JP2007258243A - Mosトランジスタ特性検出装置及びcmos回路特性自動調整装置 - Google Patents

Mosトランジスタ特性検出装置及びcmos回路特性自動調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】回路規模及び消費電力の増大を抑えつつ、対象回路中のMOSトランジスタが飽和領域で動作するようにCMOS回路の動作状態を自動調整する。
【解決手段】CMOS回路特性自動調整装置は、対象回路(100)中のMOSトランジスタ(101a)のドレイン電圧を最小にするレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成回路(10)と、レプリカ信号を受けるレプリカ回路(20)と、対象回路及びレプリカ回路中のMOSトランジスタのドレイン電圧をそれぞれ受ける電圧バッファ(30a,30b)と、これら電圧バッファの出力電圧をそれぞれのドレインに受けるMOSトランジスタ(101c,101d)と、これらMOSトランジスタに流れる電流の大小を比較する比較回路(40)と、その比較結果に基づいて対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整する調整回路(50)とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、MOSトランジスタの動作状態を検出する装置に関し、特に、CMOS回路において定電流源として用いられるMOSトランジスタが飽和領域で動作しているか否か(以下、飽和領域動作性とも称する)を検出する装置、及びその検出結果に基づいてCMOS回路の動作状態を自動調整する装置に関する。
従来より、CMOS回路ではプロセスばらつきや温度変動などによりMOSトランジスタの閾値電圧が変動し、トランジスタ特性が影響を受けることが知られている。他方、近年のプロセス微細化に伴い、ゲート酸化膜の耐圧低下及び電源電圧の低電圧化が進み、MOSトランジスタの閾値電圧の変動がトランジスタ特性に与える影響が大きくなりつつある。
例えば、アナログ回路において重要な素子である定電流源の場合、これを構成するMOSトランジスタは飽和領域で動作する必要があるが、電源電圧の低下に伴うトランジスタの動作範囲の縮小や閾値電圧の変動などにより、飽和領域での動作保証が困難となる。このため、MOSトランジスタの飽和領域動作性を検出する手段、及び、場合によっては飽和領域動作性を保証するためにMOSトランジスタの動作状態を自動調整する手段が別途必要となる。
この問題に対して、従来、ADコンバータなどの計測回路を用いてMOSトランジスタの閾値電圧を測定し、その測定結果をフィードバックして、MOSトランジスタの動作状態を自動調整している(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−76280号公報(第7頁、第1図)
しかし、従来の手法では、ADコンバータを設ける必要から回路規模及び消費電力が増大してしまう。この問題に鑑み、本発明は、回路規模及び消費電力の増大を抑えつつ、MOSトランジスタの飽和領域動作性を検出する装置、さらにはMOSトランジスタが飽和領域で動作するようにCMOS回路の動作状態を自動調整する装置の提供を課題とする。
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作しているか否かを検出する装置として、対象回路に入力されたならば第1のMOSトランジスタのドレイン電圧を最小にするようなレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成回路と、対象回路のレプリカであって、第1のMOSトランジスタに相当する第2のMOSトランジスタを有し、レプリカ信号が入力されるレプリカ回路と、第1のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第1の電圧バッファと、第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第2の電圧バッファと、特性及びゲート及びソースの印加電圧が第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに第1の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第1のMOSトランジスタ群と、特性及びゲート及びソースの印加電圧が第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに第2の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第2のMOSトランジスタ群と、第1のMOSトランジスタ群に流れる第1の電流及び第2のMOSトランジスタ群に流れる第2の電流の大小比較をする比較回路とを備えたものとする。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタが取り得る最小のドレイン電圧がレプリカ回路中の第2のMOSトランジスタにおいて再現され、これらドレイン電圧は、それぞれ、第1及び第2の電圧バッファによって第1及び第2のMOSトランジスタ群における各MOSトランジスタのドレイン電圧として再現され、比較回路によって、第1及び第2のMOSトランジスタ群のそれぞれに流れる第1及び第2の電流の大小比較が行われる。そして、この第1及び第2の電流の大小比較の結果から、対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作しているか否かを知ることができる。
