JP2007260203A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当たり待機中において技術介入性の高い弾球遊技機を提供する。
【解決手段】第1特別図柄と第2特別図柄の2種類の特別図柄を並列的に変動表示させることが可能なぱちんこ遊技機に関する。このぱちんこ遊技機は、第1特別図柄の変動契機となる第1始動口と、第2特別図柄の変動契機となる第2および第3始動口を備える。遊技球が第1始動口に入球して、第1特別図柄が大当たり図柄で停止される予定にて変動表示されると、第2特別図柄による大当たりの発生は抑止される。このとき、遊技者には、小当たりに適した第3始動口に向けて打球するインセンティブがはたらく。
【選択図】図1

Description

本発明は、ぱちんこ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に弾球遊技機の遊技性を向上させるための技術に関する。
弾球遊技機として様々な機種のぱちんこ遊技機が親しまれている。従来のぱちんこ遊技機の中には、遊技盤上に形成された始動口へ遊技球が落入すると、その結果としてランダムに抽選値が取得されるものがある。取得された抽選値は保留球として、たとえば最大4個まで一時記憶される。保留球は順次、一つずつ読み出されて当否判定され、その判定結果に応じて特別図柄とよばれる図柄が変動表示される。このとき、特別図柄の変動表示と連動して、装飾図柄とよばれる演出目的の図柄が変動表示される場合もある。読み出された抽選値の当否判定結果に基づいて、特別図柄の停止表示態様が決定される。
所定時間の変動表示後、当たり態様にて特別図柄が停止表示されると、いわゆる「大当たり」として特別遊技に遊技状態が移行する。特別遊技は、複数回の単位遊技で構成される。遊技盤上に形成される大入賞口は単位遊技の開始時に開放される。単位遊技はその開始から、所定期間、たとえば30秒間経過するか、あるいは単位遊技中において遊技球が大入賞口へ9球以上入賞したときに終了する。このとき大入賞口も一旦閉鎖される。単位遊技中において、大入賞口内に設けられたVゾーンを遊技球が通過していれば、単位遊技は次の単位遊技へと継続される。このとき再び大入賞口は開放される。単位遊技は所定回数、たとえば、15回を限度として継続され得る。遊技球が大入賞口に落入すると、通常よりも多くの遊技球が賞球として払い出される。
一般的な遊技者は多くの賞球を獲得するために大入賞口を開放させる、すなわち、特別遊技に遊技状態を移行させることを主たる目的として遊技を行う(たとえば、特許文献1参照)。
特開2003−230714号公報
特別図柄の変動表示が開始されると、遊技者はその停止によって示される抽選の結果を待つという心理状態になりやすい。いいかえれば、特別図柄の変動期間中は、「遊技球の行方に基づく受益性」という弾球遊技本来の遊技性は抑制されがちとなる。
その一方で、近年、遊技性向上を更に追求すべく、第1種、第2種、第3種などの枠に縛られない機種開発の必要性が認識されている。こうした枠に縛られない新しいタイプの弾球遊技機においては、特別図柄の変動期間においても遊技者の技量が受益性に影響する遊技機を提供できると本発明者は想到した。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、弾球遊技機の図柄変動期間における遊技性を高めるための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、弾球遊技機である。
この遊技機は、遊技領域が形成された遊技盤と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、遊技領域において第1始動口および第2始動口に対して想定される打球方向とは異なる位置に設けられ、遊技球が入球可能な第3始動口と、第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、第2始動口または第3始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、第1抽選の結果を示す第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、第2抽選の結果を示す第2図柄を変動表示させ、第1図柄の変動表示に対して並列的に第2図柄を変動表示可能な第2表示制御手段と、第1図柄の変動表示開始に際し、第1図柄の変動停止時における表示態様を第1抽選の結果に応じて決定する第1図柄決定手段と、第2図柄の変動表示開始に際し、第2図柄の変動停止時における表示態様を第2抽選の結果に応じて決定する第2図柄決定手段と、第1抽選が大当たりとなったとき、第1図柄の変動表示が停止するまでは第2抽選の大当たりの発生を抑止する当否制御手段と、遊技領域において第3始動口よりも第1始動口および第2始動口に近い位置に設けられ、第1抽選または第2抽選が大当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な主可変入球装置と、遊技領域において第1始動口および第2始動口よりも第3始動口に近い位置に設けられ、第1抽選または第2抽選が大当たりとは異なる所定結果であったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な副可変入球装置と、遊技者に有利な特別遊技を実行するための条件である特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と特別遊技の次に有利な小遊技を実行するための条件である小遊技作動条件を保持する小遊技作動条件保持手段と、第1抽選または第2抽選が大当たりとなり、第1図柄または第2図柄が大当たりを示す態様で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、主可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、第1抽選または第2抽選が所定結果となり、第1図柄または第2図柄が所定結果を示す態様にて停止されたときに小遊技作動条件が成立したと判定し、副可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより小遊技を実行する小遊技制御手段と、を備える。
この態様における弾球遊技機は、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機を複数混在させたような遊技機であってもよい。第1図柄と第2図柄は時間的に並行して変動表示可能であるため、第1図柄の変動表示中においても、遊技者は第2始動口や第3始動口に遊技球を入球させて第2図柄を更に変動表示させることができる。ただし、第1抽選の結果が大当たりとなると、第2抽選による大当たりの発生が抑止される。第1抽選が大当たりであれば、第1図柄の変動表示中に第2抽選によって重畳的に特別遊技に移行させることはできなくなるが、小遊技に移行させることは可能である。
したがって、遊技者は、第1図柄の変動表示が停止するまでは小遊技の実行を目的として、第2または第3始動口に向けて遊技球を打球してもよい。第3始動口の方が第2始動口よりも小遊技にかかわる副可変入球装置に近い位置にある。そのため、第3始動口に向けた打球が合理的な打球方法となりやすい。
まとめると、第1図柄の変動表示中においては、遊技者は第1図柄による大当たりの発生を期待しつつ、第3始動口への入球により小遊技を発生させるべく打球継続しやすくなる。これにより、第1図柄変動表示中においても技量次第で小遊技による賞球獲得可能な技術介入性の高い遊技を実現できる。
第2図柄決定手段は、第2図柄の変動時間が第1図柄の変動時間よりも短くなるように、あらかじめ定められた複数種類の長さの時間設定から第2図柄の変動時間を選択してもよい。
このような態様によれば、第1図柄の変動期間中において遊技者は第2図柄を複数回変動させることもできる。そのため、第1図柄による大当たりを期待しつつ、第2図柄によって小遊技への移行を試行するという遊技性をいっそう顕在化させることができる。
遊技球が第3始動口へ入球するのを遮る位置に設けられ、第3始動口の入球容易性を調整する調整役物、を更に備えてもよい。
このような態様によれば、遊技球が第3始動口に落入するか否かは調整役物の動作に影響されることになる。第3始動口は第1始動口や第2始動口に比べて入球可否に運の要素が大きく介在する始動口となるので、第3始動口の個性を明確化できる。具体的な調整手段としては、たとえば、いわゆるクルーンやシーソー、風車などの機構であってもよい。
調整役物は、第3始動口の入球容易性が第2始動口の入球容易性よりも低くなるように、遊技球の移動経路を変化させてもよい。
このような態様によれば、通常、遊技者が第3始動口よりも第1始動口や第2始動口を狙おうと意欲させる上で効果がある。これにより、第1図柄の変動表示中に第3始動口により小当たりを狙うという遊技性を明確化する上で効果がある。
特別遊技制御手段は、更に、副可変入球装置内に設けられる特定領域を遊技球が通過したとき特別遊技作動条件が成立したと判定し、主可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより特別遊技を実行してもよい。
このような態様によれば、第1抽選や第2抽選の結果が大当たりではない所定結果であったとしても、遊技者の技量によって大当たりを発生させることができる。そのため、遊技の幅を広げると共に技術介入性をいっそう高めることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組に合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体、データ構造などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の弾球遊技機によれば、弾球遊技機の図柄変動期間における遊技性を高めることができる。
本実施例のぱちんこ遊技機においては、従来にいう第1種ぱちんこ遊技機に相当する遊技が複数混在する。これらの遊技性を両立させるために、本実施例のぱちんこ遊技機は、複数の始動入賞口(以下、単に「始動口」とよぶ)、複数の特別図柄表示装置、複数の保留ランプ、複数の大入賞口を備える。
まず、本実施例として示すぱちんこ遊技機について概説した後に、その具体的な構成を説明する。
[概説]
本実施例に示すぱちんこ遊技機は、第1始動口、第2始動口および第3始動口の3つの始動口を備え、第1特別図柄および第2特別図柄の2つの特別図柄を時間的に並行して変動表示させることができる。第1始動口への入球を契機として第1当否抽選が実行され、その抽選結果を示すために第1特別図柄が変動表示される。第2または第3始動口への入球を契機として第2当否抽選が実行され、その抽選結果を示すために第2特別図柄が変動表示される。ある面では、第1種ぱちんこ遊技機が2台搭載された形態であるといえる。各当否抽選による抽選結果は、「大当たり」、「小当たり」、「外れ」のいずれかとなる。このぱちんこ遊技機は一つの主大入賞口と一つの副大入賞口を備える。
