した際に緩衝電解液となる組合せの複数種の電解質を配合することにより、通電中におけるpHの変動を抑制することができる。
薬液保持部30は、PP(ポリプロピレン)不織布にリドカインを主成分とする投与用組成物を含む液体を含浸させたものである。又、薬液保持部30に含浸された投与用組成物は、水等の溶媒に溶解するなどにより薬効成分がカチオンに解離する。なお、当該薬液保持部30に含まれる薬液の成分は、主として塩酸リドカインであるが、単に塩酸リドカインのみが水などの溶媒に溶解しているだけでなく、塩酸リドカインの薬効を補助するための他の薬剤や酸化防止剤なども含まれる。本実施形態においての投与用組成物は、例えば、局所麻酔薬としての塩酸リドカイン10.00%(重量パーセント、以下同じ。)、血管収縮剤としてのエピネフリン0.10%、酸化防止剤としてのエリソルビン酸0.10%、グリセリン10%、クエン酸0.02%、0.1%パラベン溶液79.78%の組成とされている。
生体接触層32は、薬液保持部30に含浸されているものと同一の液体を、PP不織布に含浸して構成されている。この場合、非作用側電極構造体40における電解液保持部48は、PP不織布に非作用側分極性電極44Bに含浸させたと同様の液体を含浸させたものである。
なお、上記で示した、薬物あるいは電解液を含む液体は、例えば水(イオン交換水)に、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC、例えば日本曹達のH−Type)、あるいは水に溶けないセルロースを化学的に処理して水溶性の高分子としたメトローズ(例えば、信越化学工業製の90SH−10000SR)等の粘性材料を混合して製造し、粘性を有するような構成としてもよい。
イオン選択性膜50は、アニオンを選択的に通過させる機能を有するイオン交換膜であり、例えば、株式会社トクヤマ製ネオセプタ(NEOSEPTA(登録商標))AM−1、AM−3、AMX、AHA、AMH、ACS等のアニオン交換膜を特に制限無く使用できる。又、ポリオレフィン樹脂、塩化ビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂からなる多孔質フィルムの孔の一部又は全部に、アニオン交換樹脂が重合されたタイプのアニオン交換膜を特に好ましく使用することができる。この場合のアニオン交換樹脂の充填は、スチレン−ジビニルベンゼン、クロロメチルスチレン−ジビニルベンゼン等の架橋性単量体に重合開始剤を配合した溶液を、上記多孔質フィルムの孔中に含浸させた後に重合させ、この重合体に1乃至3級アミノ基、4級アンモニウム基、ピリジル基、イミダゾール基、4級ピリジニウム基、4級イミダゾリウム基等のアニオン交換基を導入することにより行なうことができる。
イオントフォレーシス装置10の組立時には、図1あるいは図4に示される状態で、各構成部材を中間支持体16、先端支持体18の貫通孔に収納して積層し、基端支持体14、中間支持体16、先端支持体18の相互間を接着して固定し、更に、リリースライナー58によって生体接触層32及び非作用側生体接触層52を被って先端支持体18に取り付けて組立を完了する。
なお、中間支持体16と基端支持体14とは、樹脂シート36の部分では密着しないので、作用側電極24と非作用側電極44の分極性電極24B、44Bが薬物又は電解液によって導通してしまう可能性があるが、この実施形態においては、接着剤56によって、作用側集電体24Aと非作用側集電体44Aの間の位置で、樹脂シート36を中間支持体16の図において上面に接着させて、作用側電極24と非作用側電極44との導通を防止している。
又、直流電源12としては、ボタン電池、あるいは、例えば特開平11−067236号公報、米国特許公開公報2004/0185667A1号公報、米国特許第6855441号公報等に開示される薄型の電池を使用することができ、本実施形態の構造に限定されるものでない。
又、非作用側生体接触層52は、イオン選択性膜50が、生体の皮膚や粘膜に十分に接触することができるものであれば必ずしも設ける必要は無い。
次に当該イオントフォレーシス装置10の作用について説明する。
薬液保持部30が配置される作用側電極構造体20は、直流電源12のアノードに電気的に接続されているため、電気が印加されることによって、薬液保持部30に存するカチオン(本実施形態の場合はリドカインイオン等)が生体接触層32を経て生体へと駆動され始める。
