JP2007259110A - 車載通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 片方の信号線が故障した場合でも、伝送速度を落とすか、伝送データを限定することにより、通信を可能にできる車載通信装置を提供すること。
【解決手段】 それぞれ第1〜第3スイッチを設け、それぞれの受信からの経過時間を検出し、且つ送信フレームに経過時間データを設けて、制御装置1及び制御装置2の両方で異常を検出するステップS8,S10,S14、S43,S55,S59の処理を設け、これにより通信回線の異常を検出すると、それぞれの第3スイッチ17,27のオンにより、送信部13,23及び受信部12,22を正常な通信回線に接続し、半2重通信を行うS20,S64の処理を設けた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載される電子制御装置間での通信を行う車載通信装置の技術分野に属する。
従来では、各データ伝送機器内に、データ異常監視手段を設け、各データ伝送機器よりデータ伝送回線に出力される送信データを、データ伝送機器内で折り返してデータを生成し、折り返しデータをデータ異常監視手段に入力して、送信データとの間の相関の有無を監視し、その相関が無いとき、送信データのデータ伝送に異常が発生したものと判定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平7−160600号公報(第2−14頁、全図)
しかしながら、従来の車載通信装置にあっては、ショート故障を検出するのみであり、その後は通信不能となるだけであり、必要なデータの送受信は行われなくなるものであった。
本発明は、上記問題点に着目してなされたもので、その目的とするところは、片方の信号線が故障した場合でも、伝送速度を落とすか、伝送データを限定することにより、通信を可能にできる車載通信装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明では、第1制御装置と第2制御装置とが、第1制御装置の送信部と第2制御装置の受信部を第1の通信回線で接続し、第1制御装置の受信部と第2制御装置の送信部を第2の通信回線で接続して、全2重通信を行う車載通信装置において、前記第1制御装置及び前記第2制御装置は、第1通信回線のオンオフを切換える第1スイッチと、第2通信回線のオンオフを切換える第2スイッチと、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチよりも前記送信部及び前記受信部側において、前記第1通信回線と前記第2通信回線とを接続する信号ラインのオンオフを切換える第3スイッチを備え、それぞれの受信からの経過時間を検出し、且つ送信フレームに前記経過時間データを設けて、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の両方で異常を検出する異常検出手段を設け、前記異常検出手段により通信回線の異常を検出すると、それぞれの第3スイッチのオンにより、送信部及び受信部を正常な通信回線に接続し、半2重通信を行う通信制御切換手段を設けた、ことを特徴とする。
よって、本発明にあっては、片方の信号線が故障した場合でも、伝送速度を落とすか、伝送データを限定することにより、通信を可能にできる。
以下、本発明の車載通信装置を実現する実施の形態を、実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の車載通信装置のブロック図である。
実施例1の車載通信装置は、制御装置1と制御装置2、通信回線3,4により構成される。
制御装置1と制御装置2の構成はほぼ同様のため、ここでは制御装置1にういての構成を説明する。
制御装置1は、CPU11、受信部12、送信部13、制御部14、第1スイッチ15、第2スイッチ16、第3スイッチ17を主要な構成としている。
CPU11は、受信端子111、送信端子112、第1制御端子113、第2制御端子114を備え、信号の入出力、制御処理、演算処理などを行う。
特に、CPU11は、受信端子111から制御装置2からの信号を受信し、制御装置2への信号を送信端子112から送信し、制御部14への制御信号の出力により第1スイッチ15〜第3スイッチ17を制御する。
受信部12は、抵抗121〜125、トランジスタ126により構成され、通信回線4からの通信信号をCPU11への入力信号に変換する。
送信部13は、抵抗131,132、トランジスタ133により構成され、CPU11からの出力信号を通信回線3への通信信号へ変換する。
制御部14は、NOT回路141,142、OR回路143、トランジスタ144〜146により構成され、第1制御端子113と第2制御端子114の出力により、トランジスタ144〜146のオンオフを制御し、これにより第1スイッチ15〜第3スイッチ17のオンオフを制御する。
第1スイッチ15は、制御部14のトランジスタ144のオンオフ制御により受信部12と通信回線4との間の信号ラインの接続、非接続の切り替えを行う。
第2スイッチ16は、制御部14のトランジスタ145のオンオフ制御により送信部13と通信回線3との間の信号ラインの接続、非接続の切り替えを行う。