第1特別図柄と第2特別図柄のいずれかが大当たりを示す大当たり図柄にて停止表示されると、主大入賞口が開放されて特別遊技に移行する。また、第1特別図柄と第2特別図柄のいずれかが小当たりを示す所定図柄、本実施例でいう小当たり図柄にて停止表示されると、副大入賞口が開放されて小遊技に移行する。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄をまとめていうときには、単に「特別図柄」という。第1〜第3始動口等、その他についても同様である。
特別遊技は主大入賞口が最大15回連続して開放可能な遊技である。主大入賞口に遊技球が落入すると多くの賞球を獲得できる。小遊技は、副大入賞口が1回だけ開放される遊技である。副大入賞口に遊技球が落入するとある程度の賞球を獲得できる。小遊技は、特別遊技と同様、賞球獲得機会を提供するという面では遊技者に有利であるが、特別遊技に比べて獲得できる賞球数は格段に少ない。そのため小遊技は、特別遊技ほど遊技者に有利ではない。
遊技者は通常、第1始動口、第2始動口および第3始動口のいずれを狙ったとしても特別遊技や小遊技へ移行させることができる。特別遊技に関連する主大入賞口は、第1始動口と第2始動口の下部に設けられる。小遊技に関連する副大入賞口は、第3始動口の下部に設けられる。このため、遊技盤面上においては、第1始動口、第2始動口および主大入賞口にて形成される遊技領域(以下、「特別遊技領域」とよぶ)と、第3始動口および副大入賞口にて形成される遊技領域(以下、「小遊技領域」とよぶ)の2種類の遊技領域が想定される。各遊技領域は遊技者が打ち分け可能な程度に互いに距離をとって設定される。実質的に、遊技者は、特別遊技領域に向けて打球するか、小遊技領域に向けて打球するか選択する必要がある。
第1始動口を狙って打球した遊技球は同じ特別遊技領域の第2始動口に落入する可能性はあるが、小遊技領域の第3始動口に落入する可能性はほとんどない。第2始動口を狙って打球した遊技球は同じ特別遊技領域の第1始動口に落入する可能性はあるが、やはり、小遊技領域の第3始動口に落入する可能性はほとんどない。その一方、第3始動口を狙って打球した遊技球は特別遊技領域の第1始動口や第2始動口に落入する可能性はほとんどない。
通常時において一般的に想定される遊技方法は、獲得賞球数の少ない小遊技よりも獲得賞球数の多い特別遊技への移行を目的とした打球である。この場合、遊技者は小遊技領域ではなく、特別遊技領域に向けて打球するべきである。なぜならば、仮に、小遊技領域の第3始動口に遊技球を落入させ、第3特別図柄が大当たり図柄で停止すると、遊技者は直ちに特別遊技領域の主大入賞口に向けて打球方向を変更しなければならない。これに対して、最初から特別遊技領域の第1または第2始動口に遊技球を落入させ、第1または第2特別図柄が大当たり図柄で停止したときには、遊技者は大きく打球方法を変更することなくそのまま主大入賞口を狙うことができる。
また、小遊技領域には第3始動口が一つあるだけだが、特別遊技領域には第1および第2始動口の2つの始動口が存在するため、特別遊技領域に向けて打球する方が大当たりを発生させやすい。以上の結果として、大当たりを目的とする遊技者の合理的行動とは、特別遊技領域に向けて打球することとなる。
第1始動口へ遊技球が落入し第1当否抽選が大当たりとなったとき、第1特別図柄が変動表示開始されてから停止するまでの期間、すなわち、大当たりとなって特別遊技への移行が予約されている期間のことを、「大当たり待機状態」とよぶことにする。
本実施例のぱちんこ遊技機の特徴の一つとして、大当たり待機状態では第2当否抽選による大当たりが発生しないよう制御される。このような処理方法により、2つの特別遊技が時間的に並行して実行されないように処置している。このような処置によって、短期間に過度の賞球獲得が可能とならないようにしている。大当たり待機状態中に実行される第2当否抽選の結果は、「小当たり」または「外れ」のいずれかである。
第2特別図柄に関しても大当たり待機状態は発生し、このときにも第1当否抽選による大当たりが発生しないように制御される。ただし、第1特別図柄についての大当たり待機状態の方が第2特別図柄についての大当たり待機状態よりも本発明に特有の遊技性を顕著に発揮させることができる。そのため、第1特別図柄についての大当たり待機状態における第2当否抽選による大当たり発生抑止を中心として説明する。
さて、このような遊技設計によると、第1特別図柄変動表示中においては、第1特別図柄による大当たりを期待しつつも、第2特別図柄による小当たりを狙うという遊技戦略が成立する。実際に、第1特別図柄が大当たりとなるかどうかは別として、遊技者は、第1特別図柄変動表示中には小当たりで賞球を稼ぐため、特別遊技領域の第2始動口または小遊技領域の第3始動口のいずれかを狙って打球することになる。
このとき、第2始動口と第3始動口のうち、小遊技に移行させやすいのは第3始動口の方である。なぜならば、仮に、特別遊技領域の第2始動口に遊技球を落入させ、第2特別図柄が小当たり図柄で停止すると、遊技者は直ちに小遊技領域の副大入賞口に向けて打球方向を変更する必要が生じる。副大入賞口は1回の小当たりにつき1回しか開放されないので、副大入賞口から離れている第1始動口や第2始動口によって小当たりのメリットを享受するのは難しい。これに対して、最初から小遊技領域の第3始動口に遊技球を落入させ、第3特別図柄が小当たり図柄で停止したときには、遊技者は大きく打球方法を変更することなく副大入賞口を狙うことができる。実質的に、第1および第2始動口は大当たりに向いた始動口、第3始動口は小当たりに向いた始動口であるといえる。
したがって、第1特別図柄の変動表示中における合理的な遊技方法とは、特別遊技領域ではなく、小遊技領域に向けて打球することである。こうして、本実施例のぱちんこ遊技機の場合、遊技球が第1始動口に落入して第1特別図柄が変動表示されているときには、「第3始動口で小当たりを狙う」というインセンティブが強くはたらくことになる。
以上をまとめると、本実施例のぱちんこ遊技機における定石的な遊技方法は、まず、特別遊技領域の第1始動口または第2始動口を狙って打球することである。このうち、第1始動口に遊技球が落入し、第1特別図柄が変動表示されるときには、遊技者は第3始動口を狙って打球し、小遊技を実行させる。これにより、第1特別図柄による大当たりの発生を期待しつつも、第3始動口によって小当たりをこまめに発生させることにより、賞球を稼ぐことができる。
本実施例においては、第1特別図柄の変動時間は第2特別図柄の変動時間よりも長い時間となるように設定される。したがって、第1特別図柄の変動表示中に、第3始動口による小当たりを何度も発生させることも可能である。
このような遊技方法を実現することにより、ぱちんこ遊技機の技術介入性を高めている。
[実施例]
図1は、ぱちんこ遊技機10の前面側における基本的な構造を示す図である。
同図に関連して、まず、ぱちんこ遊技機10の構成を述べた後に、遊技の内容について説明する。
ぱちんこ遊技機10は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。ぱちんこ遊技機10の遊技機枠は、外枠11、前枠12、透明板13、扉14、上球皿15、下球皿16、および発射ハンドル17を含む。外枠11は、開口部分を有し、ぱちんこ遊技機10を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠12は、外枠11の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構により外枠11へ開閉可能に取り付けられる。前枠12は、遊技球を発射する機構や、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導または回収するための機構等を含む。
透明板13は、ガラスなどにより形成され、扉14により支持される。扉14は、図示しないヒンジ機構により前枠12へ開閉可能に取り付けられる。上球皿15は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿16への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿16は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。上球皿15と下球皿16の間にはスピーカ18が設けられており、遊技状態などに応じた効果音が出力される。
遊技盤50は、外レール54と内レール56により区画された遊技領域52上に、アウト口58、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、第1始動入賞口(以下、「第1始動口」という)62、第2始動入賞口(以下、「第2始動口」という)63、第3始動入賞口(以下、「第3始動口」という)67、センター飾り64、主大入賞口66、副大入賞口94、作動口68、一般入賞口72を含む。第1始動口62、第2始動口63および主大入賞口66が設置される領域が先述した特別遊技領域に相当する。第3始動口67や作動口68および副大入賞口94が設置される領域が先述した小遊技領域に相当する。これら2つの領域は、遊技釘群92によって分離されている。そのため小遊技領域に向けて打球された遊技球は、特別遊技領域の第1始動口62や第2始動口63、主大入賞口66に落入しないようになっている。同様に、特別遊技領域に向けて打球された遊技球は、小遊技領域の第3始動口67や副大入賞口94に落入しないようになっている。
そのほかにも遊技領域52には、図示しない多数の遊技釘や風車などの機構が設置される。
第1始動口62は、始動入賞検出装置74を備える。始動入賞検出装置74は、第1始動口62への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動入賞情報を生成する。第2始動口63は、始動入賞検出装置75を備える。始動入賞検出装置75は、第2始動口63への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動入賞情報を生成する。第3始動口67は、始動入賞検出装置77と、普通電動役物65と、普通電動役物65を開閉させるための普通電動役物ソレノイド76を備える。始動入賞検出装置77は、第3始動口67への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第3始動入賞情報を生成する。