具体的には、比較回路は、第1の電流を第1の電圧に変換する第1のIV変換回路と、第2の電流を第2の電圧に変換する第2のIV変換回路と、第1及び第2の電圧の大小比較をする比較器とを有する。
より具体的には、第1及び第2のIV変換回路は、いずれも、ダイオード接続されたMOSトランジスタ、又は抵抗素子である。
また、具体的には、第1の電圧バッファは、第1のMOSトランジスタのドレイン電圧及び第1のMOSトランジスタ群におけるMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される演算増幅器と、第1のMOSトランジスタ群に接続され、ゲートに演算増幅器の出力電圧が印加されるMOSトランジスタとを有する。同様に、第2の電圧バッファは、第2のMOSトランジスタのドレイン電圧及び第2のMOSトランジスタ群におけるMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される演算増幅器と、第2のMOSトランジスタ群に接続され、ゲートに演算増幅器の出力電圧が印加されるMOSトランジスタとを有する。
また、上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、CMOS回路における対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作するように当該CMOS回路の動作状態を自動調整する装置として、対象回路に入力されたならば第1のMOSトランジスタのドレイン電圧を最小にするようなレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成回路と、対象回路のレプリカであって、第1のMOSトランジスタに相当する第2のMOSトランジスタを有し、レプリカ信号が入力されるレプリカ回路と、第1のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第1の電圧バッファと、第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第2の電圧バッファと、特性及びゲート及びソースの印加電圧が第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに第1の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第1のMOSトランジスタ群と、特性及びゲート及びソースの印加電圧が第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに第2の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第2のMOSトランジスタ群と、第1のMOSトランジスタ群に流れる第1の電流及び第2のMOSトランジスタ群に流れる第2の電流の大小比較をする比較回路と、比較回路の比較結果に基づいて、対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整する調整回路とを備えたものとする。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタが取り得る最小のドレイン電圧がレプリカ回路中の第2のMOSトランジスタにおいて再現され、これらドレイン電圧は、それぞれ、第1及び第2の電圧バッファによって第1及び第2のMOSトランジスタ群における各MOSトランジスタのドレイン電圧として再現され、比較回路によって、第1及び第2のMOSトランジスタ群のそれぞれに流れる第1及び第2の電流の大小比較が行われる。そして、この第1及び第2の電流の大小比較の結果から、対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作しているか否かを知ることができ、その比較結果に基づいて対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整することで、対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作するように自動調整することができる。
好ましくは、比較回路は、比較結果として、第1及び第2の電流の電流差の有無を示すデジタル信号を出力するものとする。そして、調整回路は、上記のデジタル信号によって上記の電流差があることが示されたとき、第2の電流が第1の電流に近づくように、対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整するものとする。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタの動作範囲を段階的に飽和領域内に移動させることができる。
より好ましくは、調整回路は、一回の調整で、対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整可能範囲の限界に設定するものとする。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタの動作範囲をより早く飽和領域内に移動させることができる。