又、後述するように、エリソルビン酸は酸化防止剤として亜硫酸ナトリウム塩に比し、特に光照射の条件下において優れた特性を有しており(下記の実験結果参照)、エリソルビン酸を使用することによって、例えば装置全体をアルミニウムが蒸着された樹脂フィルム等によって遮光包装しなくとも、デバイスや投与用組成物の長期間の保存が可能となっている。更に、エリソルビン酸は、食品添加物としても利用されているほどに安全性を有する物質であり、生体に対する「安全性」も極めて高い。例えば、エリソルビン酸とピロ亜硫酸ナトリウムの比較において、ラット静脈注射によるラットのLD50の値(注射したラットの半数が致死する量)は、ピロ亜硫酸ナトリウムの115mg/kgに対して、エリソルビン酸は2500〜4000mg/kg(ラットの体重1kgあたりの換算量)である。この結果は、エリソルビン酸のほうがピロ亜硫酸ナトリウムに比べて極めて安全性が高いことを意味しており、人体に対しても同様であると推測できる。
なお、エリソルビン酸の代わりにアスコルビン酸を用いた場合でも、略同様の効果を発揮する(下記の実験結果参照)。
又、このイオントフォレーシス装置10において、作用側電極24及び非作用側電極44は、共に、集電体と分極性電極から構成されているので、従来のイオントフォレーシス装置における通電時の電極反応を生じることがなく、あるいはそのような電極反応を低減させた状態で、電解液や薬物への通電をすることができ、その結果、酸素ガス、塩素ガス又は水素ガス等のガスの発生、あるいは水素イオン、水酸基イオン、次亜塩素酸等の好ましくないイオンの発生を抑止し、あるいは低減させることができる。
<エリソルビン酸、アスコルビン酸とピロ亜硫酸ナトリウムとの実験結果の比較>
次に、図6乃至図8を参照しつつ、エリソルビン酸、アスコルビン酸とピロ亜硫酸ナトリウムとの酸化防止剤としての特性を調べた実験結果について説明する。
表1乃至表3は、薬液保持部に保持されることを想定した投与用組成物の組成を表わしたものであり、表1が酸化防止剤としてピロ亜硫酸ナトリウムを使用した組成例(Formula A)を示しており、表2が酸化防止剤としてエリソルビン酸を使用した組成例(Formula B)を示しており、表3が酸化防止剤としてアスコルビン酸を使用した組成例(Formula C)を示している。
Figure 2007260274
表1で示したように、Formula Aは、酸化防止剤としてピロ亜硫酸ナトリウムを用いたものであり、ピロ亜硫酸ナトリウム0.10%、塩酸リドカイン10.00%、エピネフリン0.10%、グリセリン10.00%、クエン酸0.06%、0.1%パラベン溶液79.74%からなる。
又、当該組成よりなる特定のサンプルについて各成分を採取してみると、その採取量は、ピロ亜硫酸ナトリウム0.10141g、塩酸リドカイン10.00057g、エピネフリン0.10084g、グリセリン10.0223g、クエン酸0.06075g、0.1%パラベン溶液79.68gであった。
Figure 2007260274
表2で示したように、Formula Bは、酸化防止剤としてエリソルビン酸を用いたものであり、エリソルビン酸0.10%、塩酸リドカイン10.00%、エピネフリン0.10%、グリセリン10.00%、クエン酸0.02%、0.1%パラベン溶液79.78%からなる。
又、当該組成よりなる特定のサンプルについて各成分を採取してみると、その採取量は、エリソルビン酸0.10169g、塩酸リドカイン10.00326g、エピネフリン0.10197g、グリセリン10.0242g、クエン酸0.02057g、0.1%パラベン溶液79.78gであった。
Figure 2007260274
表3で示したように、Formula Cは、酸化防止剤としてアスコルビン酸を用いたものであり、アスコルビン酸0.10%、塩酸リドカイン10.00%、エピネフリン0.10%、グリセリン10.00%、クエン酸0.02%、0.1%パラベン溶液79.78%からなる。
又、当該組成よりなる特定のサンプルについて各成分を採取してみると、その採取量は、アスコルビン酸0.10216g、塩酸リドカイン10.00169g、エピネフリン0.10163g、グリセリン10.011g、クエン酸0.02078g、0.1%パラベン溶液79.75gであった。
なお、上記のサンプルはエピネフリンの酸化状態を明確に見るために外気の出入り可能な密閉容器に入れ、以下の保存条件で保存した。
第1の条件は温度25℃且つ遮光された状態(以下単に「第1条件」という。)、第2の条件は温度40℃且つ遮光された状態(以下単に「第2条件」という。)、第3の条件は温度25℃且つ光照射された状態(以下単に「第3条件」という。)である。