一般入賞口72は、遊技球の入球を検出するための一般入賞検出装置73を備える。一般入賞検出装置73は、一般入賞口72への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す一般入賞情報を生成する。
主大入賞口66は特別遊技に対応する大入賞口として設けられ、副大入賞口94は小遊技に対応する大入賞口として設けられる。主大入賞口66は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置78と、主大入賞口66を開閉させるための主大入賞口ソレノイド80を備える。入賞検出装置78は、主大入賞口66への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す主大入賞口入賞情報を生成する。
副大入賞口94は、遊技球の入球を検出するための入賞検出装置98と、副大入賞口94を開閉させるための副大入賞口ソレノイド96を備える。入賞検出装置98は、副大入賞口94への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す副大入賞口入賞情報を生成する。また、副大入賞口94の内部には特定領域が設けられており、特定領域通過検出装置206は遊技球がこの特定領域を通過したか否かを検出するセンサであり、通過時にその通過を示す特定領域通過情報を生成する。遊技球が特定領域を通過すると、「大当たり」として、特別遊技が開始される。
主大入賞口66は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のいずれかが所定の大当たり図柄にて停止したときに「大当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。また、遊技球が特定領域を通過したときにも「大当たり」として開放状態となる。主大入賞口66は第1始動口62および第2始動口63の下方、アウト口58の上方の位置に設けられる。
副大入賞口94は、第1特別図柄192および第2特別図柄193のいずれかが所定の小当たり図柄にて停止したときに「小当たり」として開放状態となる横長方形状の入賞口である。副大入賞口94は第3始動口67の下方、遊技領域52における右上方の位置に設けられる。
遊技領域52の略中央に演出表示装置60が設けられ、その左右に第1特別図柄192に対応する第1特別図柄表示装置70と第2特別図柄193に対応する第2特別図柄表示装置71が設けられている。第1特別図柄表示装置70には第1特別図柄192が変動表示され、第2特別図柄表示装置71には第2特別図柄193が変動表示される。
第1特別図柄192は、第1始動口62への遊技球の落入を契機として行われる第1当否抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が大当たり図柄にて停止されたときに特別遊技としての大当たりが発生する。また、小当たり図柄にて停止されたときには小遊技としての小当たりが発生する。第1特別図柄表示装置70は、たとえば7セグメントLEDで構成される表示手段である。
第2特別図柄193は、第2始動口63または第3始動口67への遊技球の落入を契機として行われる第2当否抽選の結果に対応した図柄であり、その変動表示が大当たり図柄にて停止されたときに特別遊技としての大当たりが発生する。また、小当たり図柄にて停止されたときには小遊技としての小当たりが発生する。第2特別図柄表示装置71は、たとえば「○」と「×」のマークが交互に点灯するランプで構成される表示手段である。「○」の点灯は大当たり、「×」の点灯は外れ、「○」と「×」の同時点灯は小当たりを示す。
演出表示装置60の画面には第1特別図柄192に対応する第1領域194と第2特別図柄193に対応する第2領域195が設定される。第1領域194には第1特別図柄192に連動する第1装飾図柄190を含む演出画像が動画表示され、第2領域195には第2特別図柄193に連動する第2装飾図柄191を含む演出画像が動画表示される。第1領域194と第2領域195は、それぞれの背景に対照的な色を施して視覚的に区別させてもよい。
第1装飾図柄190は、第1特別図柄192で示される第1当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。第2装飾図柄191は、第2特別図柄193で示される第2当否抽選の結果表示を視覚的に演出するための図柄である。演出表示装置60は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191として、たとえばスロットマシンのゲームを模した複数列の図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。演出表示装置60は、この実施例では液晶ディスプレイで構成されるが、機械式のドラムやLEDなどの他の表示手段で構成されてもよい。
なお、第1特別図柄192および第2特別図柄193は必ずしも演出的な役割をもつことを要しないため、本実施例では演出表示装置60の左下方の第1特別図柄表示装置70および右下方の第2特別図柄表示装置71にて目立たない大きさで表示させるが、特別図柄自体に演出的な役割をもたせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、特別図柄を演出表示装置60のような液晶ディスプレイに表示させてもよい。
作動口68は、第3始動口67の上方位置に設けられる。作動口68は、通過検出装置69を含む。通過検出装置69は、作動口68への遊技球の通過を検出するセンサであり、通過時にその通過を示す通過情報を生成する。作動口68への遊技球の通過は第3始動口67の普通電動役物65を拡開させるための抽選(以下、「普通図柄抽選」とよぶ)の契機となる。普通図柄抽選が当たりとなると、普通電動役物ソレノイド76は、普通電動役物65を所定時間開放させる。これにより、一時的に遊技球は第3始動口67に入球しやすくなる。本実施例においては、普通図柄抽選は50%の確率で当たりとなる抽選である。
遊技者が発射ハンドル17を手で回動させると、その回動角度に応じた強度で上球皿15に貯留された遊技球が1球ずつ内レール56と外レール54に案内されて遊技領域52へ発射される。遊技者が発射ハンドル17の回動位置を手で固定させると一定の時間間隔で遊技球の発射が繰り返される。遊技領域52の上部へ発射された遊技球は、複数の遊技釘や風車に当たりながらその当たり方に応じた方向へ落下する。遊技球が一般入賞口72、第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、主大入賞口66、副大入賞口94の各入賞口へ落入すると、その入賞口の種類に応じた賞球が上球皿15または下球皿16に払い出される。一般入賞口72等の各入賞口に落入した遊技球はセーフ球として処理され、アウト口58に落入した遊技球はアウト球として処理される。なお、各入賞口は遊技球が通過するゲートタイプのものを含み、本願において「落入」「入球」「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
遊技球が第1始動口62に落入すると、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192が変動表示され、演出表示装置60の第1領域194において第1装飾図柄190が変動表示される。遊技球が第2始動口63または第3始動口67に落入すると、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193が変動表示され、演出表示装置60の第2領域195において第2装飾図柄191が変動表示される。
第1特別図柄192、第2特別図柄193、第1装飾図柄190、第2装飾図柄191の各変動表示は、表示に先立って決定された表示時間の経過後に停止される。停止時の特別図柄が大当たり図柄であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技状態である特別遊技に移行し、主大入賞口66の開閉動作が開始される。このときスロットマシンのゲームを模した第1装飾図柄190や第2装飾図柄191は、3つの図柄を一致させるような表示態様をとる。停止時の特別図柄が小当たり図柄であった場合、通常遊技よりも遊技者に有利だが、特別遊技ほど遊技者に有利ではない小遊技に移行し、副大入賞口94が開放される。このとき、第1装飾図柄190や第2装飾図柄191には、特定の小当たりを示す図柄が停止表示されてもよい。
特別遊技:
主大入賞口66は、約30秒間開放された後、または9球以上の遊技球が落入した後で一旦閉鎖される。このような主大入賞口66の開閉が所定回数、たとえば15回繰り返される。
小遊技:
副大入賞口94は、約3秒間、1度だけ開放される。副大入賞口94内の特定領域を遊技球が通過したときには、3秒間が経過していなくても副大入賞口94は閉鎖する。遊技球が特定領域を通過すると、原則大当たり扱いとして特別遊技に移行するが、詳しい処理内容については後述する。
作動口68を遊技球が通過すると、普通図柄抽選が実行され、所定時間、普通図柄とよばれる図柄が普通図柄表示装置59に変動表示される。普通図柄表示装置59は演出表示装置60の右方に設けられる。所定時間の経過後に普通図柄の変動表示が所定の当たり態様にて停止すると、第3始動口67の普通電動役物65が所定時間拡開する。
演出表示装置60の周囲には、センター飾り64が設けられる。センター飾り64は、遊技球の流路、演出表示装置60の保護、装飾等の機能を有する。センター飾り64は、第1特別図柄192に対応する第1特図保留ランプ20が下部左側に設けられ、第1領域194に対応する第2特図保留ランプ21が下部右側に設けられ、普通図柄変動に対応する普図保留ランプ22が左側部に設けられている。
第1特図保留ランプ20および第2特図保留ランプ21は、それぞれ4個のランプからなり、それぞれの点灯個数によって第1当否抽選および第2当否抽選のそれぞれにおける当否抽選値の保留数を表示する。
第1特図保留ランプ20における当否抽選値の保留数は、第1特別図柄192の変動中か特別遊技の実行中に第1始動口62へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。第2特図保留ランプ21における当否抽選値の保留数は、第2特別図柄193の変動中か特別遊技の実行中に第2始動口63または第3始動口67へ入賞した抽選結果の個数であり、図柄変動がまだ実行されていない入賞球の数を示す。
普図保留ランプ22もまた4個のランプからなり、その点灯個数によって普通図柄変動の保留数を表示する。普通図柄変動の保留数は、普通図柄の変動中に作動口68を通過した遊技球の個数であり、普通図柄の変動がまだ実行されていない普通図柄抽選の数を示す。