また、より好ましくは、調整回路は、上記のデジタル信号によって上記の電流差がないことが示されたとき、第2のMOSトランジスタの動作点をピンチオフ点に近づけるように、対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整するものとする。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作するようにしつつ、その消費電力を低減することができる。
さらに、第2の電流を第1の電流に近づけるときの調整幅は、第2のMOSトランジスタの動作点をピンチオフ点に近づけるときの調整幅よりも大きいことが好ましい。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタについて、その動作範囲が飽和領域外にあるときには比較的早く飽和領域内に移動させ、その動作範囲が飽和領域内にあるときにはその飽和領域動作性を維持しつつ徐々にその消費電力を低減することができる。
また、好ましくは、比較回路は、比較結果として、第1及び第2の電流の電流差に応じた大きさのアナログ信号を出力するものとする。そして、調整回路は、上記のアナログ信号に従って、第2のMOSトランジスタの動作点がピンチオフ点に近づくように、対象回路及びレプリカ回路の動作状態を調整するものとする。
これによると、対象回路中の第1のMOSトランジスタの動作範囲を、飽和領域内でその消費電力が最小となるような最適動作範囲に移動させることができる。
具体的には、調整回路は、対象回路及び前記レプリカ回路に印加される電源電圧を調整するものである。
また、具体的には、調整回路は、対象回路及びレプリカ回路に印加されるバイアスを調整するものである。
また、具体的には、調整回路は、第1及び第2のMOSトランジスタ並びに第1及び第2のMOSトランジスタ群における各MOSトランジスタに印加される基板電圧を調整するものである。
上記のとおり本発明によると、回路規模及び消費電力の増大を抑えつつ、対象回路におけるMOSトランジスタの飽和領域動作性を検出することができ、さらに、当該MOSトランジスタが飽和領域で動作するようにCMOS回路の動作状態を自動調整することができる。このため、LSIの歩留まりを向上することができる。
また、LSI上でプロセスばらつきや温度変動による回路特性の影響を低減することができるため、設計時の動作マージンを余分に確保する必要がなくなり、動作マージンを削減することができる。そして、本発明は、特に、動作範囲が限定される低電圧回路に有効である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るCMOS回路特性自動調整装置の構成を示す。本装置は、レプリカ回路10、レプリカ信号生成回路20、電圧バッファ30a及び30b、比較回路40、調整回路50、及びnMOSトランジスタ101c及び101dを備え、対象回路100における定電流源としてのnMOSトランジスタ101aが飽和領域で動作するように対象回路100の動作状態を調整するものである。対象回路100は、任意のCMOS回路である。以下では、便宜のために、対象回路100は差動増幅回路であるとして説明する。
対象回路100は、nMOSトランジスタ101a、pMOSトランジスタ102a及び103a、及びnMOSトランジスタ104a及び105aから構成される。nMOSトランジスタ101aのゲートにはバイアスVbnが印加され、ソースには基準電圧が印加される。pMOSトランジスタ102a及び103aのゲートにはバイアスVbpが印加され、ソースには基準電圧が印加される。nMOSトランジスタ104a及び105aのゲートには、それぞれ、差動入力信号VIとしての電圧VI1及びVI2が印加される。
レプリカ回路10は、対象回路100のレプリカであり、本実施形態では差動増幅回路として構成されている。レプリカ回路10において、nMOSトランジスタ101b、104b及び105b並びにpMOSトランジスタ102b及び103bは、それぞれ、対象回路100におけるnMOSトランジスタ101a、104a及び105a並びにpMOSトランジスタ102a及び103aに相当する。レプリカ回路10におけるこれらnMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタは、それぞれ、対象回路100におけるnMOSトランジスタ及びpMOSトランジスタと同じ特性のものである。対象回路100と同様に、nMOSトランジスタ101aのゲートにはバイアスVbnが印加され、ソースには基準電圧が印加される。また、pMOSトランジスタ102b及び103bのゲートにはバイアスVbpが印加され、ソースには基準電圧が印加される。しかし、対象回路100とは異なり、nMOSトランジスタ104b及び105bのゲートにはレプリカ信号Vrepが入力される。
レプリカ信号生成回路20は、レプリカ信号Vrepを生成する。レプリカ信号Vrepは、対象回路100に入力されたならばnMOSトランジスタ101aのドレイン電圧Vd1を最小にするような信号である。差動増幅回路の場合、差動入力が同相、かつ、振幅中心レベルのとき、ドレイン電圧Vd1は最小となる。したがって、本実施形態では、レプリカ信号生成回路10は、レプリカ信号Vrepとして、差動入力信号VIの振幅中心レベルの電圧を出力する。具体的には、電圧VI1及びVI2を抵抗分圧することで差動入力信号VIの振幅中心レベルの電圧を得ることができる。