第3スイッチ17は、OR回路143を介するトランジスタ146のオンオフ制御により、受信部12と第1スイッチ15の間と、送信部13と第2スイッチ16の間との信号ラインの接続、非接続の切り替えを行う。
制御装置2は、CPU21、受信部22、送信部23、制御部24、第1スイッチ25、第2スイッチ26、第3スイッチ27を主要な構成としている。
各構成は、制御装置1の送信側に相対するように受信側を配置し、制御装置1の受信側に相対するように送信側を配置し、この配置の違いにより対応する各部の名称が異なるのみであり、同様の構成であるため、以下に説明する各スイッチ以外の説明を省略する。
制御装置2の第1スイッチ25は、制御部24のトランジスタ244のオンオフ制御により送信部23と通信回線4との間の信号ラインの接続、非接続の切り替えを行う。
制御装置2の第2スイッチ26は、制御部24のトランジスタ245のオンオフ制御により受信部22と通信回線3との間の信号ラインの接続、非接続の切り替えを行う。
第3スイッチ27は、OR回路243を介するトランジスタ246のオンオフ制御により、受信部22と第2スイッチ26の間と、送信部23と第1スイッチ25の間との信号ラインの接続、非接続の切り替えを行う。
次に、通信スロットの構成について説明する。
図2は実施例1の車載通信装置における通信スロット構成を示すタイムチャートである。
まず、通信回線3におけるスロット構成は、図2(a)に示すように、制御装置1から制御装置2への送信スロット時間であるTslotTxMと、制御装置2から制御装置1への故障通知スロット時間であるTslotFailMからなり、TslotTxMとTslotFailMを加えたものをスロット時間TperiodMとしている。つまり、通信回線3では、このスロット時間TperiodMが周期的に繰り返されることにより、通信が行われることになる。
次に、通信回線4におけるスロット構成は、図2(b)に示すように、制御装置2から制御装置1への送信スロット時間であるTslotTxSと、制御装置1から制御装置2への故障通知スロット時間であるTslotFailSからなり、TslotTxSとTslotFailSを加えたものをスロット時間TperiodSとしている。つまり、通信回線4では、このスロット時間TperiodSが周期的に繰り返されることにより、通信が行われることになる。また、送信スロット時間TslotTxSにおいては、通信回線3での制御装置1から制御装置2への通信フレーム受信後の経過時間TintMを送信する。つまり、送信開始時の時間を送信する。
次に、フレーム送信間隔について説明する。
図3は実施例1の車載通信装置におけるフレーム送信間隔を示すタイムチャートである。
通信回線3においては、周期的に繰り返されるスロット時間TperiodMにおいて、フレーム形式の送信データ、送信フレーム31を送ることにより送信処理が行われる(図3(a)参照)。
通信回線4においては、周期的に繰り返されるスロット時間TperiodSにおいて、フレーム形式の送信データ、送信フレーム41を送ることにより送信処理が行われる(図3(b)参照)。
この送信フレーム31、41の関係において、送信フレーム31が終了してから、送信フレーム41が始まるまでの経過時間をTintMとし、送信フレーム41の終わり部分にデータとして設ける。(図3(b)におけるTintM(1)〜TintM(6)参照)また、逆に、送信フレーム41が終了してから、送信フレーム31が始まるまでの経過時間は、TintSとなる。TintM同様、TintSはデータとして送信フレーム31の終わり部分に設ける。
作用を説明する。
[制御装置1における通信処理]
図4,図5は実施例1の車載通信装置の制御装置1のCPU11で実行される通信処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS1では、初期設定として、時間TintSをリセット、第1スイッチ15をクローズにし、第2スイッチ16をクローズにし、第3スイッチ17をオープンにする。
ステップS2では、所定時間TperiodMが経過したかどうかを判断し、経過したならばステップS3へ進み、経過していないならばステップS4へ進む。
ステップS3では、制御装置2へのフレームデータの送信を行う。
ステップS4では、フレーム受信が完了したかどうかを判断し、完了したならばステップS5へ進み、完了していないならばステップS8へ進む。
ステップS5では、時間TintSのカウントをリスタートする。
ステップS6では、受信フレーム内の時間TintM>TintMfail、つまり制御装置1から制御装置2への受信後経過時間が故障通知スロット時間より大きいかどうかを判断し、TintM>TintMfailならばステップS9へ進み、TintM≦TintMfailならばステップS7へ進む。
ステップS7では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知を行い、ステップS2へ戻る。
ステップS8では、時間TintS>TintSfail、つまり制御装置2から制御装置1への受信後経過時間が故障通知スロット時間より大きいかどうかを判断し、TintS>TintSfailならばステップS26へ進み(図4,図5中、丸文字2による矢印により表示)、TintS≦TintSfailならばステップS2へ戻る。