試験ポイントは、0日目、3日目、7日目、14日目、28日目の5点である。
試験項目は、リドカインの定量値、エピネフリンの定量値、及び組成物全体のpHの変化である。リドカインおよびエピネフリンの定量は日本薬局方に準じて行った。pHの測定は堀場pHメータ(F−53S)を用いて測定した。
次に、上記方法に沿った実験により得られた結果を示す。
<Formula A>
表4は、Formula Aにおける塩酸リドカインの定量結果を示す表である。
Figure 2007260274
表5は、Formula Aにおけるエピネフリンの定量結果を示す表である。
Figure 2007260274
表6は、Formula AにおけるpHの変化を示す表である。
Figure 2007260274
なお、これら表4乃至表6の結果についてグラフ化したものを、図6として添付する。
<Formula B>
表7は、Formula Bにおける塩酸リドカインの定量結果を示す表である。
Figure 2007260274
表8は、Formula Bにおけるエピネフリンの定量結果を示す表である。
Figure 2007260274
表9は、Formula BにおけるpHの変化を示す表である。
Figure 2007260274
なお、これら表7乃至表9の結果についてグラフ化したものを、図7として添付する。
<Formula C>
表10は、Formula Cにおける塩酸リドカインの定量結果を示す表である。
Figure 2007260274
表11は、Formula Cにおけるエピネフリンの定量結果を示す表である。
Figure 2007260274
表12は、Formula CにおけるpHの変化を示す表である。
Figure 2007260274
なお、これら表10乃至表12の結果についてグラフ化したものを、図8として添付する。
エピネフリン定量値に着目してみると、酸化防止剤としてピロ亜硫酸ナトリウムを使用したもの(Formula A)では、特に光照射の条件下(第3条件)において、エピネフリンの定量値の減少が見て取れる。この第3条件と同じ温度条件を持つ第1条件下においては、エピネフリン定量値の減少は緩やかであることから、第3条件におけるエピネフリンの定量値の減少は光照射に起因すると考えられる。一方、酸化防止剤としてエリソルビン酸を使用したもの(Formula B)では、第3条件においても際立ったエピネフリンの定量値の減少はない。これらの事実から、エピネフリンは光の照射によって直接分解されるのではなく、光によって酸化防止剤の機能が抑制され、その結果エピネフリンの分解が進んだ(酸化された)ことが特定できる。又、Formula AとFormula Bとで異なる成分は、ピロ亜硫酸ナトリウムとエリソルビン酸のみであるから、他の成分が影響していることは想定できない。その結果として、酸化防止剤としてのエリソルビン酸は光が照射されても機能低下が見られないことが分かる。又、両組成物のpH変化のグラフを比較しても、Formula Bの場合には終始略一定のpHの値を保っているが、Formula AにおいてはpHの値が低下し、全体が強い酸性を示していることからも、エリソルビン酸の酸化防止剤としての機能の高さを確認できる。
同様に、酸化防止剤としてアスコルビン酸を使用したもの(Formula C)においても、第3条件においても際立ったエピネフリンの定量値の減少はない。これらの事実から、エピネフリンは光の照射によって直接分解されるのではなく、光によって酸化防止剤の機能が抑制され、その結果エピネフリンの分解が進んだ(酸化された)ことが特定できる。又、Formula AとFormula Cとで異なる成分は、ピロ亜硫酸ナトリウムとアスコルビン酸のみであるから、他の成分が影響していることは想定できない。その結果として、酸化防止剤としてのアスコルビン酸は光が照射されても機能低下が見られないことが分かる。又、両組成物のpH変化のグラフを比較しても、Formula Cの場合には終始略一定のpHの値を保っているが、Formula AにおいてはpHの値が低下し、全体が強い酸性を示していることからも、アスコルビン酸の酸化防止剤としての機能の高さを確認できる。
なお、各組成物ともリドカインの安定性には影響を与えないことが確認されている。