そのほか、遊技領域52には遊技効果ランプ90が設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。操作ボタン82は、遊技者が遊技機側所定の指示を入力するために操作するボタンである。操作ボタン82は、上球皿15近傍の外壁面に設けられる。
図2は、ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す。
電源スイッチ40はぱちんこ遊技機10の電源をオンオフするスイッチである。メイン基板102は、ぱちんこ遊技機10の全体動作を制御し、特に第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67へ入賞したときの当否抽選等、遊技動作全般を処理する。サブ基板104は、液晶ユニット42を備え、演出表示装置60における表示内容を制御し、特にメイン基板102による当否抽選結果に応じて表示内容を変動させる。メイン基板102およびサブ基板104は、遊技制御装置100を構成する。
セット基盤39は、賞球タンク44や賞球の流路、賞球を払い出す払出ユニット43等を含む。払出ユニット43は、各入賞口への入賞に応じて賞球タンク44から供給される遊技球を上球皿15へ払い出す。払出制御基板45は、払出ユニット43による払出動作を制御する。発射装置46は、上球皿15の貯留球を遊技領域52へ1球ずつ発射する。発射制御基板47は、発射装置46の発射動作を制御する。電源ユニット48は、ぱちんこ遊技機10の各部へ電力を供給する。
図3は、ぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す。
ぱちんこ遊技機10において、遊技制御装置100は、第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、主大入賞口66、副大入賞口94、一般入賞口72、作動口68、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60、普通図柄表示装置59、操作ボタン82、スピーカ18、遊技効果ランプ90のそれぞれと電気的に接続されており、各種制御信号の送受信を可能とする。遊技制御装置100は、遊技の基本動作だけでなく、図柄変動表示や電飾等の演出的動作も制御する。遊技制御装置100は、遊技の基本動作を含むぱちんこ遊技機10の全体動作を制御するメイン基板102と、図柄の演出等を制御するサブ基板104とに機能を分担させた形態で構成される。遊技制御装置100は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子を含んで構成される。
本実施例におけるメイン基板102は、入球判定手段110、当否抽選手段112、図柄決定手段114、保留制御手段116、メイン表示制御手段118、特別遊技制御手段120、開閉制御手段124、作動条件保持手段176、当否制御手段202、小遊技制御手段204を備える。本実施例におけるサブ基板104は、パターン記憶手段130、演出決定手段132、演出表示制御手段134を備える。なお、メイン基板102に含まれる各機能ブロックは、いずれかがメイン基板102ではなくサブ基板104に搭載されるかたちで構成されてもよい。同様に、サブ基板104に含まれる各機能ブロックは、いずれかがサブ基板104ではなくメイン基板102に搭載されるかたちで構成されてもよい。
入球判定手段110は、各入賞口への遊技球の入球を判定する。入球判定手段110は、第1始動入賞情報を受け取ると遊技球が第1始動口62に入賞したと判断し、第2始動入賞情報を受け取ると遊技球が第2始動口63に入賞したと判断し、第3始動入賞情報を受け取ると遊技球が第3始動口67に入賞したと判断する。入球判定手段110は、主大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が主大入賞口66に入賞したと判断し、副大入賞口入賞情報を受け取ると遊技球が副大入賞口94に入賞したと判断し、一般入賞情報を受け取ると遊技球が一般入賞口72に入賞したと判断する。入球判定手段110は、通過情報を受け取ると遊技球が作動口68を通過したと判断する。また、入球判定手段110は、特定領域通過情報を受け取ると遊技球が副大入賞口94内の特定領域を通過したと判断する。
当否抽選手段112は、第1抽選手段126、第2抽選手段128、普図抽選手段136を含む。
第1抽選手段126は、第1始動口62への遊技球の入球を契機として、特別遊技または小遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を第1当否抽選値として取得する。第2抽選手段128は、第2始動口63または第3始動口67への遊技球の入球を契機として、特別遊技または小遊技へ移行するか否かを判定するために乱数の値を第2当否抽選値として取得する。
第1、第2当否抽選値は「0」から「65535」までの値範囲から取得される。なお、本願にいう「乱数」は、数学的に発生させる乱数でなくてもよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数などにより発生させる疑似乱数でもよい。普図抽選手段136は、作動口68を遊技球が通過したときに普図抽選値を取得する。各抽選値は、保留制御手段116により一時的に保留される。ただし、保留制御手段116により保留される所定の保留上限数を超えない場合にだけ当否抽選値または普図抽選値が取得され、保留される。
第1抽選手段126および第2抽選手段128は、当否判定テーブルを保持する。当否判定テーブルには、「大当たり」、「小当たり」および「外れ」の各抽選結果と当否抽選値とが対応付けられている。第1抽選手段126は、大当たり、小当たり、外れのいずれかが発生する当否判定テーブルである通常当否判定テーブルを参照して、第1当否抽選を実行するものとする。これに対し、第2抽選手段128は、通常当否判定テーブルと特殊当否判定テーブルの2タイプの当否判定テーブルのうちのいずれかを参照して第2当否抽選を実行する。特殊当否判定テーブルにおいては、「小当たり」および「外れ」の抽選結果と当否抽選値とが対応づけられている。そのため、特殊当否判定テーブルを参照して実行される第2当否抽選では大当たりは発生しない。各当否判定テーブルのデータ構造については、図6に関連して詳述する。
なお、本明細書において「テーブル」とは、一方のデータに対応する他方のデータを特定できる形式にてメモリの記憶領域に記録される2種類以上のデータまたはその記録形式を指すものであればよい。
第1抽選手段126や第2抽選手段128は遊技球が各始動口に入球したときに当否抽選値を生成し、保留制御手段116はこうして生成された当否抽選値を保持する。第1抽選手段126や第2抽選手段128は、保持されている当否抽選値を順次読み出して、特別図柄変動開始時にその当否を判定する。
普図抽選手段136もまた、普通図柄抽選の当否を判定するときに参照する普図当否テーブルを保持する。普図当否テーブルには、「当たり」または「外れ」の判定結果と普図抽選値とが対応付けられており、当たりの範囲設定に応じて当否確率が定まる。既に述べたように、本実施例においては、普図抽選値の50パーセントは当たりとなる。
第1抽選手段126により実行された第1当否抽選の判定結果は、第1特別図柄表示装置70において第1特別図柄192の形で変動表示され、演出表示装置60の第1領域194において第1装飾図柄190の形で変動表示される。第2抽選手段128により実行された第2当否抽選の判定結果は、第2特別図柄表示装置71において第2特別図柄193の形で変動表示され、演出表示装置60の第2領域195において第2装飾図柄191の形で変動表示される。普図抽選手段136による判定結果は、普通図柄表示装置59において普通図柄の形で変動表示される。
図柄決定手段114は、第1特別図柄表示装置70、第2特別図柄表示装置71、演出表示装置60に表示させる各図柄の停止図柄と変動パターンを、当否抽選手段112による当否抽選の結果に応じて決定する。また、図柄決定手段114は、普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を普通図柄抽選により決定する。停止図柄は、図柄変動の終了時に表示すべき図柄である。図柄決定手段114は、変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
図柄決定手段114は、第1図柄決定手段138、第2図柄決定手段140、普図決定手段142を含む。
第1図柄決定手段138は、第1特別図柄192の変動開始時においてその変動パターンを決定するためのパターン決定抽選値を取得する。パターン決定抽選値は、「0〜255」の範囲で生成される乱数である。パターン決定テーブルは、パターン決定抽選値と特別図柄の変動パターンの対応関係を定めた判定テーブルである。第1図柄決定手段138は、パターン決定テーブルを参照してパターン決定抽選値に基づいて対応する変動パターンを決定する。
同様にして、第2図柄決定手段140は、第2特別図柄193の変動開始時においてその変動パターンを決定するためのパターン決定抽選値を取得する。第2図柄決定手段140は、パターン決定テーブルを参照してパターン決定抽選値に基づいて対応する変動パターンを決定する。
第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、決定した変動パターンを示すデータをメイン表示制御手段118および演出決定手段132へ送出する。
第1図柄決定手段138および第2図柄決定手段140は、各特別図柄を変動表示させるときの変動開始から停止までの変動態様が定められた複数種の変動パターンを記憶する。複数種の変動パターンは、長短様々な変動時間をもつ。すなわち、各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動表示時間が定められており、その変動表示時間の経過時に特別図柄の変動が停止される。本実施例においては、第1特別図柄192に比べて第2特別図柄193の変動時間は概ね短くなるように設定されている。パターン決定テーブルのデータ構造については、図5に関連して詳述する。
普図決定手段142は、遊技球が作動口68を通過した場合に、普通図柄を決定するための普図抽選値に応じて普通図柄表示装置59に表示させる普通図柄の停止図柄を決定する。普通図柄の停止図柄が特定の図柄であった場合、開閉制御手段124が第3始動口67の普通電動役物65を所定時間拡開する。
保留制御手段116は、第1保留手段144、第2保留手段146、普図保留手段147を含む。
