JP2007260179A - 全身浴シャワー機能付きトイレ - Google Patents
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Abstract
【課題】座って全身にシャワーを浴びることができる全身浴シャワー装置を便器の上方に配設することで、トイレにシャワー機能を持たせることができ、水場機能を最小スペースに納めたいという要望に十分に応えるようにしたこと。
【解決手段】便器2の上方に、シャワー水を噴射する全身浴シャワー装置6を配設し、全身浴シャワーを楽しむ人が座る専用のシャワー用座部5を便器2に設けた全身浴シャワー機能付きトイレである。
【選択図】図1
【解決手段】便器2の上方に、シャワー水を噴射する全身浴シャワー装置6を配設し、全身浴シャワーを楽しむ人が座る専用のシャワー用座部5を便器2に設けた全身浴シャワー機能付きトイレである。
【選択図】図1
Description
本発明は、座って全身にシャワーを浴びることができる全身浴シャワー装置が付設されたトイレに関するものである。
賃貸アパートや都心の狭小マンションの建築設計においては、浴室・トイレ・洗面室の3つの水場機能を最小のスペースに納めたいという要求がある。この3つの水場機能を備えたトイレ・洗面付きシャワールームは、頻繁に採用されるところである。また従来では、座って全身にシャワーを浴びることができる全身浴シャワー装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところが従来のトイレ・洗面付きシャワールーム等においては、シャワールームの内寸が1000mm×1400mm程度のスペースが必要であり、水場機能を最小のスペースに納めたいという要望に十分に応えられなかった。また全身浴シャワー装置では隣りにトイレ空間を別に設ける必要があり、やはり水場機能を最小にすることはできなかった。
特開平11−276373号公報
ところが従来のトイレ・洗面付きシャワールーム等においては、シャワールームの内寸が1000mm×1400mm程度のスペースが必要であり、水場機能を最小のスペースに納めたいという要望に十分に応えられなかった。また全身浴シャワー装置では隣りにトイレ空間を別に設ける必要があり、やはり水場機能を最小にすることはできなかった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑みて発明したものであって、座って全身にシャワーを浴びることができる全身浴シャワー装置を便器の上方に配設することで、、トイレにシャワー機能を持たせることができ、水場機能を最小スペースに納めたいという要望に十分に応えることができる全身浴シャワー機能付きトイレを提供することを課題とするものである。
前記課題を解決するために本発明は、便器2の上方に、シャワー水を噴射する全身浴シャワー装置6を配設し、全身浴シャワーを楽しむ人が座る専用のシャワー用座部5を便器2に設けたことを特徴としている。
このような構成とすることで、シャワー時には便器2に設けたシャワー用座部5に座って、全身に包み込む全身浴シャワーを楽しむことができる。従って、従来のトイレとほぼ同じスペース内で全身シャワー浴を実現できる。
また、上記全身浴シャワー装置6は、トイレ1の後壁1aに上下方向に回動自在に支持したアーム3に噴射ノズル4を設けて構成されているのが好ましく、この場合、アーム3を上下に回動させることで便器2に設けたシャワー用座部5に座った人が噴射ノズル4の高さ位置を調整でき、好みの位置からシャワー水を噴霧させることができる。
また、上記シャワー用座部5は便器2の蓋2bを兼用しているのが好ましく、この場合、全身浴シャワー装置6の構成をより簡易化できるようになる。
また、上記対となったアーム3は便器2の肘掛けを兼用しているのが好ましく、この場合、用便時にはアーム3を肘掛けとして利用できるので、使い勝手が向上すると共に、アーム3を仕舞う場所を確保する必要もなくなる。
このような構成とすることで、シャワー時には便器2に設けたシャワー用座部5に座って、全身に包み込む全身浴シャワーを楽しむことができる。従って、従来のトイレとほぼ同じスペース内で全身シャワー浴を実現できる。