ステップS9では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知を行い、ステップS10へ進む(図4,図5中、丸文字1による矢印により表示)。
ステップS10では、通信回線4が故障通知スロットにより故障を通知しているかどうかを判断し、故障通知ならばステップS11へ進み、故障通知でないならばステップS21へ進む。
ステップS11では、第2スイッチ16をオープンにし、第3スイッチ17をクローズにする。
ステップS12では、故障通知コマンドを制御装置2へ送信する。
ステップS13では、故障通知コマンドを送信したことを示すフラグをセットする。
ステップS14では、通信回線4が故障通知スロットにより故障を通知しているかどうかを判断し、故障通知ならばステップS15へ進み、故障通知でないならばステップS24へ進む。
ステップS15では、既に故障通知コマンドを送信していることを示すフラグがセットされているかどうかを判断し、セットされているならばステップS18へ進み、セットされていないならばステップS16へ進む。
ステップS16では、故障通知コマンドを制御装置2へ送信する。
ステップS17では、故障通知コマンドを送信したことを示すフラグをセットする。
ステップS18では、フレーム受信が完了したかどうかを判断し、完了したならばステップS19へ進み、完了していないならばステップS14へ戻る。
ステップS19では、切換え応答コマンドがあったかどうかを判断し、切換え応答コマンドありならば、ステップS20へ進み、切換え応答コマンドなしならばステップS25へ進む。
ステップS20では、半2重モード通信処理を行う。
ステップS21では、フレーム受信が完了したかどうかを判断し、完了したならばステップS22へ進み、完了していないならばステップS10へ戻る。
ステップS22では、時間TintSのカウントをリスタートする。
ステップS23では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知を行い、ステップS10へ戻る。
ステップS24では、故障通知コマンド送信フラグをクリアする。
ステップS25では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知を行い、ステップS14へ戻る。
ステップS26では、所定時間TperiodMが経過したかどうかを判断し、経過したならばステップS27へ進み、経過していないならばステップS26へ戻る。
ステップS27では、半2重モード切換要求コマンドを制御装置2へ送信する。
ステップS28では、第1スイッチ15をオープンにし、第3スイッチ17をクローズにする。
ステップS29では、半2重モード切換応答を受信したかどうかを判断し、受信したならばステップS20へ進み、受信したならばステップS30に進む。
ステップS30では、所定時間TperiodMが経過したかどうかを判断し、経過したならばステップS31へ進み、経過していないならばステップS29へ戻る。
ステップS31では、半2重モード切換要求コマンドを制御装置2へ送信し、ステップS29へ戻る。
[制御装置2における通信処理]
図6,図7は実施例1の車載通信装置の制御装置2のCPU21で実行される通信処理の流れを示すフローチャートで、以下各ステップについて説明する。
ステップS41では、初期設定として、時間TintMをリセットし、第1スイッチ25をクローズにし、第2スイッチ26をクローズにし、第3スイッチ27をオープンにする。
ステップS42では、所定時間TperiodMが経過したかどうかを判断し、経過したならばステップS43へ進み、経過していないならばステップS45へ進む。
ステップS43では、受信フレーム内の時間TintM>TintMfail、つまり制御装置1から制御装置2への受信後経過時間が故障通知スロット時間より大きいかどうかを判断し、TintM>TintMfailならばステップS49へ進み、TintM≦TintMfailならばステップS44へ進む。
ステップS44では、TintM≦TintMfailを示すデータが含まれるフレームデータを送信する。
ステップS45では、フレーム受信が完了したかどうかを判断し、完了したならばステップS46へ進み、完了していないならばステップS42へ戻る。
ステップS46では、時間TintMをリスタートさせる。
ステップS47では、半2重モード切換要求コマンドがあったかどうかを判断し、半2重モード切換要求コマンドがあったならばステップS50へ進み、半2重モード切換要求コマンドがないならばステップS48へ進む。
ステップS48では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知し、ステップS42へ進む。
ステップS49では、TintM>TintMfailを示すデータが含まれるフレームデータを送信する。(図6,図7中、丸文字1による矢印により表示)
ステップS50では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知し、ステップS55へ進む。(図6,図7中、丸文字2による矢印により表示)
ステップS51では、第2スイッチ26をオープンにし、第3スイッチ27をクローズにする。
ステップS52では、故障通知コマンドを受信したかどうかを判断し、受信したならばステップS64へ進み、受信しないならばステップS53へ進む。