第1保留手段144は、第1抽選手段126により取得された第1当否抽選値を保留球として保持する。第2保留手段146は、第2抽選手段128により取得された第2当否抽選値を保留球として保持する。普図保留手段147は、普図抽選手段136により取得された普図抽選値を保留球として保持する。第1、第2当否抽選値と普図抽選値は、それぞれの保留数が所定の上限に達するまで蓄積される。保留数の上限はそれぞれ4である。第1保留手段144により保留された第1当否抽選値の数は第1特図保留ランプ20におけるランプの点灯数で表され、第2保留手段146により保留された第2当否抽選値の数は第2特図保留ランプ21におけるランプの点灯数で表され、普図保留手段147により保留された普図抽選値の数は普図保留ランプ22におけるランプの点灯数で表される。
メイン表示制御手段118は、第1特図制御手段148、第2特図制御手段150および普図制御手段153を含む。
第1特図制御手段148は、第1当否抽選の結果を第1図柄決定手段138により決定された変動パターンにしたがって第1特別図柄192の変動表示として第1特別図柄表示装置70に表示させる。第2特図制御手段150は、第2当否抽選の結果を第2図柄決定手段140により決定された変動パターンにしたがって第2特別図柄193の変動表示として第2特別図柄表示装置71に表示させる。
第1特図制御手段148および第2特図制御手段150は、第1特別図柄192および第2特別図柄193の変動表示を開始するタイミングと停止するタイミングにて、変動開始コマンドと変動停止コマンドを演出表示制御手段134へ送信することにより、メイン表示制御手段118および演出表示制御手段134による変動表示が同期し、連動が保たれる。
普図制御手段153は、普図抽選手段136による抽選の結果を普通図柄の変動表示として普通図柄表示装置59に表示させる。
第1特別図柄192と第2特別図柄193は同時並行的に変動表示可能である。第1特別図柄192および第2特別図柄193のうちいずれかが大当たり図柄で停止され特別遊技に移行するとき、他の特別図柄の変動表示の開始は待機される。そのため、特別遊技実行中に新たに特別図柄の変動表示が開始されることはない。
作動条件保持手段176は、特別遊技作動条件保持手段178および小遊技作動条件保持手段180を含む。
特別遊技作動条件保持手段178は、特別遊技へ移行するための条件である特別遊技作動条件を保持する。特別遊技作動条件は、特別遊技制御手段120によって参照され、成立したときに特別遊技が実行される。特別遊技作動条件は、特別図柄が大当たり図柄にて停止したタイミングにおいて成立し、特別遊技終了時に不成立となる。また、特別遊技作動条件は、遊技球が副大入賞口94の特定領域を通過したときにも成立し、特別遊技終了時に不成立となる。ただし、大当たり待機状態においては、遊技球が副大入賞口94の特定領域を通過しても、特別遊技作動条件は成立しない。
小遊技作動条件保持手段180は、小遊技へ移行するための条件である小遊技作動条件を保持する。小遊技作動条件は、小遊技制御手段204によって参照され、成立したときに小遊技が実行される。小遊技作動条件は、特別図柄が小当たり図柄にて停止したタイミングにおいて成立し、小遊技終了時に不成立となる。
特別遊技制御手段120は、第1および第2当否抽選のいずれかが大当たりとなり、特別図柄が大当たり図柄で停止されたときに特別遊技作動条件が成立したと判定し、主大入賞口66を開放させることにより特別遊技を実行する。特別遊技は、主大入賞口66の開閉動作を複数回数連続して継続する遊技であり、1回の開閉を単位とした1回または複数回の単位遊技で構成される。単位遊技はたとえば15回を上限として繰り返され、1回の単位遊技において主大入賞口66を約30秒間開放させる。特別遊技制御手段120は、単位遊技の継続回数を消化したときに特別遊技を終了させる。
小遊技制御手段204は、第1および第2当否抽選のいずれかが小当たりとなり、特別図柄が小当たり図柄で停止されたときに小遊技作動条件が成立したと判定し、副大入賞口94を開放させることにより小遊技を実行する。小遊技は、副大入賞口94が1回だけ開放する遊技である。
開閉制御手段124は、第3始動口67や主大入賞口66、副大入賞口94の開閉を制御する。開閉制御手段124は、普通図柄が特定の当たり態様で停止されると、普通電動役物ソレノイド76に開放指示を送り、第3始動口67を開放させる。また、開閉制御手段124は、特別遊技中、主大入賞口ソレノイド80に開放指示を送り、主大入賞口66を開放させる。開閉制御手段124は、小遊技開始時に副大入賞口ソレノイド96に開放指示を送り、副大入賞口94を開放させる。
当否制御手段202は、大当たり待機状態において大当たりが発生しないように「抽選回避処理」を行う。具体的には、第1当否抽選が大当たりとなり特別図柄の変動表示が開始されると、第2抽選手段128が参照すべき当否判定テーブルを、通常当否判定テーブルから特殊当否判定テーブルに変更する。このような処理によって、大当たり待機状態において新たに大当たりが発生するのを抑止する。
パターン記憶手段130は、第1パターン記憶手段158および第2パターン記憶手段160を含む。第1パターン記憶手段158および第2パターン記憶手段160は、装飾図柄を含む演出画像の変動パターンとして複数の変動パターンデータを保持する。
演出決定手段132は、第1演出決定手段162および第2演出決定手段164を含む。
第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の変動パターンを、第1抽選手段126による抽選の結果、第1特別図柄192の変動パターンに応じて決定する。第1演出決定手段162は、第1装飾図柄190の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の変動パターンを、第2抽選手段128による抽選の結果、第2特別図柄193の変動パターンに応じて決定する。第2演出決定手段164は、第2装飾図柄191の変動パターンを決定するために参照すべきパターン決定テーブルを保持する。
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄は、3つの図柄の組合せとして形成され、たとえば第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技への移行を示す場合は「777」や「111」のように3つの図柄が揃った組合せが選択される。第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合は、「312」や「946」のように3つの図柄が揃っていない組合せが選択される。ただし、当否判定結果が特別遊技へ移行しない旨を示す場合であって、リーチ付きの外れを示す特別図柄の変動パターンが選択された場合は、「191」や「727」のように一つだけ図柄が揃っていない組合せを選択する。第1演出決定手段162および第2演出決定手段164は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191の停止図柄と演出画像の変動パターンの情報を演出表示制御手段134へ送る。
演出画像の変動パターンには、演出画像の変動表示態様、すなわち演出画像の変動開始から変動停止までの演出過程が定義される。変動パターンには、通常の外れ図柄を表示するときのパターンと、あと一つ図柄が揃えば大当たりとなるリーチ状態を経て外れ図柄を表示するときのパターンと、リーチ状態を経て大当たり図柄を表示するときのパターンが含まれる。特に、リーチ状態を経るときのパターンとしては、長短様々な変動時間をもつパターンが含まれる。各変動パターンには、その図柄変動の終了条件としてパターンごとに変動時間が定められており、その変動時間の経過時に図柄変動が停止される。演出決定手段132は、特別図柄の変動パターンに応じて、特別図柄と変動時間が等しい演出画像の変動パターンを選択する。
第1抽選手段126または第2抽選手段128による判定結果が小遊技の実行を示す場合は、3つの図柄が揃わないようにしつつ所定の絵図柄を表示させる。この絵図柄の停止表示によって遊技者は小当たりの発生を認識する。変形例として、第1装飾図柄190や第2装飾図柄191では小当たりの発生を明示しないとしてもよい。この場合、副大入賞口94が開いたときに、遊技者は初めて小当たりの発生を認識することになる。
演出表示制御手段134は、第1演出制御手段168、第2演出制御手段170、演出調整手段172、および領域設定手段174を含む。
演出表示制御手段134は、遊技効果ランプ90の点灯および消灯や、スピーカ18からの音声出力などの演出処理を更に制御する。第1演出制御手段168は、第1当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出画像として演出表示装置60の第1領域194に変動表示させる。第2演出制御手段170は、第2当否抽選の結果を、選択された変動パターンデータにしたがって演出画像として演出表示装置60の第2領域195に変動表示させる。
領域設定手段174は、演出表示装置60の画面に第1領域194および第2領域195を設定する。第1領域194および第2領域195は、同じ画面内に並べられるように、または、重ね合わされるように設定されてもよい。本実施例においては、演出表示装置60として単一の表示装置を例示するが、変形例においては複数の表示装置で複合的に構成させてもよい。その場合、第1領域194と第2領域195はそれぞれ別個の表示装置に設定されてもよい。
第1装飾図柄190および第2装飾図柄191を同時並行的に変動表示させることもできる。すなわち、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち一方が変動表示中であっても他方の変動表示開始を妨げない。演出調整手段172は、第1装飾図柄190および第2装飾図柄191のうち、一方が当たり図柄で停止されたとき、他方の変動表示がなされていない場合はその変動表示の開始を待機させる。
さて、本実施例におけるぱちんこ遊技機10は、以下の大当たり待機状態において特徴的な遊技性が発揮される。
大当たり待機状態とは、
1.第1特別図柄192の変動期間中であること、または、第1特別図柄192の変動開始タイミングであること
2.第1特別図柄が大当たり図柄にて停止予定であること
の2つの条件(以下、これら2つの条件をまとめて「大当たり待機条件」ともよぶ)が満たされる状況である。
図4は、大当たり待機状態における抽選回避処理を説明するために特別図柄の変動表示過程を示すタイムチャートである。
同図において、時刻tに第1特別図柄の変動表示が開始されている。このとき第1当否抽選の結果は大当たりであったとする。当否制御手段202は大当たり待機条件が成立したので、第2当否抽選のための当否判定テーブルを通常当否判定テーブルから特殊当否判定テーブルに変更する。