電圧バッファ30aは、演算増幅器31a及びnMOSトランジスタ32aから構成される。演算増幅器31aには、対象回路100におけるnMOSトランジスタ101aのドレイン電圧Vd1、及びnMOSトランジスタ101cのドレイン電圧Vd3が入力される。nMOSトランジスタ32aは、nMOSトランジスタ101cと接続され、ゲートに演算増幅器31aの出力電圧が印加される。すなわち、電圧バッファ30aは、ドレイン電圧Vd1及びVd3が等しくなるように動作する。演算増幅器31aの反転及び非反転の入力端のインピーダンスは十分に高いため、演算増幅器31aによる対象回路100及びnMOSトランジスタ101cへの動作影響は無視することができる。
電圧バッファ30bは、演算増幅器31b及びnMOSトランジスタ32bから構成される。演算増幅器31bには、レプリカ回路10におけるnMOSトランジスタ101bのドレイン電圧Vd2、及びnMOSトランジスタ101dのドレイン電圧Vd4が入力される。nMOSトランジスタ32bは、nMOSトランジスタ101dと接続され、ゲートに演算増幅器31bの出力電圧が印加される。すなわち、電圧バッファ30bは、ドレイン電圧Vd2及びVd4が等しくなるように動作する。演算増幅器31bの反転及び非反転の入力端のインピーダンスは十分に高いため、演算増幅器31bによるレプリカ回路10及びnMOSトランジスタ101dへの動作影響は無視することができる。
比較回路40は、nMOSトランジスタ101c及び101dのそれぞれに流れるドレイン電流Id3及びId4の大小比較を行う。ここで、nMOSトランジスタ101c及び101dは、いずれも、対象回路100におけるnMOSトランジスタ101aと同じ特性であり、ゲートにはバイアスVbnが印加され、ソースには基準電圧が印加されている。したがって、nMOSトランジスタ101cには、nMOSトランジスタ101aに流れるドレイン電流Id1がミラーリングされてドレイン電流Id3が流れる。同様に、nMOSトランジスタ101dには、nMOSトランジスタ101bに流れる電流Id2がミラーリングされてドレイン電流Id4が流れる。すなわち、比較回路40は、実質的にはドレイン電流Id1及びId2の大小比較を行うものである。
具体的には、比較回路40は、ダイオード接続接続されたpMOSトランジスタ41a及び41b、及び比較器42から構成される。pMOSトランジスタ41aは、nMOSトランジスタ101cに流れるドレイン電流Id3を電圧V1に変換する能動負荷あるいはIV変換回路として動作する。同様に、pMOSトランジスタ41bは、nMOSトランジスタ101dに流れるドレイン電流Id4を電圧V2に変換する能動負荷あるいはIV変換回路として動作する。比較器42は、pMOSトランジスタ41a及び41bのそれぞれによって変換された電圧V1及びV2の大小比較を行う。すなわち、比較回路40は、ドレイン電流Id3及びId4の大小比較を、これら電流を一端電圧に変換した上で間接的に行っている。もちろん、ドレイン電流Id3及びId4の大小比較を直接的に行うようにしてもよい。
比較回路40の出力はデジタル信号及びアナログ信号のいずれでもよい。デジタル信号の場合には、ドレイン電流Id3及びId4に電流差があるか否かを端的に表すことができる。一方、アナログ信号の場合には、電流差の大きさを表すことができる。
調整回路50は、比較回路40の比較結果に基づいて、対象回路100及びレプリカ回路10の動作状態を調整する。具体的には、調整回路50は、比較回路40の比較結果によってドレイン電流Id3及びId4の電流差があることが示されたとき、ドレイン電流Id2がドレイン電流Id1に近づくように、対象回路100及びレプリカ回路10の動作状態を調整する。一方、比較回路40の比較結果からドレイン電流Id3及びId4の電流差がないことが示されたとき、nMOSトランジスタ101bの動作点がピンチオフ点に近づくように、対象回路100及びレプリカ回路10の特性を調整する。
図2を参照しながら調整回路50による調整の原理について説明する。定電流源として用いられるnMOSトランジスタ101aは飽和領域で動作する必要がある。さらに、低電力動作の観点から、ドレイン電圧はより小さいことが好ましい。このことから、範囲AがnMOSトランジスタ101aの最適動作範囲となる。しかし、実際には、プロセスばらつきや温度変動などにより、nMOSトランジスタ101aは線形領域を含む範囲Bで動作することがある。この場合、範囲Bの下限点、すなわち、nMOSトランジスタ101bの動作点におけるドレイン電流とnMOSトランジスタ101aの動作点におけるドレイン電流との間には電流差が生じており、同様の電流差はnMOSトランジスタ101cとnMOSトランジスタ101dとの間にも生じている。調整回路50は、比較回路40の比較結果から電流差があることを検知したとき、nMOSトランジスタ101bのドレイン電流がnMOSトランジスタ101aのドレイン電流に近づくように、対象回路100及びレプリカ回路10の動作状態を調整する。この結果、nMOSトランジスタ101aの動作範囲は、その全体が線形領域に含まれるように方向αに移動する。