ステップS53では、所定時間TperiodMが経過したかどうかを判断し、経過したならばステップS54へ進み、経過していないならばステップS52へ戻る。
ステップS54では、TintM>TintMfailを示すデータが含まれるフレームデータを送信し、ステップS52へ戻る。
ステップS55では、通信回線3が故障通知スロットにより故障を通知しているかどうかを判断し、故障通知ならばステップS56へ進み、故障通知でないならばステップS65へ進む。
ステップS56では、第1スイッチ25をオープンにし、第3スイッチ27をクローズにする。
ステップS57では、半2重モード切換応答送信を行う。
ステップS58では、モード切換応答送信を行ったことを示すフラグをセットする。
ステップS59では、通信回線3が故障通知スロットにより故障を通知しているかどうかを判断し、故障通知ならばステップS60へ進み、故障通知でないならばステップS68へ進む。
ステップS60では、モード切換応答送信のフラグがセットされた状態かどうかを判断し、セットされているならばステップS61へ進み、セットされていないならばステップS68へ進む。
ステップS61では、半2重モード切換応答送信を行う。
ステップS62では、モード切換応答送信を行ったことを示すフラグをセットする。
ステップS63では、半2重モードのフレームを受信したかどうかを判断し、受信したならばステップS64へ進み、受信していないならばステップS69へ進む。
ステップS64では、半2重モードの通信処理を行う。
ステップS65では、フレーム受信が完了したかどうかを判断し、完了したならばステップS66へ進み、完了していないならばステップS55へ戻る。
ステップS66では、時間TintSをリスタートする。
ステップS67では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知し、ステップS55へ戻る。
ステップS68では、モード切換応答送信のフラグをクリアする。
ステップS69では、受信フレームを格納し、上位ソフトウェアに通知し、ステップS59へ戻る。
[通信回線3における異常時処理]
実施例1の車載通信装置の通信回線3における異常の検出と対処の処理について、具体的にタイムチャートを参照して説明する。
図8〜図10は、各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートであり、図8〜図10は一つのタイムチャート図を示すものである。また、説明上、図8〜図10には、(1)〜(16)までを符号として示す。
図14は、実施例1の車載通信装置の構成の概略図である。
図14において、CPU11、CPU21の持つ機能について符号を付して示す。送信機能101、受信機能102、故障検出機能103、送信機能201、受信機能202、故障検出機能203、である。
制御装置1と制御装置2は、図15に示すように、正常時には、全2重通信を行っている。
その際、制御装置1のCPU11は、送信端子112から、TperiodM(sec)毎にデータを送信する(図9の(1)で示す部分参照)。
送信端子112から出力されたデータは、送信部13を経て、通信回線3へ現れる(図8の(2)で示す部分参照)。そして、制御装置2の受信部22を経て、CPU21の受信端子211で受信される(図10の(3)で示す部分参照)。
次に、制御装置2のCPU21は、送信端子212から、TperiodS(sec)毎にデータを送信する(図10の(4)で示す部分参照)。送信端子212から出力されたデータは、送信部23を経て、通信回線4へ現れる(図8の(5)で示す部分参照)。そして、制御装置1の受信部12を経て、CPU11の受信端子111で受信される(図9の(6)で示す部分参照)。
このようにして、通信が行われている場合に、図8の(7)で示す時間位置において、通信回線3に故障が発生し、以後通信が不可になると、制御装置1のCPU11の送信端子112からは、信号が出力されるが(図9の(8)で示す部分参照)、通信回線3には出力した信号が現れないことになる(図8の(9)で示す部分参照)。
すると、CPU21で計測している時間TintMが通信回線3の故障判定レベルを超える(図10の(10)で示す部分参照、ステップS43→S49)。そのため、制御装置2では、図16に示すように、通信回線4における故障通知スロットで第2スイッチ26をオープンにし、第3スイッチ27をクローズに制御し(ステップS51)、通信回線4を使用して送信される制御装置1からの故障通知を受信可能にする。この時、故障通知コマンドを受信しない場合は、故障通知スロットの終了時に第2スイッチ26、第3スイッチ27を元に戻す(図9の(11)で示す部分参照)。
次に、制御装置2では、TintMが通信回線3の故障判定レベルを超えた事を送信して制御装置1へ通知を行う(図10の(12)で示す部分参照)。
制御装置1では、制御装置2からの受信データから、通信回線3の異常を認知すると(ステップS10)、図16に示すように、故障通知スロットの間、第2スイッチ16をオープンにし、第3スイッチ17をクローズにする(図8の(13)で示す部分参照、ステップS11)。そして制御装置1は、故障通知コマンドを送信する(図9の(14)で示す部分参照、ステップS12)。