大当たり待機状態中の時刻t、t、tにおいて、第2特別図柄の変動表示が開始されている。これらの各時刻においては特殊当否判定テーブルに基づいて第2当否抽選が実行される。このときの第2当否抽選の抽選結果はいずれも「小当たり」か「外れ」のどちらかである。時刻tに第1特別図柄の変動表示が停止し、大当たり待機条件が不成立となる。当否制御手段202は、第2当否抽選のための当否判定テーブルを特殊当否判定テーブルから通常当否判定テーブルに戻す。時刻tから時刻tまでは特別遊技が実行されるが、この期間中は、第1特別図柄はいうまでもなく、第2特別図柄の変動表示も開始不可能となる。時刻tを過ぎると、各特別図柄の変動表示が再び開始可能となる。
なお、より詳しくは次の図5に関連して説明するが、第1特別図柄の変動時間に比べて、第2特別図柄の変動時間は概ね短くなるように設定されている。そのため、大当たり待機状態において、遊技者は、遊技球を第2始動口63や第3始動口67に落入させ、何度も第2特別図柄を変動表示させやすくなっている。このような変動時間設定により、大当たり待機状態において第2特別図柄により小当たりを狙うという遊技性をいっそう顕在化させることができる。
変形例として、大当たり待機状態においては、普通図柄抽選の当たり確率を高確率、たとえば、90パーセント以上に変更してもよい。この場合、遊技者は第3始動口67を介した小当たりを発生させやすくなるため、大当たり待機状態における特有の遊技性をいっそう顕在化させることができる。
実際の遊技においては、第1特別図柄の変動表示が開始されても、第1特別図柄が停止するタイミングまで遊技者は大当たりが予定されている状態であるか判断できない。しかし、第1特別図柄の変動表示中であって、かつ、第1当否抽選値の保留数が最大値に達している状況においては、技量のある遊技者は第3始動口67による小当たりをこまめに狙う方が結果として多くの賞球を獲得できる。そのような遊技性を成立させるためには、小当たりは比較的高い頻度で発生し、1回当たりの小遊技で得られる賞球数を抑制することが望ましい。すなわち、小当たりは高い頻度で発生するが1回あたりの賞球数が少ないタイプの当たりであり、大当たりは発生頻度は低いが1回当たりの賞球数が多いタイプの当たりとなる。
従来の第1種ぱちんこ遊技機の場合、保留球数が上限値に達してしまうと、通常の遊技者は打球を停止する。それ以上打球しても、第1特別図柄の変動表示が停止するまでは新たに当否抽選値が保留されないので、結局無駄打ちになってしまうからである。これに対し、本実施例のぱちんこ遊技機10の場合、第1当否抽選値の保留球数が上限値に達しても、第3始動口67による小当たりを目的とした打球が有効な遊技方法として成立する。第2特別図柄の変動時間は短いため、第2当否抽選値は保留されてもすぐに消化される。こうして、第1特別図柄の変動表示中における遊技者の打球意欲を喚起しやすくなっている。打球意欲を継続は、遊技の継続性を保つ上でも効果がある。
第3始動口67は第2始動口63に比べて副大入賞口94が近いため、小当たりを狙う場合には、第2始動口63よりも第3始動口67を狙う方が合理的である。したがって、大当たりを狙うときには特別遊技領域に向けた打球、小当たりを狙う場合ときには小遊技領域に向けた打球というように打球方法をコントロールできるため、遊技者の技量が遊技結果に介在しやすい、すなわち、技術介入性の高い遊技を実現できる。
図5は、パターン決定テーブル208のデータ構造図である。
第1パターン決定テーブル216は、第1図柄決定手段138が第1特別図柄の変動パターンを決定するときに参照するデータを示し、第2パターン決定テーブル218は、第2図柄決定手段140が第2特別図柄の変動パターンを決定するときに参照するデータを示す。第1図柄決定手段138は第1特別図柄の変動表示に先立って、パターン決定抽選値を「0〜255」の範囲から取得する。同様に、第2図柄決定手段140は、第2特別図柄および第3特別図柄の変動表示に先立って、パターン決定抽選値を取得する。このパターン決定抽選値によって、特別図柄の変動時間が決定される。
たとえば、第1図柄決定手段138が取得したパターン決定抽選値が0〜50の範囲にあるときには、第1特別図柄の変動時間は30秒となる。一方、第2図柄決定手段140が取得したパターン決定抽選値がこの範囲にあるときには、第2特別図柄の変動時間は5秒となる。同図によれば、第2特別図柄の変動時間は第1特別図柄の変動時間に比べて顕著に短い。第1特別図柄の変動時間が比較的長いので、第1当否抽選に関しては多彩な演出を行うための時間を確保できる。一方、第2特別図柄の変動時間は比較的短いので、特に第3始動口67を経由した第2当否抽選に関しては短期間に多くの小当たりを狙いやすい設定となっている。
図6は、当否判定テーブル210のデータ構造図である。
同図において、通常当否判定テーブル212は、第1当否抽選と、通常時の第2当否抽選のときに使用される。一方、特殊当否判定テーブル214は、大当たり待機状態における第2抽選手段により使用される。当否抽選値は、遊技球が始動口に落入したときに「0〜65535」の範囲で生成される数値である。通常当否判定テーブル212によると、「0〜100」の範囲にあるときには「大当たり」、「101〜1500」の範囲にあるときには「小当たり」、それ以外の場合には「外れ」となる。一方、特殊当否判定テーブル214によると、「0〜1500」の範囲にあるときは「小当たり」、それ以外の場合には「外れ」となる。このため、大当たり待機状態においては第2当否抽選による大当たりは発生しなくなる。
このように、大当たり待機状態にあるかそうでないかに応じて、特殊当否判定テーブルと通常当否判定テーブルを使い分けることにより、大当たり待機状態における第2当否抽選の大当たり発生を抑止できる。
なお、変形例として、第1当否抽選において使用する通常当否判定テーブルと第2当否抽選において使用する通常当否判定テーブルは同じでなくてもよい。たとえば、第1当否抽選で使用する通常当否判定テーブルの方が第2当否抽選において使用する通常当否判定テーブルよりも大当たり発生確率が高くなるように設定してもよい。
そのほかにも、大当たり待機状態において大当たり発生させないためのアルゴリズムとしては以下の変形例が考えられる。
A.抽選結果変換方式
当否制御手段202は、第2抽選手段の抽選結果を監視する。第2当否抽選が実行されると、第2抽選手段128は抽選結果を当否制御手段202に送信する。当否制御手段202は、大当たり待機状態中、かつ、受け取った抽選結果が大当たりであれば、抽選結果を小当たり、または、外れに書き換える。当否制御手段202は、変更後の抽選結果を第2抽選手段128に返送する。
あるいは、第2当否抽選値が取得された段階で、第2抽選手段128は第2当否抽選値を当否制御手段202に送信する。当否制御手段202は、大当たり待機状態中、かつ、受け取った第2当否抽選値が大当たりとなるべき範囲にあれば、当否抽選値を小当たり、または、外れとなるべき所定の乱数値に変更する。当否制御手段202は、変更後の第2当否抽選値を第2抽選手段128に返送する。そして、当否制御手段202から取得された第2当否抽選値が第2保留手段146に保留される。
いずれにしても、大当たり待機状態には当否制御手段202が大当たりを大当たり以外の抽選結果に書き換えることによって、大当たり待機状態における大当たりの発生を抑止できる。
B.抽選範囲変換方式
通常当否判定テーブル212によると、当否抽選値が「0〜100」の範囲にあるとき大当たりとなる。本方式において大当たり待機状態に移行すると、当否制御手段202は当否抽選値の生成される範囲を「0〜65535」から「101〜65535」に変更する。たとえば、定期的に、2ミリ秒間隔でカウントアップするリングカウンタを設置し、遊技球が始動口に入球したときのリングカウンタの値を当否抽選値とする。このリングカウンタは、通常、「0〜65535」の範囲で循環するが、大当たり待機状態においては「101〜65535」の範囲で循環するように設定変更される。
このように、大当たり待機状態には大当たりに対応づけられている当否抽選値をリングカウンタの循環範囲から除くことによって、大当たり待機状態における大当たりの発生を抑止できる。
なお、以下においては、通常当否判定テーブルと特殊当否判定テーブルの使い分けによる大当たり発生抑止を行うものとして説明する。
図7は、ぱちんこ遊技機の基本的な動作過程を示すフローチャートである。
まず、遊技球が第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67、一般入賞口72、主大入賞口66、副大入賞口94などへ入賞した場合や、遊技球が作動口68を通過した場合の処理を実行し(S10)、通常遊技中であれば(S12のY)、いいかえれば、特別遊技や小遊技の実行中でなければ、当否抽選などの通常遊技の制御処理を実行し(S14)、特別遊技中であれば(S12のN、S16のY)、特別遊技の制御処理を実行し(S20)、小遊技中であれば(S12のN、S16のN)、小遊技の制御処理を実行する(S22)。そして、S10からS22までの処理における各種入賞に応じた賞球払出を処理する(S23)。
以上の処理はループ処理として電源投入後繰り返し実行される処理である。
図8は、図7におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。
第1始動口62へ入賞した場合であって(S50のY)、第1保留手段144への保留が上限を超えない場合(S52のY)、第1保留手段144に第1当否抽選値が格納される(S56)。S50において第1始動口62へ入賞がない場合は(S50のN)、S52とS56の処理をスキップする。S52において、第1始動口62へ入賞したもののその保留が第1保留手段144の上限数を超えてしまう場合は(S52のN)、S56の処理をスキップする。
第2始動口63へ入賞した場合であって(S58のY)、第2保留手段146への保留が上限を超えない場合(S60のY)、第2保留手段146に第2当否抽選値が格納される(S62)。S58において第2始動口63へ入賞がない場合は(S58のN)、S60とS62の処理をスキップする。S60において、第2始動口63へ入賞したもののその保留が第2保留手段146の上限数を超えてしまう場合は(S60のN)、S62の処理をスキップする。
第3始動口67へ入賞した場合であって(S90のY)、第2保留手段146への保留が上限を超えない場合(S92のY)、第2保留手段146に第2当否抽選値が格納される(S94)。S90において第3始動口67へ入賞がない場合は(S90のN)、S92とS94の処理をスキップする。S92において、第3始動口67へ入賞したもののその保留が第2保留手段146の上限数を超えてしまう場合は(S92のN)、S94の処理をスキップする。
次に、作動口68を遊技球が通過した場合であって(S63のY)、普図保留手段147への保留が上限を超えない場合(S64のY)、普図保留手段147に普図抽選値が格納される(S65)。S63において作動口68への遊技球の通過がない場合は(S63のN)、S64およびS65の処理をスキップする。S64において作動口68を遊技球が通過したもののその保留が普図保留手段147の上限数を超えてしまう場合は(S64のN)、S65の処理をスキップする。