また、上記全身浴シャワー装置6は、トイレ1の後壁1aに上下方向に回動自在に支持したアーム3に噴射ノズル4を設けて構成されているのが好ましく、この場合、アーム3を上下に回動させることで便器2に設けたシャワー用座部5に座った人が噴射ノズル4の高さ位置を調整でき、好みの位置からシャワー水を噴霧させることができる。
また、上記シャワー用座部5は便器2の蓋2bを兼用しているのが好ましく、この場合、全身浴シャワー装置6の構成をより簡易化できるようになる。
また、上記対となったアーム3は便器2の肘掛けを兼用しているのが好ましく、この場合、用便時にはアーム3を肘掛けとして利用できるので、使い勝手が向上すると共に、アーム3を仕舞う場所を確保する必要もなくなる。
本発明に係る全身浴シャワー機能付きトイレは、便器の上方に、シャワー水を噴射する全身浴シャワー装置を配設し、全身浴シャワーを楽しむ人が座る専用のシャワー用座部を便器に設けたことにより、座ってシャワー浴ができる全身浴シャワー装置をトイレ内にコンパクトに納めることができ、結果、特に賃貸アパートや都心の狭小マンションのような、水場機能を最小のスペースに納めたいという要望に十分に応えることができるものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本実施形態の全身浴シャワー機能付きトイレ1は、図1に示すように、左右一対のアーム3に噴射ノズル4が設けられた全身浴シャワー装置6を便器2の上方に配設してある。
便器2には図2に示すように、便座2aとは別にシャワー用座部5が設けられている。本例では便器2の蓋2bがシャワー用座部5を兼用している。また、トイレ1の床には身体を洗浄した後の温水を排水するための排水口(図示せず)が設けられている。
上記一対のアーム3は例えば、ステンレス製パイプを略円弧状に曲げ加工した部品で構成され、アーム3内部は給湯経路となっている。アーム3の下面部にはその長手方向に間隔をあけて複数の噴射ノズル4が設けられている。アーム3の基端部はトイレ1の後壁1aに設けたアーム受け部8に対して回動自在に連結されていると共に、アーム受け部8にはアーム3を任意の回動角度で安定保持するためのダンパー機能が設けられている。なおダンパー機能については、例えば特開2001−20590号公報などにより公知となっている技術を採用することができるので、詳細な説明は省略する。
上記アーム3への温水の供給手段は、例えば便器2に付設されるおしり洗浄・ビデの給湯設備からの温水を配管(図示せず)を介してアーム3内に送り込み、各アーム3に設けた複数の噴射ノズル4からシャワー状に噴射するようにしている。なお、アーム3への温水供給・停止は、トイレ1の壁に設けた操作パネル(或いはリモコン操作器)にて操作できるようにし、例えば、低温・高温の交互刺激、流量の強弱の相互刺激を入浴者の好みに合わせて実行するための自動洗浄モードを選択できるようにすることも可能である。
しかして、シャワー時には、図3(b)のように便器2の蓋2bを兼用するシャワー用座部5に座って、アーム3を入浴者の頭上(或いは肩の上)まで跳ね上げて保持した状態で各アーム3の噴射ノズル4から温水を噴霧させる。このとき、温水により全身の温浴感を確保する通常のシャワー浴だけでなく、噴射ノズル4からミストを噴霧させて全身を包む柔らかなミストサウナ浴、或いは噴射ノズル4から強めの水流を噴出して肩に当てるようにする打たせ湯気分のシャワー浴を選択することが可能である。またこのときアーム3は側面から見て中央が低く両端が高い略円弧状に曲成されているので、各噴射ノズル4からの噴霧角度が下方領域で広がり、どんな入浴者の体格にも合わすことができると共に、身体のまわりに湯水の微粒子が充満することで、短時間で温熱効果が得られるようになる。またアーム3の角度を下げることにより全身浴シャワーから半身浴シャワーに切り替えることも可能である。さらにアーム3はトイレ1の後壁1aに対して回動自在に支持されているため、手でアーム3を掴む必要がなく、両手があくため石鹸やシャンプーなどの浴用用品を使って快適なシャワー洗浄ができる。アーム3を上下に回動させることができるので噴射ノズル4の高さ位置を任意に調整でき、好みの位置からシャワー水を噴霧させることができるようになる。さらに全身浴シャワーが終了した後にはアーム3を図3(a)のように下ろすことにより、アーム3を支えにして立ち上がることができるようになり、例えば高齢者や身体の不自由な人にとって使いやすくなる。