制御装置2では、制御装置1からの故障通知コマンドを認識し、全2重通信から半2重通信へ切換応答を送信する(図10の(15)で示す部分参照)。以後、制御装置1から通信回線4のみを使用した半2重モードによる通信を開始する。
これによって、通信回線3に、ショート、オープンなどの異常が発生した際には、全2重通信を半2重通信に切換えて、通信を行うことができ、その切換えの処理において、異常の発生は通信相手に通知され、双方が異常を認識できる。
半2重通信に切換えることにより、伝送速度の低下、または伝送データの限定の必要が生じるが、双方向の通信自体は確保されるため、システムへの影響を小さくすることができ、異常発生時の車両の走行時における、通常時からの性能等低下分を少なくすることに寄与することができる。
[通信回線4における異常時処理]
実施例1の車載通信装置の通信回線4における異常の検出と対処の処理について、具体的にタイムチャートを参照して説明する。
図11〜図13は、各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートであり、図11〜図13は一つのタイムチャート図を示すものである。また、説明上、図11〜図13には、(1)〜(13)までを符号として示す。なお、図12,図13をまたぐ矢印については、図中に丸文字Aを示し中継する。
制御装置1と制御装置2は、図15に示すように、正常時には、全2重通信を行っている。
その際、制御装置1のCPU11は、送信端子112から、TperiodM(sec)毎にデータを送信する(図12の(1)で示す部分参照)。
送信端子112から出力されたデータは、送信部13を経て、通信回線3へ現れる(図11の(2)で示す部分参照)。そして、制御装置2の受信部22を経て、CPU21の受信端子211で受信される(図13の(3)で示す部分参照)。
次に、制御装置2のCPU21は、送信端子212から、TperiodS(sec)毎にデータを送信する(図13の(4)で示す部分参照)。送信端子212から出力されたデータは、送信部23を経て、通信回線4へ現れる(図11の(5)で示す部分参照)。そして、制御装置1の受信部12を経て、CPU11の受信端子111で受信される(図12の(6)で示す部分参照)。
このようにして、通信が行われている場合に、図11の(7)で示す時間位置において、通信回線4に故障が発生し、以後通信が不可になると、制御装置2のCPU21の送信端子212からは、信号が出力されるが(図13の(8)で示す部分参照)、通信回線4には出力した信号が現れないことになる(図11の(9)で示す部分参照)。
すると、CPU11で計測している時間TintSが通信回線4の故障判定レベルを超える(図12の(10)で示す部分参照、ステップS8→S26)。そのため、制御装置1では、送信端子112から半2重モード切換要求コマンドを送信し(ステップS27)、図17に示すように、第1スイッチ15をオープンにし、第3スイッチ17をクローズにし(ステップS28)、故障通知スロットの間、制御装置2からの応答を待つ。故障通知スロットの間に応答がない場合には、第1スイッチ15、第3スイッチ17を戻し、半2重モード切換要求コマンドを送信し、第1スイッチ15をオープンにし、第3スイッチ17をクローズにする(図12の(11)で示す部分参照)。
制御装置2では、全2重モードによる送信を直ぐに中断し、図17に示すように、第1スイッチ25をオープンにし、第3スイッチ27をクローズにし、故障通知スロットにて制御装置1に半2重モード切換応答を送信する(図13の(12)で示す部分参照、ステップS56)。以後、制御装置1から通信回線3のみを使用した半2重モードによる通信を開始する。
これによって、通信回線4に、ショート、オープンなどの異常が発生した際には、全2重通信を半2重通信に切換えて、通信を行うことができ、その切換えの処理において、異常の発生は通信相手に通知され、双方が異常を認識できる。
次に、効果を説明する。
実施例1の車載通信装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1)制御装置1と制御装置2とが、制御装置1の送信部13と制御装置2の受信部22を通信回線3で接続し、制御装置1の受信部12と制御装置2の送信部23を通信回線4で接続して、全2重通信を行う車載通信装置において、制御装置1及び制御装置2は、通信回線3のオンオフを切換える第2スイッチ16,26と、通信回線4のオンオフを切換える第1スイッチ15,25と、第1スイッチ15,25及び第2スイッチ16,26よりも送信部13,23及び受信部12,22側において、通信回線3と通信回線4とを接続する信号ラインのオンオフを切換える第3スイッチ17,27を備え、それぞれの受信からの経過時間を検出し、且つ送信フレームに経過時間データを設けて、制御装置1及び制御装置2の両方で異常を検出するステップS8,S10,S14、S43,S55,S59の処理を設け、これにより通信回線の異常を検出すると、それぞれの第3スイッチ17,27のオンにより、送信部13,23及び受信部12,22を正常な通信回線に接続し、半2重通信を行うS20,S64の処理を設けたため、片方の信号線が故障した場合でも、伝送速度を落とすか、伝送データを限定することにより、通信を可能にできる。ことができる。