調整回路50による調整量が大き過ぎた場合、nMOSトランジスタ101aの動作範囲は、最適動作範囲である範囲Aを過ぎて範囲Cにまで達してしまうことがある。この場合、nMOSトランジスタ101bは飽和領域で動作しているため、範囲Cの下限点であるnMOSトランジスタ101bの動作点におけるドレイン電流とnMOSトランジスタ101aの動作点におけるドレイン電流との間には電流差は生じていない。したがって、nMOSトランジスタ101cとnMOSトランジスタ101dとの間でも電流差は生じていない。調整回路50は、比較回路40の比較結果から電流差がないことを検知したとき、nMOSトランジスタ101bの動作点がピンチオフ点に近づくように、対象回路100及びレプリカ回路10の動作状態を調整する。この結果、nMOSトランジスタ101aの動作範囲は、最適動作範囲である範囲Aに戻る方向βに移動する。
調整回路50は、例えば、対象回路100及びレプリカ回路10に印加される電源電圧やバイアスVbpを調整可能な可変電源であってもよい。電源電圧又はバイアスVbpを調整することでドレイン電圧Vd1及びVd2並びにドレイン電圧Vd3及びVd4が連動して変化し、nMOSトランジスタ101bの動作点を任意に移動させることができる。
また、調整回路50は、nMOSトランジスタ101a〜101dに印加される基板電圧を調整可能な可変電源であってもよい。プロセスばらつきや温度条件などによりnMOSトランジスタ101a〜101dの閾値電圧が高い方にシフトし、動作領域が線形領域へとシフトすることがあるが、基板電圧を調整することでnMOSトランジスタ101a〜101dの閾値電圧が変化し、ピンチオフ点を任意に移動させることができる。このため、特にドレイン電圧を変化させなくともnMOSトランジスタ101bの動作点をピンチオフ点に近づけることができる。基板電圧Vbsと閾値電圧Vtとの間には次式が成り立つ。
Vt=Vt0+γ(√(Vbs+2φF)−√(2φF))
ただし、Vt0は基板−ソース間の電圧をゼロとしてときの閾値電圧、γは基板バイアスの効果を表す係数、φFはフェルミポテンシャルである。このように、閾値電圧は、基板電圧の平方根の関数として影響している。
電源電圧を調整するとCMSO回路全体に影響が及ぶのに対して、基板電圧の調整では影響の範囲が、例えば、p基板のみのように局所的である。したがって、他への影響を考慮すると基板電圧の調整が有利である。基板電圧には設定限界があり、例えば、p基板の基板電圧にはnMOSトランジスタの信頼性上の上限値がある。基板電圧が設定限界を超えた場合には、基板−ソース間、及び基板−ドレイン間のPN接合が順方向となり、基板へと電流が流れ、トランジスタとして機能しなくなる。この特性を利用すると、基板電圧を設定限界値に設定しても、ドレイン電流Id1とドレイン電流Id2との間に電流差が生じているようなら、そのCMOS回路は定格電圧内で補償不可能な不良品であると判断することができる。
本実施形態に係るCMOS回路特性自動調整装置の処理シーケンスについて図3のフローチャートを参照しながら説明する。まず、nMOSトランジスタ101cのドレイン電流Id3とnMOSトランジスタ101dのドレイン電流Id4との大小比較が行われる(ステップS10)。そして、ドレイン電流Id3及びId4に電流差がある場合(ステップS11のYES肢)、(1)対象回路100及びレプリカ回路10の電源電圧を上げるか、(2)バイアスVbpを下げるか、又は(3)nMOSトランジスタ101a〜101dの基板電圧を上げるかのいずれかの処理が行われる(ステップS12)。一方、ドレイン電流Id3及びId4に電流差がない場合(ステップS11のNO肢)、ステップS12とは逆の処理、すなわち、(1)対象回路100及びレプリカ回路10の電源電圧を下げるか、(2)バイアスVbpを上げるか、又は(3)nMOSトランジスタ101a〜101dの基板電圧を下げるかのいずれかの処理が行われる(ステップS13)。そして、ステップS12又はS13に続いて、調整処理を終了するか否かが判定され、続行する場合にはステップS10に戻る(ステップS14のNO肢)。この処理シーケンスにより、nMOSトランジスタ101aの動作範囲を最適動作範囲(図2参照)に近づけることができる。
上記処理シーケンスは、CMOS回路の起動時等の回路初期化時に、又は回路動作に影響しない範囲で一定時間(例えば、1ms)ごとに実行すればよい。回路初期化時に上記処理シーケンスを実行することで、プロセスばらつきのようなサンプル依存の動作点のずれに対応することができる。また、一定時間ごとに上記処理シーケンスを実行することで、温度変動などによる動作状態に依存した動作点のずれに対応することができる。
なお、ステップS12及びS13における各種電圧の調整は、連続的なものであっても離散的なものであってもよい。すなわち、比較回路40から、ドレイン電流Id3及びId4の電流差に応じた大きさのアナログ信号が出力される場合には、各種電圧をアナログ信号に従って連続的に調整すればよい。一方、比較回路40から、ドレイン電流Id3及びId4の電流差の有無を示すデジタル信号が出力される場合には、各種電圧を所定の幅、例えば、100mVのステップで離散的に調整すればよい。
さらに、ステップS13での調整幅よりもステップS12での調整幅の方を大きく設定するとよい。例えば、ステップS12では100mVのステップで調整し、ステップS13ではその1/10の10mVのステップで調整する。これは、nMOSトランジスタ101aが飽和領域で動作していない場合には、より早く飽和領域で動作する必要があるのに対して、nMOSトランジスタ101aが飽和領域で動作している場合には、急激な調整を行うとnMOSトランジスタ101aの動作範囲が再び飽和領域からはみ出てしまうおそれがあるからである。
