JP2007256616A - 高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ - Google Patents

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Abstract

【課題】1.1μm以下の波長で出力2W以上の高出力レーザーに対し使用しても、光アイソレーション機能が劣化し難い偏波無依存型光アイソレータを提供する。
【解決手段】光軸上に沿って楔形状をした複屈折結晶4とBi置換型RIG膜のファラデー回転子5および複屈折結晶4が配置され、各複屈折結晶の外側光軸上にファイバコリメータ3が配置され、ファラデー回転子の各光学面に対しサファイア単結晶のc軸が垂直となるようにc面サファイア単結晶5aが貼り合わされた構造を有する高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータであって、上記ファラデー回転子を光軸に対し斜めに配置することにより複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

本発明は光通信や加工用に使用される高出力レーザーの戻り光対策に用いられる高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータに係り、特に、光アイソレーション機能が劣化し難い高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータの改良に関するものである。
光通信に利用されている半導体レーザーや、レーザー加工等に利用されている固体レーザー等は、レーザー共振器外部の光学面や加工面で反射された光がレーザー素子に戻ってくるとレーザー発振が不安定になる。発振が不安定になると、光通信の場合には信号ノイズとなり、加工用レーザーの場合はレーザー素子が破壊されてしまうことがある。このため、このような反射戻り光がレーザー素子に戻らないように遮断するため光アイソレータが使用される。
近年、従来のYAGレーザーの代替として注目されているファイバレーザーに関しては偏波無依存型インライン光アイソレータが使用される。また、高出力レーザー用の光アイソレータに用いられるファラデー回転子としては、従来、テルビウム・ガリウム・ガーネット結晶膜(以下、TGGと称する)やテルビウム・アルミニウム・ガーネット結晶膜(以下、TAGと称する)が用いられてきた。
しかし、TGGやTAGは単位長さ当たりのファラデー回転係数が小さく、光アイソレータとして機能させるために45度の偏光回転角を得るには光路長を長くする必要があるため、長さが6cm程度にもなる大きな結晶を用いなければならなかった。また、高い光アイソレーションを得るには、結晶に一様で大きな磁場をかける必要があるため、強力で大きな磁石を用いていた。このため、光アイソレータの寸法は大きなものとなっていた。また、光路長が長いためにレーザーのビーム形状が結晶内で歪むことがあり、歪みを補正するための光学系が必要となる場合もあった。更に、TGGは高価でもあるため、小型で安価なファラデー回転子が望まれていた。
一方、光通信分野で専ら用いられているビスマス置換型希土類鉄ガーネット結晶膜(以下、RIGと称する)をこのタイプのアイソレータに使用することで、大きさを大幅に小型化することが可能である。しかしながら、RIGは使用する光の波長が、加工用レーザーに用いられる1.1μm付近まで短くなると鉄イオンによる光吸収が大きくなり、この光吸収による温度上昇により性能劣化を起こすことが知られている。
そこで、RIGの温度上昇の問題を改善する方法が提案されている。特許文献1、2に記載された方法は、通常は研磨により除去してしまうRIG育成用の基板であるガドリニウム・ガリウム・ガーネット基板(以下、GGG基板と称する)を残したままにしておき、RIGで発生した熱を放出し易くしたものである。また、以前から放熱基板として使用されているサファイア等の高熱伝導率基板を用いる方法(特許文献3)も提案されている。
特開2000−66160号公報 特開平7−281129号公報 特開2005−43853号公報
しかし、特許文献1に記載された方法を用いても波長1.1μm以下で出力1Wを越すレーザーが入射すると温度上昇が著しくなるため、ファラデー回転子としての性能すなわち回転角度の大幅な減少や入力損失の増大、GGG基板とRIG膜との熱膨張の違いによる歪により生じた複屈折性による消光比劣化等の問題があった。また、特許文献1に記載された方法においては、ファラデー回転角が正確に45度になるように厚みを制御して研磨をしないと、アイソレータを組んだ場合にGGGとRIG境界からの反射を入射側にある偏光子で完全に除くことができず、消光比の劣化を引き起こす。このため、歩留まりよく高い消光比を得ることが困難等の問題があった。
特許文献2においては、GGGやガラスをRIG基板の片側あるいは両側に配置する方法を提案しているが、どの方法を用いてもやはり1Wを越すレーザーに対してはファラデー回転子の性能劣化を引き起こしてしまう。
他方、特許文献3に記載された方法は、高出力レーザーに対しても性能劣化は限定的であった。しかし、放熱基板であるサファイアが複屈折性を有すため、楔形状をした複屈折結晶が用いられている偏波無依存型光アイソレータに通常のアイソレータと同様の条件で組み込んだ場合には消光比の劣化を引き起こし要求仕様を満足しない問題を有していた。