また、半2重通信を行う際に、伝送速度を落とすことにより、ユーザーが感じる車両の反応速度が低下するものの、それ以外では正常時と同じ動作が可能となる。
また、半2重通信を行う際に、伝送データを限定することにより、車両が動作する事に最低限必要なデータの転送が可能になる。
以上、本発明の車載通信装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1の車載通信装置のブロック図である。 実施例1の車載通信装置における通信スロット構成を示すタイムチャートである。 実施例1の車載通信装置におけるフレーム送信間隔を示すタイムチャートである。 実施例1の車載通信装置の制御装置1のCPU11で実行される通信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の車載通信装置の制御装置1のCPU11で実行される通信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の車載通信装置の制御装置2のCPU21で実行される通信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の車載通信装置の制御装置2のCPU21で実行される通信処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1における各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートである。 実施例1における各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートである。 実施例1における各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートである。 実施例1における各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートである。 実施例1における各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートである。 実施例1における各通信線、各CPUの送受信端子、各スイッチの信号の状態を示すタイムチャートである。 実施例1の車載通信装置の構成の概略図である。 実施例1において全2重通信を行っている状態を示す説明図である。 実施例1において、通信回線3が異常の際に半2重通信に切り換えた状態を示す説明図である。 実施例1において、通信回線4が異常の際に半2重通信に切り換えた状態を示す説明図である。
符号の説明
1 制御装置
11 CPU
101 送信機能
102 受信機能
103 故障検出機能
111 受信端子
112 送信端子
113 制御端子
114 制御端子
12 受信部
121〜125 抵抗
126 トランジスタ
13 送信部
131 抵抗
132 抵抗
133 トランジスタ
14 制御部
141 NOT回路
142 NOT回路
143 OR回路
144〜146 トランジスタ
15 第1スイッチ
16 第2スイッチ
17 第3スイッチ
2 制御装置
21 CPU
201 送信機能
202 受信機能
203 故障検出機能
211 受信端子
212 送信端子
213 制御端子
214 制御端子
22 受信部
221〜225 抵抗
226 トランジスタ
23 送信部
231 抵抗
232 抵抗
233 トランジスタ
24 制御部
241 NOT回路
242 NOT回路
243 OR回路
244〜246 トランジスタ
25 第1スイッチ
26 第2スイッチ
27 第3スイッチ
3 通信回線
31 送信フレーム
4 通信回線
41 送信フレーム

Claims (1)

  1. 第1制御装置と第2制御装置とが、第1制御装置の送信部と第2制御装置の受信部を第1の通信回線で接続し、第1制御装置の受信部と第2制御装置の送信部を第2の通信回線で接続して、全2重通信を行う車載通信装置において、
    前記第1制御装置及び前記第2制御装置は、第1通信回線のオンオフを切換える第1スイッチと、第2通信回線のオンオフを切換える第2スイッチと、前記第1スイッチ及び前記第2スイッチよりも前記送信部及び前記受信部側において、前記第1通信回線と前記第2通信回線とを接続する信号ラインのオンオフを切換える第3スイッチを備え、
    それぞれの受信からの経過時間を検出し、且つ送信フレームに前記経過時間データを設けて、前記第1制御装置及び前記第2制御装置の両方で異常を検出する異常検出手段を設け、
    前記異常検出手段により通信回線の異常を検出すると、それぞれの第3スイッチのオンにより、送信部及び受信部を正常な通信回線に接続し、半2重通信を行う通信制御切換手段を設けた、
    ことを特徴とする車載通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015534363A (ja) * 2012-09-20 2015-11-26 ゼットティーイー コーポレイション イーサネットデータ伝送レートの調整方法及び装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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