又、同様に、本発明を適用可能な薬物としては、例えば、メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンなどの薬効成分がカチオンに解離する薬物が含まれ、何れも相応の効果が期待できる。
医療分野に限らず、例えば美容を目的としたイオントフォレーシス装置及びその投与用組成物に適用可能である。
本発明の実施の形態に係るイオントフォレーシス装置を示す分解斜視図 同イオントフォレーシス装置における作用側電極及び非作用側電極部分を拡大して示す平面図 図2のIII−III線に沿う拡大断面図 同イオントフォレーシス装置を示す分解断面図 同イオントフォレーシス装置の組立状態を示す断面図 Formula Aの実験結果を示すグラフ Formula Bの実験結果を示すグラフ Formula Cの実験結果を示すグラフ
符号の説明
10…イオントフォレーシス装置
12…直流電源
14…基端支持体
16…中間支持体
18…先端支持体
19A…作用側導線
19B…非作用側導線
20…作用側電極構造体
21…作用側中間支持体
21A…作用側中間貫通孔
22…作用側先端支持体
22A…作用側先端貫通孔
24…作用側電極
24A…作用側集電体
24B…作用側分極性電極
25、45…テーパ面
30…薬液保持部
32…作用側生体接触層
36…樹脂シート
40…非作用側電極構造体
41…非作用側中間支持体
41A…非作用側中間貫通孔
42…非作用側先端支持体
42A…非作用側先端貫通孔
44…非作用側電極
44A…非作用側集電体
44B…非作用側分極性電極
48…電解液保持部
50…イオン選択性膜
52…非作用側生体接触層
56…接着剤
58…リリースライナー

Claims (5)

  1. 直流電源と、該直流電源のアノードに接続された作用側電極構造体、及びカソードに接続された非作用側電極構造体とから構成され、前記作用側電極構造体に保持される薬物を、前記直流電源からの電圧によって生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、
    前記作用側電極構造体には、前記薬物の酸化防止剤としてエリソルビン酸又はその塩である物質が前記薬物と混合して保持されている
    ことを特徴とするイオントフォレーシス装置。
  2. 直流電源と、該直流電源のアノードに接続された作用側電極構造体、及びカソードに接続された非作用側電極構造体とから構成され、前記作用側電極構造体に保持される薬物を、前記直流電源からの電圧によって生体に投与するためのイオントフォレーシス装置であって、
    前記作用側電極構造体には、前記薬物の酸化防止剤としてアスコルビン酸又はその塩である物質が前記薬物と混合して保持されている
    ことを特徴とするイオントフォレーシス装置。
  3. 請求項1又は2において、
    前記薬物は、メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンのうち少なくとも1以上を含んで構成される
    ことを特徴とするイオントフォレーシス装置。
  4. メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンのうち少なくとも1以上を含んで構成される薬物と、当該薬物の酸化防止剤として機能するエリソルビン酸又はその塩である物質とを含むイオントフォレーシス投与用組成物。
  5. メシル酸ペルゴリド、塩酸レボメプロマジン、塩酸クロルプロマジン、塩酸ペルフェナジン、塩酸リドカイン、エピネフリン、塩酸レボブノロール、フマル酸ケトチフェン、アムリノン、塩酸エチレフリン、塩酸ドパミン、塩酸アプリンジン、塩酸ミドドリン、硝酸イソソルビド、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソール、硫酸オルシプレナリン、塩酸トリメトキノール、塩酸アザセトロン、塩酸メトクロプラミド、塩酸リトドリン、インドメタシン、酒石酸水素エピネフリン、塩酸プロピトカイン、リン酸ピリドキサール、塩酸ミトキサントロン、塩酸プロメタジン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸シソマイシン、硫酸ミクロノマイシン、メシル酸フェントラミンのうち少なくとも1以上を含んで構成される薬物と、当該薬物の酸化防止剤として機能するアスコルビン酸又はその塩である物質とを含むイオントフォレーシス投与用組成物。
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