一方、用便時には、図2(a)或いは(b)のようにシャワー用座部5(本例では便器2の蓋2b)を開くことにより、従来通りに用便を足すことができる。このとき対となったアーム3を図3(a)のように下ろした状態にすることで、肘掛けとして使用できるので、快適且つ安全に用便ができると共に、アーム3を仕舞うためのスペースを確保する必要もなくなる。
ここで、従来のトイレ・洗面付きシャワールームでは内寸が1000mm×1400mm程度のスペースが必要であったが、本発明の全身浴シャワー装置6は、便器2の蓋2bをシャワー用座部5として兼用していると共に、トイレ1の後壁1aに一対のアーム3を回動自在に片持ち支持しただけの簡易な構造であるので、例えば図1に示すような奥行きd2(800mm)×横幅d1(1200mm)程度の狭いトイレ1内に全身浴シャワー装置6をコンパクトに納めることができる。そのうえシャワー用座部5が便器2の蓋2bを兼用しているので、全身浴シャワー装置6の構成をより簡易化できる。この結果、従来のトイレとほぼ同じスペース内で全身浴シャワーを楽しむことができるので、例えば賃貸アパートや都心の狭小マンションのような、水場機能を最小のスペースに納めたいという要望に十分に応えることができるものである。
本実施形態の全身浴シャワー機能付きトイレ1は、図1に示すように、左右一対のアーム3に噴射ノズル4が設けられた全身浴シャワー装置6を便器2の上方に配設してある。
便器2には図2に示すように、便座2aとは別にシャワー用座部5が設けられている。本例では便器2の蓋2bがシャワー用座部5を兼用している。また、トイレ1の床には身体を洗浄した後の温水を排水するための排水口(図示せず)が設けられている。
上記一対のアーム3は例えば、ステンレス製パイプを略円弧状に曲げ加工した部品で構成され、アーム3内部は給湯経路となっている。アーム3の下面部にはその長手方向に間隔をあけて複数の噴射ノズル4が設けられている。アーム3の基端部はトイレ1の後壁1aに設けたアーム受け部8に対して回動自在に連結されていると共に、アーム受け部8にはアーム3を任意の回動角度で安定保持するためのダンパー機能が設けられている。なおダンパー機能については、例えば特開2001−20590号公報などにより公知となっている技術を採用することができるので、詳細な説明は省略する。
上記アーム3への温水の供給手段は、例えば便器2に付設されるおしり洗浄・ビデの給湯設備からの温水を配管(図示せず)を介してアーム3内に送り込み、各アーム3に設けた複数の噴射ノズル4からシャワー状に噴射するようにしている。なお、アーム3への温水供給・停止は、トイレ1の壁に設けた操作パネル(或いはリモコン操作器)にて操作できるようにし、例えば、低温・高温の交互刺激、流量の強弱の相互刺激を入浴者の好みに合わせて実行するための自動洗浄モードを選択できるようにすることも可能である。
しかして、シャワー時には、図3(b)のように便器2の蓋2bを兼用するシャワー用座部5に座って、アーム3を入浴者の頭上(或いは肩の上)まで跳ね上げて保持した状態で各アーム3の噴射ノズル4から温水を噴霧させる。このとき、温水により全身の温浴感を確保する通常のシャワー浴だけでなく、噴射ノズル4からミストを噴霧させて全身を包む柔らかなミストサウナ浴、或いは噴射ノズル4から強めの水流を噴出して肩に当てるようにする打たせ湯気分のシャワー浴を選択することが可能である。またこのときアーム3は側面から見て中央が低く両端が高い略円弧状に曲成されているので、各噴射ノズル4からの噴霧角度が下方領域で広がり、どんな入浴者の体格にも合わすことができると共に、身体のまわりに湯水の微粒子が充満することで、短時間で温熱効果が得られるようになる。またアーム3の角度を下げることにより全身浴シャワーから半身浴シャワーに切り替えることも可能である。さらにアーム3はトイレ1の後壁1aに対して回動自在に支持されているため、手でアーム3を掴む必要がなく、両手があくため石鹸やシャンプーなどの浴用用品を使って快適なシャワー洗浄ができる。アーム3を上下に回動させることができるので噴射ノズル4の高さ位置を任意に調整でき、好みの位置からシャワー水を噴霧させることができるようになる。さらに全身浴シャワーが終了した後にはアーム3を図3(a)のように下ろすことにより、アーム3を支えにして立ち上がることができるようになり、例えば高齢者や身体の不自由な人にとって使いやすくなる。