また、ステップS13は特に省略してもよい。ステップS12の処理のみで、nMOSトランジスタ101aを飽和領域で動作させるという所期の目的が達せられる。そして、ステップS12において、一回の調整で各種電圧を調整可能範囲の限界に設定することで、最も素早くnMOSトランジスタ101aの動作範囲を飽和領域内に移動させることができる。
以上、本実施形態によると、特に回路規模及び消費電力を増大させることなく、対象回路における定電流源としてのMOSトランジスタが飽和領域で動作するようにCMOS回路特性を自動調整することができる。
(第2の実施形態)
図4は、第2の実施形態に係るCMOS回路特性自動調整装置の構成を示す。本装置は、レプリカ回路10、レプリカ信号生成回路20、電圧バッファ30a’及び30b’、比較回路40’、調整回路50、及びMOSトランジスタ群60a及び60bを備え、対象回路100における定電流源としてのnMOSトランジスタ101aが飽和領域で動作するように対象回路100の動作状態を調整するものである。なお、レプリカ回路10、レプリカ信号生成回路20、調整回路50は第1の実施形態に係る装置の構成要素と同様であるためこれらの説明を省略し、以下、第1の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
MOSトランジスタ群60aは、4個のnMOSトランジスタ101c1、101c2、101c3及び101c4から構成される。また、MOSトランジスタ群60bは、4個のnMOSトランジスタ101d1、101d2、101d3及び101d4からなる。これらnMOSトランジスタ101c1〜101c4及び101d1〜101d4は、いずれも、対象回路100におけるnMOSトランジスタ101aと同じ特性であり、ゲートにはバイアスVbnが印加され、ソースには基準電圧が印加されている。なお、MOSトランジスタ群60a及び60bを構成するnMOSトランジスタの個数は任意であり、ここでは説明の便宜上4個としている。
電圧バッファ30a’は、演算増幅器31aからなる電圧フォロワ回路である。演算増幅器31aには、対象回路100におけるnMOSトランジスタ101aのドレイン電圧Vd1が入力される。電圧バッファ30a’は、演算増幅器31aの出力端がMOSトランジスタ群60aに直接接続されているため、nMOSトランジスタを32aが介在する図1に示した電圧バッファ30aと比べて精度はやや劣るものの、MOSトランジスタ群60aにおけるnMOSトランジスタ101c1〜101c4のドレイン電圧Vd3をドレイン電圧Vd1と等しくすることができる。
電圧バッファ30b’は、演算増幅器31bからなる電圧フォロワ回路である。演算増幅器31bには、レプリカ回路10におけるnMOSトランジスタ101bのドレイン電圧Vd2が入力される。電圧バッファ30b’は、演算増幅器31bの出力端がMOSトランジスタ群60bに直接接続されているため、nMOSトランジスタを32bが介在する図1に示した電圧バッファ30bと比べて精度はやや劣るものの、MOSトランジスタ群60bにおけるnMOSトランジスタ101d1〜101d4のドレイン電圧Vd4をドレイン電圧Vd2と等しくすることができる。
nMOSトランジスタ101c1〜101c4のそれぞれには、nMOSトランジスタ101aに流れるドレイン電流Id1がミラーリングされてドレイン電流Id3が流れ、MOSトランジスタ群60aにはその4倍の電流(4*Id3)が流れる。同様に、nMOSトランジスタ101d1〜101d4のそれぞれには、nMOSトランジスタ101bに流れる電流Id2がミラーリングされてドレイン電流Id4が流れ、MOSトランジスタ群60bにはその4倍の電流(4*Id4)が流れる。したがって、MOSトランジスタ群60a及び60bには、それぞれ、ドレイン電流Id1及びId2の4倍に相当する電流が流れることになる。
比較回路40’は、比較器42及び抵抗43a及び43bから構成される。抵抗43aは、MOSトランジスタ群60aに流れる電流(4*Id3)を電圧V1’に変換する能動負荷あるいはIV変換回路として動作する。同様に、抵抗43bは、MOSトランジスタ群60bに流れる電流(4*Id4)を電圧V2’に変換する能動負荷あるいはIV変換回路として動作する。比較器42は、抵抗43a及び43bのそれぞれによって変換された電圧V1’及びV2’の大小比較を行う。すなわち、比較回路40’は、実質的にはドレイン電流Id1の4倍に相当する電流及びドレイン電流Id2の4倍に相当する電流の大小比較を行うものである。
以上、本実施形態によると、対象回路における定電流源としてのMOSトランジスタのドレイン電流とレプリカ回路における相当MOSトランジスタのドレイン電流との電流差を、第1の実施形態の4倍の精度で検出することができる。このため、対象回路及びレプリカ回路におけるMOSトランジスタのそれぞれに流れる電流が微少な場合でも、これらの電流差を検出することができる。
なお、上記説明は対象回路におけるnMOSトランジスタの飽和領域動作性の保証をするためのものであるが、本発明は、対象回路におけるpMOSトランジスタの飽和領域動作性を保証するためにも適用可能である。その場合、例えば、図2中のステップS12及びS13での調整が逆になることは言うまでもない。
また、単に対象回路におけるMOSトランジスタの飽和領域動作性を検出できればよいのであれば、第1及び第2の実施形態において調整回路50を省略してもよい。これにより、MOSトランジスタ特性検出装置として機能する。