本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、上述した問題を引き起こすことなく1.1μm以下の波長で出力2W以上の高出力レーザーに対し使用しても、光アイソレーション機能が劣化し難い偏波無依存型光アイソレータを提供することにある。
このような課題を解決するため、本発明者等は、ファラデー回転子の各光学面に対してc面サファイア単結晶をそのc軸が垂直となるように貼り合わした構造のファラデー回転子を用意し、このファラデー回転子を用いて通常の偏波無依存型光アイソレータを作成した。
すなわち、この偏波無依存型光アイソレータは、図6に示すように楔形状をした複屈折結晶(ルチル)4とBi置換型RIG膜を用いたファラデー回転子5および楔形状をした複屈折結晶(ルチル)4が光軸上に沿って順に配置され、かつ、ファラデー回転子5を中央にして各複屈折結晶4の外側光軸上にファイバコリメータ3がそれぞれ配置されていると共に、ファラデー回転子5の光が通る各光学面に対してサファイア単結晶のc軸が垂直となるようにc面サファイア単結晶5aがそれぞれ貼り合わされた構造を有するものである。尚、図6中1は波長1064nmの光源(半導体レーザー)、2はファイバ、61はパワーメータを示す。
そして、この偏波無依存型光アイソレータを評価したところ、アイソレーションが15dBから25dBの間に分布し、通常のファイバレーザーに使用するために必要なアイソレーションである25dB以上を得ることが難しいことが確認された。
この原因を調べたところ、楔形状をした複屈折結晶により常光と異常光に分離したファイバコリメータからの直線偏光が、c面サファイア単結晶の複屈折により楕円偏光になってしまい、消光比が劣化していることが確認された。
そこで、c面サファイア単結晶を貼り合せたファラデー回転子(以下複合膜50と呼ぶ)について、図7に示すようにその中心軸100を回転中心にして回転させ、光軸に対し上記ファラデー回転子を順次斜め配置しながらその入射角度θと消光比の関係を測定した。この結果を図8のグラフ図に示す。そして、図8のグラフ図から、入射角度を6度以内にしないと、c面サファイア単結晶に入射する直線偏光はサファイアの複屈折により楕円偏光になり、消光比が25dBを下回ってしまうことが分かった。尚、図7中7は円筒磁石、41は偏光子、42は検光子、63は検出器を示す。
他方、c面サファイア単結晶に対し常光と異常光とも入射角度がほぼ0度になるように角度を調整して図9に示すような偏波無依存型光アイソレータを作成し評価したところ、c面サファイア単結晶の端面には無反射コートを施しているにも拘らず反射戻り光がわずかに存在し、リターンロスが25dB程度になることが分かった。そこで、常光と異常光とも入射角度が1度以上になるように調整したところ、リターンロスは25dBを超えるようになり所望の特性を得られるようになった。尚、図9中62は3dBカプラ、70はパワーメータを示す。
このような確認試験から、楔形状をした複屈折結晶を透過しファラデー回転子のc面サファイア単結晶に入射する光の角度を、サファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内に設定することにより、光アイソレーション機能が劣化し難い偏波無依存型光アイソレータを提供できることを発見するに至った。本発明はこのような技術的検討を経て完成されている。
すなわち、請求項1に係る発明は、
光軸上に沿って楔形状をした複屈折結晶とBi置換型RIG膜を用いたファラデー回転子および楔形状をした複屈折結晶が順に配置され、かつ、ファラデー回転子を中央にして各複屈折結晶の外側光軸上にファイバコリメータがそれぞれ配置されていると共に、ファラデー回転子の光が通る各光学面に対してサファイア単結晶のc軸が垂直となるようにc面サファイア単結晶がそれぞれ貼り合わされた構造を有する高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータを前提とし、
楔形状をした複屈折結晶を透過し上記ファラデー回転子のc面サファイア単結晶に入射する光の角度が、サファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内に設定されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、
請求項1に記載の発明に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータを前提とし、
c面サファイア単結晶が貼り合わされた上記ファラデー回転子を光軸に対し斜めに配置することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とし、
請求項3に係る発明は、
上記ファイバコリメータを斜めに配置することにより光軸に対しファイバコリメータからのコリメータ光を傾け、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする。
次に、請求項4に係る発明は、
請求項1に記載の発明に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータを前提とし、
上記楔形状をした複屈折結晶をルチルで構成しかつ複屈折結晶の楔の角度を0.65度から3.5度の範囲に設定することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とし、
請求項5に係る発明は、
上記楔形状をした複屈折結晶をYVO4で構成しかつ複屈折結晶の楔の角度を1.1度から5.2度の範囲に設定することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とし、