一方、用便時には、図2(a)或いは(b)のようにシャワー用座部5(本例では便器2の蓋2b)を開くことにより、従来通りに用便を足すことができる。このとき対となったアーム3を図3(a)のように下ろした状態にすることで、肘掛けとして使用できるので、快適且つ安全に用便ができると共に、アーム3を仕舞うためのスペースを確保する必要もなくなる。
ここで、従来のトイレ・洗面付きシャワールームでは内寸が1000mm×1400mm程度のスペースが必要であったが、本発明の全身浴シャワー装置6は、便器2の蓋2bをシャワー用座部5として兼用していると共に、トイレ1の後壁1aに一対のアーム3を回動自在に片持ち支持しただけの簡易な構造であるので、例えば図1に示すような奥行きd2(800mm)×横幅d1(1200mm)程度の狭いトイレ1内に全身浴シャワー装置6をコンパクトに納めることができる。そのうえシャワー用座部5が便器2の蓋2bを兼用しているので、全身浴シャワー装置6の構成をより簡易化できる。この結果、従来のトイレとほぼ同じスペース内で全身浴シャワーを楽しむことができるので、例えば賃貸アパートや都心の狭小マンションのような、水場機能を最小のスペースに納めたいという要望に十分に応えることができるものである。
さらに本例では、全身浴シャワー装置6は複数の噴射ノズル4を有する一対のアーム3で構成されているので、全身浴シャワー装置6の軽量化を図ることができるので、アーム3を上方へ跳ね上げる動作や引き下げる動作が容易となり、安全を確保しながら使い勝手を良くできる利点もある。
前記実施形態では対をなすアーム3を回動自在としたが、トイレの天井に動かないように固定したものであってもよい。
1 トイレ
1a 後壁
2 便器
2a 便座
2b 蓋
5 シャワー用座部
6 全身浴シャワー装置
1a 後壁
2 便器
2a 便座
2b 蓋
5 シャワー用座部
6 全身浴シャワー装置
Claims (4)
- 便器の上方に、シャワー水を噴射する全身浴シャワー装置を配設し、全身浴シャワーを楽しむ人が座る専用のシャワー用座部を便器に設けたことを特徴とする全身浴シャワー機能付きトイレ。
- 上記全身浴シャワー装置は、トイレの後壁に上下方向に回動自在に支持したアームに噴射ノズルを設けて構成されていることを特徴とする全身浴シャワー機能付きトイレ。
- 上記シャワー用座部は便器の蓋を兼用していることを特徴とする請求項1記載の全身浴シャワー機能付きトイレ。
- 上記対となったアームは便器の肘掛けを兼用していることを特徴とする請求項2記載の全身浴シャワー機能付きトイレ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006089630A JP2007260179A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 全身浴シャワー機能付きトイレ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006089630A JP2007260179A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 全身浴シャワー機能付きトイレ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007260179A true JP2007260179A (ja) | 2007-10-11 |
Family
ID=38633752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006089630A Withdrawn JP2007260179A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 全身浴シャワー機能付きトイレ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007260179A (ja) |
-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006089630A patent/JP2007260179A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
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