図9は、図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。
まず、第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を処理し(S67)、第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を処理し(S68)、普通図柄の変動表示を処理する(S69)。なお、S67、S68、S69の処理順序はあくまでも説明の便宜上定義した順序にすぎず、どのような順序で処理してもよい。第1特別図柄192と第2特別図柄193は同時並行的に変動表示可能であり、したがって第1装飾図柄190および第2装飾図柄191もまた同時並行的に変動表示可能である。
図10は、図9におけるS67の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
以下、S67の処理としては第1特別図柄192および第1装飾図柄190の変動表示を示す。
第1保留手段144に第1当否抽選値の保留がなされている場合(S116のY)、図柄変動が表示中でなければ(S118のN)、第1抽選手段126が第1当否抽選について当否判定処理を実行する(S120)。第1当否抽選の結果が大当たりであれば(S122のY)、大当たり待機条件が成立するので、当否制御手段202は第2抽選手段128の当否判定テーブルを特殊当否判定テーブルに変更する(S124)。第1当否抽選の結果が大当たり以外であれば(S122のN)、S124の処理はスキップされる。
そのあと第1特別図柄と第1装飾図柄の変動表示が開始される(S126)。なお、S116において第1当否抽選値が保留されていなかった場合は(S116のN)、S118からS126までの処理がスキップされ、S118において図柄変動が表示中であった場合は(S118のY)、S120からS126までの処理がスキップされる。
続いて、既に図柄変動表示が開始されていれば(S127のY)、図柄変動表示を処理する(S128)。図柄変動が開始してから所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S130のY)、大当たり図柄による停止であれば(S132のY)、大当たり待機条件が不成立となるので、当否制御手段202は第2抽選手段128の当否判定テーブルを通常当否判定テーブルに変更する(S134)。また、このときに特別遊技作動条件が成立する。大当たり図柄による停止でなければ(S132のN)、S134の処理はスキップされる。なお、小当たり図柄による停止であれば小遊技作動条件が成立する。停止タイミングでなければ(S130のN)、S132およびS134の処理はスキップされる。S127において図柄変動中でなければ(S127のN)、S128からS134の処理をスキップする。
図11は、図9におけるS68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。
以下、S68の処理としては第2特別図柄193および第2装飾図柄191の変動表示を示す。
第2保留手段146に第2当否抽選値の保留がなされている場合(S30のY)、図柄変動が表示中でなければ(S32のN)、第2抽選手段128が第2当否抽選について当否判定処理を実行する(S34)。その判定結果に応じた変動パターンにしたがって変動表示が開始される(S36)。S30において第2当否抽選値が保留されていなかった場合は(S30のN)、S32からS36までの処理がスキップされ、S32において図柄変動が表示中であった場合は(S32のY)、S34およびS36の処理がスキップされる。
続いて、既に図柄変動表示が開始されていれば(S38のY)、図柄変動表示を処理する(S40)。図柄変動が開始してから所定の変動時間が経過して図柄表示の停止タイミングに達したときは(S46のY)、表示中の図柄変動を停止する(S47)。大当たり図柄であれば特別遊技作動条件が成立し、小当たり図柄であれば小遊技作動条件が成立する。S38において図柄変動表示が開始されていないときは(S38のN)、S40からS47の処理をスキップする。停止タイミングに達していないときには(S46のN)、S47の処理はスキップされる。
図12は、図7におけるS20の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。
まず、主大入賞口66が開放済でなければ(S70のN)、演出表示制御手段134が特別遊技の演出処理を開始し(S72)、開閉制御手段124が主大入賞口66を開放する(S74)。主大入賞口66が開放済であればS72およびS74をスキップする(S70のY)。主大入賞口66が開放されてから所定の開放時間が経過した場合(S76のY)、または、開放時間が経過していないものの(S76のN)、主大入賞口66への入球数が9球以上に達した場合(S78のY)、開閉制御手段124が主大入賞口66を閉鎖させる(S80)。開放時間が経過しておらず(S76のN)、主大入賞口66への入球数も9球以上に達していない場合は(S78のN)、S80以降の処理をスキップしてS92またはS94のフローを終了する。
S80における主大入賞口66の閉鎖後、単位遊技のラウンド数が15に達していた場合(S82のY)、演出表示制御手段134は特別遊技の演出処理を終了させ(S84)、特別遊技制御手段120は特別遊技を終了させる(S86)。ラウンド数が15に達していなければ(S82のN)、ラウンド数に1を加算してS92またはS94のフローを終了する(S90)。
図13は、図7におけるS22の小遊技を詳細に示すフローチャートである。
まず、副大入賞口94が開放済でなければ(S102のN)、開閉制御手段124が副大入賞口94を開放する(S104)。副大入賞口94が開放済であればS104をスキップする(S102のY)。副大入賞口94が開放されてから所定の開放時間、ここでは、3秒が経過した場合(S106のY)、開閉制御手段124が副大入賞口94を閉鎖させる(S112)。このとき小遊技は終了する(S114)。
開放時間が経過しておらず(S106のN)、特定領域通過検出装置206が特定領域通過を検出しているとき(S108のY)、大当たり待機状態になければ(S109のN)、特別遊技作動条件が成立する(S110)。すなわち、小当たりを経由して大当たりに移行させることができる。ただし、小当たりから簡単に大当たりに移行できないように、副大入賞口94への入球や特定領域の通過の容易さを調整することが望ましい。大当たり待機状態において遊技球が特定領域を通過したときには(S108のY、S109のY)、特別遊技作動条件は成立しない。そのため、大当たり待機状態においては、小当たりを経由した大当たりは発生しない。特定領域を通過していないときには(S108のN)、S109からS114の処理はスキップされる。
以上、本実施例に示したぱちんこ遊技機10においては、遊技者は、第1始動口62、第2始動口63、第3始動口67のいずれを狙って打球してもよい。大当たりを目的とする場合には特別遊技領域、小当たりを目的とする場合には小遊技領域に向けて打球することになる。遊技者が特別遊技領域に向けて打球する場合、遊技球は第1始動口62や第2始動口63に入球する可能性がある。第1始動口62に入球したときには第1特別図柄の変動表示によって、第2始動口63に入球したときには第2特別図柄の変動表示によって遊技者は大当たりを期待する。ここで、第1当否抽選値が充分保留された状態で第1特別図柄が変動表示されているときには、遊技者は第2特別図柄を変動表示させるべく打球することになる。抽選回避処理によって大当たり発生が抑止されるため、遊技者は小当たりを目的として打球することになる。遊技者は小遊技領域に向けて打球することになる。
このように、3つの始動口のどれでもいつ狙うのも遊技者の自由として遊技の自由度を確保しつつも、遊技者に打ち分けを促す技術介入性の高い遊技を実現できる。
遊技者は、通常時においても第3始動口67に向けて打球することにより小当たりを狙ってもよいし、あるいは、図13のS108に関連して説明したように、小当たりを経由した大当たりを狙ってもよい。すなわち、大当たりに至るには、2つの経路があるといえる。このような処置により、遊技者にとって最も有利な大当たりに対しても技術的要素を加味することができる。
ただし、本実施例においては、第3始動口67は普通電動役物65によって入球口が狭められているため、小当たりを経由した大当たりは、当否抽選により直接大当たりとなる場合に比べて必ずしも容易とはいえない。
各遊技目的とそのメリットおよびデメリットを整理する。
1.当否抽選による大当たり
第2特別図柄の変動時間が短いため、第2始動口63への入球を契機として実行される第2当否抽選によって大当たりを発生させることが遊技者にとって最も望ましいケースである。ただし、第2始動口63と第1始動口62は近接しているため、第2始動口63を狙った遊技球は第1始動口62に入球する可能性がある。遊技球が第1始動口62に落入して第1特別図柄の長時間の変動表示が開始されると、遊技者に小当たりを目的とするインセンティブがはたらく。もちろん、遊技者ははじめから第3始動口67を狙って、第2当否抽選を実行させ、大当たりを狙ってもよい。ただし、第3始動口67は主大入賞口66から離れた位置にあることから、第3始動口67は当否抽選で大当たりを狙う上では最適な始動口ではない。また、第3始動口67の近辺には、第3始動口67への入球を阻害するように遊技釘が配置されている。大当たりの発生確率は小当たりと比べると低いことがデメリットであるが、特別遊技1回あたりの各特賞球数が多いことはメリットとなる。
2.小当たりを経由した大当たり
一旦小当たりを発生させ、遊技球を副大入賞口94の特定領域に通過させることを目的とする。小当たりを発生させるためには、第3始動口67を狙った打球が合理的である。ただし、第3始動口67は、近辺の遊技釘によって入球容易性が低く設定されており、また、小当たりが発生しても実際に副大入賞口94に入球した遊技球が特定領域を通過できるかは不確実である。遊技球を第3始動口67や副大入賞口94に入球させる技量を持つ遊技者にとっては合理的な選択肢となる。大当たりの発生確率は遊技者の技量に依存する。
3.小当たり
小当たりをこまめに発生させ、賞球を稼ぐという遊技方法である。小当たりは大当たりに比べて格段に発生しやすい。この場合、遊技者は第3始動口67を狙って打球することになる。ただし、近辺の遊技釘が第3始動口67への入球を阻害することや、小遊技1回あたりの獲得賞球数が少ないというデメリットがある。