請求項6に係る発明は、
上記楔形状をした複屈折結晶を方解石で構成しかつ複屈折結晶の楔の角度を1.6度から9.3度の範囲に設定することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする。
請求項1〜6に記載の発明に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータによれば、楔形状をした複屈折結晶を透過しファラデー回転子のc面サファイア単結晶に入射する光の角度が、サファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内に設定されているため、1.1μm以下の波長で出力2W以上の高出力レーザーに対し使用しても高いアイソレーション効果を維持することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
まず、本発明に用いられるファラデー回転子は、上述したように回転角が45度であるビスマス置換型RIG膜を、熱伝導率の高い透明な放熱用基板であるc面サファイア単結晶ではさみ、出来上がった複合膜をダイシングソー等により所望の大きさのチップに切断したものである。このチップの少なくても一方の端面については、レーザー入射径から1.5倍以上の部分の四隅を高熱伝導率のヒートシンクに熱的に接触させるものである。
上記c面サファイア単結晶についてはその厚みが0.5mmのものを用いた。また、c面サファイア単結晶の空気と接する面側には予め反射防止膜を施しておき、接着剤と接する面側にもやはり反射防止膜を施す。
そして、波長域750nmから1100nmで吸収係数が0.1cm−1以下のエポキシ樹脂を用いて、ビスマス置換型RIG膜の光学面に上記c面サファイア単結晶を貼り合わせる。尚、c面サファイア単結晶、ビスマス置換型RIG膜、c面サファイア単結晶をエポキシ樹脂で同時に貼り合わせる際、上側から圧することにより接着剤の厚みが10μmよりも大きくならないようにする。また、c面サファイア単結晶が平行平面の場合には、ビスマス置換型RIG膜に接着させた後、ダイシングソーで必要な大きさに切断する。
このようにして作製された複合膜(c面サファイア単結晶を各光学面に貼り合わせたビスマス置換型RIG膜)を、図2および図3に示すようにファイバコリメータ3と楔の角度が5度に設定された複屈折結晶(ルチル)4の間に配置し、かつ、図2に示すように光軸に対して上記複合膜(すなわちc面サファイア単結晶5aが貼り合わされたファラデー回転子5)を3度以上6.5度以内で複屈折結晶(ルチル)4からでてきた光のc面サファイア単結晶5aへの入射角度が減る方向に傾け、あるいは、図3に示すように光軸に対して上記ファイバコリメータ3を3度以上6.5度以内で複屈折結晶(ルチル)4からでてきた光のc面サファイア単結晶5aへの入射角度が減る方向に傾けて、本発明に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータが得られる。。
次に、光軸に対し複合膜(c面サファイア単結晶5aが貼り合わされたファラデー回転子5)若しくはファイバコリメータ3を斜めに配置する上記方法に代えて、楔形状をした複屈折結晶の楔の角度を所定の範囲に調整する方法によっても25dB程度のアイソレーションを得ることは可能である。すなわち、図4に示すようにファラデー回転子5とc面サファイア単結晶5aとで構成される複合膜若しくはファイバコリメータ3を光軸に対し斜めに配置せず、かつ、複屈折結晶4の楔の角度を所定の範囲に調整することにより、上記複屈折結晶4を透過しファラデー回転子5のc面サファイア単結晶5aに入射する光の角度が、サファイア単結晶5aのc軸に対して1度以上6度以内に設定された高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータを得ることができる。
尚、上記複屈折結晶としては、ルチル、YVO4、および、方解石等を例示できるが、これ等材料で楔形状をした複屈折結晶を構成した場合、その楔の角度は以下の表1に示すような角度となる。
Figure 2007256616
従って、複屈折結晶をルチルで構成した場合には、楔の角度を0.65度から3.5度の範囲に設定することにより、c面サファイア単結晶に入射する光の角度をサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内に設定できる。また、上記複屈折結晶をYVO4で構成した場合には、楔の角度を1.1度から5.2度の範囲に、また、複屈折結晶を方解石で構成した場合には、楔の角度を1.6度から9.3度の範囲に設定することにより、上記c面サファイア単結晶に入射する光の角度をサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内に設定することが可能となる。
以下、本発明の実施例について説明する。
この偏波無依存型光アイソレータは、図1に示すように楔形状をした複屈折結晶(ルチル)4とBi置換型RIG膜を用いたファラデー回転子5および楔形状をした複屈折結晶(ルチル)4が光軸上に沿って順に配置され、かつ、ファラデー回転子5を中央にして各複屈折結晶4の外側光軸上にファイバコリメータ(コリメータレンズ)3がそれぞれ配置されていると共に、ファラデー回転子5の光が通る各光学面に対してサファイア単結晶のc軸が垂直となるようにc面サファイア単結晶5aがそれぞれ貼り合わされた構造を有している。また、ファラデー回転子5とc面サファイア単結晶5aとで構成される複合膜50は、図1に示すように真鍮製のヒートシンク15で覆われ、かつ、ホルダーにより一体的に保持されている。尚、図1中1は波長1064nmの光源(半導体レーザー)、2はファイバ、7は磁石、80はパワーメータを示す。また、上記波長1064nmでファラデー回転子5の厚みは140μmであり、挿入損失は0.6dB程度である。