本発明に係る装置は、回路規模及び消費電力の増大を抑えつつ、対象回路におけるMOSトランジスタの飽和領域動作性を検出することができ、さらに、当該MOSトランジスタが飽和領域で動作するようにCMOS回路の動作状態を自動調整することができるため、特に、定電流源としてのMOSトランジスタを備えた低電圧動作のCMOS回路に有用である。
第1の実施形態に係るCMOS回路特性自動調整装置の構成図である。 特性調整の原理を説明するための図である。 特性調整のフローチャートである。 第2の実施形態に係るCMOS回路特性自動調整装置の構成図である。
符号の説明
10 レプリカ回路
20 レプリカ信号生成回路
30a,30a’電圧バッファ(第1の電圧バッファ)
30b,30b’電圧バッファ(第2の電圧バッファ)
31a,31b 演算増幅器
32a,32b nMOSトランジスタ(MOSトランジスタ)
40,40’ 比較回路
41a pMOSトランジスタ(第1のIV変換回路、MOSトランジスタ)
41b pMOSトランジスタ(第2のIV変換回路、MOSトランジスタ)
42 比較器
43a 抵抗(第1のIV変換回路、抵抗素子)
43b 抵抗(第2のIV変換回路、抵抗素子)
50 調整回路
60a MOSトランジスタ群(第1のMOSトランジスタ群)
60b MOSトランジスタ群(第2のMOSトランジスタ群)
101a nMOSトランジスタ(第1のMOSトランジスタ)
101b nMOSトランジスタ(第2のMOSトランジスタ)
101c,101c1〜101c4 nMOSトランジスタ(第1のMOSトランジスタ群におけるMOSトランジスタ)
101d,101d1〜101d4 nMOSトランジスタ(第2のMOSトランジスタ群におけるMOSトランジスタ)

Claims (14)

  1. 対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作しているか否かを検出する装置であって、
    前記対象回路に入力されたならば前記第1のMOSトランジスタのドレイン電圧を最小にするようなレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成回路と、
    前記対象回路のレプリカであって、前記第1のMOSトランジスタに相当する第2のMOSトランジスタを有し、前記レプリカ信号が入力されるレプリカ回路と、
    前記第1のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第1の電圧バッファと、
    前記第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第2の電圧バッファと、
    特性及びゲート及びソースの印加電圧が前記第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに前記第1の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第1のMOSトランジスタ群と、
    特性及びゲート及びソースの印加電圧が前記第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに前記第2の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第2のMOSトランジスタ群と、
    前記第1のMOSトランジスタ群に流れる第1の電流及び前記第2のMOSトランジスタ群に流れる第2の電流の大小比較をする比較回路とを備えた
    ことを特徴とするMOSトランジスタ特性検出装置。
  2. 請求項1に記載のMOSトランジスタ特性検出装置において、
    前記比較回路は、
    前記第1の電流を第1の電圧に変換する第1のIV変換回路と、
    前記第2の電流を第2の電圧に変換する第2のIV変換回路と、
    前記第1及び第2の電圧の大小比較をする比較器とを有する
    ことを特徴とするMOSトランジスタ特性検出装置。
  3. 請求項2に記載のMOSトランジスタ特性検出装置において、
    前記第1及び第2のIV変換回路は、いずれも、ダイオード接続されたMOSトランジスタである
    ことを特徴とするMOSトランジスタ特性検出装置。
  4. 請求項2に記載のMOSトランジスタ特性検出装置において、
    前記第1及び第2のIV変換回路は、いずれも、抵抗素子である
    ことを特徴とするMOSトランジスタ特性検出装置。
  5. 請求項1に記載のMOSトランジスタ特性検出装置において、
    前記第1の電圧バッファは、
    前記第1のMOSトランジスタのドレイン電圧及び前記第1のMOSトランジスタ群におけるMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される演算増幅器と、
    前記第1のMOSトランジスタ群に接続され、ゲートに前記演算増幅器の出力電圧が印加されるMOSトランジスタとを有するものであり、
    前記第2の電圧バッファは、
    前記第2のMOSトランジスタのドレイン電圧及び前記第2のMOSトランジスタ群におけるMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される演算増幅器と、
    前記第2のMOSトランジスタ群に接続され、ゲートに前記演算増幅器の出力電圧が印加されるMOSトランジスタとを有するものである