近辺の遊技釘が第3始動口67への入球容易性を調整する要因となっていることが、上記した各遊技性を顕在化させる上で有効に機能していることがわかる。変形例として、普通電動役物65の代わりに遊技釘や役物によって第3始動口67への入球容易性を調整するという方法も考えられる。
図14は、変形例におけるぱちんこ遊技機10の前面側における基本的な構造を示す図である。
同図に示すぱちんこ遊技機10においては、図1のように普通電動役物65が第3始動口67への入球容易性を調整する代わりに、調整役物84が第3始動口67への入球容易性を調整している。調整役物84は、複数の凹部を備え、低速で定常的に回転している。この調整役物84の内部には磁石が設置されており、近くに流下した遊技球はその凹部に一時的に保持されやすくなっている。調整役物84は、凹部に遊技球を抱えつつ回転し、所定の割合で第3始動口67に導く。第3始動口67には、調整役物84に保持された遊技球のみが入球可能である。第3始動口67よりも第1始動口62や第2始動口63の方が遊技球が入球しやすい設計となっている。そのためには、調整役物84の回転速度、凹部の深さや数を調整するなどの方法が採用されてもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例はあくまで例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
請求項に記載の主可変入球装置の機能は、本実施例においては主として主大入賞口66や主大入賞口ソレノイド80、入賞検出装置78等により実現される。請求項に記載の副可変入球装置の機能は、本実施例においては主として副大入賞口94や主大入賞口ソレノイド80、入球検出装置81、入球検出装置36、特定領域通過検出装置206等により実現される。
これら請求項に記載の各構成要件が果たすべき機能は、本実施例において示された各機能ブロックの単体もしくはそれらの連係によって実現されることも当業者には理解されるところである。
本実施例においては、3つの始動口に基づく遊技性について説明したが、変形例として2つの始動口に基づく遊技についても付言しておく。このような変形遊技において、遊技領域52には、第1始動口62と第3始動口67は存在するが、第2始動口63は存在しないとする。第1始動口62への入球を契機として実行される第1当否抽選、第3始動口67への入球を契機として実行される第2当否抽選は、いずれも500分の499の確率で小当たり、500分の1の確率で大当たりとなる。すなわち、外れが存在しない。また、小当たり時においても、特定領域通過検出装置206に遊技球を通過させることにより、発展的に大当たりに導くことができる。第1始動口62は、第3始動口67に比べると入球しやすいが、比較的変動時間が長く設定される。一方、第3始動口67は第1始動口62に比べると入球しにくいが変動時間は短く設定される。通常、第3始動口67よりも第1始動口62を狙う方が合理的な遊技行動となるように、それぞれの始動口の入球容易性が遊技釘で調整される。
遊技者は、通常は第1始動口62を狙って打球する。ここで、第1当否抽選が当たりとなって第1特別図柄が変動している期間においては、普通電動役物65が拡開する。または、拡開しやすくなるとしてもよい。遊技球は第3始動口67に格段に落入しやすくなるため、このような大当たり待機期間中において第3始動口67を狙うインセンティブが遊技者に働くことになる。
このような遊技によっても、大当たりと小当たりに基づく技術介入性の高い遊技を実現することができる。
ぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の背面側における基本的な構造を示す図である。 ぱちんこ遊技機の機能ブロックを示す図である。 大当たり待機状態における抽選回避処理を説明するために特別図柄の変動表示過程を示すタイムチャートである。 パターン決定テーブルのデータ構造図である。 当否判定テーブルのデータ構造図である。 ぱちんこ遊技機の基本的な動作過程を示すフローチャートである。 図7におけるS10の入賞処理を詳細に示すフローチャートである。 図7におけるS14の通常遊技制御処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS67の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図9におけるS68の図柄変動処理を詳細に示すフローチャートである。 図7におけるS20の特別遊技を詳細に示すフローチャートである。 図7におけるS22の小遊技を詳細に示すフローチャートである。 変形例におけるぱちんこ遊技機の前面側における基本的な構造を示す図である。
符号の説明
10 ぱちんこ遊技機、 17 発射ハンドル、 50 遊技盤、 52 遊技領域、 58 アウト口、 60 演出表示装置、 62 第1始動口、 63 第2始動口、 64 センター飾り、 65 普通電動役物、 66 主大入賞口、 67 第3始動口、 68 作動口、 69 通過検出装置、 70 第1特別図柄表示装置、 71 第2特別図柄表示装置、 80 主大入賞口ソレノイド、 84 調整役物、 90 遊技効果ランプ、 92 遊技釘群、 94 副大入賞口、 96 副大入賞口ソレノイド、 98 入賞検出装置、 100 遊技制御装置、 102 メイン基板、 104 サブ基板、 110 入球判定手段、 112 当否抽選手段、 114 図柄決定手段、 116 保留制御手段、 118 メイン表示制御手段、 120 特別遊技制御手段、 124 開閉制御手段、 126 第1抽選手段、 128 第2抽選手段、 130 パターン記憶手段、 132 演出決定手段、 134 演出表示制御手段、 136 普図抽選手段、 138 第1図柄決定手段、 140 第2図柄決定手段、 142 普図決定手段、 144 第1保留手段、 146 第2保留手段、 147 普図保留手段、 148 第1特図制御手段、 150 第2特図制御手段、 153 普図制御手段、 158 第1パターン記憶手段、 160 第2パターン記憶手段、 162 第1演出決定手段、 164 第2演出決定手段、 168 第1演出制御手段、 170 第2演出制御手段、 172 演出調整手段、 174 領域設定手段、 176 作動条件保持手段、 178 特別遊技作動条件保持手段、 180 小遊技作動条件保持手段、 192 第1特別図柄、 193 第2特別図柄、 202 当否制御手段、 204 小遊技制御手段、 206 特定領域通過検出装置。

Claims (5)

  1. 遊技領域が形成された遊技盤と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第1始動口と、
    前記遊技領域の所定位置に設けられ、遊技球が入球可能な第2始動口と、
    前記遊技領域において前記第1始動口および前記第2始動口に対して想定される打球方向とは異なる位置に設けられ、遊技球が入球可能な第3始動口と、
    前記第1始動口への遊技球の入球を契機に第1抽選を実行する第1抽選手段と、
    前記第2始動口または前記第3始動口への遊技球の入球を契機に第2抽選を実行する第2抽選手段と、
    前記第1抽選の結果を示す第1図柄を変動表示させる第1表示制御手段と、
    前記第2抽選の結果を示す第2図柄を変動表示させ、前記第1図柄の変動表示に対して並列的に前記第2図柄を変動表示可能な第2表示制御手段と、
    前記第1図柄の変動表示開始に際し、前記第1図柄の変動停止時における表示態様を前記第1抽選の結果に応じて決定する第1図柄決定手段と、
    前記第2図柄の変動表示開始に際し、前記第2図柄の変動停止時における表示態様を前記第2抽選の結果に応じて決定する第2図柄決定手段と、
    前記第1抽選が大当たりとなったとき、前記第1図柄の変動表示が停止するまでは前記第2抽選の大当たりの発生を抑止する当否制御手段と、
    前記遊技領域において前記第3始動口よりも前記第1始動口および前記第2始動口に近い位置に設けられ、前記第1抽選または前記第2抽選が大当たりであったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な主可変入球装置と、
    前記遊技領域において前記第1始動口および前記第2始動口よりも前記第3始動口に近い位置に設けられ、前記第1抽選または前記第2抽選が大当たりとは異なる所定結果であったときに遊技球の受け入れ状態が遊技者に有利な状態に変化可能な副可変入球装置と、
    遊技者に有利な特別遊技を実行するための条件である特別遊技作動条件を保持する特別遊技作動条件保持手段と
    前記特別遊技の次に有利な小遊技を実行するための条件である小遊技作動条件を保持する小遊技作動条件保持手段と、
    前記第1抽選または前記第2抽選が大当たりとなり、前記第1図柄または前記第2図柄が大当たりを示す態様で停止されたときに前記特別遊技作動条件が成立したと判定し、前記主可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記第1抽選または前記第2抽選が所定結果となり、前記第1図柄または前記第2図柄が前記所定結果を示す態様にて停止されたときに前記小遊技作動条件が成立したと判定し、前記副可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記小遊技を実行する小遊技制御手段と、
    を備えることを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記第2図柄決定手段は、前記第2図柄の変動時間が前記第1図柄の変動時間よりも短くなるように、あらかじめ定められた複数種類の長さの時間設定から前記第2図柄の変動時間を選択することを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
  3. 遊技球が前記第3始動口へ入球するのを遮る位置に設けられ、前記第3始動口の入球容易性を調整する調整役物、を更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の弾球遊技機。
  4. 前記調整役物は、前記第3始動口の入球容易性が前記第2始動口の入球容易性よりも低くなるように、遊技球の移動経路を変化させることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
  5. 前記特別遊技制御手段は、更に、前記副可変入球装置内に設けられる特定領域を遊技球が通過したとき前記特別遊技作動条件が成立したと判定し、前記主可変入球装置の受け入れ状態を遊技者に有利な状態へ変化させることにより前記特別遊技を実行することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の弾球遊技機。
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