まず、上記ファラデー回転子5は所望の厚みに両面を平面研磨し、かつ、両面に対接着剤用の反射防止膜を施した。このファラデー回転子5の両面に対し、片面を対接着剤用の反射防止膜を施しかつ反対面を対空気用の反射防止膜を施した厚さ500μmのC面サファイア単結晶5a基板を、波長1064nmでの吸収係数が小さいエポキシ接着剤を介して貼り合わせた。このようにして得られた複合膜50を2.0mm角になるようにダイシングソーで切断した。
この複合膜50を上記真鍮製のヒートシンク15で覆い、かつ、光軸に対してヒートシンク15ごと4度傾けると共に、楔の角度が5度に設定された複屈折結晶(ルチル)4の間に入れた。
そして、上記ファイバコリメータ(コリメータレンズ)3間に、図1に示すように複屈折結晶(ルチル)4、複合膜50、磁石7等から成る光学部品を挿入しかつ調整して実施例1に係る偏波無依存型光アイソレータを構成したところ、入力損失1.5dB、アイソレーション32dBが得られ、これ等特性は2Wのレーザーに対しても殆ど変わらなかった。
本発明に係る偏波無依存型光アイソレータは、1.1μm以下の波長で出力2W以上の高出力レーザーに対し使用しても高いアイソレーション効果を維持するため、光通信やレーザー加工等における高出力レーザー用の光アイソレータとして広範に利用される可能性を有している。
本発明の実施例に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータの構成説明図。 本発明の実施の形態に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータの構成説明図。 本発明の他の実施の形態に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータの構成説明図。 本発明の他の実施の形態に係る高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータの構成説明図。 高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータにおける構成部品としての楔形状をした複屈折結晶の説明図。 従来例に係る偏波無依存型光アイソレータの構成説明図。 偏波無依存型光アイソレータにおける複合膜のC面サファイア単結晶への入射角度と消光比との関係を測定する方法を示す説明図。 C面サファイア単結晶への入射角度と消光比との関係を示すグラフ図。 上記c面サファイア単結晶端面からの反射戻り光に起因するリターンロスを測定する方法を示す説明図。
符号の説明
2 ファイバ
3 ファイバコリメータ
4 楔形状をした複屈折結晶
5 ファラデー回転子
5a c面サファイア単結晶

Claims (6)

  1. 光軸上に沿って楔形状をした複屈折結晶とBi置換型RIG膜を用いたファラデー回転子および楔形状をした複屈折結晶が順に配置され、かつ、ファラデー回転子を中央にして各複屈折結晶の外側光軸上にファイバコリメータがそれぞれ配置されていると共に、ファラデー回転子の光が通る各光学面に対してサファイア単結晶のc軸が垂直となるようにc面サファイア単結晶がそれぞれ貼り合わされた構造を有する高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータにおいて、
    楔形状をした複屈折結晶を透過し上記ファラデー回転子のc面サファイア単結晶に入射する光の角度が、サファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内に設定されていることを特徴とする高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ。
  2. c面サファイア単結晶が貼り合わされた上記ファラデー回転子を光軸に対し斜めに配置することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ。
  3. 上記ファイバコリメータを斜めに配置することにより光軸に対しファイバコリメータからのコリメータ光を傾け、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ。
  4. 上記楔形状をした複屈折結晶をルチルで構成しかつ複屈折結晶の楔の角度を0.65度から3.5度の範囲に設定することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ。
  5. 上記楔形状をした複屈折結晶をYVO4で構成しかつ複屈折結晶の楔の角度を1.1度から5.2度の範囲に設定することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ。
  6. 上記楔形状をした複屈折結晶を方解石で構成しかつ複屈折結晶の楔の角度を1.6度から9.3度の範囲に設定することにより、上記複屈折結晶を透過しc面サファイア単結晶に入射する光の角度がサファイア単結晶のc軸に対して1度以上6度以内となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の高出力レーザー用偏波無依存型光アイソレータ。
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