    ことを特徴とするMOSトランジスタ特性検出装置。
  6. CMOS回路における対象回路中の第1のMOSトランジスタが飽和領域で動作するように当該CMOS回路の動作状態を自動調整する装置であって、
    前記対象回路に入力されたならば前記第1のMOSトランジスタのドレイン電圧を最小にするようなレプリカ信号を生成するレプリカ信号生成回路と、
    前記対象回路のレプリカであって、前記第1のMOSトランジスタに相当する第2のMOSトランジスタを有し、前記レプリカ信号が入力されるレプリカ回路と、
    前記第1のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第1の電圧バッファと、
    前記第2のMOSトランジスタのドレイン電圧が入力される第2の電圧バッファと、
    特性及びゲート及びソースの印加電圧が前記第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに前記第1の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第1のMOSトランジスタ群と、
    特性及びゲート及びソースの印加電圧が前記第1のMOSトランジスタと同じであり、ドレインに前記第2の電圧バッファの出力電圧が印加されるMOSトランジスタを少なくとも一つ有する第2のMOSトランジスタ群と、
    前記第1のMOSトランジスタ群に流れる第1の電流及び前記第2のMOSトランジスタ群に流れる第2の電流の大小比較をする比較回路と、
    前記比較回路の比較結果に基づいて、前記対象回路及び前記レプリカ回路の動作状態を調整する調整回路とを備えた
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  7. 請求項6に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記比較回路は、前記比較結果として、前記第1及び第2の電流の電流差の有無を示すデジタル信号を出力するものであり、
    前記調整回路は、前記デジタル信号によって前記電流差があることが示されたとき、前記第2の電流が前記第1の電流に近づくように、前記対象回路及び前記レプリカ回路の動作状態を調整するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  8. 請求項7に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記調整回路は、一回の調整で、前記対象回路及び前記レプリカ回路の動作状態を調整可能範囲の限界に設定するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  9. 請求項7に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記調整回路は、前記デジタル信号によって前記電流差がないことが示されたとき、前記第2のMOSトランジスタの動作点をピンチオフ点に近づけるように、前記対象回路及び前記レプリカ回路の動作状態を調整するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  10. 請求項9に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記第2の電流を前記第1の電流に近づけるときの調整幅は、前記第2のMOSトランジスタの動作点をピンチオフ点に近づけるときの調整幅よりも大きい
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  11. 請求項6に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記比較回路は、前記比較結果として、前記第1及び第2の電流の電流差に応じた大きさのアナログ信号を出力するものであり、
    前記調整回路は、前記アナログ信号に従って、前記第2のMOSトランジスタの動作点がピンチオフ点に近づくように、前記対象回路及び前記レプリカ回路の動作状態を調整するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  12. 請求項6に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記調整回路は、前記対象回路及び前記レプリカ回路に印加される電源電圧を調整するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  13. 請求項6に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記調整回路は、前記対象回路及び前記レプリカ回路に印加されるバイアスを調整するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
  14. 請求項6に記載のCMOS回路特性自動調整装置において、
    前記調整回路は、前記第1及び第2のMOSトランジスタ並びに前記第1及び第2のMOSトランジスタ群における各MOSトランジスタに印加される基板電圧を調整するものである
    ことを特徴とするCMOS回路特性自動調整装置。
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